「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者たち……」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ここは
都市伝説と契約して他の都市伝説と戦ってみたり
そんな事は気にせず都市伝説とまったりしたりきゃっうふふしたり
まぁそんな感じで色々やってるSSを書いてみたり妄想してみたりアイディア出してみたりするスレです


「まとめwiki」 ttp://www29.atwiki.jp/legends/


まとめ(途中まで) ttp://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/urban_folklore_contractor.html


避難所は↓になります。規制中やスレが落ちている間はこちらでくつろいで下さい。
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/13199/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:16:19.66 ID:3isLYg990
>>1
乙なんだぜ!!
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:17:11.31 ID:rGhT4eru0
まとめですよー
pass:toshi
ttp://kissho2.xii.jp/20/src/2yoshi10785.zip.html
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:19:57.00 ID:3isLYg990
まとめ乙なんだぜー!!


さて、他に代理投下するよ!と言う人がいないなら、代理投下もはじめたいのだがよろしいだろうか?
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:22:42.24 ID:sgXYyZBWO
もしもししか使えない俺はあなたに任せるんだぜ
6恐怖のサンタ 【そして彼はドMに目覚め】 (代理):2009/12/25(金) 15:22:53.31 ID:3isLYg990
12月24日 午後のとある時分

 閑散とした廃ビルの一室。
 人間が活発に動き回る時間と言う事もあり、ほとんどのサンタは町へと展開していた。
 時折聞こえる爆音や叫び声から、彼らの活躍を伺い知る事が出来る。
 ――そして一方、部屋に残されたサンタはと言えば……

「暇だなぁ」
「…………だな」
「契約者も外に出かけてるし……」
「俺らの仕事、ただ定期的にサンタを送り出す事だけだもんなぁ」
「やる事無さ過ぎだろ、この仕事……」
「次の供給まで後30分もあるけど、どうするよ……いやマジで」
「どうするったってなぁ……」
「じゃああれか、第百三十二回ポーカー大会の開催か」
「ポーカーはもういいだろ、いい加減…………」

 暇をつぶそうと、互いにだべり始めるサンタたち。
 部屋には、外の騒ぎとは対極の穏やかで怠惰な空気が流れていた。
 ――――しかし

「う……うぅ…………」
 
 唐突に部屋に入ってきた一人のサンタによって、その空気は壊された。
 その姿を見て、室内にいたサンタ達が騒然とする。


7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:23:40.18 ID:rGhT4eru0
おっとリロードしてよかった支援
8恐怖のサンタ 【そして彼はドMに目覚め】 (代理):2009/12/25(金) 15:23:52.50 ID:3isLYg990
「なっ……どうしたっ、サンタ684?!」
「傷だらけじゃないかっ!?」

 その身体に刻まれていたのは、全身を覆う痣に、打撲痕。
 さらに骨が折れているのか、所々皮膚から突き出たそれが、その姿を一層凄惨なものにしていた。
 そんな身体を引きずりながら、サンタが口を開く。

「わ、悪ぃ……契約者の男二人に……やられた…………」
「今はしゃべんなっ。傷が悪化するだろうがっ!」
「今は謝るより治療が先だろ、馬鹿」

 傷ついたサンタの側へと、続々と集まっていく別のサンタ達。
 みな一様に、その姿を見て顔をしかめた。

「随分と酷くやられたな……」
「骨が数本……いや、数十本はいっちまってるな」

 サンタたちの手によって、傷ついたサンタの身体が検分され、手当てされて行く。
 ――そんな中、ふと疑念を漏らすサンタが、一人。

「……にしても、『煙突飛行』を使えばすぐに逃げられただろうに……」
「…………確かに」
「いざという時には使っていい事になってたよな、一応」
「でも歩いて帰って来たし……」
「……空間移動に制限でもかけられたのか?」
「いや、そこまでするような奴から逃げるのは無理だろ、普通」
「俺ら弱いもんなぁ……」

 口々にサンタは意見を交わし合い、
 黙っている傷ついたサンタへと、その視線を向けた。
9恐怖のサンタ 【そして彼はドMに目覚め】 (代理):2009/12/25(金) 15:24:40.95 ID:3isLYg990
「……で、そこんとこどうなのよ」
「やっぱりあれか、結界か何かか」
「この町にならいそうだもんな、そういう都市伝説も」
「俺らみたいなローカルな都市伝説がいる位だもんな」
「………………」

 向けられた視線に、沈黙する傷ついたサンタ。
 しかし、やがて答えなければならない状況を悟ったのか、彼は渋々と口を開けた。

「いや……それが……」
「ああ」
「どうした」
「何があったんだ?」

 詰め寄るサンタ達に、彼は言いにくそうに、事実を伝える。


10恐怖のサンタ 【そして彼はドMに目覚め】 (代理):2009/12/25(金) 15:25:42.01 ID:3isLYg990
「その…………やられてるうちに、何かほら、段々言い知れぬ快感が――――」
「………………」
「………………」
「………………」
「………………」
「……戻るか」
「ああ」
「全く人騒がせな……」
「――――湧いてきて……ってちょっ、あれっ!? ちょっと治療はっ?! 怪我人放ってどこに行くのさっ、ねぇっ!?」

 離れていく仲間達を、傷ついたサンタは慌てて呼び止めた。
 しかしサンタ達はそれを無視して、持ち場へと戻っていく。

「自業自得だな……」
「やっぱり『メリー・クリスマス』なんて言ってるからMになったのか……」
「いや待て、それを言えば『サンタ』はSだぞ」
「……ってか、俺らの能力ってまんまSなのに……」
「まさかMが生まれるなんて……」
「いやでも、そういえ俺らやられっぱなしだよなぁ……」
「ねぇ、皆さん? おーい…………」

 部屋に入り靴に、ぽつんと一人残されたサンタ。
 暖かいはずのその部屋で……しかし彼は小さく身震いをして、呟いた。

「あぁ、何なのこの快感…………これが放置プレイなのかしら……」



【終われ】
11恐怖のサンタ 【そして彼はドMに目覚め】 (代理):2009/12/25(金) 15:26:27.52 ID:3isLYg990
魔女の一撃契約者と友人にやられたサンタの末路を少しばかり。
彼はMに目覚めました。ついでに魔女の一撃契約者と友人に惚れました。
今後魔女の一撃契約者か友人の匂いのする人間や都市伝説(マッドガッサー一味、チャラ男、武道場で彼と戦った人たちエトセトラ)と彼が遭遇した場合、彼は自らを縄で縛りながら「私がプレゼントよ!」と叫んで対象に向けて飛び込みます。
ちなみに『自身を相手の恐怖の対象にする』ためと、ちょっとの『ずっといじめられたい』と言う理由で、彼は死にません。不死身です。
遭遇したら縄で縛るか逃げるかしないと、どこまでも追ってくる事でしょう。

12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:26:39.38 ID:REYGvVbgO
支援
13クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 15:28:03.13 ID:3isLYg990
「寒いですねぇ…」
「さ、寒いんだな」

 雪ふる中、リュパンとその契約者である少女は街中を歩いていた
 空が地獄絵図になっているが、それはスルー
 さくさく、雪を踏みしめ、進んでいく
 リュパンは首輪やリードはつけていないが、首に某旅犬よろしくバンダナを巻いて、野良犬ではない事をアピールしている
 …正式に言えばリュパンは狼なのだが、このやせこけた姿では、野良犬と間違われかねない

「そう言えば、今日はクリスマスなんですよねー…う〜ん、リュパンさんにご飯をプレゼントできればいいんですけど…」
「お、おいらは、普通の肉でも、いいんだな」
「そうですか?」

 …それじゃあ、ちょっと奮発していいお肉でも買おうかな
 「仲介者」から仕事がくれば、その相手をリュパンのご飯にするのだが…
 少女が、そんな事を考えていると

「メリークリスマーーース!ガール!!」

 …………
 すたすたすたすたすたすたすた

「リュパンさん、牛と豚と鳥と羊、どれがいいですか?」
「…ク、クリスマスだから、鳥がいいと思うんだな」
「っちょ!?無視するな!?」

 少女もリュパンも、迷う事なく、目の前に現れたサンタをスルーする事にした
 何と言うか、全力で胡散臭い
 全力で、関わりあいたくない
14クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 15:30:01.65 ID:3isLYg990
 何が一番胡散臭いかって…そのサンタクロースが、微妙に傷だらけな事実である
 嫌な予感しかしない

「むぅ、なんだか愛しい人の匂いのするお嬢さんたちに、プレゼントを!」
「何の事ですか。少なくとも、リュパンさんは毎日お風呂で洗ってますから、変な匂いはついていないはずですよ!」
「…ま、毎日じゃなくて、一週間に一回くらいで大丈夫な気がするんだな…」

 風呂が苦手なリュパンが、少女の言葉にぽつりと呟くが、少女はそんな事聞いちゃいねぇ
 そして、微妙にぼろぼろのサンタクロースも、そんな事は聞いていなかった
 袋を空け、プレゼントを取り出す!!

 どさっ!!

「……む、僕は友人と別れて家に帰る予定だったはずなのだが。突然、転移でもさせられたようでこれは一体?」
「げ、なんでお前が出るですか?」
「おや、リュパンの少女」

 袋から姿を現したのは…少女が、直接会いたいとは思わない「仲介者」の姿だった
 リュパンのご飯を手に入れるための仕事を提供してくれるのはありがたいが、少女は、彼の契約都市伝説にうっかりと殺されかけているのである
 微妙に、トラウマな相手なのだ

 とまれ、「仲介者」は雪を払い、立ち上がる
 そして、自分をここに転移させたサンタを見て…おや、と呟いた

「……おや、君は、僕の契約都市伝説と友人とでフルボッコにしたはずなのだが。また君か」

 ぱらり
 「仲介者」の持つ分厚い本が、勝手にめくれ始める
 …能力発動の、合図だ
15クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 15:31:10.48 ID:3isLYg990
 「仲介者」を袋から取り出したサンタは…じっと、「仲介者」を見詰めていた
 先程の「仲介者」の言葉からするに、既に彼はこのサンタと交戦したようだ
 すなわち、敵、ということか
 リュパンのご飯としてもらえないだろうか
 少女が、そう考えていると

 …しゅるんっ!!
 サンタは、突然縄を取り出し、自分を縛り始め…

「私がプレゼントよ!」

 と、そう叫び、「仲介者」に飛び掛る!!!
 が

「ゾフィエル、貫け」

 ずどすっ

「おぐほっ!?」

 「仲介者」の持つ本から飛び出した、槍を持った天使が、サンタを貫いた
 …少女は、先程のサンタの発言に、思わず固まる

「…えーと、何ですか?この変態は」
「「恐怖のサンタ」だな。対象の恐怖の対象を袋から取り出すらしい………む?そうなると、君達にとって僕は恐怖の対象か?」
「……こ、細かいことは、気にしちゃ駄目なんだな」

 「仲介者」のツッコミを、流そうとするリュパン
16クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 15:32:33.06 ID:3isLYg990
 ぐりぐりぐりぐりぐり
 天使の槍に貫かれて壁に突き刺さり、ぐりぐりと抉られているサンタは、苦悶の声をあげていた
 …微妙に喜んでいる声に聞こえるが、スルーである

「まぁ、あの変態発言は聞かなかった事にして、だ。同性にモテるのは僕の友人だけで充分だ」
「どう言う友人ですか」
「君達が、精神的及び肉体的被害を受けていないようなら、良かった」

 ぱたん
 本を閉じる「仲介者」
 …一応、リュパンと少女を心配していたようである
 淡々とした語り口のせいで、どこまでが真実かはわからないが

「このサンタは僕が処理しておくから、君達は帰りたまえ。クリスマスイブくらい、ゆっくりしたいだろう?」
「あのサンタ、リュパンさんのご飯にしちゃ駄目ですか?」
「あんな変態、食べてはリュパンが腹を壊さないか?」
「…お、おいら、大丈夫だとは思う」
「だが、やめておいた方が賢明だとは思うがね」

 小さく苦笑する「仲介者」
 …まぁ、ご飯にできないなら、これ以上関わる事もないか

「それじゃあ、私たち、帰りますね」
「あぁ。メリークリスマス。君達に、クリスマスの幸運があらん事を」

 さよなら、と少女とリュパンはこの場を後にした
 …まったく、なんだかとっても時間の無駄だった

「…さ、リュパンさん、美味しい鶏肉買って帰りましょうか」
17クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 15:33:56.01 ID:3isLYg990
「ふ、二人で美味しく食べられるのが一番なんだな」

 雪ふる中、少女とリュパンはのんびりと、今夜のイブをどう過ごそうか、話し合っていくのだった




「……さて」

 自分に飛び掛ってきたサンタを、「仲介者」は眼鏡の下から冷たく睨む

「僕の友人に精神的苦痛を与えただけでは飽きたらず、まだ人々に精神的苦痛を与えようと言うのか……今度は、先ほどよりももっときつく行くぞ」

 …微妙に、サンタが悦んでいるような表情を浮かべた気もしないでもなかったが
 仲介者は無視して、呼び出した天使に「死ぬ一歩手前まで」攻撃を続けるべく、指示を出したのだった




終われ


18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:34:47.94 ID:3isLYg990
魔女の一撃契約者と友人にフルボッコにされたサンタがMに目覚めたとの事で、カっとなってもっかい遭遇させてみた
正直反省している
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:43:48.65 ID:REYGvVbgO
投下代理乙
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:47:22.40 ID:rGhT4eru0
乙でした!
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:53:29.03 ID:sgXYyZBWO
乙でしたー!
22やる気なさそうな人:2009/12/25(金) 15:53:59.93 ID:REYGvVbgO

今日はクリスマスイヴ
だと言うのに学校町の空では三つ巴の天界大戦争が繰り広げられていた
内一つの勢力の姿ががとてもいい眺めなのが唯一の救いか
そんなことを考えながら黒スーツの男は、同僚の女性に対してぼやく

 Y「で、何で僕らまで出なきゃならないのさ。天使の軍団がいたらそれで十分でしょ」

戦力的にも、能力的にも、見た目的にも、それでいいと思うんだけれど、と
めんどくさそうに言う男に対して溜め息混じりに女性は答える

 同僚「天使達には細かい仕事は向いていないと思いますし、私達のすることは後始末等が主で駆除はついでです」

ちなみに女性の方は男が怠けないように見張るのも仕事の内に入っていたりする

女性は斜め前を歩く男を見ながら、数日前の事を思い出し溜め息をついた

  ―――数日前―――
  同僚「はぁ……Yの少女姿、可愛かったなぁ」
  上司「なら自己責任で女体化ガスでも何でも持って来て使えばいい。許可はしないが止めもせん、責任も取らん」
  同僚「え? やっていいんですか?」
  上司「……あいつな、少女化してる時の方が仕事量少し増えてんだよ。普通は体力的に言って減るもんだろう」
  同僚「それはつまり……」
  上司「普段どんだけ手抜いてるかが分かるな。奴の仕事量に問題は無いんだ、さっきも言ったように自己責任で勝手にしろ」
  ―――回想終了―――
23やる気なさそうな人:2009/12/25(金) 15:55:49.79 ID:REYGvVbgO
同僚(何も無ければ、Yを無理矢理女体化させてサンタにしようと思っていたのですが……無理ですね)

Y「どうしたの? 難しい顔して」

何も知らずに男は女性の心配をしている

同僚「いえ、何も。クリスマスくらい静かに過ごしたいな、と思っただけです」

話をしているうちに備品を置いてある部屋についた
駆除する対象は空にいるので女性は射程の長いスナイパーライフルを取り出して来た
その他に必要と思われるものも集めていく
しばらくして男の方はショットガンを持って来たようだ

同僚「遅いです、早く行きますよ」

Y「空の対処はついでなんでしょ? そんなに要るの?」

同僚「そんなに多くないですし、それに必要になったら困るでしょう?
    ほら、か弱い女性に荷物抱えさせる気ですか? 半分持って下さい」

半分と言いつつ、半分よりも明らかに多い量を渡す女性

Y「(か弱い…?)なんと理不尽な……」

文句を言いながらもそれに逆らえない黒スーツの男
この二人を一緒にさせた上司の判断は正しかったようだ


おわる
続かない たぶん
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:56:42.82 ID:3isLYg990
黒服Y乙
頑張れ同僚

っつか、女体化時の方がマジメに仕事してるとかwwwwwwwww
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 16:13:53.79 ID:sgXYyZBWO
乙でふ
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 16:33:54.16 ID:3isLYg990
みゅ
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 16:42:27.99 ID:rGhT4eru0
おつでしたww組織大変だww
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 16:46:10.28 ID:3isLYg990
癒反終わってもスレが残っていたら過労死候補な彼に禿のパワーアップを察知させて胃痛引き起こさせますね
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 17:02:11.22 ID:sgXYyZBWO
25日か、今日さえ乗り越えれば
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 17:08:55.44 ID:rGhT4eru0
正月は、大丈夫か?
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 17:24:46.62 ID:sgXYyZBWO
ほしゅー
>>30
うわああああああああああ
そういえば今年は土日も続けてあるせいでカップルどもがあふれるとか・・・
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 17:45:38.88 ID:sgXYyZBWO
ほー
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:10:16.30 ID:sgXYyZBWO
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:14:32.75 ID:rGhT4eru0
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:27:28.14 ID:4uv5n9s4O
ろー
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:30:07.11 ID:sgXYyZBWO
!!!
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:33:42.88 ID:vE/hG/mY0
>>32-36
都市伝説『ホームアロー』 能力:狙う対象の『家』に向けて矢を放つ
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:35:16.03 ID:rGhT4eru0
なんかワロタww
39Tさん:2009/12/25(金) 18:41:01.40 ID:rGhT4eru0
書けたので昨日の続きを行かせてもらいます。
昨日の分かんないよというクリスマスを楽しんでいらしたコンチクショウはまとめで見てきてくれると作者は喜びます!
40Tさん:2009/12/25(金) 18:44:49.42 ID:rGhT4eru0


            ●


 イベントが終わり、閉園後。
「少し歩こうか。夢子ちゃんがいれば≪パスポート≫で遊園地を経由する必要もないだろう」
 Tさんがそう言って施設を出て、今の時期は使われていないプールの方へと足を進めていた。
 カップルは大概南区の駅の方に行くし、家族連れは疲れた子供を背負ってそれぞれ家に帰っていく。それらの流れを無視してアミューズメントパークの周りを歩いているとすぐに人通りが目に見えて少なくなった。
 Tさんは周囲を軽く見回すと一つ頷き、
「御老体、どうだろう?」
 何かを訊ねた。
 ニコラのじいちゃんは、ほほ、と申し訳なさそうに笑んで、
「やはり無理だったようじゃのぅ」
 少し肩を落として答えた。
「そうか、では次の手でいこう。――出してくれ」
「大丈夫かの?」
「ああ」
 二人の間で話が進んでいるみたいだけど俺には全然話が見えん。
「一体何の、――!?」
 話をしているんだと訊こうとしてニコラのじいちゃんとTさんを振り向いて驚いた。
 ニコラのじいちゃんの白い髭も髪も黒く染まって、着ていたコートがいつの間にか茶色と黒のサンタ衣装に変化していたのだ。
「な!?」
「おじいちゃん!?」
 いきなり変身した?
 思っているとじいちゃんは地面に膝をついて震え始めた。
「抵抗していると言うことは効果がまるっきり無かったというわけではないようだな」
 Tさんがそれを見て冷静に何かを呟き、
「サンタさん! お気を確かに!」
 夢子ちゃんが心配そうに声を荒らげる。
41Tさん:2009/12/25(金) 18:46:35.57 ID:rGhT4eru0
「サンタ? ホントに居んの?」
「ああ、御老体は≪サンタ≫だ。ただし、少し変わり種でな」
 Tさんは俺の場違い気味な疑問にさらりと答えると、俺をじいちゃんから遠ざけながら説明をしてくれた。
「彼は『サンタは双子であり、一人は紅白の衣装を着て良い子にプレゼントを配るサンタ。もう一人は黒と茶色の衣装を着て悪い子にお仕置きをするサンタ』という話から生まれた存在だ」
 引き継ぐように夢子ちゃんが言う。
「でもこちらのサンタさんはその二人を一つの身体に内包しています」
「つまりは二重人格だ」
「それがなんであんな苦しそうなんだよ!」
 そう言って地面に手をついているサンタのじいちゃんを指さす。
「バランスが崩れてしまっているんです」
「ばらんす?」
 リカちゃんの疑問、Tさんはサンタのじいちゃんを示して、
「元来悪い子に仕置きをするだけだった黒いサンタの能力で子供を襲う類の都市伝説を屠っていたんだそうだ。そんなことをしていれば戦闘に慣れているはずがないサンタクロースだ。当然無理が出る。その結果、赤いサンタと黒いサンタの精神バランスが崩れた」
 つまり、
「黒サンタが赤サンタを飲みこもうとしてるってことか?」
「概ねその通りだ。そして黒いサンタは暴走し、血を求め始めた。自身が守ろうとしていた子供たちの血も含めてな」
 そこまで言ってTさんは夢子ちゃんを見る。夢子ちゃんは心得たように頷き、
「それで、≪夢の国≫に招いていた子供たちを襲いに来たんです」
 いきなりびっくりなことを言ってくれた。
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:49:16.97 ID:baYScW8b0
前スレが落ちただと…支援
43Tさん:2009/12/25(金) 18:49:40.21 ID:rGhT4eru0
「止めようとしていたら正気を取り戻されたのでお話をお聞きして、Tさんたちならもしかしたらサンタさんを治してくれるのではないか。と思いまして」
「現在は発作的に黒サンタに乗っ取られるだけのようだが、その内完全に黒い殺人サンタになり果てるだろうからな。早急に手を打とうと考えた」
 殺人サンタか、ゾッとしないなおい。
「たすけられるの?」
「どうなんだよ?」
 矢継ぎ早に訊き出している内にサンタのじいちゃんが立ち上がった。
 じいちゃんは顔をこちらに向け、笑顔で、
「メリークリスマス」
 どこからともなく取り出した白い巨大な袋から蓑を身に付けた鬼みたいな奴を二体取り出した。
「クランプスか」
 Tさんが鬼を見据えて身構え、夢子ちゃんに指示を出す。
「夢子ちゃん、≪夢の国≫を」
「はい」
 瞬間、周囲の風景が変化した。辺りにあるのはアトラクションやカラフルな石畳、周囲にあるのは楽しげな無数の気配。
 ≪夢の国≫の中だった。
「御老体が疲労しているだけだと思っていたが、割と重症かもしれん――なっ!」
 Tさんが光弾を放って鬼を牽制。
「理想としてはクリスマスイベントで楽しく過ごしていつの間にか治っているというものだったんだが」
44Tさん:2009/12/25(金) 18:50:45.03 ID:rGhT4eru0
「全然だめじゃねえか!」
 突っ込むとTさんは、む、と真面目くさりながら、
「そのようだ。次の手でいく」
「そういやさっきもそんなこと言ってたな」
「こっちが本命だ。契約者、リカちゃん、夢子ちゃん。急いで持ってきて欲しい物がある」
 それは――
「んなもん何に使うんだよ?」
 言われた品物に俺が抗議の声を上げると、
「いえ、分かりました」
 夢子ちゃんが了承した。
「やり方は分かるな? 急いでくれ。あまり老人虐待はしたくない」
「はい」
「説明無しかよっ!」
 そう言って手を俺に差し出す夢子ちゃんに疑問はたくさんあるがとりあえず掴まる。
 そして、
「行きます」
 その場から消えた。
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:52:34.33 ID:sgXYyZBWO
昨日も暇だったさTさんしえん!
46Tさん:2009/12/25(金) 18:53:21.05 ID:rGhT4eru0


            ●


 契約者とリカちゃん、夢子が消えたのを確認して青年は一息、黒サンタへと声をかける。
「御老体」
「悪い子はぁ〜、いないかのぅ?」
 呼びかけに答えずにただその言葉のみ告げ、黒サンタは自らの左右に侍る鬼に指示を出した。
 突撃、と。
 指示を受け、鬼が二匹迫ってくる。青年はそれを確認しながら光を両の手に現す。
「契約者ならこう答えるだろうな」
 左右の手をそれぞれ鬼に向けて、
「あんたが悪い子だよ! ――と」
 発射された光弾が鬼に辺り、彼らを弾き飛ばした。
「消し飛ばすわけにもいかんか」
 呟きながら視線を向けると、先程まで居た場所に黒サンタが居ない。
「悪い子はいないかの?」
 彼は横にいた。手に持った袋が開いており、
 そこから強い吸引の力が働いた。
 青年の体が≪夢の国≫に設置されているベンチごと袋の方へと引きずられる。
「っ」
 青年は腰を深く落とし、
 強い強い脚力があれば幸せだっ、
 祈り、跳んだ。
 跳躍は青年の身をアトラクションの屋根の上にまで引き上げる。その身は袋の吸引領域から外れ、しかし、
 眼前にクランプスの鬼面があった。
47Tさん:2009/12/25(金) 18:55:07.87 ID:rGhT4eru0
 キ、ともヤ、ともつかぬ叫びを大音声で上げながら鬼面が青年に向かい牙を剥く。
 対する青年は両の手を鬼面へと向け、
「破ぁ!!」
 気合い一声。
 絶妙に力加減をされた光弾に飛ばされ二体のクランプスが地面に叩きつけられた。
 そのまま青年はアトラクションの一つの屋根に着地。
 眼下では黒サンタが袋に手を突っ込み、
「悪い子にはお仕置きが必要だねぇ?」
 黒光りする軽機関銃を構えた。
 鉛玉のプレゼントか――あんなものが袋の中から出て来るようでは黒サンタが御老体の中で優位を占めるのも道理だな。
 思う間に軽機関銃から連続で光が瞬く。
 結界を展開してやり過ごしているといきなり声が響いた。
 それはこの国を統べる王様の声で、

『――ケンタくん9歳からのお手紙です!』

 スピーカーもなしに≪夢の国≫中に不思議と響き渡る声。その声に黒サンタの動きが止まった。
 その隙に何かを読む声が聞こえ始める。まず一枚目はリカちゃんの声で、
『さんたさん まいとし ありがとうございます からだにきをつけてください なの』
『続いて、ミタライさん46歳からのお手紙です』
 次は契約者の少女の声で、
『貴方がたに夢をもらい、今自分が子供にそれをあげる立場になって貴方がたの存在を身近に感じています。これからもがんばってください』
 もう一人、更に一人と語られていく。それはサンタクロースという存在に対する感謝と労いの言葉。
 アミューズメントパークにあった手紙の入った箱の中身だ。
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:58:25.07 ID:sgXYyZBWO
こういう時のTさんの安心感は異常
しえ
49Tさん:2009/12/25(金) 19:00:38.02 ID:rGhT4eru0
「聞こえるか? 御老体」
 銃撃が止み、銃が取り落とされたのを見て、青年が声をかける。

 ああ――

 黒サンタは青年に返事はせず、宙に手を伸ばしている。それでも構わず青年は言い募る。
「こんなにも貴方を求める声があり、貴方を労う者がいる」
 手紙は次々と朗読されていく。黒サンタはそれを一つ一つ噛みしめるように聴いていき、
「そうか、わしらはまだ、望まれておるか……」
 独り言のように呟かれた言葉に青年は頷く。するとマスコットの一人がいつの間にか青年の横におり、彼に手紙を渡した。
 青年は、ふむ、と面白そうに唸り、
「普段信じてなさそうな人間ですら貴方への感謝と期待は忘れていないようだぞ。『サンタさん、俺はもうあんたを無邪気に信じてるわけじゃねえけどもそれでもあんたには――』」
『てぃっ、Tさん! 俺のを読むんじゃねえっ!! ってかなんでそこにあんだよ!?』
 焦ったような声が≪夢の国≫に響いた。その声を聞いて青年は笑み、
「まだまだ御老体にはがんばってもらわないといかんな。多少血に汚れたからといって心まで血を求めてくれるな」
 黒サンタは俯き、言う。
「ああ――わかっておるよ」
「そうか」
 青年は黒サンタに歩み寄る。
「青年、一度、わしを眠らせてくれんか? 嫌な夢を見ていたみたいじゃよ」
 言葉を受けて青年の右腕に光が宿る。
「ああ――少し寝るがいいさ」
 瞬間、拳が飛び、サンタの意識がブラックアウトした。
50Tさん:2009/12/25(金) 19:02:08.76 ID:rGhT4eru0


            ●


 終わったようですよ。と夢子ちゃんが言った。
 俺は手紙の朗読をやめてTさんとサンタのじいちゃんの所に走る。
 そもそも手紙を読んで黒い方のサンタに聞かせりゃ大丈夫という作戦にひどく大丈夫じゃない物を感じるんだが、
「Tさん、サンタのじいちゃん、両方無事か?」
 姿が見えるなり声をかける。Tさんの方はいたって無事っぽい。
サンタのじいちゃんの方は、髪も髭も衣装も俺がよく知るサンタクロースになったサンタのじいちゃんが≪夢の国≫の住人の手で運ばれているところだった。
 Tさんが俺に気付いて、
「契約者よ、住人たちに地下カジノへサンタの御老体を運んでもらおう」
 そう言って夢子ちゃんに頼み、地下カジノへと飛んだ。
 地下カジノは相変わらず騒がしかったけど俺たちがサンタのじいちゃんを抱えて戻ってくると途端に気を使ってくれてカジノの一角だけが落ち着いた空間になっていた。
 地下カジノのソファで寝ていたじいちゃんは十分くらいで目を覚ました。自分の身体を確認するように触って、
「向こうとこちらのバランスがとれているようじゃ、迷惑をかけたのぅ」
 黒とノーマルに何回か体の色を変化させて確認しながら、しみじみと言った。
「あんな手紙なんかでバランスなんてとれるもんなのか?」
 ぽんぽん色が変わる様を面白いなと思いつつ、何よりの疑問をぶつけてみる。じいちゃんは目を細めて、
「普段プレゼントを渡しているだけではなかなか他者との交流も無くての、わしらのような人の目にあまりつくべきではない存在は特に、少し寂しかったのかもしれんのぅ」
 少し沈んだ声で言った。
51Tさん:2009/12/25(金) 19:03:45.93 ID:rGhT4eru0
「じいちゃん……」
「ほっほ、あまり気にしないでくだされ」
 明るく言ったものだ。
「おう、分かった」
 深呼吸、それで努めてテンションを入れ替える。
「……よし、じゃあせっかくじいちゃんがサンタだと判明したんだからさっそくプレゼントを!」
「その前に持ってきた手紙を返してこい」
 Tさんにずいと箱を押しつけられた。
「はーい」
 頷き、走って扉に向かう。扉を開ければすぐそこにクリスマスツリーがあった。



 箱と便箋をしっかり元の場所に戻して帰ってきたら、夢子ちゃんもサンタのじいちゃんも、なにやら旅立とうとしているようだった。
「なんだ、もう行っちまうのか?」
「はい、私とサンタのおじいさんで今夜回っておくべき所は回って、めいっぱいにプレゼントを届けようと思って。夢を届けて回るのは私たちの存在意義ですから」
 あーそういや12月24日、そろそろ25日か、はサンタさんが大活躍する日だよな。
「そっか」
 忙しいな、と笑って言うと夢子ちゃんは迷惑をおかけしてそのまま行ってしまうことになって申し訳ありませんと丁寧に頭を下げて、
「それと」
 そう言ってサンタ衣装のポケットから小さな包装紙を三つ取り出した。
「プレゼント、です。いろんなことのお礼に、こんなんじゃぜんぜん足りないけど」
 おずおずと差し出されるそれを見てなんか嬉しくなる。
52Tさん:2009/12/25(金) 19:05:05.27 ID:rGhT4eru0
「おお、ありがと!」
「いただこう」
「ありがとうなの!」
 三人それぞれもらっているとサンタのじいちゃんも、
「わしからもこれを」
 と言って俺に何か差し出してきた。
「ありがとー、ってコイツぁ問題集じゃねえか! あ、なに黒サンタになってんだよじいちゃん!?」
 いつの間にか黒サンタになっているじいちゃんを見て不満を訴える。
「流石はサンタクロース、契約者に必要なものをよく分かっておられる」
 Tさんはしきりに頷いている。
「そこ、変なところで感心しない!!」
「ほっほっほ、冗談じゃよ」
 言って、ノーマルサンタに戻ったじいちゃんが袋からまた別のプレゼントをくれた。
「問題集も含めて、わしらからのプレゼントじゃ」
「……なんか素直に礼を言えないのは何故だ?」
 じいちゃんはほっほっほ、と上機嫌で笑っていた。



「じゃあ行ってきます」
 夢子ちゃんが告げる。
「いってらっしゃーい」
「気をつけろよな!」
「サンタの御老体は特に、あまり無茶をしすぎないよう」
「耳が痛いのぅ、でももしなにか危険が迫っている光景を見てしまったら黙って見ていることなどできないじゃろう?」
「む、まあ確かに。……それならば、また何かあったらここに来るといい。ここの姫君たちならばいつでも歓迎してくれるだろう。寂しさなど感じる暇もないほど姦しいがな」
「ほっほっほ、期待しておるよ」
 そう言って夢子ちゃんの肩に手を置いたサンタのじいちゃんと夢子ちゃんの二人の姿は忽然と消えた。
53Tさん:2009/12/25(金) 19:07:02.11 ID:rGhT4eru0
「本当にサンタさんって居たんだな」
「何をしみじみと言っているんだ?」
「いや、だってびっくりするだろ?」
 家への帰り道、のんびりと歩きながら今日初めて知った、サンタは実在するという驚愕の事実についてTさんにいろいろとの話していた。
「お姉ちゃんはサンタのおじいちゃんはいないっておもってたの?」
 リカちゃんが訊ねてくる。
「まあ、そうだな」
 子供のための作り話だと思ってた。
「サンタクロースも家族とかそこら辺がなってるもんだとばかり思ってたよ」
「世の中、思ってもみないことが本当に起こるものだ」
 Tさんが呟く。
「あー、うん、ここ二年位はよく思うな」
 都市伝説と関わりを持つようになってから、特にそう思う。
「ところで契約者よ、その格好は気に入ったのか?」
「へ?」
 Tさんに言われて自分の格好を見回す。
 ……サンタ衣装のままだった。
「しまったあああぁ!?」
 アミューズメントパークの方へと振り返り、
「今から着替えに」
「行ったらまた姫君の着せ替え人形にされそうだな」
「う」
 あそこは今すごいことになっている。地下カジノから出るとき、小人が頭を抱えていたのが印象的だ。
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:09:35.92 ID:sgXYyZBWO
しえ
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:10:32.61 ID:baYScW8b0
支援
56Tさん:2009/12/25(金) 19:11:25.73 ID:rGhT4eru0
「このままでもいいの」
 リカちゃんが言う。
「そうだな、このままでもいいな」
 俺も半ば諦めてリカちゃんに賛同する。そして、
「Tさん、ずっと気付いてて言わなかったな?」
 恨みがましく言うと、
「契約者がその格好を気に入ったものだと思っていたんだがな」
 冷静に返された。
「ほら、早く帰ろう、そろそろ簡易結界も切れる」
「うわ、なんだか話を流された気分だ」
「お姉ちゃん、いそがないとさむくなるの」
「あーもう、分かったよ!」
 家まで一気に走ることにした。御近所さんにこの恰好を見られるのは防ぎたいからな!



 眼前、走っていく契約者を眺め、次いで頭上を見上げ、青年は一人呟く。
「心遣いに感謝して、今宵一晩くらいはのんびりさせてもらおう、――メリークリスマス」
 空から降る雪を見ながら笑みで呟かれる言葉を聞くものは居ない。
「おーい、Tさーん。置いてくぞー」
 先行して走っていた契約者が振り返って呼ぶ声がする。青年はそれに答えながら一度胸ポケットを確認するように軽く叩く。  と、紙がなるような音がかさりと聞こえ、
「箱に手紙を返しそびれたな」
 しまったしまったと言いながら先を行く人影を追って走りだした。
57Tさん:2009/12/25(金) 19:12:46.63 ID:rGhT4eru0



  『サンタさん、俺はもうあんたを無邪気に信じてるわけじゃねえけどもそれでもあんたには感謝してるぞ。
  今は新しい頼りがいのある家族と暮らしてるんだけどさ、小さい子供みたいのがいるんだ。
  今年は俺か、もう一人の家族があんたになんのかな? だからあんたは少し休んでていいぞ。
                                           ――メリークリスマスだ』
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:16:51.64 ID:sgXYyZBWO
乙でした
契約者かわいいな
59Tさん:2009/12/25(金) 19:21:27.19 ID:rGhT4eru0

            ●
            

 幾名かのサンタがいる。ある契約者によって放たれた≪恐怖のサンタ≫だ。男女が共に居る姿を見つけてはその人の一番嫌いな物、見たくない物をプレゼントする彼らは今一組の男女と人形に目を付けていた。
「行こうか」
 一人の声、それを合図に彼らはプレゼントをしようと動きだそうとして、――しかしどこかから視線を感じてその動きを止めた。
「――?」
 右を向き、左を向き、頭上を振り仰いでもそこには何も居ない。
「?」
 気のせいかと思い、再び動き出そうとして、
「!」
 周囲に大量の気配を感じた。
 先程気のせいだと思った気配だ。それは次第に数を増やし、楽しそうな、愉快げな雰囲気を振りまく。
 はっきりとした姿は見えない、暗がりに潜むようにして存在しているそれら、
 刻々と数を増していくそれらを感じて、サンタたちは緊張に身を固めた。
 不意に、声がした。少女の声だ。
「せっかくの聖夜、あの人たちには迷惑をかけてしまった分、楽しく過ごしてもらいたいんです」
「まったくその通りじゃのぅ」
 少女の声に相槌を打つ老人の声も聞こえ、
「だ、誰――」
 誰何の声を上げようとしたサンタの正面に、いつの間にか二人の人影があった。
60Tさん:2009/12/25(金) 19:23:42.52 ID:rGhT4eru0
 片方は紅白の、所々が短めなサンタ衣装を纏った少女、もう片方は黒と茶のサンタ衣装を纏った黒髪黒髭の老人、
「同族として恥ずかしいのう」
 言って、老人、黒サンタはクランプスと呼ばれる鬼を≪恐怖のサンタ≫へと差し向けた。
「逃げ――」
 一人のサンタが乗ろうとしたソリ、それを引くべきトナカイが百獣の王に追われていた。
 別の一人が煙突を出現させてその場から逃げようとして、中から現れた黄色の熊の子の姿に驚く、
「な!?」
 驚愕する≪恐怖のサンタ≫。
 そんな彼らに声が聞こえた。

「≪夢の国≫はね? 常にその領土を拡げているんだよ?」

 声が聞こえた瞬間、目の前に広がる景色が一変した。そこはどこかの遊園地のような異界。――≪夢の国≫。
「あの方たちにせめて一晩の安寧を」
 クランプスに捕まりそうになりながら≪恐怖のサンタ≫は袋から何かをとりだした。
 それは、子供の惨殺死体。それに見える偽物だ。≪恐怖のサンタ≫はその人の一番嫌いな物、見たくない物をプレゼントする。つまりこれは相手の最も恐れるものであるはずだ。これを見せれば相手に隙ができるのではないか? そう思い、
「メリー、クリスマース! ……!?」
 一人、二人、三人、四人――
 次々と袋から漏れ出てくるそれは止まらない。それらを見て≪夢の国≫の王は呟いた。
「もう、こんな光景は見たくないね」
 悲しげな声に周囲、≪夢の国≫の住人やマスコットの気配がざわりとざわめいた。
 どこからともなく、空間から溶け出すようにパレードが現れる。悲しげな王を慰める様に、王を悲しませた輩を排除するように。
61Tさん:2009/12/25(金) 19:26:45.13 ID:rGhT4eru0
「大丈夫だよ、皆」
 王は言って、子供の惨殺死体の偽物に半ば埋もれるようにしながらクランプスに掴まって暴れている≪恐怖のサンタ≫を見る。
 横でクランプスに指示を出している黒サンタを窺って、
「サンタのおじいさん、私は彼らを消し去る気はないんですけど」
 いいですか? と訊ねる声に頷き、
「お嬢ちゃんの好きなようにするといい」
 黒サンタは穏和な笑みで言う。
 ありがとうございますと返して夢子はクランプスに言った。
「すみません、そのサンタさんをあの建物の中に入れておいてください」
 彼女が指さした先にあるのは999の魂がさまようというマンション。
「クリスマスが終わるまで、彼らには少し反省してもらいます」
 ≪夢の国≫の住人と二匹の鬼によって迅速に指示は遂行され、その日一日そのマンションから悲鳴が途絶えることはなかったという……
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:29:22.78 ID:zZqWqRsT0
Tさん支援!
63Tさん:2009/12/25(金) 19:29:22.88 ID:rGhT4eru0
長々と失礼いたしました!
聖夜の彼らの過ごし方ですね。たまにはのんびりと過ごすのもいいでしょう
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:30:46.30 ID:zZqWqRsT0
おっと、終了だったか
Tさんの人乙でしたー!
くそう、今のTさん契約者の姿、是非ともチャラ男に見せてぇwwwwwwwwww
65はないちもんめ クリスマスプレゼントネタ (代理):2009/12/25(金) 19:33:50.07 ID:zZqWqRsT0
12月24日 朝
友人「メリークリスマース!!!」
少女「朝からテンション高いわね・・・しかも今日はまだクリスマス・イヴよ」
友人「そんな細かい事気にしないの、あの空を舞ってる不条理に比べればどんな事だって些細な事よ」
言われて空を見る
あぁ・・・
少女「何時も以上に歪んでるわね」
友人「ある意味で歪みねぇけどね」

66はないちもんめ クリスマスプレゼントネタ (代理):2009/12/25(金) 19:34:42.04 ID:zZqWqRsT0
友人「と、言うわけでね・・・はい、少し早いけどクリスマスプレゼント」
差し出されたのは一つの包み
少女「え?良いの?私何にも用意してないわよ?」
友人「そんなの元から当てにして無いって、ほら受け取りな」
ゆっくりと包みを受け取る・・・どうしよう、なんか嬉しい
少女「開けて良い?」
友人「いいよー」
包装を剥がし、中から出てきたのは二つの箱
これってコンドーm(ry
友人「いやぁ、最後まで避妊薬とどっちにするか悩んだんだけどさぁ、身体の事考えたらこっちが良いかなぁって「ねぇ」ん?」
少女「素敵なプレゼントありがとうね」
出来る限りの笑顔を向けてやる
友人「お、おぉ・・・」
少女「じゃあ、私からのプレゼントは・・・地獄への片道切符で良いよね?」
友人「ちょッ」
少女「答えは聞いてない、買って嬉しいはないちもんめ!!!!」
我が家の玄関に朝から友の絶叫が響いた



友人「じょ、冗談だったんだけどなぁ・・・」
少女「アンタが言うと洒落に聞こえないのよ」
ちなみに本当のプレゼントはLOLIQLOの服でした
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:35:01.02 ID:r0fJ5tTp0
支援
68はないちもんめ クリスマスプレゼントネタ (代理):2009/12/25(金) 19:35:55.31 ID:zZqWqRsT0
皆乙

そんなこんなで「はないちもんめ」への友人からのプレゼントはLOLIQLOの服でした
ちなみに近藤さんの方ははないちもんめの部屋に放置されています
お目汚し失礼

俺、時間が取れたら盟主様と禿をぶつけるんだ・・・・・・

オマケ
少女「で、こっちのゴムは?」
友人「上げるよ?私使わないし使えないし」
少女「じゃ、無くて何で二つ?」
友人「何でってそりゃ、黒服さん用とチャラ男よ「買って嬉しいはないちもんめ」ノォォォォォォォォォォォォ!!?」

69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:37:11.90 ID:rGhT4eru0
>>64
契約者が遊ばれそうだww支援
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:38:21.82 ID:zZqWqRsT0
>>69
女装写真取られたときとかの仕返しされると思うよ!www



まぁ、チャラ男だって一歩間違っていたらバイト先(ケーキ屋)の店長にミニスカサンタ着せられそうになってましたが
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:39:52.07 ID:sgXYyZBWO
おっと早漏だった、Tさん今度こそ乙でしたー!
夢子ちゃんチートだなww
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:43:17.12 ID:rGhT4eru0
はないち匁のひと乙!
友人エロイなwww

>>70
姫様主催で(強制的に)着せ替え人形対決が始まるわけですね

>>71
そろそろ出しておかないと知らない人が出るかもしれない≪夢の国≫ですw
知らない人は作者の作品と単発の夢の国を読みましょう(宣伝)!
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:44:56.27 ID:baYScW8b0
おっと代理乙です
クリスマスネタが終わったら、次は年越し、初詣ネタですね!
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:47:11.33 ID:PrPw7eVM0
>>73
マッド編のシメはそれが終わってから?
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:47:22.92 ID:zZqWqRsT0
マッドガッサー編決戦も進める、年越し・初詣ネタも考える…忙しい時期だぜ!

>>72
>姫様主催で(強制的に)着せ替え人形対決が始まるわけですね
ありそうだから困るwwwwwww
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:48:20.70 ID:rGhT4eru0
>>73
書きたい時期ネタは多いが、書けるかな〜
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:55:41.58 ID:baYScW8b0
>>74
マッド編終わってから時期外れの正月ネタやるより、時期ネタを先にやった方が面白いと思う
俺は書き手じゃないんで、書き手次第だとは思うが
78クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 19:56:36.40 ID:zZqWqRsT0
前スレの禿進化ネタと同時刻くらいだよ!!!



 …学校町にて、とあるマッスル黒服が、手をつけられないほどの進化を遂げていた、その時

「〜〜〜〜〜〜〜っ」
「ち、ちょっと黒服、大丈夫!?」
「…大丈夫、です」

 一人の黒服が、激しい胃痛と頭痛を覚えていた
 ただでさえ、上空のカオスな地獄得ずを前に軽い胃痛と頭痛を覚えてはいたのだが
 しかし、この瞬間のこの痛みは、それまでの比ではない
 なぜか、この黒服には、胃痛と頭痛の原因がピンポイントでわかってしまった
 ……誰か、あの同僚を止められる勇者は「組織」内に存在しないのだろうか
 祈るように、考えてしまう

「…すみません、もう大丈夫です」
「本当に?」
「酷い顔色だぞ」

 先ほどまで、むしろ心配される側であった「日焼けマシン」の契約者の青年にまで心配され、黒服は小さく苦笑した
 大丈夫、と二人を安心させるように笑いかける

「私は大丈夫ですから…ほら、行きましょう」
「え、えぇ」

 二人と一緒に、歩き出す
 はらはら、雪が降り続ける学校町
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:59:43.91 ID:sgXYyZBWO
Dさんwwwww

>>72
あー、そういやけっこう前だよな、秋祭り
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:02:08.14 ID:4uv5n9s4O
年明けぐらいは平和………………だよね?
81クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 20:02:46.38 ID:zZqWqRsT0
 上空にさえ目を向けなければ、ロマンチックなホワイトクリスマスといったところだろう 
 上空にさえ、目を向けなければ
 「組織」による能力が動いているのだろう、幸い、一般市民は気づいていないようだが…自分たちのような都市伝説や都市伝説契約者の目までは、誤魔化せないようである
 …上空を飛び回るものたちの三分の一は「恐怖のサンタ」だ
 彼らに好き勝手されるわけにはいかないから、モンスの天使達の出動も、やむを得ないのかもしれない

「………」

 黒服は、隣を歩く青年に、気遣うように視線をや琉
 恐怖のサンタによって、精神的苦痛を負ってしまった青年
 もう大丈夫だ、とは言っているが、無理をしているのがわかる
 恐怖のサンタによって、黒服とはないちもんめの少女の惨殺死体を見せられ
 それによって、過去の辛い記憶まで、引きずり出されてしまったのだ
 意識を失っていた青年は、うわ言で黒服と少女の名前と…過去に思い焦がれ、そして救えなかったと考えている女性の名前を呼んでいた
 精神的な不調が、体にまで影響を及ぼしている

 …彼の、その記憶に関しては、黒服も覚えている
 黒服も、あの時関わったから


 あの、真っ赤な真っ赤な光景を
 黒服も、はっきりと覚えていた

82クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 20:06:14.26 ID:zZqWqRsT0
 だからこそ、黒服にも、青年の抱える傷の痛みがわかる
 あの時、青年がどれだけ苦しみ傷ついたか、知っている

 救えなかったと苦しんだ
 実る事のなかった、伝える事すらできなかった初恋に苦しんだ

 その苦しみを、二度と味あう事のないように
 もう、後悔をしないように
 青年が、強くなろうとし続けた事も知っている

 −−−−自分も
 強くならねば、と黒服は考える
 青年と、少女、二人の契約者を護る為にも

 強いようで脆い青年と、「顎砕き飴」の契約者に狙われている少女
 二人とも、護ってみせる
 自分の契約者であるから、という理由以上に
 …二人は、大切な家族だから
 何があっても、必ず護りぬいてみせる

「…黒服?どうしかしたのか?」

 黒服の視線に気付いたのだろう
 青年が、不思議そうに首をかしげてきた
 …はないちもんめの少女が、やや面白く無さそうに、黒服の手をぎゅう、と握る

「いえ、何でもありませんよ」
「そうか?」
83クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 20:11:57.23 ID:zZqWqRsT0
 首をかしげたままの青年
 黒服や少女など、周りを心配してばかりで、青年は自分の身など気にしないから、心配されているのがわからないのかもしれない
 ……その点に関しては、黒服も人の事は言えないのだが

「…このまま、今日は外を回りましょうか?夕食は、私がどこかで奢りますから」
「え?…夕食、俺が作るぞ?」

 黒服の、この提案に少し慌てたようにそう言って来た青年
 …今日はクリスマスイブだから、何か料理を作って、それをクリスマスプレゼントにでもするつもりだったのかもしれない
 それは、黒服も何となく、感づいてはいたのだが

「しかし、あなたは今日は疲れていらっしゃるでしょう?ゆっくりお休みになった方が」
「でも…」
「いいから、あんたは休んでなさい」

 ぴしゃり
 少女が、青年を見上げて、黒服の代わりに続ける

「…クリスマスプレゼントなら、明日でも大丈夫よ。無理して倒れられたら、そっちの方が迷惑」
「ぁ………」

 …ようやく、心配されていたのを自覚したらしい
 御免、と青年は小さく苦笑した

「…それじゃあ、明日。何か、好きな料理、作ってやるから」
「楽しみにしてるわよ?」

 青年と少女の様子に、黒服はほっとしたように微笑む
84クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 20:13:36.85 ID:zZqWqRsT0
「…さて、それでは行きましょうか」

 少女と手を繋ぎ、青年と並んで
 黒服は、雪ふる街を歩いていく


 せめて
 せめて、今日だけでも、いや、残りの時間だけでも
 二人に、心穏かでいて欲しい
 戦いに明け暮れる宿命に囚われているかのような、この二人に
 せめて、この聖夜だけでも………穏やかでいて欲しい


 黒服は、そう願わずにはいられないのだった




fin
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:15:49.42 ID:zZqWqRsT0
のんびりとさせてみた
…せめて、残りの時間だけでも平和だといいね!!
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:19:49.09 ID:sgXYyZBWO
乙です。
Dさん・・・あなたには幸せになっていただきたい。ほんとに、頼みます……
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:24:18.73 ID:rGhT4eru0

Dさん自身は直接戦闘能力ないんだよな……
あ、うちの子たちは少なくとも24日は≪夢の国≫とサンタの加護とTさんのスル―能力で上空の乱痴気騒ぎは無視です
契約者は上で何が起こってるのかも知らないはず
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:30:12.07 ID:zZqWqRsT0
もうちょいで代理投下はじめるよー

>>86
はないちもんめとチャラ男と一緒に今の現状は、黒服Dにとって幸せですから
あとは、その現状を維持できるかどうかだ…!

胃痛と頭痛?
これはもう仕方ない

>>87
>Dさん自身は直接戦闘能力ないんだよな……
「組織」支給の光線銃くらいしかないからなぁ

>あ、うちの子たちは少なくとも24日は≪夢の国≫とサンタの加護とTさんのスル―能力で上空の乱痴気騒ぎは無視です
知らない方が幸せさwwwwwwwwwwwwww
89マ神 VS 盟主様 (代理):2009/12/25(金) 20:31:47.04 ID:zZqWqRsT0
光りの速さで空を舞い
サンタを次々と殴り掘り殴る
そんな順調にサンタを落とす禿の前に、一人の女性が現れた
禿「む・・・?」
空に浮かぶ若い女性
その姿は半透明に透けている
そして、怪談仮面やB-006にも劣らぬ強者の気配・・・
禿「怪奇同盟の盟主殿か・・・」
盟主「あら?私の事をご存知で?」
禿「えぇ・・・何時か手合わせしたいと思っていた」
盟主「・・・・・・はい?」
怪奇同盟と言えば、首塚の宴会の際に果敢にも我々に挑んできたあの少女が所属している組織だった筈
構成員で既にあのレベル
ならば、その頂点に立つ彼女は、一体どれほどの漢女なのか・・・
禿「貴女相手に手加減は必要ありませんね」
そう、彼女ほどの漢女に手加減など侮辱でしかない
全身全霊全筋肉を持ってもてなすのが礼儀であろう
そう考え、後方に下がり距離をとる
禿「ハァッ!!」
アドミナブル・アンド・サイ!!


90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:32:59.12 ID:baYScW8b0
禿vs盟主か支援
91マ神 VS 盟主様 (代理):2009/12/25(金) 20:33:01.10 ID:zZqWqRsT0
金色に輝き誇張される筋肉
それはまるで太陽がもう一つ空に浮んだかの様で
町中に散らばっていたサンタの偽兄貴も含む全ての兄貴がその光に集る虫の様に集まる
盟主「これは・・・」
禿「 破 天 波 !!」
盟主「・・・・・・」
大量の全裸の兄貴達がそそり立つ股間を強調するポーズで集まっているという常人の女性なら・・・いや、例えどれ程強靭な精神を持っていようとも一目見れば発狂しかねない地獄絵図を前に盟主は眉を潜める
禿「これは全ての兄貴を我が制御下に置く技・・・そしてイクぞ!! 滅 鉄 雄 零 淫 !!」
禿が叫ぶ
兄貴達が金色に輝き
盟主へと放たれた

続く・・・のか?


92マ神 VS 盟主様 (代理):2009/12/25(金) 20:34:02.56 ID:zZqWqRsT0
破天波【ハッテンバ】
マ神のみが持つ金色の兄気を周囲に拡散放射し、その兄気を感知した兄貴達を集結させ自身の制御下に置く究極の筋肉技の一つ
この技により集まった兄貴達は一時的に金色の兄貴を纏う事が可能になるという恐ろしい技である

滅鉄雄零淫【メテオレイン】
破天波により集結させた兄貴を敵に向けて射出する技
イメージとしては某英雄王の王の財宝
ただし発射されるのは宝具では無く、股間を突き出した全裸兄貴である


93マ神 VS 盟主様 (代理):2009/12/25(金) 20:34:44.74 ID:zZqWqRsT0
アクマの人に土下座!!
な盟主様VS禿の話
完全に見切り発車です
続き考えてません
なので、誰か続きを書ける方がいたらどうぞお書きください
禿容赦無く痛めつけていいですから

ではお目汚し失礼




-----------------------------------
同時刻、黒服Dが再び激しい胃痛と頭痛を覚えた事は間違いないwwwwwwwwwwwwww
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:35:37.98 ID:rGhT4eru0
乙です!
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:39:38.48 ID:baYScW8b0
なんという投げっぱなしジャーマンwwww
盟主は家なき子を保護したり兄貴を退治したり禿に絡まれたり大変だな…
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:59:31.00 ID:baYScW8b0
空が綺麗だ☆
971レスネタにしては色々ヤバくなった代物(代理):2009/12/25(金) 21:00:13.38 ID:zZqWqRsT0
男と女が溢れるクリスマスの夜
その熱さを冷ます心地良い風も、熱を持たない独り身には骨身に凍みる辛いものだった
特に女を何人も侍らせた男を見る度に、その冷たさから逃れようと心の奥底で嫉妬の炎がめらめらと燃え上がる
都市伝説と契約した自分の手には、自分のものも含めて周囲の嫉妬の炎がみるみる流れ込んでくるのが解る
凄まじいほどの熱量が篭ったその手を、ドアノブでも捻るかのように回す
「もげろ」
そう呟くのと同時に、女を侍らせていた男が不思議そうな顔をして――次の瞬間、悲鳴を上げる
彼のズボンの中で大事な部分が痛みも出血もなくポロリと取れてしまっていたのだ
女達が何事かと騒ぎ出すその様子を見ながら、『嫉妬で男の局部を切断する事件』――略称『もげろ』の契約者はほくそ笑む
「……ま、救急車とか呼ぶ前には元に戻してやるよ。一週間は使い物にならんだろうけどな」
くっくと喉を鳴らして、ぱちんと指を鳴らす
「自重しないで独り者を苦しめるカップルなんて、滅びちまえばいいんだ」
「やさぐれてるねぇ、そんなあなたにクリスマスプレゼ」
「もげろ」
「ごはぁっ!?」
目の前に立ち塞がったサンタクロースの姿をした胡散臭い存在が、股間を押さえて悶絶する
「もげるのがモテる男相手だけだと思うな? 普通に捻りもぐのは、痛みも無しにもぐより難しくはないんだ」
サンタクロースの袋から這い出してきた兄貴に対して、冷たい視線を向けながら手を捻る
「もげろ」
「ごふぅっ!」
やはり股間を押さえて悶絶し果てる兄貴
「独り身を襲う余裕があるならカップルでも襲ってろ、バカが」
そう言って『もげろ』の契約者は、長い髪をばさりと翻してジャケットの襟を正す
ラフで男性っぽい服装ではあったものの、胸、腰、尻のラインはどう見ても女のもの
「畜生……男が何だってんだ……寂しくなんかねぇよ」
やや涙声で鼻をすすりながら、クリスマス前に彼氏にふられた折に能力を手に入れた彼女は、独り寂しく繁華街へと消えていった

そして、彼女が立ち去った後
「うふぅん……新たなる世界の、メ・ザ・メ☆」
股間を捻りもがれた兄貴が、その体躯をくねらせながら立ち上がり、聖夜の新たな混沌となって夜闇へ飛び立って行った
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:00:30.26 ID:sgXYyZBWO
991レスネタにしては色々ヤバくなった代物(代理):2009/12/25(金) 21:01:37.24 ID:zZqWqRsT0
『もげろ』の契約者
仕事が忙しくクリスマスが終わる頃まで仕事に明け暮れていた23歳新卒ビジネスウーマン
普段からボーイッシュなところがあり気も強かったせいか、クリスマス前に学生時代から付き合ってた彼氏にふられている

世界各地で起こる『嫉妬の末に交際相手の局部を切断する』という事件が元になった都市伝説
嫉妬する者が多く存在するほど嫉妬対象への効果は強力かつ多彩になる
通常時は視界内の男の局部に捻りもぐ程度の力しか無い
逆に嫉妬が集中した相手ならば、対象が何処に居ても触れられた感覚すら無く持ち去る事も可能
(ダメージが少ない方に力が必要なのは、痛みや外傷を無くすにはそれなりの力が必要なため)

1001レスネタにしては色々ヤバくなった代物(代理):2009/12/25(金) 21:02:46.76 ID:zZqWqRsT0
投下、代理の方々乙ですー

こちらはというと、マッドがもげろもげろ言われていた頃に考えてたネタをつい投下した
今は反省している

キャラ増やして投げっぱなしが多いよ自分!? o.........rz





----------------------
何と言う対カップル用最終兵器wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:02:52.33 ID:baYScW8b0
まさかの『もげろ』都市伝説化吹いたwwwそして兄貴wwwwwww
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:08:37.93 ID:zZqWqRsT0
避難所でも書いたけど、一応こっちでも

まだマッド決戦編も終わらせてないのですが、今のうちに作者の皆様に質問ー!

マッド編とかが落ち着いた後に書く予定のチャラ男受難話ですが、それに関わりたいというキャラクターいらっしゃいますでしょうか?
一応「コーク・ロア支配型契約者大量発生」にも絡んでる敵の予定なので、因縁ある人いるかな、と一応質問
戦い自体は自キャラとはないちもんめをお借りして書く予定ではありますが
関わりたい!と言う人物がいるなら、敵側戦力調整予定なので

103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:20:23.56 ID:sgXYyZBWO
うはwwww
もげろがついにwwww代理乙!
104Tさん:2009/12/25(金) 21:40:51.67 ID:rGhT4eru0
>>102
うちのは一応交戦経験はありますがほとんど魔女の一撃が倒してたりしたので関わりはないですかね
チャラ男は助力を乞うことをしなさそうだし、その件にはノータッチですかね
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:51:03.94 ID:zZqWqRsT0
>>104
了解であります
Tさんが関わらないなら、敵戦力に洒落にならんのを入れる必要はなさそうだwww
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:03:17.84 ID:baYScW8b0
寝る☆
明日から休日&忌々しいクリスマスからの脱出だよ!
107どーせ作詞能力ないんだから都市伝説の設定だけでも書いていこうぜ会:2009/12/25(金) 22:04:32.90 ID:3LGp2nO20
都市伝説の設定だけを書いていきたいんです
だいぶ長くなりそうなんですけど書いていっていいですか?

108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:05:15.25 ID:rGhT4eru0
>>105
しかし使いどころがあるようならば遠慮なく使ってください。
TさんがDさんに感じている負い目は作者が感じている負い目ですのでw
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:05:54.33 ID:Iz35PbZWO
まだあったのかこのスレ
懐かしいわ
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:05:56.05 ID:rGhT4eru0
>>107
かもん
111どーせ作詞能力ないんだから都市伝説の設定だけでも書いていこうぜ会:2009/12/25(金) 22:07:54.25 ID:3LGp2nO20
>>110
では書かせていただきます

恐怖の種痘
エドワード・ジェンナーにより18世紀末に考案された種痘は、「接種すると牛になってしまう」という噂の為、当時の人々の多くに拒否された。

能力
種痘を摂取させた人、及び人型の都市伝説を契約者に絶対服従の牛に変える
牛の種類は契約者が決められる

制約
牛は致命的なダメージを与えると煙と共に元の姿に戻る

112どーせ作詞能力ないんだから都市伝説の設定だけでも書いていこうぜ会:2009/12/25(金) 22:08:50.77 ID:3LGp2nO20
原発周辺の巨大生物
原子力発電所の構内や周辺で、通常よりも明らかに巨大な動植物や魚を目撃した、というもの。
常識的には、放射線の影響ではなく、冷却水等の廃熱が原因だと解釈される事が多い。たがみよしひさが短編『収穫の季節』で用いた。
能力
巨大な動植物、魚を出現させ、操る

制約
・一度に出現、存在させていられるのは5匹のみ
それ以上出現させようとすると最初に出したものから消えていく
113どーせ作詞能力ないんだから都市伝説の設定だけでも書いていこうぜ会:2009/12/25(金) 22:09:56.98 ID:3LGp2nO20
お湯を凍らせる場合、水より短時間で凍る
いわゆるムペンバ効果と言われる現象だが、多くの場合、その再現は困難である。大槻義彦教授など、この現象をテレビ等で扱うことに批判的な研究者は多い。
能力
あらゆるお湯を氷結し、操ることができる
形も指定できるが大きさは凍らせるお湯の量に比例する

制約
・凍らせることができるお湯は自分から半径85km以内のみ

狼少年・少女
なんらかの原因により、人間社会から隔離された子供が、野生の動物に保護され育てられた、というもの。神話の影響からか、狼に育てられたとされる事例が特に多い。
これらの話は発見・救出時の状況や、本人の動物的と解釈される行動から推測されたに過ぎず、検証も困難であり、残された記録にも多くの疑問点や矛盾点が見られるため、知的障害原因説や、話題作り・金儲けを目的とした捏造であるとの意見もある。

一般的に少年・少女と呼ばれる年齢でのみ契約ができる
心は(ryとか女はいつまでも(ryとかは駄目
能力
人型の狼のような姿になる
そしてその姿になってるときに限り+狼の力を得る

制約
・特にないがあくまで狼+人間の範囲内の行動しかできない
114どーせ作詞能力ないんだから都市伝説の設定だけでも書いていこうぜ会:2009/12/25(金) 22:11:24.30 ID:3LGp2nO20
水流の渦は北半球と南半球で逆
洗面台などで排水する際に出来る渦は、コリオリの力により回転する向きが決まる、というもの。
実際にはそのような小規模の環境には影響を及ぼさないと言ってよい。
元々それだけの都市伝説だったが、思いっきり凶暴化したせいか凶悪な能力を得た

能力
あらゆる事象や物質の『性質』を『逆転』させる
時の流れを遡ることも出来るが、タイム・パラドックスを起こすことは出来ない。

制約
・使用可能回数は1日に10回
3日分までなら前借も可能

115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:11:37.81 ID:zZqWqRsT0
>>108
了解っす!
もしかしたら巻き込むかもしれないのでその時のことを考えて今のうちに土下座orz
116どーせ作詞能力ないんだから都市伝説の設定だけでも書いていこうぜ会:2009/12/25(金) 22:12:17.58 ID:3LGp2nO20
ロールス・ロイスは壊れない
車で砂漠横断中にドライブシャフトが折れて立ち往生した際、どこからともなく現れた作業員が修理してくれる。
後日、いつまで経っても修理代の請求が来ないためメーカーに問い合わせると、「ロールス・ロイスのドライブシャフトは、決して折れることはありません」と言われる。
修理に来たのは「ロールス・ロイスは壊れない」というイメージを守り抜く為に会社が派遣した修理団であった、というもの。修理団がヘリコプターで舞い降りてくるバージョンもある。
能力
もともと↑のような都市伝説だったが、能力では本当に壊れないロールロイスを出現させる

制約
・一度に出せるロールス・ロイスは一台まで


以上です
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:12:54.68 ID:sgXYyZBWO
あれ?どこかでみたことあるな
118どーせ作詞能力ないんだから都市伝説の設定だけでも書いていこうぜ会:2009/12/25(金) 22:16:57.92 ID:3LGp2nO20
>>117
たしか避難所で書かせていただきました
119クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 22:29:41.72 ID:zZqWqRsT0
 …12月24日
 勤めている高校は二日前に冬休みに入っており、彼は暇を持て余していた
 クリスマスイブ、共に過ごす異性は存在しない
 自分にそんな相手を見つけるよりも、弟にそう言う相手が見付かる方が先だ
 まったく、さっさと結婚してこちらを安心させてほしいものなのだが

 雪ふる街を歩く不良教師
 …今日くらいは、何かクリスマスらしい料理でも買って帰って、弟に楽でもさせようか
 彼が、そう考えていると

「…あら?あなた…」
「………うん?」

 かけられた声に振り返る
 そこにいた姿に、振り返った事をやや後悔した

「あはは、ひっさしぶり!」

 彼に気づいたその女性は、嬉しそうに駆け寄ってきた
 …高校の頃の、知り合いだ
 悪友、とでも言った方がただしいかもしれない

「…お前か。久しぶりだな」
「何よ、嫌そうな顔して」

 むぅ、と不満げな表情を浮かべてくる女性
 が、次の瞬間には笑顔を浮かべてくる…ころころと、表情が変わる
 高校の頃と、あまり印象は変わっていない
 …昔を思い出し、やや憂鬱になった
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:33:50.53 ID:sgXYyZBWO
しえん!

>>118
そうだ、どっかでみた記憶あったんだよな
121クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 22:33:51.02 ID:zZqWqRsT0
「デートにでも向かい最中だったかしら?」
「…そんな相手はいない」
「あら、高校の頃は、女をとっかえひっかえだったくせに」
「あの頃の話はするな」

 はいはい、と笑ってくる彼女
 たゆん、とその重たそうな胸が揺れている

「…第一、そう言うお前はどうなんだ?」
「私?私は弟と一緒の予定よ」
「……相変わらずだな」

 相変わらず、男っけがないのだな
 そう考えながら言ってやったのだが…

「…ふふっ」

 にやり
 彼女は、勝ち誇ったように言ってくる

「まぁ、昼間は恋人と一緒にいる予定だけど」

 ………
 …………
 ……………

「何よ、呆けて」
「…今、理解不能な単語が耳に飛び込んできたな」
「私に恋人がいちゃいけないって言うの?」
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:36:40.26 ID:p6V6vaC70
支援しつつ>>102

うちのメンバーはいないなぁ、そもそもコークロアにほぼ全く接触がない…
厨二病も多分その頃は修行の旅に言ってる気がするんだぜ
123クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 22:38:41.36 ID:zZqWqRsT0
 悪いとは言わない
 だが、理解不能なだけだ
 この女と付き合う、物好きがいたとは

「拾う神が存在する、ということか」
「酷い言われようね」

 むー、と彼女は不満そうだ
 …決して、彼女はモテない訳ではなかった
 ただ、その性格などから、付き合おうと考える男が存在しなかっただけだ
 不良教師や彼の弟も、彼女を恋愛対象として見たことはただの一度もない
 好敵手として見た事なら、何度かあるが

「恋人がいるくせして、それを放っておいて夜は弟と、か。やっぱり相変わらずだな。ブラコン」
「あなたに言われたくないわよ。あなただって、今日は弟君と一緒なんでしょ?」
「…互いに相手がいないだけだ」

 自分はブラコンではない
 周りにどんなに指摘されようとも、不良教師はそれを認めないのだ
 表にあまり出さないだけで、ブラコンである事は事実なのだが

「はいはい、あなたこそ、相変わらずね

 くすくすと、彼女は笑う
 昔と変わらぬ笑顔だ
 明るく、裏表のない、真っ直ぐな笑顔
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:43:16.56 ID:rGhT4eru0
>>115
とんでもない
支援
125クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 22:44:02.98 ID:zZqWqRsT0
 どこまでも真っ直ぐで、己の正義を信じる彼女
 …彼と弟が両親を亡くし、その話題性の高い事件故マスコミに騒がれていた時、彼らを護ろうと奮闘してくれていたあの頃から、何も変わっていなかった

「…ふふっ、とりあえず、弟君を大事にするのよ?大事な家族なんでしょ?」
「……一応な」
「素直じゃないわねぇ」

 苦笑し、彼女は空を見上げる
 釣られて、不良教師も空を見上げた……見あげてしまった
 先ほどから、見ないようにしていたと言うのに

「…嫌な空よねぇ」
「…全くだ」

 なんと言う混沌
 全力で関わりあいたくない

「変な事に巻き込まれないようにね。それじゃあ」
「…そっちこそな」

 またね、といって、彼女は走り去る
 不良教師はその背中を見送り、ため息をついた
 …昔の、それもそれなりに親しかった相手と顔を合わせたのは久しぶりだ
 昔の記憶が蘇る

「…クリスマス、か」

 幼い頃は、弟共々サンタを信じていたものだ
126クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/25(金) 22:47:37.94 ID:zZqWqRsT0
 共同でトラップをしかけてサンタを捕獲しようとしたなど…微笑ましいような忘れたいような記憶だ
 当然、高校の頃には既にそんなものは信じなくなっていたが、彼女はまだサンタを信じていたのを覚えている


『誰かが信じ続けていれば、きっとサンタクロースは実在するわよ』


 きっぱりと、そう言っていた彼女
 …思えば、それが事実なのだろう
 誰かがサンタクロースを信じれば、それは都市伝説として実在する
 ……今、上空を飛んでいるサンタ共はさておき、だ

「…都市伝説の事も知らない癖に」

 よく、あんな事が言えたものだ
 変わり者の友人との再会
 今夜の話の種にでもしようか、そんな事を考えた



 彼は気付いていない
 上空を飛び回るサンタ達は、「組織」の手により一般人には見えないはずである事実を

 ……見えているのは、霊力の高い人間か、都市伝説か……都市伝説契約者だけである、その事実に


to be … ?
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:50:11.96 ID:zZqWqRsT0
グダグダと不良教師でした
まぁ、こいつも女っけないですから、多分弟と一緒だろ
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:00:54.72 ID:rGhT4eru0
乙ですww
不良教師と仲介者の姉は関わりありか
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:06:34.12 ID:zZqWqRsT0
>>128
あちこちでキャラ同士かかわりを作るのが好きなんだぜ
そのせいで人間関係えらくゴッチャだがな!!wwwwwwwwwwwwww
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:24:49.84 ID:rGhT4eru0
大変だww
あしたからまたマッドガッサー編だろうか?
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:34:41.21 ID:zZqWqRsT0
おやすみー
明日もスレが残っていてくれれば幸せだ

>>130
俺は明日からクリスマスネタ残りとマッドガッサー決戦編とで脳内がカオスになる予定
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:56:41.01 ID:rGhT4eru0
>>131
が、がんばれww
今日でクリスマス終わらせた俺は勝ち組ですかね?
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:06:24.10 ID:q20nTKh40
クリスマス対策あげ
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:11:41.31 ID:uKQheG+3O
クリスマススレ勢いすげぇwwww
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:21:28.08 ID:IgtGGtX6O
さてどうしよう
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:23:43.47 ID:g0+/FRkz0
あげ
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:24:11.69 ID:dUXZ5H3b0
禿に決闘挑むとか
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:36:12.40 ID:IgtGGtX6O
>>137
それは>>135の発言に対してか
どのみち暴走させても勝てそうに無いけど
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:44:04.46 ID:dUXZ5H3b0
>>138
イグザクトリー

禿をコテンパンにする展開を書けるには書けるんだが、相手させるキャラと禿の今後が・・・
というかたとえ瀕死の重傷を負わせても、余裕で禿は復活しそうで怖いわ
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:57:49.12 ID:q20nTKh40
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:17:09.66 ID:IgtGGtX6O
>>139

暴走Y「っあああぁぁあああああ!! 食らい付け魔弾っ!!」

後先考えずに、ただ禿の居る辺りへ向けてショットガンを乱射する
禿「その程度の攻撃では私には当たりません」

暴走Y「あははははは!! 魔弾は当てるとかそういう問題じゃない! ……当たるんだ」

避けたはずの弾丸は禿の身体に当たり炸裂する
撃たれた弾丸はバックショットでもなくスラグ弾でもなく、特製の催涙ガス弾
着弾と同時に中に封じ込まれていたガスが噴出する

禿「くっ! 女体化ガスですか」



ここまで考えてこんな展開有り得ないと思った
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:27:08.74 ID:dUXZ5H3b0
>>141
何らかの理由で暴走したYを禿が止めに向かった・・・って感じかなぁこの展開は。
そして女体化ガス→兄気中和→禿の筋肉にダメージ与えられる威力の弾
という風にダメージを与えていけば勝てないことはないような。
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:35:23.39 ID:IgtGGtX6O
>>142

現実

暴走Y「ああああああああ!! 食r

禿「遅いっ」 ←亜光速

暴走Y「がはっ」
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:49:49.32 ID:dUXZ5H3b0
やっぱり相手の攻撃に反応できるだけの素早さも必要か・・・
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:53:50.48 ID:JWJXaxur0
>>142
今の禿って女体化ガス食らったら即死じゃなかったっけ?
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:59:04.73 ID:IgtGGtX6O
>>144
もともと黒服Yは背景要員くらいのつもりで出したから弱いもの

>>145
当たらなければ どうと言うことはない


そろそろ同僚のプロフィールも考えないとだめかなぁ
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:06:24.86 ID:dUXZ5H3b0
>>145
全身兄気化の技を使った時、女体化ガスが当たると中和されて消滅・・・ってことらしい。

>>146
十分強いと思うが・・・学校町の都市伝説・契約者の戦闘力が高くて相対的に弱く見えるってだけで。
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:32:54.10 ID:dUXZ5H3b0
眠い・・・そして書き終わらない・・・・・・
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:41:23.95 ID:dUXZ5H3b0
あれ、禿の使う技で遠距離攻撃できるのってなんだっけ・・・なんかあったよね?
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:04:37.53 ID:uKQheG+3O
ねるほー
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:27:25.54 ID:q20nTKh40
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:59:15.03 ID:q20nTKh40
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 04:45:53.25 ID:dUXZ5H3b0
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 05:18:39.93 ID:dUXZ5H3b0
の                         一度寝るか
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 05:45:01.07 ID:JWDscsPGO
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 06:48:36.86 ID:q20nTKh40
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 08:35:01.14 ID:JWDscsPGO
ほしゅ
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:50:46.79 ID:JWDscsPGO
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:38:14.26 ID:q20nTKh40
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:41:39.62 ID:g0+/FRkz0
兄気バリアーってさ、愛の力の類で一時的に吹き飛ばせるんじゃないかな?
その隙に攻撃とかできたり……
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:46:02.81 ID:q20nTKh40
愛、か……一体なんなんだろうな
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:50:42.87 ID:uKQheG+3O
ためらわないことだろう・・・
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:10:22.61 ID:q20nTKh40
ギャバンww
164恐怖のサンタ 【そして彼は介入し】(代理):2009/12/26(土) 11:11:21.54 ID:q20nTKh40
12月??日 某時刻 

 とある都市伝説の多く存在する町の上空。
 そこに、二つの影が浮かんでいた。
 ――――それは目の錯覚なのか、はたまた厳格なのか。
 その光景を見た者は、思わずそう首を傾げた事だろう。
 上空に浮かぶ片方は、どこか透けた幽霊のような女性。
 そしてもう一方は、金色に輝く兄貴をその身の周囲に固めた、禿の男性。
 (主に一方から)誰もが目を背けたくなるような光景が、そこに展開されていた。
 それでも僅かに、本当に僅かながら両者の間には、均衡が保たれていた。
 ……しかし、金色の光を纏った禿によって、それはさらなる地獄へと発展する。

「――――滅 鉄 雄 零 淫 ! ! !」

 禿の放った言葉と共に、彼の周囲にかたまっていた兄貴がその輝きを増す。
 そして、皆バラバラのポーズで、しかし己の「モノ」を強調して……それらは射出された。
 綺麗な弧線を描き、半透明の女性へと向かって行く兄貴達。
 それが女性へと到達しようかという、まさにその時――――

「いやっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉうっ!!!!!」

 ――――唐突に、辺りに声が響き渡った。
165恐怖のサンタ 【そして彼は介入し】(代理):2009/12/26(土) 11:12:02.42 ID:q20nTKh40
 同時に、彼方より飛来してくる赤い影。

「私に愛を、プッリィィィィィィィィィィィィズッ!!!!!」

 叫びながら、射出された兄貴を上回る速度を持ったそれは、
 輝く兄貴と女性との間へと飛び込み

「あべしっ!!!」

 全裸の兄貴に、弾き飛ばされた。

「いやっほぉぉぉぉぉぉぉぉうっ! マゾヒストさいこぉぉぉぉぉぉぉぉおうっ!!」

 弾かれ、飛んでいくそれは、しかし歓喜の声を上げ、空を舞った。
 ドップラー効果を伴い、彼方へと去っていく赤い影。
 ――全てが一瞬の出来事だった。

「…………サンタクロースでしたね」
「…………えぇ」

 サンタが去り、後に取り残された二人。
 軽く首を傾げ合い……しかしそれでも、彼らは緊張を解かない。
 張りつめた空気。小さくそよぐ風。怒張する禿の槍。それら全てが、張りつめた空気を作り出していた。
 ――――その後の戦闘の行方がどうなったのか。
 それは飛ばされたサンタにはどうでも良いことである。



【終】
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:13:25.59 ID:q20nTKh40
776 名前:名も亡き都市伝説契約者[] 投稿日:2009/12/26(土) 09:54:00
アクマの方、はないちもんめの方に土下座っ!!!!
あの話を見ていたらつい書きたくなったので書いた。後悔はちょっとしてる。
それよりも書かなきゃいけない事があるのに何をやってるのか、俺は……。

さて、クリスマスも終わり、そろそろ恐怖のサンタ達の話を終息へと向かわせようかと思います。
多分ギャグ路線に……なるのかなぁ

***
どう締めるか楽しみだwww
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:14:47.80 ID:jtWkTqHv0
おはよーって、っちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
マゾサンタてめぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
朝からほうじ茶噴かせんなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
乙!!!!!!!!!!!
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:20:56.13 ID:g0+/FRkz0
なにやってんだサンタwwwwwwwwwwwwwww
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:30:30.35 ID:hJnV9bcWO
都市伝説スレ初めてなんだが、SS投下ってここでいいのかしら
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:32:27.83 ID:jtWkTqHv0
>>169
カモンなんだぜ!!!
171逢魔時に誰と出会ふ:2009/12/26(土) 11:36:46.34 ID:hJnV9bcWO
>>170
おk

一応都市伝説として書いてみたけどもしかしたら都市伝説じゃないかもしんない
あとちょっとエロかもしんない
もしアレだったらスルーお願いします

―――――

――逢魔時とは、昼と夜が移り変わる時刻のことである

 そろそろ暗くなる頃だろうか。山に溶けるように太陽は沈んでいく。
 景色が薄闇に蝕まれるこの時間は、そうそう、確か逢魔時というものだった。けして意図的ではないが――幽霊や妖怪などが観ることができる麻衣子にとっては、今にも不吉なものに出会いそうな気味の悪い時間帯だ。
 学校から帰る途中だった麻衣子ははやく家に帰ろうと、駆け足で裏路地に入った。ここを真っ直ぐ行けば空き地に抜けることができる。麻衣子が急いでいる時によく通る近道だ。
 何分狭い道のため、麻衣子は体を少し横這いにして裏路地を進んでいく。足場も良いとは言えないため、ずりずりと慎重に歩く。やっと裏路地が終わるというところで、麻衣子はふと足を止めた。
「……」
 息を飲んで潜める。麻衣子の視線の先には、空き地の中央に立つ真っ黒い服を着た男がいた。いたと言っても、誰其に見えるものではない。麻衣子は見た瞬間に確信していた。
……あれはこの世のものではない……
 何時もならば素通りするところだが、麻衣子が見る限り、「あれ」は余り「良質なものではない」。こんな時に出会ってしまうなんて。とにかく、奴が何処かへ行くまでここで静かにしている他はなかった。

172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:38:45.85 ID:jtWkTqHv0
支援
173逢魔時に誰と出会ふ2:2009/12/26(土) 11:39:59.38 ID:hJnV9bcWO

 麻衣子が男を観察していると、突然、ふっと男の姿が消えた。
「?」
 どこかに行ったのだろうか。麻衣子は恐る恐る、裏路地から顔を出した。周囲を見回すが何かいる気配もない。どうやら本当にいなくなったようだ。麻衣子が安心して裏路地から出ようとすると、
「……待て……」
「!」
 耳元で、低く震える声が聞こえた。麻衣子の体が恐怖で強張る。まさか。顔を動かさずに、視線だけを横に動かすと、視界の端に揺れる黒い衣が見えた。
「――――!!」
 ぞぞぞっ、と背筋が凍る。もう間違いなかった。空き地にいた「奴」だ。
 麻衣子は逃げ出そうとするが、体は金縛りにあったように動かない。もしくは、もうあっているのかもしれない。だが今の麻衣子にとってそれは問題ではなかった。指一本動かせないこの状況、これこそが問題だ。
……はっ、はっ、はっ……
 恐怖で息があがり、胸が激しく上下する。麻衣子の背後にぴたりと張り付く黒い男は、ゆっくり腕を動かすと、影のような濃密な黒腕を麻衣子の腰にやった。
「っ!」
 ぬめりとした冷たい感覚が、衣服の上からだというのに肌に直接触れられたように感じる。それは一種の刺激、快感となる要素を麻衣子に与えた。
174逢魔時に誰と出会ふ3:2009/12/26(土) 11:41:32.39 ID:hJnV9bcWO
「んっ、ん……」
 男の腕は速度を上げながら、麻衣子の体全体に触っていく。麻衣子は唇を噛んでその感覚に堪えた。一体この化物はなにがしたいというのだ。それを考える余裕もないほどに、麻衣子は愛撫のように与えられる快感に悶えていた。
 男は腕だけでなく、ついには体も密着させてきた。背中全体がぬめりとした感覚に襲われ、思わず声を上げる。そして男の顔が麻衣子の首筋に触れた瞬間、
「あう……!」
 体をのけ反らせ、抱えていた学生カバンがどさりと地面に落ちた。
 その音に驚いたのか、男はふっと姿を消し、麻衣子にかかっていた金縛りも解けた。麻衣子はがくがくと震えて、地面に膝をついた。
「なんだったの……」
 息を吐くように呟くと、頭上でなにかの気配がした。麻衣子は恐る恐る顔を上げると、男はにやりと笑った顔で、麻衣子を見下ろしていた。
「お前……気に入った……。俺は都市伝説、「逢魔時」……。お前……俺と契約しろ……!」
 麻衣子は遠退く意識のなかで、逢魔時の呟く声を聞いていた。


 後に逢魔時と契約した麻衣子の話だが、逢魔時は特定の時刻――逢魔時に現れては、人々に幻覚を見せて驚かす都市伝説らしい。それゆえ不吉な時刻として恐れられており、今まで誰にも相手にされず、女の子にも全然モテなかったそうだ。
だから自分を見てくれていた麻衣子を見て、契約を持ち掛けた、というわけだ。
「だからといっていきなり痴漢まがいのことしたら駄目でしょ?」
「……ごめん……」

おわり

175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:42:19.12 ID:jtWkTqHv0
乙!!
何と言う痴漢都市伝説ww
176逢魔時ry:2009/12/26(土) 11:45:28.59 ID:hJnV9bcWO
喪男都市伝説が書きたかった。反省はしている、後悔はしてない
でもやっぱりちょっと都市伝説じゃなかったかも……
読んでくれた方ありがとうございました
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:48:53.89 ID:jtWkTqHv0
逢魔時はこのスレでは立派に都市伝説だと思うぜ!
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:55:22.82 ID:hJnV9bcWO
ありがたす
179急に電波がきたので:2009/12/26(土) 11:55:43.53 ID:jtWkTqHv0
プロジェクト名 Intentionally Piece

H−350 契約都市伝説:ノストラダムスの予言         都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−351 契約都市伝説:にがよもぎ              都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−352 契約都市伝説:ル・ガルー              都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−353 契約都市伝説:死の乙女               都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−354 契約都市伝説:ヴルコラカス             都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−355 契約都市伝説:ミミズバーガー            都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−356 契約都市伝説:鬼太郎女               都市伝説に飲み込まれた直後自殺
H−357 契約都市伝説:赤紙青紙               都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−358 契約都市伝説:人面犬                都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−359 契約都市伝説:夜彷徨う鎧武者            都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−360 契約都市伝説;性的欲求が強い者は髪が伸びるのが早い 経過観察中
H−361 契約都市伝説:黒いキューピー人形          都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−362 契約都市伝説:コインロッカーベイビー        都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−363 契約都市伝説:ボギーマン              都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−364 契約都市伝説:口裂け女               都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−365 契約都市伝説:殺人蝋人形              都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−366 契約都市伝説:カーネル・サンダースの呪い      都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−367 契約都市伝説:ネッシー               都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−368 契約都市伝説:ザ・フック              都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−369 契約都市伝説:タコ妊娠               都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
H−370 契約都市伝説:エイズ・メアリー           都市伝説に飲み込まれて暴走 廃棄
           ・
           ・
           ・
           ・
           ・
           ・
           ・
180急に電波がきたので:2009/12/26(土) 11:57:18.60 ID:jtWkTqHv0
H−360 捕縛作戦 記録映像
閲覧しますか?






   【YES】    NO





181急に電波がきたので:2009/12/26(土) 12:00:41.82 ID:jtWkTqHv0
--------映像は、ところどころ砂嵐が入り乱れている
音声も完全なものではなく、真実の全てを記録していながら、真実を伝えると言う役目を完全には果たしていない…・・・



 黒い嵐が吹き荒れている
 悲鳴が、絶叫が上がり、一人、また一人と死んでいく
 都市伝説が、都市伝説契約者が、「組織」の黒服が
 その黒い嵐に飲まれ、死んでいく

 その様子を、一人の少女が唇を噛み締め、見詰めていた
 小さな体が、カタカタと震えている
 唇を震わせ、何事か呟いているのだが…その声は、悲鳴と絶叫にかき消され、聞こえない

 黒い嵐は周囲のものを殺し尽くし、とうとう、少女に向かってきた
 少女を庇うように、顔に縫い目の入った黒服の男が立ちはだかる
 ……しかし、その黒服も、一瞬で黒い嵐に飲み込まれて
 次の瞬間、その大きな体はバラバラになされて、投げ出された
 ごとりっ
 少女の足元に、頭が落ちる

「………ン、様………に、げ」
「………わ、は」

 少女は
 自分に向かってくる、その黒い嵐の中心の……この、大虐殺を行っているその男を見つめて
 体を震わせ…呟く

「妾は……何と言う事を、してしまったのじゃ……!」
182急に電波がきたので:2009/12/26(土) 12:04:52.02 ID:jtWkTqHv0
 ゆっくりと、その男は少女に近づく
 何十人もの都市伝説を、都市伝説契約者を、「組織」の黒服を殺したのは…その男の、長く伸びた髪だった
 どんなに切り裂かれても、どんなに引きちぎられても伸び続ける髪は、対象を絡めとり、体に食い込ませ引き裂き、引きちぎる
 無理矢理に契約させられた都市伝説を、この男は完全に使いこなしていて

 その力を、復讐と言う名の虐殺に使っていた

 しゅるり
 髪が、少女に絡みつく
 少女は、逃げようともしない

「−−−−−お嬢様!!」

 頭だけの状態で、顔に縫い目のある黒服が叫ぶ
 それでも、少女は逃げない
 体に食い込む髪の毛を感じながら…


 絶望したような
 安堵したような
 そんな顔で、笑った


「…お前を、化け物にしてしまったのは、妾じゃ……お前は、妾が憎かろう?」

 …ぴくり
 男の、虚無としか言いようがないその顔に…一瞬、動きが見えた
 少女は、ゆっくりと続ける

「妾が憎いだろう?憎かろう?さぁ、妾を殺しておくれ。そして…妾以外の研究員達を、許してやっておくれ。全ては、妾の我侭による罪じゃ」
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:09:06.72 ID:IgtGGtX6O
支援
184急に電波がきたので:2009/12/26(土) 12:12:56.71 ID:jtWkTqHv0
 …食い込む髪の動きが止まる
 男が、少女をじっと見詰めている

「妾は…ただ………………かった。だが、その願いは、きっと叶わぬものなのだろう。妾の、そんな叶わぬ願いを叶える為の我侭で、たくさんの犠牲が出てしまった。
 お前は、まだ自我があるようじゃが、お前以外は皆自我を失い、失敗作として廃棄されてしもうた」
「…………」

 男は
 静かに、少女の話に耳を傾けている
 どんな言葉も届かなかった男が、ただ静かに、少女の話を聞いていた

「お前は…恐らくは、プロジェクト「Intentionally Piece」における、唯一の成功例じゃろう。だが、同時に…最大の、失敗作。「組織」が制御できず、「組織」にこれだけの被害を出してしもうたのだから…きっと、「組織」はお前を廃棄しようとするのじゃろうな」
「………………俺、は」
「じゃが、それはお前の存在が、「組織」に報告されたら、じゃ」

 少女は、男から視線を逸らさない
 自分が生み出してしまった化け物から、決して視線を逸らさない

「ここで、妾を殺してくれるならば…お前の存在は、「組織」に報告せぬ」
「…!?お、お嬢様、何を…」
「G−No,1、決して喋るでないぞ?」

 頭だけにされた部下に、少女は少し悲しそうに笑った
 …ゆっくり、男に視線を戻す

「さぁ、妾を殺すのじゃ。もはや、願いは叶わぬと妾は知った。この世に生きる理由もない」
「…………」

 静かに、静かに
185急に電波がきたので:2009/12/26(土) 12:14:20.41 ID:jtWkTqHv0
 男は、少女をじっと見つめる
 ゆっくり、その口を開いて……






 −−−−−−−その瞬間、映像は途絶えた
 ただ、砂嵐の映像だけが続く
 あの後、一体何があったのか
 それは、「組織」の記録内にすら残っていない


 ただ、その時の当事者達だけが
 あの時の生き残りだけが
 その事実を記憶し、背負い続けている






fin
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:15:19.25 ID:jtWkTqHv0
他に書くべきネタがあると言うのに、唐突に電波が来た
カっとなって書いた
正直反省している
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:17:39.04 ID:hJnV9bcWO
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:24:51.18 ID:IgtGGtX6O
乙ですー
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:37:22.30 ID:IgtGGtX6O
プロジェクト名の意味知るために電子辞書持ってきた
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:38:20.47 ID:jtWkTqHv0
>>189
ら、らめぇ!!!
中の人が英語に弱いからYAHOOの和英辞書機能使って無理矢理つけちゃった名なのぉおおおおおお!!!!!!!!
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:57:53.44 ID:jtWkTqHv0
にょ
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 13:00:52.73 ID:g0+/FRkz0
最初は人型の都市伝説を人間にするっぽいことだった筈……
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 13:01:12.54 ID:IgtGGtX6O
ピースの意味がいっぱい出て来てどれか特定出来んww


だがタイトルの意味の雰囲気はわかった
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 13:05:50.23 ID:q20nTKh40
お二方とも乙ですー
なにやらエロイ人きたなw
さて、Hはどうなってしまうやら
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 13:10:06.18 ID:jtWkTqHv0
>>192
一番最初の「Return to human」はそうですね

>>194
Hは未だに死亡フラグ予告がとれてないよ!
今回の過去ネタでむしろ死亡フラグ強化された予感しかしないよ!!
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 13:31:46.60 ID:jtWkTqHv0
みゅ
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 13:46:02.67 ID:jtWkTqHv0
夜帰ってくるまでにスレが残っていてくれれば幸せだ!!!

俺…そうしてスレが残っていたら、マッドガッサー決戦編での、ヤンデレ弟と上田の心温まるハートフル(ボッコ)な会話を書くんだ…
198単発ネタ:2009/12/26(土) 14:18:43.81 ID:JWDscsPGO
私の名前は、住ノ江明里。「スミノエ アカリ」と読む。
日夜、悪の組織と闘う魔法少女である。嘘だ。
本当はただ都市伝説と契約しているだけの女子高生である。
相棒はクロさん。黒くて丸くて小さいふわふわの生物である。嘘だ。
本物のクロさんは無表情なお兄さんである。クロさんとは、アレクセイ・ニコラビッチ・クロパトキン三世の略だなんてのは当然嘘だ。 本名知らないし。
知っているのは、クロさんは「組織」とかいう集団の人だということ。「組織」についてはよく知らないが、クロさんより前の私の担当だった黒服も無表情だったので皆、同じような人達なのかもしれない。
毎日、私は街に蔓延る悪を退治する為見回りを欠かさない。嘘だ。
休日の朝からそんな事していられるか。何かあれば「組織」からクロさん経由で連絡がくるんだし、わざわざ自分でさがす必要はない。
だからこうして今はゆっくりすれば良い。

と、思ってたのになぁ。
私はただ道を歩いていただけなのにいきなり襲われた、なんて物騒なことがあったわけではなく、たんにクロさんに電話で呼び出されただけなのだが。
あぁ面倒臭い。
天気は快晴。傘を持って出かけよう。
199単発ネタ:2009/12/26(土) 14:20:28.35 ID:JWDscsPGO
「ま、待て!俺は別に裏切ったわけじゃ!」
「でも、組織の情報を余所に流していたんでしょう?それは立派な裏切りですよぉ。」
「もうしない!だから、な。見逃してくれ!」
「ダメですよぉ。喜ぶモノも嫌がるモノも徹底的に管理し、裏切るモノは決して許さない。それが組織でしょう?」
「よりによって、過激派かよ……」
「なぁに本気にしてるんですか。冗談ですよぉ。私は穏健派です。反省しているならもういいんです。
 そんなに脅えないでください。」
「え?……ほんとか!?ほんとに助k「う そ ☆」…………え?」
うわぁ、阿呆面。あんな顔にはなりたくないな。ていうか、組織って過激派とか穏健派とか、派閥があったのか。はじめて知った。
「くそっ!こうなったら……」
そういえば、この男の都市伝説は「魔除けのお札」だったな。ああ、だからあんなに紙を持っているのか。
さて、そろそろ傘さそうかな。傘使わないと私のいる場所にも効果がでちゃうし。
そして、突然の土砂降り。
男の持っている紙が、水に濡れ、字がにじみ、ふやけ、くずれていく。
「え?な!何が!?え!」
「そんなに驚かないで下さいよぉ。私の能力は水を操る事なんです。雨を降らせるぐらい簡単ですよぉ。」
「なら!これでどうだあああああああああ!!!!」
あ、ナイフ。
男はあっという間に私の前まで来て、グサリと、私の腹に穴をあけた。
200単発ネタ:2009/12/26(土) 14:22:35.00 ID:JWDscsPGO
嘘だ。
まあ、男がナイフを取り出したのは本当だけど、私の所に来る前に力尽きてしまったし。
そもそも、私の能力は水を操るようなモノじゃない。私の都市伝説は「ファフロツキーズ」である。本当だ。
能力はモノを降らせること。
恵みの雨を、血の雨を、槍の雨を、火の雨を、あらゆるモノを降らせる。蛙、蛭、ナイフ、果てはミサイルまで。さすがに、ミサイルは自分も巻き込まれるからやらないが。
さて、全身にナイフが刺さった男はどうしようか。まだ、息があるようだし、救急車でもよぶか。
ってわけで電話を取り出したわけではない。
「もしもーし、クロさん?終わりましたよぉ。」
これだけ言って電話をきる。後は、組織が片付けてくれるだろう。足元の大量のナイフとか。

思い出すは母の笑顔。母の唯一の形見であるこの都市伝説。母は私にこんな事をさせる為にこれを残したのだろうか。娘が人殺しになることを、望んでいただろうか。
そう思うと私は悲しくなる。でも、止める事はできない。私が組織に殺されない為に。
いやまあ、嘘なんだけどね。
私、養護施設育ちだから親の顔とか知らないし。シスターの怒り顔なら思い出せるけど。
組織を裏切る気もないしね。
さぁて、今週の魔法少女アカリちゃんの悪者退治は終わり。帰って寝よぉ。
来週もリリカルマジカル頑張るか。


続く。嘘だ。
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:38:47.44 ID:q20nTKh40
乙です!
イイ感じに壊れてるアカリちゃんいいよ!
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:46:52.23 ID:YiGr73eQ0
投下乙です

>続く。嘘だ。
ワロタw
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:48:30.97 ID:g0+/FRkz0
投下乙!
>>197
ハートフル……じゃねえええええええ!!!
がんばれー
204:2009/12/26(土) 14:50:59.12 ID:g0+/FRkz0
【正義の味方と電磁的なスピンオフ】

幼稚園の先生が怪人から子供を守ろうとしている。
「にゃーっはっはー!この町の幼女は俺が頂くんだニャ!」
「や、やめて下さい!この子達は何もしていないでしょう?」
「知らないんだニャ!どけ、15才以上に興味はにゃい!」
バチィーン!
「あーれ〜〜〜!」
簡単にはじき飛ばされる幼稚園の先生。

幼稚園に突如現れたネコミミ怪人『あきにゃん』!
あきにゃんは催眠電波を飛ばして善良な市民をペドフィリアにしたり
罪のない子供達をあきにゃん親衛隊にしたり
壮絶な精神的苦痛と共に超能力を与えたりするのだ!
あきにゃんは世界征服を企む組織『ガッコウ9』の幹部怪人でもあるんだぞ!

「出たな、ネコミミ怪人あきにゃんめ!そんなに人気投票の票が欲しいか!
 婦女子受けも狙い始めたか!ネコミミつけたから売れるような業界だと思うなよ!」
「ぬぬっ!正義の味方ライディーンか!
 そっちこそ貴様のようなカップリング固定キャラがこの先業界で生き残れると思うなよ!」

その時、幼稚園の屋上に現れた仮面の男。
そうだ、彼こそが僕らの勇者『ライディーン』だ!!
ライディーンとあきにゃんは世界征服を巡って何度も壮絶な戦いを繰り広げたぞ!
205:2009/12/26(土) 14:53:45.58 ID:g0+/FRkz0
「ええい、そこで待っていろあきにゃんめ!子供達には手を出すなよ!」
「はっはっは、戦闘中はYESロリ、NOタッチに決まっているだろうが!
 ゆけぃ、あきにゃん親衛隊!」
「えー」
「私達戦うの面倒臭いです!」
「給料アゲロー!」
あきにゃんの後ろから大量に現れた子供達。
あきにゃん親衛隊である。
「今日はアイスクリーム買ってあげるぞ!」
「わーい!」
あっさりライディーンに向かっていった。
単純である。

「来たな、親衛隊共め!
 ヤァッ!トゥッ!」
殺到してきたあきにゃん親衛隊の少年少女に生身のままで立ち向かうライディーン。
これでは見た感じライディーンが只の悪人である。
「キャー!ツヨイゾー!ヤラレルー!」
しかしなんだかんだ言って次々と蹴散らされていくあきにゃん親衛隊。
生身でもそこそこ強いぞライディーン!

「ええぃ、にっくきライディーンめ!良かろう!私自ら相手になろうではないか!」
あきにゃんがネコミミを外してそれを腰につける。
「なにっ!それはベルトだったのか?」
「くっくっく、こいつは貴様の“ライディーンシステム”の前身となった“ネコカーンシステム”が搭載されているのさ!」
206:2009/12/26(土) 14:58:54.39 ID:g0+/FRkz0
「な、なんですって!危険すぎるという理由でおじいさまが研究所に封印した後に持ち去られた
 “ネコカーンシステム”ですってー!」

急に現れたこの黒髪ロングストレートの女性の名前は東方恋路。
彼女はライディーンが変身する為の装置“ライディーンシステム”を開発した東方博士の孫娘である!
世界を守る為に戦う明日真ことライディーンをいつも陰に日向に支え続けているのだ!

「見せてやろうライディーン、これが私の変身だ!
 混世と闇の力をその身に受けて、猫も杓子もこの手で鯖缶!
 ――――――爆昴!ニャンダーメサイア!」
周囲の金属を身体の表面に集め、その上にタキオン粒子を伝導させることによって、
上田明也ことネコミミ怪人『あきにゃん』はアナザーライディーン『ニャンダーメサイア』に変身できるのだ!
「悪には悪の……救世主が必要なのだ。誰もいないならば、俺がソレになろう!
 ニャンダーメサイアに勝てると思うなよ!ライディーン!」
勝ち誇るニャンダーメサイア。
207:2009/12/26(土) 15:01:58.74 ID:g0+/FRkz0
「くそっ、なんてパワーだ!」
ニャンダーメサイアのオーラに思わず圧倒される明日真。
「負けちゃ駄目よ真!ライディーンの力は心の力!
 貴方も変身して!」
「解った、やってくれ!」
腕時計のボタンを素早く押し始める恋路。
これが変身の為のスイッチでこのボタンに合わせてポーズを取ることで明日真はライディーンに変身できるのだ!

「紫電!」
「来迎!」

「「超伝導・ライッディーーーーーーーーン!!!」」

青い空から稲妻が一筋、明日真の身体に向けて落ちる。
濛々と立った煙が晴れるとそこには全身純白と金色の強化スーツで固めた正義の味方が立っていた。

「ほう、中々良い変身だ。」
驚いたように呟くニャンダーメサイア。
その瞳には己に相応しい敵を見つけた時特有の炎が灯る。
「それでこそ俺の敵たり得る、懸かってこいライディーン!」
「いくぞニャンダーメサイア!」

「「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」」

ライディーンの勇気が幼稚園を救うことを信じて……!

【正義の味方と電磁的な小ネタ1 続く】
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 15:05:02.59 ID:IgtGGtX6O

日曜日の朝にやってそうなノリwww続くのかwwww
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 15:20:16.12 ID:uKQheG+3O
笛のひと乙です

単発さんは連載はお書きにならないのだろうか?
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 15:57:41.07 ID:ioFlS/lv0
ほし
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 16:33:16.96 ID:JWJXaxur0
ほしゅ
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:07:30.94 ID:ioFlS/lv0
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:37:32.31 ID:ioFlS/lv0
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:42:14.79 ID:g0+/FRkz0
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:10:29.10 ID:YiGr73eQ0
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:26:17.28 ID:uKQheG+3O
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:54:58.24 ID:HUoMCSy90

     やっとのことで投下できそう
     修羅場って怖い・・・・・・・・・
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:04:13.45 ID:q20nTKh40
きたいまち
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:06:52.45 ID:HUoMCSy90
クリスマス。
それは神の子、イエス・キリストの誕生日であり、大部分の日本人にとっては、家族の団欒や恋人たちの語らい、無償でプレゼントがもらえることで名高い日。
それは我が家においても例外ではなく、住人四人全員が仲良く部屋の中央に置かれた卓袱台を囲み、その上に並べられた数々のご馳走に目を輝かせている。
部屋の隅に配置されたクリスマスツリーやぶら下げられた靴下がいかにもクリスマス! という雰囲気を醸し出し、それぞれプレゼントの準備も完璧。
クリスマスという日を過ごすのにこれ以上はないだろうという環境だ。
こっちとしても、七面鳥……は無理だったけど、フライドチキンや何種類ものプディング、さらにはクリスマスの主役とも言えるクリスマスケーキなどを盛大に腕を振るって作れたので、ものすごく充実していた。
…………そう、していた。過去形だ。
今となってはもう、このクリスマスという日を恨んですらいる。
シャンメリーを準備するのを忘れていたことに気付き、冷蔵庫から取り出そうと立ち上がった瞬間、一斉に向けられた粘着質な視線に、思わず服の裾を下に向けて引っ張る。
精一杯の抵抗として卓袱台を囲む三人を睨み付けてみるが、

「なんですか、少年? そんな目をウルウルさせてしまって……可愛いですね」

効果なし。それどころか、しっかり反撃までされる。
いよいよもって情けないけれど、口で勝てないのは百も承知だ。
耐えればきっと無事に終わる。
半ば祈るようにそう考え、当初の目的を果たすために大人しく冷蔵庫へ向かう。
いろんな食材が入るようにと思って買った大きな冷蔵庫の、これまた大きな扉を開け、冷やしておいたシャンメリーを中から取り出して同居人たちが待つ卓袱台へ。
卓袱台の中央にシャンメリーを置き、こっちの座っていた場所に戻ったところで、その呟きは耳に入った。

「……パンチラ、ゲット」

小さな、でも聴かなかったことにするには大きすぎるという絶妙な音量で呟かれたその一言に、一気に精神が削られる。
……うん、もう、いいよね。
我慢しなくても、いいよね………?

「……ねえ。ちょーっと、訊いていい?」
「…なに、お兄さん? …クイ、お腹空いた」
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:07:41.15 ID:HUoMCSy90
今にも叫び出したいのを必死に抑えて切り出すと、即座にクイちゃんがそうのたまってくれた。

「うん、そうだね、お腹空いたね。でもその前に、一つだけ言っておきたいことがあるんだよ」

こっちだってお腹減ってるさ、せっかく頑張って料理作ったんだから早く食べてもらいたいさ!
でもその前に、これだけは言っておかないと気が済まない!

「全く……少年はしょうがない子ですね。いいでしょう。聴いてあげます」

そしらぬ顔で、しかも上から目線でそう言ってくれたトバさん。
………いったい、誰のせいでこうなってると思ってるのか……!

「ありがとう。じゃあ訊かせてもらうけど……なんで、こっちは、こんな格好してるのかな?」

叫びたいのをこらえ、あくまで冷静に、落ち着いて質問する。
三人が口を揃えて即答した。

「「「クリスマスだから」」」
「ふざけんなー!」

ああ、もう我慢できない!

「クリスマスだからサンタ、まあそれは理解できるさ! だからって、だからって………!」
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:08:22.80 ID:HUoMCSy90
まだ普通のサンタ服だったら、男物のサンタ服だったならよかったのに。
よりによって………!

「なんで女物の、しかもミニスカートのサンタ服着せられてるの!?」
「一応それもサンタ服の一つデショウ。何がそんなに気に入らないんデスカ」
「全部だー!」

そう。
今こっちは、ミニスカのサンタ服を着せられている。
上着とスカートが一体になったワンピース型のサンタ服。
長い金髪のカツラ―――ウィッグというらしいけど、こっちには違いがよくわからない―――を被らされて、目には青いカラーコンタクト。
これらはトバさんの「サンタといえば白人。つまりパツキンが王道です」という意味不明のこだわりによるものだ。
首には、鈴付きの首輪。
最近身に付け始めたおじいちゃんからもらったお守りは、その鈴の中に詰め込められている。………バチとか、当たらないだろうか。
それで、なによりもキツいのが……肝心のスカート。
ミニはミニと言っても、膝上何センチとかそんな生易しいレベルの代物じゃない。
むしろ腰から数えた方がいいくらいの長さで、本当にお尻が隠れるか隠れないかというくらいだ。
当然中身なんかすぐ見えてしまうわけで、女装の時は下着も女物のを穿かされているわけで、つまりものすごく恥ずかしいわけで………!

「あのさ、もうちょっとさ、こう……せめて、スカートの長さだけでもなんとかならなかったかなあ!?」
「それは仕方ないデショウ。スポンサーの意向デスシ」
「うっ!」

スポンサー、イコール我が母君。
なぜそんなことになっているかというと、《夢の国》騒動から一ヶ月という約束だった女装の罰ゲームが、未だに終わっていないということに原因がある。
マッドガッサーさんのガスのお陰で、ダメージを抑えつつやり過ごしたはずのその罰ゲームは、母さんの「女体化で罰ゲームやり過ごせると思ったの? 馬鹿なの? ペナルティとして誕生日まで引き続き女装するの?」というお言葉によって、期間延長が確定したのだ。
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:09:23.38 ID:HUoMCSy90
………ちなみに、こっちの誕生日は、一月。年越しを女装して過ごすことに、なる………・・・憂鬱、だなあ。
………一気にテンションが下がったけれど、今大切なのは、未来に待っている危機じゃなくて目の前にある危機のはずだ!
そうやって心を奮い立たせて口を開き、

「ちょっと言わせてもr 「まあでも、お母様の言葉に逆らったら私達は一文無しになってしまいますしね」
「…お兄さんは優しいから、クイたちを家なき子になんかしない」
「家族のために自らの羞恥心を全て捨て去ル。素晴らしい自己犠牲の精神デスネ! で、何デスカ?」 ―――イエ、ナンデモナイデス、ハイ………」

そこから三人に向けられるはずだった文句は、声に出されることなく飲み込まれた。
………確かに、実際問題、衣食住を人質にとられてるけど。
でも、それを進んで利用して反論への盾にするって、反則じゃないだろうか。
それとも、そう思うこっちがおかしいの?
相手側が多数なせいで、自信がなくなってくる……。

「………まあいいや、もう」

たとえなにがどうなっても、こっちがこの服装でいるのは揺るがないんだろう。
そう悟って、こっちは反抗するのを諦める。
実害も……なくはないけど、まあいつものことではある。

「む、少年。もう用件は済みましたか? だったら早く、シャンメリーを注いでください」
「うん、わかった。もういいよ……」

反抗の意思を失ったのを目ざとく見つけられ、さらに顎で使われる。
まあ、別にいいんだけどね……。
大人しくシャンメリーの蓋を開け、それぞれのコップに注ぎ始めるこっちをよそに、トバさんたち三人はキャイキャイ元気に騒いでいる。
メルヘンちゃんも、もうすっかり溶け込めたようでなによりだ―――欲を言うならもうちょっと、こっちに優しくなってもらいたかったけど。
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:09:27.34 ID:uKQheG+3O
しえん
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:11:16.35 ID:HUoMCSy90
そんな三人の今の話題は、"次はどんな格好をこっちにさせるか"。
…………もう、どうにでもしてください。
スク水がどうだとか、チャイナがどうだとか。
いまいち理解できない、けれどなんとなく耳を塞ぎたくなる会話の中、ふとクイちゃんが呟いた。

「…そういえばお兄さんは、一回本当の女の子になってみて、どうだった?」
いきなり話を振られ、少し戸惑いながら答える。

「え、どう、って言われても………」
「…なんでも、いいから」

なぜか食いついてくるクイちゃん。
さらに、残りの二人もそれに同調しだす。

「ワタシも訊いてみたいデス。今その格好してるのと、どう違いマシタか?」
「私もそれには興味がありますね。ほらほら少年。大人しく吐きなさい」

なんでこの人たち、こんなノリノリなの?
違い、かあ。違いって言ったら―――

「まず、目線?」
「まあ、身長が30センチ近く違いましたしね」
「それと、手足のリーチ」
「…身体が小さくなってるんだから、当然」
「あとは、あとは………」
「あとは?」

うーんと、なにがあったかな―――って、そうだ!
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:13:13.71 ID:HUoMCSy90
「肩が凝った!」
「イヤミですか、ブチ殺しますよ」
「なんで!?」

和気あいあいとした空気が一瞬で殺意に溢れる。
………って、なんで!? なんでこんな空気になってるの!?

「ねえ、少年?」
「は、はい!」

怖いんですけど!
なんかトバさんがものすごい怖いんですけど!
恐怖に負け、瞬時に正座するこっち。

「肩が凝った、と言いましたよね?」
「はい! も、申しました!」
「それは、アレですか? 肩が凝るほどの胸がない、私への当てつけですか? そうなんですよね? それ以外にありませんよね?」

なんでそうなるの!?
っていうか、胸ってそんなに大事なの?
まったくわかんないんだけど!

「い、いえ、そんなことは………」
「へーえ。へーーーえ。あんな馬鹿みたいな胸ぶら下げといて、そんなことを抜かしますか。このバカチチ少年!」
「ば、バカチチ少年ってなに!? ていうか、胸って確かただの脂肪でしょ? そんな気にしなくても……」
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:14:27.55 ID:HUoMCSy90
そう口にして、気づいた。
なんだか、恐ろしく空気が静かなことに。
恐る恐る周りを見回す。
目に映るのは、三人の無表情な顔。
………え? もしかして、やっちゃった………?

「……胸なんか、ただの脂肪の固まりですって。面白い言い種だと思いませんか?」
「そう、デスネ。面白いと思いマス―――世界中の貧乳の女性からしたら、呪い殺したくなるくらいに。……で、どうしマス?」
「…外に、放置。…今すぐに、明日まで」
「え? え? え!?」

な、なに? なんでそうなるの?
別に言ってること、間違ってないよね!?
混乱するこっちをよそに、三人娘はテキパキとナニかの用意をし始めた。
対してこっちは本能的に、少しずつ後退りをし始める。
が、

「しょーうねん♪」
「ひぃっ!?」

後ろから、腕の動きを封じるような体勢で抱き締められる。
言葉だけなら、ご機嫌なようにも聞こえるけれど………腕の力の入り具合でわかる。これは本気だ。

「…今夜は、ここからが本番」

目の前に、クイちゃんが立ち塞がる。あどけない笑顔はとても可愛いけど、その手に持ったガムテープは、いったいどうやって使うのかな?

「安心してくだサイ。料理は美味しく食べてあげマスし、アナタの分は持たせてあげマスから」
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:17:13.19 ID:uKQheG+3O
しえ
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:19:48.47 ID:q20nTKh40
>>225
いいか、胸に詰まっているのは……夢≠セ
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:21:23.06 ID:q20nTKh40
しえしえ
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:22:09.30 ID:uKQheG+3O
しえええん
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:25:35.03 ID:q20nTKh40
ん? さるか?
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:29:08.66 ID:uKQheG+3O
さる?
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:33:58.48 ID:q20nTKh40
そろそろ投下できないかな?
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:37:21.18 ID:IgtGGtX6O
代理スレに投下されとる
235女装少年の人 おのれ、さるさんめ(代理):2009/12/26(土) 19:39:55.57 ID:q20nTKh40
傍に寄ってくるメルヘンちゃん。手に持ってるリボン、どうするの? なんか人を縛れそうなくらい長いんだけど。

「…………これは全部冗談で、今夜はハッピーメリークリスマース! っていう、オチは?」
「「「ありません」」」
「ですよねー!! って痛い痛いやめてちょっ、いやーーー!?」

―――拝啓。存在するかどうかよくわかんないサンタ様へ。
クリスマスという日は、世間一般では子供に夢を与える日ではないのでしょうか?
それとも、あなたの基準では15歳は子供とは言わないのですか?
それなら納得です。
こっちは、別におっきなプレゼントがほしいなんて言いません。
いいませんから―――せめて、今日くらいは、やすらぎがほしかったです、まる。
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:45:20.28 ID:HUoMCSy90
代理ありがとうございます! 初めてさるくらって焦ったぜ……
237女装少年の人:2009/12/26(土) 19:46:37.07 ID:HUoMCSy90
「………むぅ。中々いい場所がありませんね」

 思わず殺意が溢れてしまう、そんな少年の爆弾発言の後。
 私は肩に"荷物"を担ぎ、聖夜に浮かれる学校町を駆け抜けていました。

「もぐがむごむがー!」

 "荷物"が耳元で叫びます。
 えーと、『だれが荷物だー!』といったあたりですかね?
 全く、"荷物"の分際でうるさいことです。

「むぐが!? むぐがもぐごもぐもご!?」

 今のは『なんで!?なんでさらに追い討ち!?』ですね。
 お分かりの通り、私の担いでいる"荷物"というのは少年のことです。
 ですが、手足をリボンで縛られ、口をガムテープで止められたその姿は、荷物と呼んで差し支えないと思いますね。
 尚もむぐもぐと文句を言う少年に、私は優しく答えます。

「口は災いの元だから、ですよ。ああ、それと、無知は罪、というのもありますか」
「むぐむんぐ………」

 バタバタと暴れていた身体をだらんと弛緩させ、少年は私の肩の上で干された布団のようになりました。
 今度は………『理不尽だ………』でしょうかね?
 ガムテープ越しの少年の言葉にも、どうやら慣れてきたようです。
 それにしても、少年の落ち込みっぷりが酷いですが……まあそれのお陰で、限りなくパンモロに近いミニスカ姿を色々な人に目撃されていることを忘れられているので、助かってはいるのでしょう。
 私もあえてそれは指摘しません。
 武士の情けというやつです……というのは冗談で、いずれそのあたりをツッコまれて涙目になる少年を見たいだけだったりします。
 我ながらいい性格してますね。
238女装少年の人:2009/12/26(土) 19:47:33.89 ID:HUoMCSy90
 そんな楽しみもあるのですが、今最も重要なのは、少年を放置する場所でしょう。
 最低限の安全は確保してあげないといけないので、場所の選定は大切です。
 今のところ私の脳内にある候補について、少年に訊いてみたいと思います。

「少年。私としては交番の前に放置とか、駅前のクリスマスツリーの飾りの一つになるとかがいいと思うんですが……どうですか?」
「むがーーっ!? もぐむがが、もぐむががもごっ!?」

 ………ああ、いいですね、この必死な感じ。
 背筋がゾクゾクしちゃいます。
 ちなみに今のは、『いやーーっ!? それだけは、それだけはダメっ!?』でした。
 涙目で首をブンブンと振る少年の姿は、中々にそそります。元から肌が白いですから、今の姿はエロいサンタのコスプレをした白人美少女にしか見えませんし。
 そんなことを考えながら人気のない路地を走っていると、

「―――っ!?」
「きゃっ!?」

 路地の曲がり角で二人の女の子と鉢合わせてしまいました。
 同じ顔をした、三つ編みとツーテールの女の子。
 かなりのスピードを出していたせいで止まることができず、咄嗟に跳んでかわします。

「っ……だ、大丈夫でしたか!?」

 少年を地べたに放り出し、(「むぐっ!?」)慌てて女の子達の元へと近づきます。
 私がいきなり猛スピードで飛び出してきたせいで、二人とも転んでしまっていました。
 手を伸ばし、女の子達が立ち上がるのを手助けします。
239女装少年の人:2009/12/26(土) 19:48:25.19 ID:HUoMCSy90
「う……だ、大丈夫であります。少し、驚いただけでありますから……」
「本当にすいません。私が飛び出したばかりに……」
「いえ、こちらこそ注意が足りませんでした……申し訳ありません」

 私が頭を下げると、女の子達もつられるようにしてペコペコと頭を下げてくれます。
 こういう場合、危険な速度で走っていた私の方が悪いと思うのですが………気立てのいいお嬢さん達ですね。
 お互いに謝罪をしながら頭を下げあう私と女の子達を、少年が地面に転がったまま見ていました。

 そして少し時間が経ち、いきなりのことに混乱気味になっていた頭が元に戻ったころ。
 やっと落ち着きを取り戻した私と女の子達は軽い自己紹介を交わし、ちょっとした雑談に興じていました。

「へえ、お二方は今日、学校町にやって来たばかりなんですか。………色々と、戸惑うこともあったでしょうね」
「……はい。確かに、色々と戸惑ったのであります………」

 遠い目をしながら目線を空へと向ける女の子達。
 ………何となく、何があったのか理解しました。
 この世界のモラルの崩壊を感じさせるあの光景の前では、私ですら自らの正気を疑いましたから。
 秋祭りの際、少年がホームランしたマッチョマンが宙で乱舞するその様は、まるで悪夢を体現したかのようでした。
 …………そういえばついこの前、お父様が『そろそろあの禿マッチョ君に自重を促そうと思うのだよ』なんて言ってましたね。
 この街に住む一住人として、それが成功することを切に望みます。

「………この街は、こういう所ですから。ああいうことはしょっちゅうあるわけでもないですけど、滅多にないというわけでもありませんし、慣れないとやっていられませんよ?」

 この街に引っ越してきた先輩として、あまり役に立たないアドバイスを送ります。
 実際、これくらいしか対策はありませんし。
 細かいことを気にしていては、この街ではやっていけません。
 何の変哲もない女が時速100キロ越えで走っていても、特に注目されないような街ですから。
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:50:33.70 ID:HUoMCSy90
「……そうなん、でしょうね………」

 女の子達の片方、三つ編みの女の子が、地べたに転がっている少年を見ながら何かを理解したように呟きました。
 そういえば、今の少年の格好はかなりアレなものでしたね。
 そういう反応をされても仕方がありません。
 少年あなた、のんきに会釈なんかしている場合じゃありませんから。
 100%と言ってもいいくらい確実に、慣れるべき変人の一人だと思われていますよ?
 ………まあ、そんな少年を担いでいた私も含めて、でしょうが。
 そう考えながら少年の言葉の通訳をしていると、クゥ〜という、可愛らしい音が鳴りました。
 女の子達が同時に、自身のお腹を押さえます。

「こ、これは別に、小官が空腹を感じているというわけではないのであります! ただ、まだ夕食を口にしていないだけでありまして……!」
「……お姉、それは全てを白状しているのと変わりません……」

 顔を真っ赤にする女の子達。
 人を探しているとも言ってましたし……これはさぞ、お腹が空いているんでしょうね。
 そう推測した私は、少年とは別の、もう一つの荷物を下ろします。
 それは、布にくるまれたバスケット。
 中には、少年が腕によりをかけて作ったクリスマスのご馳走が入っています。
 少年への嫌がらせ兼、手足を縛っているリボンをほどいてもらった時に食べられるようにと持ってきていたのですが、まさかこんなところで役に立つとは。
 念のために少年に視線を向けてみると、コクコクと首を縦に振りました。
 言質もとれたところで、バスケットをくるむ布を取り去り、女の子達へと差し出します。

「お腹が減ってるんでしたら、どうぞ。食べてくださいな」

 差し出されたバスケットを見てキョトンとしていた女の子達は、私の言葉を聞いて顔を見合わせ、

「い、いえ! た、確かに、空腹を感じていないとは言えませんが、それでもこんなものはいただけないのであります!」
「お姉の言う通りです。そんなものまでいただくわけにはいきません」
241女装少年の人:2009/12/26(土) 19:51:45.71 ID:HUoMCSy90
 猛烈に遠慮をしだしました。
 まあ、初対面の人にいきなり夕食を恵まれても困りますよね、普通は。

「むぐもぐっごもがもっぐむぐが、もぐむぐもぐがむぐもぐむもぐむぐむぐ」

 少年が話しますが、ガムテープ越のその言葉が女の子達に通じるはずもなく、さらなる困惑を起こさせただけとなりました。
 ……まあ、普通わかりませんよね、これ。
 むしろ私自身が何で理解できるか不思議です。

「『それ作ったのはこっちなので、おいしく食べてもらえると嬉しいです』……とのことです。この子は自分の作った料理を美味しく食べてもらえるのが生き甲斐の一つみたいな所がありますから、食べてもらえるとこちらとしても助かります」

 少年の言葉を通訳し、ついでに私からももう一押ししてみました。
 そしてとうとう、

「じゃあ、ありがたくいたたきます。本当に、ありがとうございます。……ほら、お姉も」
「感謝感激雨あられなのであります! ……正直なところ、空腹も限界に近かったのであります……」

 女の子達はバスケットを受けとってくれました。
 フライドチキンやらプディングやらローストビーフやらがたっぷりなクリスマス仕様なので、二人いても空腹くらいは満たせるでしょう。

「いえいえ、どういたしまして。ちょっとしたクリスマスプレゼントとでも思ってください。あとは………これを」

 懐からメモ帳を取りだし、ちょこちょこと書き込んだページを破いて手渡します。

「これ、私達の家の住所と電話番号です。来ていただけたら今みたいに料理くらいはご馳走できますし、人探しのお手伝いくらいはできますから。何か困ったことがあったら、何でも相談してくださいね?」

 ではこれで、と言い残し、私はその場を去ろうとします。
 すると後ろから、

「ち、ちょっと待ってください!」
242女装少年の人:2009/12/26(土) 19:52:25.55 ID:HUoMCSy90
 呼び止められてしまいました。
 ハードボイルドな感じで格好よく去っていくのを狙っていたのですが……中々上手くいきませんね。
 振り返り、何事なのか訊きます。

「何ですか?」
「………何故、ここまでしてくださるのですか? 私達は偶然出会っただけ、何の接点も見識もないのですよ?」
「……なるほど、確かにその通りですね」

 まあ、そう思うのが普通なのでしょうね。
 見も知らぬ相手から、無条件で受けられる好意。
 確かに、不気味なものではあります。
 ………それを不気味とも何とも思わないようなお人好しも、この世にはいますけど。
 とはいえ、何と言ったらいいものか。
 正直なところ、特に理由なんかはないんですよね。
 ふとそうしただけで、何を思ったとかそういうのは、全く。
 どう言えば完璧に納得してもらえるか。
 悩む私の耳に、少年の声が聞こえてきます。

「むぐもぐぐ、むぐもぐもがもぐもぐも? むぐもぐもむぐもががっがむが、むぐもが。むががむぐががもぐがむむぐがむぐが、もぐぐむぐもがむぐむぐぐもぐ」
「? えっと……何と……?」
「『その理由、なんとなくじゃダメですか? なんとなく助けてあげたくなったから、助けた。人がなにかを助ける理由なんて、それだけで十分だと思います』、だそうですよ?」

 ………少年らしいですね。
 特に深く考えるわけでなく、ただ"何となく"で行動する。
 その結果どうなるかはあとでいい、今はただ自分の心に従うだけ。
 簡単そうで簡単ではないんですよねそういう生き方は。
 でも―――それは、いいものではあると思います。
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:52:38.79 ID:nCjhiCOH0
支援
244女装少年の人:2009/12/26(土) 19:53:20.29 ID:HUoMCSy90
「つまりは、そういうことですよ。私達は何となくこうした、ただそれだけです。なので当然、お礼とかもいりませんよ? ………まあ、いつかその料理を食べた感想でも聞かせてもらえると、少年は喜ぶと思いますが」

 そう言って、今度こそ私はその場を立ち去ります。
 女の子が何か言っていた気もしますが、そんなことは気にしません。

「むぐもががー!」

 少年が『さようならー!』と叫びます。
 どうでもいいですが少年、私の最後の一言で、確実に男であることがバレましたよ?
 面白いから別にいいですが。
 一気に最高速度に達した私。
 女の子達が夜に紛れて見えなくなるのは、あっという間のことでした。


 女の子達と別れたあと―――というか、一方的に別れてきたあと。
 街を走り回っていると、何やら目立つ、大きな家を見つけました。
 家の構え―――門に書かれた『獄門寺』の文字といい、門の前に立つ強面のお兄さんといい、そっちの道の方の家なのでしょう。
 ………そういえば、少年のクラスメイトに、獄門寺君という方がいた気がしますが……もしかしたら、もしかしますかね?
 雰囲気からしても、どうやら義理人情を大切にしてそうな気もしますし、ここでいいでしょう。
 門の前に仁王立つお兄さんに見つからないよう、家の脇のあたりに少年を放ります。
 どさっと積もった雪の上に落ちた少年は、「むぐがっ!?」と声をあげました。
 『冷たっ!?』でしょうね、きっと。
 寒さにふるふると震える少年を見下ろして、私は言い放ちます。

「明日になったら迎えに来ますから、ゆっくりと反省しててください。一応、誰かに拾われてもいいよう、書き置きは残しておいてあげます」
「む? むごむが? むごむがむごもごむ!?」
 何やら訴えている少年を無視し、用意しておいた書き置きの板を傍に置きます。
 その板に書かれた言葉は、『あんなコトやこんなコト、ご自由にどうぞ(はぁと)』。
 …………これは酷い。
 少年が『え? ほんとに? ホントにおいてくの!?』と言いたくなる気持ちもわかりますね。

「まあ、少年。何事も為せば成ります。きっと大丈夫ですから、頑張ってくださいね?」

 そう言い残し、私は帰路につきました―――後ろから響いてくる少年の悲痛な叫びを、聞いた上で無視しながら。

 …なめくさったことを言ってくれたお兄さんをふんじばり、モゴモゴ言うのを無視してお姉さんが連れていって、しばらくたった。
 目の前にあるプディングを一口、パクリと食べる。
 しっかりとした味わいが充満し、口の中でお肉の旨味が溶けていった。

「…おいしい」

 ポツリと、呟く。
 お兄さんはきっと、こう言ってもらえるのを楽しみにして、頑張って料理を作ってくれたんだろう。
 なのに、一時のノリであんなことをしてしまって……少し、申しわけない気もする。
 メルヘンちゃんも同じようなことを考えているようで、いつもより元気がないように見えた。

「ただいま、お待たせしました」

 そんな沈んだ雰囲気の中、お姉さんが帰ってきた。
 着込んでいたコートを脱ぎ、部屋の中に入ってくる。

「ミッションはコンプリートですよ………って、なんですかこの沈んだ空気!」

 驚いた声をあげるお姉さん。
 帰ってきていきなり沈んだ空気の中に突入しちゃったんだから、無理もないことなのかな。
246女装少年の人(代理):2009/12/26(土) 20:02:42.44 ID:nCjhiCOH0
「…お帰りなさい、お姉さん」
「お帰りナサイ。どこに捨ててきマシタか?」

 ストレートに訊くメルヘンちゃん。
 ……さすがに、"捨ててくる"というのはどうかと思った。

「…メルヘンちゃん。…お兄さんはゴミじゃない」
「あ、そうデシタね」

 小さく注意すると、すんなりと聞いてもらえた。
 もちろん、最初から本気だとは思ってないけど。

「では、改めマシテ。どこに置いてきマシタか?」
「街中を色々回りましたけど、最終的には東区のでっかい家の脇にしました」
「…危なく、ない?」

 ノッてしまったとはいえ、お兄さんのことは大切だ。
 怪我とかは、してほしくない。

「きっと大丈夫です。何か見るからに"極道"って感じの家でしたから。仁義とかそんな感じで、保護してもらえるんじゃないですか?」

 ……よかった。
 こんなことをしてはいても、クイはお兄さんのことが大好きだ。
 だから、ホッと、安心する。

「そういえば、一緒に持っていった料理はどうしマシタ? 今は中身ないみたいデスけど」
247女装少年の人(代理):2009/12/26(土) 20:04:00.52 ID:nCjhiCOH0
 言われてみれば、家を出るときに持っていったはずの、お兄さん用の料理の入った袋が空になっていた。
 どうしたんだろう?
 街中を回ってきたんなら、そんな時間はないと思うんだけど……。
 そう不思議に思っていると、

「ああ、それですか? 今日はクリスマスですからね。プレゼントしてきましたよ」
「…プレゼント?」
「そう、プレゼントです」

 詳しいことは秘密ですけど、と可笑しそうに微笑むお姉さん。
 ……よくわからないけれど、いいことがあったみたいだ。
 それだけで、なんだかほんわかした気分になる。

「それで、なんですけど。どうせ少年は今日帰ってきませんし、先に少年からのクリスマスプレゼントを見てしまおうと思います!」

 みんなしてほんわかした気分に浸っていた中、いきなりお姉さんがそんなことを言い出した。
 そ、それは、止めた方がいいような……?
 クイはそう思ったけれど、問答無用でお兄さんの用意したプレゼントの包みを破り始めるお姉さん。

「い、いいんデスカ!? 流石にそれは、ルール違反なような………?」

 メルヘンちゃんの制止も無視し、お姉さんはとうとう全ての包みを開けてしまった。
 そのなかに入っていたのは、

「…セーターと、手紙?」
248女装少年の人(代理):2009/12/26(土) 20:07:11.80 ID:nCjhiCOH0
 三人分のセーター……それぞれサイズもピッタリで、お兄さんの性格からして、多分手縫い。
 それだけでもなんとなく、暖かみが感じられるような気がする。
 そしてもう一つのプレゼント、手紙の内容は―――

『えーと、手紙なんかあまり書かないので、いまいちどう書けばいいのかわかりません。でもとりあえず、普段顔を合わせている時には恥ずかしくて言えないことを、ここに書かせてもらおうと思います。
 ―――まず、メルヘンちゃん。あなたと初めて会った時は敵同士で、大変そうだなと思ったけれど……無事に馴染んでくれて、よかったです。あの時よりも表情も柔らかくなって、ずっとずっと可愛くなったと
思います。これからも家族の一員として、ずっと一緒にいてください。
 ―――次に、クイちゃん。あなたとは、出会ってこれで二年ほどになりますか。感情も豊かになって、元気になって…………そんなあなたの姿に、とても癒されました。もっともっとわがまま言って、甘えてく
れると嬉しいです。これからもずっと大切にして、幸せにしてあげるので、覚悟しておいてください。
 ―――そして、トバさん。あなたには、どれだけお礼を言っても足りません。あなたは、命の恩人でもあり、保護者でもあり、親友でもあります。あなたの温もりに、どれだけ救われたか。あなたがいなけれ
ば、今のこっちはないと言い切れます。この貯まりに貯まった借りを全て返すまでは絶対に離してやらないので、諦めていつまでも借りを返されててください。
 最後に、三人ともに心からの感謝を。ありがとう、本当にありがとう。このセーターは、せめてもの気持ちです。では―――メリークリスマス!』

「…………こ、これは………」
「……グス………」
「こ、こんなものでは、ワタシは、泣きませ―――ひっく」

 予想を遥かに飛び越えて、恥ずかしい上に感動的な、手紙だった。
 ものすごく恥ずかしいのに、なぜか涙が止まらない。
 それは、他の二人も同じのようだ。

 ―――結局、みんなが落ち着くには、かなりの時間が必要だった。
 静かになった中、お姉さんが口を開く。

「……クイちゃん、メルヘンちゃん」
「…なに」
「…なんデスカ」
「………明日になったら、大掃除でもしましょうか」
「もちろんデス」
「…できることなら、なんでもする」
249女装少年の人(代理):2009/12/26(土) 20:08:44.71 ID:nCjhiCOH0
 ―――今日、この日はクリスマス。
 聖夜と呼ばれる、めでたい日。
 今夜、クイたち家族がもらったプレゼントは―――なににも負けない、素敵なものでした。



 ――― 一方その頃女装少年。

「む、むぐがもごがー! むぐがむぐもぐごむぐむぐもごがもが、むぐもぐむぐもがー! もがむごもごむ! む、むぐが、もぐが………っも、むがあぁぁ!? む、むぐむぐもぐぐも!? むぐがっ、もっ、もぐががむぐ
っぐ! も、もぐむががー!? むぐが、むぐがもぐががー!?」
『ご、ごめんなさいー! なにが悪かったのかわからないけど、謝りますからー! ていうか寒い! か、風が、雪が………って、ひゃあぁぁ!? み、水染み込んでる!? 冷たっ、ちょっ、雪溶けてるって! こ、
凍え死ぬー!? だれか、だれか助けてーーー!!』
250女装少年の人(代理):2009/12/26(土) 20:11:04.92 ID:nCjhiCOH0
投下終了。代理してくださった方、本当にありがとうございます!
そして、花子さんの人と三面鏡の人に焼き土下座あああああああっ!!orz
花子さんの人、書く書くいっておいてこんなに遅くなって本当にすいませんっ!
三面鏡の人、エニグマの子達を少し登場させてしまいました、すいませんっ!
口調が間違ってるとかそもそも登場させるのがダメだとかありましたら即座に修正させていただきますorz


------

女装少年乙なのぜ!…頑張れw
最後の最後で微妙に失敗してしまった…
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:16:43.93 ID:uKQheG+3O
おお、女装少年と代理の方乙です
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:28:01.87 ID:q20nTKh40
あ、続きあったのか……!!
乙です!
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:30:58.59 ID:Gzo35iXM0
乙です

これ面白いな、ちょっと書いてみるか……と思ったが都市伝説なんてそんなに知らなかった
誰か、都市伝説に関して詳しくまとめられてるとこ教えてくれないか?
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:31:24.73 ID:jx4cttO10
ただいまー、皆様乙!!
っしゃああああああああ!!!
女装少年を拾うぜぇえええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!


ところで、雪がつもってから降りやがった雨の中外を歩いたせいでジーンズの裾がずぶ濡れになり
替えのジーンズがないまま凍えて過ごそうかと思ったら、姉がスカート貸してくれるっていい始めたんだ

どうする俺!?どうする!!??
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:33:11.72 ID:jx4cttO10
>>253
詳しく…かどうかはさておき
俺が普段愛用しているサイトは2ちゃんでサイト名書くのはどうかと思ったのでメ欄に伏字で
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:35:07.29 ID:nCjhiCOH0
>>253
俺は大体都市伝説一覧Wiki使ってるな
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:35:40.58 ID:q20nTKh40
俺は基本記憶を頼りに
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:37:56.22 ID:YiGr73eQ0
恐れることは無い
さあ、新たな扉を開くんだ
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:42:29.48 ID:Gzo35iXM0
人肉レストランでやろうとしたら既にやられている!
都市伝説被りでも、まあ問題ないよな
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:44:41.93 ID:jx4cttO10
被りは問題ないと思うんだぜ!!!



ところで、この時期にスリット入りスカートは寒すぎると思う件
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:56:38.96 ID:jx4cttO10
避難所転載
ちなみに、俺は古本屋で百円で買った都市伝説の本や、幻想動物系の本なんかも資料として愛用してるんだぜー

804:占い師と少女 :2009/12/26(土) 20:54:50

皆様乙ですー!

本スレ>>253
図書館から都市伝説関連の本を借りるのもオススメ
サイトは「医学都市伝説」とか「伝説」とか「伝承」とかで検索かけて、適当に見てる感じだから、これといって特定のサイトはないかなぁ
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:00:43.09 ID:YiGr73eQ0
>>259
かぶりを気にしたらネタがなくなってしまうし、気にしなくておkだと思う
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:03:25.76 ID:nCjhiCOH0
よし、一日遅れのクリスマスネタ逝くぜ!
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:05:03.97 ID:jx4cttO10
カモーン!
265うわさの店長 黒いケーキと赤い服:2009/12/26(土) 21:05:32.79 ID:nCjhiCOH0
「メリークリスマース!クリスマス限定発売『ミッドナイトケーキ』いかがっすかー!」


色々な店がクリスマス商戦に参戦している中、うわさの産物ももちろん例外でなかった。
普段なら店のメニューどころか気まぐれ定食にも出ない特別ケーキを店の前で売り出し中である。


…まぁやはり店長。特別、というか最早謎なケーキである。


黒い。チョコレートケーキとかの比じゃなくて黒い。

「このケーキのクリームには特殊物質ダークマターが混ぜ込まれていて、体内の毒素を吸い取って排出してくれるんだぜ!」
自信満々に宣伝する店長。このケーキを試食した次の日に謎の腹痛を起こし、どうもそれを毒素の排出と思っているようである。

「…なんで本来食用でないものを材料に使うのか…」
呆れ顔のこっちゃん。その服装はいつもの和服とは違ってミニスカのサンタ服である。
「やっぱりクリスマスの客寄せは可愛いミニスカサンタだよな!」という店長の独断で決めたものである。

…まぁ頑張りもむなしく、今までで3個ほどしか売れてないが…

「だって婆さんがくれたし?もらったものは有効活用しねぇと」「だからと言ってなぜ、食べ物にする…」
「…じゃあ逆に聞くが、ダークマターって何に使うの?」「………宇宙創造?」
266うわさの店長 黒いケーキと赤い服:2009/12/26(土) 21:06:41.57 ID:nCjhiCOH0
………


「そ、そろそろケーキ第二陣が焼けるころだな。ちょっと取ってくるわ」店の中へと入って行く店長。
「…まだ、焼くの…?」その後ろ姿をやはりあきれ顔で見送るこっちゃん。


……あたりを静寂が包む…



というわけには、いかなかった。


「メリィー・クリスマァース!」目の前に、突然サンタがわいて出たように現れた。
「…誰?」「こんな日も働くいい子にはプレゼントを!」
そう言ってサンタが持っていた袋を開ける…そこには…



先ほど店内に入って行ったはずの、店長の……店長の……


どぱんっ「へぶぅ!?」
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:07:21.91 ID:jx4cttO10
支援!
268うわさの店長 黒いケーキと赤い服:2009/12/26(土) 21:09:11.67 ID:nCjhiCOH0
どぱんっ、どぱんっ。
「おぶぁ!ながぁ!?」三個目が直撃したところで、サンタは意識を失い、その場に倒れ込んだ。


「…嘘。…分かってる、これは、偽物…」ぱぁん、すぱぁん。

気絶したサンタになおケーキをぶつけ、自らに言い聞かせるように呟くこっちゃん。


彼が、そう簡単に死ぬはずがない。
彼は、強い。私を残して、いなくなるはずがない。

一人は嫌だ一人は寂しい一人はつまらない一人は怖い彼といたい彼とずっといたい彼t「何か騒がしいけどどした…って、え?」


店の中から出てきた店長だが、とりあえずこの状況の理解に苦しんでいるようだ。

自分の死体の横に転がる顔面が黒いクリームまみれのサンタに、ケーキをぶつけるこっちゃん。…一体何がどうなってんの?

「こ、こっちゃん…?一体何があったって」ぎゅっ
こっちゃんに声をかけたとたんに、思いきり抱きつかれてしまった。

「ちょ、ちょい、本当に何が」「…グスッ…エグッ…」「こ、こっちゃん…?」
そして抱きついたまま泣き出してしまったこっちゃん。…店長は意味を全く理解できてないが…
269うわさの店長 黒いケーキと赤い服:2009/12/26(土) 21:12:24.61 ID:nCjhiCOH0
「まぁその…なんだ、俺はここにいるから…ずっといっしょにいるから、な?大丈夫だから、泣くなって…」
「……」


ぎぅ。


店長の言葉に、さらにきつく抱きつくことで答える。

「…しばらく…グスッ、このままで…」「あ、あぁ…」



……



「で、コイツがこの俺の死体を?」「…コクリ」
足元に転がるサンタを、かがんでツンツンつつく店長。そして店長の横でまだ抱きついたままのこっちゃん。

「ふぅん…ま、誰だかしらねぇけど…こっちゃんを泣かすくれぇの奴だ。お も て な し してやらねぇと、なぁ…?」


その日、うわさの産物内からは悲鳴が絶えることはなかったがそれはまた別の話である。
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:15:54.33 ID:nCjhiCOH0
というわけで店長たちのクリスマスでした…恐怖のサンタお借りしましただぜ!
とりあえず抱きつくときの「ぎぅ。」って効果音は俺のジャスティス
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:16:20.80 ID:jx4cttO10
店長乙!!!
こっちゃんかぁいいよこっちゃん

>とりあえず抱きつくときの「ぎぅ。」って効果音は俺のジャスティス
同感なんだぜ!!
272クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/26(土) 21:35:21.11 ID:jx4cttO10
 ……何と言うか
 全力で無視したい衝動にかられたりもするのだが、見捨てる訳にはいかない
 そんな気がしてならないのだが

「…あー…」
「もがーー!!」

 多分、助けて、とか言っているんだろうなぁ
 必死な様子から、それはわかる

 不審なサンタとの遭遇後
 あのサンタが出した鹿肉の処理は猫に任せて、俺は帰路に付いていた
 で、もうちょっとで家に付きそうだったんだが…

 …家の前に、こいつが転がっていた
 うん、その
 見た感じ、金髪のミニスカサンタの格好の女にしか見えないんだが…
 これ…俺の推理が間違ってなければ…クラスメイトっぽいんだが…

「…うん、とりあえず…寒いよな、その状態」
「むぐ!!」

 こくこくこく!!
 涙目で頷いてくるそいつ
 そりゃ、そうだろう
 この糞寒い中、こんな格好で転がされているんだ、しかも縛られて
 正直、凍死する恐れすらある
 ひとまず、俺はそいつの脇にしゃがんで、まずはガムテープをとってやった

「ぷはっ!?」
273クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/26(土) 21:38:09.85 ID:jx4cttO10
「…リボン解くから、ちょっと待ってろ」

 しゅるしゅると、リボンを解いて行ってやる
 解いてやれば、よろり、なんとか立ち上がった
 ガチガチと、寒さでその体は震えている

「うぅ…ありがとうございま」
「ひとまず、人の趣味に口を出すつもりはないが。そのハードプレイは命の危険が伴うからやめておけ」
「にゃーーーーーっ!?しゅ、趣味じゃない!趣味じゃないよ!?」

 ぶるぶるぶる!!
 急いで首を左右に振ってきているが、趣味じゃなかったら、何だ、その格好
 というか、こいつの女装姿が見慣れてきた自分に何か突っ込みたいが

「って、あれ、獄門時君…わかって、る?」
「…………」

 こくり
 頷いてやると、ぴしり、そいつは固まった
 …それ以上は追求しない事にして、とりあえず、着ていたコートをかぶせてやる

「わっ!?」
「…ひとまず、体冷えてるだろ。家、来い。何か体温めるもん、出すから」

 クラスメイトが凍死しかけているところを見捨てるのもバツが悪い
 家で、コーヒーなり茶なり、いれてやろう

「え、あ……い、いいの?」
「寒いんだろ?」
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:41:20.80 ID:nCjhiCOH0
支援だぁ
275クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/26(土) 21:41:58.85 ID:jx4cttO10
 来い、とさっさと歩き出すと、慌てて俺の後をついてきた
 ……ぶっちゃけて、言おう
 こう言う格好のこいつがいる状態で、家に正面から入りたくない
 確か、今日は虎川さんが門に立っていたはず
 あの人、声デカいからな…一発で家中に声が響き渡るだろうし、近所迷惑になりかねない

 ……と、言うか
 助ける為とは言え、クラスメイトを家に上げることに、かすかな抵抗は感じている
 こう言う家だと知られたくない
 知られてしまったら、知り合いが離れていってしまう恐怖が、まだ自分の中にある
 だが、だからと言って、寒さに震えるこいつを寒空の下放置する気にもなれない
 …裏門から入れば、大丈夫だ
 多分、悟られない
 少し大きな家、くらいにしか思われない…はずだ

「あれ…ここ、裏口?」
「正面から入って、俺の家族に女装姿見られたいか?」
「………」

 よし、わかってくれたようだ
 ほっとして、裏口を開ける
 さて、後は勝手口から家の中に入り…

「あ、若、お帰りなさ………」

 ………
 …………
 ……………

 最高に気まずい沈黙が、辺りを支配する
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:43:51.72 ID:YiGr73eQ0
支援!
277クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/26(土) 21:45:33.88 ID:jx4cttO10
「…わ、か?」

 …しまったぁああああああ!!??
 どうしてここに御手洗さんがいるんだよ!?
 やべ!?
 こいつの姿を見られ…

「あー、御手洗さん、その、ちょっと」
「若が彼女を連れてきたぁあああああああ!!!!????」
「待て」

 うぉい!?
 ちょっと待てや御手洗さん!?
 女装していることくらい見抜き…いや、そうしたら、こいつが精神的ダメージを受けそうな事は確実だが!!
 とりあえず、叫ぶなぁあ!!!!
 こいつも、突然の事に固まってんじゃねぇか!?

「何ぃ!?」
「若に彼女だと!?」
「どんな女だぁ!!??」

 ……待てやぁああああああ!!!!!!!!!!!
 竜宮さんも鼠谷さんも牛島さんも、全員顔を出してくるなやぁああ!!!
 どんだけ暇だったんだよ、あんたら!!
 っつか、全員が全員、極道丸出しの格好じゃねぇか!!!
 猿山さん、せめて、砥いでいる最中のドスくらい、置いてきてくれ!
 こいつが確実にビビってる
 ビビッてると思うから!!
278クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/26(土) 21:48:05.53 ID:jx4cttO10
「……みんな、いいから黙り」
「息子が彼女を連れてきただとぉ!?」

 ばぁん!!

 ……親父ぃいいいいいいい!!??
 あんたまで出てくるな!いい勢いでっ!?
 じろり
 強面の親父に視線を向けられ、こいつはかすかに体を震わせて…


 ………ぶわ
 親父の目に、涙がたまりだした

「おぉぉ……!とうとう、息子が恋人を家に連れてくるように……!これぞ、聖夜がもたらしたプレゼント!よし、今夜は飲み明かし」

 ……あー
 まずは、あれだ
 俺は、勢いよく踏み込んで、親父に接近して

「っせい!!!」

 ごがすっ!!!

「うごほぉ!!??」

 感動泣きしていた親父にとび蹴りかまして、黙らせる事に下のだった
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:53:06.17 ID:YiGr73eQ0
支援
280クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/26(土) 21:53:27.83 ID:jx4cttO10
「あらあら、どうしたの?」

 大騒ぎを黙らせて家に入ると、お袋がぱたぱたと駆けて来た
 うん、そのミニスカサンタ衣装には突っ込まないで、だ

「お袋、何か温かい飲み物とか、服を持ってきてくれるか?」
「あら…えぇ、わかったわ」

 俺の後ろを付いてきていたこいつの格好を見て、お袋は微笑んでそう言った
 ぱたぱたと、どうやらまずは台所に向かったようだ
 ひとまず、こいつを和室に連れて行く
 炬燵もあるし、この部屋が一番暖かい

「あ、おかえりなさい、けーやくしゃ…………み?お友達??」

 かっくん
 炬燵に入っていた花子さんが、首を傾げた
 どうせ、妹以外の家族には姿が見えないのだ
 花子さんには、家でのんびりしてもらっていたのだ
 まぁな、と答えて、花子さんにお土産のアイスをやる
 花子さんは嬉しそうに、それを受け取った
 …さっきまで寒さで凍えていた奴の前で、アイスを出すと言うのも残酷な気もしたが

「ほら、炬燵入ってろよ」
「すいません、お言葉に甘えます…」

 もそもそ、炬燵に入っていくそいつ
 うわ、掘り炬燵だ、とか呟いている
281クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/26(土) 21:55:43.38 ID:jx4cttO10
「…なんつーか、悪かった」
「え?」
「騒がしい家で」

 小さく、ため息をつく
 何と言うか……極道系の家柄である事は、完璧に知られただろう
 なんとも、気が重い

「…できれば、こう言う家である事は、周囲には黙ってくれていると、ありがたい」

 知られたくなどない
 知られたら、皆離れるだろう
 どんなに仲良くしてきた相手だって、極道関係者だと知った時点で離れてしまうのだ
 …小学生の頃に、それはとっくに経験済みだ

 み?と花子さんが首を傾げてきている
 俺は、花子さんを安心させるように笑ってやって
 きょとん、としている、女装した格好のままのそいつに、申し訳なく、そう言うしかなかったのだった




とぅーびー??
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:02:47.49 ID:jx4cttO10
うし、サル解除されたはず


女装少年の人に土下座!!!
ひとまず拾わせていただきました、話し方とか間違っていたら申し訳ない

女装少年のセリフが少ないのは、あれです
組員の皆さんの勢いにあっけに取られたんだよ、きっと
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:09:36.12 ID:HUoMCSy90
乙! 喋り方、完璧です! ありがとうございます!
っていうか、相変わらず早いwww
今日……は自分の書く速度的に無理なので、明日あたりにさらに反応させてもらってよかですかー?
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:15:04.59 ID:jx4cttO10
>>283
問題ないようなら良かったんだぜー
はい、反応してくださるなら是非!

なお、花子さん契約者のお母さんが、男物の服を持ってきてくれるか女物の服を持ってきてくれるかは、貴殿におまかせします
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:37:04.97 ID:IgtGGtX6O
ぬぅ
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:50:00.14 ID:jx4cttO10
っく、ハートフル(ボッコ)な会話を書いているのだが眠気が…
明日になりそうなヨカーン
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:50:00.78 ID:HUoMCSy90
ほすー
「いささか勢いを削がれましたが・・・もう一度」
フンッと禿が力をこめると兄気の輝きが増した。
「改めて――――滅 鉄 雄 零 淫 ! !」
再びたくさんの兄貴が自分に射出される・・・常人ならば卒倒するような技に、盟主は笑みを浮かべる。
「わざわざ彼らを一箇所に集めてくれるんですか?おかげで手間が省けました・・・」
一番先頭の兄貴が金色の兄気を纏って今度こそ盟主に突っ込む。しかし、
「では、やっちゃってください」
盟主が言葉を発するやいなや、彼女の両脇から何かが兄貴に向かって突き出された。
ドスッという音と共に兄貴の体が貫かれ、直後「アッー!!」という叫びと共に兄貴が光となって消滅する。
「! これは一体・・・」
兄貴を貫いたものは三又に分かれた槍、通称トライデントと呼ばれる武器だ。
そして槍を手元に引き戻し、その持ち主が盟主の背後から現れる。
兄貴にも見劣りしない筋肉質の体、背に生えるコウモリのような羽根・・・
―――そしてその頭は人間のそれとは異なり、まるで雄牛のようなカタチをしていた。
「兄気、というものを使うことは聞いていました。ですから対策は打ってあります」
続けて向かってきた兄貴達を、次々と現れる謎の怪物が槍で貫いていく。
槍の攻撃くらい簡単に受け止めることができるはずの金色の兄気。
それをすり抜けて槍は兄貴の体に深く鋭く突き刺さり、消滅させていく。
「彼らは『ミノタウルス』ですか?しかし、兄気がこんな簡単に破られるなど・・・」
「たしかにこれがただのミノタウルスなら、兄気とやらに攻撃を阻まれるのでしょうが・・・・・・
 『兄気を無効化し、敵が肉体的に強く多いほど力を増す』性質を持っていれば、彼らも赤子のようなものです」
「ならば!」
禿が一体のミノタウルスに肉薄する。
「フンッ!!」
突き出された拳をトライデントで受けたミノタウルスだが、受けきれず下にあったビルの屋上に叩き落される
「兄気など使わず、こうやって私自らの筋肉で!一体ずつ仕留めればいいまで!!」
「・・・10体しかいないのに。9体になってしまいましたか」
「すぐに0になることでしょう!!」
禿が再び宙を蹴ろうとし、
「それを私が見逃すと思っているんですか?」
289鏡合わせのアクマ〜クリスマス編:盟主v.s.禿〜:2009/12/26(土) 22:55:52.18 ID:dUXZ5H3b0
その前に盟主が立ちふさがる。
「甘いですね。元々、彼らに雑魚を任せてあなたを私で抑えるのが目的なんですから」
「ほう、ですがそれは私にとっても好都合です・・・ハァッ!!」
禿が再び兄気を纏う。
「これであなたと1対1、そして全力で手合わせできるのですから!!」
「・・・それで、勝てる見込みはありそうですか?」
「兄気に不可能など、ない!!!」
そう言い切った禿が拳を盟主に突き出す。
「たとえ霊体であろうとも、兄気を纏った私の拳から逃れられはしませんよ!」
「ええ、その通りですね・・・・・・その拳が私に届けば、の話ですけど」
突然、突き出した禿の拳が勢いを止める。否、勢いを止められた。
「む、これは・・・!」
「・・・・・・さて、ようやく捕らえましたよ」
バチンと盟主の周りで火花が散る。
「ポルターガイストとプラズマを同時に使うのは大変なんですが・・・」
盟主が右手を前にかざすと、そこに紫電が集まり始める。
「普通に撃っても当たりませんからね。ま、この至近距離ではさすがに避けられないでしょうが」
右手に集まり球状になっていたプラズマが光を増していく・・・
「―――では、そろそろ墜ちなさい」
言いながら盟主が右手を振り下ろす。すると、プラズマ球は禿の眼前に迫り・・・
「ぬ、おぉおおおおおおおおお!!!」
バチィン!と大きく弾けて特大の雷となって襲いかかった。
禿は兄気で防御するが、衝撃を殺しきれず地面へと墜ちていった。
「・・・あらら、建物を巻き込んでしまいました。怪我人がいなければ良いのですが」
建物を巻き込んで墜ちていった禿に盟主は困った顔を浮かべる。
「まぁ、なんとかするしかないでしょう。さてと、残りの雑魚退治でも――」
「武 炉 手 印 !」
「ッ!?」
地上から発せられた禿の攻撃、近距離技しかないと思っていた盟主はそれに不意をつかれ
まともに攻撃を受けた盟主の体に大穴が空いた。
290鏡合わせのアクマ〜クリスマス編:マ神v.s.盟主〜:2009/12/26(土) 22:56:33.08 ID:dUXZ5H3b0
「むぅん!」
跳躍し、再び空中に舞い戻る禿。
「・・・さっきのプラズマには自信があったのですが、恐ろしいほどにタフですね」
「あなたこそ呆れるような回復力で」
盟主の体に空いた穴に光る粒子のようなものが集まってゆくと、その体が再生していく。
禿が体についた塵を払い終わる頃には、その体は元通りになっていた。
「しかし攻撃が効かないわけではない・・・ならば体全てを吹き飛ばすまで!!」
禿が構えるとその全身が、筋肉がかつてないほどに光り輝き始めた。
それは金色の兄気を纏うというより・・・まるで兄気と一体化してしまったかのような光景。
「これは一体・・・」
「完全兄気化。光の速さで、殴られた事はおありかな?」
「!」
光速で突き出された禿の拳が確かに盟主の体を打ち貫いた。
―――ように、見えた。
「ふ、ふふふふふ・・・あーっはっはっはっは!!」
「な!?これはなんだというのです!!」
禿の拳は盟主の体を貫き、しかし確かに貫いたはずの右腕の先はどこにもない。
「霊体とはつまりエネルギー体、そしてあなたの兄気もまたエネルギーの一種・・・・・・」
盟主の右手が禿の肩を掴む。と、盟主の右手と禿の肩が同化した。
「鍛えすぎて脳まで筋肉になりましたか?わざと攻撃を受けたことにも気づかないなんて・・・馬鹿な男」
「くっ!」
禿は必死に盟主から逃げようとするが、どれだけ身をよじっても離れることができない。
「甘い見込みで全身を兄気に変換させたのは失策でしたね・・・・・・このまま吸収してあげます」
盟主がそう言った途端、禿の右腕が徐々に彼女の体に引きずり込まれていく。
「ぐぁあああああああ!!」
「痛いでしょう?身を削られているようなものですから。
 ・・・・・・むぅ、エーテルに変換するのが難しいですね。なかなか吸収できません」
それでも確実に・・・確実に禿の体は盟主に取り込まれていく。
「ああ、冥土の土産に教えてあげます・・・私の言う「エーテル」とは
 純粋なエネルギーのことです。それが加工されることによって、霊エネルギーや気といったものになります」
291鏡合わせのアクマ〜クリスマス編:マ神v.s.盟主〜:2009/12/26(土) 22:57:13.99 ID:dUXZ5H3b0
痛みに耐える禿を見ながら、盟主は説明を続ける。
「都市伝説が消滅した際、たまに見られる光の粒・・・あれがそのエーテルです。
 ですから都市伝説の体というのもエーテルを加工して受肉しているのでしょうね。
 そのエーテルが元々どこから来たのかは定かではありませんが・・・
 どこへ去っていくのか・・・消滅の際に放出されたエーテルの行方は、私も知っています」
禿の右腕はもう、ほとんど無くなりかけている。それでも盟主は続ける。
「放出されたそれは、空気や水、土に染み渡り・・・その土地に蓄えられるのです。
 お分かりですか?私はそもそも土地に縛られた都市伝説であり、その性質上
 土地に力が蓄えられれば蓄えられるほど・・・・・・その力を増すのです。これが私の強さの理由」
ニコリと盟主が微笑む。
「近年の都市伝説増加、それにともなう都市伝説狩り・・・エーテルは増える一方です。
 それは私に力を与え、今ではこの街全体の土地のエーテルが私の思うがまま・・・
 何度体を削られようと再生し、どれだけ力を使っても疲労しない。まさに私は、化け物なのです」
盟主は空を仰ぎ、遠い目をする。
「・・・エネルギーが有り余っているからか、近頃はずいぶんと好戦的になりました。
 戦って戦って土地に溜まったエネルギーを消費しないといけないのです。
 しかしそれも追いつかないばかりで・・・私が暴走する日も、そう遠くはないでしょう」
「―――ならばその時は私があなたを倒しましょう」
「! まだ余力が・・・」
盟主の意識が離れた隙に、禿は強引に全身兄気化を解除する。
「くっ・・・」
肉体が元に戻ったために盟主の吸収は中断され、同時に禿の体は地上へ落ちていく。
「はぁぁぁぁぁ」
地面に落ちる寸前、再度完全兄気化をする禿。
「むんっ!」
禿が力をこめると、全身の兄気が少しずつ失われた右腕を形成していく。
「・・・こんなものですかね」
完全兄気化を解いた時、禿の右腕はほぼ元通りになっていた。
「む、全体的に筋肉が減ってしまいましたか・・・しかたありませんが」
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:57:44.63 ID:HUoMCSy90
○ Heart full love story (想いの溢れる愛の物語)
× Hurt full rough story (怪我いっぱいの荒っぽい物語)
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:00:36.09 ID:jx4cttO10
しえーん
294鏡合わせのアクマ〜クリスマス編:マ神v.s.盟主〜:2009/12/26(土) 23:00:58.49 ID:dUXZ5H3b0
どうやら右腕の再生に兄気を使った分、全体の筋肉が落ちてしまったらしい。
そして、スッと禿が上空にいる盟主を見上げる。
「今日は私の負けですが・・・またいつか、手合わせした時には勝ちます」
「いいえ、次に戦ったときがあなたの命日になるでしょう」
「・・・それでは、また」
「逃がしませんよ」
退いてゆく禿に、盟主がプラズマをいくつか放つ。しかしそれはどれも当たることはなかった。
「・・・相当疲れて、動きも鈍くなっていたようだから当たると思ったのですが」
射程範囲外まで去った禿を見つつ盟主が呟く。
「やはり侮れませんね。・・・さて、サンタの方を片付けますか」
牛の首の怪物によって兄貴は一掃されており、残っているのはサンタと天使のみとなっていた。
「・・・多いですねぇ。ま、頑張って倒しましょう」
これから始まる長い戦闘を思って、盟主はため息をついた。      To be......


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


えー、はないちもんめの方に土下座です。
禿にかなりダメージを与えてしばらく出れなくする・・・くらいの気持ちで戦わせていただきました。
なんか変なところとかあったらゴメンナサイ・・・

ちなみに盟主の説明は、いつかやろうと思っていた盟主パワーアップの理由付け。
俺は都市伝説が消滅するとき、光の粒子になって消えるような描写してたりするので・・・
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:04:20.34 ID:jx4cttO10
盟主様乙!!
盟主様強ぇえええwwwwwwwww
…もしもの時は再び将門様に兄貴落とさせようかと思ってたが、その必要はなさそうだwwww
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:11:30.80 ID:dUXZ5H3b0
禿の口調大丈夫かな・・・間違っていないといいが。
よーし、クリスマスパーティでも書いて自キャラのクリスマスネタを〆よう。
・・・あ、あいつらのクリスマスデート書いてないや。まぁいいか

>>295
完全兄貴化という技が編み出されていなければ、こうはいかなかった・・・・・・
強くなったと思っても、その分弱点が生まれたりすることもあるものです。
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:11:34.99 ID:jx4cttO10
おやすみー
明日、今日書けなかったネタを書くんだぜ
スレが残っているといいな・・・
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:18:39.20 ID:HUoMCSy90
アクマの人、乙ー!
………もしかしたら、あなたとはないちもんめの人に土下座なネタを書くやもしれぬ
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:41:48.98 ID:q20nTKh40
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:55:53.71 ID:IgtGGtX6O
ほし

>>141
こういう無茶話なら考えるの楽しいんだが
本編は進まない
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 00:20:45.43 ID:elH/Ms5xO
干し
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 00:43:30.09 ID:aMaaREzQ0
さて、今日はこのまま徹夜で色々書くか………落ちませんように!
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 00:44:01.23 ID:4rOarpJK0
徹夜かなー
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 01:15:47.54 ID:4rOarpJK0
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 01:31:23.99 ID:4rOarpJK0
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 01:59:19.83 ID:+1+cy2+QO
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 02:30:19.16 ID:4rOarpJK0
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 02:45:49.81 ID:+1+cy2+QO
寝       るほ
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 03:26:30.62 ID:4rOarpJK0
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 04:26:26.96 ID:4rOarpJK0
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 04:56:31.13 ID:4rOarpJK0
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 06:02:43.76 ID:CAfOdpspO
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:04:03.98 ID:+1+cy2+QO
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 08:10:57.66 ID:+1+cy2+QO
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 09:12:54.15 ID:aMaaREzQ0
おー、生き残ってる
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 10:20:14.24 ID:J0rF7/rCO
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 11:04:52.99 ID:aMaaREzQ0
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 11:19:57.27 ID:J0rF7/rCO

黒服Y「……眠い」

黒服Y「保守がてらに中の人が設定決めるためにラジオ風味なことを
      水泳があった日の午後の授業のようなやる気の亡さでお送りするかもしれません」

黒服Y「最悪の場合、この1レスで終了するかも」

黒服Y「昨日の暴走の続きをノリで考えて、良いとこだけ本編に反映させるのもいいかもしれない」
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 11:42:49.34 ID:J0rF7/rCO

黒服Y「万が一、何か聞きたい事とかがあれば言ってください、だそうで。答えが考えられてるかは知らないけど」

黒服Y「後はこの日本人形ちゃんがお留守番するんで」

日本人形「…………?」カクッ
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:00:21.08 ID:dm5Y0eF10
動く・・・だと
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:03:39.89 ID:J0rF7/rCO
ガチャ バタン

人形「…………」



人形「……」ヒョイッ

つ【自分でも何聞くか一切考えてたなかった】←フリップ
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:08:00.54 ID:dm5Y0eF10
日本人形ちゃんのご趣味は?
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:10:13.47 ID:J0rF7/rCO



  サッ
人形【>>320 秋祭りの射的でとった人形、実は動く日本人形だった】
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:13:04.18 ID:J0rF7/rCO


人形 カキカキ

  サッ
人形【>>322 Yからもらった おかし たべること】
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:19:36.48 ID:zrLG4tXO0
ただいまなんだぜー
黒服Yと同僚さんの外見の具体的な設定は決まってるのかな?かな??
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:31:32.35 ID:J0rF7/rCO
>>325

  サッ
人形【>>325 特に決まってることはないけど。Yの髪が長くはないってくらい
   Yが女体化する時の話で身長がYが170、同僚が160、少女Yが150前後っていうのは言った
   それと同僚の胸はBカッ(ここから先は紅く染まっていて読めない)】
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:35:33.90 ID:zrLG4tXO0
>>326
>それと同僚の胸はBカッ
黒服H「Bカップか………ふむ、平凡サイズも素晴らしい」(しゅるしゅるしゅるしゅる
黒服C「逃げてーーーーーっ!!同僚さん逃げてぇえええええ!!!!」

因みに、俺が出した黒服陣は

黒服D 180p前半
黒服H 170p後半
黒服C 160p台
黒服G 2m前半
上司(お嬢様) 140p台

なんだぜー
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:49:58.95 ID:dm5Y0eF10
Dの身長高い・・・あれ、これでもまだ普通なのか。俺が小さいだけかいや身長なんて気にしてなんか(ry
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:51:45.79 ID:J0rF7/rCO
バタバタバタ  ガチャ

同僚「あ、もう、フリップこんなに散らかしちゃダメでしょ」

人形「……」パタパタ ブンブン

同僚「Yならソファで寝てましたからもうすぐ起きると思いますよ」

<ドカン!
<ウワァァァア 目ガァ メガアアァァア

同僚「>>327 あ、Hさん、もしかしたら"うっかり"銃が暴発しちゃうかもしれないので気を付けて下さいね、死にはしないと思いますが」
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:53:19.68 ID:zrLG4tXO0
>>328
現在の悩みはチャラ男を黒服Dより身長高くするかしないか、そこだ
どちらにせよ180p台になりそうだが
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:53:38.46 ID:dm5Y0eF10
い、一体Hの身になにが・・・
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:56:19.17 ID:zrLG4tXO0
>>329
同僚も元人間っぽいが、元契約していた都市伝説は決定したかな?


ちなみに、Hなら銃で撃たれてもわりと死ななそうな気がするのは気のせいか
時期によっては本当に死なないけど
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:03:41.88 ID:dm5Y0eF10
チャラ男はDより身長低くていいと思うよ


その方が女体化したときにかわいらしいサイズにな【このレスは炭になりました】
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:05:51.53 ID:J0rF7/rCO
>>332

同僚「>>332 まだ決まっていませんね。一応候補が一つあるようですが、都市伝説というよりも慣習や迷信のようなもので」

人形「……♪」モグモグ

同僚「それと私に名前、アルファベットかあだ名を付けようかと考えてるようですね。名前が【同僚】のままだと、もしクロスして頂いた時に不便だからと」
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:11:43.38 ID:zrLG4tXO0
>>333
よし、Dよりは低くしよう
ただし180p台
そして魔女の一撃契約者はそのチャラ男より1p低い

>>334
>慣習や迷信のようなもので
それ言ったら「エロイ人は髪が伸びるのが早い」も充分迷信だと思うんだぜwwwww
問題ないと思う
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:22:04.23 ID:J0rF7/rCO

同僚「それで、その慣習の元の話は
   【昔、ある外国の地方では赤ん坊が生まれると、ボロ布に包んで大事に育てた。
    それは赤ん坊を悪魔から守るために、悪魔に「こんなボロ布の中に大事な赤子を入れる訳無い」と思わせるため】
   という話だそうですが、どこでこの話を見たのか忘れてしまったようで困ったものです」
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:30:51.64 ID:aMaaREzQ0
>慣習や迷信のようなもので
俺なんか【彼岸には霊が帰ってくる】というのを出そうと思ってるし全然大丈夫だと思う
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:35:18.60 ID:J0rF7/rCO

Y「どうりょ〜、目覚ましに閃光弾を仕掛けるのは、酷すぎると思うよ〜?」

同僚「あら、あれ閃光弾だったんですか。手榴弾かと思ったんですが」

Y「なにそれ、僕に怨みでもあるの?」

同僚「では、あなたのせいで私の仕事も増えてることについてじっくり話ま「ごめんなさい僕が悪かったです今度何か奢るので許して下さい」分かればいいのよ」




人形「……」ジー
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:53:30.91 ID:J0rF7/rCO

Y「せっかくいい夢見てたのに」

同僚「どんな?」

Y「禿さんとかと互角に闘う夢」

同僚「…………」
340小ネタ:2009/12/27(日) 14:17:45.11 ID:zrLG4tXO0
○月×日 23:23 防火シャッター前


「ねえ、兄さん。やっぱり、この穴からコーラ注いであいつ溶かしちゃ駄目?」
「やめておけ」

 蜘蛛の契約者との交渉やら、マッドガッサー達の説得やらで、大分面子が減った防火シャッター前
 そこで、コーラのペットボトルを持った青年が、にこにこと微笑みながら不良教師に尋ねていたが、一瞬で却下される
 どうやらいまだ、彼の中でハーメルンの笛吹きをここで始末する、という選択肢が消えていないらしい

「あの…そ、そう言う物騒な選択肢は、捨てた方が」
「えー、だって。僕、あいつ嫌い」

 なんとも重たそうな胸をした少女の言葉に、青年ははっきりとそう答えた
 なんとも、清々しい笑顔で

「え、嫌いだから、って…」
「利用できなさそうなんだよね、こいつ。利用できない奴嫌い」
「なんと言う最低人間だにゃ」

 あんまりにもあんまりな発言に、防火シャッターの向こうのハーメルン…上田が突っ込んできた
 えー、と青年は心外そうな表情を浮かべる

「子供狙いの連続殺人鬼には言われたくないなぁ」
「お前だって、「組織」の仕事で随分と殺しているんじゃないかにゃ?」
「うん、そうだよ」

 なんとも、あっさりとした答え
 …その答えに、不良教師がかすかに表情を歪ませたのだが、青年は彼に背を向けている為、それに気づいていない
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:21:11.91 ID:J0rF7/rCO
支援
342小ネタ:2009/12/27(日) 14:22:38.22 ID:zrLG4tXO0
「でも、君とは一緒にされたくないなぁ」
「どこが違うのかにゃ?人殺しに変わりはないにゃ」
「う〜ん、まぁ、そうなんだけど」

 どこか子供っぽい仕草で、青年は首をかしげる
 …両親を失って以来、彼の心の成長は止まったまま
 いや、むしろ、より幼くなった状態で止まったままと言えるかもしれない

 心が幼いままであるがゆえに、子供っぽい残酷さをもっている
 それが、この青年なのだ

「…でも。無差別に子供を殺す外道よりはマシかな?って思うんだ」
「無差別じゃないにゃ。ロクでもない奴しか殺してないにゃ」
「それを証明する手段はない」

 ………青年と、同じ声で
 しかし、どこか決定的に違う質の声が、ハーメルンに投げかけられた
 背後に人体模型と骨格標本を従えたまま、不良教師は女装少年が空けた穴からハーメルンを睨み、続ける

「…お前が殺した子供達が、お前が言うところの「ロクでもない奴」であった事を、誰が証明する?それを証明できる証拠でもあるその子供達を、お前は殺している。
 それを証明する手段そのものも、お前は消し去っているんだ」
「周囲の話とか聞いていればわかるものだにゃ?」
「死人に口なし、って言葉知ってるかな?」

 くすくすと、青年が笑う
 酷く楽しげで、残酷な声

「生きている人達が何を言ったって、それが「事実」とは限らない。死んじゃったのをいい事に、勝手な事を言う人達だっているんだよ?」
「証明する手段など、どこにもない。故に、お前はただの「連続殺人鬼」としか、周囲に認識されはしない。
 ハーメルンの笛吹きという、狂人の殺人都市伝説。お前がしている事に共感するのは狂人か悪党だけだ」
343小ネタ:2009/12/27(日) 14:26:39.71 ID:zrLG4tXO0
 双子の、人の心を抉るような言葉が続く
 人を追い詰めるような、畳み掛けるような言葉
 常人ならば追い詰められるところかもしれないが、ここはハーメルンの笛吹き
 二人の言葉に追い詰められる事などない
 ただ

(…なんとも嫌なコンビネーションの双子だ、にゃ)

 とだけ、思った

 ……と、そうしていると
 ばたばたと、階段を登ってくる音が、響く

「…なんだ、まだそこにいたのか」

 あがってきたのは、「13階段」こと広瀬辰也と、「爆発する携帯電話」
 それに、「爆発する携帯電話」に抱かれているジャッカロープだ
 黒服Hの治癒が終わって、階段を上がってきたようだ
 彼らも…少なくとも、「爆発する携帯電話」の方は…マッドガッサー達を、止めようとしてくれているから

 ちらり、「13階段」は一瞬、防火シャッターの方を見て…小さな穴があいているのは確認したが、そこからハーメルンが脱出することはないだろう、と判断したのだろうか
 すぐに、視線をそらす

「…ハーメルンを閉じ込めたままでいてくれて、ありがとうよ」
「だって、出したら「13階段」をまた発動させちゃうんでしょ?」

 そんなのめんどくさいよ、と青年は笑った
 …青年に対して恐怖を抱いているのか、それとも、鼠と言う悪意の群れを使ったハーメルンが防火シャッターの向こう側にいる事が怖いのか
 「爆発する携帯電話」は、かすかに怯えるように「13階段」の影に隠れている
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:26:53.36 ID:4rOarpJK0
支援
ヤンデレwwwwwww
345小ネタ:2009/12/27(日) 14:32:25.38 ID:zrLG4tXO0
「…ま、そいつの猫耳姿が笑いものにされたんなら、俺はそれで満足だけどな」
「鬼かにゃ。お前らどれだけ鬼畜だにゃ」

 ハーメルンの突っ込みは、無視
 「13階段」は「爆発する携帯電話」の手を握り、屋上への階段へと続く廊下に視線をやる

「…ったく、どうしてこの学校はこうもバカ見たく拾いんだか」
『あの…そちらの女性、息を切らしていますが、大丈夫ですか?』

 骨格標本が、「爆発する携帯電話」の様子に気付き、心配そうに声をかける
 …元々、体力があまりない「爆発する携帯電話」
 「13階段」と合流するまで、校内を走り回っているのだ 
 走ったとしても、すぐに息を切らして止まってしまいそうな状態

「…だい、じょうぶ」

 ……それでも
 仲間を救いたい思いから、「爆発する携帯電話」は、先に進もうとする
 その意思を感じるからこそ、「13階段」もマッドガッサー達を説得しよう、と考えたのだから

「あ、あの」
「…?」
「さ、先に進むのなら、手伝います」
346小ネタ:2009/12/27(日) 14:34:18.18 ID:zrLG4tXO0
 女装少年が、そう提案する
 …何と言うか
 このままだと、「爆発する携帯電話」が倒れかねないような、そんな気がしたのだ
 そして恐らく、それが気のせいじゃない予感も

「………」

 かすかに、警戒を滲ませながらも、「爆発する携帯電話」の体力の消耗具合を感じて
 「13階段」は、女装少年の提案を承諾するように、頷いた







to be … ?
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:35:16.09 ID:5+GXswn90
乙っしたー!
鬼畜だにゃ
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:36:40.32 ID:4rOarpJK0
骨格標本の常識人っぷりに感動したw
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:37:31.66 ID:zrLG4tXO0
かめの歩みで申し訳ないマッドガッサー決戦編
ひとまず、「13階段」とかも三階にあげておいた
ラ○ン戦はアクマの人で、蜘蛛契約者説得シーンは蜘蛛の人が書く…で、いいのかな?
蜘蛛の契約者説得シーンは蜘蛛の人が無理なら俺が書いてみるが

少なくとも後者だけでも何とかしないとマッドガッサー達のところに辿り着けない事に気づいた
350:2009/12/27(日) 14:37:31.69 ID:5+GXswn90
【正義の味方と電磁的な小ネタ2 】

前回までのあらすじだッ!
平和な幼稚園に突如現れたネコミミ怪人ことあきにゃん!
その正体は東方博士の研究所からライディーンシステムを奪い取った研究員だったのかもしれない!
ニャンダーメサイアに変身したあきにゃんは封印されていた強大な力でライディーンを圧倒していたのである!

「はっはっは!ライディーンよ、人間は脆いな!あまりに脆い!!
 どうだ、貴様もまた我々の改造手術を受けて生まれ変わる気は無いか?」
「くそっ、なんていう力だ!ライディーンメーザー!」

説明せねばなるまい!
ライディーンメーザーとは大量のマイクロ波を流し込んで相手を爆発させる攻撃である!

「甘いわ!」

キィィィィイン!
チュドォン!

「ライディーンメーザーをはね返した!?」
「気をつけてライディーン!ネコカーンシステムにはテーザー攻撃を弾く力があるわ!」
「くそっ、なんてこったい!」
動揺するライディーン。
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:37:52.37 ID:J0rF7/rCO
シリアスな空気でも和むにゃ
352:2009/12/27(日) 14:38:53.55 ID:5+GXswn90
【ネコミミキャラって良いよね!】
「ふん、うるさいガキめが……。大恩有る東方博士の孫娘とはいえ容赦はせんぞ!」
東方博士の名前に反応する恋路。
「なにっ、おじいちゃんについて知っているの!?」
「そうだな、この姿では覚えていないだろうなぁ……恋路よ。」
カポ……
ネコカーンシステムのヘルメットを外すと中からはあきにゃんの顔が出てくる。
「こうすれば解るだろう!」
バキッ!
さらにあきにゃんは自らその顔を拳で砕き始めた!
その中から出てきたのは………

「そ、その顔は!」
「思い出したか東方恋路!私は!東方博士に預けられていた上田明也だ!」
「そんな、兄さん!」

なんと、極悪ペドフィリア怪人あきにゃんの正体は東方博士の一番弟子にして
東方恋路の兄のような役割もしていた上田明也という青年だったのだ!

「何故、何故兄さんがこんなことを……。」
その場に崩れ落ちる恋路。
「残念だがお前にそれを語ることは出来ない。
 少なくとも今は………、な。

 ってあれ?
 俺が攫っておいた幼女達何処行ったんだにゃ?
 人質の幼稚園の先生とか……。」

あきにゃんは戸惑った。
なんとあきにゃんが話し込んでいる間に人質が皆居なくなってしまっていたのだ!
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:39:25.42 ID:zrLG4tXO0
しえーん
354:2009/12/27(日) 14:39:37.12 ID:5+GXswn90
「人質は今の内に解放させて貰ったぞ!」
「にゃ、にゃにー!おのれ小癪にゃりライディーン!」
なんということだろう、我らがライディーンはあきにゃんが自分語りしている間にこっそり人質を解放してしまったのだ!
すごいぞ、ライディーン!
「かくにゃる上はお互いの必殺技で決着をつけてくれよう!」
「望むところだ!人質さえ居なければ俺だって本気を出せる!」

355:2009/12/27(日) 14:41:31.01 ID:5+GXswn90
ドーン!
再び雷がライディーンの下に落ちてくる。
ライディーンは雷を受ければ受けるほどパワーアップするのだ!

「周りに被害が出やすいのが玉に瑕だがな!」
「にゃにっ!パワーが跳ね上がった!」
「行くぞっ、ニャンダーメサイア!」
「ふん、我が覇道の礎となれライディーン!」


「超・究極!」
「天上天下!」

ライディーンは腰を落として右腕を真後ろに伸ばし左の掌をニャンダーメサイアに向ける。
ニャンダーメサイアはその場で仁王立ちになり肘と肘を合わせて
右の人差し指で天を
左の人差し指で地を
それぞれ指さし始めた。

「ライディーンキィィイイイイイイイック!」
「アブソリュートルゥウウウウウウウウウウウル!」


ライディーンは全身のバネを生かして天高く飛び上がり雷と共にニャンダーメサイアに向けて蹴りを放つ。
そしてニャンダーメサイアは大地から受けたエネルギーを腕の回転と一緒にライディーンに向けて撃ち込んだ。
356:2009/12/27(日) 14:43:00.40 ID:5+GXswn90
「なんてすごい力なの!?」
戦場から溢れる光の奔流に思わず目を背ける恋路。
彼女が目を開ける頃にはすでに決着はついていた。

「ふははははは!これが貴様の言う正義かライディーン!」
「ニャンダーメサイア……、恐ろしい男だ……。」
ドサリ
なんてことだろう、我らがライディーンは悪の前に倒れてしまったのだ!
「しかし私のダメージもかなり激しいな……。
 ライディーン、次に会うときまで其の力!練り上げておけよ!」

しかしライディーンの攻撃は確実にニャンダーメサイアの力を削っていた!
重傷のニャンダーメサイアは高笑いしながら昼間の幼稚園を立ち去ったのであった……。
しかし、これはこれから始まる激闘の序章に過ぎなかったのである。
【正義の味方と電磁的な小ネタ2 fin】
【我ながら何やっているんだろうね………】
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:43:11.01 ID:zrLG4tXO0
ちくしょうどこから突っ込めばいいんだwwww支援
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:44:16.04 ID:zrLG4tXO0
おっと、支援と思ったら終わってた、乙ー!

なんと言う日曜日の朝のノリwwwwwwwwwwww
こんなノリのネタ書いてみてぇぜwwwwwwwwwwwwww
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:46:48.84 ID:5+GXswn90
とりあえず悪役は主人公サイドの誰かの兄とか
高笑いしながら余裕で帰る悪役とか
ヒーローが敗北から強くなるシーンとか
お約束をとりあえずやりたかった……
ちょっとまとまった時間取れなくなりそうだから小ネタだけでも書いてみましたww
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:08:17.53 ID:zrLG4tXO0
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:09:45.26 ID:J0rF7/rCO

  サッ
人形【ほしゅ】
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:16:06.08 ID:zrLG4tXO0
クリスマスが過ぎたら静かだぜ
みんな大掃除で忙しいのか
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:21:40.32 ID:4rOarpJK0
このスレの異常な受験生率的にこの時期はな〜
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:26:48.36 ID:zrLG4tXO0
確かに受験生多いからなぁ
そして、今の時期は追い込み時期か…


受験生の皆様が体調崩さないよう祈りつつ夕飯の準備してくる
風呂上りにもスレが残っていてくれれば幸せだ
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:27:38.39 ID:J0rF7/rCO
>>362
みんなクリスマスは寂しくて暇だったってことか
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:30:40.80 ID:4rOarpJK0
寂しかったさ! 暇だったさ! 今もマッドガッサー終わった辺りのことをやることないから適当に書いてるもん!
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:35:22.27 ID:+1+cy2+QO
仕事も終わるとやることがないよなー
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:37:55.40 ID:J0rF7/rCO
クリスマスなんてケーキ食べるためだけにあるようなもんだし
さびしくなんかないし
369:2009/12/27(日) 15:49:18.82 ID:5+GXswn90
短いけど二人との会話の後のシーン書き終わって
正月は忙しくなりそうなんで一旦上田を退避させて良いですかね?
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 16:22:37.94 ID:J0rF7/rCO

僕はいいと思うけど
ハーメルの人と絡む予定のあるヒトは居るのかな、どうかな
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 16:23:44.39 ID:XP73gYeIO
上田なら、なんやかんやで逃げ切れそうだし、いいんじゃまいか?

あと短めの投下します
372真冬の人体発火現象:2009/12/27(日) 16:25:58.73 ID:XP73gYeIO
あいつは徐々に狂っていった……

「……母さんが死んだってさ」

なんで僕はそれに気づいてやれなかったんだろう

「聞いてよ。僕凄いことができるようになったんだ」

そして、おかしくなっていくあいつを止めてやれなかったんだろう

「これで、もう誰も人の死で苦しむこともないんだ……」




「…夢か」
男はゴミ捨て場の中で目をさました。
衣類を一切身につけていない。生まれたままの姿でゴミの山にうもれている。
「……寒い」
男は指をパチンとならす。
すると指の先から炎が……いや指自体が燃えだす。
「さてと……燃えるゴミはどこかな……」
373真冬の人体発火現象:2009/12/27(日) 16:26:43.92 ID:XP73gYeIO
この男が何故このような状況にいるのかというと、組織から身を隠すためである。
全裸なのは男の能力のため……
彼の能力は人体発火現象。
周囲に火の気が一切ない状態から突如人体が燃えだすというものである。
彼は自身の衣類を燃やしてしまったのだ。
「……あった」
男はひとつのゴミ袋を掴む。

そのとき

雪が降り始めた。

男は空を眺める。
374真冬の人体発火現象:2009/12/27(日) 16:27:44.77 ID:XP73gYeIO
男の指の炎の勢いがました。
「くそっ…雪を見ると思いだしちまう」
指の炎が手までまわる。
「ついに見つけた手掛かりだ……絶対に見つけだす……」
炎の勢いはさらに増していく、既に腕の殆どをおおいつくしている。
「あいつは…俺が…この手で……」


そこにはあったの炎の塊であった。


375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 16:41:39.90 ID:J0rF7/rCO
乙ですー

禿に吹き飛ばされた人かな
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 16:46:19.26 ID:XP73gYeIO
はいー
禿に吹き飛ばされた人です

こいつもそれなりの理由があって学校町にきてるんです

もいっこ投下
377冬のある日の話:2009/12/27(日) 16:47:51.47 ID:XP73gYeIO
雪だるまがそこにあった。
かなり大きいというところ以外は、特におかしなところはない。冬なのだから。
「あ、ママ、ママ!雪だるま!」
その雪だるまに小さな女の子がよってきた。
「誰かが作ったのね。壊しちゃ駄目よ」
その後ろを母親がついてくる。
「壊さないよー!」
女の子は頬をふくらませる。

そのときだった。

「よくできてるでしょ」

子供の声が聞こえた。
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 16:48:19.87 ID:HgRb+0kg0
階段上の人数が多すぎて把握しきれないんだが、説得組は全員三階に到達したのかな?
379冬のある日の話:2009/12/27(日) 16:48:45.00 ID:XP73gYeIO
女の子と母親は声のする方向へと振り向く。
そこには小さな男の子がいた。
「あら、この雪だるま。あなたが作ったの?」
母親が男の子に問い掛ける。
「うん、そうだよ」
「どうやって!」
女の子は目をキラキラと輝かせ男の子に詰め寄った。

「いいよ。教えてあげる」
男の子はにっこりと笑った。

母親もそんな光景をみて笑っている。
380冬のある日の話:2009/12/27(日) 16:51:17.62 ID:XP73gYeIO
雪だるまが二つ完成した。
大きな雪だるまと小さな雪だるま。
まるで親子のようだ。
「ふふっ、これでずっとお母さんと一緒だね」

男の子が笑う。

「あ……」
男の子が最初からあった雪だるまのほうを見つめる。
一部が崩れていたのだ。
男の子は地面の雪を集め、崩れた部分におしやる。
が、さらに雪だるまは崩れた。


そこから……人の腕が飛び出した……

「あー…もう……やっぱり、こんなやり方じゃ駄目かぁ」
特に驚いた様子はない。

「うん、やっぱり駄目だね。やるんなら……」

笑う。

その夜、学校町の天気は大雪となった。

381今回出てきたやつの説明とか:2009/12/27(日) 16:54:52.60 ID:XP73gYeIO
小さな男の子

毛糸の帽子マフラー、二股手袋、厚手のジャンパー、長靴と完全装備の子供

契約都市伝説はジャックフロスト
通称「霜男」

能力とかはだいたい皆わかると思うので割愛
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 17:25:03.54 ID:elH/Ms5xO
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 17:27:57.22 ID:J0rF7/rCO
さらに乙ですー


暇だから>>141の続きでも想像してよう
384暇なので更にさらに投下:2009/12/27(日) 17:34:30.95 ID:XP73gYeIO
「おじさん達なんなの?」
一人男の子を数人の黒服が囲む。
「最近このあたりで暴れ回っている契約者とはあなたですね」
黒服が男の子に問い掛けた。感情を感じさせない声。
「暴れ回る?僕暴れてなんかいないよ」
男の子は否定する。が、黒服はその声を無視した。
「ただね……」
突如、周囲の気温が下がる。
「こうやって凍らせてるだけだから」
黒服の一人の動きが止まった。
すると、周囲の雪があつまりその黒服を包みこむ。
瞬時に雪だるまがひとつできあがった。
385暇なので更にさらに投下:2009/12/27(日) 17:36:06.65 ID:XP73gYeIO
黒服達は即座に戦闘態勢にうつる。
が、一人…また一人と動きが止まる。
最後まで動いていた黒服は、なんとか男の子に銃のようなものを向けた。
「緊急事態のため契約者を廃除する」

そして即座に発砲。弾は男の子の体を貫く。
男の子はその場に倒れた。

「任務遂こ……」
黒服は腕をおろそうとした。
だがさがらない。凍り付いていた。
「理解不能…契約者は……」
腕のほうから徐々に体の自由を失っていく。
黒服は倒れた男の子のほうへと顔をむける。

弾が貫通したところが崩れていた。そこから顔を覗かせるのは雪。

「まさか…既に飲み…まれて……」
黒服の動きが完全に止まった。




そこに残ったのは数個の雪だるまだけだった。
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 17:39:12.41 ID:XP73gYeIO
あ、終わりです


こいつは能力に飲まれているという状態です
都市伝説と一体化していて、なお黒服ではないんですねぇ

ちなみに殴れば崩れ、切れば崩れ
崩れても平気です
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:04:34.81 ID:J0rF7/rCO
存在が雪そのものになっちゃってるのか
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:04:38.15 ID:+1+cy2+QO
>>378
タイムチャートのまとめの人がまた張ってくれるとありがたいんだけど
たしか説得組は皆三階にいるはず
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:09:02.84 ID:CW+bWBVP0
つまり青キジか
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:37:33.51 ID:J0rF7/rCO
あとは赤イヌがいれば
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:49:17.17 ID:dm5Y0eF10
黄ザルは禿?
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 19:16:25.50 ID:J0rF7/rCO
まぁ兄気化して亜光速で動くし
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 19:16:48.12 ID:elH/Ms5xO
兄気ザル
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 19:33:14.66 ID:dm5Y0eF10
炎っていうなら人体発火現象とかでも十分だけど、赤イヌの能力は・・・

こんなこと言ってないで書き忘れたクリスマス〆ネタ書こう、うん・・・
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 19:36:01.74 ID:S4IZXzr50
ただいまー、人体発火の人とジャックフロストの人乙
お、俺は、クリスマス寂しくなんかなかったよ!?
家族でケーキとチキン食べたから寂しくなんかなかったもん!

>>369
花子さんとかの人は問題ないですー
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:05:42.86 ID:S4IZXzr50
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:13:21.96 ID:HgRb+0kg0
>>388
申し訳ないが、俺がそのタイムチャートの人なんだ…
ドクター一行と人肉料理店一行が三階に上がっていれば全員三階到着なんだが、そこが分からないんだ…
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:15:31.92 ID:S4IZXzr50
>>397
>ドクター一行と人肉料理店一行が三階に上がっていれば全員三階到着なんだが、そこが分からないんだ…
こっそりと三階にあげてるよー
今現在二階に残ってるのが確定してるのは黒服Hと、ハンバーグ爺組だけのはず
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:36:22.81 ID:S4IZXzr50
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:56:37.24 ID:S4IZXzr50
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:18:21.22 ID:S4IZXzr50
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:27:28.75 ID:o1TY3X0h0
403:2009/12/27(日) 21:33:15.34 ID:5+GXswn90
【上田猫也の綺想曲7〜Legion〜 後半B 】

「…お前が殺した子供達が、お前が言うところの「ロクでもない奴」であった事を、誰が証明する?それを証明できる証拠でもあるその子供達を、お前は殺している。
 それを証明する手段そのものも、お前は消し去っているんだ」
「周囲の話とか聞いていればわかるものだにゃ?」
「死人に口なし、って言葉知ってるかな?」

くすくすと、青年が笑う
酷く楽しげで、残酷な声

「生きている人達が何を言ったって、それが「事実」とは限らない。死んじゃったのをいい事に、勝手な事を言う人達だっているんだよ?」
「証明する手段など、どこにもない。故に、お前はただの「連続殺人鬼」としか、周囲に認識されはしない。
 ハーメルンの笛吹きという、狂人の殺人都市伝説。お前がしている事に共感するのは狂人か悪党だけだ」

双子の、人の心を抉るような言葉が続く
人を追い詰めるような、畳み掛けるような言葉
常人ならば追い詰められるところかもしれないが、ここはハーメルンの笛吹き
二人の言葉に追い詰められる事などない
ただ

(…なんとも嫌なコンビネーションの双子だ、にゃ)

とだけ、思った。
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:34:34.78 ID:HgRb+0kg0
>>398
ドクターは上がってたか、どうやら見逃してたようだ…
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:35:18.39 ID:HgRb+0kg0
おっと支援だ
406:2009/12/27(日) 21:37:08.34 ID:5+GXswn90
「…ま、そいつの猫耳姿が笑いものにされたんなら、俺はそれで満足だけどな」
「鬼かにゃ。お前らどれだけ鬼畜だにゃ」

十三階段の声が聞こえる。
人が笑いものにされて喜ぶなどどれだけ酷い人間なのだ。
人は他人の尊厳を奪う権利など持っていないの。
権利を持っていないだけで行う自由はあるんだが……とか上田明也は考えて居た。
「やっと来たにゃ、13階段とその恋人。
 そこにいるんだニャ?」
にゃあと笑う上田明也。
どうせだから嫌がらせする気満々なのだ。

「もう行ったぞ。」
不良教師がその雰囲気を察したのか上田に突っ込む。

「にゃ、にゃんだと?
 じゃあ俺はここでむさい男、しかも双子と話し続けなくてはならないのかニャ?」
「そういうことになるな。」
「にゃ〜んてこったい。あの魔女のせいで俺もすっかりギャグキャラだにゃ。
 そのうち仮面ライダーまがいの小ネタで悪役とかになってネコミミの怪人になるにちがいないにゃ。」
「何を言っているんだ……?」
「兄さん、相手にしちゃ駄目だよ。」
「む……。」

まあ確かにまともじゃない人間の相手をするのは得策ではない。
しかしこの場合、ここにいると言うことは彼の相手をせざるを得ない状況だということでもある。
上田明也はそのことを理解していた。
それ故に嫌がらせの矛先を変えたのである。
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:37:31.67 ID:HgRb+0kg0
支援
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:37:48.32 ID:S4IZXzr50
しぇ0ん
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:38:12.30 ID:HgRb+0kg0
支援
410:2009/12/27(日) 21:38:50.01 ID:5+GXswn90
「ところでだにゃ、白衣の男。つかコーラの兄。
 あんたさっき俺に共感するのは狂人か悪党だと言ったにゃ?」
「ああ、言ったな。だからどうした?」
「俺の狂気や俺の行いが悪であることは素敵なことにあんたやあんたの弟が保証してくれるニャ。
 でもにゃあ?」

双子は防火扉の隙間から今の上田の顔をうかがい知ることが出来るだろうか?
彼は今、最高に笑っている。
もう死んでしまいそうな程顔を歪めているのだ。
狂おしく美しく優美に華麗に狂気と共に狂喜して微笑している。

「あんた達、いや、あんた達がまともだ、善だ、といった人間の正気を保証する人間が何処にいる……にゃ?
 あんた達の正気、あんた達の善を保証する人間が何処に居るニャ?
 俺は狂っていても悪でも構わない。
 俺が殺人鬼で善良な子供達を殺していても構わない。
 そもそもあんた達が善人で正気で居てもこの際構わないよ。
 あんた達の善意を俺が保証するニャ。
 だが悪人が救われなくて良いという理屈もなければ狂人が不幸で良いという理屈もない。
 故に俺は決めたんだにゃ。
 誰にも救われない悪人を俺が救おうってにゃ。
 そうさ、俺が世から弾かれた人々のサーチライトになるんだにゃ!
 素敵にゃろう……?」
「子供ばかり狙う殺人鬼が何をいっているの?」
「そうだ、お前はそもそも許されないことをしているだろうが。」

「そうだにゃあ……。」

上田明也は二人に同意した。
この男に主張は無いのだろうか。
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:40:38.33 ID:HgRb+0kg0
支援
412:2009/12/27(日) 21:41:36.51 ID:5+GXswn90
上田明也は話題を変えることにしたらしい。
「じゃあこんなのはどうかにゃ?
 コーラ男、お前もわりと血なまぐさいよにゃ。
 しかもそれに対して多分俺以上に無頓着だにゃ。
 子供の命も大人の命も全て同じ命にゃのに俺だけを責めるのかニャ?」
「だって、僕はきみが嫌いだもの。」
「ふむ、そうか。
 だがお兄ちゃんはその事実に胸を痛めているんじゃにゃいかにゃあ?」
「ハーメルンの笛吹き……!」
不良教師がぼそりと呟く。
「おっと、お兄ちゃんを少々刺激してしまったようだにゃ。
 いや、刺激とまではいかないかにゃ。
 しかし言葉を続けさせてもらうにゃ。
 俺は思うニャ。
 生きとし生けるもの全て尊い命だにゃあ。
 それ故にヒトゴロシは大きな罪であり忌まれるべきだにゃ。
 コーラが殺したのもどんな奴かは別として尊い命だにゃ。
 だから言っておいてやるにゃ、この人殺し。
 お前は人間として他人の中で楽しそうに笑う権利は無い。
 勿論、そこのお兄様ともだにゃ。
 俺としては血なまぐさい人間同士仲良くしたいがそれは敵わないんだよにゃあ、残念。
 てかお兄様もそのことを解ってるんじゃないかにゃ?
 人殺しは所詮忌むべき人殺し、格好つけても最低の人間、否、人間失格だにゃ。」

「何を言いたいんだい?」

ヤンデレ弟の声に殺気が混じる。
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:42:11.24 ID:HgRb+0kg0
支援
414:2009/12/27(日) 21:43:16.80 ID:5+GXswn90
「お前らに言いたいのは簡単なこと、たった一つにゃ。
 時間は稼いだ、俺も復活した、ついでに知ったような口を叩いて正義の味方、
 つか自分を子供の味方と考えて居る男に疑問も投げかけられた、
 俺は充分に楽しんだ、さようにゃら。」
「え?」
「は?」

「「まさか!」」
双子らしく声がシンクロする。
「もう一度言う、さようにゃら。」
ドゴォン!!
防火扉の向こうの学校の廊下に大きな穴が開く。

「何が起こった!?」
「だから融かそうって言ったのに……。」
「じゃあにゃヤンデル兄弟!俺は人間失格の悪人デイズをまだまだ楽しみたいんだにゃ!」
上田明也は村正を使って廊下に穴を開けたのだ。
ドゴォン!
またも鳴り響く轟音、二階の廊下にも穴を開けたらしい。

チチチチチチ!
チチチチチチチチチチッ!

突如、不良教師とヤンデレ弟の前に現れる大量のネズミ。
「兄さん、下がってて!」
「せーぜー鼠と遊んでいるんだニャア!あははははははは!」
上田猫也の高笑はしばらく学校の廊下に木霊していた。
この瞬間、マッドガッサーとの戦いから上田明也の姿は突如として消えることになるのである。
【上田猫也の綺想曲7〜Legion〜 後半B fin】
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:43:19.02 ID:HgRb+0kg0
支援
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:48:18.42 ID:HgRb+0kg0
投下乙!

>「お前らに言いたいのは簡単なこと、たった一つにゃ。
> 時間は稼いだ、俺も復活した、ついでに知ったような口を叩いて正義の味方、
> つか自分を子供の味方と考えて居る男に疑問も投げかけられた、
> 俺は充分に楽しんだ、さようにゃら。」
言いたいこと明らかに一つじゃねぇwww嘘吐きめww
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:49:46.93 ID:S4IZXzr50
乙っしたー!
確かに一つじゃないな、言いたいことwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

ヤンデレ弟「正義の味方って誰の事だろ??」
不良教師「……さぁな」
 上田のその言葉に対する二人の反応はこんな感じっぽい
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:57:14.43 ID:4rOarpJK0
乙です
ヤンデレwwww
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:21:12.74 ID:HgRb+0kg0
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:33:20.29 ID:HgRb+0kg0
ねるほ
421小ネタ:2009/12/27(日) 22:35:11.35 ID:S4IZXzr50
 クリスマスも終わり、年末
 大掃除の季節である
 「首塚」主催の宴会以降住むようになったこの家も、きちんと掃除しなければ
 
 そうして、自分の部屋を掃除していた少女
 ……が
 ふと、手が止まっていた

「…どうしよう、これ」

 それは、クリスマスに友人からプレゼントされたコ○ドーム
 どうしよう
 どうしよう、これ
 捨てるに捨てられなくてとっておいてたけど、どうしよう、これ
 思い切って捨てるべきだろうか
 片付けのコツは、思い切って捨てる事らしいし
 そう知りつつも、なかなか決断できないでいる少女
 と、そこに

「なぁ、燃やせないゴミとプラスチックゴミ、他にもうない……か…」

 ………
 ノックもせずに、「日焼けマシン」の契約者の青年が、扉を開けてきた
 レディの部屋に入るのにノックもしないとは失礼な
 って、そうじゃなくて!!
 慌ててコン○ームを隠そうとしたが、時既に遅し
 部屋の入り口で、青年は固まっていた
422小ネタ:2009/12/27(日) 22:43:08.86 ID:S4IZXzr50
 訪れる、気まずい沈黙

 ご、誤魔化せ
 誤魔化すのだ!!
 少女が、口を開くよりも先に、青年が口を開く

「…まぁ、そう言う事に興味持ってくる歳なのはわかるけど。お前の体格だと流石にはや「買って嬉しいはないちもんめぇええ!!!」!?」

 思わず、支配権を奪って言葉を止める
 が、それは判断を誤ったと、すぐに後悔してしまう

「どうかなさったのですか?」

 大声を出した事で、黒服も少女の部屋に来てしまったのだ
 そして、少女はまた、コンドー○を隠すのが遅れてしまって

 …再び訪れる、気まずい沈黙

「あ、あの、くろふ」
「……その、備えは大事かと思いますが………少々、早いかと」

 ち、違う!!
 自分で用意したわけじゃない!!!!
 言い訳しようにも、どう言い訳したら良いのかわからずに
 少女はorzの状態で固まるのだった



はないちもんめの人に土下座しつつ終わる
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:47:01.42 ID:S4IZXzr50
はないちもんめの人に焼き土下座ぁああああああ!!!orz
以前、避難所で話していたネタを形にして見た

まだクリスマスネタ書いてる人がいるのに年末ネタ投下する俺鬼畜
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:47:49.87 ID:QUO7v8ek0
乙!
少女も災難だけど、問答無用で支配権奪われるチャラ男もまたwww
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 23:10:53.96 ID:S4IZXzr50
おやすみー
明日もスレが残っていますように
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 23:11:37.09 ID:4rOarpJK0
チャラ男がいろいろと不憫だなwwwホモねたとかはないちもんめとか女体化とか……
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 23:28:55.95 ID:QUO7v8ek0
>>426
それがチャラ男の魅力なのさ!www
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 23:51:33.96 ID:4rOarpJK0
本人メチャクチャいらないタイプの魅力だなwww
クリスマスイヴの夜、東区のとあるアパートでは鍋を囲んでささやかなクリスマスパーティが行われていた。
「まぁちょっと早い気もするが、メリー・・・」
「「「「「クリスマース!!!」」」」」 「く、クリスマース・・・」 「――――!」
もっとも、部屋の大きさと集まった人数を考えれば随分と賑やかなのだが。
「いっただっきまーす!とりあえずこれとこれと・・・」
「あっ!駄目ですよアクマ肉ばかり!ワタクシも食べたいのに!!」
「そこの2人も遠慮せずにどんどん食えよ。まだ具はたくさんあるんだ」
「お金に関しては気にしないでください。親に頼みました」
「・・・って言ってるんだから、じゃんじゃん食べなさい!」
「あの、私こんなに食べられな・・・」
姫さんによって皿に入れられる取り分の多さににおろおろする顎砕き飴の少女の横で
「―――?」
言葉が分からない外人少女は事態をうまく飲み込めず困惑していた。
「・・・あー、そうか。そっちは言葉が分からないんだったな・・・ザクロ」
「え?あ、はい。わかりましたわ」
呼ばれたザクロが外人少女の横に座り、話しかける。
「―――――」 「―――?」 「―――――!」 「―――」
会話が終わると外人少女はフラフラと鍋に近づき、食事に加わった。
「あの、今なにをなさったんですか?」
「なに、あのブラックドッグは英語が話せる・・・というか本場ってだけだ」
「なるほど・・・」
感心したようにうなづく顎砕き飴の少女の背後で、バサリと音がした。
「ただいまー・・・って鍋!?うそ、なんで私が帰る前に始めちゃうの!?ひどい!」
「「うるさい黙れ出て行け」」
「嫌でーす!出て行かないもーん!へへっ、私もたーべよっ♪」
鍋を囲む輪に加わり、アクマと肉の取り合いを始めたボンテージ女を見て顎砕き飴の少女が息をつく。
「・・・なんだか、ちょっとうるさいくらいですね」
「でも、それが楽しいとも思わないかな?僕はこれくらい騒がしいのが好きなんだけど」
鍋を食べられず輪から外れていた幽霊少年の言葉に、
「そうかもしれませんね」と、顎砕き飴の少女は微笑むのであった・・・・・・                    To be......
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:06:34.58 ID:eVyLTb3m0
むむむ、専ブラに異常が起こっていたようです。
とりあえず、はないちもんめの方と三面鏡の方に土下座!
保護した二人と共に鍋を囲んでクリスマスパーティさせてもらいました。
ちなみに2人にはこのまま泊まっていってもらう予定です。
なに、姫さんや妹ちゃんも泊まるので安心・・・いやサキュバスいる時点で不安だな。

これで俺のキャラでのクリスマスネタは一応終了!
さぁ、ラカンなんとかしないと・・・
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:26:15.53 ID:K9DGQ18NO
ぬう
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:58:02.31 ID:K9DGQ18NO
むう
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:10:39.02 ID:maFhZNym0
まぁ
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:42:27.42 ID:K9DGQ18NO
めい
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:47:13.88 ID:dMPSRxrzO
うん
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:56:17.52 ID:7rTGV5r+P
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 02:21:33.76 ID:maFhZNym0
438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 02:58:41.69 ID:maFhZNym0
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 04:04:20.09 ID:JxoAIjMj0
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 05:06:50.96 ID:dwwRAq6lO
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 06:04:11.59 ID:Yl1C83uMO
おはっしゅ
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 06:56:25.07 ID:KMivwBOnO
明けの明星
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 08:19:55.52 ID:dwwRAq6lO
ほし
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 08:57:32.28 ID:YYe/AKamO
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 09:49:50.50 ID:YYe/AKamO
446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 10:22:28.50 ID:maFhZNym0
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 10:45:04.29 ID:i+BK3IdF0
おはよう、アクマの人乙ー!
賑やかクリスマス羨ましいんだぜ
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 11:30:53.98 ID:mdatA+fgO
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 12:23:44.95 ID:KMivwBOnO
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 12:46:33.70 ID:2yOJpFgS0
451恐怖のサンタ 【聖夜に彼は空を見上げ】 (代理):2009/12/28(月) 12:50:23.91 ID:2yOJpFgS0
12月25日 某時刻

 クリスマス当日。
 学校町南区、繁華街を埋め尽くしているのは、煌々と光るランプと、無数の人。
 聖夜を楽しもうと家から出てきたカップルや家族連れで、そこは賑わっていた。
 暖冬の影響なのか、はたまた振る雪を眺めに来たのか、例年よりも少し賑やかなその場所で

「どこもかしこもクリスマス一色、だな…………」

 男が一人、小さく足音を響かせながら歩いていた。
 風貌は180を超えるような長身に、短髪。
 さらにその全身を覆うベージュのコートが、その歩調に合わせて翻っていた。

「クリスマスが終わるまで、後数時間…………」

 小さく呟いて、立ち止まる男。
 人の流れに逆らうその行動は、本来なら非難されるべきもの……そのはずだった。
 しかし、彼を注意する人間はおろか、視線を向ける人間すら、いない。
 まるで男など存在していないかのように進んでいくそれらに、しかし彼も同じく視線を向けず
 ただその顔を上へと向けた。


452恐怖のサンタ 【聖夜に彼は空を見上げ】 (代理):2009/12/28(月) 12:52:10.09 ID:2yOJpFgS0
 その先に広がるのは、サンタとミニスカ天使に、12人の男、そして異形の怪物を従える一人の女性によって繰り広げられる、異様な光景。
 それを見上げながら、男は小さく、呟いた。

「俺が見たかったのは、こんなもんなのか…………?」

 自問し、男は自ら首を振った。

「違う……こんなはずじゃない……なかったんだ……」

 その間にも爆音や閃光、怪物から発せられる咆哮が、辺りを埋め尽くしていく。
 それらによってサンタは爆ぜ、散り、消滅し……しかし、その数は一向に減少の色を見せなかった。

「なぜ、邪魔をする……なぜ、俺の思いを無にするんだ……」

 延々と自らの精神を削り、男はサンタを製造していく。
 ただただ、己の目的を果たすために。
 自らの放つサンタが飛び交う空を見上げ、男は小さく、殊更に小さく、呟いた。

「なぜ、お前らは気付かない…………?」

 ――――恋人関係など、後には後悔しか残らないだけだと言う、その現実に




【続】


453恐怖のサンタ 【聖夜に彼は空を見上げ】 (代理):2009/12/28(月) 12:52:57.41 ID:2yOJpFgS0
ちょっと長くなりそうだったのでここで区切りを。
クリスマスも終わったので、恐怖のサンタ撤退までのssを、これを含め3つ投下予定です。
次回が回想のような形になるかと思います。

454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 13:04:54.10 ID:YYe/AKamO
わかっていない・・・わかっていないのはお前なんだ・・・・・・


この街で都市伝説を使って騒ぎを起こすことがそもそもの間違いだということに、なぜ気付かないんだ!
今更すぎるけどな
455クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/28(月) 13:12:19.58 ID:2yOJpFgS0
「−−−−俺を相手に選んで、後悔すると思わないのか?」

 はらはら、雪が舞い散る学校町
 繁華街を歩く一組のカップルの、男がそんな言葉を言い放った
 一緒に歩いていた女が、きょとんとした表情を浮かべる

「後悔?」
「あぁ」
「どうして、後悔なんてしなければいけないの?」

 なんとも不思議そうに女は首をかしげる
 そんな女の様子に、男は小さく苦笑した

「…俺は人間じゃないんだぞ?」

 この男、人間ではない
 青紫の髪は染めたものではなく、天然の色だ
 ひとたび正体を現せば、その背中からは黒い翼が出現する
 女はそれを知っていて、男と恋仲になっているのだ
 そしてそれは、もう4年も続いている

「それがどうかしたの?」

 男の言葉に
 しかし、女は不思議そうに続けるのだ

「私は、心からあなたに惚れたから、あなたと付き合っているのよ。何故、後悔なんてしなければならないのかしら?」
「人間じゃない者と付き合っていたら、いつかは後悔するかもしれないぞ?」
456クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/28(月) 13:16:24.02 ID:2yOJpFgS0
 人と、人ならざる者…都市伝説
 特に、この男には「寿命」と言うものが存在しない
 しかし、女は人間であり、老いていってしまう
 いつか、自分などと言う化け物と恋仲である事を後悔する日が来るのではないか
 男は、それが心配なのだ

 しかし、女はからからと笑う

「後悔なんてしないわよ。だって、私のあなたへの想いは真実だもの。だから、たとえあなたが何者であろうと、あなたに恋をした事でどんな結末が待っていようとも、私は後悔しない」

 はっきりと、女は言い切る
 迷いなど、一切存在しない、そんな様子で

「好きになったことを後悔するならば、それは真実の恋じゃないんじゃない?本当に愛しているならば、後悔なんてするはずないもの」

 …まったく
 彼女は、どこまでも真っ直ぐで
 そして、こう言う事も、恥ずかしげもなく言い切ってしまう

 ……だから、惚れたのだな
 男は、そう考える

「じゃあ、逆に聞くけど、あなたは私を愛してくれた事を、後悔するかしら」
「いいや」

 男も、はっきりと言い切る
 後悔など、するものか
 自分は、確かに彼女を愛しているのだから
457蜘蛛の中の人:2009/12/28(月) 13:16:51.13 ID:J270MF6W0
久しぶりですー
>>349で出てました蜘蛛の子説得シーンですが、書いて下されば嬉しいですー
458クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/28(月) 13:18:49.85 ID:2yOJpFgS0
「ふふっ、ありがと」

 くすくす、女は笑う
 その笑顔に、男は引き込まれる

「後悔するって言ったら、右手でひっぱたいてたかも?」
「右手は勘弁してくれ、せめて左手で」

 …冗談だとしても、遠慮してくれ
 男は、肩をすくめた
 自分が人間ではないとは言え、彼女の「右手」で引っ叩かれたら…いや、能力を使ってはこないと思うが…どうなるかわからない

「ほら、行きましょ?映画見るんでしょ」
「あぁ」

 ぎゅ、と手をつながれる
 暖かなぬくもりに、男は笑った

「…それにしても、突然どうしたのよ、マステマ。あんな事聞いてきて」
「……お前が、何か男と話していたから……」
「?」

 女は、ふと考えて
 あぁ、と思い当たる

「彼ね。彼は昔の同級生ってだけよ」
「…それだけか?」
459クリスマス系のネタを書き散らすテスト:2009/12/28(月) 13:22:23.99 ID:2yOJpFgS0
 マステマと呼ばれた男が、念を押すように尋ねると
 女は、ん〜、と考えて…続ける

「…好敵手、かしら?」
「何の好敵手だ。何の好敵手なんだ」
「殴り合い的な意味……「双頭の狂犬」、結局二人とも、ただの一度も勝たせてはくれなかったわね…」
「話を聞くたび思うんだが、どんな高校生活を送っていたんだ…」

 …一見、殴り合いには無縁そうに見える女だと言うのに
 しかし、彼女の昔の話を聞くと、その手の話題が多い
 一部は、彼女にとって大切な弟を護る為のものとはいえ、勇ましいことである

 −−その勇ましさにも、彼は惚れたのだが

「何よ、マステマ。ヤキモチ」
「…別に」

 いや、ヤキモチ、だったのだが、完璧に
 あら、と笑う女に、ややむくれたようにそっぽを向く


 …彼女は、夜には弟と一緒に過ごすからと言っていた
 彼女と共に過ごせるのは昼間だけ
 だからこそ、昼間は自分以外の男に意識を向けて欲しくないと思うのは、はたして我侭だろうか?



カップルもげろと言いつつfin
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 13:23:38.37 ID:2yOJpFgS0
>――――恋人関係など、後には後悔しか残らないだけだと言う、その現実に
を読んで、突発的に書きたくなった
何書いてんだ俺、と正直後悔している


>>457
あいあいさー、了解でありますです
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 13:42:46.36 ID:2yOJpFgS0
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 14:02:22.92 ID:2yOJpFgS0
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 14:25:49.49 ID:2yOJpFgS0
464単発ネタ:2009/12/28(月) 14:35:02.00 ID:dwwRAq6lO
世界は美しい、しかし人間は美しくない。
そう言ったのは、昔いた養護施設の蝶に似たシスターだった。もっとも、その話を真面目に聴いていたのは蜻蛉に似た年上の男の子が一人いただけだったけれど。
私だってその言葉には異議がある。
世界も、人間も、同様に美しいじゃないか。
青い空、風に揺れる草花、塀の上の猫、夜の街明かり、子供の眼、煌めく星々、どこまでも広がる海、大地を踏み締める脚、煤けた工場、埃っぽい図書館、
機能的な手、流れる河、真っ赤な血、沈む夕日、ヌルリとした舌、白い骨、脈打つ心臓、色々と詰まった腸、楽しげな遊園地、飛び交う鳥達、考える脳、
ほとばしる鮮血、乾いた血痕、温かい流血、ヌルリとした生血、流れ出る血液。
ああ、あぁ、アA、嗚呼、ァあ、亜A、アあ、なんてこの世界は美しいんだろう。

美しい世界をあてもなく歩いていると、小さな家を見つけた。家自体はただの家だったけれど、一つの窓から覗く光景に、私は目を疑った。
あんな、あんなにも美しい光景は見たことがない。あの部屋に行ってみたい。あの部屋をもっとよく見てみたい。
そう思い、その家に近づくと、
「あん?なんだお前?この家になんか用か?」
突然、後から蟷螂に似た男が話し掛けてきた。
「組織の人間、じゃぁねぇよなぁ?なぁんか異常があったから見てこい、って言われたの俺だしなぁ。
 つぅことはだ。契約者っぽいてめぇが異常とやらの原因だな?」
よくわからないが、どうやらこの人は何か勘違いしているようだ。
まあ、今の私が何を言っても言い訳にしか聞こえないだろうし、なにより説明するのが面倒臭い。どうせ理解されないのだ。
それに、害をなすなら潰すだけだ。
465単発ネタ:2009/12/28(月) 14:36:54.24 ID:dwwRAq6lO
男がフワリと宙に浮かぶ。そして、右手には黒光りする重々しい金属の物体。
「てめぇの能力が分かんねぇからな。遠距離から攻撃させてもらうぜ。俺の『フライングヒューマノイド』とこいつでなぁ!」
ああ、この人は、馬鹿なんだな。
私の視界内で私より高い位置に行くなんて。それが、私の能力の発動条件だというのに。
「?……が!な、にが…………ガアァァァァァ!!」
突如、男の胸が膨らみ、爆発する。胸から、血が肉が、溢れ出す。飛び散る。赤く染め上げる。
あぁ、綺麗。
私の都市伝説「爆発するシリコン」、綺麗な花を咲かす私の能力。
…………………………………………さて、これはこれで美しいのだけど、そろそろあの部屋にいこう。あ、でもこれは貰っていこう。扉の鍵を壊すのに使える。
窓から見えたのは、血で真っ赤になった部屋。壁、家具、天井、あらゆる物が赤黒くなった部屋。
私はその部屋をもっとよく見たくて来たのだけれど…………。
部屋に入ってみたら、部屋は完全ではなかった。
蟋蟀に似た女の子がいたからだ。女の子は、私がいることにも気付かず、ぼんやりと立ち尽くしていた。
ああ残念だ。この子も真っ赤だったらよかったのに。
そして、ふと、自分の手の重みに気付く。あぁ、そうだ。さっきの男から貰ったこれがあるじゃないか。
そして、私は、その子に、向けて、引き金を引く。


あぁ、なんて美しいんだろうか。
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 14:37:10.73 ID:maFhZNym0
支援
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 14:43:20.18 ID:dwwRAq6lO
「終」
いれ忘れた
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 14:44:50.67 ID:maFhZNym0
乙です!
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 15:05:45.34 ID:2yOJpFgS0
乙!
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 15:27:39.95 ID:2yOJpFgS0
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 15:36:54.52 ID:mdatA+fgO
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 15:59:46.84 ID:2yOJpFgS0
473小ネタ:2009/12/28(月) 16:13:20.49 ID:2yOJpFgS0
 ……さて
 途中、若干のトラブルはあったものの、大掃除は無事完了した
 少女が若干精神的なダメージは受けたものの、その鬱憤は「日焼けマシン」の契約者の青年相手に発散された為、ひとまず問題はない

「黒服、もう出すゴミとかはないわよね?」
「はい、問題ありません」

 少女が黒服の部屋に入ると、丁度彼はパソコンに向かっている所だった
 パソコン内のデータの大掃除もしているのか、それとも、仕事を持ち帰っていてそれをやっているのか、少女には判断できなかった
 …黒服の部屋を、ぐるり見回す
 飾り気のない、機能性が重視された部屋
 いつも通り、きちんと整理され、掃除が行き届いている
 ……そんな中
 本棚から少し、はみ出ている物に少女は気づいた
 本棚の整理をした際、きちんと本棚に納めたはずが、少しはみ出ているような、そんな感じだ
 何となく、少女は本棚に近づき、はみ出ているそれを手に取った

 それは、アルバム
 しっかりとしたつくりのもので、表紙に翼の文様が刻まれている

「黒服、これ、アルバムよね?」
「?……あぁ、そうですよ。私の写真ではなく、あの子の写真を収めた物ですが」

 …あの子
 つまりは、「日焼けマシン」の契約者の青年の写真が収められたアルバム、と言う事か
 黒服は彼との付き合いが長い
 青年は、両親との仲が険悪であったらしいし…父親代わりにもなっていた黒服が、両親の代わりに写真を撮ってやっていたのかもしれない
 もしかしたら、周囲が撮っていた彼に関する写真を譲り受けて、それを纏めた物かもしれないが
474小ネタ:2009/12/28(月) 16:17:51.19 ID:2yOJpFgS0
 青年が、自分よりも先に黒服と出会い、自分よりも長く関わり続けている事に嫉妬しつつ
 少女は、何となく…このアルバムの内容に、興味を持った
 もしかしたら、中に、青年の弱みでも握れるような写真でもあるかもしれない
 何となく、そう思ったのだ

「これ、ちょっと借りてもいい?」
「えぇ、構いませんよ」

 黒服の許可を得て、アルバムを借り出す少女
 部屋に戻り…鍵をかけ、アルバムに向き合う
 ゆっくりと、ページをめくって

 ……一番最初のページにあった写真を見て
 その写真に写っている少年の姿に、首を傾げた
 小柄で、華奢で、色白な少年
 誰、これ?
 一瞬、そうやって首をかしげて……しかし
 その写真の下に書かれた文面から、その少年が、青年の幼い頃の姿であると、気づき

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」

 ぺちぺちぺち
 思わず、床を叩いて笑ってしまう
 今の青年の印象と、それはあまりにも違いすぎた
 こんなにも弱々しくて、保護欲を誘いそうな姿
 今の青年の姿とは、全く違う
 これは小学校の卒業式の写真なのか、ちょっとした正装姿なのだが…いっそ、女物の服でも着ている方が似合いそうな外見だ
475小ネタ:2009/12/28(月) 16:22:41.19 ID:2yOJpFgS0
 あぁ、おかしい
 あいつ、昔はこんな姿だったんだ
 そう思いつつ、ぱらぱらとアルバムをめくっていく
 中学生になってかららしき写真では、少しずつ背も伸びていっているようだし、体格もしっかりしたものになっていっている
 それでも、時折女装した…と言うより、させられたであろう写真が混ざっていて
 多分、黒服としては、この写真をとっておいている事に、なんら悪意はないだろう
 子供の写真をいつまでもとっておくような親の心境でしかないはずだ
 …が
 多分、青年としては、少なくとも女装写真だけは処分してほしい気持ちで一杯だろう
 このアルバムの存在を、青年が知っているかどうかは知らないが

 ぱらり、ぱらり
 アルバムをめくり続けて…

 −−−−−ふと
 あるページで、手が止まった

「これ……」

 …それは、多分、高校生くらいの写真
 今と同じような外見になっている頃の写真だ
 青年と、他に彼と同じくらいの年齢の男性が二人、それに、年上らしき女性の姿が映った写真だ
 真ん中に、青年と女性
 女性が、ふざけて背後から青年に抱きついた瞬間を捕えた写真らしかった
 笑顔の女性に、頬を赤らめている青年
 二人の他に移っている他二人は、一方は魔女の一撃の契約者のように見えた
 もう一方、眼鏡をかけているほうは、ちょっと見覚えがない
 写真の下には「友人たちとその姉と」と書かれていた
476小ネタ:2009/12/28(月) 16:27:27.30 ID:2yOJpFgS0
 写真を、見つめる
 頬を赤らめている青年
 その表情は、驚いていると言うか、焦っていると言うか…照れていると言うか、そんな表情
 背後から抱きついている、少女にとって若干敵意を抱きたくなる胸の女性は、はじけんばかりの笑顔を浮かべている
 …この体勢…確実に、胸が背中に押し付けられているだろう
 青年好みの推定Dカップ以上が押し付けられている事だろう
 その感触に照れている表情か?

 違う、と少女は思った
 女の勘的なものに従って考えるならば、これは
 −−−好いた相手に突然抱きつかれて、焦りながらも嬉しい表情
 多分、青年はこの写真が撮られた当時、この女性に行為を抱いていたのだろう
 それが、このたった一枚から伝わってきた

「………」

 −−−ふと
 思い出したのは、つい最近の…クリスマスイブでの、出来事
 恐怖のサンタによって、少女と黒服の惨殺死体の偽物を見せ付けられた青年
 それによって能力を暴走させ、体力の消耗から気絶し…魘されていた時の、うわ言
 青年は、黒服と、少女の名前と

 そして、「エリカ」と言う名前を口にしていた

 その「エリカ」と言う名前を、少なくとも厨2病は聞いた覚えがないと言った
 「首塚」に、そう言う名前の女はいなかったはずだ、と
 黒服は、その名前の人物を知っているようだった
 青年がうわ言でその名前を口にした時、気遣うような視線を青年に向けていた
477小ネタ:2009/12/28(月) 16:32:59.62 ID:2yOJpFgS0
 …その名前の人物は、この写真の女性ではないだろうか
 ふと、そう考えた

 偽の惨殺死体を見せ付けられた事による精神的なダメージで魘されていた青年
 そこから、芋づる式に何かのトラウマが発掘されたらしかった
 そんなトラウマを再現するような悪夢を見ていたらしい状態でのうわ言で呼ばれた名前

 …その、「エリカ」と言う女性は
 一体、どうなってしまったのだ?

「…………」

 恐らく、それは
 青年にとっての、忌まわしい記憶
 彼の心に、かなりの大きな傷を残したであろう出来事
 血塗れの記憶なのではないか、と、そんな考えが頭をよぎる

 この写真に写っている四人は、皆楽しそうで、幸せそうだ
 だがその幸せが、何かのキッカケで壊されてしまったのではないか?

「……何を考えているのかしらね」

 ため息をつく
 これは、自分の勝手な想像でしかない
 写真に写っている女性と、青年の関係も
 青年がうわ言で口にした女性の名前も
 それらの真実を、少女は何も知らないし……無理に、誰かから聞きだすつもりもない
478小ネタ:2009/12/28(月) 16:37:13.51 ID:2yOJpFgS0
 自分がそれらについて、一人で考えてもどうしようもない事だ
 それは、わかっているのだが
 勝手に、空想が羽を伸ばして動き出してしまったようだ

 …もし
 その真相を、青年が話す事があったならば
 その時は、聞いてやってもいいか、とそうとだけ考えておく
 それがどんな結末であれ…もし、話す事で、あの青年の心の傷が少しでも和らぐのなら
 聞いてやってもいいか、と


 軽く頭を振って、暗い考えを吹き飛ばす
 気を取り直して、ページをめくって

「−−−−−−−−っぶ!?」

 盛大に、噴出し…少女は、笑い出してしまった
 先ほどまでの、暗い考えが一瞬で吹き飛ぶような衝撃
 いや、先ほどまで、暗い考えに至ってしまっていたからこそ、反動が出たのだろうか
 ぺしぺしぺし、思わず床をたたきながら笑う

 次のページに収められていた写真、多分、高校の学校祭での写真らしきもの
 そこには、クラスで女装喫茶でもやったのか、見事に女物の制服を着せられている青年の姿が映っていて

 …今度、からかいの種にでもしてやろう
 そう思いながら、少女は盛大に笑ってしまっていたのだった



グダグダのままfin
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 16:38:59.49 ID:2yOJpFgS0
昨夜の大掃除ネタの続きっぽいの
はないちもんめの少女はチャラ男に対するからかいの材料を大量に手に入れたようです
480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 16:53:28.01 ID:2yOJpFgS0
夕食作ってくる
夕食後もスレが残っていれば幸せだ!!
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 17:14:13.30 ID:maFhZNym0
おお、乙です!
やっぱりチャラ男はそういうやくまわりかww
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 17:31:40.42 ID:Yl1C83uMO
皆乙!
いつかチャラ男反撃の日が……来ないんだろうなwwww
マステマって天使でしたっけ?なんか十戒にそんな名前があったよーな無いよーな
てゆかマステマの契約者と写真の人は別人…?
483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 18:03:46.65 ID:dwwRAq6lO
ほし
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 18:28:43.99 ID:maFhZNym0
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 18:50:04.03 ID:K9DGQ18NO
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 19:24:56.99 ID:JYVJGaen0
>>482
マステマは「ヨベル書」に名前が出ている天使ですね
人間を堕落させて罪を告発する天使といわれており、その名前は「悪意」を意味しているそうで


チャラ男反撃の日は…………くそう、想像できないwwwwwwwwwww
487ドクターとバイトちゃん@来訪者 (代理):2009/12/28(月) 19:31:09.80 ID:JYVJGaen0
「さて、お腹も落ち着いたところで今後の行動についてであります」
「食べかすだらけの顔で言っても真面目さが伝わりませんよ、お姉」
事前に予約してあったホテルの一室で、エニグマ姉妹は顔を付き合わせて苦悩していた
通りすがりの親切にしてよくわからない人達に貰った料理を、二人はすっかり綺麗に平らげていた
「本日の到着という事は既にドクターには伝わっているであります。これをどうにか誤魔化してあの少女を確保しなければいけないのでありますが」
「リミットは多分、今晩まででしょうね。ホテルに宿泊して明日の昼頃には日本支部のホームに辿り着かないと怪しまれるでしょう」
「問題は例の少女が何処にいるかであります。通信の傍受は簡単でありますが……どこに情報を絞るかであります」
「やはり警察関係ではないでしょうか。地元の都市伝説組織を探るには情報が足りませんし、何よりリスクが大きいです」
「では、小官は駅周辺の捜索を再開するであります。何か有力な情報があったら連絡を」
「わかりました。でも、町についた途端にあの光景です。トラブルに巻き込まれないよう、充分気をつけて下さいね」
「勿論でありますよ。正直、小官では遭遇てしまったら対応できそうにないであります」
「そりゃそうです。火力がとんでもないドイツやアメリカ、ロシアの都市伝説とは違う……なんというか、非常にアレな危険さですから」
エニグマ妹は頭痛を堪えるように眉を顰めながら、未だ窓の外、聖夜の夜空で繰り広げられる三つ巴の聖戦から視線を逸らす
「あと、くれぐれもドクターに察知されないように気をつけて下さいね。いくら優しいドクターとはいえ仕事上のミスには厳しいですし、ばれたら貞操の危機ですからね」
「うう、何でこんな事になってしまったのやら……聖夜にこんな目に遭うなんて、小官が何か悪い事をしたでありますか」

―――

一方その頃、迷子の少女はというと
賑やかなアパートの一室で、満たされたお腹のお陰でうつらうつらと船を漕いでいた
「そういえば、結局その子は何者なんだ? 居候だっていうなら、ある意味もう諦めてるから良いんだが」
「先程少し身の上話を聞いてみたのですが、どうやらドクターという方を訪ねてこの町へ来たそうです」
488ドクターとバイトちゃん@来訪者 (代理):2009/12/28(月) 19:32:12.76 ID:JYVJGaen0
「ドクターって……もしかしてアレか」
「多分そうですわ、少なくとも都市伝説絡みでそう呼ばれている方は他には存じ上げませんもの」
マッドガッサー騒動で遭遇した、性におおらかというか奔放とようかフリーダムというか、そんな女の存在を思い出す
「駅で保護者の方とはぐれて、寒かったのでたまたま見かけた焚き火に混ざっていたそうですわ」
「なるほど。その保護者は誰かわからないけど、ドクターになら連絡が付くだろう。心配させると悪いし電話ぐらいしておくか」
特に連絡先を教え合ってはいなかったが、北区に診療所を開いているという事もあり、電話帳を調べればすぐに連絡先は判明した
そして連絡に使われたのは、エニグマ妹が町中を必死に電波傍受している携帯電話ではなく、有線の家庭電話であった

―――

「……わざわざ連絡をありがとう。何かと面倒事ばかりに関わらせて申し訳ない」
受話器を置いたドクターは、小さく溜息を吐いて苦笑を浮かべる
「到着しているはずなのに何の連絡も無いと心配していれば、なるほどそういう事だったか」
「そっちの子は明日にでも迎えに行くとして。同行者の『エニグマ暗号機』の二人はどうしましょうか。あの子ら携帯とか持ってないでしょう、自前の電波があるからって」
すっかり看護婦姿が板についてしまったバイトちゃんの言葉
ドクターはさほど気にした様子もなく、軽く肩を竦めて見せる
「どうするも何も、素直に連絡してくれば何も言うまい。だが、いつぞやの君のように独断で行動しミスを隠そうとするならば」
笑顔の中で笑っていない目は、マッドガッサー騒動の折に再会した時のそれによく似ており
「まあ、それなりに組織というものの在り方について教育する必要があるだろうな」
その視線を向けられただけで、裸にひん剥かれて全身を舐め回されたかのような錯覚に陥るほどだった



まあ身の上が判れば普通連絡とかするよね!
というわけでエニグマ姉妹のピンチ度マキシマム、投下できないスレはもうそこだ!(こら)
489ドクターとバイトちゃん@来訪者 (代理):2009/12/28(月) 19:33:05.65 ID:JYVJGaen0
『ウィンチェスター(略』の少女と『エニグマ暗号機』姉妹のその後をちょっと投下
投下できないスレには多分書きませんがwwwww




----------------------------
バイトちゃん、看護婦姿なのかよwwwwwwwwwwwwwwww
ところで、最近は看護婦もパンツスタイルの場所が増えているそうなんですが
バイトちゃんはミニスカナースですか?ですか???
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 19:52:46.29 ID:JYVJGaen0
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 20:17:41.95 ID:JYVJGaen0
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 20:25:48.05 ID:dwwRAq6lO
テケテケで何か書こうかと思ったけど能力が思いつかなかった
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 20:29:50.69 ID:JYVJGaen0
>>492
まず、都市伝説本体だけが能力を持つのか、それとも契約者も能力を持つのか考えて見よう
次に、テケテケがどんな都市伝説か考えてみよう

テケテケは、上半身だけの女性の都市伝説、高速で追いかけ場合によっては殺してしまう
契約者も能力を持つなら、スピードがあがる?
それとも、テケテケが上半身しか持たない事の拡大解釈で、体の上半身を切り離して行動できるようにしてみる?

考えればいくらでも思いつくと思うんだぜ
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 20:34:11.77 ID:maFhZNym0
拡大解釈しまくりな俺は列車召喚とか考え付くぜ!
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 20:35:50.24 ID:eVyLTb3m0
参考に読んだSSと能力が被っても概ね問題はないと思うから、
どうしても思いつかなければ既存のものをアレンジするのも手かな。


>>494
ああ、踏み切りバージョンの方か
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 20:39:26.55 ID:JYVJGaen0
>>494
踏み切りバージョンならそれもありかも


そう言えば、テケテケのバリエーションの一種なのか「コの字校舎の幽霊」だかってのがいたような
コの字形の校舎、窓から見える向こう側の廊下に立つ美少女
しかし、彼女は窓から見える上半身しか存在していなかったのだ…みたいな
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 20:59:18.54 ID:JYVJGaen0
みー
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 21:19:13.97 ID:JYVJGaen0
みーみー
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 21:21:12.00 ID:BscaUBzs0
>>496
そういや俺の高校もコの字校舎だった…
くそう、もっと早く気づいていれば学校で噂にしてやったのに
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 21:29:41.38 ID:JYVJGaen0
>>499
コの字校舎の幽霊は、下半身がなかったよバージョンの他に
じっと見つめてると少女が飛び降りて、しかし、死体はない
再び同じ場所に現れて少女は何度も飛び降りる…と言う「窓の外に目をやったら飛び降りた少女と目があった」と言う怪談の別バージョンっぽいのもあったような

こうやって考えると、一つの都市伝説と言うか怪談から派生した話でも、いくつもバリエーションあったりして楽しいよね
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 21:51:55.43 ID:JYVJGaen0
502猫好きの男と組織 (代理):2009/12/28(月) 21:59:06.47 ID:JYVJGaen0
子猫を連れた男の目の前に現れたのは黒いコートを着た青年であった。
見たところ二十歳手前といったところだろうか。
「んー、おかしいなぁ…」
青年は顎に手をあて首を傾げる。
「下っ端の黒服を寄せ付けないレベルの呪い(まじない)がかけられたわりにはしょぼい」

黒い子猫は飼い主であろう男の後ろに隠れる。
「なんなんだ、お前は」
男は黒いコートの青年に問い掛けた。
「契約者ならわかるだろ。組織の者だよ」

503猫好きの男と組織 (代理):2009/12/28(月) 22:00:01.86 ID:JYVJGaen0
「組織」という言葉を聞いた男に特に反応はない。
「ん?まさか、組織の存在自体知らなかったのか?」
青年は少し驚いた様子だ。
「じゃあ、やっぱり呪いをかけたのは別の奴か…」
「おい…」
「なんだ」
男の言葉に青年は即座に反応する。
「お前は何なんだ」
「僕?黒服だけど」
「黒服?」
「そう。でもそこいらにいる下っ端とは別物だからね」
「黒服ってなんだよそれ…あと組織って…」

504猫好きの男と組織 (代理):2009/12/28(月) 22:01:16.19 ID:JYVJGaen0
「あー…知らないのか…いや、別に知る必要はないよ。ただ君は…」
黒服は人差し指を立てる。
「その呪いをかけた奴が誰なのか教えてくれればいいんだから」
男は黙りこんだ。
「素直に教えたほうがいいよ。だって僕…」
黒服の雰囲気が変わる。
髪の毛の間から何かが飛び出す。
先のとんがった…まさに角……
「こわーい鬼なんだから。ほら、教えないと食べちゃうよー」
口調事態は軽いのだが、何とも言えぬ迫力を感じさせる。

505猫好きの男と組織 (代理):2009/12/28(月) 22:02:45.85 ID:JYVJGaen0
「見たところ君の能力はそのニャンコによるものだろ。そんなんじゃ鬼である僕に…あれ?」
男の足元にいたはずの子猫はいつの間にかいなくなっていた。
「ちびたんは逃がした。危ない目にはあわしたくないからな」
男が言う。
「ふーん、じゃあ能力は使えないってことか。じゃあ大人しくさっきの質問に答えてくれるってことだよね」
「いやだ」
男は即答する。
「……そっか」
黒服…鬼の表情が変わった。
「僕はね…穏健派の奴らみたいに甘くないよ」
指の骨をゴキゴキと鳴らし男を睨みつける。

506猫好きの男と組織 (代理):2009/12/28(月) 22:03:40.97 ID:JYVJGaen0
鬼は近くにとめてあった車の方見つけると、その方向へと歩んでいく。
「鬼の力ってのはね。こういうものなんだ」
一瞬の出来事だった。車が鉄屑へと変わった。
「……ボーナスステージかよ」
男の額に汗が流れる。
「最後通告だよ…」
鬼は男の方へ向き直る。
そのときだった…
「おい、父さんをどうするつもりだ」
一匹のドラ猫が現れたのは。

507猫好きの男と組織 (代理):2009/12/28(月) 22:04:45.42 ID:JYVJGaen0
「またニャンコか」
鬼はそのドラ猫のほうへと振り向いた。
「ニャンコじゃねえよ」
そこにいたのは若い女。少女といったほうが正しいだろうか。
特徴的なのは髪の色、そして模様。
金髪の根本が染め残しのようにそこだけ黒くなっており、
それはまるで虎の模様のようになっている。

かと思ったら、金髪だった部分の色が徐々に薄くなっていく。
「私は虎だ」
ついには、金髪だった部分は真っ白になっていた。

白い虎は鬼を睨みつける。

「トラねー、いいね。最近、新しいパンツが欲しかったんだよ」
鬼は笑った。

一旦 終


508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 22:04:52.48 ID:BscaUBzs0
ねるほ
509猫好きの男と組織 (代理):2009/12/28(月) 22:06:16.64 ID:JYVJGaen0
投下終了

組織の所謂「鷹派」登場させてみました
お嬢が西洋の「鬼」なのでこいつは東洋の「鬼」で

黒いコートを着ており、案外細身だったりします。
見た目年齢は18、9といったところ。

鬼なので凄まじい腕力とかもってます。
最近穏健派が組織の主権を握っていることをよろしく思ってない感じです。
ちなみに戦闘力の高い禿を高く買っており、自身の手駒にしたいとか思ってます。

-------------
禿を手駒にするのは色んな意味で危険そうだwwwwwwww
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 22:11:48.40 ID:BscaUBzs0
投下乙代理乙

これで寝れる
511猫好きの男と組織 (代理):2009/12/28(月) 22:13:12.48 ID:JYVJGaen0
猫好きの男の飼い猫の一匹「トラ」の能力

身体能力は四匹の中で一番高かったりします。
「白虎モード」というものになることで、一時的に身体能力をさらに上げることができたりします。
人間形態では髪の毛が白くなる程度の変化ですが、猫形態だと虎並の大きさになります。
というか虎になります。

512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 22:34:37.10 ID:JYVJGaen0
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 22:58:28.83 ID:JYVJGaen0
みんな寝たかなほ
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 23:05:12.92 ID:dwwRAq6lO
|ω・`)オキテルヨ
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 23:10:48.02 ID:maFhZNym0
おはよー
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 23:12:49.54 ID:JYVJGaen0
>>515
今何時だと思ってんだwwwwwwwwwwwwwwwww
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 23:14:35.52 ID:maFhZNym0
二時間ちょっと昼寝(?)してた
規制されてないみたいでよかったよかった
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 23:17:08.21 ID:JYVJGaen0
>>517
今の時間帯では昼寝とは言わないと思うwwwwwwwwww

規制怖いぜ
大量規制の時期だからな…
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 23:20:49.47 ID:kxEbt4Fl0
規制規制言われてて怖くなったのでテステス
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 23:38:58.26 ID:JYVJGaen0
今夜はもう投下なさそうだな
おやすみー
明日もスレが残っていてくれれば幸せだ
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 23:52:55.68 ID:xp4hZaZ90
てす
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/29(火) 00:15:32.07 ID:fjRuxhDd0
てす
523以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/29(火) 00:41:27.98 ID:I/StVIWIO
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/29(火) 01:06:20.87 ID:BGY/pe/c0
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/29(火) 01:22:18.13 ID:tesGD6FL0
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お前らwww祭りだぞwwwwwww

http://www20.atwiki.jp/akirasekizawa/
http://www28.atwiki.jp/mopekiti/
沼津東高校、せきざわ歯科の堰澤映ってガキが、規制目的でiPhoneを購入。
削除運営板をわざと荒らし、iPhoneを全鯖規制させる。
もう二ヶ月近く規制で、このまま永久規制を狙っているようです。

なんと、あの大規模規制の元凶もこの堰澤映とのこと。
民主党工作員の立てたスレに嘘コピペをマルチしてたのがこいつ。

他には
・殺傷能力のある武器製作(電気警棒 人を軽く殺せるレベル)
・トレントを利用しエロゲ割る(第二のゆとレント?)
・卒業式にウイルスを流す(データ破壊で他人のPC壊す)
・pixivの垢ハック(犯罪です)
・スクリプト爆撃で規制を狙う(それをブログで公開!)
他にもあちこち悪事を働いているようです・・・

お前ら全力で行かないか?

http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262012795/

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526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/29(火) 01:57:26.58 ID:fjRuxhDd0
527以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/29(火) 02:26:25.04 ID:fjRuxhDd0
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします