「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達・・・・・・」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ここは
都市伝説と契約して他の都市伝説と戦ってみたり
そんな事は気にせず都市伝説とまったりしたりきゃっうふふしたり
まぁそんな感じで色々やってるSSを書いてみたり妄想してみたりアイディア出してみたりするスレです

今までのお話は↓でゆっくり読んでいってね!
「まとめwiki」 ttp://www29.atwiki.jp/legends/

まとめ ttp://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/urban_folklore_contractor.html (途中まで)
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 10:45:31.25 ID:TSqhmDKD0
現在の秋祭りの状況だよ!見逃してる情報もあるかもしれないけど、ゆっくり確認していってね!!

・かごめかごめ:東区の中学校にて刃物を抱えて待機。金毛九尾の狐
・はないちもんめ:チャラ男と合流エロイ格好だったがチャラ男に上着もらった。現在、東区のエレベーターから地下に進入中
・禿:太郎さんと一緒にいる
・ハーメルン:鏡合わせのアクマの契約者と共に地下へ
・将門・キャリアウーマン:北区進入。鮫島事件についての情報をリーク中
・エンジェルさんの契約者:祭会場脱出、墓場に居る
・騎士と姫君:鏡合わせのアクマのところのブラックドッグに乗って首塚のショタと共に逃亡中
・パワーストーン契約者:首なしライダーが救出に向かいました。業物と店長が支援しています
・ヤンデレ弟、「夢の国」の侵攻が開始しても、北区お化け屋敷近くから動きません
・花子さんの契約者:北区のどこかにて、仮設トイレの近くで花子様と共闘中
・黒服H・呪われた歌:東区の一角。黒服Hは三面鏡の合わせ鏡の契約者の救出に向かう
・北区お化け屋敷内にて、「夢の国の黒服」数名進入中、人体模型と骨格標本が撃退しています
不良教師はただ突っ立っているだけですが、何者かがオートガードしているようです
・やる気のない黒服:北区のどこかで夢の黒服集団と交戦、後退しつつ殲滅
・赤い靴&契約者:Tさん一行と合流。地下トンネルで移動
・赤マントと赤いはんてん:西区のエレーベーターより「組織」地下に侵入
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 10:46:20.19 ID:TSqhmDKD0
・東地区の大きな中学校にジー○ーとウッ○ィ、そしてバ○ズ・ライトイのマスコットが幽閉中
・置行堀の契約者:現在北区、櫓を探してスーパーカブで走りまわっている
・…南区、バー「黄金の夢と髭」
 その前にて……ささやかな幸せと契約した少年の父親と、それが契約している存在は「夢の国」のパレードとの交戦を開始『ダルマ女』・『サンチアゴ航空513便事件』・姫さん合流
・死人部隊:北区の山ん中・・・ギリギリ学校町
・三秒:西区エレベーター
・ライオンのシ○バVS魔法の銃弾:南地区の一角で戦闘
・蜘蛛:地下
・題未定:北地区から南地区を逃走中(全裸のハゲたムキムキ筋肉ダルマから)
・東京:地下
・ギザ十:少女をお姫様だっこしながらスカイフィッシュを走鱗の如く走らせて基地内を右往左往迷ってます。赤い二人と合流
・三面鏡の合わせ鏡:「鮫島事件」阻止の為、尿意と戦闘中。家の周りが黒服に囲まれてる?
暗部の穴は
東区(禿の攻撃によって倒壊した住宅街の一角)
北区(元廃オフィス街のビル、現在荒野)ノートの太郎さんが破壊、笛吹&鏡合わせの悪魔進入
西区(廃工場)赤い二人が発見進入、蜘蛛進入、結界東京進入 三秒ルールの契約者侵入
南区() 「消えるカラス」の契約者とその弟が発見侵入、技の厨2病が侵入

北区、山中:座敷わらしとアクマの契約者の妹が結界維持
西区、工業高校付近:『死の行軍』・『相対性理論の理解者』
北区、山の付近:『富士の樹海は方位磁針が使えない』・『けつばん』
暗部
B-No.001が中央で指揮を執っていて
B-No.002は中央で「鮫島事件」を発動中(現在は発動条件チェック始めた所)
B-No.005はエレベータ前で結界東京と戦闘中?(多分北区以外のどれか)
B-No.003はまだ何処に居るか開示していません
「組織の黒服」(感情のない黒服)は基地内の東西南北に数百人単位で警備中、装備はサブマシンガンとかその辺の近代兵器。
「元契約者の黒服」は、B-No.005が忘れていないのなら全滅しているはず。
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 10:46:55.42 ID:PEA+pzADO
ジャンプの読み切りかとおもた
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 10:48:00.44 ID:lng32DG60
「これって未来日記の作者が昔書いてた漫画と関係あるの?」
「これってジャンプであった読み切り漫画のパクリ?」

その質問は、我々が十数スレ前に通ってきた道だッッッ!!
どちらも無関係。
あなたの質問は、御手洗さんが「おてあらいwww」って言われるのと同じくらい「またか・・・」と思われています。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 10:49:47.65 ID:TSqhmDKD0
かつて、一番最初にこのスレを立てた>>1が何を考えてスレを立てたのか?
…今となっては、それはもう誰にもわからない

しかし!!
都市伝説スレは!!独自の進化と発展を遂げて、今の状態になったのだ!!!

よって、>>4、ゆっくりと都市伝説とか変態を楽しんでいってね!!!!!!!!
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 10:52:17.70 ID:TSqhmDKD0
おぅふ、>>3にミス発見
×北区、山中:座敷わらしとアクマの契約者の妹が結界維持
 ↓
○北区、山中:座敷わらし(アクマの契約者の妹)が結界維持

アクマの人様に焼き土下座っ!!!orz
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 10:52:34.09 ID:irNx1x8M0
>>都市伝説とか変態を楽しんでいってね!!!!!!!!
>>変態
かつて、初めてスレがたった時
誰がこんな変態溢れる世界になると予想できただろうか・・・>>1
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 10:54:35.40 ID:NXjke1uF0
>>1乙!
投下準備をしつつ前スレが埋まるまで待機なんだぜ
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 10:55:11.08 ID:TSqhmDKD0
すっかり忘れてたけど、もうちょっとうまる前スレはここだよ!↓
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1253429582/
11首塚組織の憂鬱:2009/09/23(水) 11:01:17.66 ID:TSqhmDKD0
 「はないちもんめ」の少女を小脇に抱えながら、青年は不気味なカプセルの間を走り抜ける
 彼の視界に入った、カプセルの中の人型の者たちは…彼等が通り過ぎた直後、苦しんだそぶりを見せて…命を散らしていく

 今までとは、違う力の使い方
 今まで、青年は相手を表面からじわじわと焼いていく戦い方を好んでいた
 その方が、相手を倒した、というのがはっきりとわかるからだ
 しかし、如何せん、そのやり方では時間がかかりすぎる
 相手の表面が程よく日焼けしてからが、攻撃の開始なのだから
 今回のように、走り抜けながら…では、それができない
 だから
 今回は…相手の内臓を焼いていた
 「日焼けマシンで人間ステーキ」には、噂される話にいくつものパターンがある
 その中に、内臓が焼け焦げ、ステーキのようになっていた…と言うバリエーションも存在するのだ
 今回は、「日焼けマシンで人間ステーキ」の、その一面を引っ張り出して使っていく
 カプセルの中の人型の物体は、その能力によって、内臓器官と心臓を焼かれ…静かに、息を引き取っていく

 …厨2病との多重契約で得た、炎の力を使えば早いのかもしれない
 しかし、あれは体力の消耗が激しすぎるし…あの黒服から、多様するな、と注意を受けている
 多くても、一日三回。ただし、それは一回の使用を一分間とした場合
 それ以上の使用は命の危険及び、「都市伝説」との同化を招きかねない、と
 ……あの黒服の忠告を、無視する訳にはいかない
 無視することで、黒服を悲しませるのは却下である
 使いすぎは最後の手段
 いや、この炎の力事態、よほど切羽詰らないと使うべきではないか

「……また来たっ!」
「っち!!」

 前方から、サブマシンガンを構えた「組織」の黒服が、二体
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:04:17.79 ID:irNx1x8M0
支援

>それ以上の使用は命の危険及び、「都市伝説」との同化を招きかねない
支配権奪取→無理矢理発動させてたら偉い事になってたんだな・・・
13首塚組織の憂鬱:2009/09/23(水) 11:04:50.62 ID:TSqhmDKD0
 自分はカプセルの中の連中に攻撃を続けているから…対応しきれない!

「やっちゃえ!!」

 代わりに、「はないちもんめ」がパレードを黒服たちに差し向ける
 サーベルを構えたパレードたちは、素早い動きで黒服の懐にもぐりこむと、一体を細切れに切り裂いていく
 もう一体の黒服が、対応しようとしてきて…更に、奥からもう一体、黒服が現れる
 しかし

 …じゃらんっ!!

 少女が投げた鎖が、黒服に巻きついた!

「勝って嬉しい はないちもんめ!!」

 お買い上げ成立
 奥から来た黒服は、目の前に居た鎖の巻きついた黒服をサブマシンガンで打ち抜いた
 蜂の巣になった黒服は、そのまま息絶える

「…えげつない能力だよな、本当」
「あんたの能力だって、ある意味えげつないでしょ」

 言われて、う、と押し黙る
 …確かに、この能力使って戦ってる場面を、あの黒服は少女に見せないようにした事があるくらいだ
 火傷の痛みに暴れる相手を焼き続けるのが普段の戦い方
 …正直、反論できない
14首塚組織の憂鬱:2009/09/23(水) 11:07:39.93 ID:TSqhmDKD0
「…とにかく、行くぞ。この辺りの人型はもう死んでる」
「……そうね」

 …カプセルの中の人型は、今の段階で青年の目の届く範囲は全て、内臓器官を焼かれて死んでいる
 じゅうじゅう、内側から焼かれる事により…表面も、少しこげ後が露はじめていた

 少女を抱え、青年は走る

 ……ふと
 将門が、地震を起こせば、ここらのカプセルの中の人型を全滅させられたかもしれない
 一瞬、そうも考えたが
 ……しかし、この基地内が地震対策している可能性も否定できず
 さらに、将門が手加減してくれるとは思えないため…そんな事をしたら、学校町全体が震度7強の直下型地震に見舞われるという状況しか想定できず
 そんな事になったら、後処理をする事になるであろう、あの黒服が過労死しかねない
 そんな結論が出た為、青年は将門に地震を起こしてもらうという選択肢を、改めて放棄したのだった



to be …?
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:08:36.79 ID:TSqhmDKD0
はないちもんめの人に焼き土下座っ!!
どうやら、二人は順調に侵攻しているようです

>>12
うん、実はそう
説明忘れてた俺が悪いんだが
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:09:03.76 ID:irNx1x8M0
そんな事になったら、後処理をする事になるであろう、あの黒服が過労死しかねない
17ミスったorz:2009/09/23(水) 11:10:48.84 ID:irNx1x8M0
乙!
そう言えば二人ともえげつない能力だったwww

>そんな事になったら、後処理をする事になるであろう、あの黒服が過労死しかねない
それ以前に学校町が壊滅しかねないんじゃ・・・もう既に危ないけど

>説明忘れてた俺が悪いんだが
いえいえ、こちらこそ・・・させなくて良かった、本当に良かった
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:13:08.29 ID:TSqhmDKD0
>>17
えげつない能力な面も、ある意味似た者同士というwwww
えげつなさの意味は違うがな

>それ以前に学校町が壊滅しかねないんじゃ
うん、俺も学校町壊滅状態しか思い浮かばないwwwwww
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:23:11.50 ID:irNx1x8M0
>えげつなさの意味は違うがな
まぁ少女の能力も使い方次第では即死レベルの能力なんだがなwww
本人が思いついてないだけで

>うん、俺も学校町壊滅状態しか思い浮かばないwwwwww
将門様強すぎるwww
そんな能力、ガチで使う機会は殆ど無さそう
ギャグの爆発オチの代わりには凄く使えそうだが
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:25:21.33 ID:TSqhmDKD0
>>19
>そんな能力、ガチで使う機会は殆ど無さそう
強力すぎて使う機会のない能力、とか大好きなんだwwwwwwww
ある意味、最終兵器最後の手段的な
そうじゃなくても将門様は強すぎてチートな人なんで、普段は「首塚」本体で酒かっくらってばかりのニーt(このレスは呪われたようです)
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:26:57.85 ID:irNx1x8M0
>強力すぎて使う機会のない能力、とか大好きなんだwwwwwwww
わかるわかるwwwww
将門様と禿とTARO3のガチバトルとか見てみたい気がするけど
地球の外でやってもらわんと危ないよなァ
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:31:55.45 ID:PO5kYgLv0
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:33:33.15 ID:2jNbpaeJ0
おはよう

街の修復?『組織』と『怪奇同盟』が一日でやってくれましたー
なノリで秋祭り終了のときにはもう全てが終わっているはず。

あと、過去の話にも『小人さん』とかいるからきっとなんとかなるだろう・・・たぶん。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:35:05.35 ID:irNx1x8M0
>>22
まとめ乙!

>>23
その人たちが過労死してそうで怖い
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:35:08.77 ID:TSqhmDKD0
>>22
まとめ乙!!

>>23
うん、それらの事務処理やら何やらで黒服Dがまた過労死しかねないのをチャラ男は危惧してると思うwwwwwww
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:36:02.63 ID:lng32DG60
あれ、鮫島事件の話ってもう組織の黒服連絡網に出回ってたっけ?
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:37:03.89 ID:TSqhmDKD0
>>26
「鮫島事件」情報は、「組織」の黒服連絡網にも出回ってる(黒服D経由)
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:39:53.04 ID:TSqhmDKD0
おっと
黒服Dだけじゃなくて、禿経由でも伝わってると思う
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:39:56.09 ID:2jNbpaeJ0
>>24
ですよねー
まぁ、そういう修復作業向きな都市伝説を今からでも探す作業に入ろうか。

>>25
事務処理は黒服Dが適任だからなぁww



『死人部隊』だっけ?彼らなら肉体労働で町の修復できそうだよね。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:41:15.97 ID:lng32DG60
>>27-28
サンクス

そしていまさらながら>>1とまとめ乙
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:41:44.03 ID:irNx1x8M0
>黒服Dだけじゃなくて、禿経由でも伝わってると思う
アレがそんなちゃんと仕事をこなす筈が・・・おや、誰か来・・・アッー

>『死人部隊』だっけ?彼らなら肉体労働で町の修復できそうだよね。
今現在60人はいそうな疲労を感じない兵士達
確かに出来そうだww
問題点はそんなに器用かどうか
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:43:57.03 ID:TSqhmDKD0
>>29
黒服Dは事務処理能力と交渉能力に特化した「組織」の黒服イメージだったんだ

>>31
あとの問題は、「首塚」所属である彼が手を貸してくれるかどうかかww
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:46:28.46 ID:irNx1x8M0
>あとの問題は、「首塚」所属である彼が手を貸してくれるかどうかかww
うぅん、普段は割かしマトモなおっちゃんだから、手は貸してくれるんじゃない?
ただ、死人部隊は
町なおそうとする→滑ってこける→家にぶつかる→家倒壊
って位戦闘以外では怪力で無能な集団である事を追記しておく
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:49:10.88 ID:TSqhmDKD0
>>33
>町なおそうとする→滑ってこける→家にぶつかる→家倒
何という戦闘以外ではドジっこな集団wwwww
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:55:05.08 ID:TSqhmDKD0
そしてこっそりと>>9の投下をwktkして待つ
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 11:58:01.41 ID:PO5kYgLv0
wktk
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:00:06.79 ID:NXjke1uF0
>>35
今まさに投下しようかと思ってたからびびったww ありがとんwww

というわけで、8レスぐらい使って投下するよ! gdgd注意!
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:03:20.47 ID:TSqhmDKD0
wiki編集しつつ枝豆茹でつつ支援!
39騎士と姫君 【眠れる少年と黒犬のギャロップ】:2009/09/23(水) 12:06:03.24 ID:NXjke1uF0

 学校町、北区のはずれ。
 突如現われた仮面ライダーと名乗る人物、そして以前見かけたあの青年に後を任せ、彼女たちは巨大な黒犬――都市伝説「ブラックドッグ」であるザクロの背にまたがっていた。
 ひとたびその背に跨ればザクロはたちまち飛ぶ様に野を駆け、いつしか目の前に広がるのは田畑ではなく家々や学校が立ち並ぶ地区となっていた。
 加えて「パレードや一般人から自分達の姿を見られるのを避けるため」と、ザクロは林や障害物をうまく利用して足を止める事無く前へと進み続ける。
 その結果、だいぶ遠回りにはなったものの当初の目的である東区はもう目前となっていた。

『もうすぐアナタ様のお宅に着きますわ。お辛いでしょうが、もう少しだけ耐えてくださいまし』

「いいえ! むしろ手間をかけさせてしまって、すみません!」

 申し訳なさそうに述べる雌犬に、逆風に負けない様声を張り上げる。
 彼女の言葉は耳に入るのではなく直接声が脳裏に流れ込んでくる、いわゆる「テレパシー」だ。
 その為、走りながらでもザクロは淀みなく自らの意思をこちらに伝える事ができるのだった。

『犬たるもの、主人から命じられた事はきちんとこなすのがワタクシの信条ですわ! ですからアナタ様も、そう畏まらないでくださいまし!』

 そう誇らしげにザクロは語りかけてくる。
 走るのが得意なのだと道中聞いてはいたものの、それでも背中に自分達を乗せたまま走らせ続けている現状には何とも申し訳なく感じてしまう。

「しかしあなたの主人は私達のせいで「あれ」と戦っているというのに、私達を逃がす為にあなたまでお借りしてしまって……」

『何を仰いますの、ワタクシ達はもともとアレと戦う為に来たんですのよ』

 しょんぼりとうつむく彼女に、ザクロは明るく答えてみせる。
40騎士と姫君 【眠れる少年と黒犬のギャロップ】:2009/09/23(水) 12:07:53.15 ID:NXjke1uF0

『今回の≪夢の国≫の事は、以前からワタクシ達や契約者様方の間で話題に上っていましたの。
 ですからこの日の為、ワタクシ達は万全の準備をしてきましたわ』

「≪夢の国≫?」

『ええ、よろしいですか?――』

 そうしてザクロは語り始める。
 今回の祭りの裏に隠された作戦、多発する失踪事件の真相、襲い来る着ぐるみたちと黒の集団、そして数日前に出回った≪夢の国≫の襲撃を知らせる張り紙――それらがすべて≪夢の国≫に繋がるという事実に、彼女はただ耳を傾けるしかなかった。

『ですから今ワタクシ達が戦わなければ、いずれ学校町は乗っ取られてしまいますわ。
 それを防ぐ為、そしてこの町の住人の方々をお守りするのがワタクシ達の使命ですの』

「守る為……」

『アナタ様にも、今はお守りすると決めた方がいらっしゃるのでしょう?』

 ザクロの穏やかな声に、思わず少年を抱く腕に力がこもる。
 走り続けて疲れたのだろう、少年は彼女に寄りかかってすうすうと寝息を立てていた。
 それでも先程までしばらく『鮫島事件』という都市伝説について電話をかけていたのだが、それらが済むと意識を失うように少年はまぶたを閉じたのだった。

 『鮫島事件』、正直それの本質はあまり理解できていないものの、とにかくそれに対抗する為には「嘘を信じなければいいだけだ」と少年は話していた。
 騙されやすい自分の事、知らなければ肝心に信じ込んでいたかもしれない。
 それ故、彼女は少年と情報をもたらした人物に心底感謝していた。
 それについてはとりあえず何とかなったとして、今は再び目の前の事を考えねばならないと彼女は考え込んでいた。

41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:08:50.93 ID:TSqhmDKD0
姫君支援!
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:10:38.43 ID:PO5kYgLv0
超支援!
43騎士と姫君 【眠れる少年と黒犬のギャロップ】:2009/09/23(水) 12:11:30.46 ID:NXjke1uF0

「私も……本当なら戦うべきなのでしょうね」

『失礼ながら、ワタクシそうとは限らないと思いますわ』

 うつむく彼女に、意外にもザクロはぴしりとした答えを返す。

『戦う事も守る事も、決して誰かに強いられてする様な事ではないでしょう? 仮にその様な理由が動機だったとしても、それはあまりに辛すぎますもの』

 だから中途半端な決意で戦いに臨んではいけない、そう語るザクロの言葉は、迷いを抱いていた彼女の心を強く揺さぶった。
 この少年を守りたいという気持ち、それは確かに誰かに強要されたものではない。
 あくまで自分がそうしたいと望んで決心した事だ。
 ザクロも、後を託してきたあの二人も、つたない手つきで懸命に電話をかけていた少年も、皆もしかしたらそういった理由があるのだろうか――。

『さあ、この建物を超えればアナタ様のお宅が見えますわ! しっかり掴まっていてくださいまし!』

「は、はい! ……え、超える?」

 その言葉にいくばくかの不安を覚えたものの、直後にザクロがスピードを加速させた為それを聞くどころでもなく、少年を抱えしっかりとザクロの背を両手で掴む。
 それを確かめるとザクロは地を蹴って高く飛び上がった。
 二階、三階――眼下を流れていく窓を数えたかと思えば、気が付けばすでに彼女らはアパートの屋上に降り立っていた。

『さあ、お待たせ致しました! 到着で――』

 明るい声でそう告げるザクロの声は、顔を上げた途端突如として途切れてしまった。
 何事かと首を伸ばしてみれば、視界に飛び込んできた光景に彼女もまた目を見張った。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:14:08.54 ID:TSqhmDKD0
しえーん
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:14:10.13 ID:2jNbpaeJ0
支援


ダメだ修復方法が人海戦術しか思いつかん
46騎士と姫君 【眠れる少年と黒犬のギャロップ】:2009/09/23(水) 12:16:52.11 ID:NXjke1uF0
 
 それは……まるで空襲か大地震でもあったのかという様な有様であった。
 かつては多くの住宅やアパートなどが軒を連ねていた区画、それがまるまる瓦礫の山に変貌している。
 家々は倒壊し、道路はひび割れ、しまいには隕石でも落下したのかというクレーターが出現し――とにかく、一体全体何があった。

『ひ、ひどい……≪夢の国≫、許せませんわ……!』

 ふるふると怒りに身を震わせるザクロの一方、彼女はしばし呆然と目の前の光景を眺めるしかなかった。
 これは現実なのだろうか。
 はたまたザクロが間違えて西地区に来てしまったのではないかと、思わず逃避寄りの思考が頭を駆け巡り消えていく。
 しかし目印であるすぐそばの中学校が目に入り、やはりこれは現実なのだと改めて呆然とせざるをえなかった。
 だがその付近の路地を白い着ぐるみが率いる黒いパレードが横切る光景が眼に入った瞬間、ごちゃごちゃとした思いが一瞬で霧散した。

「ザクロさん、あれ!」

『出ましたね……≪夢の国≫の住人たち!』

 低い声でそう叫ぶやいなや、たちまちザクロは空へと身を躍らせる。
 そして軽やかに地に降り立つと、その反動すらもスピードへと変えて一目散に黒い集団へと駆け出した。
 先程とは比べ物にならないスピードの風圧に耐えつつ、近づいてくる行列に何とか目を凝らす。

「ザクロさん! こ、子供たちが! 連れ去られそうになってます!!」

『なんですって!!!』

 すさまじい加速の中かろうじて見えたのは、子供を抱え上げてどこかへ移動する異形たちの姿だった。
 白いウサギが率いる異形の数は今までと比べれば少ないものの、各々その手や頭上には幼い子や小学生ぐらいの子供が抱えられ、十数人程の人影が伺える。
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:17:28.94 ID:TSqhmDKD0
支援!!
っちょ、違うwwwwwその倒壊は多分禿のせいwwwwwwwww
48騎士と姫君 【眠れる少年と黒犬のギャロップ】:2009/09/23(水) 12:19:06.68 ID:NXjke1uF0

『何という事でしょう、ヤツらはきっとあの子達を≪夢の国≫へ連れ去るつもりですわ! そうなれば……ああ、口にするのも恐ろしい!
 その様な酷い事、たとえお月様が許してもワタクシは許しませんわ!! 覚悟なさい≪夢の国≫!!!』

「ちょっ、ザクロさわああああ!!?」

 黒い巨体は西日を照り返して鈍くきらめき、血の様に赤い瞳はらんらんと輝いている。
 極めつけには開いた口の端からめろめろと紅の炎がちらついており……今やザクロは地獄の魔犬もかくやという形相で、パレード目掛けて突進していた。
 幸いその姿は彼女から確認できなかったものの、あまりの勢いにもはや口を開く事すら難しく、せめてもと未だ夢の中にいる少年を抱きしめる。
 すさまじい形相でぐんぐん近づく黒犬にパレードもようやく気づいたのだろう、しかしザクロのあまりの迫力からかすぐさま背を向け退散しようとしたのだが――。

『お・待・ち・な・さあああああい!!!!』

「!!!!」

 ひぃ、と言わんばかりにパレード全体がざわめいた。
 そんな状態で怒れる黒犬を止められるわけも無く、まっしぐらに飛び込んできた黒い弾丸に住人達は成す術も無く弾き飛ばされた。
 わたわたと子供達をかついだまま迷走を始める者もいる。
 その勢いで住人達をかきわけ、尻餅をついた白ウサギにザクロが迫ろうとした、まさにその時。

 牙を剥き、恐ろしいうなり声と共に黒い影が目の前に飛び込んできたのだ。

49騎士と姫君 【眠れる少年と黒犬のギャロップ】:2009/09/23(水) 12:21:24.07 ID:NXjke1uF0

 それはまるでスロー再生を見ているかのような光景だった。
 黒いたてがみ、ぎらつく緑の眼、左目部分に残る大きな傷跡――恐ろしい形相の雄ライオンが迫ってくるのがはっきりとわかる。
 避けなければ、ザクロに早く伝えなければと頭は働くものの、一向に身体は反応を示さない。
 早く、早くしなければ……!
 その焦りと裏腹に、目の前の光景はじりじりと進み続ける。
 鋭い爪を供えた大きな右の前足が振り上げられ、ザクロの頭に向けて振り下ろされる――次の瞬間、彼女は宙に投げ出されていた。
 傍に建つ校舎が落とす影の中に倒れ伏すザクロとそれを見下ろすライオン、それらがどんどん遠ざかっていく。
 黒い集団が上に、茜色の空は下に、世界が回る中で彼女はしっかりと少年を抱きしめ、叫んだ。

「ホロウさん!!」

 右手に地面が迫り、来るであろう衝撃にぎゅっと目をつぶった瞬間、逞しい腕が彼女を受け止めていた。
 恐る恐る瞼を開けば、目に入るのは火を吹く双頭のドラゴンが象られた、見事な鎖の鎧。
 いつか見たその光景、それはまさしく彼の人でしかない。

「ホロウさん! 来てくれたんですね!」

「…………」

 地面に接触する間際に呼びかけに答えて騎士は現われ、見事彼女達を受け止めていた。
 日暮れが迫り、昼の影響が少なくなった事でようやく首無しの騎士は彼女の傍らに姿を現したのだった。
 見れば日に当たった際のダメージはまだ癒えきってはいないようではあるものの、普段と何ら変わらない様子で現われた騎士の姿に彼女の心細さは吹き飛んでいた。
 しかしはたと我に返ってみれば、今の体勢が非常にまずい事に気が付く。

「あの、と、とりあえず降ろしてもらえませんか……えっと、こ、この状態結構辛いんですよ」

 そう言って示してみせたのは、ようやく目を覚ましたのか眠たげに目元をこする少年。
 彼女が少年を抱えた状態でさらに騎士が彼女を横抱きするという、端から見ても何とも厳しい体勢である。
 それを察してか、さすがに今回は騎士も素直に降ろしてくれて彼女は密かに息をついた。
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:22:14.83 ID:TSqhmDKD0
ザクロもホロウさんもカッコイイ!!
支援!
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:22:39.28 ID:irNx1x8M0
ウチの禿がスマヌwwww
支援
52騎士と姫君 【眠れる少年と黒犬のギャロップ】:2009/09/23(水) 12:23:25.29 ID:NXjke1uF0
【未だかつて無い支援に作者が悶えているようです】

「うー……おねーちゃんと騎士さま、おはようございます」

「お、おはようございます……」

「…………」

 起き抜けだからか、それとも周りの状況など気にも留めていないのかという少年の様子に思わずこちらも一瞬気が抜けてしまう。
 あれ、そういえば少年はこの騎士の事を知って――

『お二人ともご無事ですか?!』

「ざ、ザクロさん!?」

 その途端脳裏に飛び込んでくるザクロの声に思わず振り向く。
 そこには先程襲い掛かってきたライオン(どうやらあれで着ぐるみらしい、すさまじい迫力だった)とにらみ合い、唸り声を上げるザクロの姿があった。
 息は荒いものの、幸いにも怪我らしい怪我は負っていない様に見受けられた。

『ワタクシがこの獣もどきめを引き付けます! ですから、その間に早く子供達を助けてあげてくださいまし!』

 その言葉に辺りを見回せば、いつの間にか子供たちを担いだ異形たちは姿を消していた。
 周りに残るのはこのライオンが連れて来たのであろう新たな異形たちであり、それは今もじりじりとこちらを伺っている。

『あの白ウサギはあちらの路地に逃げましたわ! お早く……きゃっ!』

 これ以上は言わせまいとばかり、ライオンが先手を打ってザクロに飛び掛った。
 負けじとザクロもライオンの爪をかいくぐり、急所である喉元を狙って牙を剥く。
 周りの異形たちも加勢しようというのか様子を伺いはするが、どちらも互角の体格である二頭の争いに全く手を出す余地は無い。
 たったひと時とはいえ、激しくぶつかり合う闘気に異形たちはこちらから注意をそらしたのだ。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:24:47.67 ID:HXvBiNIM0
支援!

ね、眠い…

俺、幼女とのバトル書きあげたら昼寝するんだ…
54騎士と姫君 【眠れる少年と黒犬のギャロップ】:2009/09/23(水) 12:26:32.09 ID:NXjke1uF0

 彼女が騎士を見つめ、頷く。
 そうして騎士が後ろを顧みた瞬間、影の中に二つの赤い光が瞬いた。

 ヒヒィィィィン――!!

 いななきと共に影から現われたのは、あの黒犬に負けず劣らず見事な毛並みの黒馬である。
 首なし騎士の騎馬――デアデビルは鼻息荒く、わき目もふらず一目散に主人の下へ馳せ参じた。
 運悪く道中にいた異形たちは、あるものはその巨体に弾き飛ばされ、あるものは踏みつけられる。
 圧倒的な重量、そしてその存在感に黒い集団はたまらず道をあけた。

「ザクロさん、無理だけはしないでください! 本当に危なくなったら、私達に構わず逃げてください!」

 そうザクロに呼びかければ、唸りながらも彼女はぱたりと一度だけ尾を振った。
 答える余裕も無いのか、それでも「確かに聞き届けた」という返事だったのだろう。
 しかし次の瞬間またライオンに踊りかかり、見事首の後ろに食らい付いてみせる。
 すかさずライオンはザクロを振り落とそうとするものの、がっちり食い込んだ牙はそう簡単に外れるものではない。
 しまいには悲鳴とも取れる吼え声をあげるが、当然ザクロはその顎を緩める様子はない。
 案外、あの雌犬は心配するまでもないのかもしれない。

「うー、おねーちゃん早く!」

 すでに馬上の人となった騎士と少年の手を借り、自らもデアデビルの背にまたがるとすかさず馬は早足で走り出す。
 ……乗った時明らかに不満げな鼻息を聞いた気がするが、きっと気のせいだろう、うん。

「白いウサギさんあっち! うー、逃げちゃう!」

 少年が指差した先、わたわたと走る白ウサギがまさにこちらを振り返っていた。
55騎士と姫君 【眠れる少年と黒犬のギャロップ】:2009/09/23(水) 12:28:53.54 ID:NXjke1uF0

「ホロウさん!」

 騎士が力強く腹を蹴ると、デアデビルは弾かれた様に駆け出した。
 その様子に驚いたのか、たまらず白ウサギもばたばたと走り去ろうとする。
 しかし馬とウサギでは、その差はあまりにも大き過ぎた。

「うううー!! お馬さんはやーいー!!」

 つかの間の全力疾走に少年が歓声を上げる。
 馬の全力疾走はそのスピードと振動の激しさに大人でもなかなか恐ろしい思いをする者もいるというが、初めてのはずの少年にそんな様子は欠片も見受けられない。
 なかなかこの子は肝が据わっているのか、それとも……とそんな事に思いが及ぶが、すぐ傍に迫る白ウサギを認めると慌てて視線を前に戻した。
 先程は500mほどの距離だったのが、それがデアデビルの疾走によってたった一瞬で目と鼻の先まで縮まってしまったのだ。
 おもむろに騎士は剣を抜き放ち、左手で手綱を、右手でしっかりと剣の柄を握って構える。
 もちろんその位置はちょうど白ウサギの首の高さである。

「うー! そこ曲がった!」

「し、しぶといですね!」

 もう少しで剣の範囲に入るという距離で、突如白ウサギの姿が消えた。
 最後の悪あがきなのか、角を曲がったらしい。
 すかさず騎士が手綱を引き、デアデビルに後を追わせる。
 周りにぶつからない様スピードを抑えつつも勢いよくカーブを切れば、目の前に広がるのは路地のみで。

 え、と声をあげようとした次の瞬間、彼女の視界が暗転した。

56騎士と姫君 【眠れる少年と黒犬のギャロップ】:2009/09/23(水) 12:29:36.37 ID:NXjke1uF0

 西日が差し込む路地に人の姿はなく、そこにあるのはどこに通じるとも知れぬ巨大な穴のみ。
 ウサギを追って穴に落ちたのは――。







<To be...?>
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:30:35.32 ID:dQOAdIzN0
乙です!

ちょw落ちたwwww
おいでませ夢の国。

と、言うわけでまずは各所方面に土下座っ!!orz
遅くなってしまって本当に申し訳ない……そしてその分詰め込んだらかなり長くなった……!
しかも下手に間挟んで書いてたもんだからgdgd展開すぐ…る……o rz

アクマの方、コアラ少年の方、各キャラをお借りしました!
ザクロが……気が付けば非常にたくましくなってました……コアラ少年、空気すぎた……。
ひとまずザクロとはここで分岐。
敵の真っ只中に置き去りにしてしまったので誰か助けてあげてー! もしくはザクロ逃げてー!
ちなみにザクロが突っ込んだのは例のかごめかごめの力が発動中の中学校裏だったり。

新たな着ぐるみ登場。
アリ○の白ウサギとラ○オンキ○グのス○ーでした。
「ザクロと戦うのはやっぱり獣だろう!」という作者のこだわりから選別したようです。
ウサギは最後の展開に持って行きたかったのと、戦わなそうなキャラという事で登場させてみた。

んでラストに一行が落ちたのは、着ぐるみたちや住人がさらった人々を運ぶ為のルートみたいなものです。
扱いとしては≪夢の国≫に「取り込まれた」状態?
当初から≪夢の国≫にさらわれルートは考えていたものの、どうやって取り込むのかがいまいちわからなかった為、勝手に設定プラスしました。
……うっかりコアラ少年も巻き込んでしまったので、もう少しだけお付き合い下さい。サーセン。
穴はウサギが閉め忘れたのでしばらく空いてる状態かも。
ただある角をまがるといきなり地面に直径5m程の穴が空いてる状態なので注意。

鮫島事件については……作者が本気で把握し切れなかった為、今回ノータッチとさせていただきました。
コアラ少年がパパンに電話かけてたパートの前後で教えてだけもらった事にはなってるので、真相は知ってます。
これ投稿したらもうちょい読み込むんだ……!

ここまで読んでくれた方々ありがとん!
秋祭り編もラストスパート、『鮫島事件』も≪夢の国≫も、皆なら乗り越えられるはず・・!
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:35:14.77 ID:PO5kYgLv0
乙でした! 姫君たち落ちたwww

よし投下するぞー
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:37:14.73 ID:TSqhmDKD0
おぉっと、とうもろこしが茹で上がったんで食べている間に姫君の人乙ー!!

「夢の国」の中にはいっちまったかwwwwwwwwwww
61Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 12:39:56.37 ID:PO5kYgLv0

 北区、とある占い師が出店を開いてたテント。その、今はもうもぬけの殻のテントを見て、≪夢の国≫の契約者は首をかしげる。
「あれ? お姫様たちいなくなっちゃった?」
 ≪夢の国≫の契約者はそうひとりごちる。そこに彼女を呼ぶ声が響いた。
「そこまでだ、≪夢の国≫」
 彼女が振り返るとそこには人形を持った青年、少女、電話をかけている黒服の男、外人、女の子という奇妙な取り合わせの一行がいた。
「あなたたち」
 その一行のうちの二人を見て彼女はぼんやりと、何かを思い出すかのように呟く。
「や、≪夢の国≫の契約者。一年チョイぶり?」
 その二人のうちの一人、青年が気さくに声をかける。
「お久しぶりです」
 もう一人の、黒服も声をかける。
 その声を受けて彼女は二人を思い出すことができた。そう、彼等にはかつて致命傷を与えたはずで、
「生きていたんだ?」
 多少の驚きが滲む声、その疑問の声に青年――Tさんは笑いながら言う。
「誰かさんが見逃してくれたおかげでね」
「?」
「すぐに思い出させてやるさ」
 何のことを言っているのか彼女にはよく分からない。黒服の方も電話をしまい、彼女にまっすぐ視線を向けて、
「正気に戻っていただきます」
 と言う。幾人かに似たようなことを言われた記憶があるが、やはり彼女にはよく意味は分からない。しかし、彼等がかつては邪魔者だったことを覚えており、
「邪魔、しないでよ」
 ≪夢の国≫の契約者はテントに背を向けてパレードを彼等に行進させた。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:40:35.59 ID:TSqhmDKD0
Tさん支援!!
63Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 12:42:33.50 ID:PO5kYgLv0

 迫るパレードを見て青年は手を前に差し出す。その手は光り輝いていて、
「破ぁ!!」
 気合いと思しき声と共にパレードの半数が消滅した。
「なんで邪魔をするの?」
 直後にパレードは追加される。近くの林の中から、木の裏側から、賑やかな気配と共に狂ったパレードは際限なく増加し、彼等に迫って行く。
「やはり契約者が近いと増加速度も半端ではありませんね」
 手に持つ銃から光線を放ちつつ黒服。彼の放つ光線は確かにパレードの構成員の体を欠損させていくが、
「ちょっと! ぜんぜん倒れないわよ!」
「再生能力も補正済みか!」
 赤い靴の女の子と異国風の男が近寄った住人を叩き潰す。
「北区の結界地帯なら安全だと思ったんだが、悪いな」
 そう赤い靴の女の子と異国風の男に言って青年が白光を纏った石を投擲する。山なりのコースを描いたそれはパレードの上空を大きく通り過ぎ、
「この石が急加速して≪夢の国≫の契約者を撃てば、幸せだな」
 呟くと同時に石が急加速で彼女を襲う。しかし、
「当たらないよ」
 彼女の姿がパレードの影に隠れた一瞬の間に消え失せ、
「死んで、ね?」
 青年の横にナイフを振りかぶって現れた。
「お兄ちゃん!」
 青年の肩につかまった人形の警告の声に青年が反応、しかし≪夢の国≫の契約者は至近におり、彼女の振り下ろすナイフは反応しつつも回避しきれない青年の腕を抉り――
「そうは問屋が卸さねえってな!」
 取る前に唐突に、何もないと思われた空間から現れた少女に≪夢の国≫の契約者ごと背後から羽交い絞めされ、止められた。
「っ!」
「よし、黒服さん!」
 少女――青年の契約者が全身に身につけたパワーストーンを砕け散らしながら叫ぶ。
64Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 12:45:20.48 ID:PO5kYgLv0
 黒服は青年の契約者の言葉に反応、懐からいくつかの石を取り出し、
「無駄だよ」
 瞬間、≪夢の国≫の契約者の姿はパレードの壁に阻まれた更に奥にまで移動していた。
「んな!? マジに瞬間移動!?」
 少女が彼女を羽交い絞めにしたまま驚きの声を上げる。その少女へと黒服を差し向けようと≪夢の国≫の契約者が指示を出そうとした瞬間、
「っつ!」
 突然自身を襲った痛みに膝を折った。
「なんだ?」
 そう言いつつ少女が≪夢の国≫の契約者が倒れないように羽交い絞めにしたまま持ち上げていると、≪夢の国≫の契約者は腕を抑えつつ、
「っ、みんな、戻る、よ」
 言ったと同時にその場からパレードごと、
「きえた、の」
「これは」
「おい、Tさん」
「あの女は?」
 人形、黒服、異国風の男、赤い靴の女の子。皆、その場で動きを止め、呆然と、ついさっきまで≪夢の国≫の契約者と青年の契約者がいた場所を見つめながらもらす。
「一応作戦通りだが最悪の路線沿いか。出来ればこの場で彼女を正気に戻してもっと対策を取りたかったんだが。さて、どう転ぶか、な」
 軽い口調とは裏腹に青年は悔しそうに両の拳を握り締めた。



 秋祭り二日目、日は既に落ち、満月がぼんやりと辺りを照らしていた。
65Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 12:47:00.08 ID:PO5kYgLv0

            ●


 ≪夢の国≫の契約者の嬢ちゃんに連れてこられたそこは、どこか見慣れた風景ではあった。
ただ、どう間違っても見覚えなどない機械がその空間内の大部分を埋めていたが。
「なんだこの機械?」
 苦しんでいる嬢ちゃんを(心苦しいながら)羽交い絞めしたままで周囲を見回していると、
 首のないミッ○ーにきっつい蹴りを食らった。
「っぐ!」
 嬢ちゃんと共に床に転がるが途中で嬢ちゃんがすっぽ抜ける。
「ぐっ……く、」
 顔を上げると黒いパレードが嬢ちゃんを守るように展開していた。くそ、下手したら今俺はあのパレードの中に取り込まれてたってことかよ。
 周囲を見回した結論を出す。ここは割かしよく知っている場所で間違いない。ここは南区にある駅の地下だ。
「うわちゃ〜、これは、」
 もしここを乗っ取られたら電車利用する人間全員がそのまま餌食か?
「やっべ―」
 そんな風にパレードを睨めつけつつ言っているとどこかから声が聞こえた。
 ――まったく、うるさい小娘だ。のんびり寝てもいられん。
 見ると機械の一つが動きだしていて、中から白い煙とともに老人が現れた。
「うるさい、が」
 一瞥し、
「いい器だな。貴様もここに入るか?」
 そう言って老人は部屋の奥を指差した。そこには何人かの女性がいて、
「これは」
「私の傍で侍ることになる姫たちだ」
 元の姫たちは地下カジノに行ってしまってな。まあ、あそこも近いうちに取り込むが。と老人は言う。
 ああ、つまり俺にあの爺の女になれ、と。
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:47:15.27 ID:irNx1x8M0
Tさん支援!!
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:47:45.08 ID:TSqhmDKD0
Tさん契約者がピンチだ支援!
68題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 12:48:14.07 ID:EYHyQ+Wv0
Tさん支援!

マジで死亡フラグ結界作っちゃっていいですか?
69Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 12:48:49.84 ID:PO5kYgLv0
「お断りだね」
 爺はまったく、これだから馬鹿はとかなんとか言いながら嬢ちゃんの傍まで歩いて行き、俺を嘲って言う。
「助けならば来んよ。ここは駅の地下であって駅の地下ではない場所だからな」
「黒服さんに聞いたぜ。東京とか名乗っといて千葉にあるっつー話を利用した異空間けーせー……だっけか?」
「知っているならばもう諦めて我が≪夢の国≫の住人となるか姫となるか決め――」
 そこで俺のポケットから音がし始めた。それは、

 ――――ジリリリリリリリリリリ!

 という、携帯が鳴る音で、
「出てみろよ」
 嬢ちゃんに携帯を放る。彼女は苦痛に顔を歪めながら右腕を抑えていた手で携帯を拾い、開いた。
 通話がつながる。
『もしもし、わたしリカちゃん、今、≪夢の国の地下トンネル≫にいるの』
 次の瞬間、Tさん、黒服さん、リカちゃんがいきなり目の前に現れた。
「こんばんは」
 ≪夢の国≫と対峙したTさんは告げる。

「国落としに来たよ」
70Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 12:52:13.21 ID:PO5kYgLv0
 と、いうわけでこれにて時間軸は夜に移行。夜になると補正が付く子たちはそろそろ本領発揮でしょうか。
 そして≪夢の国≫戦はそろそろ佳境です。

 バールの人と首なしライダーの人、催促するようなことを言って申し訳ありませんでした。
しかも結局先に投下しちゃうというね、マジですみません!
 
・黒服Dさんはこの時点で回ってきた鮫島事件の情報を完全に広め終わりました。

 どうでもいいですがTさんの契約者が使ったパワーストーンは黒服さんから横流ししてもらいました。(土下座)
 石の名はデンドリティック・クォーツ(ありったけ)。使った効能は、『物事の絶好のタイミングを知りたい、秘密を守りたい、集中力を高めたい 』です。
隠密と≪夢の国≫が現れた時にすぐ反応できる反射能力の向上に使わせていただきました。

>>68結界おkですよ。一応結界削りの能力が≪夢の国≫全体にあるんでそこらへんも気にしてくれると総力戦になって面白そうww
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:53:05.01 ID:2jNbpaeJ0
とうとう国落とし始まったかぁ・・・

さて、ザクロ動かさないとまずいか・・・な?
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:53:45.19 ID:TSqhmDKD0
Tさんの人乙っしたー!
とうとう夜か…!さぁ、どうなるどうなる!?

大丈夫、黒服Dは必要とならば、持っているパワーストーンいくらでも譲渡してくれる
蝦蟇の油ですら、チャラ男に少量分けてたしね
73題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 12:55:33.77 ID:EYHyQ+Wv0
よし、じゃあ、今投下おkですか?
結界といっても《夢の国》側のものなんですが…よろしいでしょうか?
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:55:40.16 ID:PO5kYgLv0
>>72
黒服Dいい人すぎて泣けるwww
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 12:56:22.81 ID:PO5kYgLv0
>>73
おk! 期待
76題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 12:57:53.37 ID:EYHyQ+Wv0
よし、じゃあGO!



「はあ、はあ…。なんとか、まいたか…?」

息を整えながら後ろを振り返って呟く。
ついさっきまで追跡してきていた、マッチョな変態はもういない。

「本っっっ当にあそこで黒服がでてきてくれて助かった…《夢の国》の契約者さんに会えたら全身全霊を込めてお礼を言おう…!」

あの筋肉ダルマの体力は恐ろしかった。どれだけ走っても、全然振り切れる気がしない。
飛び散る汗をきらめかせ、甲子園で優勝した高校球児もかくやという爽やかな笑顔を浮かべた全裸の筋肉マンが
少しずつ少しずつ迫ってくるあの恐怖は、到底言葉で言い表せるものではない。
間違いなくこれからしばらく夢に出るだろう―――当然、悪夢として。
そんな恐怖から救ってくれたのは、何を隠そう、《夢の国》の黒服さんたちだった。
マ神(マッチョな邪神の略)の手がこっちの肩に掛かりかけた正にその時。
ちょうど側にあった小さな路地から大量の黒服たちが文字通り湧いて出たのだ。
一瞬迷ったかのように動きが鈍ったハゲの隙を突き黒服に特攻、それによって能力を発動し、全速力で離脱した。
というわけで危機は去ったものの、時刻はもう夕暮れ。そして現在地はほぼ街の中心あたり。

「こりゃ、急がないとヤバいかな…?」

同居人達と一刻も早く合流するため、連絡をとることにする。
ピ、ポ、パ、ポと携帯を操作し、同居人1であるトバさんこと、何故か若返った《ジェットばあさん》に電話を掛ける。
77題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 12:59:40.68 ID:EYHyQ+Wv0
Prrrr……

『はい、もしもし?』
「あ、もしもしトバさんか? 今どこにいる?」
『あぁ、少年ですか…今、街の外にいますよ?』

WHAT!?

「え、えーと…パードゥン?」
『ですから、街の外にいます。中は結構危ないことになっているみたいですから』

……そーですか。こちとら新しいトラウマまで作って探しに来たのに、悠々と脱出済みですか。

「…あー、確かに危ないなあ。なんか変なのいっぱいいるし。《夢の国》だっけ?」
『そうらしいですね。私は能力を使って逃げてきたので詳しくは判りませんが、学校町を取り込もうとしているらしい、あの《夢の国》です』

…ちょっと待て。今聞き捨てならない言葉を聞いたぞ。

「……なあトバさん。学校町を取り込もうとしているって、どういうこと?」
『言葉通りの意味ですよ…って、今の今まで知らなかったんですか!?』
「おう、今の今まで知りもしなかったさ! …で、確か《夢の国》って、子供の内臓売るんだよな?」
『…そう、言われてますね。都市伝説である以上、少なくともそれに類する能力は持っていると見て、ほぼ間違いはないでしょう』
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:00:08.71 ID:TSqhmDKD0
支援しつつ…すまん、出かけるんだぜ
夜までにスレが残っていたら幸せだ!!!!!
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:00:43.29 ID:PO5kYgLv0
マッチョから逃げ切ってたww支援
80題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 13:00:58.90 ID:EYHyQ+Wv0
前言撤回。やっぱ感謝なんかしてやらねえ。…いや、それよりも。

「そっ…か。やっぱりか」
『…どうしたんですか?』
「いや、ちょっとね」
『どうせ、“子供が犠牲になるかもしれないなら、いっちょ殺っちゃいましょうかね”とか、考えてたんじゃないですか?』

なぜバレたし。まあ、人生経験が天と地の差だからなあ。

「ま、ね。少なくとも、スルーは出来んよ」
『まあ、仕方ないですね。……死なないで下さいよ? 少年が死んだら、また私おばあちゃんになっちゃいますから』

理由それかよ。もうちょっとなんかあったりしないのか。

「…はぁ。とりあえず、ちょっちクイちゃんに替わってくださいな」
『わかりました。…クイちゃん、少年からですよ』

クイちゃんとは、こっちの同居人2である《地震発生装置》の“本体”の少女だ。
81題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 13:03:18.10 ID:EYHyQ+Wv0

『…替わった。なに、おにいさん?』
「いや、ちょっとクイちゃんの声が聞きたくなってね。大丈夫? ケガしてない?」
『大丈夫。…おにいさん』
「ん?」
『…気をつけてね』
「…了解! クイちゃんもね」

ああ、心配してくれるなんて、なんて可愛らしいんだろう!? どこぞのおばあちゃんとはえらい違いだ!

『…カステラ』
「ん? なに?」
『おにいさんのカステラ、食べたいから』

…泣かないよ。男だもん。この程度じゃ泣かないよ。

『もしもーし、しょうねーん?』
「…なんすか、トバさん」
『? なんで半泣きなんですか?』
「泣いてねーよちくしょう! 断じて泣いてねーよ!」

そう、これは心の汗さ! …グス。

『そ、そうですか…。ところで、《夢の国》を倒すにしても、どうなさるおつもりで?』
「グス…とりあえず、そのへんのマスコット連中を片っ端から叩いてみるつもり。本体の方は動いてる人がいるだろうし、
マスコットなんて《夢の国》全体で見ればただの末端だろうけど、それでも多少は力を削ぐことにはなるさ」

そう、今更《夢の国》の攻略に入れはしないだろうこっちが少しでも役に立つには、相手の力をほんの少しでも削ぐしかないだろう。
82題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 13:04:00.51 ID:EYHyQ+Wv0
    >マッチョから逃げ切ってた
    そりゃそうですwww主人公掘られたらシャレになりませんwwwww

『まあ、それくらいしかできることありませんしね』
「うん、その通り…ってうわっ!」
『どうしました!?』
「あー、どうやら来てくれたみたい。切るよ」
『…わかりました。私も外から出来るだけの支援はします』
「うん。でも無理はしないでよ。こっちに来てもらわないのも、クイちゃんを危ない目にあわせたくないからなんだし」
『わかってます、そんなこと。……少年』
「なに?」
『…気を付けてくださいね』
「…あいさー」

プッという音とともに通話が切れる。


83題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 13:04:50.75 ID:EYHyQ+Wv0
「…さぁて、どうしますかね、この状況」

さっきまでは「なんとなく感じられるなー」くらいだった《夢の国》の楽しげな気配。
それが、今では比べ物にならないくらい濃密なものとなっていた。

「…はあ。さっきはやるっつったけど…いや、いきなりこれはないだろ…」

今、こっちの周囲を取り巻いているのは、文字通り数えきれないほどの黒服とトランプの兵士。
目の前に立ち塞がるは、五体ものマスコット。
ハートの女王、ティモン、プンバァ、ジェシーにブルズアイ。

対してこちらは一般ピーポーな高校生男子が一人。

いくら三つの都市伝説と契約しているとはいえ、多勢に無勢、分が悪すぎる。
普通ならば、いったん退く場面だろう。

しかし。

「…どうやら、逃げられんみたいやね」

一体どんな理屈なのか、逃げることは不可能なようだ。円状に壁のようなものがある。

「……はあ。不幸だなー…」

思わずぼやくが、マスコットたちは待ってくれない。途端に殺気が膨れ上がっていく。

「まあ、しゃあない…やりますか!!」

能力を全開で発動しつつ、雲霞のごとき《夢の国》のパレードに突っ込んでゆく。
84題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 13:06:03.69 ID:EYHyQ+Wv0
追記1。
街の中央南寄りに巨大な結界空間が出現しました。
《クラブ33》の応用により、近寄った都市伝説とその契約者のみを強制的にも招き入れる模様。
《夢の国》のマスコットたちはこの中に入ると特殊能力を得て強化されます。
現在中にいるマスコットはハートの女王、ティモン、プンバァ、ジェシー、ブルズアイの五体。
ハートの女王…大量のトランプ兵士を生み出し使役する。
ティモン、プンバァ…アニメ補正でほぼ不死身。潰そうが燃やそうが立ち上がります。
          倒そうと思ったら“微塵切りにする”とか“完全に消滅させる”くらいしないといけません。
ジェシー…カウボーイ補正で投げ縄が超高性能です。もしかしたら銃も撃てるかも。
ブルズアイ…馬なので速いです。大体時速40〜60キロあたり?
現在主人公くんが一人で奮戦中…ですが、旗色は当然悪いです。時間稼ぎが精一杯。
さらにマスコットが加わる可能性ももちろんあります。
85題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 13:09:24.43 ID:EYHyQ+Wv0
追記2。
主人公くん情報。
面識については、
高校生のため同じ高校生の方なら顔くらい知ってるかも?
レストラン「うわさの産物」へも行ったことはあります。珍肉ハンバーグ好きで顔覚えられてる可能性が。
あとは首なしライダーさんとバールの女の子を遠目に見たことがあるくらい。
能力は、
《ジェットばあさん》関連
・MAX時速80キロで走る
・大きめの鎌を自由に出現させる
・物理法則を無視した高速落下するホッピングを行う
・ある程度の身体強化
《地震発生装置》関連
・手で触れているものを振動させる
この応用として、鎌を高速で振動させて鋼鉄でも軽く切り裂くチート刃物にしたり、衝撃波を出したり出来ます。
《重いコンダラ》関連
・一つの文章を名詞を使わずに作り、そのなかに含まれる物体を具現化する
現在具現化出来るのは「思い込んだら」という言葉による重い整地用ローラーのみです。
その他
・危険に対しての勘の鋭さ
とある事情により、危険察知能力が非常に高いです。危険予知といってもいいくらい。
たとえ五感が潰されていようと、"どの方向から、どのような"攻撃がくるのかを正確に読みきります。

一応奥の手はあるのですが、それ使うと周りの被害がシャレにならないので出来れば使いたくないところ。

86バール:2009/09/23(水) 13:09:42.19 ID:yCGT5Wi50
ちょっとって言って、もう2時間たってる…
あと30行だろ、早くしろ自分!

>>70
了解です!
テントは引き裂かれたんですが、
パワーストーンでオートリカバリーさせて下さい!
87題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 13:11:31.33 ID:EYHyQ+Wv0
以上です。お目汚し、失礼しました。
あとはのんびり他の方のお話を待つことにします。
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:23:45.93 ID:PO5kYgLv0
おつでした!

>>86
おっと、やってしまったか。
wktkして待ってます!

帰ってきてもスレが残ってますように
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:35:13.22 ID:LNWDj/JQO
コンダラってあの人力ロードローラー的な用具だと、わりと最近まで思ってました。

俺は題未定をコンダラ(仮)と勝手に呼ばさせてもらう。(決まるまで)
90バールの少女:2009/09/23(水) 13:37:38.93 ID:yCGT5Wi50
出来た

前スレの後半部分です
少女の語りが微妙な事になってますが、よろしくです

これで、終わりだー
91バールの少女:2009/09/23(水) 13:39:07.43 ID:yCGT5Wi50
テントの中には、一人の女性が座っている。
小塚とライダーが来る以前はテントを黒服達が包囲していた。
それでも、この女性は取り乱す事無く此処に座していたというのか。
「占い師さん」
首なしライダーが声を掛ける。
「一緒に逃げましょう」
占い師は微かな笑みを見せたまま、わずかにかぶりを振った。
「私は動きません。此処の結界を保つのが、役目ですから」
占い師の答えに、ライダーは止まってしまった。暫しの沈黙がテントの中を包み込む。
「しかし……、結界を守ったとしても、壊れるのは時間の問題ですよ? 此処は《夢の国》の黒服に囲まれていたじゃないですか。
 俺とコヅカちゃんがさっきまで包囲していた黒服は薙ぎ払いましたが、時間が経てば、また包囲されてしまいます」
だから一緒に逃げましょう、ライダーは女性に促した。
やや間を置いて、それでも、と占い師は囁くように答える。
「出来ません。私は《夢の国》に囚われ、死ぬ筈の人間でした。今度こそ、その死を受け入れる――」
それが私の運命です、と女性はライダーへ告げた。
「どうか、あなた達は。『夢の国の地下カジノ』へ逃げて下さい」
その言葉に、ライダーが完全に言葉を失った時。

「運命、だからですか?」

ポツリと、バールのようなものを握りしめた少女が呟く様に問うた。
「あなたが、ここで死ぬのが、それが、あなたの運命だからですか?」
テントの中の六つの眼が、彼女の方へ集まる。その小さな女子高生は俯いており、表情を見てとる事は出来ない。
「占い師さん――」
僅かな静寂の後、俯いていた少女は顔をあげて口を開いた。私の話を聞いてもらえませんか、と。
92バールの少女:2009/09/23(水) 13:40:25.27 ID:yCGT5Wi50
「夏休みに入る前、私の友達が、死んじゃったんです」

小塚は話し始めた。
友達がビルの屋上から転落して死んだ事、
そのビルが『幽霊ビル』と呼ばれている事を。

「でも、その後死んだはずの友達が幽霊ビルの屋上から手を振って来て、
 私、ビルに入ろうとしたんです。だけど、二回も弾き飛ばされちゃいました」

その友達、小学校からの友達で、めーちゃんって呼んでたんですけど。そう付け足す。
微かに口元に笑みを浮かべた小塚。その眼は今にも泣きだしそうだった。

「私、めーちゃんに一度でもいいから会いたくて、同じクラスの友達、カエちゃんに無理矢理頼みこんで、キューピッドさんを呼んでもらったんです。
 やっぱり友達は、幽霊ビルに捕まっていて、そこで永遠に苦しみ続けるって、そう教えてもらって……。
 どうやったらビルに入れるのか教えて欲しいって頼んだんです。
 そしたら、普通のお守りじゃ駄目だって言われて、幽霊、あの幽霊ビルの霊は女の子の子宮に入り込むから、
 赤ちゃんが宿ってないと命が危ないって、それでもお前も赤ちゃんも、危険なのには変わらないって、そう言われて」

キューピッドさん、学校町に行ったら何かヒントがあるかもしれないって教えてくれたんです。
カエちゃん、私の為に必死で止めてくれました。学校町に行っちゃダメだって、妊娠しちゃダメって。
でも、私、カエちゃんに行かないよって嘘ついて、
休みの間に旅行行くって言ってたお母さんとお父さんにも、やらなきゃいけない事あるからって説得して、
学校町に来たんです。
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:41:17.70 ID:2jNbpaeJ0
足止めしてたザクロのその後を書いたのでバールの方が終わった頃に投下しよう。
1レスだけどね。
94バールの少女:2009/09/23(水) 13:41:26.79 ID:yCGT5Wi50
「学校町に着いた時、何がどうなるのか分からなかったし、とても怖かった。
 町に入ると、良く分からない黒い人達にいきなり追いかけられたり。
 それでも、バール拾ったり、首なしライダーさんに出会ったりして助かったんです。
 もう駄目かもしれないって事も何度もありました。それでも、やっぱり何とかなりました。
 最初は、幸運が続いてるんだって思ってた。全部、成り行きで上手くいってるって。
 でも、違ってた。そうじゃ無かった」

小塚は少しだけ詰まった。占い師を見つめる眼からは、涙が零れ出す。

「ライダーさんが一緒に闘おうって言ってくれたり、声を掛けてくれたお姉さんがいたり、
 ピンチだった私とライダーさんを、剣持った人とお侍さんが助けてくれたり、
 ロボットに乗ってた店長さんとかお爺ちゃんが励ましてくれたり。アニキさんもそうです。手伝うって言ってくれて。
 大変な事になってるけど、皆、色んな所で頑張ってる。そんな人達に助けてもらって。
 その時思ったんです。私が今、ここに、ここまで、やって来る事が出来たのは、運命なんかじゃ無いんだって。
 あちこちで、一生懸命頑張ってる人達が居たから、助けてもらえたんだなって。
 そういう事を、運命って言葉で全部ひっくるめて片付けちゃ、駄目なんだって」

大きく息を吸い込んだ。しゃくり上げそうになる喉を懸命に抑え込んで。

「めーちゃんが死んじゃったのは運命かもしれません。幽霊ビルでずっと苦しみ続けるのも、運命かもです。
 でも、それが運命だって、認めたくないんです。
 運命って言葉で、本当は出来たかもしれない事、やれたかもしれない事、投げ出したくないから。
 もしかしたら変えられるかもしれない未来を、捨てたくないから」

だから、だから私は――。小塚は黙した。
いや、黙しているのではなく、あふれ出しそうになる気持ちを、言葉を選びながら、話にしている。
ライダーは、そっと、小塚の背へ手を当てた。
ありがとう、と、小さいが確かに彼女の声が聞こえた。
95バールの少女:2009/09/23(水) 13:42:38.11 ID:yCGT5Wi50
「私は、あなたが嫌だって言っても、梃子でも動かして、一緒に逃げます」
小塚は震動を続けるバールを強く握りしめる。
「私の自分勝手かもしれません。自己満足かも。
 でも、誰にも死んでなんか欲しくないから。
 私が出来たかもしれない事を投げ出して、それが原因で人が死んでしまうの、嫌だから」

パタパタと、地面に涙が落ちる。顔をクシャクシャにしながらも、嗚咽を抑え、言を紡ぐ。
難しい事は私には、全然分かりません、でも……、でも、これだけは言えます――
「私達は、今、ここで、あなたと一緒に逃げます……!」
顔をクシャクシャにしながらも、小塚は声を絞り出す。
「運命って言葉を、自分を縛り付ける事に、使わないで下さい」

信じて下さい、あなたにしか出来ない事が、あるってコト

小塚は涙を零しながらも、占い師を見つめ続ける。
占い師は、じっと小塚を眼差していたが、――おもむろに椅子から立ち上がった。
彼女の眼には光の粒が浮かび、そしてそれは、女性の頬に銀色の筋をひいた。

私は、また、助けられたんですね

静かにそう告げた後、占い師は膝から崩れ落ちるように倒れ込んだ。――すんでの所で、朝野さんが抱き抱える。
「ちょ、ちょっと先輩、手伝って下さい」
「   、   。  !」
何やら意味不明な声を上げ、慌てた様にライダーが手を貸した。
「あれだ、気を失ってるだけだ、きっと。うん」
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:47:06.02 ID:2jNbpaeJ0
支援
97バールの少女:2009/09/23(水) 13:50:41.65 ID:yCGT5Wi50
「アニキさん」
小塚は、外で待機するアニキに声を掛けた。それに応じてアニキは中へ入って来た。びりびりと、テントの入り口ごと引き裂きながら。
小塚だけでなく、占い師を抱えた朝野さんとライダーもぎょっとした様に彼の方を見た。
テントの外界は日没前の赤い陽光で満たされており、逆光の為に偉丈夫の表情を細やかに窺い知る事はかなわない。
漢は引き裂いたテントの布を掴んだまま、空いた方の拳を持ち上げ、親指で目尻を払った。
陽光によって輝いた光の粒は、決して、汗のみでは無かった筈だ。
「アニキさん、私達を、安全な場所へ連れて行って下さい」
ごしごしと目元を擦りながら、小塚はかすれた声で、お願いします、と言った。
「オゥケェイ、ガール。だが、その前にひとつ頼みがあります。ユーのバールを少し貸してもらえないか?」
どうぞ、と彼女の差し出したバールを、片膝をついて丁重な物腰で掌に取った――と言うより、三指で摘む。
バールの震動は明らかに激しさを増している。アニキはそれを暫く見つめた後、口へと持っていき、白い光を放つ歯を剥き出しながらも、噛み挟んだ。
「どうするんですか?」
小塚の問いに答える代わりに、アニキは前方で両腕をクロスする。
「少し離れていて下さい、ユーと、後ろのガール――朝野さんが「自分?」と聞く――そうですユーでぇす。後ろを向いてくれませんか?」
そう小塚と朝野さんに促すと、漢はいきなり立ち上がった。テントの上部に頭が埋まる。テント全体がギシギシと音を立て始めた。
「ふんッッ、くぅおおぉああああああああああああッッ!!」
気合いの入った雄叫びが上がる。瞬間、先程からアニキの身体を包んでいたピンク色のオーラが一気にテント内を飲み込んだ。
びりびりと空気が揺れる。それと共に、アニキの股間に収まりしモノリスも天へと突き上がり始めた。バールと共鳴するかの如く、大きく脈動している。
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:52:02.33 ID:2jNbpaeJ0
ちょwwwアニキwwwwwwwww
99バールの少女:2009/09/23(水) 13:52:48.69 ID:yCGT5Wi50
《少女の意志の宿りしバールよ、我が兄気と共鳴せよッッ》
バールが唸りを上げている。それはまるで、声にならぬ叫びであるかのようだ。
漢から迸る力の奔流に圧倒され、遂にテントが弾け飛んだ。
《我が内に精製されし兄気よ! 己が闘いに身を投じた、我が盟友の元へ、届き給えッッ》
全てのモノよ、我が前にひれ伏せ、と言わんばかりに、小塚に、朝野さんに、首なしライダーに、占い師に、強大な衝撃が伝わった。
《 ア (ピーッ) ル ッ ・ エ ク ッ ス テ ン シ ョ ン ッ ・ バ イ ッ ・ マ ッ シ ヴ ッ ッ ! ! 》
漢は天へと吼えた。起ち上がりし怒号は大地を叩きつけ、そのピンク色の光を放つ兄気は昇龍の如く暴れ狂う。
そして――、アニキの背中からは、兄気と同じ輝きを持つ一対の翼が姿を顕現した。
《さあ皆さん、ワタシと共に行きましょう!》
「あ、あ、アニキさん……、これは一体?」
《おお、ガール。ユーの意志がワタシに力を与えたのでぇす。ワタシは一時的にですが、トワイライト・ウイング・アニキ(第一形態)となりました。どうかアニキと呼んで下さい》
彼をそう声を発すると、朝野さんとライダーを取り上げ、右の小脇に挟んだ。――「ぐおっ、折れた腕にかかって、い、痛みが…ッ」「先輩、大丈夫ですか!?」
次に、占い師を慎重に腕に抱え、小塚を抱き寄せた。
「行きましょう、アニキさん!」
《オゥケェイ! アッテンション・プリーヅッッ!!》
微かに泣いた後の声ながらも、元気に叫ぶ小塚。それに応ずる様にアニキは顔面スマイルをキめて、翼を拡げ、轟、と大地を蹴った。
100バールの少女:2009/09/23(水) 13:53:31.71 ID:yCGT5Wi50
彼らが去った後、テントがあった場所は何もかもが吹き飛んでいた。
丁度、占い師が座していた場に、澄んだ青のパワーストーンが落ちていた事に誰が気付いただろう?
そのパワーストーンは光を放っている。そして、突如として青の閃光を放ち、砕け散る。

刹那、轟、と一陣の風が大地を薙ぐ。吹き飛んだ筈のテントや何もかもを引き寄せて。
あたかも、時が逆巻くかの如く、テントは元あった場へと繋ぎ止めらた。
数拍後、其処には占い師のテントが、まるで最初から在ったかの如く、空間の中に納まっていた。

その光景を見た者があったのならば、「まるで時間を逆戻ししたかの様だった」と答えるやもしれぬ。
しかし、この一部始終を知る者は、居ないのである。



秋祭り二日目。落陽が地平線の彼方へと沈みかけた時分。

占い師のテントより学校町全体へ、ピンク色の――、否、それ以上の何かを内包せし衝撃波が走った。
時同じくして同地点より、バールに噛みつき、小脇に四人を抱えた大裸漢が飛翔した。
今、この意味する所を知る者は、恐らく無いであろう。

そして、嗚呼、闘う者達よ。そろそろだ。
学校町に、夜が訪れようとしているのは――。
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:57:45.25 ID:2jNbpaeJ0
終わったかな?
そいじゃ、ちょっくら投下
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 13:58:25.84 ID:2jNbpaeJ0
グルルルルル!!と唸りをあげてライオンの首に喰らいついた顎の力を強めていく。
必死で振り落とそうとするライオンを、力任せに地面へ押さえつける。
「あなたがどれほど強かろうと・・・守るもののない、奪うだけのあなたにワタクシは負けませんわ!」
頭を左右に揺さぶると噛み付いた部分がギチギチと鳴る。
「はぁあああああ!!」
ライオンの肩を両前足で押さえつけ、頭を後ろに反らす・・・吼えながら必死で抵抗するライオン。
だがベキンという音と共にライオンの首が引きちぎられて、勝負はついた。
ライオンの首を横へ投げ捨てると、周囲に群がる黒い集団を赤い瞳で射抜く。
そして口をカッと大きく開き、体内から灼熱の炎を吐き出していくと彼らは次々と燃え上がった。
『ブラックドッグ』である彼女の能力・・・普通の犬を上回る身体能力ではない、都市伝説としての力だ。
「使う場面がないのですけれどね・・・こんな事態でもない限り」
【口から火を吹く】という能力は強力な反面、下手をすれば周りに被害が出てしまうなかなか厄介な能力なのだ。
「さて・・・お二人はどこにいるのでしょう?」
集団を焼き払い、周囲に敵がいないことを確認するとザクロは走り出す。
今優先すべきは、二人の安全。彼女は契約者に「二人を安全な所へ逃がせ」と頼まれたのだ。
それを果たさねば契約者に見せる顔がないというもの。
二人の匂いを辿っていくと・・・・・・
「穴?」
西日の差し込む路地に、奇妙な穴。匂いはそこで途切れている。と、いうことは・・・
「落ちましたわね・・・ああ、手遅れにならなければよいのですが!」
迷わず穴へ飛び込んでいく『ブラックドッグ』。彼女を動かしているのは、自身の信じる正義と契約者への忠誠。
だから彼女は気にしない、その穴がどこへ通じているのかなど。
今、彼女が契約者に任された二人が危険にさらされているかもしれないと考えてしまえば、動かずにはいられないのだ。
人を呼ぶ間に二人に危険が迫るかもしれないと、一人で穴へ飛び込むほどに。
それが結果として、吉とでるか凶とでるか。それは誰も・・・知らない。

西日がまぶしいある路地で、
白兎を迎え入れ、騎士と彼が守る者達を呑み込み、黒い犬を招き入れたその穴は
それでもただただそこに、ぽっかりと空いているだけであった。
街からもうすぐ・・・日が没する・・・・・・・・・                          <騎士と姫君へつづく>
103題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 14:01:11.00 ID:EYHyQ+Wv0
>>89
それであってますよー。
《重いコンダラ》の都市伝説は、
巨人の星のテーマの「思い込んだら」という歌詞のところで整地用ローラーが引かれていたという
噂から「じゃあ“思い込んだら”じゃなくて“重いコンダラ”じゃね?」ということになり、
「ということは整地用ローラー=コンダラなのかー」と思われた、というもので、
最終的には実際に世間一般に「整地用ローラー=コンダラ」と認識されました。

ちなみに主人公くんの能力はその世間一般に「整地用ローラー=コンダラ」という
認識が実際に広まってしまったというのを、“言葉の間違った解釈が現実となる”と解釈したものです。
これだけだとなんでも出せちゃうチートくんになってしまうので、色々制限をかけた結果、
コンダラで整地用ローラーしかだせないという微妙な能力になりましたw
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:01:17.46 ID:2jNbpaeJ0
はい、騎士と姫君の方へ紐なしバンジーからの焼き土下座ッ!
彼らが穴へ落ちてから10分ほど遅れてザクロも進入しました。

使うか使わないか、それはあなたに委ねましょう!じっくりこき使ってね!
よーし、ちょっと寝てくる。
105バールの少女:2009/09/23(水) 14:02:29.72 ID:yCGT5Wi50
>>102
乙です!

首なしライダーの人、ルーモアの人、業物の人、ハンバーグの人、パワーストーンの契約者の人、
題未定の人、花子さんの人、花子様の人、Tさんの人、申し訳ありません、設定と人々をお借りしました!

首なしライダーの人、自分はここまで長くなるとは思ってませんでした、ホントにスマンです。
東京の人、長々とご迷惑かけました。


さて、私は10月の上旬まで姿を消します。ナニ、どうしても突破せねばならん試験があるもので…

東京の人から許諾を得たひきこさんの物語も形にしたいし(一話分は完成しそう)、
小塚の巻き込まれた事件も決着させなきゃいけないし、
墓地に居るエンジェルさんの契約者に媚薬の話を聞いて狂喜乱舞する二人組の話も書きたいしで
色々混乱しておりますが、ひとまず私はここまでという事で。
ログ保存等で何度か覗きに来るとは思いますが、上記の通り、よろしくです。
あ、どうか早川小塚をよろしくお願いします。彼女、そろそろ精神が限界だと思いますので。
106バールの少女:2009/09/23(水) 14:03:30.66 ID:yCGT5Wi50
そして、Tさん
長い事ヤキモキさせて、ゴメンなさい!  <(____)>
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:05:41.79 ID:EYHyQ+Wv0
みなさん乙。
とりあえずアニキがフリーダムだというのはよくわかったwww

…撒き散らされたアニ気の影響で、街中のいい男が活性化とかないよね…?
108三面鏡の少女:2009/09/23(水) 14:07:59.45 ID:nrp/9siX0
「ふ、ふふふ……峠は越えたわ……これでしばらくは大丈夫」
「それでも時間の問題よねー」
「着実に膀胱炎フラグ?」
「諦めてこれ使いなよ、ほらペットボトル」
「絶対にノゥ! ていうかコーラのペットボトルは化学の先生の顔思い出すからパスー!?」
「あれ、知らないの? コーラ持って歩いてるのは先生の弟さんだよ、双子の」
「マジでっ!? ていうか何で知ってるのあたし達!? というか知らない事を知ってるなら鮫島事件の解決時期とか教えて!?」
「無限にいるあたし達の中で、先生に弟さんがいるって聞いたのをたまたま覚えてた子がいたのよねー」
「忘れた事でも誰かが覚えてるものよね、無限にいるんだもん」
「知らない事は知らないけどね。あたしの知らない事で知ってるのは、あたしが死ぬときの顔だけでーす」
「ホント役に立たないなー!?」
「心外だなー、現在進行形で役に立ってるじゃない。人数で」
「人数だけだけど」
「ペットボトル空になるまで飲んであげてるじゃない。するのに」
「今のあたしがペットボトル空になるまで飲んだら破裂するよねきっと。何処がとは言わないけど」
「やかましいわー!? ……っ、叫び続けてたらまた波がっ……」
「あたし自重、マジ自重……ん?」
「どうしたのあたし?」
「お母さんとお父さん、まだ旅行中だよね? 帰ってくるの来週ぐらいで」
「結婚記念日はいつも海外だもんねー。それがどうかしたの?」
「誰か家に入ってきてるよ? 玄関とこの床板、アレちょっと軋むじゃない。あの音がした」
「誰かちょっと見てくる?」
「絶対嫌ー、こっそり入ってくるなんて絶対まともな人じゃないじゃない」
「だとしたらあたしがピンチ!? あたし達ちょっと薄情じゃない!?」
「ていうかさー、刺激しないでこっそりやり過ごした方がいいかもしれないじゃない」
「なんかまさにホラー展開よねー。ドッキドキー」
「他人事だと思って……」
「他人事でーす」
あたしは三面鏡に顔を突っ込んだまま震えていた
正体不明の侵入者への恐怖二割、あたし達への怒り一割、堪えきれるかわからない尿意七割で
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:08:22.26 ID:EYHyQ+Wv0
バールの少女の人さん、乙です!
試験、頑張ってください!
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:09:33.06 ID:8DxTd4cW0
フクロウ男
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 14:28:54.61 ID:dQOAdIzN0
都市伝説セピアか?
112菊裂き女:2009/09/23(水) 14:47:57.64 ID:LNWDj/JQO
菊「ん?なんだろうアレ?」

目に入ったのは筋肉隆々な全裸の男・・・いや漢達。
その中の一人が近づいて来る。 やたらにこやかに笑いながら。
思考が攻撃的になる。でも危機は感じない。
この程度の男は既に何度も犯し※した事がある経験からくる自信だ。

113菊裂き女:2009/09/23(水) 14:49:10.51 ID:LNWDj/JQO
漢が話しかけてくる。

アニ「OH!可愛らしいオジョーサンデスネー!!」

菊「まぁ、ありがとうございます☆」

筋肉をピクつかせながら話を続ける。
ボクとした事が、敵対心が顔に出てしまったのだろうか?

アニ「そんなに警戒しないでクダサーイ!
オジョーサンを襲おうだなんて考えてマセーン!!
ワタシはメンクイデスから。面食いではなくメンズ食いデスケドネー」

なるほど、ゲイか・・・。漢は続ける。

アニ「この辺りはでんじゃーデース!オジョーサンは独りで出歩かない方がベターですヨー」

そう、ゲイ・・・
114菊裂き女:2009/09/23(水) 14:50:05.25 ID:LNWDj/JQO
菊「ご心配、ありがとうございます。でも一つ訂正させてくださいますか?」

菊「ボク、男の子なんですよ。これでも襲わずに心配して下さいますか?」

たとえゲイでもボクのようなタイプの男に手を出すなら敵だ。
幼女、ショタに性的暴行をする輩はみんな犯し※す。
ボクはスカートをまくし上げ、男である証拠を見せる。

アニ「NOOOOォォォォォオオオオ!!」

ボクのを見たとたんに頭を抱えて悶え始める。

アニ「惜しい!実に惜しいデース!!
こんなにたくましい肉柱なのに、見た目がガールでは・・・ッ!!トゥギャザーできマセーン!!」

雄叫びを上げて全裸の漢は走り去ってしまった。
とりあえず、敵では無かったみたいだね。

軽く身だしなみを整え、数歩進み、漢が走り去った方へ振り返る。

菊「クスッ、ボクの勝ちだ。」

彼の肉柱も立派だったけどね・・・ボク程じゃない。
再び歩き始める。
蝶や蜂が花と間違えて寄ってきそうな良い香りを振り撒いて。
シルクのようにサラサラで、星を散りばめたように艶やかな髪をなびかせて。
花弁のようなフリルをヒラヒラと揺らして・・・
町のどこかへ、歩を進める。

おわり
115花子様の椅子:2009/09/23(水) 14:54:15.52 ID:LNWDj/JQO
とりあえず、アニキーズは菊裂き女と絡ませてみたかった。それだけでやっちまったアッー!

バールの人乙!読んでみたがどこに花子様が?
クロスされるの嬉しいから二回くらい探し読みしたけど見つからないんだぜ。
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:00:39.55 ID:irNx1x8M0
皆乙!!
バールの人の兄貴は素薔薇し過ぎるwwwww

>>108
着実に追い詰められてるなwwww
おもらしもそう遠くはあるまいよ

>>115
こちらとしても菊裂きさんとは一度絡ませて見たかったんだwwwww
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:07:38.52 ID:yCGT5Wi50
皆さん、乙です!

なんつーアニキ軍団だw

>>115
実は二人が包囲されて、店長ロボの支援射撃を受けた際に
ライダーさんの耳に聞こえた中に、花子様のサディスティックな台詞が…
(前スレ>>531
ちょっとした内容で申し訳ないです。
本当は、はな花の方々に拾ってもらうという案もあったんですが
かなりカオスな事になりそうだったので…
いつか、機会があれば、是非
118題未定…現在題募集中:2009/09/23(水) 15:10:55.61 ID:EYHyQ+Wv0
なんか結界がやっちまった感がしてならない。
誰か助っ人にくるイベント発生するかTさんが《夢の国》本体撃破するかしないと、
何度シミュレートしても五話目くらいで主人公くんご臨終するんだがw
ついでに一人で脱出しようと思うと結界付近が街壊滅状態に…ダメだオワタw
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:11:03.96 ID:LNWDj/JQO
>>117 前スレでしたか。まだ前スレまとめ落として無い上に、申し訳ないことにスレ存命中に未読なもんで・・・
帰ったら確認してみる
120「結界都市『東京』」second stage:2009/09/23(水) 15:11:48.02 ID:HXvBiNIM0
皆さん乙でした!という訳で俺も…
いつぞやに書いた黒服幼女とマジでバトルさせてみました

 ―Episode4 人の形破壊せし後の戦―
 私達はカプセルに入っている人の形を破壊して回っていた。
 「…このままだと効率が悪い。ここから二手に分かれましょう。」
 「…ああ、そうだな。じゃあ、生きて帰れよ。」
 「ええ…分かりました。ではそちらも…」
 そう言って少年は向こうへと消えて行った。
 「…さて、そろそろいいですかね。いるんでしょう?出てきたらどうです?」
 
 私がそう言うと、あの時の黒服少女が現れた。
 「あちゃー、やっぱり気づいてたか。どこから気付いてたの?」
 「そうですね…貴方が消えてすぐに誰かに見られているような気配がしたもので…」
 「うーん、バレないと思ってたんだけどな。」
 「さて。ここに来た、という事は私と戦うつもりで?」
 「うん、そのつもりー。まあ、さっきの蜘蛛のお兄ちゃんとも戦おうかとも思ってるんだけどね♪」
 「そうですか…出来れば戦わずに、と思ったんですがね。」
 私は紅く輝く刀を取り出す。刀身にプラズマを内包する刀だ。
 
 「この学校町は私…否!俺が護って見せる!」
 一人称が"俺"に戻るのも久しぶりだ…。最近"私"が多かったからか、"俺"に戻ると少しむず痒い。
 「いつものお兄ちゃんに戻ったね♪でもボクだって負けてあげられないんだ。イッちゃんの為にも。」
 「その先にどのような運命が待っていても、ですか?」
 「そう、その通り。例え感情をなくしても、ね。」
 「…そうですか。では改めて交渉は決裂した、そう言う事ですね?」
 「うん。改めて言うけど、ボクは負けないよ?」
 「…いいでしょう。この私も全力を以って臨ませてもらいましょう。」
 私は紅く光る刀を握り直す。そして、少女が腕を振るう。すると―
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:13:16.76 ID:EYHyQ+Wv0
結界都市さんktkr!支援!
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:13:36.45 ID:LNWDj/JQO
>>116 エクスカリバーのサイズを勝手に菊裂きの勝ちにしちゃったけど大丈夫かな?
123「結界都市『東京』」second stage:2009/09/23(水) 15:14:39.01 ID:HXvBiNIM0
 少女の袖口から無数の小さな虫がこちらに向かってくる。だが私は慌てることなく、
 「ふんっ!」
 持っていた刀で虫達を蒸発させる。プラズマはセ氏1億度位はある。小さな虫は近づいただけで蒸発して昇華されるだろう。
 それでも少女は無数の虫を出してくる。業を煮やした私は―
 「短距離『転移』。」私はその場から居なくなる。
 そして私は少女の後ろをとる。もらった!しかし―
 少女の体は無常にも崩れ去る。まるで、少女の体が元から虫で構成されてたかのように―
 「…変わり身、ですか。まあいいでしょう。それよりも…彼は大丈夫でしょうか。」
 私は人の形を壊すべくまた施設内を走り始めた。

さて、ギザ十の人に改めて色々と土下座をしよう…

そして俺も少し、頭冷やそうか…
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 15:46:53.98 ID:irNx1x8M0
>>122
無問題なんだぜwwww

結界の人支援
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 16:21:22.50 ID:CyRLe8+pO
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 16:51:17.48 ID:CyRLe8+pO
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 17:01:10.17 ID:HXvBiNIM0
128恵みと裁きの八本脚:2009/09/23(水) 17:23:34.17 ID:HXvBiNIM0
さてと、こっちもいきますよ。

 さっき思いがけない人物に出会った。あの結界の少年、いや結界の黒服と言うべきか。
 まさか黒服になっていたとは…力を使いすぎた、と言っていたが、俺もそうなるのだろうか。
 黒服となった今でも、剣の威力は変わらないようだった。
 さっき別れはしたが、無事にやっているのだろうか。
 そう思って俺は人の形の入ったカプセルがある部屋を探す。
 ここは…もう始末済みか。見た感じ悶え苦しんでいた。中から焼かれたのだろうか。しょうがない、別の部屋を探そう。
 ここは…よし、次のターゲットはここだ。
 俺は部屋の中心に立つ。
 「『組織』の良い様にはさせないぜ?"スパイダーネットストリングVer.3"!!!」
 無数の蜘蛛の糸が部屋にある全部のカプセルに巻きつく。
 「知ってるかい?蜘蛛の糸はどれだけ出しても無くなる事はないんだよ?」
 俺は一つに集まった蜘蛛の糸を引っ張る。全ての蜘蛛の糸がそれに連動して互いを引っ張り合う。そして―
 ガシャーン!部屋にあったカプセルが全て壊れ、中にいた人の形もスライスされた。
 「ぐっ!」その場に膝をつく。流石にちょっと無理をしたようだ。
 グー ……どうやらスタミナも切れかけてるようだ。腹減ったぜ…。
 ひとまず俺は食糧庫はないか探し回る事にした。

やっぱり人間、お腹空くんですw
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 17:41:13.18 ID:NXjke1uF0
蜘蛛の人おつ!

旧まとめサイト、スレタイが変わって見逃してたっぽいな・・簡易更新入ってたようだ
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:00:07.03 ID:o3yYkey8O
>>129
まじでか、ちょっと見てくる
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:20:35.38 ID:NXjke1uF0
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:33:13.40 ID:LNWDj/JQO
投下が無いっぽいから設定垂れ流す。

菊裂き女はホモではなくバイ
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 18:50:33.27 ID:irNx1x8M0
>>132
なん・・・・・・だと?
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:12:01.48 ID:PO5kYgLv0
>>132
……な……に?
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:12:51.98 ID:HXvBiNIM0
>>132
マジ…かよ……
136Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:16:24.20 ID:PO5kYgLv0


            ●


「私を誰だか分かっているかね?」
 老人はTさんと呼ばれる青年に問う。彼は老人を見て、
「≪夢の国≫の創始者。だろう?」
 顔を見たことはないがこんな所にいる人間なんてそうそう候補はいないからな。
 と彼は言う。
「その通りだ」
 老人はうなずき、
「そして、真の≪夢の国≫の王だ」
 どこからともなく現れた黒いパレードを追加補充した。
「ってかTさん遅え! 俺超危なかったんだけど」
「ああすまん。人形の嬢ちゃんが契約者の位置を特定する間に赤い靴コンビを地下カジノに放りこんできたら少し遅れた」
 自分の契約者の文句を聞き流している青年。契約者の少女もまあいいや。と言い、言葉の矛先を老人に向けた。
「真の王ってなんなんだよ偉そうに、契約者の嬢ちゃんを利用してたひきこもりのくせして」
「病に伏せっていたのでな」
 老人は楽しそうに嗤う。そして面白い話でも聞かせるかのように、
「それも新鮮な臓器でこの通り、無事に復活を果たしたよ。これで王権をあんな小娘に委ねることもない」
 と言った。
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:19:54.65 ID:o3yYkey8O
Tさんきた!!
ラストスパートか?
支援
138題未定…現在募集中:2009/09/23(水) 19:20:15.33 ID:EYHyQ+Wv0
自作品wiki収録完了。
作っちゃった《夢の国》の結界について、
《夢の国》のページにまとめといたほうがいいかな?
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:21:24.72 ID:EYHyQ+Wv0
ってTさん来た!
クライマックスっぽくていい感じ!
140Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:21:39.74 ID:PO5kYgLv0
「あなた、もしや」
 何かに気づいたような黒服の男に老人は視線を向ける。
「んー? 貴様はいつか私に刃向った≪夢の国の地下道≫と≪夢の国の地下カジノ≫の契約者か。
そしてそっちの貴様は、……ああ、そうだ。一年前攫った餓鬼共を攫い返しに来た人間か。
貴様のせいで私の復活は一年遅れてしまったよ。今回もいろいろと手を尽くしていたようだな。
しかしそれも今となっては私はこうして目覚め、貴様らは両方とも都市伝説の身か。ハハハ、これは良い!
 黒服、お前の想像の通り餓鬼共の臓器はこの通り私の血肉となっているよ!
 売り払うよりも遥かにマシな使い方だろう? ハハハハハハハハッ!」
「あなたはっ」
 黒服が彼にしては珍しく、怒気ともいえる感情を露わにする。しかし老人は意に介さず、
「ここに来れたということは、貴様らは≪夢の国≫の関係者に列せられるようだな。まったく、やっかいな」
 そう言うと≪夢の国≫の創始者たる老人は≪夢の国≫の契約者に命令を下す。
「行け小娘、そこの二人、それに一緒に連れてきた人間の小娘も人形も共に呑みこんでしまえ」
「……っ、は……はい」
 ≪夢の国≫の契約者は息も絶え絶えになりながら立ち、ナイフを構える。
「おいおい、あの子無理してんじゃねえの?」
「だからどうした?」
 青年の契約者の少女の言葉に老人は心底どうでもよさそうに答える。
 クソ爺め、
 そう少女がつぶやいた瞬間、≪夢の国≫の契約者が動き出した。それと同時に、
 ――ジリリリリリリリリ
 契約者の持ったままの携帯が鳴り始める。
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:22:25.55 ID:NXjke1uF0
Tさんしえーん!
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:22:40.11 ID:irNx1x8M0
はないちもんめの設定更新完了って

Tさん、キタァァァァァァァァァッ!!
最終決戦も大詰めか!?
支援!!
143Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:24:33.15 ID:PO5kYgLv0
「パレード、行って」
 ≪夢の国≫の契約者はパレードに指示を出し、携帯は放り捨てた。
パレードが≪夢の国≫の契約者を追い越して青年たちに接近。
 携帯のワンコールが響く。
「くっ」
「破ぁ!!」
 銃を慌てて構える黒服を手で制して青年は叫ぶ。同時に発射された白光がパレードを轟音とともに消し飛ばす。
 携帯のワンコールが響く。
「後ろです!」
 黒服の言葉に反応して振り返った青年は振り下ろされてくるナイフを発光する手で受け止める。
 携帯のワンコールが響く。
「このナイフが折れてくれると幸せだな」
 その言葉と共にナイフに光が移り、ナイフは飴細工のように折れ曲がり、逆の手で掌底を叩きこもうとする。
「もうっ!」
「黒服さん!」
「はいっ!」
 不意打ちが失敗したのを見て青年から苛立たしげに退く≪夢の国≫の契約者に黒服が接近する。
 いざつかみかかるというところで≪夢の国≫の契約者は近場に転移。パレードがどこからともなく現れる。
 携帯のワンコールが響く。
「っ!」
 腕が痛むのか、片腕を抑えて身を折った≪夢の国≫の契約者に青年の契約者の少女が突っ込む。
「このっ!」
 蹴りを放つが≪夢の国≫の契約者はあっさりと避ける。
「それ!」
 そこに少女の肩から裁ちばさみを持った人形が突き刺しにかかる。
 顔が一瞬驚きに彩られた≪夢の国≫の契約者だがすぐさま後方へ転移。その間に先程増援したパレードが青年に消される音が響く。
144Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:26:57.05 ID:PO5kYgLv0
「残念っ、……でした!」
 ≪夢の国≫の契約者はいつの間にか鉈を取り出しており、乱暴に振りまわす。
 携帯のワンコールが響く。
「おっと」
 Tさんの契約者の少女は鉈を見るなり一歩退く。
「まあそう拒否しないでくれよな」
 少女の額には冷や汗、しかし笑みが宿っている。
 ――ジリリリリリリリリ
 携帯のワンコールが響き、繋がった。
 『こちらは留守番サービスセンターです』
 間髪入れずかわいらしい声が入る。
『もしもし、わたしリカちゃん、今、あなたのうしろにいるの』
 瞬間、少女の肩に居た人形が消えた。
 そして電話で告げられた通りの、≪夢の国≫の契約者の背後に裁ちばさみを振り下ろす人形が現れる。
 ミッ○ーが≪夢の国≫の契約者に手振りで危険を知らせる。
 そこから漠然と危険を感じ取った≪夢の国≫の契約者はその場からとっさに離脱。
 彼女が移動し、空を切った裁ちばさみを横目に見つつ状況を確認する一瞬の隙に、
 いつの間にか目の前には黒服と青年がいた。
「お薬です」
 そう言う黒服の手には水晶がいくつか握りこまれており、
「すべての呪縛から解放されたら、幸せだよなぁ」
 青年の声と共に水晶に光が宿り、

「「破ぁ!!」」

 口内に黒服の手が突きこまれ、体内で水晶のパワーストーンとしての力を能力超過で発する。
 すなわち浄化。
 彼女を縛る呪いが浄化される。腕の呪印も消え失せ、彼女を縛る一切の拘束がはじけ飛ぼうとする。
145Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:29:16.36 ID:PO5kYgLv0
 ――フム、
「≪夢の国の地下トンネル≫か」
 黒服と青年の後ろに≪夢の国≫の創始者が立っていた。手には肉厚のナイフが一振り、
「な」
「くっ!」
 青年が黒服の腕を引っ張る。
 それによって黒服がすんでのところで老人が振り降ろしていたナイフを回避する。
「あれが発動したのはここが≪夢の国≫の中でもあるし、地上地下という括り以上に異常な空間だから、か?」
 老人は転移で少し退き、
「呑め、奇形共!」
 パレードが青年たちを丸ごと呑みこもうと迫った。
「っの!」
 青年がとっさに振り返り手を向けるが、
「餓鬼共を討つのか?」
「っ!」
 老人の言葉にビクリと動きを止める。
「甘いなぁ、もう助からんのは分かっているだろうに。今まで散々消していただろう?」
「おい、やばっ?」
 青年が動きを止めた一瞬の隙に側面からも現れたパレードは彼等を一人残さず包み込み、その身の内へと呑みこんだ。
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:30:11.52 ID:CyRLe8+pO
夢の国解放きたー!?
しえん
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:33:17.90 ID:NXjke1uF0
解放来るー・・!?
148Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:33:46.14 ID:PO5kYgLv0

            ●


「ハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
 老人は愉快に笑っていた。
「ここまでたどり着ける可能性のある数少ない者たちがこうして潰えたわけだ」
 老人はそう言うと己の契約者へと顔を向ける。
「もう使い物にならんか?」
 青年と黒服が放った白光に体内を侵され、倒れたまま動かなかった契約者はやがてゆっくりと身を起こし始めた。
「あな……たは」
「ほう」
 生きていたか、老人がそのしぶとさに感心していると、
「あなたは、≪夢の国≫に何をさせているんですか」
「なに?」
 ≪夢の国≫の契約者は立ち上がる。その眼には確かに意思と、理性の光が見てとれ、
「そうか、あれは私の制御を解除するための、おそらくは宝玉の類か」
 老人はそこで合点が行く。≪夢の国≫の契約者は老人を見据え、
「あなたは、子供たちに夢を与えるはずの≪夢の国≫に何をさせているのかわかってるの!?」
 言う。
 老人はそれを聞くと何を馬鹿な、と首を振り、
「フム、それは違うな」
 きっぱりと告げた。
「≪夢の国≫は、私の国だ。私の利益のためにのみ動く、国だ」
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:34:37.37 ID:irNx1x8M0
解放・・・できた?
支援
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:35:00.43 ID:Ms7T2TE30
ただいま、皆様に最大限の乙を!
そして!!
Tさん支援!!!!
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:35:12.34 ID:EYHyQ+Wv0
おおおおおおおお盛り上がってきたああああああああああ!!!
152Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:36:02.93 ID:PO5kYgLv0

「あなたは」
 ≪夢の国≫の契約者の抗議をぴしゃりと遮り老人はパレードを呼び出す。
「また何もかも忘れて私に仕えるがいい」
 手の振りと共にパレードが行進する。
「みんな!」
 ≪夢の国≫の契約者がパレードに声をかけるが彼らは一切反応しない。
「≪夢の国≫は私の国だと言っただろう?」
 わからんか?
 そう言って老人は嗤う。
「私の所有物なのだよ。王の権利を委譲されていただけの契約者にはもう≪夢の国≫は扱えん」
「っ、」
 睨みつける≪夢の国≫の契約者。その反抗的な態度を見て不快そうに老人は眉をひそめる。
「まったく、完全に支配したはずの状態でも私の意図しないことをしおる小娘が、
貴様のせいで町の侵攻も思うように進んでいない。……まあいい、もう私は復活を遂げたのだしな。契約者など用済みだ」
 嗤って告げる。
「パレードに呑みこまれて私の一部になるがいい」
 その声を合図にして≪夢の国≫のパレードが≪夢の国≫の契約者に殺到した。
「っつ!」
 目を瞑り来るべき衝撃に備えていた≪夢の国≫の契約者だが、
 いつまでたっても衝撃は来なかった。
「なんだと?」
 そして閉じた瞼の向こう、老人の驚くような声も聞こえてくる。
「?」
 彼女は目を開けた。
 そこには、
「マスコット風情が」
 憎々しげにつぶやく老人から彼女を庇うように、首のないミッ○ーがパレードと対峙していた。
153Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:37:20.15 ID:PO5kYgLv0

            ●


 …ぷぅん
 それは、静かに飛び続ける
 あちらこちらにチラシが張られているが、それはそんな物に興味はなかった
 そもそも、それに文字を読めるだけの知能はない

 ぷぅん、ぷぅん
 それは、静かに飛び続けた
 目の前から迫ってくるパレードにも気付かずに

 ぷぅん、ぷぅん、ぷぅうぅぅぅうう………
 ……………



 その日
 一匹の、黒こげの蝿が、夢の国に取り込まれたが
 恐らく、それはこの事態に、なんら影響を及ぼす事はないだろう



             ●
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:37:43.77 ID:Ms7T2TE30
○ッキー!!!!!!!!!!
いまだ!今だけKH仕様になるのを許すぞ支援!!!!!!!
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:38:11.33 ID:CyRLe8+pO
Tさんたち飲まれた!?
そしてミッ○ーwwwww
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:39:08.30 ID:L0fpTKeP0
まさか…スパニッシュがここで…!?
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:39:18.22 ID:/xV/3TEm0
スパニッシュ…!!
そうか、これが伏線だったんだ!!
これで勝つる、勝つるぞ!!
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:39:27.04 ID:EYHyQ+Wv0
さらに支援。
成程……異種間ラヴァーか
159Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:40:42.51 ID:PO5kYgLv0


 そう、ないはずだった。

 しかし、世界一有名なネズミたるそのマスコットはその時にちょうど首が切断されていた。
 首が無くなっていてもマスコットは≪夢の国≫の一部だ。
媚薬の蠅程度に飲まれることはない。しかし、完全に蠅を取り込んだわけでもなかったのだ。
媚薬の蠅を取り込み、マスコットが最初に見た者が≪夢の国≫の契約者だった。
 そこで媚薬の蠅の能力は緩やかながらに発動した。しかし、それもまたマスコットには意味を持たないものだった。
 完全であるならば。


 マスコットが契約者を見た。その瞬間、無理やりに、歪んだ愛を求めさせる媚薬の蠅は、
歪んでいた彼が、≪夢の国≫の一部たる彼等が誰を愛すべきなのかを思い出させたのだ。
 マスコットは他のマスコットにも自分たちの本分を思い出してもらおうと思った。
しかし、彼等は思い出すことはなかった。そもそも言葉すら通じないモノが多かった。
ならば自分のように欠損があるマスコットはどうだろうか? 
そう思ったが結果は体の欠損したマスコットを破壊し、また復活させなければならないというものだった。
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:40:46.04 ID:irNx1x8M0
スパニッシュ・・・!?
そうか、そう言う事か
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:42:25.36 ID:Ms7T2TE30
まさかのスパニッシュフライが役に立ったwwwwwwwwww
やばいwwwwwwwwwあのシーン小ネタ以下だから保管スルーしてたwwwwwwwww
162Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:42:33.12 ID:PO5kYgLv0
 どうやら全てを思い出したのは自分だけらしい。
マスコットは自覚した。契約者たる少女を筆頭に、≪夢の国≫の在り方は歪められていたのだ。
 歪めている存在の正体もすぐに分かった。≪夢の国≫の創始者たる老人が契約者を操っているのだ。
少女の近くにいればすぐに分かった。復活しつつある老人の意識が介入しているのも傍目にははっきりと分かったし、
少女の傍で共に戦った契約者や都市伝説のうちの幾人かも、こちらの状態に気が付いているかのような言葉が散見された。
しかしその事態にたいして彼は何もできなかった。
≪夢の国≫の一部でしかない彼には≪夢の国≫を支配下に置く老人には勝てない。
せめて契約者の少女が完全に操られる前に自分が自我を取り戻していればいいと思ったがそんなものは既に後の祭りだった。

 マスコットは諦めていた。自分のこの状況も再生してしまえばおそらく帳消しになる程度のものでしかない偶然の産物に過ぎない。
 だが、マスコットは出来得る限り頑張ろうと思った。
 それは彼等が本来愛すべき者たちの一人である契約者の少女を護ろうと思ったからであったし、それに希望もあった。
163Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:44:04.64 ID:PO5kYgLv0


  ――近日中、学校町にて≪夢の国≫が大きなパレードを開催する。
     各々方注意されたし。――

 そう書かれた紙を見つけたからだ。自分たちに気づいているモノがいる。それは小さいが確かな希望だった。
 町への侵攻が開始された。しかしマスコットは契約者から離れようとはしなかった。彼女の周りには護衛のパレードがたくさんいた。
いざとなれば子供たちから奪った臓器によってもうほとんど目覚める寸前にまで回復していた創始者が何かしらの手を打つだろうとも思った。
しかし、真の彼女の味方は今の≪夢の国≫では一人もいなかったのだから。
 そう、
 彼を除いては。

 奇跡は起きた。自分たちにひどく近しい匂いを感じる黒服と、
過去に殺したと思っていた――いや、まだ自我がほんの一握り残っていたころの契約者の少女がなんとか瀕死で済ませていた青年が≪夢の国≫を操る老人の所まで来たのだ。
 彼等は自分たちの命と引き換えに契約者の少女を呪縛から解放した。

 ならば、

 契約者の少女を、我々が認めるべき≪夢の国≫の本当の王たる者を護るのは――

      彼の役目だった。
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:44:51.31 ID:Ms7T2TE30
ミッ○ー男だ……!支援!!!!!!!
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:46:40.52 ID:NXjke1uF0
なんという伏線回収・・!
そしてここで夕飯召集とかねえよおおおおお
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:47:33.60 ID:EYHyQ+Wv0
ミ○キー、なんという漢…!
くそう、明日の夕方まで来られないのがこの上なく悔しいぜ……!
167Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 19:47:46.14 ID:PO5kYgLv0
Tさんとミッ○ーの戦いはこれからだ!


皆さんの支援に俺が泣いた

さて、というわけで≪夢の国≫の契約者解放とミッ○ーイケメンモード突入辺りでいったん切ります。
スパニッシュフライはあのネタを見た瞬間にここの流れが決まったwwwww
おそらく次回で最後まで行きますかね?
明日の夕方には≪夢の国≫の大将戦は決着付きそうです。

>>106
こちらこそ急がせてしまい申し訳ない。
試験超ガンガレ!
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:48:31.97 ID:CyRLe8+pO
ミッ○ー!!!!
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:49:10.02 ID:Ms7T2TE30
Tさん乙であります!!
まさかの○ッキーイケメンモードwwwwwwww
つか
>スパニッシュフライはあのネタを見た瞬間にここの流れが決まったwwwww
マジっすか!?wwwwwwwwwwww
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:50:14.06 ID:EYHyQ+Wv0
>>167
乙!

もし決着がついても、その前に「こんな戦いがありましたよー」みたいな感じで
書いちゃうのってアリかな?
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:51:48.05 ID:HXvBiNIM0
ついにイベント来たか?

そしてミッ○ーマジで漢だ!
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:52:07.98 ID:PO5kYgLv0
>>169
マジっすww

>>うん、ただそれだけ
影響は絶対ない。むしろあったら噴く

って書いてあったから噴いてもらおうと思った。後悔はしない
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:53:21.58 ID:Ms7T2TE30
>>170
個人的にはアリなんじゃね?と思う

>>172
マwwwwwwジwwwwwwwwかwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
うん、盛大に噴いたよ畜生wwwwwwwwwwwww
俺のポカリスウェット返せwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:55:09.56 ID:PO5kYgLv0
>>170
はい! ぜんぜんおkです。むしろリアルタイム視点で書いてください!
≪夢の国≫が滅んでもパレードは町に残るんでしっかり話的に落ちはつけられるはずです
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:57:26.24 ID:EBfI2eoM0
あれ
パワーストーンの契約者の救出って成功してたの!?
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 19:57:57.42 ID:EYHyQ+Wv0
>>174
マジか、パレード残るんですかwww
あれ、ということは完全決着はパレード殲滅したらってことでおk?
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:01:17.34 ID:PO5kYgLv0
>>176
ネタばれ〜
夢の国消失後、再生能力を失ったパレードが町に残ります。
潰せば消えるのでそれなりの武力があればそれほど苦労はしません。
再生能力の消失から各契約者たちも事件の収束を実感する一助になるでしょう
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:03:29.80 ID:irNx1x8M0
乙!!
テンション上がってきた!!

>>177
再生能力失ったパレードなら割と楽に倒せるな、うん
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:04:58.18 ID:EYHyQ+Wv0
>>177
それは「《夢の国》として発揮している特殊能力がすべて消える」って解釈でおk?
なんかしつこくて申し訳ないんだが、変な結界作っちまった責任があるからなあ…
180小ネタ:2009/09/23(水) 20:05:36.56 ID:Ms7T2TE30
 …夢を、見ていた
 これは、私の勝手な夢
 私の、自分に都合のいい勝手な妄想

『もう、あなたっていつもそうよね』

 くすり、と女性が笑う
 キラキラと、女性の周りには輝く金粉が漂っていた

『そう、いつもそうなのよ。あなたは自分の事を何の価値もない、ってそう思って』

 だって、私に価値など存在するはずがない
 …あの時、私は死ぬはずだったのだ

『そう言う言い方は、やめた方がいいよ?』

 困ったように、男性が笑う
 いつも、彼の隣に居た赤いはんてんの少女がいなくて、少し寂しそう

『そんな事言ってると、あいつ、悲しむぞ?』

 ……あぁ、そう
 彼は、私を救い出してくれた
 …けれど 
 放っておいてくれれば良かったのに

『ったく、だから、そう言う言い方はやめろってんだよ』
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:08:33.50 ID:irNx1x8M0
>>180
支援!
182小ネタ:2009/09/23(水) 20:09:10.15 ID:Ms7T2TE30
 たくましい体付きの男性が、忌々しそうに呟いた
 彼の隣にも、いるはずだった少女がいなくなっていて…やはり、寂しそうだ

『あのな!あいつは、お前を助ける事に、何の迷いもなかったはずなんだよ!
 あいつは、お前がどう思おうと、お前を助けた事に、何の後悔もしてないんだ!』
『そうよ、彼はいつだって子供の味方だった。それは、あなたも同じ』
『だから、ね……もう、君自身を、許してあげたら?』

 …許す?
 そんな事なんて、できるはずがない
 だって、私のせいで、彼は死んでしまって


 …あなたたちも、死んでしまったのだから


『もう、だからぁ。あなたは、何もかも自分で背負い込みすぎなのよ!…変な所が、彼に似てるんだから』
『僕たちは、ね。自分たちで選んだんだよ。彼の仇を取る事を』
『お前のせいじゃない……俺達が、弱かっただけだ』

 あぁ、でも、でも
 彼が死ななければ
 あなたたちまで、死んでしまう事は…

『…遅かれ早かれ、こうなってただろうよ』
『そうだね、彼は、「夢の国」を正しい道に戻そうと必死だった……でも、悔しいけど、彼には闘う力は無かったから』
『……遅かれ早かれ。結末は、同じなのよ』
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:09:32.36 ID:PO5kYgLv0
>>179
はい、再生能力、侵食能力も消え失せ、更に伏線一個消化して
知ってるひとなら一般人でも倒せれるレベルにまで住人は弱体化します
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:10:21.34 ID:irNx1x8M0
>>183
本格的に姫さん無双が始まる訳ですね、わかります
185小ネタ:2009/09/23(水) 20:11:32.81 ID:Ms7T2TE30
『僕たちは、それに失敗してしまった』
『…俺達にも、力が足りなかった』
『でも、ね』

 三人は、笑ってくる
 大丈夫だ、と
 そうとでも、言うように

『今の彼、なかなか心強い味方がいるみたいじゃない?』
『そう、あの時の僕等よりも強い味方が、たくさん、たくさん』
『悔しいがな……だから、大丈夫なんだよ』

 もう、これ以上犠牲者は増えない
 彼のように…彼の友人たちのように、死んでしまう契約者は出ない
 だから

『…あなたも、そろそろ…未来を、見て』
『生きることを、諦めないで』
『生きろ。あいつがお前を生かしたんだ。死ぬまで生きやがれ!!』

 ……結局
 私は、誰かに助けられてばかり
 誰かに助けられ、死ぬはずの私だけが生き延びて

 …でも

 今回は……違った
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:12:36.83 ID:PO5kYgLv0
しえん!
187小ネタ:2009/09/23(水) 20:13:57.40 ID:Ms7T2TE30
 自分を救ってくれた存在たちは、生きている
 私のような人間にも、手を差し伸べてくれた

 …嬉しかった
 同時に、申し訳ない
 私なんかに、手を差し伸べてくれた
 涙を流し、説得してくれた
 …あの、少女の苦しみを
 私が、払う事ができればいいのに
 私に、その力があればいいのに

 …力不足を痛感して
 パワーストーンと契約し……「組織」の黒服となった彼に、手渡し続けた

 ………私は
 ほんの、少しでも
 誰かの力に、なれただろうか?

『…ほら、前、向いてよ?』
『後ろを振り向いてばっかりじゃあ、駄目だよ?』
『……ま、生きろや。お前が死んだとなっちゃあ、あいつ悲しむぞ?』

 ………あぁ
 私は……生きても、いいのだろうか?

 迷いは、完全には晴れない
188小ネタ:2009/09/23(水) 20:14:59.87 ID:Ms7T2TE30
 すぐに迷いが晴れてくれるほど……彼女の迷いは、簡単なものではなかった
 けれど…


 ……少し
 ほんの、少しだけ
 彼女は、希望と未来にすがる道を……見出す事が、できたのだった





fin









カっとなって書いた
伏線だけボロボロ出して回収できるかどうかはわかんね
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:19:33.23 ID:irNx1x8M0
乙!
なんやら深くなってきたな・・・
>伏線だけボロボロ出して回収できるかどうかはわかんね
あるあるww
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:20:43.15 ID:EYHyQ+Wv0
>>183
了解しました、答えて頂いてありがとうございます。

とりあえず明日の夕方までにTさんたちの最終決戦と同時間軸で
一話書き上げて投下しようと思います。

…明後日に期末試験があるけど、そんなことは知ったこっちゃないんだぜ!
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:21:15.97 ID:Ms7T2TE30
>>189
まぁ、むしろ、今回のネタは伏線回収する気すらなく
「こんなことがあったんじゃないか」と想像してもらうつもりで書いたのは秘密なんだぜ!!
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:23:55.78 ID:irNx1x8M0
>「こんなことがあったんじゃないか」と想像してもらうつもりで書いたのは秘密なんだぜ!!
あ、マジでか
ならば一つ聞いておきたい
今回、誰かわからない人が二人ほど居たんだけど既存のキャラ?
それとも未登場の新キャラ?
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:24:41.65 ID:PO5kYgLv0
むしろパワーストーンが夢の国打倒の胆になってる件!
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:25:07.89 ID:Ms7T2TE30
>>192
あ、未登場のキャラっす。今回初
設定だけはあったけど、話題にすらあがった事のない黒服D人間時代と赤いはんてんの元契約者の友人ですね
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:27:11.38 ID:irNx1x8M0
>>194
なるほろ
ここのスレのキャラ達の人物相関図とか作ったらどえらい事になるんじゃなかろうか
とか、思ってしまった
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:30:54.61 ID:Ms7T2TE30
とまれ
コヅカちゃんの説得により、パワーストーン契約者の死亡フラグは完全にへし折られました
以降、彼女は自分の身に危険が及ぼそうとすれば、出来うる限り抗おうとするでしょう
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:30:59.17 ID:LNWDj/JQO
>>195 蜘蛛の巣のできあがりだな

そして媚薬蝿が真面目な話の伏線だと・・・?
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:34:17.44 ID:CyRLe8+pO
あの蠅がこんな話の伏線に使われるなんて誰が予想しえただろうか?
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:34:56.43 ID:Ms7T2TE30
>>195
ちなみに、俺のキャラだけでまた人物相関図作ろうとしたんだが



カオスすぎて諦めたんだぜ!!
過去の秘密の人間関係とか含めるとえらい事に
200恵みと裁きの八本脚:2009/09/23(水) 20:36:48.68 ID:HXvBiNIM0
さてと、地上でミッ○ーがかっこよく決めてるけど、こっちはそうもいかないよ!

 …ちくしょう!食糧庫は何処だ!これだけの施設だ、無い訳がない!ちくしょう!
 俺は食糧庫探して東奔西走していた。
 探す途中でカプセルを発見する。全部破壊する。そして腹が減る。食糧庫を探す。
 探し回って1時間、やっとの思いで食糧庫らしき部屋を発見した!中には―
 カ○リーメ○ト数箱とミネラルウォーター数本しかなかった。
 とりあえず全部持っていく。途中で1箱食べた。とりあえず腹の足しにはなったか。
 それでもまだ足りない。まだ食い足りない!
 しょうがないので先に進む。部屋に入ると、またカプセルがあった。
 俺は蜘蛛の糸でその全てを破壊して人の形もスライスにされる。
 断末魔の叫びをあげているが聞いてはいけない。俺が断末魔の叫びをあげさせた張本人なのだから。
 …やはりカロ○ー○イトだけでは腹持ちが悪い。何か他にないか?
 とは思ったが、其処はやはり組織。余計な食料は一切置いてない。ちくしょうっ!
 どうする?しょうがないので、どこか適当に部屋に入る。
 そしてロッカーの中を漁ってみる。ゲームとかだとロッカーとか箪笥とかにその手のアイテムがあったりするんだよな…と思ったら―
 あっさり見つかった。これは…また○ロリーメイ○だ。他の所を漁ってみる。
 すると、机の一番下の引き出しにリ○インが置いてあった。とりあえずもらっておこう。
 他にも無いか調べてみる。別のロッカーから何かを発見!
 テーレッテー!俺は"Uziサブマシンガン"と"9mmパラベラム弾×200"を手に入れた!!
 …どこぞの潜入アクションゲームか。まあいい、武器が手に入ったのは嬉しい事だ。
 俺はこの部屋の住人が戻ってくる前に逃げることにした。まあ、黒服ぐらいなら俺の能力で消すことも可能だが。
 そう思って俺は部屋を出た。また忙しくなる。一体どれだけの人数がここに乗り込んで人形の入ったカプセルを破壊しているのか分からないが、少なくとも複数いる。
 まずはスライス。これは俺だ。次に斑点がついた人形、この斑点は上で見たやつだな。次に見た目傷一つないのに苦しんだ表情の人形。これは分からないが、少なくとも俺の敵ではないだろう。
 そしてカプセルがあったと思われるが何も無かった部屋。これは多分結界の黒服だろう。あいつ、俺の前でカプセルを消し飛ばしたからな。
 どれだけ壊せばいいかは分からないが、とりあえず全部壊せばいいだろう。
 俺はまた走り出した。

とまあ、地下突入組のカプセル破壊状況的にはこれでいいのかな?赤い2人とチャラ男さんグループお借りしました焼き土下座っ…!!
『組織』の、しかも「暗部」の施設だから食糧なんて雀の涙ぐらいしかないって事にしたけど、いいのかな?
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:37:57.86 ID:Ms7T2TE30
カロリーメイトがあっただけ奇跡だと思うぜ乙!!
最悪、栄養サプリメントしかない可能性もあったのだから
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:39:28.49 ID:HXvBiNIM0
>>201
そうだよねw

冗談抜きとしてカロリーメイトは何処でも役に立つ気がするんだ

ただ、食べる時に水分を必要とするけどwww
203三秒&隙間女:2009/09/23(水) 20:41:44.90 ID:jV5l4QV50
ただいま

とりあえず産業で
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:41:56.48 ID:Ms7T2TE30
>>202
それは同意

黒服Dの仕事が超忙しい時(今回の秋祭り準備の時期など)の食事は三食カロリーメイトです
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:43:34.13 ID:irNx1x8M0
>>202
チョコレート味は最高だと思ふ
で投下
206『白面金毛九尾の狐』  ハク視点:2009/09/23(水) 20:44:18.92 ID:irNx1x8M0
東地区 中学校前
ハク「ディメンションキック!!」
コン「数多いな畜生!?」
パレードを倒す⇒マスコットを体育館に放り込む⇒パレードが再生する⇒追加でパレードがやってくる⇒パレードを倒す⇒マスコットをry
あれ?無限ループって怖くね?な状況に陥っております
ハク「もう、この光景見飽きましたよ、私」
コン「まるでエンドレス・エイトの如く終りが見えないんだぜ」
見渡す限りうじゃうじゃうじゃうじゃ、粉々にして倒すのって結構手間なんですよね
ハク「彼は!?」
コン「まだ学校から出てきてないな」
なら・・・
ハク「彼女は?」
コン「パレード連れて学校から出て行ってたぞ・・・に、してもビビッたな・・・テイッ!!」
ハク「えぇ・・・」
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:44:45.29 ID:Ms7T2TE30
>>203
おかえりー

「夢の国」の契約者、支配から解放
○ッキー男前
媚薬蝿が役に立った……だと……!?
208『白面金毛九尾の狐』  ハク視点:2009/09/23(水) 20:46:16.16 ID:irNx1x8M0
コン「噂で、『組織』に一人で反抗してるガキがいるって聞いてはいたけど、まさかあんなに似てるとはなぁ」
ハク「確かに・・・そっくりでしたね」
あの、金を使いパレードを使役した少女の姿を思い出す
ハク「血・・・か」
コン「何か言ったか?」
ハク「何も・・・あ、また来ましたよ」
向こうからやってくるのはリ○の着ぐるみ
コン「勘弁してくれよ!」
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:47:18.85 ID:Ms7T2TE30
おぉっと伏線の匂い支援
210『白面金毛九尾の狐』  ハク視点:2009/09/23(水) 20:47:24.74 ID:irNx1x8M0
あの日、私は彼女に問うた
「生きたいか?悔しいか?」
彼女は頷いた
だから私は力を与え、結果として彼女は『組織』の敵となった
それで、良い
私が、彼女から託された願いが叶うのは、そう遠くは無いだろう・・・
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:48:02.03 ID:HXvBiNIM0
>>205
チョコ味は俺も好きだ

と言う訳で支援しつつおやすみなんだぜ!

と言うのも、明日から周りから遅れること1ヶ月の夏休みが終わる訳です。

投下の時間帯も夕方以降に限られるでしょう。

じゃあ支援保守おやすみー
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:48:20.47 ID:EYHyQ+Wv0
とうとう落ちる時が来た…
明日でも間に合うことを祈りつつ!
作者の皆様方に全身全霊の乙と支援を!
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:50:19.90 ID:irNx1x8M0
こうして、回収できるかどうかもわからない伏線広げつつ追い詰められる訳ですね

しかも情報少なすぎで
>「こんなことがあったんじゃないか」と想像してもらう
って手も使えないって言う

お目汚し失礼しましたー

『かごめかごめ』マジ空気
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:51:47.42 ID:Ms7T2TE30
白面金毛九尾の狐の人乙!!

くっくっく、俺なんて回収できるかどうかわかんね伏線ばらまきすぎて、既に崖っぷちなんだぜ!!
さぁさ、読んでくださっている方々は、いくつ想像し答えを予測できるかな!?
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:53:01.68 ID:P5tCCUDP0
甲田学人スレか?
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:54:25.50 ID:irNx1x8M0
>しかも情報少なすぎで
まぁ、wikiには若干ヒントあるんだけどね

>>214
中々難しいよね
色々想像はするものの
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 20:57:21.84 ID:Ms7T2TE30
あ、そう言えば、「はないちもんめ」の人にちょいと質問
今回の秋祭りの最中、「いちねんせいになったら」は何してるでしょ?
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:00:10.33 ID:irNx1x8M0
>>217
うっかり書き忘れて、書こうとしたけどもう面倒だったから出してなry
ってのは置いといて、多分
中年探して学校町内走り回る⇒パレード見つけて食べようとする⇒まずくて吐く
⇒次のパレードは美味しいかもしれない⇒パレード見つけて食べようとする⇒まずくて吐く
⇒次のパレードは美味しいかもしれない⇒パレード見つけて食べようとする⇒まずくて吐く
⇒次のパレードは美味しいかもry
な状況かと
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:01:19.33 ID:Ms7T2TE30
>>218
っちょwwwwwwwwwwwwwww
パレードって美味しくないのかwwwwwwwwwwwwwwww
ミミズハンバーグですら平気で食べる一年生になったらが不味さのあまり吐くなんて……パレード、恐ろしい子たち!!
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:05:26.29 ID:irNx1x8M0
>>218
個人的には学習しろと言ってやりたい

>>219
マスコット⇒着ぐるみ=食べられない物
パレード⇒単純に不味過ぎ食えぬ

まぁ、食って腹の中で再生とかされたら洒落にならん訳だが
221ギザ十:2009/09/23(水) 21:07:01.75 ID:WkldbtdQP
ご都合主義の急展開が続いてしまう今日この頃…取りあえず、投下です。


「やっと、見つけた!」
目の前には、嘗て俺の担当であった黒服と、現担当である黒服女。
赤マントと赤いはんてんの二人と別れた後、
「人型」の破壊を二人や、施設へと侵入してきた他の契約者達に任せ
俺たちは、「暗部」の頭を潰す為に、施設中央へと強襲した。
「ついに来ましたか……」
「ああ、来てやったぞ黒服!」
叫び、スカイフィッシュの背を蹴り「籠釣瓶」を黒服へと向けて振るう。
しかしその斬撃は、黒服の手に握られた、一振りの刀によって軽々と受け止められた。
「いきなり、斬りかかってくるとは少し乱暴すぎではないですか?」
「黙れ「暗部」!……お前の企みは全部わかってんだよ!」
「やれやれ、B-No.005には困った物ですね…」
首を振りながら、しかし、その表情は余裕を崩していない。
「なぜ、こんな事をする、学校町の人間の心を、感情を消して、お前は何がしたいんだ!」
そんな俺の言葉に、目の前の黒服は遠い眼をしながら語り出す。
「友情、愛情、憐情、慕情……人には様々な感情が存在しますが、それは全て無駄な物だと、そう思いませんか?
 そんな物がある為に人は苦しみ道を外れ争い合う、「組織」の為の存在である「黒服」もまた然り、
 こんな不必要な物がある為に「組織」を裏切る者まで出てくる始末です、なら、そんなもの最初から無ければいい
 感情を持たない、ただ「組織」の為だけの存在に、全ての者がそうなれば、それは素晴らしい事です、そう思いませんか?」
「思うかっ! 感情が無くなれば苦しみが無くなるだと? ああ確かにそうかもしれないな、でもそれ以上に楽しみもなくなるだろうが
 人を想い合う心が無くなれば、家族や友人や恋人、そんな人と人との繋がりが全部なくなっちまうだろうが!
 そんな事は看過できない、この短い間に俺が知り合えた大切な仲間達との絆を無くそうとするお前の企みを俺は許す事が出来ない!」
「なら、どうします?」
「決まってる! お前をぶっ倒して「鮫島事件」を潰す!」
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:07:45.21 ID:irNx1x8M0
ギザ十キター!!
支援!!
223ギザ十:2009/09/23(水) 21:07:45.51 ID:WkldbtdQP
「出来ますか……大切な仲間達とやらの為に、あなたの大切な「お姫様」を殺す事が」
「な……に……」
絶句する俺に、黒服が声を出さずに嗤う。
「B-No.002、顔を見せてあげなさい」
隣にいた黒服の女が、その顔を隠すサングラスを外す。
その下には、その素顔は、嘗て俺が無くしたはずの大切な人の面影を色濃く残した……。
「馬鹿っ! 何ボーッとしてるの避けて!」
突然の少女の叫び声に我に返るが、しかし間に合わない。
飛来してきた黒服の「刀」を避ける事適わず、俺はその凶刃に貫かれた。
くそ、油断した……身体から血のあふれ出る感触を感じる、ドクドクと致命的なまでに流れ出る血流の音の向こう側で
少女が悲鳴と共に黒服女……いや、俺の「大切な人」に打ち倒されているのが見えた。

続く
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:08:28.64 ID:Ms7T2TE30
ギザ10−−−−−−っ!!!???
ど、どどどどどどどどどど、どうなるんだ!!??
225ギザ十:2009/09/23(水) 21:11:23.25 ID:WkldbtdQP
取りあえず、こんだけ

現在の「人型」破壊率でEND変えようと思ってるんですけど今どんなもんでしょう?
あと、三面鏡の少女の尿意。
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:11:50.38 ID:irNx1x8M0
ギザ十!!!!?!?
002の正体はやっぱりソレだったのか・・・・・・

>「決まってる! お前をぶっ倒して「鮫島事件」を潰す!」
この台詞で三面鏡の事を思い出す俺は空気読めない子
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:13:28.88 ID:irNx1x8M0
>>225
こんだけ盛り上がってても結局は一人の少女の尿意次第というwwww

結構破壊してるっぽいけど如何せん多すぎて時間がかかるって所だろうか
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:14:03.55 ID:Ms7T2TE30
>>225
少なくとも、赤いはんてんもチャラ男も、視界に入った相手しか攻撃できないからなぁ
都市伝説の赤マントに抱えられて移動してるであろう赤いはんてんと違い、チャラ男はそろそろ、ようやく疲労が滲んでくる頃
時折、他の契約者が破壊済みの道を通っちゃって無駄脚にもなってそうだし
破壊率、どれくらいだろうなぁ…


三面鏡の少女は、尿意もヤバイがむしろ家に誰か侵入してきたのがやばいかとwwwwwwwwww
…っつか、三面鏡の人ー、もし見てたら答えてくれ
あのシーン以降の構想、あるかい?
なければ、俺が続きなシーン書いてみていいかな?かな??
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:15:00.95 ID:NXjke1uF0
鮫島事件も佳境か・・皆おつ!

ところで≪夢の国≫内部の描写とか情報って出てたっけ? まんまネズミーランドなのだろうか……
何も考えず突っ込ませたはいいものの、もはや終盤だしどうしたもんかw
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:16:13.24 ID:irNx1x8M0
>チャラ男はそろそろ、ようやく疲労が滲んでくる頃
子供一人抱えて戦ってるからなぁ・・・
しかも、大量の小銭の所為で地味に重たいって言う・・・
>時折、他の契約者が破壊済みの道を通っちゃって無駄脚にもなってそうだし
疲れと、少女の突っ込みとそんな状況からそろそろチャラ男キレてそう
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:17:29.15 ID:Ms7T2TE30
>>230
まぁ、そろそろキレてもおかしくないかもしれないなwwww
むしろ、キレずによく頑張ったチャラ男wwwwww

こう考えるんだ
自分がキレてヘタな行動をとったら黒服Dに迷惑かけると思ってキレられない
こう考えれば、なんら問題はない
232三秒&隙間女:2009/09/23(水) 21:18:06.93 ID:jV5l4QV50
おわっちゃったの、か・・・?
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:18:21.15 ID:BAPCWOef0
【速報】マチュピチュ遺跡の地下室で古文書発見。古文書の内容は“古代兵器”
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news7/1250777745/
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:20:15.60 ID:irNx1x8M0
>>231
見た目からは考えられないほど我慢強いのかwww
そんなチャラ男の状態を理解した上で更に突っ込み入れたり、顎で使う少女が見える・・・

>>232
まだだ!まだ終わらんよ!
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:24:19.78 ID:2jNbpaeJ0
PCが何度もフリーズして参った・・・こいつも寿命か


で、今きたらどこもかしこもクライマックスですよ。
てか途中で見かけたけど姫さん無双ってなんだ、そんなに見たいのか姫さんのバトルが。
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:25:27.70 ID:Ms7T2TE30
>>232
クライマックスはこれからなんだぜ!!

>>234
見た目はあれですが、結構我慢強いです
まぁ、敵都市伝説を焼き殺すことでストレス発散はできてるしな

我慢強くなきゃ、バイト長続きしないと思うしね
コンビニ店員なり厨房のバイトなりピアノの先生なり
237Tさん・夢の国:2009/09/23(水) 21:27:01.49 ID:PO5kYgLv0
>>229
基本それでいいかと。ただアトラクションに乗ると臓器が抜かれます
ぼーっとしててもマスコットが臓器(ry
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:27:12.78 ID:NXjke1uF0
>>236
ピアノの先生www 意外すぎるwwww
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:27:20.95 ID:irNx1x8M0
>>235
再生能力なくして一般人でも倒せるレベルになったパレードって姫さんの格好の的じゃね?
って感じだな

>我慢強くなきゃ、バイト長続きしないと思うしね
あー成る程な
結構上手く生活してるみたいだもんね、チャラ男

>コンビニ店員なり厨房のバイトなりピアノの先生なり
>ピアノの先生なり
>ピアノの先生なり
・・・・・・・え?
240三秒&隙間女:2009/09/23(水) 21:27:52.05 ID:jV5l4QV50
地下組は>>223に乗っかればいいのかな^p^

過去ログ多すぎて目が痛いwwww
241三面鏡:2009/09/23(水) 21:28:06.59 ID:nrp/9siX0
>>227
尿意関係なくても普通に決着つけて貰えば大丈夫なんでないですかね!?
保険ぐらいに見ていいと思うんですよ三面鏡の少女は!
>>228
私の書くものは常にその場の思いつきなので現状ではさっぱり
むしろお好きに弄っていただいた方が楽しそうな予感
彼女が生きるも死ぬも我慢しきるも漏らすも書いたもん勝ちで
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:28:53.45 ID:wt+ILYucO
夢の国決着→鮫島の流れでいいの?
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:30:45.78 ID:NXjke1uF0
>>237
了解した!
…って、どうやっても臓器抜かれるのか! 夢の国こええええwww
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:31:06.12 ID:Ms7T2TE30
>>238>>239
うん、突っ込まれる事覚悟で書いたが予想通りの反応で嬉しいwwwww
チャラ男、幼稚園〜小学生の頃に、親の見栄ですげぇ厳しいピアノ教室に通わされてたんで、ピアノ弾けます
よっぽど難しい曲じゃなけりゃ、楽譜ぱっと見れば弾けるぜ

>>241
あいあいさー
了解っす!!
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:33:21.40 ID:2jNbpaeJ0
やっべーなー。秋祭り前日編も書かなきゃいけないってのに・・・!

そういえば俺も最近、新キャラ出しすぎだな。ほぼ今回の一発キャラなのに・・・
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:33:23.07 ID:PO5kYgLv0
>>244
ちょwwチャラ男すげえwwww
>>242
現状同時進行中
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:34:36.41 ID:Ms7T2TE30
>>246
チャラ男は無駄にスキル多くて高いからなwwwwww
でも、初対面の人にピアノ弾けるとか料理得意だとか言ってもほぼ信じてもらえないんだぜ、外見のせいで
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:37:02.65 ID:2jNbpaeJ0
>>239
まぁ、確かに姫さんでも倒せるだろうけどさwww
戦いっぱなしで彼女も体力がヤバイはずだww
249小ネタ:2009/09/23(水) 21:39:10.90 ID:Ms7T2TE30
 …ぎしり
 ぎしり、ぎしり
 聞こえてくる、足音

 ……怖い
 正直、逃げ出したいと、彼女は考えていた
 しかし、逃げるわけにはいかない
 「鮫島事件」を阻止する為にも、ここを動くわけには
 そもそも、ここは家の中
 …逃げ場など、あるのだろうか?

「あー。これはヤバイねー」
「ホラー映画で無理して死亡するフラグキター」
「さようなら。あなたが死んだら私たちも死ぬけど」

 なんて酷い私たち
 元は私であるはずなのに、どうしてこんなにも違うんだろう

 少女の思考を、迫り来る何者かの恐怖と、自分たちへの怒りと……迫り来る尿意が、襲い掛かってくる
 どうしよう
 どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう

 混ぜこぜの思考で、パニックに陥りかけた時
 …部屋の扉が、そっと、開かれた
250小ネタ:2009/09/23(水) 21:41:27.84 ID:Ms7T2TE30
「っ!!」

 この、瞬間
 恐怖が、臨界点まで達し
 それは、尿意へと直結…

「大丈夫か?」
「あ……」

 …そこに、いたのは
 自分の担当の、黒服
 しゅるり、その髪が不気味に伸びているが…間違いなく、黒服だ

「き、来てくれたの?」
「メールで向かうと連絡していたんだが…」

 え?マジ??
 ……あ

「あ、携帯の充電切れてるー」
「あー、そう言えば、すっかり忘れてたよねー」
「ずっと動かないんだから、携帯は充電しとくべきだよ、いや、マジで」

 煩い私たち
 仕方ないじゃない、切羽詰ってたんだから

「と、とりあえず、助けにきてくれたのね?」
「あぁ……君が、暗部に狙われる恐れは高いからな」
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:42:59.36 ID:NXjke1uF0
エロい人きたー!
支援!
252小ネタ:2009/09/23(水) 21:44:19.83 ID:Ms7T2TE30
 そう言って、黒服はゆっくりと、少女に近づいてくる
 髪の隙間から見える表情は、本当に少女を心配しているものだった

「…合わせ鏡を発動していたか」
「う、うん、こうすれば、「鮫島事件」を防げるかもしれないでしょ?」
「問題は、いつ発動するかわからなくて動けないって事だけどねー」
「尿意、89%を越えました!!そろそろ臨界点です!!」
「どうする!?どうする私!?流石に人前でお漏らしはこの年齢ではちょっと!!」

 私達ぃいいいい!!!!!!
 バラさないで!
 それをバラしちゃらめぇえええ!!!!!!

「うん?……あぁ、そうだよなぁ。手洗いにもいけないものな」
「そ、そう、なの」

 …そう、だから、その
 「鮫島事件」の発動タイミングを教えてくれると嬉しいなー…
 少女が、そんな期待を込めて、黒服を見上げると
 黒服は優しく微笑んで…

 …そっと
 少女に、それを手渡した

「え?」

 きょとん、と少女はそれを見つめる
253三秒&隙間女:2009/09/23(水) 21:45:05.89 ID:jV5l4QV50
なんか中心部の流れがよく分からないから、蜘蛛組のカプセル破壊貰いますね!

−???・通路

「とりあえず見つからずにここまで来たけど・・・」
『こんな利用法があったなんて、あなた実は頭が良いの?』
「失礼な・・・」
【次は、どうする?】

隙間女の能力と三秒ルールを駆使し、某潜入ゲームのような隠密行動を繰り返し、施設内を進んでいく。

【・・・分かれ道。どうする?】
「隙間女、隙間はあるか?」
【右通路に段ボールと壁のなら。そこに移動する。】

ザザッ・・・ザー
隙間女の視界を半ジャックする。

「通路奥に黒服が2・・・こっちに来てる!」
『とりあえず、この部屋に入ってやり過ごしましょう。』
「それが賢明だな。」

キィ・・・バタン
部屋に侵入し、灯りを付ける。暗かったので、人はいないと判断したためだ。
すると、目の前に映る謎のカプセル。その中身は・・・

「人・・・?」
『おそらく、黒服でしょう。クローン技術でも使って、兵士を量産しているのかもね。』
【生気を感じない・・・。】
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:45:35.17 ID:0sFodK8S0
しびんふらぐktkr
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:46:17.76 ID:irNx1x8M0
>>247
何てハイスペックwwwwwwwww
>>248
体力面の問題があったか・・・

エロイ人支援
256小ネタ:2009/09/23(水) 21:47:01.44 ID:Ms7T2TE30
 あの、その……

「…これは?」
「おまるだ」

 きっぱりと
 黒服は、堂々と言い切った

「したくなったら、これですればいい」

 ちょっとぉおおおお!!!!!!!??????

「さすが黒服H!!「組織」でも1,2を争う変態!!!私達の予想の斜め上を行く!!」
「そこに痺れてでも憧れないっ!!!!」
「ペットボトルもどうか、と思ったけどおまるで来たかー。しかもアヒル」
「やばくない?これにまたがる様子とか、絵的にやばくない??」

 しゅるしゅるしゅるしゅるしゅる
 …気のせい、だろうか 
 黒服の髪が、ますます伸びているような

「何、遠慮することはない。また、ここに脅威が忍び寄るかもしれないから、責任もって俺が傍にいる
 たとえ、何があろうとも………もちろん、じっくりと見守って居るさ、あぁ、どんな状態でも」

 …………あぁ
 どうか、誰か助けてください
 少女は、ただ願わずにはいられないのだった
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:48:41.26 ID:Ms7T2TE30
三面鏡の人に焼き土下座っ!!!!!orz
少女の話し方とか増えてる少女たちの話し方間違ってたらごめんなさい
そして、黒服Hが少女におまるプレイなんぞ強要しちゃってごめんなさいorz

誰か、あの変態をどうにかしてください
それが、俺の望みです


>>255
ハイスペックを誤解ワードで台無しにする、それがチャラ男クオリティ
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:49:22.91 ID:irNx1x8M0
>>256
まさかのガーコwwww

>「組織」でも1,2を争う変態!!!
エロ方面ではTOPだろうよwwwwww
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:50:00.03 ID:2jNbpaeJ0
>>255
まぁそこは姫さんだからな、なんとかなるだろうけど。


おwwwwwwまwwwwwwwwるwwwwwwww
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:50:59.56 ID:NXjke1uF0
おまる吹いたwwww 羞恥プレイかwwwww
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:52:03.23 ID:Ms7T2TE30
え?
だって、年頃の少女がアヒルのおまるにまたがるんだぜ?
絵的にやばくね?

>>258
確かに、エロ方面ではTOPかもしれんwwwwwww

>>260
羞恥プレイかつ視姦プレイさ
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:52:07.11 ID:irNx1x8M0
>ハイスペックを誤解ワードで台無しにする、それがチャラ男クオリティ
夢の国戦中は割りとマジメだから失念してたwwww
そうだよ、そこでプラマイ0なんだよなぁwwwwwwwwwww

>>259
一般人では最強だな
今はもう契約してるけど
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:53:40.65 ID:2+4z//Mz0
おまるwの人、乙!
そして三秒の人支援!
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:54:46.51 ID:irNx1x8M0
ふと、思った
黒服H、そのおまる・・・ ど っ か ら 出 し た !?
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:56:34.96 ID:Ms7T2TE30
>>262
プラマイ0どころか、へたしたらマイナスだと思うwwww

>>260
黒服H「こんな事もあろうかと思って用意していた。紳士たるもの、あらゆるプレイに対応できるよう、色々と持ち歩いていないと」
三面鏡の少女「こんなプレイって!?プレイって何!!??」
まぁ、作者的に言うとギャグシーンなんで深く考えてなかったwwww
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:58:32.88 ID:2jNbpaeJ0
>>262
まぁ契約する前から強かったけど、
契約したら影響が出てさらに強くなっちゃいました、てへ☆なノリ


>>265
しかし、この二人案外ノリノリである
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:59:00.42 ID:irNx1x8M0
>>265
マイナスwwwwwww
黒服Dと違ってチャラ男は少女の嫌いな物〜微妙な物を永遠に行ったり来たりしてそうだwww

紳士過ぎるwwwww
>まぁ、作者的に言うとギャグシーンなんで深く考えてなかったwwww
つまり、黒服Hは四次元ポケットの持ち主とry
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:01:19.13 ID:Ms7T2TE30
>>267
>つまり、黒服Hは四次元ポケットの持ち主とry
あー、それでもいいかも
エロい事を考えている限り無限に伸びる髪の中から、卑猥な棒とか振動する玩具とか回転するベッドが出たりするんですね、わかります
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:04:32.90 ID:irNx1x8M0
>エロい事を考えている限り無限に伸びる髪の中から、卑猥な棒とか振動する玩具とか回転するベッドが出たりするんですね、わかります
MSみたいな音出して近づいてくるんじゃない!!
的な・・・つか、エログッズしか入ってないのかwwwwwwww
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:06:41.91 ID:Ms7T2TE30
>>269
黒服H「実用的な物もあるぞ。手錠とかネコミミカチューシャとか尻尾とか
     ちょっと全年齢板では言う事が憚られる効果の薬とか」
三面鏡の少女「実用って!?実用的って、どんな実用!!??」
三面鏡の人、少女を突っ込み役にしちゃってゴメンナサイorz
だって、呪われた歌が傍にいないから突っ込みは彼女に任せるしか…!!
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:09:11.25 ID:irNx1x8M0
>服H「実用的な物もあるぞ。手錠とかネコミミカチューシャとか尻尾とか
>     ちょっと全年齢板では言う事が憚られる効果の薬とか」
手錠くらいじゃねぇかwwwwwwwwwwwwwwwww
いや、ある意味で実用的だけどさぁ
着ける奴がいないと役に立たないじゃないか
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:11:10.99 ID:Ms7T2TE30
>>271
>着ける奴がいないと役に立たないじゃないか
黒服H「………ふむ」
三面鏡の少女「何でこっち見るの!?何でこっち見るの!!??って言うか、その尻尾ってどうやってつけるの!?}
黒服H「聞きたいか?まぁ、全年齢板では具体的に言うのはどうかと思うが…エロい子め」
三面鏡の少女「誰か!!!誰か、助けてくださーーーーい!!!!」

駄目だ、黒服H、早く誰か何とかしないとwwwwwwww
273三秒&隙間女:2009/09/23(水) 22:11:11.28 ID:jV5l4QV50
−???・カプセル部屋

辺りを見回すと、机の上に不用心にもある書類が置かれていた。
そして、俺は知ってしまった。暗部だとか、鮫島事件だとか。深く考えはしなかった。
だが、悟った。このカプセルの中にいる人型を、無視しては逝けないと言うことを。

「・・・」
『どうするの?私はあなたに従うまでよ。』
【私も・・・従う。】

俺は無言でロッカーを漁る。
拳銃と弾を発見。おそらくデザートイーグルとか言う奴だろう。
でっかくて、太い。反動が自分に押さえきれるか分からなかったが、それを手に取った。

「・・・進むぞ。幸い、地図もあった。施設中央に向かう。」
『警備もきつくなってると思うけど、大丈夫かしら?』
「わからねえよ。でも、見なかったことにして帰れるわけ無いだろうが。」
【流石、私の契約者。かっこいい。】
「こんな状況でなくて、お前に言われなきゃ嬉しかったぜ。」

書類が正しいのなら、カプセルを破壊すれば、人型達は生命活動を維持出来ないはずだ。
そして、覚悟を決めてカプセルの前に立ち、呟いた。

「三秒後、この部屋のカプセルが全部割れる」
    
出口のドアへと向かう。隙間女で観た所、黒服は居なくなっていた。                     3
俺は不意に、ピタと足を止めて、振り返った。 と同時に、カプセルへと拳銃の標準を合わせ      2
「能力じゃなくて、この手で・・・覚悟を決める!」                                 1
引き金を引いた。乾いた音と共に放たれた銃弾は、中の人型の額を貫き−                0
同時に、全てのカプセルが砕け散った。
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:12:03.79 ID:Yi3VK5uZ0
> 全年齢板

重要な事をすっかり忘れていた
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:12:56.57 ID:irNx1x8M0
>駄目だ、黒服H、早く誰か何とかしないとwwwwwwww
禿「ん?」

三秒の人支援しつつ
そろそろ寝るんだぜ!
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:14:32.21 ID:2jNbpaeJ0
なんか姫さんにやらせたかったが・・・

しまった、この子と学校違う・・・!
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:14:46.88 ID:Ms7T2TE30
三秒ルールの人支援!!

>>275
禿が来たらヤバイな
さすがに禿を前にしてエロ妄想は……
……いや……黒服Hなら………たとえ、どんな絶望的な状況であろうとも…エロ妄想はやめない
だからこそ…彼は、能力の使いすぎで、黒服と化してしまったのだから……!!
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:16:45.89 ID:irNx1x8M0
>どんな絶望的な状況であろうとも…エロ妄想はやめない
ガチムチでイケるようになると申すか

>能力の使いすぎで、黒服と化してしまったのだから……!!
使いすぎwwwwwwww
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:18:26.54 ID:2jNbpaeJ0
黒服Hwwww恐ろしい男wwwwww
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:18:46.33 ID:Ms7T2TE30
>>278
黒服H「なぁに、俺の脳内はいつでもピチピチおねーちゃんが一杯だ
     ……っふ…何せ、俺の能力は、条件を満たすと無条件で発動……
     毎日、テレビを見ても雑誌を見ても新聞を読んでも伸びる髪。これではいかんと山に篭っても見たが
     しかし、それでも能力発動……運命だったのさ」
三面鏡の少女「三行も使って精一杯かっこつけてるけど無駄だから!!内容考えると台無しだから!!」
281三秒&隙間女:2009/09/23(水) 22:20:12.64 ID:jV5l4QV50
とりあえず、知りたくないこと知っちゃったけど飛び込んじゃった編終了!
都市伝説による、直接的な戦闘能力を持たないキャラがどう立ち向かうのか!?
自分でもわっかんねえwwwwww
ちなみに自分のイメージでは
男→禁書の上条さん
三秒→ブレイブルーのレイチェル
隙間→ハルヒの長門
で再生しています
282三面鏡の少女:2009/09/23(水) 22:23:37.85 ID:nrp/9siX0
まさかの超展開に生茶吹いた
手渡したという表現から紙オムツを想定した私とあなたどちらが上か!(ある意味どちらも下です)
……このおまる、のちのち戦闘に使われたりせんよな

「向こう向いててー!? あと耳澄まさないでー!?」
「いやいや俺は敵の襲撃に備えて神経を研ぎ澄まさないといけないからお構いなく」
これがただの変態的な誤魔化しならともかく、曲がりなりにも本気での警戒も兼ねてる以上どうしようもない
決壊寸前の最終堤防を前に安全な極楽浄土への導きが示された以上は、それが悪魔の用意したものでも精神も肉体も屈するしかなく
「あはは、覚悟を決めなさいってばー。減るもんじゃなし」
「むしろ増えるかもよ、新しい道が」
「他人事だと思ってー!?」
「他人事でーす」
「ううう……覚えてろー!?」
「無論だ、脳に焼き付けて今後の戦闘にきっちり役立てるとも」
「前言撤回、忘れろー!?」
夜を過ごすために用意しておいた毛布を背中から被り、少女は黄色いクチバシの救世主にまたがる
そして訪れる解放のカタルシスに、一瞬全てを忘れかけたが
「そういえばHさん!? 鮫島事件って何時頃解決するの!?」
「なるほど声を出して音を誤魔化すとはなかなかやるな」
「いやそれもあるけどそうじゃなくて! 正直な話、あたしはいつまでこうしてればいいの?」
「それは俺にもわからん。相手の危険性も考えると近日中には片付くとは思うんだが」
「近日中……」
少女の鎮痛な声に、黒服Hは全てを察して頼もしく返してきた
「ああ、おまるが一杯になりそうなら俺が片付けてやろう。守るべき立場として当然の事だから気にするな」
「あんたって人はー!?」
「観念しなさいってあたし、この人に担当されたのが運の尽きだと思ってさ」
「事件解決したのに一人寂しくお漏らしの後始末とか嫌でしょ? 少なくともあたしは嫌だ」
「あんたら全員呪ってやるー!?」
少女の悲痛な叫び声が二人(と無限)きりの家の中に空しく響き渡るのであった
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:26:58.47 ID:Ms7T2TE30
>>282
三面鏡の人乙!!
貴殿にはいくら土下座しても足りないんだぜ!!

>紙オムツを想定した私とあなたどちらが上か
黒服H「もちろん、紙おむつと布おむつも用意している。だが、気分的におまるプレイが良かった」
三面鏡の少女「プレイって言うのやめてーーーっ!!」
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:27:17.81 ID:Yi3VK5uZ0
三秒の人乙!
ってそのキャスティングかいっ!

そして三面鏡の人…乙っ
こwれwはw
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:29:09.87 ID:irNx1x8M0
>>280
ダメ過ぎるwwwwwwwwwwwwwwww
もしかしてこの人の脳内ほぼ全ての女性キャラ登録されてるんじゃないか

>>282
南無
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:30:18.15 ID:irNx1x8M0
三面鏡の人乙!!
このやりとりに学校町の命運がかかってると思うと吹かざるを得ないwwwwwwww
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:35:08.69 ID:P5tCCUDP0
 あの子は少し変わった子だった。オカルトに傾倒しすぎておかしくなった。
 俺はそうは思わないけど、周囲の評価は揺らぐことがなかった。
 そんなあの子が失踪してから一週間が経った。色々な噂が立ち警察も動いたが、未だに見つかってはいない。
 学校中……町中が……いや、日本中が今この話題で持ちきりになっている。
 珍しい事ではないが、女の子が一人失踪するぐらいなら普通の事件として済まされたと思う。ここまで騒ぎが大きくなる事はなかっただろう。
 何故ここまで事件が有名になったか?
 僅か一週間で同じ学校に通う女子生徒が四人も立て続けに行方不明になったからだ。

 学校への道を新聞片手に歩く。新聞にはでかでかと連続失踪事件の記事が載っているが、進展は全くないようだ。毎日同じような内容を少しだけ変えて掲載しているだけだ。
 こんな大きな事件なのに学校は閉鎖することなく平常運転。身も蓋もない奇妙な噂を聞くぐらいなら冬休みに登校したほうがましだ。
 奇妙な噂――。
「よ! 新聞読みながら歩くと危ないぜ。それとおっさん臭い」
 振り返るとちょっとイラっとくる全然爽やかじゃない笑顔を引っさげたクラスメイトの姿があった。
 スポーツもダメ、勉強もダメ、ルックスは悪くないけどよくもない。だけど中途半端に高校デビューしちゃったという黒歴史の代表みたいなやつだ。だが、根はわりといいやつなので嫌いではない。
「何読もうがお前には関係ないだろう?」
「高校生が新聞なんか読むんじゃねーよ。ほらファッション誌とか読もうぜ」
 影で勘違い君と呼ばれるようにはなりたくない。背伸びしてもいい事はない。
「ま、お前があの事件の事が気になるのはわかるけどな」
 どういう頭をしているのだろうか? こいつの中ではそうなっているらしい。
「そんなんじゃない」
「どうだかね」
 勘違いは歩調を合わせて横に並び新聞を覗き込みはじめた。
 こいつも何だかんだいって興味はあるのだろう。
 だが、この事件は一体いつまで世間を騒がせるのだろう? 今は話題を独占しているが、このまま進展がなければ結果問わず忘れ去れるかもしれない。
 芸能人の浮気ニュースなどのほうが持て囃される世の中だ。そして俺もきっと忘れるに違いない。
 この時はまだそう思っていた。一生忘れられない。将来を決定付けるような事件になるとは思ってもいなかった。
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:36:20.32 ID:P5tCCUDP0
 授業も平常運転。休み時間になると噂で持ちきり。そんな妙なバランスのまま瞬く間に昼休みになってしまった。授業の内容はあまり頭に入っていない。だがまあ、こんな事にならなくてもそれは同じ事だろう。
 だが教室とは違い屋上は静かだ。のんびり食うほどいい飯ではないが、飯ぐらいゆっくり食べたいものだ。
 ギィっと錆び付いた扉が開かれた。騒がしくなるかもしれないが、それに文句つける権利は俺にはない。
 入ってきたのは団体さんではなく一人だ。それも知っている顔。クラスの中では上物だと勘違い君が言っていた。名前は確か……村木だっただろうか。
「藤堂君……ご一緒してもいい?」
「別にいいよ」
 もう少し気の利いたことがいえないのかと自分でも思うが仕方ない。女慣れなどしてないから。
 整髪料の香りか整汗剤の香りかはわからないが、いい香りが風に乗って漂ってくる。こういう気取った香りはあまり好きではない。その点あの子は飾らず悪くはなかった。
 村木は横に座ると何を言うわけでもなく、弁当も持っておらずただ黙っている。気取った女がよくやる話され待ちというやつだろうか。
「どうかしたのか?」
「ん……何でもないよ」
 むかつく言い回しだ。こんな女のどこがいいんだか。
「何もなしに俺の横には来ないだろう?」
「そうでもないよ。藤堂君は結構人気あるから」
「おだてても何も出ないぞ」
「そっか……」
 そのままお互い無言になった。村木は俺が何か言うのを待っているといったところだろう。だが、話してやる気はない。
 だが、村木が俺に会いにきた理由は検討もつかない。接点はクラスメイト以外何もない。強いて言うなら……静空の事だろうか?
「ねえ、静空さんと仲良かったんだよね?」
「別に仲良くないよ」
「そっか……えっとね。噂とかって知ってる?」
「知ってるよ。教室にいれば嫌でも聞こえてくるからね。幽霊だか何かに攫われたってやつだろ?」
 実に馬鹿馬鹿しい。静空がオカルト好きだからっているはずもない幽霊何かに攫われるわけがない。
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:36:24.78 ID:Ms7T2TE30
支援!!

>>285
顔合わせたことある女性はほぼ全員登録されてるよ
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:37:17.31 ID:P5tCCUDP0
「うん……実はね私達も同じ事しちゃったの。ちょっと興味本位でね」
「同じ事?」
「あ、そこは知らないんだ……じゃあ静空さんからも何も聞いてない?」
「俺はエスパーじゃないから言ってくれないとわからないぞ」
「んー……、わからないならいいや。ごめんね時間とらせて」
 女でなければ殴っていたかもしれない。いや、例え男でも俺にはそんな勇気はないが。
「わたしね……消えちゃうかも」
「は?」
 意味深な言葉を残し村木は去っていった。少し寂しげな笑顔を残して。

 昼休みが終わると教室に村木の姿はなかった。そして放課後まで彼女の姿を見た人はいない。
 時期が時期だけに学校内は騒然としたが、抜け出して遊びにいったんだろうということでケリがついた。
 だが、何人かは攫われたんだと騒いでいた。驚くほど悲痛に。まるで何かに怯えるように。
 あの日の屋上から一週間。村木も失踪し、あの時騒いでいた女子も同じく姿を消した。あの時はあまり気にしなかったが村木の言い残した言葉が胸に引っかかった。


何となく勢いで。
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:45:38.86 ID:Ms7T2TE30
乙っしたー!
何とも意味ありげな会話だぜ
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:50:58.62 ID:nrp/9siX0
>>283
こちらも土下座で返させていただきたく存じ上げます
全年齢だと思い出させてくれた事に感謝の意を
エロパロ板でやらかしてた頃の封印が解けるところだった……危ない危ない

というか一番謝らなければいけない相手は
真面目に戦ってる人達を書いてる人達ですorz
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:53:46.14 ID:Ms7T2TE30
>>292
何、問題ない
俺もうっかり封印が解けかけたのは事実
ってか、たまに全年齢板でもエロいネタを見かける今日この頃、どこまでやらかしていいものやら

真面目に戦っている連中も書きながら黒服Hのような変態も書いている俺はどうすればいいのか
ってか、むしろ黒服Hは放流してご自由に!な奴のつもりだったのに設定固まってきてぎゃあ
これ以上もちキャラが増えるのは俺の死亡フラグ!?
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:56:28.86 ID:2jNbpaeJ0
>>293
大丈夫、お前ならやれる。
どれだけもちキャラ増えてもお前なら大丈夫だ。


そういう風に思い込まないと、やってられないと思いません?
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:57:30.29 ID:Ms7T2TE30
>>294
>そういう風に思い込まないと、やってられないと思いません?
全く持ってその通りなんだぜorz

ちなみに、設定決まっちまったからには晒した方がいいかな?かな???
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:58:44.20 ID:2jNbpaeJ0
>>295
さらしてもいいし、時期みてからさらしてもいいぜ。


しかし、最初のスレから書き込んでる人ってどれだけいるのか・・・前日編でも書くか。
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 22:59:37.61 ID:NXjke1uF0
皆おつ!
そして黒服Hレギュラー化にwktk
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:01:06.31 ID:2jNbpaeJ0
ダメだ過去を振り返ってばかりいるのは弱気な証・・・

二つの物語に決着がつく前にミカゲさん登場話書いてくるねー
ミカゲさん覚えている人いないかもしれないけど
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:05:34.06 ID:Ms7T2TE30
レギュラー化するかどうかはわからんが、黒服Hと呪われた歌の設定が決まったので晒して見る
この変態め!とでも罵ってくれ


・黒服H

 元・人間な「組織」の黒服。契約している都市伝説は「エロイ人は髪が伸びるのが早い」
 変態と言う名の紳士が服を着て歩いているような変態
 常に冷静にエロい事を考える事ができる。守備範囲は幼女から熟女まで、貧乳から巨乳まで幅広い
 男の娘までもが彼の守備範囲である
 「呪われた歌」と「三面鏡の合わせ鏡」を担当している。女性だからこそ担当しているのである
 なお、黒服Dの事は彼が女体化するまでよく知らなかったが、女体化した姿を見てそのエロさが気に入って覚えている

・「呪われた歌」

 20代半ばの女性
 儚げな雰囲気を持つ女性で、護ってやりたいオーラをかもし出している
 …が、真性のどMであり、辱められる事を何よりも望む変態
 黒服Hとは、ある意味最良の組み合わせである
 黒服Hがいつでもエンジン全開になれるよう、服の下は全裸だったりエロ下着だったり縄だったりする
 なお、職業は売れない歌手
 
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:08:52.54 ID:NXjke1uF0
呪われた歌の契約者も黒服Hに負けず劣らずだなwww
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:08:54.74 ID:Ms7T2TE30
変態共の設定さらした所で俺は寝る!おやすみ!!!

俺…明日、スレが残っていたら、花子さんたちの戦いに決着をつけるんだ…
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:12:44.52 ID:NXjke1uF0
おつ&お休み!
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:15:30.29 ID:v0QwHaC6O
>>296
7×まとめの1スレ目見たら
自分のレスと思われるのがあった
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:16:03.19 ID:nrp/9siX0
乙でしたー

自分もまともなバトルできるキャラを作りたい……
が、まずは何故か全部ギャグになる脳を洗浄しないと
305首なしライダーの人:2009/09/23(水) 23:23:59.13 ID:X196F4A8O
日に日に変態が増えていくなwww
俺もいつかは変態を出してみたい

そして、遅くなったが
バール少女の人乙!

精神的に限界らしいコヅカをちょっと借りて少し休ませてあげても…いいのかな?
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:33:53.82 ID:v0QwHaC6O
その精神的に限界って
友達関連で限界なのか
全裸アニキで限界なのか
307バール:2009/09/23(水) 23:38:45.26 ID:2VoTxuat0
はあ、もお疲れた…

>>305
首なしライダーの人!!
>>105で書いた通りなんですが、稿の投下は難しい状況です
小塚とパワーストーンの契約者は、安全地帯に連れて行って下されば有難いです
ライダーも骨折した腕も含めて治療しなきゃw
てか朝野さんに色々突っ込まれそうですな

んで、ここから身勝手な話になるんですけど
≪夢の国≫戦が終わって落ち着いたら、小塚の「幽霊ビル」の件に付き合ってやって頂けませんか?
この流れで、相当小塚はライダーを信頼してると思うんで
当初はライダー助けてすぐ引く筈だったのが、どんどん話が膨らんでしまいまして…
308バール:2009/09/23(水) 23:46:47.63 ID:2VoTxuat0
>>306
友達関連で参ってる上に、
妊娠しなければならないかもしれない、という精神的重圧、
いきなり≪夢の国≫戦に巻き込まれた混乱、
戦闘による火事場のクソ力の乱用で
相当のストレスが掛ってるものかと。
指でつついたらぶっ倒れるかもしれません。

全裸アニキに関しては全スルーです。
朝野さんの場合はどうか分かりませんが、
少なくとも小塚は無意識レベルで拒絶しているようで
アニキの身体に関して殆ど書いてないのはその為だったりします。
少し落ち着いたら、男性恐怖症になる可能性、大ですね…

現時点では、アニキと共に大空遊泳中、か…?
309首なしライダーの人:2009/09/23(水) 23:47:15.69 ID:X196F4A8O
>>307
了解した

結界張られてるビルの中に捕われてるコヅカの友人を解放する

そのために、コヅカを妊娠させるんだな

…結界って無理矢理壊せないのか?
310バール:2009/09/23(水) 23:55:21.27 ID:2VoTxuat0
>>309
そこなんですけど
首なしライダーか朝野さんがツッコむと思うんですよ
「そのバール持って幽霊ビル入れば解決じゃね?」、と
そもそも、幽霊ビル内にうじゃうじゃ霊がいて入れなかった訳なので
説明ベタでスイマセン <(___)>

…小塚の貞操感に朝野さんが2、3時間説教してくれると、非常に有難い
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 23:56:40.46 ID:0fZEvCeZ0
たまにたまに・・・・
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:11:20.06 ID:xvAYKaom0
いぎゃああああああああ!!
コードネームGだぁああああああああ!!


虫好きの契約者なんとかしてくれぇえええええええええ!!!
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:16:37.81 ID:xy639Jq5O
>>312
いいかよく聞け



Gは1匹いたら、どこかに20は居るモノと思え
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:19:10.86 ID:3cdgJDjPO
蜘蛛の都市伝説の契約者にアシダカグモを呼んでもらえば…
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:29:53.35 ID:xvAYKaom0
だいじょうぶおれならできるおれならできる・・・


こいやばけものめぇえええええええええ!!
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:32:37.70 ID:7Q8kzZUX0
「Gは1匹いたら、どこかに20匹は居る」と契約したのですね
おめでとうございます
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:34:19.73 ID:xvAYKaom0
クソッ!見失った!


このままじゃ書き溜めできねぇ・・・
しかたない、殺虫剤を・・・しかしその間に狙撃可能な場所へ移動されれば・・・!
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:35:04.84 ID:xy639Jq5O

>>315のこうげき!
ミス! Gはひらりとかわした!

Gは高速移動した!
>>315はすくみあがって動けない!
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:35:13.72 ID:yXFNf6hm0
お前なら出来る! あきらめるな!
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:38:22.70 ID:xvAYKaom0
>>313 >>316
いやぁああああ!!俺は虫が大嫌いだってぇのによぉおおおおおおお!!

>>314
クモ怖いクモ怖いクモ怖い・・・



へっくし!さっき気休めでぶっかけた虫除けスプレーが鼻にはいって・・・へっくし!

雑誌片手に甚平着て仁王立ちの俺、端から見たらどういう状況だよ!
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 00:44:37.89 ID:xvAYKaom0
ああもう、警戒態勢解除

書き溜め再開
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 01:15:04.44 ID:yXFNf6hm0










カサカサ
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 01:19:20.93 ID:KmxrMQRtO
祭りが終わったら、飴屋の婆ちゃんと口裂け女もやらなきゃだな・・・
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 01:22:50.02 ID:PXqLB/sl0
旅行から帰ってきたけど、ログ読むのに時間が掛かってしまったよ〜
しかし、まだ秋祭り中だったとは予想外でした!

皆乙!

さて、寝る前になんか書いて投下しよう
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 01:34:08.76 ID:yXFNf6hm0
お帰り! そしてwktk
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 01:57:34.58 ID:xvAYKaom0
ダメだねるほ
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 02:15:13.02 ID:qcU4oGVz0
ほす
328喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 02:16:25.04 ID:PXqLB/sl0
西区と北区の境辺りにある袋小路

少女は独り佇む
少し離れた場所では、青年と少年の二人が刀を手に戦い続けている
自分は見守ることしか出来ない

それは仕方の無いことだ
自分はただの女子高生なのだ
足手纏いにしかならない

そんなことを考えていたが……

「?!」

視界に……通りの遥か向こうに、パレードが見えた
メガネ越しに、ぼんやりとだが……間違いなくパレードだと判る
電飾の飾られた櫓を中心に、夢の国の住人が並び
ゆっくりと通り過ぎていく

真っ暗な市街でこんなに目立つパレードをされたら……
何も知らずに見物に行き、取り込まれてしまう一般人も相当な数になってしまう

カシマと輪の状況を確認する
ダメだ
彼らは手一杯だ
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 02:17:24.37 ID:qRmd4+Hb0
ルーモアさん支援
330喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 02:17:42.10 ID:PXqLB/sl0
どうすれば良い?

『パレードの櫓を破壊すれば、一時的にだが動きは止まる』

聞かされていた内容を思い出す

出来るのか?
わたしに……この非力な腕で……
悩む暇は無い

兎に角、注意を惹きつけるだけでもしなくては……
道の脇に落ちていた石を幾つか拾いながら、パレードを追いかける

すぐそこに……視界一杯にパレードが広がる

「えぃッ!」

小さな掛け声と共に、櫓へと石を投げつける
だが、届かずに住人の背へと当たる

振り向く住人
つられて他の住人も数人が振り向く
ピタリと櫓も停まる
331喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 02:19:14.03 ID:PXqLB/sl0
一斉に振り向くパレード

「ぁ?!」

ビクリと肩がすぼまり、握っていた石が転がり落ちる
恐怖
震える腕で、ポケットから石を取り出し
投げつける
今度は住人の顔に当たり、血が流れ出た

こちらへと動き始めるパレード

しゃがみ込み、石を拾う
立ち上がり、投げつけるも虚しくアスファルトを打つ
震えた腕ではそう簡単には当たらない
それでももう一度投げつける為、腕を振り上げ
投げ様とする……
が、ガシッと誰かに腕を掴まれ停止する

「ぇ?!!」

サチは驚き振り向く
驚愕
そこに見たものは……

── to be continued ──
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 02:23:19.50 ID:qcU4oGVz0
>>331
サチちゃんktkr!
続きが気になって眠れないwww
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 02:24:12.30 ID:PXqLB/sl0
二つほど話が思い浮かんだけど、今夜はここまで……
明日の夜にでも続きを書きますね〜

おやすみ〜
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 02:51:52.84 ID:o5NKeTQtO
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 04:03:39.29 ID:qRmd4+Hb0
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 05:47:57.85 ID:5GT9x69jO
ほし
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 06:16:41.53 ID:EG+0CSFV0
おはよう
保守
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 07:02:56.16 ID:3cdgJDjPO
保守
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 08:13:20.97 ID:5GT9x69jO
干し
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 09:17:01.97 ID:3cdgJDjPO
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 09:51:11.96 ID:I9j8Q0aeO
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 10:27:48.27 ID:I9j8Q0aeO
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 10:37:06.20 ID:Z8Hn3ETp0
おはようございました
喫茶ルーモアの人さま乙!
サチがピンチだとっ!?
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 10:56:00.44 ID:1HMa3cPyO
おはよ
パソコン不調で涙目
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 11:02:38.78 ID:Z8Hn3ETp0
>>344
なぁに、パソコンの不調なんぞよくある事だ
突然強制再起動とか画面がぐしゃってなって嬌声再起動とか何の前触れもなく強制再起動とか

まったく、我が家のMeたんは気まぐれだぜふぅはははーーーー!!


orz
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 11:31:08.15 ID:Z8Hn3ETp0
昼飯終わる頃には投下する
持って居てくれスレ!
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 12:00:39.69 ID:xy639Jq5O
そういえば
いま時間軸は何時くらい何だろ
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 12:10:00.33 ID:I9j8Q0aeO
>>347
たしかTさんのところは占い師の辺りで夜に突入してたはず。
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 12:17:24.47 ID:1HMa3cPyO
>>345
うちも専ブラだけならいいんだけど
ハードディスク確認しようとマイコンピューター開いた途端
ぷっつん状態でさ
原因すら調べられないとかorz


どうしたんだXP・・・
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 12:49:25.68 ID:fC0JRT8qO
それなんかの都市伝説のせいじゃね?
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 13:02:51.42 ID:KmxrMQRtO
ソニータイマー的な?
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 13:07:45.90 ID:p5RA+qSc0
>>347
パワーストーン契約者が救出された後辺りで夜に入ったっぽい
夜に本領発揮な都市伝説たちの出番だ!
353花子さんと契約した男の話:2009/09/24(木) 13:31:13.47 ID:p5RA+qSc0
 撃つ
 ひたすら、撃ちつづける
 花子さんの激流から逃れたパレードを、ひたすらに撃ちつづける

 …あの、パレードがどんな存在なのか
 それを、俺は知らない
 ただ……何故だろう 
 たとえ、あのパレードの正体が人間だった、としても
 あれは、もう二度と、人間には戻れないだろう
 そんな予感がして

 ………だから、撃つ
 それを言い訳にするように
 せめて、死なせることで、今の状態から解放してやるのだと
 そう、自分に言い聞かせ続ける

「み!あともうちょっとなの!」
「…あぁ、そうだな」

 パレードは、大分、数を減らしてきている
 再生能力が追いついてきていないのだ

 ……ただ
 少し、心配なことが

 ……○ティッチの着ぐるみの姿が、見えない
354花子さんと契約した男の話:2009/09/24(木) 13:34:45.22 ID:p5RA+qSc0
 まさか……花子様たちの方に、向かったのか?
 背中を、冷や汗が伝う
 あちらとて、花子さんと同じように、傍に個室トイレと言うテリトリーがあれば、かなりの戦闘力を誇るはず
 しかし…あの着ぐるみはパレードと違い、高い戦闘力を誇っているように思えた
 はたして、大丈夫だろうか?
 それに…傍にいた、花子様の契約者
 …俺と違って、単体で戦闘力、あるんだろうか?
 以前、赤いちゃんちゃんこ事件の時、共に行動した時から考えるに…

 ………
 …………
 ……………

 …あ、やばげ?

「急ぐぞ、花子さんっ!」
「うん!!」

 激流の威力が上がる
 俺も、銃を連射し続ける

 パレードは、次から次へと消えていく
 まるで、初めから存在していなかったかのように
 ダメージが一定以上蓄積されるたびに、消えていく
 ……あと、もう少しだ!
 そう、俺が気を緩めてしまった…その時
355花子さんと契約した男の話:2009/09/24(木) 13:38:03.04 ID:p5RA+qSc0
 ぞくり
 全身を駆け抜けた、悪寒

「−−−−花子さんっ!」
「み!?」

 何時の間にか、花子さんの真横に居たのは
 紫にピンクのシマシマの猫の着ぐるみ
 ……アリスのチェシャ猫かっ!?
 距離が近すぎる
 花子さんじゃ、対応しきれない!?

「っく!」

 俺は、そちらに銃を向けた
 至近距離には、花子さん
 狙いを少しでも間違えば、花子さんに弾が当たる

 間違いなど、許されず
 しかし、即座に行動しなければならない


『坊ちゃん、男って奴はね、ここぞと言う時に迷っちゃあいけないんですよ。
 銃ってのは、威力がすげぇ。簡単に人を殺せる道具だ。
 だが……ここぞと言う時に、引き金を引くのを迷っちゃいけねぇんです』


 ハワイで、俺に銃の撃ち方を教えてくれた親父の部下の言葉を思い出す
356花子さんと契約した男の話:2009/09/24(木) 13:42:34.70 ID:p5RA+qSc0
 確か、あいつあと2,3ヶ月で刑務所から出てくるよなぁ、とかどうでもいい事もうっかり思い出したりしつつ

 …俺は、引き金を引いた

 発射された水の弾丸は、俺の狙ったとおり、チェ○ャ猫の目に命中し、猫はその衝撃で後方に飛ばされる
 ころん、とひっくり返ってじたばたしている様子は、どこかユーモラスですらあった

「花子さんは、パレードに集中しててくれっ!」
「う、うん!」

 パレードは花子さんに任せ、俺は○ェシャ猫の着ぐるみに銃を向けた
 じたばた、しばし痛そうにしていた着ぐるみだが…突然、すくっ!と立ち上がり、ポーズなど決めてみせる
 打ち抜いたはずの目は、既に回復していた

「…再生能力高いな、畜生」

 さぁ、どうする?
 どこを撃ち抜けば、行動不能になってくれるか?
 相手は、あくまで「着ぐるみ」と言う概念に基づき、動いているはずだ
 それを考えると、急所は人間と同じように思える
 しかし、目を撃ち抜いてもすぐに回復されるとなると…

『………』
「………?」

 ……うん?
357花子さんと契約した男の話:2009/09/24(木) 13:45:34.69 ID:p5RA+qSc0
 …何か
 何か、おかしい
 チェシャ○はポーズを決めたまま、動かない
 …と、言うか…何か、首をかしげて
 考え込んで、いるような?

 着ぐるみは、空を見上げる
 空には、いつの間にやら…ぽっかりと、月が浮かんでいた
 そんなに、長い時間戦っていたのだろうか

『………』

 ゆらん、ゆらんっ、と
 本来の着ぐるみならば、動かないはずの尻尾が揺れている
 思案しているような様子

「…来ないのか?」

 返答など来ないであろうことを承知で、そう尋ねて見る
 そうすると……表情など変わらないはずの着ぐるみの、顔が
 その、ニヤニヤ笑いが……さらに、強化されたように見えた

『終わる。終わるよ、もうすぐに。道化の時間はおしまいさ』
「………?」

 …あれ?
 チェ○ャ猫に…そんなセリフ、あったっけ?
 つか、こんな話し方だったろうか?
358花子さんと契約した男の話:2009/09/24(木) 13:52:15.51 ID:p5RA+qSc0
 俺が疑問に思っていることなどおかまいなしに、着ぐるみは放し続けている

『王様起きたよ「夢の国」。仮初の王様目覚めたよ「夢の国」。
 そろそろ、悪夢の時間はおしまいさ。もうすぐ僕等は解放される』
「……っ!?どう言う事だ!?」

 銃を向けたまま、俺は○ェシャ猫に尋ねる
 ニヤニヤ笑いを向けたまま…しかし、どこか、苦しそうに、着ぐるみは続けてくる

『これは全て仮初の夢。ゆっくりじっくり歪められた悪夢の時間。
 そろそろ、それはおしまいさ。誰かがそれを終わらせる。
 だけど、悪夢は尾を引くよ。僕等は死ぬまで解放されない』

 …気付いた
 あの着ぐるみは…自分の動きを、必死に押さえ込もうとしている
 今すぐにでも、俺や花子さんに向かってこようとするのを、必死に必死に、押さえ込んでいた

『王様倒れりゃ皆倒れる?いやいや、違うよ悪夢は続く。それまで僕等は解放されない
 けれど、死ねば解放される。僕等は悪夢を作らない。
 死んでも死んでも大丈夫。だって、僕等は「夢の国」の住人。「夢の国」では誰も死なない』

 ……一歩
 チェ○猫が、こちらに近づく

『歪んだ物を直すには、一度壊さなきゃ駄目なのさ。壊して綺麗に元通り!
 普通は駄目だよ死んじゃうから。けれど、僕等は「夢の国」の住人。それで大丈夫』
359花子さんと契約した男の話:2009/09/24(木) 13:55:18.26 ID:p5RA+qSc0
 一歩、一歩
 ニヤニヤ笑いながら、しかし、苦しげに…着ぐるみが近づいてくる

『だから、壊しておくれよ、そこの坊や。一度、僕を壊しておくれ。
 そうすれば、僕は解放されるよ悪夢から。再生までは時間がかかる。
 直る頃には終わるよ悪夢。全ての幕が下ろされる』
「…………」

 一歩、一歩、一歩
 ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり
 それは、近づいてくる

『さぁ、迷っちゃ駄目だよお坊ちゃん。早く僕を壊すんだ。僕が君を壊しちゃう前に』
「…………」

 チェ○ャ猫の、言葉に
 俺は、静かに目を閉じた
 銃は、着ぐるみに向けたまま
 目を閉じ、静かに考え込む

 …すらりっ
 着ぐるみが武器を抜いたのが、気配でわかった
 それが、こちらに向かって振り下ろされ…


「御免な」
360花子さんと契約した男の話:2009/09/24(木) 13:58:14.43 ID:p5RA+qSc0
 目を開き、俺は引き金を引いた
 水の弾が、○ェシャ猫の心臓…と、思われる部分を撃ち抜いた
 続けざま、目を、喉を、次々と撃ち抜いていく

 撃ち抜かれる痛みに、着ぐるみは悲鳴をあげる
 けれど、俺は撃つのをやめない
 何度も、何度も、何度も撃ち抜いて


 …そして、着ぐるみの動きが、止まった


 ニヤリ
 最後にまた、着ぐるみは笑って


『ありがと、坊や。これで僕は解放される。元の○ェシャ猫に戻れるよ。ありがと、ありがと……』


 …ぱぁ、と
 その体が…光の粒子となって、消えていく

「…坊や、なんて呼ばれる歳じゃねぇよ」

 ぼそり、呟く
 …これで、あいつは本当に、救われたんだろうか?
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 13:58:37.16 ID:I9j8Q0aeO
超支援!
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 13:59:56.07 ID:yXFNf6hm0
猫・・(´;ω;`)
363花子さんと契約した男の話:2009/09/24(木) 14:00:59.93 ID:p5RA+qSc0
「…けーやくしゃ?大丈夫?」

 きゅう、と
 何時の間にか、花子さんが俺の服の端を握ってきていた
 じ、と心配そうに見上げてくる

「花子さん…パレードは…」
「うん、もう大丈夫だよ」

 パレードは…もう、消えている
 花子さんが、全て倒したのだろう
 あとは…花子様たちの方だが…

 気のせいか?
 さっきから絶叫とか絶叫とか絶叫とかが聞こえてきているような…

「花子さん。花子様たちのところに戻るぞ」
「うん!花子様たちも心配なの!」

 俺は、花子さんと一緒に走る
 嫌な予感を、振り払いながら


 …この戦いの後、「夢の国」の住人たちが、本来のあり方に戻れることを
 ただ、祈りながら…



to be …?
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 14:04:52.22 ID:p5RA+qSc0
Tさんの人に焼き土下座っ!!!orz
意識ですが、チェ○ャ猫の着ぐるみを正気に戻しました
多分、「夢の国」契約者が正気に戻った瞬間辺り
○ッキー以外の着ぐるみも、ちょこっとは正気に戻っていいんじゃね?と思ってカっとなって書いた
意識だけで、体はウォル(ryの支配下のままだったんで、多めに見てくださるとありがたく…orz

○ェシャ猫の話し方覚えてない状態で書いた、だが、何となくこんな感じのセリフを喋らせるのはこいつが適任な気がした
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 14:11:17.31 ID:I9j8Q0aeO
花子さんの人乙!
あんな感じの言葉を言わせるなら確かにチェシャ猫は適任だwwww
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 14:30:18.26 ID:p5RA+qSc0
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 14:45:40.85 ID:p5RA+qSc0
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 14:57:59.80 ID:I9j8Q0aeO
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 15:09:07.09 ID:p5RA+qSc0
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 15:14:50.68 ID:KmxrMQRtO
371花子様の椅子:2009/09/24(木) 15:23:40.15 ID:KmxrMQRtO
花子さんと(ryの人乙!
なんというか、勝手にスティッ●をミンチにして申し訳ない・・・
こう、なんだろうね・・・
問答無用でサーチ&デストロイさせちゃって良いのか俺!?って思ったよ。
マスコット君達の改心(?)とか一切描写してないから・・・
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 15:29:01.39 ID:p5RA+qSc0
>>371
っちょ、椅子ってwwwwwwwwwwwww
いえいえ、スティッ○が花子様の方に向かったからこそ、チェ○ャ猫描写ができたんで
しかし、花子様の様子が心配だぜ!

そして…赤外線通信での携帯の番号交換をやった事がない花子さんの契約者は、はたしてスムーズに番号交換をできるのか!?
友達あんまりいないあいつは赤外線通信なんてやった事ないぜ!
闇子さんの契約者と番号交換した時は、赤外線通信じゃなかった気がするし!
373花子様の椅子。それと便座カバー:2009/09/24(木) 15:41:12.31 ID:KmxrMQRtO
花子様をバーサク状態にしたは良いけど、どうまとめるか決めてなかった・・・
そんな俺の方がピンチだぜ。この後は決めてるんだけど・・・

都合が悪い時は機関のメイドに任せれば万事オッケーだぜ。
あっさりと赤外線使えるようにしてくれるハズ。


今さらだけど、俺もいつかのカラオケ大会に花子様を出したかったぜ・・・
曲はALIPROJECTの「跪いて足をお嘗め」で。

夜にはこっちもマスコット戦に決着つくように頑張る。
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 15:43:57.15 ID:p5RA+qSc0
>>373
ヘタしたら日に三度は取り替えられる便座カバー……だと…!?

バーサク状態の花子様は、あれだ
きっと、男の愛で正気に戻ってくれると俺は信じている

多分、やり方教えてもらえばすぐに使えるはず、赤外線通信
ただ、やった事なくて「どうやんだっけ?」って感じになるかもなだけなんで


こう考えるんだ
あとで、カラオケ大会のシーンを追加で執筆すればいい
そう考えれば、なんら問題はない

そしてマスコット戦wktk
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 16:06:41.11 ID:p5RA+qSc0
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 16:14:54.09 ID:d6Fm4yWS0
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 16:28:47.25 ID:p5RA+qSc0
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 16:40:10.53 ID:VXuD7JMIO
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 16:49:51.52 ID:d6Fm4yWS0
小ネタ投下

【上田明也の協奏曲\〜操り人形劇〜 】

各所に配備した鼠達は善戦を続けているようだった。
基地内の様々な場所で銃声が聞こえては途絶える。
しかし異変は突然に訪れた。
「マスター、同時多発的に鼠の数が急速に減少しています。」
「どういうことだ?」
「鼠の駆除に出ている契約者が居ますね。向こうも操作系の都市伝説かと思われます。」
「そうか……、敵も操作系か。鼠への命令変更だ。自分への攻撃を行う物を最優先に攻撃しろ。
 そして俺たちは動くぞ、相手の本体を叩く。」
「了解しました。」

そこら辺に転がっていた黒服からサブマシンガンを奪い取る。
MP5とは良い物を使っている。
俺がドイツ製の銃器が好きなのを知ってのことか!
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 16:55:11.01 ID:d6Fm4yWS0
「仮面ライダー!」
大穴に一緒に入ってきた友人に声をかける。
「なんだ、笛吹?」
「作戦に妨害が入った、妨害入れて居る奴をこれから叩きに行ってくる。
 それじゃあ!」
「な、ちょ!お前何処へ!!」
「ちなみにこれ連絡先な、さらば!また会おう!」

メールアドレスと携帯の電話番号を渡しておいた。
勿論携帯番号から身元割り出しはできないぞ☆
真暗闇の中、俺とメルは走り出した。
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 16:58:03.87 ID:d6Fm4yWS0
一部の電気系統を壊した為、少々暗くなっている基地を進む。
「マスター、見てください。鼠達が死んでいます。」
廊下に鼠の死体が転がっていた。
鼠には何十匹もの蟻のような生き物が集っている。

「虫のような物を使役する能力、か。俺たちと同じ自動操作で鼠を攻撃しているのだろうな……。
 メル、命令の内容を“自分より小さな存在に対する攻撃”に変えておいてくれ。
 命令実行はこの基地の西側に居る鼠から順番にしろ。
 相手に俺たちのいる場所を気取られては敵わない。」

「はい、ところでマスター。この蟻みたいなのはどうするんですか?」
「放っておけ、攻撃したら俺たちが攻撃対象にされるぞ。」
そう話しながら俺は廊下の途中にあったドアを開けた。
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 16:59:35.71 ID:d6Fm4yWS0
「なんだ?これは………。」
部屋の中には大量のカプセル。
その中に浮かんでいるのは人、人、人、人。
「人ですね。」
「そんなことは解ってるよ。問題はこいつらがなんなのかってことだよ。」
「とりあえず重要な物であることは間違いないかと思います。」
「ああ、そうだな。」

そこら辺にあったコンピューターをカプセルに向けて投げつける。
カプセルは当然ながら次々壊れていく。

「なんで銃や鼠を使わないんですか?」
「だって弾も勿体ないし、自動操作をここだけ変更すれば相手に居場所を気取られかねないだろ。
 それよりも北の大穴からの鼠の追加を忘れるなよ?」

今回の勝負は相手の居場所の探知にかかっている。
見つければ勝ち、見つけられれば負け。
かち合ったら………、考えない事にしよう。
すでに大量の内出血でどす黒くなっている右手を見る。
蜻蛉切は使えてもあと2回だ。
大丈夫、メルには感づかれていない。

痛む右腕を押さえながらハーメルンの笛吹き達は基地を走るのだった。
【上田明也の協奏曲\〜操り人形劇〜 fin】
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 17:21:01.06 ID:EG+0CSFV0
笛の人乙でした!

そしてただいまー
384「結界都市『東京』」second stage:2009/09/24(木) 17:42:57.33 ID:EG+0CSFV0
ただいまー じゃあいくよー

 私は走る。そして破壊する。あの忌まわしきカプセルを。人々の、そして我ら都市伝説の心を無くさないためにも!
 ―Episode5 人の形破壊せし人の形―
 私は東 京都。結界の黒服とでも、神代の黒服とでも何とでも言うが良い。しかし「暗部」の黒服も元は人間だったと聞く。
 なぜこのような事をするのか。そもそも、「鮫島事件」を発動させてしまえば、『組織』の理念とは反するはずなのでは?
 『組織』は都市伝説の活動が公になることをあまり快く思ってはいないはず。
 『組織』のため、とは言うが、本当にそうなのか?
 …迷ってる暇はない!今は一刻も早くカプセルを破壊するだけだ!
 私はカプセルのある部屋へ入る。そして黄金の刀を取り出す。
 「…重力斬艦刀、出力最大。」
 黄金の輝きが更に増す。その輝く様はまるで、刀が黄金のオーラを纏っている様だった。
 「…っ!久々だったもので少々出力調整に手間取りましたよ。」
 そして私はカプセルに向かって一閃する。瞬間、太刀筋から斬撃が飛び、それが部屋全体のカプセルを貫いた!そして―
 カプセルなんて元からなかったかのように消え失せた。
 「ぐっ!」膝をついてしまう。少々やりすぎたか…
 私は懐から4つの布袋を取り出す。中には色とりどりの石が入っていた。
 …こういう時に使わないでいつ使うのか!私はその内の3つを同時に胸に押し当てた!パリーン!!!!
 …今の私は今までとは確かに何かが違っていた。勘が冴え、力も無限に湧いてくるような気がする。しかもそれが更に底上げされているような気もする。
 パワーストーンがそこまでの力を秘めているものだとは…
 そして私はまた走り続ける。そしてまたカプセルのある部屋を見つける。
385「結界都市『東京』」second stage:2009/09/24(木) 17:46:38.44 ID:EG+0CSFV0
 「…さて、ここもきれいにしますか。」
 私は手に持った黄金の刀でカプセルに入りし人の形を消しにかかる。
 …皮肉なものだ、嘗ては人であったとはいえ、今では黒服。どこにも属してないだけまだマシ、というものだろうか。
 黒服と化した私が同じ黒服を倒すのだから。
 …いや、同じ黒服でも向こうは創られし存在、私とは違う。創られた物はいずれ破壊される。破壊無くしての再生はない。
 …この様な事は詭弁なのかもしれない。
 ただ、今は1秒でも時間が惜しい。さっさとカプセルを破壊して回ろう。
 さっきより鼠の量が増えたような気がする。
 私は霊体にシフトして壁抜けしつつカプセルを目指す。

学校始まるとマジでだるい…

そもそも、カプセルの破壊率は、一部屋にカプセルが何個あるかにもよるよね?
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 18:04:22.48 ID:xy639Jq5O
結界の黒服なら
地下丸ごと消せるだろ
387東京の人:2009/09/24(木) 18:12:34.91 ID:EG+0CSFV0
>>386
理論上は可能。でも、東の方で消す物は選べる仕様。

ぶっちゃけパワーバランスは重要なんだぜ?

それ故に部屋全体は消さないけど、カプセルは消せると言うご都合主義的威力になったんだぜ?

パワーバランスは前にも痛く言われてるからなぁ…
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 18:25:57.53 ID:xy639Jq5O
ステータスを全部100にしようとするから変にバランス崩れるんじゃないか?

100をステータスに振り分けるようにしてみたらどうだう

威力5 精密さ15 範囲20 持続15 変態50
みたいなふうに
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 18:29:11.78 ID:5GT9x69jO
「精密さ」って、どういうステータスなんだ?
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 18:34:21.21 ID:uL6o4+670
こんな感じで

  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「       ,」            │
  │           本体― ,                        │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―B  │.   スピード―B   .│.   射程距離―B .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―C  │ . 精密動作性―E  |   成長性―A   │
  └───────┴────────┴────────┘
  A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 18:35:09.49 ID:xy639Jq5O
>>389
このステータス、キャラじゃなくて技のステータスだった
操作系の能力はこれが高いと強いと思う
器用さDEXとか技術とかの意味で言ったんだ
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:02:02.92 ID:xy639Jq5O
>>390
うん、それをなんとなく思い出して精密さとかいう曖昧な項目が出て来ましたごめんなさい
393東京の人:2009/09/24(木) 19:03:50.54 ID:EG+0CSFV0
どこかで見たことがある表だなwwwww
うちのキャラだとこうかな?




  ┌─────────────────────────┐
  │     都市伝説名―「結界都市『東京』,」            │
  │          本体―無し,                        │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―B   .│.   射程距離―B .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―B  |   成長性―E   │
  └───────┴────────┴────────┘
  A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:36:22.19 ID:I9j8Q0aeO
夕飯タイム?
395恵みと裁きの八本脚:2009/09/24(木) 19:43:43.77 ID:EG+0CSFV0
>>394
みたいだね
さて、こっちも

 いい加減壊すのにも飽きてきた。どれだけ壊しても探せば際限なく出てくるカプセル。
 ちくしょう!一体どれだけのカプセルがあるんだよ!
 そう悪態をつきながらもカプセルを壊し続ける。
 手っ取り早いのがスライスだ。だが、人形とはいえ見た目は人間そっくりだ。
 それをカプセルごとスライスする。あまりいい気がしないとはいえやるしかないのだ。
 俺はカプセルを探す。そして部屋に入る。…まだあったか。
 「こうなりゃ…"スパイダーネットストリングVer.Final"!!!!」
 無数の蜘蛛の糸が部屋中に乱舞する。それは部屋の至る所に絡みついて―
 部屋全体が蜘蛛の巣と化した。
 「知ってるかい?蜘蛛の糸には粘着性がある物とない物があるんだよ?」
 俺は手元に残った蜘蛛の糸を引っ張る。蜘蛛の糸を引っ張ったのに連動して蜘蛛の糸が引っ張られあう!
 カプセルにくっついた糸も例外ではない。しかし、カプセルには無数の糸が絡まっており、引っ張る力は尋常じゃない。ついにカプセルが外れる。
 外れたカプセルがこちらに向かってくる!だがそれも計算のうちだ。糸を持った状態で下に降りる。
 糸が引っ張られ、カプセル同士がぶつかり合う。そして―
 ガシャーン!!
 俺はその部屋を出る。後に残ったのは、蜘蛛の糸、無残に破壊された部屋、そして砕け散ったカプセルと手足がいろんな方向に曲がり、紅い血で染まった人形だけになった。
 そして、どこかで俺を必要とする声が聞こえたため、外の方にアシダカグモを数匹送っておく。
 そしてまた俺は走り続ける。

上の方でGがでたとの事ですので送っておきました
396ギザ十:2009/09/24(木) 19:45:06.01 ID:loyWeSB6P
皆さん乙です。

さて、そろそろグダってきた感が強くなってきた気がするので
今日中にでも鮫島事件を終わらせようと思うのですが良いでしょうか?
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:47:12.30 ID:uBCrVo8i0
ごちそうさまでしたー

>>396
wktkして待ってる
ギザ10の契約者が欲しいなと思ってる将門様の気分で続き待ってるぜぃ
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:47:47.37 ID:EG+0CSFV0
>>396
俺もwktkで待ってるぜ!
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:48:30.98 ID:v4Cx8MSN0
皆乙!!

>>396
wktkwktk

>>390
の表に自キャラ当てはめてみたくなってきたんだぜ
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:49:48.24 ID:yXFNf6hm0
皆乙ー!

>>396
ぎゃあちょっと待っt(ry
というのが本心ですが・・結構長引きましたからねえ。
欲を出さなければ問題ないので、自分は構わないと思いますよー
クライマックスwktk!

そして投下するよー!
401騎士と姫君 【夢と魔法の王国・前編】:2009/09/24(木) 19:52:08.08 ID:yXFNf6hm0

 それは不思議な光景だった。
 真っ白な美しい城がそびえる正面の広場に、気が付けば彼女は立っていた。
 いつの間にか周囲はすっかり暗くなり、灯された電飾が様々な建物を彩っている。
 その明かりに惹かれる様に歩き出せば、目に入るもののすべてがどこか懐かしいと感じさせられる。
 黄色の帽子をちょこんとかぶり、一緒に空を飛ばないかと誘いかける小象たち、色鮮やかにパッチングされた建物、ひとたび入れば巨大な絵本の世界へと迷い込める巨大な蜂蜜の壷……。
 ちょっと歩いただけでも、景色はめまぐるしく変わり続ける。
 聞こえるのは賑やかな音楽と楽しげにさざめく誰かの笑い声、そして彼女の足音のみ。

 ――そういえば、なぜ私はこんな場所にいるのだろう。

 不意にぼんやりとそんな思いが浮かぶが、それに深く踏み込もうとすれば、その問いは瞬く間にするりとどこかへ逃げてしまう。

 そんな事より、こんな楽しげな場所に今はいるのだから、悩む事など似合わない。
 唯一悩んでもいいのは、何をして遊ぼうという事だけ。
 そう、何も考えないでいいんだ――。

 彼女の問いに変わって潜り込むのは、そんな甘い言葉。

 ほら、周りを見てごらんよ。皆、君が来るのを今かと待っている。

 促されるままに辺りを見回せば、確かに笑顔で手招きをする人々の姿が目に入る。
 幾人もの着ぐるみ、可愛らしい服装の女性たち、ファンタジックな装いの男性……誰もが彼女を歓迎していた。

 ね、言ったとおりだろう? だからくだらない事なんて考えるだけ無駄だよ。そんな事忘れて、早く遊びに行こうよ。

 鈴を振る様な響きは何とも耳に心地よく、言われるままに頷けばさらに軽やかな響きが耳元をくすぐる。
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:52:47.99 ID:uBCrVo8i0
姫君支援!
403騎士と姫君 【夢と魔法の王国・前編】:2009/09/24(木) 19:55:00.22 ID:yXFNf6hm0

 誰にも何もとがめられずにいられるとは、ああ、なんて素晴らしい場所だろう!
 そんな事考えようでもすれば、今頃――――に怒られているはず――。

 不意に、はたと彼女の思考が引き戻される。

 私は今、誰を思い浮かべた?

 逃げようとする思考の切れ端を必死に掴み、どうにか思い出そうとしてみる。
 しかしそれは先程よりもさらにぼんやりとしか形は見えず、それ以上思い出せば引き返せないだろうという気さえしてくる。
 「もしや、これも忘れるべきくだらない事の一つなのだろうか」と、己に今一度問いかけてみる。

 ――いや、それは違う。

 返ってきたのはどこからか湧き上がる強い思い。

 くだらない事なんかじゃない、私はもっと大事な事を心に決めたはず。

 湧き上がる思いは溢れんばかりに強まり、それをきっかけに霞がかっていた思考がだんだんとはっきりとしてくるのが感じられる。

 何で立ち止まるんだよ? もう、まだ余計な事を――

「余計な事なんかじゃない!」

 ささやきを振り切る様にそう叫べば、びくりと身じろぐ気配が感じられる。

 そうだ、これは私の意志なんかじゃない。そんな事など望んでなどいない!

 拳を強く握り締めて勢いよく振り返れば、そこには戸惑った表情を浮かべた小さな妖精が浮かんでいた。
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:56:29.85 ID:v4Cx8MSN0
支援!!
405騎士と姫君 【夢と魔法の王国・前編】:2009/09/24(木) 19:56:40.33 ID:yXFNf6hm0
「「な、なんでだよ?! 今までおいらの誘いを断ったヤツなんていなかったのに!」」

 声を荒げ、妖精は愛らしい顔を怒りに歪ませる。
 遠くから聞こえる様な不思議な響きの声、それを使ってこの妖精は心の隙間に入り込んでいたに違いない。

「誘う相手を間違えましたね。生憎、私のパートナーはそんなに甘やかしてくれないんですよ」

 そう胸を張って妖精と向き合えば、さらに妖精の顔は上気する。

「私は遊んでいる暇なんてないんです。早く向こうに帰らなきゃ――」

「「うるさいうるさいうるさい! お前なんてもう知らない!!」」

 癇癪を起こし、喚き散らす妖精の様子に今度は彼女がびくりと方を震わせる。

「「せっかく苦しまない様にしてやろうと思ったのに、おいらの好意を踏みにじりやがって! お前なんて、バラバラになっちゃえばいいんだ!」」

 その言葉が発せられた途端、今までにこやかに手を振り続けていた面々の動きが凍りつく。
 そして――なんと、今度はゆっくりとこちらへ向かって歩み寄ってきたのだ。異様な雰囲気を纏うモノたちの様子に、彼女はあの黒い集団を思い出していた。

「ば、バラバラってまさか……」

「「今更命乞いしてもムダさ! あいつらはこの辺りをうろつく人間を見境無く襲うんだ、素直においらに付いて来ればそんな事もなかったのにな!」」

 ケタケタと甲高い声で妖精は笑い続ける。まるで狂ったかと思える妖精の様子に、彼女は思わず一歩後ずさっていた。

「「ほら、逃げなくていいのかい? あいつら足は遅いけど、お前を引き裂くまで追いかけるのを止めないよ。さあ、楽しい楽しい追いかけっこのはじまりs――」」

 邪悪な笑みを浮かべた妖精がこちらを指差した次の瞬間。
 凄まじい勢いで何かが妖精の背後に迫り、その途端妖精は彼女の視界から消え失せた。
406ギザ十:2009/09/24(木) 19:58:14.88 ID:loyWeSB6P
では、今から「鮫島事件」の最後を書いてきますー
多分、今日中に書き終えれるはず、多分。

そして姫君支援
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 19:58:35.51 ID:xy639Jq5O
しえん
408騎士と姫君 【夢と魔法の王国・前編】:2009/09/24(木) 19:58:47.20 ID:yXFNf6hm0

 一体何が起こったのかと辺りを見回せど、あの耳障りな声も、輝く羽も、一切がこの場から消失していた。
 しかし代わりに耳に飛び込んで来たのは、ぱたぱたと何かが近づいてくる足音。
 今度は一体何が飛び出してくるのかと、身をこわばらせて待ち構えるしかなかった。

「おねーちゃん!」

 暗がりから飛び出してきたのは着ぐるみでも得体の知れないモノでもなく、あの迷子の少年だった。
 懸命に駆け寄ってくるその姿にかがみこんでやれば、少年は迷わずその胸に飛び込んでくる。

「うー、よかったおねーちゃん」

 ぎゅうと己にしがみつく小さな温もりが、彼女の身体のこわばりを溶かしていく。

「ありがとうございます、私のこと、見つけてくれたんですね」

 そっと抱き返してやれば、少年は「うー」と嬉しそうな声をあげる。

「おねーちゃんは大丈夫? いやなことされてない?」

「ええ、あなたが来てくれたおかげでもう大丈夫です」

 全くもってその通りだった。
 偶然とはいえ、少年が現われた途端あの妖精は姿を消し、何よりこうして再び巡り会うことができたのだ。
 なぜ妖精が姿を消したのかは未だ謎だったが、こうしている間もまったく現われる気配は無かった。
409騎士と姫君 【夢と魔法の王国・前編】:2009/09/24(木) 19:59:49.61 ID:yXFNf6hm0

「……うー! 不吉!」

 と、突然の少年の大声に驚いて身を起こせば、先程は遠くにいたモノたちがじりじりと近づきつつあるのが視界に入りこむ。
 いずれも歩みは遅いものの、彼女らを狙って来ているのは一目瞭然だった。

「とにかく出口を探さないと……このままじゃ私達バラバラにされてしまいます」

「うーうー、バラバラいやー!」

 あの妖精の言葉を思い出し、ぶるりと身を震わせる。
 ここにいれば、いずれはあの妖精の言う通りの結末を辿るであろう事は、今や明らかであった。
 この不可思議な国から何としても逃げ出さなければ――そう決意も新たに、彼女は立ち上がる。



 空にはまんまるお月様、見下ろす先は歪んだ≪夢と魔法の王国≫。
 本日何度目かの逃避行の幕が、静かに上げられた。



<To be...?>

急げ急げ! クライマックスに遅れちゃう!

と言うわけで、夢の国編前編でした。
今回ザクロは穴を飛び降り中にてお休み。後編にて活躍してもらう予定です。
そしてコアラ少年がまたしても空気だ! スライディング土下座っ!orz
しかし妖精が消えた理由はコアラ少年の活躍です、とだけ言ってみる。
アレから見たら虫に見えない事もないだろうなあ。

今回書いてる間中、「巻け巻け!」という脳内監督の声が・・・しかしそうは問屋が卸さなかった。
とりあえず出来た分だけでも、というわけで一旦区切る形になりました。
Tさんの方のイメージからするとかけ離れてるかもしれませんが・・作者の中の≪夢の国≫はこんな感じ。
もし違ってたらサーセンorz

そしてまさかのオリキャラ投入。きっと≪夢の国≫に生息する妖精の一人でしょう。
最初はティ○カーベルのイメージで書いてたのが、だいぶ書きあがってから「ティン○ーベル喋らないじゃん!」と気づいたとかね…。
そういえばあそこの妖精って皆女の子だっけ……。

……まあ細かい事は置いといて。

どのエピソードもだいぶ佳境に入り、乗り遅れたくない一心で必死に書いてます。
書いてる間はつらかったりもするけど、楽しいからやめられない。
こんなに長編書いたの初めてだよ。このスレに出会えて本当に幸せ。

と、つまらないぼやきが入ったところでそろそろ締め。
ここまで読んでくれた皆ありがとん!
夕飯が済んだらすぐに後編(中編…かも…?)も書くよ!

411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:02:21.90 ID:v4Cx8MSN0
姫君乙!!

>>406
wktk
今、地下には何人位居て、人型はどれ位破壊できてるんだろうな
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:02:34.67 ID:uBCrVo8i0
姫君乙!!
そうか、妖精……食われたか(ほろり)
413小ネタ:2009/09/24(木) 20:05:46.18 ID:uBCrVo8i0
 …気がつけば、周りはきらびやかな世界だった
 そこは、「夢の国」
 誰もが想像する、「夢の国」

「…うー…違う」

 …けれど、違う

「違う、違う……うーうーうーうーうー!こんなの夢の国じゃないー!うーうーうー!!」

 そう、ここは「夢の国」であって「夢の国」でない
 「夢の国」は、夢と希望と魔法を与える子供の味方
 今、少年に迫っているような恐ろしい存在がいる場所なんて
 そんな場所、「夢の国」ではない!!

 だから、少年は否定する
 心から、否定する

「違う違う違う違う違う!!お前たちは「夢の国」じゃないっ!お前たちなんて「夢の国じゃない!!
 うーうーうーうーうーうーうーうーうーうー………!!」

 癇癪を起こしているような少年の言葉
 それに、パレードたちの動きが鈍る
 それを率いる、フクロウの動きも鈍った

 しかし…狂気の色は、すぐには消えない
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:06:47.95 ID:v4Cx8MSN0
>>390
の表の使い方はこんなので良いんだろうか?

  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「はないちもんめ,」            │
  │           本体― 少女,                      │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―E  │.   スピード―E   .│.   射程距離―C .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―A  |   成長性―A   │
  └───────┴────────┴────────┘
 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ

と、言うか技のステータスだと、はないちもんめ、破壊力とかスピード、Eも無いよなぁ

コアラ支援
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:07:07.38 ID:yXFNf6hm0
支援!
416厨二病 小ネタ:2009/09/24(木) 20:07:32.74 ID:sybe6BPl0
「…だー!めんどくせー!」
線路に沿って進めど進めど、誰にも追いつく気配はない。
しかも、行く部屋行く部屋、カプセルのようなものが壊されてる。
「これを壊しゃいいんだろうけど…全部壊れてちゃなぁ…」
そう呟いた彼の前に、今まで一本道だった通路が二つに分かれていた。
「……もういいや。別の道進も。こっちなら誰もいないだろうしぶっ壊しがいもあるよな」
そう言って彼は線路の敷いてある道とは逆の道に進んでいった…

「おー、あるある♪」
わーい、いっぱいカプセルがあるぜー!これならめっちゃ壊せるー!
「憂さ晴らしだZE☆ ”雷華の電身突”!」

”雷華の電身突”とは、自らの体に雷をまとい超高速で突進する技だ!
この技での移動速度は光とほぼ同じだぞ!

「うおおぉぉぉぉぉぉ!!」
光のような速度でカプセルに体当たりをかます青年。
光が貫くたび、派手な音を立て割れていくカプセル。そして崩れていく人型の「何か」。
「ヒャッハー!爽快爽快!オラオラオラオラオラオラオラオラ(ry」

その部屋のカプセル、その隣の部屋のカプセル、そしてそれらの中身は、何かの光によって粉々になった…
417小ネタ:2009/09/24(木) 20:09:05.11 ID:uBCrVo8i0
 一瞬は、正気に戻ったように見えたけれど
 マスコットたちは、少年に近づいていって…

『…きっひひひひひひひひ!!この状況でも心折れぬか!!
 流石は妾の契約者の息子!!流石は妾の父上の部下よ!!』

 響き渡る、無気味な笑い声
 直後…少年を護るように、巨大な髑髏と蝦蟇が現れて
 ばきり、ぐしゃ、ぐしゃり
 ぺろぉん、もぐもぐ
 パレードを、あっと言う間に食べてしまった
 驚きに止まるフクロウのマスコット
 少年の傍らには、何時の間にか、着物を纏った半透明の女性が立っていた

『きひひひひひひひひ!!人形風情が!!身の程を知るがよい!!』

 フクロウのマスコットに、巨大な髑髏が迫る
 フクロウのマスコットは応戦しようとするが………ぐしゃり
 あっと言う間に、肩羽を食いちぎられた
 そのまま、髑髏に租借されていく

『大丈夫かえ?』
「うー!だいじょうぶー!ありがとー、滝夜叉ー!うーうー!!」

 自分を助けてくれた存在に、少年は嬉しそうにそう答えた
418小ネタ:2009/09/24(木) 20:11:59.45 ID:uBCrVo8i0
 …が、すぐに、少し心配そうな顔をする

「うー……パパは?」
『あやつなら、問題ない。応戦していたパレードは既に倒した。
 傍に、数名の契約者がおるしの…だからこそ、お前の傍に来たのだぞ』

 そっと、女性の手が少年を撫でる
 うーうー、少年はほっとしたような声をあげた

「うー、それじゃあ、滝夜叉、手伝ってー!おねーさんさがすー!助けるー!」
『あの姫君とやらかえ?……良かろう、父上の部下候補だからのぅ…!』

 滝夜叉とともに、少年は走り出す
 自分を助けてくれようとした、首なし騎士と契約している女性を探す為に

「…あのお姉さんも……僕等の仲間に、きっとなってくれるからね、きひひひっ!」
『そうじゃのう、あぁ、楽しみじゃ。きっひひひひひひひひひひひ!!!』

 きらびやかな「夢の国」、その一角にて
 少年と滝夜叉の、どこか不気味な笑い声が響き渡るのだった


to be …?
419題未定:2009/09/24(木) 20:12:53.12 ID:ujgykBTF0
    短いですけどとりあえず投下。



「…ぜぇ、はぁ……!」

荒く乱れた息を吐く。
身体は既に限界に近く、手足は鉛のように重い。
それでもなんとか戦況の小康状態を保てているのは、ただ単純に根性で身体を動かしているからだ。

「ま…ったく、なんつー運の悪い……っ!」

思わず呟く。
完全に無駄なことだとわかってはいても、そうぼやかずにはいられなかったから。
既に日は沈み、太陽に替わって月が辺りを照らしている。
戦い始めてからどのくらいたっただろうか。
こっちの身体はダメージ的にも能力の使用時間的にも、限界がすぐそこまで迫っていた。
対するマスコットたちは未だ健在。
黒服たちの数こそだいぶ減ったものの、高い再生力を誇るマスコットたちには大きな傷はない。
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:13:23.20 ID:uBCrVo8i0
騎士と姫君の人に焼き土下座っ!!orz
時間軸的には先ほど騎士と姫君の人が投下された【夢と魔法の王国・前編】 のちょっと前辺りで
滝夜叉がそばにいるっぽい(蝦蟇がいたっぽい)描写があったんで、滝夜叉をこっちに持ってきてみた
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:14:39.18 ID:sybe6BPl0
何とか鮫島クライマックスに間に合ったか…

コアラ少年乙!しかし滝夜叉の戦い方はいつ見てもグロいな…
422題未定:2009/09/24(木) 20:15:11.30 ID:ujgykBTF0
戦闘に入る前のこちらの分析はこうだった。
自分と《夢の国》のパレードとの力の差は歴然。
ならば自分の能力の最大の長所であるスピードを最大限に活用し、先手の奇襲で少なくとも一体くらいは撃破してしまわなくては、勝ちの目などありえない。
そして、その考えの通りに動いた。
ホッピングを駆使してビルの側面から高速で飛びかかり、最も防御が薄そうなティ○ンに必殺の一撃を叩き込む。
手応えはあった。
確実に、標的である○ィモンの身体は、こっちが生み出した整地用ローラーによって潰されていた、"はずだった"。
あわよくばこのまま二体目も、と素早く周囲を見やったその時。
ズドム!! と。
全身の骨を軋ませるかのような一撃が、こっちの腹に突き刺さった。
がふ、と肺から息を絞り出されながらも、全力で後方へと飛び去って体制を立て直す。
なんとか息を整えようとするこっちの目に飛び込んできたのは、今さっき叩き潰したはずのティモ○が、何事もなかったかのように佇んでいるという状況だった。

「な、あ…!?」

あまりに予想外の状況に、一瞬思考がフリーズする。そこに、こっちに勝るとも劣らない速さで、ブル○アイが突っ込んできた。
咄嗟に横っ飛びでかわすものの、そのあとには無数の黒服たちとトランプ兵士たちの集団が続く。

(いくらなんでも、こんな状況でこんな数は、とても相手はしてられない…!)

その集団の合間を、縫うようにして避けていく…が。
いきなりガクン、と足が止まる。
足元を見ると、そこには自分の足に絡まるロープが。

「な、まずっ…!」

手に鎌を出現させ、ロープを切り裂く。
これでよし、と顔を上げたこっちの目に入って来たのは。
こちらに全速力で突進してくる、プ○バァの姿だった。
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:15:56.14 ID:uBCrVo8i0
技の厨2病と題未定の人支援しつつ>>390に便乗。ズレてそうだが…


  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「トイレの花子さん,」         │
  │           本体― 俺(少年)                   │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―B   .│.   射程距離―B .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―B  │ . 精密動作性―B  |   成長性―C   │
  └───────┴────────┴────────┘
こんな感じ?
なお、テリトリー内でのステータスとする
424題未定:2009/09/24(木) 20:16:06.83 ID:ujgykBTF0
時間がないのでこれだけです。
それにしても盛り上がってるなあ…
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:16:24.88 ID:yXFNf6hm0
コアラの人おつー!

って、姫ご本人呼んじゃった・・!
今までてっきり姫の加護の力とか、そういうのかと思ってたんだぜorz


・・あれか、どくろと間違えたのか・・!?
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:18:32.93 ID:uBCrVo8i0
題未定の人乙!!
なんと言う大ピンチ

>>425
実は、姫君と合流するまでは、ずっと滝夜叉が傍にいて髑髏や蝦蟇にごっくんごっくん食わせてたんだ
だから、コアラパパンの所に滝夜叉が現れた時、あの子は大丈夫なのか、っぽい事を2人が話してた、はず
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:20:27.70 ID:EG+0CSFV0
姫君の人もコアラの人も乙ー!
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:20:31.34 ID:ujgykBTF0
皆様乙!
明日は金曜だからたっぷり来れるんだぜ!
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:22:24.06 ID:sybe6BPl0
厨二病で>>390

  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「厨二病」             │
  │           本体― 青年                       │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―B   .│.   射程距離―D .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―C  │ . 精密動作性―D  |   成長性―B   │
  └───────┴────────┴────────┘

こう見るとチートだなやっぱり…最近は遠距離攻撃できないとかいうデメリットほぼ無視だし…
召喚系に何か制限でもかけるか…ほぼ無意味っぽいけど
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:25:28.01 ID:qRmd4+Hb0
ただいまあああああああああああ
チェシャ猫更生とか鮫島クライマックスとか騎士と姫君大ピンチとかなんかたいへんそうだwww
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:27:06.90 ID:uBCrVo8i0
>>430
おかえりー
まぁ、お茶でも一杯

つ 旦
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:27:46.83 ID:yXFNf6hm0
厨二病の人&未定の人おつ!

>>426
ああー、なるほどそういう感じだったのか
それなら問題なさげ・・かな・・?
って、読み返したら結構もう首塚内で噂されてるのか・・!

そして>>390に便乗!

  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「スリーピー・ホロウ,」            │
  │           本体― ,姫君(仮)                    │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―C   .│.   射程距離―E .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―B  │ . 精密動作性―B  |   成長性―D   │
  └───────┴────────┴────────┘
  A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ


基本的に剣のみなので射程距離はほとんどゼロ。例外として剣ぶん投げればいけるかも・・?
そして攻撃するのは自分、あるいは契約者に危害を加えられた時のみ。
なので普段はほとんど戦わないはず。たぶん。
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:30:00.01 ID:uBCrVo8i0
>>432
コアラショタがきっと姫君は仲間になってくれるとうーうー言いふらしたのが原因で、それなりに噂されてます

あと、ややこやしいんだが、まだ滝夜叉自身はコアラショタのパパが「首塚」に所属してないのでまだ父親の将門様に会ってない件
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:31:00.95 ID:d6Fm4yWS0
>スタン●風能力紹介
これって契約時に器をどれくらい使うかも入れればいいんじゃね?
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:32:54.13 ID:qRmd4+Hb0
>>433
じゃあ滝夜叉本体は憑いてないってこと?

よし、夢の国戦ラスト行きます! 少し手直ししてから!!
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:36:08.29 ID:uBCrVo8i0
>>435
さんざ迷った末、滝夜叉の契約者はコアラショタのパパンに決定したんだ
いちおう、コアラショタの周囲に誰か護ってくれる人がいない時に限り、滝夜叉がショタの傍に居て(憑いて)護ってる感じ
きひひの笑い方は、滝夜叉のが移ったようです

そしてwktkして待ってるぜぃ!!
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:36:25.99 ID:d6Fm4yWS0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「ハーメルンの笛吹き,」            │
  │           本体― ,上田明也                    │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―E  │.   スピード―D   .│.   射程距離―A .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―B  │ . 精密動作性―A  |   成長性―D   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストE(心の器をかなり食う、コストパフォーマンス最悪)

 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ
438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:40:08.83 ID:EG+0CSFV0
流れぶった切って悪いけど


おやすみ
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:40:56.90 ID:uBCrVo8i0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「滝夜叉,」               │
  │           本体― ,コアラショタのパパ           │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―B   .│.   射程距離―B .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―B  │ . 精密動作性―C  |   成長性―E   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストE(心の器をかなり食う、コストパフォーマンス最悪)

 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ


何このチート、ふざけてるの?
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:43:41.05 ID:v4Cx8MSN0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「かごめかごめ,」            │
  │           本体― ,青年                    │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―C  │.   スピード―C   .│.   射程距離―B .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―B  |   成長性―D   │
  └───────┴────────┴────────┘
  室内ならこんな感じ 外だと持続性と射程以外全部C〜D

  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「色々,」            │
  │           本体― ,禿                    │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―A   .│.   射程距離―A .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―B  │ . 精密動作性―C  |   成長性―B   │
  └───────┴────────┴────────┘
 多分、金色モードなら破壊力とスピードと射程はA超えると思ふ
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:46:02.42 ID:d6Fm4yWS0
>>439
良いじゃない、コストEだもの

  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「村正・蜻蛉切,」      │
  │           本体― ,上田明也             │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―A  .│.   射程距離―E .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―E  │ . 精密動作性―E  |   成長性―E   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストC(単独契約なら何ら問題は無いレベル、複数契約に組み込むと危険)

操作系の弱点を補いつつ、メルに焼き餅を焼かれないように人格のない都市伝説を選んだ……らしい
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:48:39.00 ID:uBCrVo8i0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「幸運の眉毛コアラ,」        │
  │           本体― ,コアラショタ                │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―E  │.   スピード―E   .│.   射程距離―A .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―B  |   成長性―?   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストA(よほど器が小さくない限り、多重契約も問題無し)

 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ

射程がAなのは、他人にも幸運を分けられて、分けられた相手がどれだけ本体から離れても問題ないから
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:49:11.30 ID:v4Cx8MSN0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「白面金毛九尾の狐,」               │
  │           本体― ,青年           │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―C〜A│.   スピード―B   .│.   射程距離―C〜A.│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―B  |   成長性―E   │
  └───────┴────────┴────────┘
 変身能力により、ある程度変動する
 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ


>>439
ノーコストでアレな禿に比べれば・・・
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:53:20.07 ID:sybe6BPl0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「フロントガラスのハンバーグ」  │
  │            本体― 青年                │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―D  │   スピード―C   │.   射程距離―A .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―D .│ 精密動作性―A  |   成長性―B   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストB(ほとんどの多重契約に問題なし)

 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ


ベートーヴェンは契約コストC(単独契約なら何ら問題は無いレベル、複数契約に組み込むと危険)
それ以外のスキルはすべて「?」 だって憑依キャラによって性能違うんだもの
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:54:24.84 ID:qRmd4+Hb0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「ケサランパサラン」         │
  │           本体―  Tさん                    │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―? │.   スピード―C   .│.   射程距離―A │
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―A |   成長性―D  │
  └───────┴────────┴────────┘
 Tさんとしての契約コストはB
ケサランパサランの契約コストはE


  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「リカちゃん人形,」          │
  │           本体―同上                      │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―B  │.   スピード―E   .│.   射程距離―B │
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―E  │ . 精密動作性―C  |   成長性―?  │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストD
おお、上の人チートだ
446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:56:09.58 ID:uBCrVo8i0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「コーラを飲むと骨が溶ける,」   │
  │           本体― ,ヤンデレ弟                  │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―B   .│.   射程距離―A .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―B  │ . 精密動作性―A  |   成長性―D   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストC(単独契約なら何ら問題は無いレベル、複数契約に組み込むと危険)

 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ


相変わらずひでぇチートだ
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:56:42.87 ID:qRmd4+Hb0
いかん、リカちゃんコストBだ。
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 20:57:59.01 ID:v4Cx8MSN0
>>444
そうか!
『?』有りなの忘れてたよ!!
で、訂正版
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「はないちもんめ,」          │
  │           本体― 少女,                     │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―?  │.   スピード―?   .│.   射程距離―C .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―A  |   成長性―A   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストB(ほとんどの多重契約に問題なし)
破壊力、スピードは操った対象次第なので

コストBは軽すぎ?
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:01:24.33 ID:v4Cx8MSN0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「死人部隊,」           │
  │           本体― ,中年                     │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―B   .│.   射程距離―A .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―D  |   成長性―E   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストC(単独契約なら何ら問題は無いレベル、複数契約に組み込むと危険)

  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「一年生になったら,」       │
  │           本体― ,子供                     │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―C  │.   スピード―B   .│.   射程距離―C .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―A  |   成長性―E   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストC(単独契約なら何ら問題は無いレベル、複数契約に組み込むと危険)

 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ  A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ

あれ?一年生になったら割りと普通?
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:01:59.18 ID:uBCrVo8i0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「夢の国の地下トンネル,」      │
  │           本体― 黒服D,                    │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―E  │.   スピード―C   .│.   射程距離―A .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―C  │ . 精密動作性―D  |   成長性―D   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストB(ほとんどの多重契約に問題なし)
黒服D本体のコストはD



  ┌─────────────────────────┐
  │    都市伝説名―「エロい人は髪が伸びるのが早い,」   │
  │           本体― 黒服H,                    │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―C  │.   スピード―B   .│.   射程距離―B .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―C  |   成長性―C   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストB(ほとんどの多重契約に問題なし)
黒服H個人の契約コストもB

なお、黒服Hの方の持続力は、普通の人ならCかDといったところ
黒服Hが無限にエロい妄想ができる変態だからこうなってるだけ
451東京の人:2009/09/24(木) 21:02:39.32 ID:EG+0CSFV0
うちはコストはDだな。契約する際に人を選ぶからなあいつら…
でもコストパフォーマンスは最高に良い

と苦し紛れに言ってみる


じゃあおやすみー
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:05:51.53 ID:v4Cx8MSN0
>>450
黒服Hの妄想力高過ぎるwwwwww
そういや、黒服Hの戦闘中の姿想像したら、毛の塊から手が生えてる様な物体が思い浮かんだんだが
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:07:37.71 ID:uBCrVo8i0
>>452
>黒服Hの戦闘中の姿想像したら、毛の塊から手が生えてる様な物体が思い浮かんだんだが
それで大体間違いないかもしれないから困るwwwwwww

黒服Hの妄想力はS級クラスです
…どうして、黒服Dはこの同僚が変態だと知らないんだろう
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:10:59.46 ID:v4Cx8MSN0
>それで大体間違いないかもしれないから困るwwwwwww
性格には毛の塊から腕の生えた物体が手におまるとモザイク付いた棒を握ってこっちに走ってくる姿が見えたんだ

>…どうして、黒服Dはこの同僚が変態だと知らないんだろう
知らないんじゃなくて気付いてないだけな気も
注意深く見てたら多分気付く要素は幾らでもあるのに忙しくて気づけないって言う
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:11:35.73 ID:xy639Jq5O
>>453
脳の中が
妄想するところと真面目に考えるところが独立してるんじゃね
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:12:55.51 ID:uBCrVo8i0
>>454
>性格には毛の塊から腕の生えた物体が手におまるとモザイク付いた棒を握ってこっちに走ってくる姿が見えたんだ
っちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
黒服H「何を言う。使うギリギリまでしまいこんでいるぞ。紳士として」
三面鏡の少女「まず、紳士はそんな物持ってないーーーっ!!」
三面鏡の人、相変わらず突っ込みに使っちゃってごめんなさいorz

まぁ、単に髪の毛で戦うのは知ってるけど、どんな都市伝説の力なのか知らないからだけかもしれないが…
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:16:04.56 ID:v4Cx8MSN0
>>455
並列思考能力か・・・スペック高ぇwww

>三面鏡の少女「まず、紳士はそんな物持ってないーーーっ!!」
変態 と いう名 の 紳士 です

>まぁ、単に髪の毛で戦うのは知ってるけど、どんな都市伝説の力なのか知らないからだけかもしれないが…
実際能力は知ってるけど都市伝説が何かわからないってパターンは多そうだなぁ
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:17:25.06 ID:9SeFR4DK0
面白そうなので自分も便乗

  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名 ― 「ギザ十」             ....│
  │           本体 ― 「俺」                  .....│
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―E ..│.   スピード―E. . ...│.   射程距離―E.....│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―B ....│ . 精密動作性―E  |   成長性―E  ....│
  └───────┴────────┴────────┘
 契約コスト―A(ほぼノーコスト)
 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ


  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名 ― 「大悪霊」           .........│
  │           本体 ― 「ご先祖様」       .      .....│
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―A. . . │.   射程距離―B... │
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A ....│ . 精密動作性―D.....|   成長性―E . .....│
  └───────┴────────┴────────┘
 契約コスト―E(契約した瞬間に人外の扉を開く事になる)
 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:18:47.61 ID:v4Cx8MSN0
>>458
ご先祖様コスト重!?
いや、まぁそれ位で妥当なのか
将門様より高そうだな
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:18:51.03 ID:uBCrVo8i0
>>457
変態という名の紳士はたくさんいるが、その中でも黒服Hはエロス方面に突き抜けてるからなwwww

>実際能力は知ってるけど都市伝説が何かわからないってパターンは多そうだなぁ
確かに、それはありそう
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:22:25.71 ID:v4Cx8MSN0
>確かに、それはありそう
都市伝説が相手にばれる=弱点の露呈
見たいな面もあるだろうしなぁ(ケセランパサランとか)
逆に能力だけで相手の都市伝説を予想するってのは結構難しいと思う
『滝夜叉』だって、最初能力だけ出てきたときは何の都市伝説かわからんかったし
『骨を溶かすコーラ』見たいに見たまんまの能力って中々少ない?
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:23:38.61 ID:uBCrVo8i0
>>458
ご先祖様すげぇwwwwww
契約コストは将門様もそれくらいかなぁ。複数人による多重契約なら、一定期間持つ感じ?

>>461
滝夜叉は意図的に、最初わかりにくく書いたのはひみちゅなんだぜ
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:24:47.04 ID:8Ryt+do0O
よーし、俺もやっちゃうぞー

  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「エンジェルさん,」            │
  │           本体―情報屋,                        │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―E  │.   スピード―D   .│.   射程距離―E .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―C  │ . 精密動作性―B  |   成長性―C   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストB(ほとんどの多重契約に影響なし)

戦う奴じゃないからどうやってつければいいかわからんかった(´・ω・)


  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「怪人アンサー,」            │
  │           本体―情報屋,                        │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―B  │.   スピード―D   .│.   射程距離―B .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―C  │ . 精密動作性―B  |   成長性―C   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コストB(ほとんどの多重契約に影響なし)

二人ともスピードバトルには向いてないのが難点


ずれてたらスマソ
464Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:25:22.88 ID:qRmd4+Hb0
流れぶった切るがよし、できた!




あらすじ:Tさんたち呑まれた! ミッ○ーイケメン! 
      俺オリエンタ○ランドに※されるかもしれない!

無駄に長いけどお付き合いください。
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:25:42.00 ID:uBCrVo8i0
Tさんの支援体制に入る!!
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:26:36.34 ID:v4Cx8MSN0
>>462
確かにわかりにくかったwww


>>464
キタァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!
全力支援!!
467Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:27:26.74 ID:qRmd4+Hb0

            ●


「マスコット風情が私に刃向うか」
 老人がマスコットを見て嘲笑う。
「なんで?」
 ≪夢の国≫の契約者もなぜ彼だけが老人に従わずに自分を庇うのか疑問のようだ。そんな中マスコットは首のないその背でただ態度だけを示す。
 護ると。
「何かの毒にでも中てられたか? 一度粉々にして甦らせてみようか」
 老人がパレードを差し向けてくる。
 マスコットは己の背後の≪夢の国≫の契約者の少女を護るために迫り来るパレードへ、かつての同胞へと向かって駆ける。
 床に落ちていた先程≪夢の国≫の契約者が使用していた鉈を取り上げ、先頭の奇形に一撃。
首を落とされたソレの体を蹴りつけ、次の住人に一撃を入れる。
すぐに再生する彼等をやはり蹴りつけてパレードに叩き込む。おそらくは中で共食いでもして再生するまで多少は時間を稼げるだろう。
以前その一部だった彼はそう思いつつ次の狙いを定める。
 次の住人に一撃を――それは子供だった、おそらくは自分たちが攫い、内臓をあの老人のために抜かれた――入れる。蹴りつける。
次の住人に一撃を送ろうとしたところでパレードの本体に周囲を囲まれた。
 左腕を何らかの奇形に食いちぎられる感触がする。
が、気にしている暇はない。腰を落として鉈ごと全力で一回転。周囲の住人達は足を斬られバランスを崩し、行動を一瞬止める。
468Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:29:33.61 ID:qRmd4+Hb0
 そこで態勢を中腰にまで起こして更に一回転、完全に立ち上がってもう一回転鉈ごと体を振りまわす。
 腰と首の付近で切断された彼等を蹴倒し次のマスコットを、潰す。
 次を狙おうとする。が、足に強烈な違和感。
 首が無い彼はしかしその鋭敏な感覚で全てを感じ取る。足が食われた。
 下手人の気配を辿ると、先程切断した奇形がそれでもまだ動いて足に喰らいついていた。
 倒れる体。痛覚は感じない。首を斬られた時に遮断した。
彼は鉈を握った片手で身を起こし、残った方の足で上半身のみになっていた住人を踏みつぶす。
「流石はマスコットだが、もう終わりだな」
 老人の言葉の通り、死なないパレードがやってくる。彼を粉々にし、取り戻した心をも再び砕くために。
「だ、だめっ!」
 わけも分からず、ただ自分を心配してくれている契約者の声を聞いてマスコットは思う。
自分は砕かれたら今度は老人の下で彼女の敵として復活させられてしまうのだろうかと。それは嫌だと思う。
だが、彼に力は残されていない。

 目の前には自分を喰らおうとする貪欲なパレードの姿が――



            ●
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:31:21.36 ID:sybe6BPl0
支援だぁ!
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:31:23.98 ID:PXqLB/sl0
支援だ!ミキさんガンバレ!
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:31:32.98 ID:v4Cx8MSN0
立て!立つんだミッ○ー!!
支援
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:31:49.04 ID:uBCrVo8i0
支援!!
473Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:32:10.64 ID:qRmd4+Hb0
 ――よく耐えた。流石は世界一有名なネズミだ。

 唐突に聞こえた声と共にパレードを中から光が薙いだ。
 その半数程が消し飛んだパレードの中、中央付近に先程パレードに呑まれた青年たちの姿があった。
誰一人として欠けてはいない。
「なぜ取り込まれない?」
 老人が眉を顰めていぶかしむ。
「そりゃまあ、あんたをしっかり倒さなければ勝手に餌になってもらった町の皆々様に申し訳がたたんからな」
 青年は顔に笑みを浮かべて言う。そうしながら足は≪夢の国≫の契約者とミッ○ーの方へと向いていく。
「黒服さんに庇ってもらってなんとか生きのびたんだけどな」
「あぶなかったの」
 少し青ざめた顔で人形を頭上に乗せた青年の契約者が青年の後についていく。
視線は周りのパレードを見てせわしないが、まだ元気そうだ。
「それを言うならこのパワーストーンをくれた彼女に感謝しなければなりませんね。
≪夢の国≫への耐性時間内では脱出は不可能でしたから」
 黒服が銃を老人に向けて牽制しつつ後退しながら言う。
 青年は近づこうとするパレードに光弾を一発くれて牽制すると、片腕、片足、首が欠損して倒れているミッ○ーに歩み寄る。

「お前の意志のままに生きることができるなら。それは幸せなことだろう?」
 
 そう言って青年は光る手に握った水晶をポン、とマスコットの肩に置いた。
 水晶が光り、≪夢の国≫の創始者の支配も媚薬の蠅の影響も消し去る浄化の力が彼を炙る。
 ミッ○ーの体は崩れ、しかし、再び構成される。そして彼は、
 ≪夢の国≫の契約者の傍らに跪いた。
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:33:37.85 ID:uBCrVo8i0
全力支援!!
475Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:33:44.36 ID:qRmd4+Hb0
「……え?」
 呆然としている≪夢の国≫の契約者に青年は言う。
「こいつの自由意思はあんたを≪夢の国≫の王と認めたようだな。≪夢の国≫の契約者」
「他の皆さんにもあのクソ爺とこの子と、どっちに付きたいか訊いてみたいもんだな」
 青年と契約者が≪夢の国≫の契約者を見て言う。
「訊ねてみるかね?」
 老人が言う。老人のいる位置を黒服が持った銃から放出された光線が通過。
老人は次の瞬間には別の場所に移っている。
「そうですね、子供たちはもう無理でしょうが、黒服とマスコットになら話を聴いていただけるかもしれませんね」
 銃を構え、老人に銃口を向けたままの黒服の言葉を老人は鼻で笑う。
そして青年に顔を向け、訊ねる。
「そのマスコットが小娘に付くのもそちらの策かね?」
 青年はマスコットが立ち上がるのを確認すると老人に振り返り不敵に笑う。
「その通り。と言いたいところだが」
「超棚ボタだよな」
 青年の契約者がため息交じりに言う。
 老人はうなずき、
「フム、なるほど。苦心し、偶然すら味方につけたわけだな。さて、そんなに心を砕いて正気を取り戻させたところ悪いが」
 次の瞬間、≪夢の国≫の契約者の背後に老人が移動していた。
「双方、返してもらおうか」
 そう言って≪夢の国≫の契約者とミッ○ーの頭を掴んだ。
 とたんに二人の顔が苦悶に歪み始める。
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:34:49.16 ID:I9j8Q0aeO
瞬間移動チートだああああ!

どうやって攻略するのか期待支援
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:34:54.28 ID:8Ryt+do0O
Tさあああああん!!!!
ミキカコヨス!!
全力で支援!
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:35:21.90 ID:uBCrVo8i0
○ッキー!今こそKH仕様に目覚める時だ支援!!!!
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:36:36.01 ID:v4Cx8MSN0
流石は創始者・・・強すぎるな
支援
480Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:36:45.62 ID:qRmd4+Hb0
「洗脳か!」
「またその子を操るつもりですか!」
「きったねぇ、ついさっき殺そうとしてたくせに」
 妨害しようと走り寄る彼等を見て老人は面白そうに言う。
「人にとられると思うと急に惜しくなるものなのだよ」
 そう言って支配を得ようとする。
「……や……だ」
 老人の手の下、≪夢の国≫の契約者は抗おうとする。
「い……や…………だっ」
 拙い反抗を行う≪夢の国≫の契約者を見て老人は嘲る。
「契約者風情ではどうしようもないのだよ! おとなしく私の手足に、道具に戻るがいいっ!」
 ≪夢の国≫の契約者とマスコットを取り返そうとする彼等から逃れるために老人は二人ごと転移。住人を楯にする。
「わたしは……」
 老人の手の中で≪夢の国≫の契約者は必死に言葉を紡ぐ。
「わたしは、あなたの、契約者じゃないっ!」
「ハハハッ!ではなんだというのだ?」
 笑いが止まらないとでもいうかのような老人。
白光が住人の壁を突き抜けて向かってくるが当たったと思われる次の瞬間には老人は移動している。
481Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:37:34.23 ID:qRmd4+Hb0

「わたしは……」
 ≪夢の国≫の契約者、彼女は思い出す。かつて自分が思ったことを。

『やっぱり私には、王様は、無理なのかな』

 その弱音を思い出す。
 既にその頃にはある程度意思に介入されて老人の求めるままに人々を襲っていたのが今の自分には自覚できる。
老人の、≪夢の国≫の創始者の力は強大だ。抗しきれるか分からない。だが今、彼女は決意する。そう、彼女は、

 わたしは――

「私は、≪夢の国≫だっ!」

 その宣言と共に、彼女の存在が変質した。
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:38:15.56 ID:uBCrVo8i0
おぉっとこれは!?支援!!!
483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:38:45.73 ID:v4Cx8MSN0
契約者覚醒!?
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:39:46.26 ID:3cdgJDjPO
支援!
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:40:07.30 ID:sybe6BPl0
これは…正義に…!
486Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:40:54.76 ID:qRmd4+Hb0

 洗脳作業が強烈に拒否され、弾かれるのを老人は感じた。
「ハッハハ、これはどういうことか、小娘が≪夢の国≫だと?」
 同じように老人から弾かれたミッ○ーが≪夢の国≫をかっさらう。
 向かう先は青年たちの所だ。どうやら洗脳には失敗したのだろう。
 そう判断して住人をマスコットにけし掛けながら老人は嗤う。
「これはいいっ! 都市伝説に自ら取り込まれたかっ!?」
「それなら何故彼女――≪夢の国≫が他の≪夢の国≫関連の都市伝説のよう貴方に支配されていないのかを考えるがいいさ。御老体」
 青年と黒服が追撃してくる住人を撃ち抜きミッ○ーを援護する。
 そうだ。
 あの小娘が≪夢の国≫に取り込まれて都市伝説になったのならば、わざわざ洗脳などという手順を踏むまでもない。
≪夢の国≫は老人の持ち物なのだ。彼が望めばつい先程まで人間だった少女もそれに忠義立てするマスコットもすぐに堕ちるはずだった。
 だがマスコットも少女も老人の意思に従う気配がない。
 どういうことだ?
 疑問を抱く老人を光弾が襲った。
 老人はいつものように転移して避けようと――
「っ!?」
 老人は驚愕する。疑問が浮かぶがそれを口にする前に光弾が右腕を撃ち抜いて消滅させる。
「っぬ、なぜ転移できん!?」
 右腕を再生させながら疑問を叫ぶ老人に問いかけがなされた。
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:42:24.13 ID:uBCrVo8i0
支援支援!!
488Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:42:30.05 ID:qRmd4+Hb0

「ねぇ、知ってる?」

 それは老人がつい先程まで見下していたモノの声で、
「王様は一人しか居ないけどね、世界中のどこにも居るんだよ」
 今まで何度も聞いた問いかけとそれに連なる答えを言う。
 ――でも、
「今、王様は二人いるよね?」
「なんだと」
 眉を顰める老人、
「いま、ふたり? おじいちゃんと、もうひとりは――」
「! 嬢ちゃんか!」
 青年の契約者がハッとした顔で叫ぶ。
「その通り」
 青年が光弾を用意しつつ言う。
「あなたが」
 黒服の声に≪夢の国≫は応じる。
「そう。私は、≪夢の国≫の、王様」
 己の横に世界一有名なネズミを控えさせ、彼女は言う。
「王を騙る悪者から≪夢の国≫を取り戻す、王様」
「小娘風情が!」
 老人の呼び出した残りのパレードが≪夢の国≫ごと青年たちも呑みこもうとする。
 しかし、
「破ぁ!!」
 青年が用意していた光弾がそれらを撃ち滅ぼす。
「やれやれ」
 青年が己の内に溶けた都市伝説に≪夢の国≫の悪夢を消し去れたら幸せだよな。と幸せへの道を語り、
光弾をまた生みだしながら己の発言を訂正する。

   「国落としのつもりが、革命になったな」
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:43:09.52 ID:I9j8Q0aeO
瞬間移動封じた!
これで勝つる!
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:44:18.71 ID:uBCrVo8i0
王様の座を奪ったか!!
支援!!!!
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:44:23.83 ID:v4Cx8MSN0
ヤバい!熱い!
盛り上がってきたぁぁぁあ!!!
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:45:21.72 ID:8Ryt+do0O
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た
493Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:45:34.48 ID:qRmd4+Hb0
「転移を封じたくらいでいい気になるなよ、若造がっ!」
 際限のないパレードが次々空間内から、空気から湧きだすように現れる。その数は、
「げ」
「いっぱいなの」
 これまでの比ではなく、行進するまでもなくその数だけで青年たちを押しつぶすのに十分な程だった。
 やっぱり相手の全権を奪うとかいう展開にはなってくれないか……。
 青年はつぶやきマスコットを見る。
「ミッ○ー、皆を護ってくれるか?」
 マスコットは青年の言葉にうなずく。それを確認して更にその主に向かって、
「≪夢の国≫、頼む」
 護衛を要請した。
「あなたは?」
「悪逆非道の王様相手に時間稼ぎでもしてくるよ」
 アレには俺の力が有効らしいからな。
 そう言って両手から光を生む。
「喰らいつくせ!」
 老人がパレードに指示を出す。
飽和して狂気すら感じさせる程ひたすらに楽しげな気配の中、パレードが全方位からおしつつみに掛かってくるのに合わせて≪夢の国≫も、祈る。
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:45:57.64 ID:YEWA9+Tj0
   「国落としのつもりが、革命になったな」

名言だな、マジで
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:47:17.47 ID:uBCrVo8i0
さぁさ、思い出してごらんなさい、「夢の国」…!
という心境で支援!
496Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:47:38.70 ID:qRmd4+Hb0

「私についてきてくれたみんな! お願い!」
 その声と同時にパレードが出現した。
 その姿は老人の操るパレードと似通ってはいるが、
不思議と、いや彼等が本来あるべき姿から考えると至極当然なことに、禍禍しさなど感じさせなかった。
そのパレードは≪夢の国≫たちを護るように展開する。
 しかし、その規模は、
「クク、そんな小さなパレードだけでは餓鬼や都市伝説を喰らって強大になった私のパレードには抗えん!」
 老人が語るように、老人のパレードとぶつかるにはあまりにもそのパレードは小さすぎた。
「諦めないよ」
 だが、≪夢の国≫は言う。
「悪夢に潰されはしないよ」
 瞳を老人にまっすぐに向けて、
「私たちが本当の≪夢の国≫なんだから!」
 押し包み呑みこもうとする老人のパレードと護ろうとする≪夢の国≫のパレードが激突した。


            ●
497Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:49:44.75 ID:qRmd4+Hb0


 青年の背後で≪夢の国≫同士がぶつかり合う音が聞こえる。
 そして、青年の目の前には≪夢の国≫の創始者たる老人がいた。
「若造、どこまでが作戦のうちだ?」
「作戦、ねぇ」
 青年はまだ余裕がありそうな老人を睨みつけながら考える。
「町の防衛、≪夢の国≫の契約者の解放くらいじゃないか?
 本当ならここに来る前にあの子を正気に戻してあんたへの対策を講じたり、≪夢の国≫の王権を奪っておきたかったんだがな」
 しかし、実際には≪夢の国≫が正気に立ち戻る前に≪夢の国≫の地下へと来てしまった。
王権の一部はあの子が掌握しているものの、
「いや、上手くいかないな」
 結局見通しが甘くて再び洗脳をさせるところだったし、あの子は人ではなくなってしまった。
「これだけやって得た戦果が王権の一部を奪っただけというのは釣り合わんよなぁ」
 青年はうんざり顔で告げる。
「私にしてみれば愚民にここまでされて業腹だがな」
 憎しみを込めて老人は言う。
498Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:50:58.87 ID:qRmd4+Hb0

「まだまだ」
 青年も、こちらもまた笑い、手を差し出す。
「そろそろ永眠してくれ、御老体。あんたは危険すぎる」
「これから楽土を作らねばならんのでな。それにもう長く眠ったよ」
「その楽土が皆にとっての楽土ならまだ良かったんだがなっ!」
 蹴りを放つ。老人は退くと機械の影、青年には見えない所に手を突っ込む。
「皆が楽土と思うようになるさ! 私の国の住人になればなぁっ!」
 そこから引っ張りだしたのは、虚ろな目の子供。
 青年にためらいを与えるための代物だ。しかし、
「お断りだ!」
 青年は白光を放つ。それは子供を消し去りそのまま老人の腕も吹き飛ばした。
「っ!」
「小細工は効かない。俺も≪組織≫にいた頃はやんちゃだったんだぞ?」
 言う青年。老人は腕を急速に再生させながら無事な方の手に銃を構える。
「私は死なんよ?」
「さて、どうだか」
 老人の銃が火を噴くと同時に青年も光を放った。



            ●

499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:52:13.04 ID:uBCrVo8i0
支援!!
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:52:21.49 ID:v4Cx8MSN0
支援!!
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:53:53.14 ID:xy639Jq5O
支援!!!
502Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:54:27.61 ID:qRmd4+Hb0
 青年は老人相手に白光を放ち、破壊されてはすぐに再生する老人と戦いつつ、
圧倒的量で彼の契約者たちに迫るパレードにも光弾を打ち込む。
 ≪夢の国≫は己の指示に従う住人をミッ○ーを先頭にして辺りを覆うように展開するパレードからの防壁にする。
互いに破壊と再生を繰り返すが元の数が違い過ぎる、幾人かの老人に従う住人が防壁を抜け、迫る。
 防壁を抜けてくる住人を黒服と人形とその契約者、≪夢の国≫の王本人が払う。
彼等はパレードが一方向はいなくなる壁際を目指して逃げ、そこでようやく状況は均衡が保たれ、硬直する。
 しかし、
「体力がいつまで保つかな? 若造」
「あんたが発狂するまでじゃないか? 御老体」
 青年は何度か完全に消滅するまで白光を浴びせたが、この老人は復活を果たしていた。
パレードやマスコットレベルなら滅ぼせる一撃もどうやら老人には役者が不足しているらしい。
「ハハハハハ! 私は痛みではもう狂わんよ! この身体を細菌に蝕まれたり治療のためにメスを入れている間に慣れてしまった!」
 老人は愉快そうに言って見せつけるように自分のこめかみに銃を一発放ち、なんでもないかのように銃弾を頭から素手で摘出する。
 グチャリ、と湿っぽい音を立てて摘出された銃弾を投げ捨てる老人を見て青年は、
「既に狂人か」
 まあ分かってたが。と吐き捨てる。青年の息は荒く、疲労の色も濃い。
503以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:54:46.44 ID:8Ryt+do0O
支援!!!!
504以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:55:27.85 ID:uBCrVo8i0
狂ってやがる…!支援!
505以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 21:56:22.53 ID:I9j8Q0aeO
再生せけぇ……支援
506Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 21:59:16.31 ID:qRmd4+Hb0
 一日中町を探しまわっていたしな、
 老人が放つ銃弾を「結界とか張れたら幸せだな」と言って防ぎつつ思う。
「契約者共を守りながら戦うのも疲れよう? 楽にしてやろうか?」
 老人が言うと同時に、奇形の住人が天井から落ちてきた。
 青年の契約者たちの頭上へと。
「うわあああああ!?」
「っみんな! お願い!」
「パワーストーンをっ!」
「ちっ」
 青年はとっさに光を放ち、彼女らが防衛体制を整えるための時間を稼ぐ。
しかし、
 住人を一撃で屠れる数が目に見えて減少していた。
「威力が落ちていないかぁ? 若造」
 更に、老人の放つ銃弾が結界を抜けて青年の腕を穿った。
「っつ、でっかいお世話だっ!」
 光弾を老人に直撃させるが老人は意に介さず復活してくる。 
「俺の脚力が突然上がると幸せだね」
 光を纏った足、その強靭な脚力で老人へと肉薄する。
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:01:35.96 ID:uBCrVo8i0
Tさんがっ!!勝つまでっ!!支援をやめないっ!!!
508Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:01:53.38 ID:qRmd4+Hb0
「再生が果たされなくなれば俺はひどく幸せなんだがな」
 そう言って光る拳を打ち込む。
「そんな奇跡は起こらんよ!」
 老人はそう言っていつの間にか銃から持ち替えたナイフを疲労困憊の青年に振り下ろす、
 肉厚の刃が青年の首筋に迫り、
 それをマスコットが防いだ。
「なに?」
 それは紫にピンクのシマシマの猫の着ぐるみだった。
「マスコット、だと? そこのネズミ以外にも支配から脱したモノがいるのか?」
「いいや」
 青年の声が響く。
「あんたはもう彼等を支配する権利なんて持っちゃいないのさ」
 言って老人を蹴り飛ばす。
 青年は背後を確認する。契約者たちの方にも影響が現れ始めたらしかった。
「……再生が、止まってる?」
 黒服が銃撃の手を思わず休めて、言った。
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:03:06.77 ID:v4Cx8MSN0
遂に再生を無効果できたの・・・か?
支援
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:03:55.54 ID:I9j8Q0aeO
おおおお?
511以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:04:01.18 ID:KzELwmKR0
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名 ― 「魔法の銃弾」             ....│
  │           本体 ― 「男」                  .....│
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A ..│.   スピード―A. . ...│.   射程距離―A.....│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―B ....│ . 精密動作性―A  |   成長性―E  ....│
  └───────┴────────┴────────┘
 契約コスト―B(ほとんどの多重契約に問題なし)
 A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ

こうしてみたら本当は魔弾ってチートだったんですね


wikiの連載一覧用テンプレをコピーしてやってみてるんだけど俺がやばい
512Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:05:37.96 ID:qRmd4+Hb0
「なんだと?」
 強靭な脚力のまま蹴り飛ばされて距離を一気に引き離された老人は、
銃を青年に向け、周囲を確認する。
彼が≪夢の国≫を押しつぶし取り込むために差し向けたパレードたちは、
打ち倒された住人は、皆復活することなくなされるがままに崩れていく。
「馬鹿な!?」
 何が起こっているのか分からない老人にその声は響いた。
「≪夢の国≫はね?」
 少女は、≪夢の国≫の王たる彼女は言う。
「≪夢の国≫は人々に夢をくれる場所。夢をくれる為に対価は必要だけど、確実に夢を与えてくれる所。それは、」
 それは――
「悪夢なんかじゃない! 明るい夢じゃなきゃいけない!」
「それがどうした!?」
 銃を≪夢の国≫に向ける老人。
既に銃によって直接狙いをつけることができるほどにまで老人の呼び出したパレードの人員は減っていた。
 そして増援を望んでみても一向に住人が現れる気配がない。
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:06:40.67 ID:uBCrVo8i0
チェ○ャ猫が来たっ!?支援!!!
514Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:09:41.79 ID:qRmd4+Hb0

「噂だよ。御老体」

 青年が言う。
「噂だと?」
 インターネットって知ってるか?
「そこで人々が悪夢を振りまくような≪夢の国≫は≪夢の国≫なんかではないと、そう断じたんだよ」
 誰かがネットに広めていたその噂を、青年は出来得る限り広めていた。
「そんな馬鹿なことが! たかだか噂などに私の国が揺るがされるとでも言うのか!?」
「噂から生まれておいてそれはないな。都市伝説よ」
「ありえない! 私程の大きさになれば人の噂に簡単に左右されたりはしないはずだ!」
「気がつかないのか?」
 青年は黒服に視線を向けた。黒服はうなずき、
「あなたの王権はこうしている間にも削られているんですよ?」
 ≪夢の国≫の関係者として≪夢の国≫を深く知る彼は断言した。
「なに?」
「アンタが町にやったパレード。アレの内倒された奴の中からあんたじゃなくてこっちの子につく奴が続々出てるってことだな」
 それは老人の規模を小さくすることであり、
「噂が効果を発揮するほどまでに規模が小さくなったんだよ。
そして、貴方は王と認められなくなった。すでに≪夢の国≫では誰も死なないという噂を保有できなくなるほどにな。
≪夢の国≫の創始者さん」
 あの子の≪夢の国≫の王としてのカリスマ性もあるんだがな。
 そう言って彼は残りのパレードを威力の落ちた、だがその輝きは衰えない光弾で消し飛ばした。
515Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:11:34.79 ID:qRmd4+Hb0

「今のあなたに残っているのは復活を待つ夢の国の創始者の都市伝説のみです」

 黒服が告げる。
「くっ!」
 老人はとっさに駆ける。目指す先はこの地下施設に並べられている冷凍睡眠装置で、
「私の新たな姫君たちよ! 私の楯になってもら――」
 そんな彼の目の前に≪夢の国≫が現れた。

「ねぇ、知ってる?」

 夢の国ではね?

 ――王様は一人しか居ないけどね、世界中のどこにも居るんだよ?

 それは老人が≪夢の国≫から王と認められなくなった何よりの証で、
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:12:02.02 ID:uBCrVo8i0
支援だ!もっと支援を!!
517Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:14:27.54 ID:qRmd4+Hb0
「このっ」
 老人はナイフを振りかぶって目の前の王に振りおろそうとするが、
「突っ込めネズミィィイイ!!」
 青年の契約者とミッ○ーが蹴り飛ばした。
「っ!?」
 吹き飛んだ老人は床から立ち上がる。
その体に負った擦り傷が癒えることはもうない。
「私の国が、私の所有物が私を裏切るか!」
 叫ぶ老人に声が届く。
「≪夢の国≫はお前の所有物ではないよ。御老体」
「あれは皆に夢を届ける、そんな綺麗ごとで成り立っているすばらしい国ですよ」
 光輝く手とその光を照り返す煌やかな石、
 黒服と青年はそれぞれの得物を振りかぶる。
「知っているか?」
「ご存じですか?」

「「暴虐な王というのは民草に粛清される運命にあるん(ですよ)だぞ」」

「っま、まてっ!」

「「破ぁぁぁぁぁぁっ!!」」

 白い閃光が、浄化の光が、夢の国の創始者が眠るといわれる地下の隠し部屋を染め上げた。
518Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:16:13.62 ID:qRmd4+Hb0


            ●

 目の前でクソ爺が光に包まれて消え去った。
「終わっ……た?」
 世界一有名なネズミに乗っかりつつ、俺は言う。
「ああ、偶然と幸運とでなんとか、な」
 そう言ってTさんは≪夢の国≫を見る。
 ≪夢の国≫の嬢ちゃんは俯いている。
「どうしたよ? 夢子ちゃん」
「え?」
 俺の呼びかけに≪夢の国≫の嬢ちゃんはビクリと反応する。
「≪夢の国≫だから夢子ちゃんな。ほら、呼びやすいし」
 どうよ? この妙案! と言う俺に≪夢の国≫――夢子ちゃんは曖昧に頷く。
 そして、
「みんな消えちゃったなって」
 ミッ○ーと○ェシャ猫に手を置きながら寂しそうに夢子ちゃんは言う。
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:16:53.12 ID:I9j8Q0aeO
いったあああああ!
520Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:18:10.67 ID:qRmd4+Hb0
 それにTさんがいや、と言い、
「元から≪夢の国≫にいた奴らなら戻ってくるはずだ」
「?」
 夢子ちゃんはTさんに疑問顔を向ける。
「だってそうだろ?」
 Tさんは笑って、

 ≪夢の国≫では人は死なないのだから。

「あ」
 夢子ちゃんがやっと気が付いた。とばかりに声を上げた瞬間、マスコットや住人がいく人か現れる。
 いつの間にか周囲には楽しげで愉快で、労わるような気配が満ちてきている。
「町に出てる連中も一度潰されれば悪夢から目覚めてくるんじゃないか?」
 Tさんがそう言う傍から一人、また一人と住人が増えていき、夢子ちゃんに忠誠でも誓うかのように跪く。
「みんな、ありがとう」
 それだけ言うと、夢子ちゃんはいきなりぶっ倒れた。
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:18:37.43 ID:uBCrVo8i0
支援!
522Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:20:07.30 ID:qRmd4+Hb0
「ちょ」
「おっと」
 倒れかかる夢子ちゃんに慌てる俺。黒服さんがとっさに受け止め、Tさんに声をかける。
「≪夢の国の地下カジノ≫までご案内します。
冷凍睡眠装置の中の人たちも助けてみんなまとめてそこで休ませていただきましょう」
 Tさんは装置のロックを(力技で)解除していきつつ返事をする。
「了解」
「町を、一応守り切ったんだよな?」
 俺は地面に座り込みながらその場にいる誰かに訊く。
「この≪夢の国≫の件ではな。まあ他に問題があってもそっちはそっちでどうにかするだろうさ」
「そうかい」
 Tさんの言葉に投げやりにそう答えると、
 あ〜俺だめかも知れん。
 と立ちあがりながら思う。
 一日中走り回ったしな〜。
 フラフラする俺、と、それを支える手があった。
目を向けると、目の前には世界で一番有名で、世界で一番夢を与えて回るネズミの顔があった。
 はは、
「いい夢、見れそうだよ」
 ミッ○ーにそう言うと目を瞑る。もういいや、疲れたし、あとは任せた!

「やっぱりみんな、スゴイなぁ」
 俺は今回の件を振り返って、そう思わずにはいられなかった。
523Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:21:26.55 ID:qRmd4+Hb0
   ――NEWS!――NEWS!――

 学校町秋祭り二日目、2030をもって≪夢の国≫の大元が滅ぼされました。

・町中を覆っていた楽しげな気配が消え去りました。
・≪夢の国≫のパレードは残っていますが彼等はもう再生しません。倒せばそれでおしまいになります。
・ネットの噂が有効になりました。
・情報は黒服Dさんの連絡網とTさんから赤い靴の女の子の父親経由で町中の祭り用スピーカーから放送されます。

 放送内容は、『悪夢の国は落ちた。各々方始末を着けなさいますよう』です。

・Tさん、リカちゃん契約者、≪夢の国≫は黒服Dさんの能力での地下カジノへ、黒服Dさんはとりあえず休めと周りの皆に言われています。

・黒服Dの操作権を作者様に謹んで返上いたします。誠にもうほんとにありがとうございました!

・以上を持って秋祭りに関する時間軸の操作も終わりになります。もうしばらく二日目の町での防衛戦は続くでしょうが終わりはすぐそこです。
 三日目はやばめの人は遁走、雲隠れしたり、堂々としてて大丈夫な人は普通に祭りを楽しむなり休むなり、あんなこともあった。と一文で流すなり、皆さまのやりやすいようにしていただければ幸いです。
 
 皆々様、お祭り騒ぎに付き合っていただきありがとうございました。
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:23:00.66 ID:KzELwmKR0
乙ってレベルじゃねーぞ!
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:23:11.53 ID:uBCrVo8i0
Tさん乙っしたー!!
大作、お疲れ様でした!!
数々のフラグが回収されていく様子にドキドキしたぜぇ
これは、秋祭り三日目が終わったらまた最初からじっくりと読み直して楽しむぜぇ!!!!


さて、「夢の国の地下カジノ」サイドのネタ考えるか
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:24:55.62 ID:sybe6BPl0
乙!ついに…終わったのか、夢の国…長い戦いだった…
これは鮫島事件の展開にもwktkせざるを得ない…!
527以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:25:03.37 ID:5GT9x69jO
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:25:37.63 ID:I9j8Q0aeO
Tさんの契約者の最後のセリフに泣いた
529Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:25:39.25 ID:qRmd4+Hb0
「さて、無事に済んだな」
『よかったぁ〜』
「なんとかそれなりに形になってたんじゃないか?」
『だとうれしい』
「群体としてはチートな夢の国も一つ一つの能力に分解していくとそうでもない。というのを感じていただければ嬉しいそうだ」
「ふくせんいっぱいだったの」
『うん、とりあえずいっぱい回収しました』
「あ、そういやまだなんかアレ気な伏線があったんじゃね?」
「ああ、そういえばあったな。おい、作者」
『わかってるわかってる。
 というわけで、赤い二人と≪夢の国≫を祭り三日目に会わせますか? よろしければご返答を』
「あとまだやることがあるんだったか?」
『そうです。
 すみません。怪奇同盟の盟主は≪夢の国≫の契約者が操られていた件とその元凶を潰したことを伝えた上で≪夢の国≫に手出ししちゃ、め。
と言った場合どういう反応を示しますか? 
お聞かせいただけると助かります。(盟主の性格が分からないので)あ、将門さん。あなたはもう話ができてるんでいいです。はい』



『皆さん、数々の支援、祭りへの参加。本当にありがとうございました!』
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:27:42.81 ID:uBCrVo8i0
>>529
はい、赤い2人と「夢の国」ですが、「鮫島事件」が二日目で片付いていれば、三日目に問題なく会えるはずです
黒服Dが、赤いはんてんの事も思い出してますしね


…まぁ、それは同時に、友人たちが死んだ事を知るフラグでもあるのはひみちゅ
531以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:28:40.59 ID:8Ryt+do0O
乙!!盛大に乙!!!!
532以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:29:08.59 ID:v4Cx8MSN0
乙!!
凄い楽しかった!!
本当に乙!!

さぁ後は鮫島事件だ
533お疲れ様ついでにちょっと小ネタ:2009/09/24(木) 22:29:32.72 ID:xA+uwF4n0
「どうやら私達の出番は無さそうだ。正直ほっとしたよ」
学校町を遠く見下ろす山の頂を、更に高くするかのように仁王立つ巨大な影
ロケットを背負った無骨で丸い巨大ロボ、その手のひらの上で幾人もの人影が安堵の笑みを浮かべる
「夢の国が邪悪に染まるというのなら、僕らの手で戦うというのも厭わないつもりでしたがね」
「誰も見たくはないだろう、そんなものは。夢は夢で、ヒーローはヒーローで有り続ける。それが夢の国や私達の子らの使命なのだから」
初老か中年かといった年頃の男達は笑みを交し合い、集団の中に一人だけいた若者の肩を叩く
「私達の我侭に付き合ってくれてありがとう。そして、無駄足を踏ませて済まなかった」
「そんな事はありません! 俺、先生達のお役に立てた事は一生の誇りですから!」
若者はそう言って深々と頭を下げる
「ところで……事件が終わってからも僕達と契約を続けても構わないんだが、本当に解除してしまってもいいのかね?」
「ええ、構いません。先生方の力は、世界中にばら撒いた夢は、俺一人で独占していいものじゃないですから」
「殊勝な心掛けだね。それじゃあそのご褒美に一つネタをあげようか」
「ははは、そう言ってまだ漫画を描きたいだけじゃないんですか、あなた」
「む、バレたか。正直まだまだ描き足りないんだがね」
屈託のない笑顔をで語り合う男達の姿に、若者は確信する
ああ、本当にこの人達は漫画が好きだったんだ
「それじゃ、名残惜しいがこれでお別れとしておこうか」
一人はとんがり頭の少年ロボットと共に
「そうだね、もしかしたらまた会うかもしれないから、さよならは言わないよ」
一人は狸のような青い猫型ロボットと共に
「これからも、漫画の火が絶えない事を祈らせてもらうよ」
一人はリモコンで動く巨大なロボットと共に
「これにて一件落着、これでいいのだ!」
一人は腹巻の中年男と共に
朝日の中、消えていく星々と共に溶けるように消えていき、若者はただそれを黙って見送っていた

都市伝説『漫画の神様が降りてくる』
漫画のネタが浮かぶ事を称してそう表現するという都市伝説、たまに本当に見える人もいるらしい
能力はそれまで漫画で描いてきたキャラクター達を自在に召喚できる超チート
契約者は地方在住の漫画家の卵、現在美大に通っている
534Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:31:47.76 ID:qRmd4+Hb0
ネズミーランドといろんな作者様に土下座ああああああああああ!

俺、もしネズミーランドからの刺客に※されなければ戦後処理もしっかり書くんだ……

>>530
では、
偶然出会う→赤い二人の作者さんに丸投――お任せということで良いですか?
535以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:34:55.46 ID:KmxrMQRtO
乙過ぎるぜ!祭りも実質ほぼ終わりか・・・

にしても、この盛り上がりの後じゃ若干投下しにくいじゃねーかwww
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:36:30.12 ID:qRmd4+Hb0
wktk
537以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:36:41.64 ID:uBCrVo8i0
>>534
はい、構いませんよー!




「…終わったようですね」

 …小人が、静かに天井を見上げる
 わかる
 自分たちとて、本来は「夢の国」の一部

 あぁ、やっと、あの少女は悪夢から解放されたのだ
 かつて、自分たちの契約者が救いだろうとして…失敗してしまった、彼女
 しかし、今度こそ……彼は、救い出す事に成功したのだ
 あの青年の、力を借りて…

「やったわ、やったわ!」
「戻るのね?みんな、戻るのね?」

 きゃあきゃあわいわい
 地下カジノの姫君たちが騒ぎ出す
 …なお、彼女たちは先ほどまで、ここに連れられてきた赤い靴を履いた少女相手に、色々と服を着せて楽しんでいたところだ
 ……まったく、こんな事態だと言うのに……まぁ、彼女たちらしいが
538小ネタ:2009/09/24(木) 22:38:51.17 ID:uBCrVo8i0
 なお、赤い靴を履いた少女は疲れ切っていたので、今は休ませている
 彼女が契約しているらしい大柄な異人が、ずっと傍に付き添っていた

 …もうすぐ、彼らがやってくるだろう
 出迎える準備をしないと
 小人がそう考えた、その時

 ………ごがぁっ!!と

 それは、天井を突き破り、現れた!!!

「っ!?」

 敵襲か!?
 慌てて身構える小人
 天井を突き破り、落下してきた存在
 それは…

「…みぃいぃいいいいつけたぜぇえええええええ!!!!」

 女性だった
 どう見ても、「夢の国」の一部ではない
 全身泥だらけで、どこか狂気の混じった眼差しで、姫君たちを見つめている

「きゃあああああああああああああああああああ!?」
「大変だわ、大変だわ」

 きゃあきゃあきゃあ
 姫君たちは、ますます騒ぎ出す
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:41:22.80 ID:I9j8Q0aeO
めちゃくちゃ乙っした!
そういやTさんの人〜、上の都市伝説のデータ出してるやつで都市伝説名がケサランパサランで本体がTさんなんだけど、都市伝説名がTさんじゃないの?

あと本体の所はみんな都市伝説の本体を書いているのか契約者を書いているのか教えてください!
気になる!
540小ネタ:2009/09/24(木) 22:41:47.98 ID:uBCrVo8i0
「そんなに泥だらけになって!着替えなくちゃ!」
「……え?」

 ざ!!と
 姫君たちに囲まれて、落下してきた女性は、一瞬、あっけに取られた

 …それが、彼女にとって、致命的な隙となる

「レディですもの、綺麗にしなくちゃ」
「お化粧させましょ、そうしましょ」
「彼女に似合いそうなドレスがあるわ。それを着せましょう」
「彼女に似合いそうな髪飾りがあるわ。それをプレゼントしましょう」

 きゃいきゃいきゃい
 あっけにとられている女性を尻目に、プリンセスたちは楽しげに話し合う
 ……がし!!
 プリンセスたちが、女性を拘束する!

「っちょ、まっ………放せ!はな…」

 ずるずるずるずるずる
 ばたん!!!
 …女性は、奥の衣裳部屋へと連行されてしまった
 何が起こるかは……まぁ、あえて語るまい

「………やれやれ」

 いつも通りのプリンセスたちの行動に、小人は苦笑するしかないのだった
541以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:43:26.21 ID:qRmd4+Hb0
まさかのひき子さんwwwwwww
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:44:56.20 ID:uBCrVo8i0
感動大作の後に馬鹿なネタでゴメンナサイ
全てのスレ住人に焼き土下座っ!!orz
そして、ぶっとんだひきこさんの人に焼き土下座っ!!!orz


まぁ、あれだ…このプリンセスたちだったら、わざわざ奪わなくても、ドレスは普通にプレゼントしてくれそうなんで
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:46:20.94 ID:yXFNf6hm0
うおお夢の国編が終焉している・・!
Tさんの人、本当に乙でしたー!!
ここ一週間、ハラハラドキドキ楽しませていただきました。
夢子さんも革命おめでとう!

・・さあ、うちのも帰還させなければ!
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:48:02.55 ID:KmxrMQRtO
まさかひき子さんを使って貰えるとはwwwww
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:49:06.67 ID:uBCrVo8i0
>>539
俺は契約者を書いてたんだぜ(本体)
546Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 22:51:50.56 ID:qRmd4+Hb0
>>539
作者のみ知っていればいいどうでもいい設定なのですが。
≪寺生まれで霊感の強いTさん≫という都市伝説は(作者の世界観では)存在しません。
うちのTさんの存在はいわば≪黒服≫さんみたいなものだったりします
(≪黒服≫という都市伝説はないけど何かに所属したりして [≪組織≫の黒服や≪夢の国≫の黒服等] 存在を確立している)。
Tさんが存在を確立させているのは都市伝説に対抗する人の噂、対抗神話です。
それゆえに都市伝説に対して優位性を無条件に確保できます。
しかしTさんに関する噂は少なく、攻撃とかには彼の中に溶けた≪ケサランパサラン≫の力を借りてTさんとしての潜在能力を引き出しています。

うへぇ、なげぇ……、設定マニアですみません
547以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:54:19.99 ID:uL6o4+670
このスレ初の
  ┌─────────────────────────┐
  │都市伝説名―「ポロリ温泉伝統製品初の支援型モルスァ試合専用ガン」│
  │           本体―なし ,                     │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―B   .│.   射程距離―E .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―C  │ . 精密動作性―E  |   成長性―D   │
  └───────┴────────┴────────┘
  A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ
契約コスト―A(極めればコスト無し)
 
銃を投げるだけなのでこれ以上の成長はほぼ無い
548小ネタ:2009/09/24(木) 22:55:51.51 ID:uBCrVo8i0
「…「かごめかごめ」の、契約者様ですね?」
「?あなたは…」

 …ひらり
 白いマーメイドラインのドレスを揺らして、彼女は刀を持った青年の前にたつ
 …なお…そのドレスは薄い素材なのか、うっすらと下に身につけている赤い下着が透けて見えてしまっており
 恐らく、男性的にはある意味目の毒な光景である

「私、「組織」の者でございます。私を担当しております黒服より、あなたの手伝いをするよう命じられております」
「…手伝い?」

 かごめかごめの契約者の言葉に、女性ははい、と頷いた
 どこか儚げな雰囲気を出しながら、続ける

「「夢の国」が、元の正しき姿に戻ったそうです。しかし、住人たちは、まだ悪夢から解放されていません
 …一度、命を散らさなければ、戻れないとの事です」
「…それじゃあ、今、体育館の中にいる住人は…」
「……このままでは、悪夢から解放されませんわ」

 ですから、と
 女性は、儚く微笑む

「どうか、あなた様は、ここからなるべく遠くへ、遠くへ、移動して…そうしたら、私に連絡してくださいませ
 私が、ここに集められた住人たちの命を、一度散らせますわ」

 女性の言葉に、青年は途惑っているようだった
 しかし、女性は続ける
549肝心なところに答えてないことに気づいた:2009/09/24(木) 22:56:39.12 ID:qRmd4+Hb0
つまり、ケサランパサランが力の源>>445の都市伝説名の欄で
Tさんがその力を利用する本体。ということになります。

ちなみに契約無しだとTさんはケサランパサランの力を使えません。だから契約者は必要!
550喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 22:57:48.92 ID:PXqLB/sl0
さっき間に合わなかったけど……楽しそうだったんで
本体=契約者で書いてま〜す

  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「隻腕のカシマ」            │
  │           本体―碓氷サチ                │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―B  │.   スピード―B   .│.   射程距離―C .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―B  │ . 精密動作性―C  |   成長性―C   │
  └───────┴────────┴────────┘
   契約コスト─B(単独なら契約者にあまり負担をかけない)
   特殊能力─A 四肢を奪う(斬り落とす)場合の破壊力


  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「輪廻転生」            │
  │           本体―マスター                │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―C  │.   スピード―C   .│.   射程距離―C .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―C  │ . 精密動作性―C  |   成長性―A   │
  └───────┴────────┴────────┘
   契約コスト─B(単独なら契約者にあまり負担をかけない)

  A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ
551小ネタ:2009/09/24(木) 22:58:11.26 ID:uBCrVo8i0
「お願いいたします。私の契約している都市伝説は、多数相手に有効なのですが…
 ……範囲内の味方すらも、巻き込んでしまいますの」

 ですから、どうか離れて、と
 女性が続けた言葉に、青年は悩んだ様子を見せたが…頷いた

「…わかりました。でも、無理はしないでくださいね?」
「大丈夫ですわ。これでも、修羅場をくぐってきておりますのよ?」

 修羅場などというものには無縁にしか見えない表情で微笑み、女性は青年に携帯の番号を書いた紙を手渡した
 離れていく青年の後ろ姿を、見つめる

「…あぁ、あとは、「鮫島事件」…………大丈夫。きっと、大丈夫よね…」

 かすかな希望に、すがりながら
 彼女は、目の前の体育館から、マスコットたちが解放される瞬間を、じっと待つのだった
552以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 22:59:21.54 ID:uBCrVo8i0
「かごめかごめ」の人に土下座っ!!orz
Tさんたちが「夢の国」への革命成功後、「呪われた歌」の契約者、黒服Hからの連絡を受けて、東区中学校体育館前にやってきました
553喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 22:59:32.33 ID:PXqLB/sl0
  ┌─────────────────────────┐
  │     都市伝説名―「ジャック・ザ・リッパー」            │
  │           本体―なし                   │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―C  │.   スピード―A   .│.   射程距離―B .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―B  │ . 精密動作性―A  |   成長性―E   │
  └───────┴────────┴────────┘
   契約コスト─E(単独でも契約者が危険なほどの負担をかける)

   ジャックさんはチートキャラにしようと思って設定したけど
   仲間になって、ちょっと弱体化してしまった
   硬いものは斬れないので破壊力自体は C くらいかなぁ
   肉とか細い骨くらいまでなら破壊力─Aとも言える

  A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ


カシマさんが、近距離バランス型
輪が、成長性重視の特殊型
ジャックが、長距離スピード型

組み合わせとしてはかなりバランス良いのかもしれない

よし、余韻も残るが投下開始する
>>331の続きから
554喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:00:57.51 ID:PXqLB/sl0
振り向くと男がいた
パーカーのフードを目深に被り顔は窺えない
だが、どこか見覚えのある……

掴まれた腕を放され、手の中の石を奪い取られる

「よぅ、元気にしてたかぁ?」

男はのん気な口調で言う

「ぇ……ぁ……ボクサー……さん?!」
「おぅ、憶えてたかぁ……良かったぜぇ」

コーク・ロアに憑かれたボクサー
サチがカシマと契約して初めて戦った都市伝説とその契約者

「なんかヤバそうだなぁ」
パレードを眺めながら、のんびりと呟く
「そう……ですね……少し、距離をとりましょう」

二人はパレードに背を向け走り出す
袋小路になっている──カシマ達のいる──方ではなく
角を曲がり、逃げ場を確保する

パレードが追いかけて来るのを確認しながら走る
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:02:05.48 ID:uBCrVo8i0
まさかのボクサー!!支援!!!
556喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:02:14.36 ID:PXqLB/sl0
ボクサーは走りながら言葉を投げかける

「お前さぁ、いつもこんな事してんのかぁ?」
「いつもってワケじゃありませんけど……」
「でもよ、オレの時以外でもこんな事してるワケだろぉ?」
「……そうですけど」
「何でそんなに一生懸命なんだ?」
「……自分でも……わかりません」
「お前なぁ……」
「でも、放っておくワケにもいかないから……」
「ホント呆れるわ……」
「……ごめんなさい」
「オレに謝られてもなぁ……困るぜぇ?」
そういってボクサーは笑う
つられてサチも笑った

この少女はいつでも一生懸命なのだろう
そして、中々に……良い笑顔だと……男は思う

「全く……こいつは……惚れてまうやろぉ〜〜〜!!」
「ぇ? なんですか? 急に……」
「いやぁ……そのなぁ、お前……可愛いよなぁ」
「ぇえ?!」
直球である
いや、ストレートと言った方が男には相応しいだろうか
そして、少女にとって
こんな風に好意(と言って良いのだろうか)を
あからさまに表現されたのは初めてであった

だが、今はそんな事をのん気に話している場合ではない
557以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:03:09.06 ID:qRmd4+Hb0
ボクサー来た! イケメンめっ!
558以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:03:20.78 ID:d6Fm4yWS0
さぁ今こそ、紫煙紫煙!
559喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:03:50.84 ID:PXqLB/sl0
男は振り向き、パレードを視認する

「で……だ、あれを倒せばいいのか?」
「はい……ぇ?……そうじゃなくて、逃げないと」
「なに言ってんだよ……敵なんだろぉ?」
「そうですけど……」
「そういやぁ、あのヒトどうした? カシマさん」

男の口調には、何となくだが敬意を払っている様な雰囲気が感じられる

「カシマさんは他のマスコットの相手をしています」
「マスコットぉ?」
「はい、くまのプ○さんです」
「お前ら……大丈夫か? この世から消されたりしねぇの?」
眉をひそめて男は尋ねる
「今まさに、消されそうになっているところなんです!」
「じゃあ決まりだ……やるしかねぇよなぁ?サチさんよぉ?」
「……まぁ……そうですね」
諦めた様にサチ

二人は振り返り、パレードと対峙する
男はどこからか取り出したグローブをはめる
ボクシング用ではない
鋲の付いた、ロッカーが好んで使いそうなグローブだ

「さぁて……行くか!」
560以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:05:14.92 ID:/Bcl97/I0
すいません、確認を忘れました

≪夢の国≫が倒される以前、学校町全体に展開していた≪夢の国≫の結界は、
学校町内外の「一般人」/「都市伝説」の進入/外出を許さない能力を持っていたのでしょうか?
561喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:05:54.65 ID:PXqLB/sl0
ジェスチャーで、サチにここで待つ様にと指示し
無言で走り出すボクサー

途中で振り向き
「やっぱ、なんか情報くれ……」
「……」
「なんか無いのか?……」
「ぇ〜と……彼らは倒しても倒しても補充されます」
「は?」
「数を減らすには、補充される速度を上回る速度で倒さないと……」
「それ、無理じゃねぇ?」
「無理です」
「どうすんの?」
「……櫓を壊すと、彼らの足止めが出来るらしいです」
「櫓かぁ……分かった、やってみる」

再びジェスチャーで、サチにここで待つ様にと指示し
無言で走り出すボクサー

住人たちはナイフや斧を構える
一体が前に出て迎え撃つ体勢
男はステップインで素早く懐にもぐり込む
強烈なボディブロー
相手の体が一瞬浮き上がる程の一撃
562喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:07:40.01 ID:PXqLB/sl0
「?!」
だが……手応えが───無い
バックステップで距離をとる
そのまま、後退り……更に背を向け、サチのところへと戻る
幸い、パレードの進行は遅い様だった

「おい……アイツ、気持ち悪りぃ感触だったぞぉ……」
少し顔が青ざめている
ボクサーらしくない様にも見えた
「気持ち悪い……ですか?」
考え込む様に俯く
「なんかよぉ……肉を打つ感触が感じられない様な……空っぽの様な……」
「からっぽ……ですか……ぁ! 彼らは内臓がありません!」
「内臓が……無いぃ?」
げんなりとした表情になる
「彼ら夢の国の住人は、内臓を抜き取られているんです」
「気持ち悪りぃなぁ……どういう原理で動いてんだよぉ……」
疑問に思うのはもっともな事ではあるが、それが都市伝説というものである

「まぁいいや……行って来る!」
ボディがダメなら頭部を狙えば良い

再びステップイン
スピードは住人達を圧倒している
563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:08:04.92 ID:uBCrVo8i0
支援!!
564喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:10:15.66 ID:PXqLB/sl0
今度は右拳がほぼ垂直にアゴを打ち抜く
そのままの位置で左足を軸に反転
隣にいる住人の顔面に左ジャブを入れ、次いで渾身の右ストレートを叩き込む
背後に殺気
ナイフを突き出す住人、振り向くボクサー
そして、完璧なタイミングで放たれるクロスカウンター
3体が倒れ伏す
倒れた住人を踏みつけ、櫓に飛び乗る

拳を突きたて、イルミネーションのケーブルを引き抜く
バチバチッと電気が疾り
「イ゙デデデデ?!」
感電する

細い支柱を2本ほど蹴り倒し
「ンガッ?!」
天蓋が頭に落ちる

更に上へと登ると、外装を踏み抜き
「エ゙ッ?!」
そのまま体ごと落ちる

「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
これで櫓は十分に破壊したはずだ
これで、パレードはしばらく止まる
ちょっと格好悪かった様に思うが、目的は果たされた
惚れた女の前でくらいは、カシマさんの様にスマートに決めたかったが……仕方ない
これが自分の在り方なのだろう
そう、ボクサーは思う
飾らない自分を……サチに見せるのも悪くない
565Tさん・夢の国:2009/09/24(木) 23:13:21.04 ID:qRmd4+Hb0
>>560
いえ、そんなに確固としたものではありません。
あくまで町全体で≪夢の国≫の能力が使えるようになる程度の雰囲気を作り出すだけです。
566喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:13:26.49 ID:PXqLB/sl0
櫓を修復する住人を背に、サチの元へと走る
不安そうな顔の少女
「怪我は?!」
「ちょっと……感電して、たんこぶが出来て、擦りむいただけだ」
「ごめんなさい……巻き込んでしまって……わたし、自分では何も出来なくて……」
「ん〜……そんなことはねぇ……オレは好きでやってる」
「……ボクサーさんも……人助けですか?」
似合わないとでも思っているのだろう
「オレは、他人を助けようとは思ってねぇ」
「?」
「オレはお前だから助けた」
「?」
「お前は何も出来ないワケじゃねぇ……もしもだ……」
「……なんでしょう?」
「もし、お前がパレードに石を投げようとしていなけりゃ……オレはお前を連れて逃げてた」
「……ごめんなさい」
「謝るとこじゃねぇんだよ」
「ぇ?……」
「お前さぁ……自分のことには鈍感なんだな……」
「すいません……」
「だからだなぁ……まぁいい、兎に角だ……お前がオレにパレードを止めさせたんだ」
「そう……ですね」
「つまり、お前はそれだけの力を持っていた……違うか?」
「……なんか……納得いきませんけど……そう……ですね、ありがとうございました」
「おぅ!そうだよ!それだ!謝罪じゃなくて感謝だ!」
「感謝……ですか……そう……ですね」
サチの顔に明るさが戻る
「おぅ、良い笑顔だ! 好きだぞ、そういうの」
567以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:14:05.29 ID:uBCrVo8i0
ボクサーwwwカッコイイけどかっこ悪いwww支援
568以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:16:35.03 ID:/Bcl97/I0
>>565
Tさんの人、御説明ありがとうございます
という事は、この期間に事情知る者達が
外に逃げたり、中に入ったり出来た、って事でおkっすね?


よっしゃ、行くぞ

そして、ルーモアの人を支援!
569喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:17:09.48 ID:PXqLB/sl0
ボクサーがしゃがみ込む
「ん〜〜……にしても……」
何か真剣に考えている様だった
「どうしたんですか?」
「う〜ん……お前さぁ、脚ほっそいよなぁ〜〜」
「ぇ?!」
黒いストッキングに包まれた足は、より細く見える
「ちゃんとメシ食ってるかぁ?ダイエットとか必要ないだろぉ?」
「いや……その……ですね」
ジィーっと脚を見つめ続けるボクサー
「……」
「……」
無言の二人
沈黙を破る様に、ボクサーの手が伸び……無造作にスカートをヒラリとめくる
「な゙?!!」
「やっぱさぁ……細過ぎだよなぁ……」
残念そうに呟くボクサー
「きゃあぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
こだまする悲鳴
「ん〜?」
危険が近づく気配、風斬り音
後転し、平手打ちを避ける
そのまま、両腕で丸めた体躯を跳ね上げる様にして
トンと立ち上がる
「ハァ……ハァ……ハァ……」
息を荒げているサチ
「おぅ、悪かったな……細いのが綺麗とかいう風潮を馬鹿にしたとかじゃなくてだなぁ
 オレはあれだ、貧乳とかは気にしないが……尻はデカくてだなぁ、太腿はムチプリな方が好きだからよぉ」
全く謝罪になっていないボクサー
570喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:19:34.11 ID:PXqLB/sl0
「そういう事に怒っているワケじゃないですッ!」
「ん?……そうか?……なら、いいか」
「良くないですッ! ぱ……パ……パン……」
あぅあぅと口を動かすサチ
「ん〜?」
考え込むボクサー
「……そうか!」
ポンと手の平に拳を打つ
「……何ですか?」
怪訝な表情で訊く
「オレが好きなのは脚じゃなくて、お前自身だから問題ない?」
「わたしに訊かないで下さいッ!!」

「はぁ……」
息を吐き、へたり込む
紅潮した顔から、ほてりが消える頃には緊張の糸は完全に切れ
不意に笑みがこぼれていた……殆どが呆れから出来た笑顔だったが……
それを見て、ボクサーからも笑みがこぼれる

「ボクサーさん……」
「ん〜?」
「……助けてくれて、ありがと」
「おぅ!」

立ち上がろうとするサチに
手を差し伸べるボクサー
グィっと引き起こし、もう一度
二人は笑った
571以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:19:43.84 ID:yXFNf6hm0
ボクサーwwww
572以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:19:51.36 ID:I9j8Q0aeO
答えていただきありがとうございます。

ルーモアさん支援
573喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:20:45.89 ID:PXqLB/sl0
袋小路

辺りは暗く、既に時は夜に飲み込まれていた

マスコットの内の1体は思う

何故、自分は眼前の者達と戦い続けているのだろうか?
───命令があったからだ

それは誰からの命令だっただろうか?
───王だ

違和感……王から受けた命令は戦うことだったろうか?
───思い出せない

既に壊れた精神で、断片的な事しか思い出せず
考える事さえもまともには出来ない

思い出せない?
───思い出したくない

何を?
───自分は……
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:21:27.20 ID:qRmd4+Hb0
ボクサーかっけーなチクショウ!支援
>>568
怪奇同盟の結界が町を覆っていたのでそっちの方の確認さえ取れれば逃げたり入ったりできます。
575喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:21:53.83 ID:PXqLB/sl0
咆哮と共に繰り出される腕
温和そうな外見とは裏腹に
腕が振り抜かれる都度 "ゴウッ" という風斬り音が響く

だが、相手には届かない

強い

無限の再生力がなければ確実に倒されていただろう

この再生があるからこそ戦闘中であるにも関わらず

のんびりと思考する事が出来ていた
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:23:27.21 ID:uBCrVo8i0
支援を続けたいが、すまん、力尽きる・・・!
明日、二日目夜・「夢の国」革命成功後の、「組織」地下基地に入ってない面子の視点書いて行って見る
もし、俺が寝ている間に「鮫島事件」が終わっていたら、地下基地に入った面子のネタも考えていって見る


おやすみ!
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:25:33.51 ID:KzELwmKR0
wikiにようやく作品をまとめることができたんだけど、一覧に乗せるやり方がわかりません
だれかご教授願えないだろうか
578喫茶ルーモア:2009/09/24(木) 23:28:45.94 ID:PFwsOs+lO
サルった……
579喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:30:36.46 ID:PXqLB/sl0
既に壊れた精神で、断片的な事しか思い出せず
考える事さえもまともには出来ない

思い出せない?
───思い出したくない

何を?
───自分は畸形である

思い出などあるのか?
───自分はマスコットである

そもそもは自分がヒトであったのか……
元々 "夢の国" の一部として生まれたのかは……分からない
だが、自分の様な人前に出れぬ様な
出る事で奇異の目に晒されるのが怖いと考えている者にとって
"夢の国" は、文字通り夢の様な国であった
着ぐるみさえ着れば、子供達が自然と寄って来て……

彼らの顔には笑顔、偽り無い笑顔

畸形を目にし、恐怖や好奇の表情を向けられる事はない
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:30:49.89 ID:yXFNf6hm0
>>577
wikiのまとめ方にやり方追加したので見てみてね!
↓の「4番目」に新しい項目があるよ!
http://www29.atwiki.jp/legends/pages/501.html#wiki-02
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:30:52.25 ID:qRmd4+Hb0
>>577
wikiへのまとめ方でいけるはず
>>578
ど、どんまい
582喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:33:30.66 ID:PXqLB/sl0
昼過ぎに他のマスコットが次々と出て行く中
自分はただ、同じ様に住人を引き連れて出てきただけだった
いつもの様に、パレードを行えば良いのだと理解したからだ

そしてつい先程
王権が返還……そして、更に移譲された事は……彼には分からない
だが、彼は既に王からの命令を受けてはいないのだ
ジャックに拠って、精神を壊されてしまって以来
彼──くまのプ○さん──は王命から解き放たれていたのだから……
故に、彼はただ "夢の国" ──自分の居場所──を護ろうと動くだけだ

しかし、分からない……

国とはなんだ?
───王がいるから国となるのでは無い

では、国とはなんだ?
───民がいるから国となるのだ

ならば "夢の国" とは何だ?
───子供達の笑顔があって初めて、"夢の国" となるのだ

「ウガァァァァ!!」
咆哮する
狂ってしまった精神で
"夢の国" を護ろうと想う
護るべきは狂ってしまった "夢の国" ではない
今、彼の心にあるのは……思い出の中の "夢の国"

笑顔が絶えない "夢の国"
583喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:34:40.86 ID:PXqLB/sl0
長い列に並び、疲労や苛立ちに歪む顔も
アトラクションに泣く子供達も
迷子の子供達も

皆、最後には笑顔

「ウガァァァァァァァァァァァァァァ!!」

再び咆哮

軍装の男と対峙する

何度、腕を振り抜こうとも……かすりさえしない
腕の届かぬ、遥か外の間合いで斬られる
構えた刃からは想像も出来ぬほどに長い間合い

腕が斬り落とされる

これで何度目になるのだろうか
だが、問題は無い……再生するのだから……

?!!

腕は斬り落とされたまま、何も起こりはしない

何故?
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:36:42.72 ID:/Bcl97/I0
しえん!
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:40:50.81 ID:KzELwmKR0
>>580,>>581
ありがとう!やってみるよ!
586喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:40:57.53 ID:PXqLB/sl0
対峙していた軍装の男も怪訝な表情
しかし、すぐに表情に明りが灯り
共にいた少年に声を掛ける

少年の顔には色濃い疲労が貼り付いていた
動きも鈍く、今すぐにでも倒れそうに見える

自分は"夢の国" を護ろうとしているのに
何故、この少年はこんな姿なのか……
ぼんやりと考える
いつの間にか、共にいたはずの住人がいなくなっていた
独りだった

「御免ッ!」

軍装の男の声が聞こえ、刃が閃く
肩口からざっくりと斬り裂かれ、前のめりに倒れていき
ドスンと地面に打ち付けられる
ガクガクと痙攣しながらも顔を上げると
視界には少年の顔
少年の顔に安堵が広がる
心からの安堵

いや、違う
少年の顔には……迷い、不安が見て取れた

この顔は、どんな時の表情だったろうか?
昔からよく見ていた表情だったような……
───ああ、そうだ……この子は……
587喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:43:43.60 ID:PXqLB/sl0
痛みを堪え、ずるずると体を引き摺り
少年へと近づく
後退る少年

本当は喋っちゃいけないんだけど
もう、他の住人は近くにいないし……仕方ないよね
特別だよ、内緒だよ

「迷子……なの?」

少年は驚きの表情を見せる
あれ?違ったかな?こういうの自身があったんだけど……
少年と軍装の男が何か話しているけど
よく聞こえない……
ゆっくりと近づいて来る少年

「お母さん?……お父さん……の方、かな?」

声を掛けると、今度は頷く少年
やっぱり迷子なんだ
大丈夫、きっと見つかる

「だいじょ……ぶ……だよ……心配……ないよ」

上手く喋れない

「ちゃん……と逢え……るよ」
588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:46:23.28 ID:yXFNf6hm0
くま・・切ないな(´;ω;`)
589喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/24(木) 23:47:14.07 ID:PXqLB/sl0
"夢の国" に訪れた者は最後には笑顔で帰っていくのだ

最後に……はちみつ……ハチミツ舐めたいな……甘くて……とろける……
のども渇いたよ……ミルクも飲みたい……ああ、混ぜたら……きっと、美味しい……
飲みたいな……つめたくて……甘い……甘い……アイスハニーミルク
最後? ああ、そうだ……最後なのだ

狂った精神、狂った命令、狂った結末
だが、本当に狂っていたのは何だ?
わからない、わかる必要も無い
でもこれで全て終わりなんだ
ただ、正しい笑顔がそこに残りさえすれば良いんだ

少年が優しく頭を撫でてくれている

「ありがとう」

確かにそう聞こえた

そして、何かに呼ばれた気がする

意識が───途絶えた


たんぽぽの綿毛の様な柔らかな光粒が舞い上がり
そして、消える
後には何もなく
ただ秋の満月に照らされた少年と軍装の男が佇むだけであった

── Fin.──
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:48:51.84 ID:yXFNf6hm0
おつ!
591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/24(木) 23:48:57.03 ID:8Ryt+do0O
くま切ないぜ……
592ギザ十:2009/09/24(木) 23:53:17.89 ID:9SeFR4DK0
すいません、まだ途中です。
今日中に書きあげれそうに無いので、書けた分だけ投下させて頂きます、申し訳ない。orz

【スカイフィッシュの少女】
私を殺した、でも直ぐに自分の仲間になれば私を生き返らせると約束してきた変な奴。
最初は大嫌いだった、でも短い間だったけれど一緒に暮らす内に
いつの間にか、私の中でアイツの存在がどんどん大きくなっていた。
アイツとご先祖ちゃんと私、途中から太郎さんも加わって、
みんなで一緒の目標に向かって計画を立てて、たまに息抜きに馬鹿やって
そんな風に、私に初めて「家族」を教えてくれたアイツが
私の目の前で、黒服の振るう禍々しい凶刃に胸を貫かれ倒れた。
目の前に広がる赤、まるで人形の様に動かなくなった私の大切な人
頭がクラクラする、視界が真っ白になり、耳に何も届かない
気がつけば限界まで開いた私の口が何かを叫んでいた
でも自分が何を叫んでいるのか分からない、聞こえない。
ただコマ送りのように、ゆっくりに動く視界の中で、
私の心に反応するように、凄まじい速度で黒服へと向かっていくスカイフィッシュ
でも、そんなスカイフィッシュの一撃を軽々と、手に持った刀で受け止めると
黒服は、口を小さく歪め、何かを言ったように――――衝撃。
側頭部への激痛と共に世界が急転していくのを眺めながら、私は地面を数度転がる。
痛みに、呻きながら視線を上げると、至近距離に黒服の女。
反応するよりも先に胸を踏み抜かれ、衝撃で喉から込み上げたものを吐き出してしまう。
自分の口から広がる深紅に顔を汚し、あまりの痛みと悔しさに流れ出る涙に顔を濡らす。
それでも尚、敵意を漲らせ、相手の顔を睨み付け――涙?
私を打ちのめし、今なお私の身体を足蹴にする彼女の顔は、
とても冷徹で冷血で冷淡な無表情、でもその瞳からは、音もなくただ涙だけを流している。
どうして泣くの? 何が悲しいの?
あんたはアイツを裏切ったんでしょ、あんたは心を無くした人形なんでしょ?
その問いかけは声に出ず、開いた口から出るのはただ赤く染まった嗚咽だけ。
結局何も口に出す事もできず、私の意識は闇に飲まれていった。
593ギザ十:2009/09/24(木) 23:56:38.91 ID:9SeFR4DK0
【B-No.001】
目の前に倒れる二人の侵入者の姿に口元をつり上げ嗤う。
最初にして最後の邪魔者を消去し、ついに計画は最終段階へと移行した。
実際には現在も、まだ「人型」を潰しては無駄な努力をしている侵入者達が居るが、その損害も微々たるもの
この学校町の総人口の十倍の数、約百万体の「人型」をこの短時間で破壊するのはまず不可能であろう。
既に、返された砂時計の砂は最後の一粒のみを残すのみである。
私は、驚喜に逸る胸の高鳴りを押さえながら、手に持った「エペタム」を振り上げた。
カタカタカタカタと、まるで歓喜に震えるかのように、妖刀の刃鳴りが響き渡る。
それに反応するように、いや実際に呼応して、周りに立ち並ぶ、「人型」の目が開かれ
口を開き、狂気に震えながら狂乱に塗れながら狂信の赴くままに狂声を上げていく。
カプセル状の機器の中から、神々しい白い光が、彼らの歌声と共に発せられる。
それは、まるで私という名の指揮者に合わせて歌う聖歌隊のようでもあった。
狂信的な殉教者たちに讃えられるように、私は自らの分身を振り上げる。
「さあ、今こそ「鮫島事件」よ! 我々を、心などという不要物の存在しない完成されし世界へと誘うがいい!」
狂笑を浮かべ、世界を包みこむ狂想曲の中で、私は宣言する。
その言葉と共に、侵入者による強襲によって止まっていた、B-No.002の能力「鮫島事件」が動き出す。
「A-No.1000000までのレスポンスを全て収得しました総合接続ライン数1101192、最終フラグチェックに移行します、……10%…30%……60%……90%……100%…フラグチェック完了、「鮫島事件」への肯定的レスポンス率91%……」
口々にB-No.002より紡がれる甘美な調べを聞き酔いしれる様に私は天を仰ぐ。
全ては、全ては整った、我が産まれ出でて因りの命題、今こそ成就せん!
「都市伝説「鮫島事件」を発動せよ」
「了解、都市伝説「鮫島事件」に―――」






「重大なエラーが発生しました」

…………なん……だと?
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:00:33.49 ID:7uISu2rT0
ぬおおおお!!?
し、支援!
595以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:00:53.20 ID:SCMmZfUl0
取り敢えず、これでルーモアの面子による"夢の国編"は終了かな
くまさんの精神破壊しておいて、イレギュラーな存在にしようと思ってたけど
あんまり必要なかったぁ〜!

それにしても、Tさんのヒト乙!
長い分だけ中のヒトもハラハラしたのではないかと思うんだけど
やりきってしまうとはスゲェ!
最後にもう一度 乙!

寺生まれって……すごい
596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:10:28.87 ID:jYk5wlqx0
かごめかごめ使われてた!?
ありがとうございます!!

そして、ルーモア乙!!
プー○ん・・・(泣)

支援
597以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:11:59.75 ID:BKkWJZZuO
Tさん、ルーモアの人乙!
そしてギザ10の人支援
598ギザ十:2009/09/25(金) 00:15:29.30 ID:d1tWJTiU0
【B-No.002】
B-No.001が途方に暮れたように、此方を見ている。
惚けたようなその表情はまるで、長い間、欲しかった玩具がやっと手に入ると思った、その直前に、
何ものかに横からそれを掻っ攫われてしまった子供のようにも見えた。
しかし、そんな彼の姿を視界に入れながらも私は淡々と口を開く。
冷徹に、冷血に、冷淡に、そう在るべしと作り替えられたその姿のまま無情に声を上げる。
「都市伝説「鮫島事件」へ、外部より予期せぬラインの接続を確認しました、その数、不明……これよりアンノウンの解析開始します
 …1000、10000、100000、1000000、10000000、100000000、1000000000、10000000000、100000000000、1000000000000……
 「鮫島事件」の処理限界を突破しました、プログラムファイルの一部に破損を確認、修復開始………ファイルの修復に失敗しました
 これにより予期せぬ致命的なエラーが発生しました、安全の為、セーフティ機能を起動、アンノウンへの解析プログラムを強制終了します
 総合接続ライン数∞、最終フラグチェックに移行します……10%…30%……60%……90%……100%…フラグチェック完了、「鮫島事件」への否定的レスポンス率99%……」
 私の口から紡がれる言葉の羅列を聞き、私の前で混乱の極地にあったB-No.001の眼が驚愕によって極限まで開かれる。
「無限だと? 馬鹿な!まさか「首塚」か「表層部」……いや「同盟」の仕業か!? いや、しかし「鮫島事件」に対抗しうる強大な都市伝説は全て監視済みのはず
 ではなんだ? 我々の情報網をすり抜ける程の「何か」がこの学校町に存在したという事だというのか、まさか、そんな事がっ!?
 くっ……しまった、まて、このままでは「鮫島事件」が!? 発動を中断し――!?」
「……そのまま「鮫島事件」を発動しろ」
突如、自らの胸を貫いた、鈍光りする刃に声を途切れさせるB-No.001。
その背後には、私の大切な人、記憶には無いが、心が覚えている。
例え、人を止め、「組織」の繰り人形と化した今となっても、彼への想いは忘れる事はない。
口から流す赤い液体を、床に吐き捨て、B-No.001の背から胸にかけて貫通させた妖刀を傷口を抉るように捻りながら抜く彼の言葉に応えるように、最後の言葉を紡ぐ。
「「鮫島事件」発動しました、「第10724世界線」からのレスポンスを確認しました、
 ――以下、世界にかわりまして鮫島事件がお送りします、「釣り乙」――以上、都市伝説「鮫島事件」の展開を終了します」


これで、全てが終わりました、そして、あなたの望みも終わりですB-No.001――いえ、お兄ちゃん。
599以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:18:06.96 ID:jYk5wlqx0
>>強大な都市伝説は全て監視済みのはず
戦闘能力皆無だもんなぁ三面鏡・・・・・・
600ギザ十さんを支援しつつ小ネタ:2009/09/25(金) 00:18:22.52 ID:qlNFv02Z0
 ≪夢の国≫の王様は夢を見る。

 それは懐かしい皆が戻ってくる夢、また何人か知っている子たちが戻ってきた。
 彼等は自分に礼をすると次の子の邪魔にならないようにと退いて行く。
 そんな彼等の中にその子はいた。
 黄色いクマの子、蜂蜜が大好きな優しい子。
 彼は状況がよく分からないとでも言いたげに王を見た。
 王様は微笑む。
 ――おかえり
 その言葉にクマの子は首を振る。
 自分は終わったはずだと彼は言う。
 しかし、王様はそれは違うよと彼に告げる。
「これからが始まりなんだよ」
 みんなの笑顔を曇らせてきた分を、これから笑顔に変えていこうね。
 クマの子は王様を見る。いつの間にか歪んでしまった自分たちを思い出す。
 そこで思考がはっきりしていることに彼は気が付いた。
 王様は人差し指を唇に当てて、いたずらっぽく微笑む。
「夢の国ではね」
 ――誰も死なないんだよ?
 それは、
「心も、死ぬことはないんだよ」
 つまりはそう言うことなのだ。
 クマの子はそれでも首を振る。
 自分は何人も笑顔にするべき子供たちを殺してしまったのだからやり直す機会など与えられてはいけないと。
「だからだよ」
 そう王様は言う。
「私たちはもう普通に死んだだけじゃあ償えない罪を為したよ。だからみんなで、≪夢の国≫のみんなで償っていこう? 私たちが消えてなくなってしまうまで」
 ね?
 王様は言った。
 クマの子はしばし無言だったが、やがて、他の住人達と同じように彼女の傍に跪いた。
601ギザ十:2009/09/25(金) 00:24:08.73 ID:d1tWJTiU0
【ギザ十】
黒服の身体から籠釣瓶を引き抜くと、まるで其れを待っていたかのように彼の身体から鮮血が噴き出す。
明らかに致命傷を負っているであろう、彼はしかし幽鬼のように振り向くと、自身もまた満身創痍である俺に問いかけてくる
「馬鹿な……確実に心臓を貫いた……はずです……何故、生きて……いるのです?」
ゴボゴボと吐血しながらも心底不思議そうに首を傾げる黒服、その顔を隠すサングラスが落ちる。
そうか……やっぱり、あんただったのか……
嘗ての俺の大切な宝物の一つ、大切な人の兄であり、俺自身にとっても大切な友人だった、彼。
十数年前に、都市伝説「鮫島事件」によって失われた、俺の大切なものの片割れ……
「これだよ……そうだな月並みな言い方だが……こいつが胸ポケットに入れていなければ即死だった」
盛大に俺の血に塗れ真っ赤に染まり、斬撃によって歪な形に変形してしまった「ギザ十」を取り出し見せる。
胸ポケットに仕舞っていた十円玉のお陰で、飛来した妖刀の軌道が逸れ、辛うじて致命傷には至らなかったのだ。
「そ……んな……矮小な都市伝説に……私の……エペタムが……」
「確かに、矮小で、最弱で、ショボ過ぎる都市伝説だがな……こいつには、あんたが否定した「人の心」が詰まっている、「俺の想い」が籠もってる、
 あんたが不要だと、必要ないと切り捨てた存在が、あんたの計画を最後の最後で狂わせたんだ……」
静かに、子供に言い聞かせるように、語る俺の言葉に、彼は顔を歪ませ嘲るように嗤う。
「ふ……ふふ……そんなもの……私はただの甘い幻想と……思っていましたが……ね」
そうかもしれない、それは只の俺の妄想で、只単に運が俺に傾いたと言うだけなのかもしれない。
だが……
602ギザ十:2009/09/25(金) 00:32:57.71 ID:d1tWJTiU0
「だが、俺はそんな甘い幻想を信じている、あんたの妹に教えて貰ったオマジナイの幻想を」
「私の……妹……?」
心底、心底不思議そうに呟く彼のその姿は、まるで大切なものを無くした迷子の子供のようで。
「覚えて…無いのか…」
先ほどから彼の側で涙を流し続ける人形の様な彼女の手を、彼の元へと優しく導く。
「昔、昔、遠い昔に小さな女の子が言いだした、俺たち三人だけの小さな秘密の都市伝説……覚えてないか?」
視線を彷徨わせ死に向かう彼は、不思議そうに首を傾げた後、小さく頷いた。
「ああ、思い出した、確か「  」が俺たちに教えてくれたオマジナイ、『勇気が出ない時にコインを弾いて、もし表が出れば必ず良い結果になる』」
「『もし裏が出たらどうすれば?』」
「『そんなの、表が出るまで何度でも弾けばいいだろう?』」
咳き込みながら、血塗れの二人の口から渇いた小さな笑い声が漏れる。
「俺は、何度も弾いたよ、ここに来るまでに、何度も何度も、表が出るまで」
「そうか……だったら、私が負けてしまったのも……仕方が……ない……な……」
苦しそうに咳き込みながらも、まるで昔に戻ったような微笑を浮かべる彼。
「なぁ……どうして、こんな事を……したんだ……」
「さぁどうなのだろう……ただ私は忘れたかったのかもしれない…辛い現実の中では、
 心の中にしか存在しない色褪せた幸せは、辛すぎる…だからかもしれない……だから私は…全てを…」
彼と彼の妹の手を包み込むように握り問いかける俺に、返す彼の呟く言葉は儚く、徐々に小さくなり途切れる。
彼は嘗ての俺たちを見ていたのだろうか、視線を何処か遠くに映しながら語っていた。
学校町の人々を脅かした「暗部」の怪人は、自身の妹と、嘗ての友人の手の中で静かに逝った。
603ギザ十:2009/09/25(金) 00:36:46.93 ID:d1tWJTiU0
と言う訳で、ここまでです、すいません、ご都合主義全開で!orz
未だ出ていないB-No.003と、行方知れずのB-No.005の最後は
眠気が限界なので、明日以降に投下させて頂きたいと思います、重ね重ね申し訳ない!orz
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:38:05.92 ID:3h5glCIj0
ギザ十……
畜生、何なんだ今日は
夢の国も…鮫島事件も…

何故俺の目に雨を降らす…
605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:39:29.51 ID:qlNFv02Z0
超支援!
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 00:40:28.40 ID:qlNFv02Z0
うを、しまった支援遅れた!!
続き期待してるぜ!
607三面鏡の少女:2009/09/25(金) 00:59:46.42 ID:DZfKy/no0
  ┌─────────────────────────┐
  │ 都市伝説名―「合わせ鏡の中に自分の死に顔が見える,」  │
  │           本体― 三面鏡の少女,              │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―なし│.   スピード―A   .│.   射程距離―E .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―E  │ . 精密動作性―E  |   成長性―C   │
  └───────┴────────┴────────┘
契約コスト―A(ほぼノーコスト)
直接的な破壊力一切なし
文字通り光の速さで無限増殖で鮫島事件がやばい
鏡にできるだけ近付く必要あり
鏡の前から離れるとすぐ効果消滅
増えても自分勝手なので精密もへったっくれもない
極めると鏡から自分を無限に召喚できるが出来たところで食費がかさむ、部屋が狭くなる、五月蝿いなどの弊害だらけ

「お婆ちゃんの鏡がきっかけだったとはいえ、契約するの早まったかなぁ……」
「ひっどーい。あたし達がいたからこの町は救われたのかもしれないんだよー?」
「別にあたし達がいなくてもきっちり敵をやっつけてたかもしれないけど」
「……Hさーん、鮫島事件の解決まだー?」
「連絡はまだ来ないなぁ」
と言いつつ、鮫島事件解決を知らせるメールを確認した黒服Hは、そのまま携帯をポケットにしまい込む
「うぅ……せめてなんか組織からご褒美ないんですか? 明日お祭で豪遊できるようなお小遣いとか」
「俺が個人的にお小遣いあげるからこの猫尻尾をつけt」
「嫌ー!? 絶対に嫌ー!!!!」
「じゃあ俺の秘蔵のアイテムをプレゼンt」
「いらないっ! ボランティアでいいですっ!」

結局、黒服Hが所用でその場を離れる事となるまでの間、事件解決の報せは告げられる事なくセクハラの宴は続いたのであった
608三面鏡の少女:2009/09/25(金) 01:16:29.95 ID:DZfKy/no0
と、ジョーカーの役目も終えてこれからの彼女はどうなるのやら
被セクハラ、ツッコミ、ラブコメ、人質、被害者など使い道を考えていきたいかと思っております
町で見かけましたらお気軽に弄っていただけると是幸い

この戦いの後、皆様ににどうか幸多からん事を願いつつ
お疲れ様でしたー
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 01:20:21.98 ID:Fk9YisaO0
三面鏡の人、乙

やはり少女は、黒服Hとの組み合わせが素晴らしい
610頭脳戦ひき子:2009/09/25(金) 01:45:23.59 ID:8nbJqtXEO
私を拘束した姫達は相変わらずきゃいきゃいはしゃいで、私にいろんなドレスを着せてくる。
正直私は幼女やショタに「着せる」のが好きなだけで、自分で「着る」のは好きではない。
争わずにドレスをゲットできるなら良いか、と最初は思ったがそれは間違いだった。
私用にドレスをもらっても、幼女に着せるにはサイズが合わない・・・
なんとかして、幼女に着せるプリンセスドレスをゲットせねば・・・
考えろ、考えろひき子!!・・・そうだ!!!
幼女がらみではスパコンより処理が早い頭脳が答えを導き出す。

ひ「あ、あの〜」
プ「「「なにかしら?」」」

ひ「私じつは孤児院を開いてまして・・・施設の子供たちにもこんなドレスを着せてあげたいんです。
少々お譲りいただけませんか?」

幼女がからむとアカデミー賞モノの私の演技力を遺憾なく発揮する。

プ「「「なんて素晴らしい方なの!?」」」
「どうぞ持っていって」「着れない子がいては可哀想だわ。いろんなサイズを差し上げますわ」「とりあえず、私たちのドレスと同デザインのを」
きゃいきゃいきゃい
ひ( 計 画 通 り )

こうしてメジャー所の姫のドレスを一通りとイベント用衣装、様々なサイズのものをまんまとゲットしましたとさ。

611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 01:48:06.09 ID:8nbJqtXEO
もう皆が乙過ぎて投下しずらかったぜ・・・
612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 01:52:35.25 ID:7uISu2rT0
ひき子さんwww
転んでもただでは起きないなwww
613以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 02:21:52.35 ID:7uISu2rT0
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 02:47:55.26 ID:7uISu2rT0
だめだねみい・・ねるほ
明日までスレが残っててたら幸せだな
615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 03:07:55.50 ID:4N+E/X5/0
シルバーウィーク中は忙しくてほとんどスレに参加できなかったな
Tさんの人と鮫島事件の人、そして参加した皆乙!
616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 04:07:19.38 ID:4N+E/X5/0
今起きてんのは俺だけか
617以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 04:26:13.33 ID:4N+E/X5/0
寝る前ほ
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 04:40:27.03 ID:qlNFv02Z0
ねるほ
619以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 05:43:30.89 ID:4N+E/X5/0
ちょっと目が覚めたのでほ またすぐ寝るが
620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 06:09:02.27 ID:rbcABUmr0
おはよう
保守
621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 06:53:46.41 ID:X/ovdfiCO
保守
622以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 07:51:31.00 ID:QGm+fSnvO
623以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 09:00:47.98 ID:l0/L3JdAO
>>529
遅くなりましたが、怪奇同盟の盟主はおそらく

「街や人々に害を為さない都市伝説と、戦う理由などあると思います?」
とでも笑いながら答えてくれるでしょう。たぶん・・・
624以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 09:37:11.71 ID:2nHMYrydO
625三秒&隙間女:2009/09/25(金) 09:51:33.49 ID:OKWEeSkq0
  |l、{   j} /,,ィ//|     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ     | あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
  |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |     < 『おれは研究室に呼び出されたかと思ったら
  fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人.    |  いつのまにか二日経っていた・・・。』
 ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ   | 催眠術だとか超スピードだとか
  ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉.   | そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
   ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ. │ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
  /:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ \____________________

しにたい
626以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 09:54:46.17 ID:qlNFv02Z0
>>623
ありがとうございます!
627以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 10:00:27.80 ID:JLyjVBrg0
おはよおおおおおお!!!!!!!!!!!
皆様に最大限の乙を!!!!!!!!!!!
とりあえず、あれだ…色んな涙で前がよく見えないよ○ーさん……
628以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 10:04:25.55 ID:7Wrm/yf+0
最近不規則...

>>574でTさんの人に勧められた事もあり、
怪奇同盟の人に質問です

学校町全体に展開されていた怪奇同盟の結界は、
学校町内外の「一般人」/「都市伝説」の進入/外出を規制していたのでしょうか?
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 10:11:29.95 ID:JLyjVBrg0
〜 秋祭り 二日目 夜 〜


「……む?」

 将門は、かすかに違和感を感じた
 己が対峙していた、三匹のアヒルのマスコットたち
 ……その動きが、目に見えて鈍りだしたのだ
 どこか、苦しげに…将門たちへの攻撃を拒むように、必死に自分を制御しようとしているように見える

「将門様?これは…」
「…ふん、どうやら、奴等がやりおったようだな」

 くっくっく、と将門は笑を漏らす
 あの黒服と、黒服が力を貸していた者が……「夢の国」を討ち取るかどうかしたのだろう
 着ぐるみたちの統制が取れなくなっている

 …いや、これは
 恐らく、支配者が変わったのだろう
 着ぐるみは前支配者からの指令と今の支配者からの想いに板ばさみになり、苦しんでいる

『…………て』

 ゆっくりと
 着ぐるみたちが、言葉を紡ぐ

『こ ろ し て』
『僕達を、壊して』
『もうヤダ、元に戻りたい…』
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 10:14:44.21 ID:JLyjVBrg0
 苦しげな声
 元あるべき姿に戻りたくて、しかし、自分たちの力だけでは戻る事が出来ない着ぐるみたち
 歪められた人形は、一度壊さなければ戻れない

 支配者に歪められた、哀れな人形、憐れな道化

「……承知した」

 ゆらりっ、将門の胴体が消える
 首だけの姿になって…将門は、哀れみを感じながら、着ぐるみたちを睨み付けた

「せめて、一撃で楽にしてやろう」



 ……この日、学校町、北区の一角にて
 学校町全体に鳴り響くほどの轟音と、学校町全体が視認できるほどの光を伴った、激しい雷が発生した
 雷が落下したと思わしき場所は、地面が黒く焼け焦げており
 もし、周囲に誰か居たならば、間違いなく、死亡していたであろうと専門家は後に語った…



631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 10:25:02.32 ID:JLyjVBrg0
「夢の国」革命終了直後、将門視点
さて、この人三日目は何してるかなぁ…
632小ネタ:2009/09/25(金) 10:33:03.09 ID:JLyjVBrg0
 …ゆっくりと、それは溶けていっている
 青年が放ったコーラに包み込まれた、帽子を被った男性のマスコット
 それは、どろどろ、どろどろと溶けていっている

「うん、ちょうど回りに関係者以外がいなくて良かったよね」

 にっこりと、青年は微笑む
 結構な人だかりがいる時じゃなくて良かった
 一人や2人に見られたくらいなら、きっと「組織」がどうにかしてくれるよね
 この青年いつだって、兄に関する事以外はいい加減で他人任せである

「何か、言い残す事はある?」

 目の前で溶けていっている帽子屋のマスコットに、青年は声をかけた
 どうせ、答えなんて返ってこないだろうな、と思いながら
 ……しかし
 帽子屋は、最後に青年をじっと見上げて、そして…

「…………ありがとう」

 と、一言、呟く様に言って
 そして…最後に残った頭も溶けて、消えてしまった
 青年は、きょとん、と、帽子屋が溶けた後を見つめる
 ……殺した相手から礼を言われるなんて、初めてで
 なんだか、よくわからない

「………………どういたしまして?」

 首をかしげながら、青年はそう呟く
633小ネタ:2009/09/25(金) 10:36:02.36 ID:JLyjVBrg0
 どうして、帽子屋はそんな事を言ってきたのだろう?
 青年はよくわからずに、首を傾げ続けていた




 ………ざんっ!!と
 お化け屋敷に残っていた最後のパレードも、切り裂かれた
 彼は、ゆっくりと、自分が契約している都市伝説たちに近づいていく

「…終わったようだぞ」
『つ、疲れましたぁ…』
『いやぁ、流石に連戦はきっついですわー』

 へたん
 座り込む骨格標本と人体模型
 彼は新たなタバコに火をつけつつ、呟く

「…秋祭りは明日までだ。お前等がいくら疲れていようと、明日も働けよ」
『んな、殺生な〜』
『あぁっ!そんな事を言うなら、ここでタバコ吸っちゃ駄目です〜!』

 骨格標本の言葉を、彼は軽く受け流す
 …結局、お化け屋敷にパレードや「夢の国」の黒服は入ってきたが、マスコットたちは入り込んでこなかった
 恐らく……お化け屋敷の傍にいる弟が、どうにしかしてきたのだろう
634小ネタ:2009/09/25(金) 10:38:06.33 ID:JLyjVBrg0
「…溶かしているところを、誰かに目撃されていないだろうな、あいつ」

 やや不安を感じつつ、彼は呟く


 …そして、ある意味、俺は蚊帳の外、か


 どうやって、骨格標本や人体模型がここで戦えるよう、お化け屋敷の用意ができたのか?
 そもそも…今回の「夢の国」との戦い、そのお膳立てをしたのは誰だ?
 …彼は、何も知らない
 ただ、弟からもたらされた情報で動いただけ
 そのバックボーンなど、彼は何も知らされていないのだ


 ……あの事を、あいつに何も伝えていない報いだろうか?


 ぼんやりと、そんな事を考えながら
 骨格標本の言葉を無視し続けて…彼はしばし、戦いの後の一服を楽しんでいるのだった



635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 10:42:42.38 ID:JLyjVBrg0
戦後処理、ヤンデレ弟&不良教師
この調子でちまちまとゆっくり全員の戦後処理を書けたらいいな
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 11:15:52.38 ID:JLyjVBrg0
そろそろ昼飯作ってくる
昼過ぎにもスレが残っていたら幸せだな
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 11:34:10.18 ID:O54IF9fIO
乙!
不良教師が順調に死亡フラグを・・・
638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 11:34:19.38 ID:7uISu2rT0
おはようほ!
639以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 11:53:31.70 ID:l0/L3JdAO
>>628
また遅く・・・

ええと、外出規制をしていたのは夢の国のみ
他はいつでも退避できるようしていません

侵入規制ですが、電車などもありますので一般人には「街から早く出たい」と暗示がかかる程度です。
契約者や都市伝説なら、はっきり拒絶の意志を感じることもできるでしょう。
ちなみに外部から干渉するような力は防がれます。
640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 12:27:43.50 ID:O54IF9fIO
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 12:56:51.71 ID:JLyjVBrg0
ごちそうさま
しかし、まだ片付けてない用事があるので2時前くらいまでパソコン離れるんだぜ
スレが残っていてくれれば幸せだ
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:21:04.17 ID:QjxydyhI0
とりあえずNo.3の動向が解るまでは待たないとなあ……
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 13:43:58.91 ID:EDVYi4t80
>>642
俺も一部は他の作者様の動向を見ないと書けないネタがある事に気付いた



ギザ10の人さまー、この書き込み確認したらお返事していただけるとありがたい
ギザ10の契約者、昨夜のシーンの後どうなるかとか既に決定済でしょうか?
644小ネタ:2009/09/25(金) 13:58:11.57 ID:EDVYi4t80
「はい………はい、そうですか。「鮫島事件」も終息しましたか……………
 すみません、では、そちらの後処理はおまかせします」

 携帯で、どこかと連絡をとっていた黒服
 通話を切ると、すぐにまた、別の誰かに連絡をとる

「私です………はい、「夢の国」と「鮫島事件」、どちらも解決を確認しました。
 「鮫島事件」の後処理に関しては、「呪われた歌」と「合わせ鏡に映る死に顔」を担当しています彼に確認をとってください。
 こちらは、「夢の国」戦における街の破損箇所の確認を。修復は、住宅街を優先的に…」

 次々と連絡をとり、てきぱきと指示を出していく
 一日中「夢の国」の本体を探して走り回り、その際、各所で「夢の国」のパレードと戦い
 そして、最後に「夢の国」との激戦を終えた直後の男の働き方ではない

「……黒服さん、少し、休んだ方がいいんじゃないのか?」

 傍に居た青年が、そう黒服に声をかけた
 しかし、それに対して申し訳無さそうに笑いながら、黒服は答える

「いえ、何分……街への被害を考えずに戦った方も若干名いるようですし…
 「鮫島事件」が終わった今、「暗部」に対する今後の扱いなどもありますし……
 ……あともう少したったら仮眠を取るつもりですし、問題はありませんよ」

 黒服は、そう言っているのだが
 …はっきり言おう
 もう既に、倒れる一歩前にしか見えない
645小ネタ:2009/09/25(金) 14:03:17.93 ID:EDVYi4t80
 黒服は都市伝説ではあるが、体力は並の人間レベルしかないのだ
 そもそも、先日、人間2人との契約により、体力は一時的に回復していたものの……その直前までも、倒れる寸前まで働いていたのだ
 確実に、無理をしている

 青年は、どうにかきっちりと黒服を休ませられないものか
 そう考え、もう一度声をかけようとしたのだが

「…無駄、だと思いますよ。彼は昔から、こうですから」

 と、小人が苦笑してきた

 ここは、「夢の国の地下カジノ」
 「夢の国」との戦いの後、彼らはここに移動してきていた
 奥から姫君たちも出てきて、「夢の国」や青年の契約者たちを介抱してくれて
 …しかし、そんな状態でも、黒服は休もうとしなかった
 即座に「夢の国」の脅威が、残りは街のあちこちに散らばっているパレードのみである事を通達
 今、動いているパレードを潰せば、脅威が去ることを伝えた
 同時に、黒服の元に「鮫島事件」終結の連絡も入り…次は、そちらに関する連絡
 休む暇など、毛頭なさそうに見える
 正直、無理をしてでも休むべき状態でしかないのだが

 しかし、それでも彼は休まないだろう、と
 小人は、困ったように笑うのだ

「人間だった時から、そうです。自分の身など省みずに仕事をするのですよ、彼は」
646小ネタ:2009/09/25(金) 14:08:05.25 ID:EDVYi4t80
「そうなのよね〜」
「そうやって、昔も倒れてたりしてたわ〜」

 きゃあきゃあきゃあ
 介抱を終えてきたらしい姫君たちが騒ぎ出す
 人間であった頃の黒服と契約していた「夢の国の地下カジノ」
 だからこそ、彼の昔を知っている

「…彼も、元々「組織」に?」
「違うわ〜、彼はフリーよ」
「でも、みんなで一緒だったわ。5人一緒」

 きゃいきゃいきゃい
 青年の言葉に答える姫君たち
 その答えは、どこか懐かしそうで
 …そして、悲しそうだった

「色々あったのですよ。彼が人間でなくなった、その時まで……我々は、あの時間が続くと信じていましたよ」

 そう、ずっとあの時間が続くと信じていた
 彼等が負けることなどないと、そう「夢の国の地下カジノ」は信じていた
 時折無理をして、彼や他の皆が倒れる事はあっても
 しかし、決して、彼らが他の都市伝説に負ける事なんてない
 きっと、あんな賑やかな時間がずっと続いてくれるのだ
 あの5人の人間と、二人と一匹の都市伝説で、皆でずっと…

 …この黒服が人間であった頃、人間でなくなった瞬間まで
 彼等はずっと、そう信じて疑っていなかったのだ
647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 14:10:11.55 ID:EDVYi4t80
黒服D、再び過労死寸前胃痛と頭痛の日々に戻りました
まぁ、あれだ…多分、今回の事後処理全部終われば落ち着くよ、多分
648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 14:17:58.47 ID:l0/L3JdAO
時間とれたら街を修復する話書かなきゃ・・・
パソコンの機嫌が良ければな


もう街を直すにはチートの力を借りるしかないと、ネタを練っております。
649以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 14:20:25.18 ID:EDVYi4t80
主に復興すべき街の部分は

・ 禿がぶっ飛ばした住宅街
・ 北区にあいたでけぇ大穴
・ 将門が雷落として焦がした道路

ぱっと思いつくのはこの辺かな
他にあとどんくらい壊れてたっけ??
650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 14:41:24.24 ID:7uISu2rT0
651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:04:53.53 ID:EDVYi4t80
652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:05:24.07 ID:8nbJqtXEO
ひき子の掘った穴は、後に地下鉄になったり、温泉が湧くことに・・・
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:09:22.33 ID:EDVYi4t80
>>652
そう言えば、ひきこさんが掘っちゃった穴があったなwwwwwwwwww


ちなみに、昨夜ノリで書いたひき子さん「夢の国の地下カジノ」突入ネタだが、あれはVS「夢の国」に備えて、不特定多数を招いている状態だったからあぁなっただけで
普段なら、たとえひきこさんでも招かれてない限りは入れない、はず

…ひきこさんなら、それでも入ってきそうな予感がするけどね!!
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:11:32.56 ID:l0/L3JdAO
脳内シュミレート・・・ううむ、
住宅街をなんとかさせると他に手が回らないな

焦げた道はなんとでもできるが、大穴をどうするか・・・
655小ネタ:2009/09/25(金) 15:20:25.07 ID:EDVYi4t80
「はいはい……はい、りょーかいっと。「暗部」はこれで壊滅か?…結局こうなった訳だ」

 三面鏡の少女に、「鮫島事件」と「夢の国」、涼者の事件の終息を伝えたとある黒服
 彼は、誰かと携帯で連絡しながら、歩いていた
 暗い夜道を一人で進んでいく

「…あの黒服、消すのは勿体ないと思うぞ?何分、女体化すると神々が産み出したもう至宝な乳になるからな
 …………いや、それだけじゃなくて、仕事能力とかその辺りの面でもな
 もし、「組織」として「首塚」を管理下におくのを諦めてないんなら、「首塚」と縁のあるあいつを切るのは惜しい
 …まぁ、あいつの言葉じゃないが、「首塚」がこっちの下に付いてくれるとは到底思えないが…
 ……あー、はいはい。「上層部」としては、そう言う考えか」

 面倒だな、とでも言いたそうな表情の黒服
 元・人間であり…人間であった頃の記憶・感情を完璧に残している彼は、「組織」の黒服の中でも、トップクラスに人間味が溢れている
 ……まぁ、別のとある方面でも「組織」トップクラスなのは、さておき

「わかった。あの黒服の今後の扱いに付いては、ちょっと考えてる事があるんで。あとで資料でまとめておく……じゃあ」

 通話を切り、黒服はため息をつく
 まったく、しばらくは忙しくなりそうである
 あの三面鏡の少女に、セクハラする時間が減るではないか
 まぁ、あの過労死候補ナンバー1の同僚から、「鮫島事件」解決に尽力した少女なのだから…と、明日の秋祭り三日目で豪遊できる程度の小遣いを渡すよう頼まれているから
 明日も会える訳で、その際にじっくりねっとりみっちりとセクハラするつもりではあるが

 …しゅるしゅる
 うっかりと髪を伸ばしつつ、彼は携帯を弄り続ける
656小ネタ:2009/09/25(金) 15:27:23.69 ID:EDVYi4t80
 …携帯に登録していない番号を、彼は素早く打ち込む

「……はい、こちらH……あぁ、そっちでも確認したか?
 そうそう、「夢の国」「鮫島事件」共に解決。「暗部」は最早壊滅状態。「暗部」再建は難しそうだな。
 まぁ、俺としては「暗部」はあまり好きじゃないんで、再建しないでほしいんだが……あぁ、うん」

 連絡相手は「組織」の人間ではない
 …この黒服もまた、ある意味でイレギュラーなのだ
 いや……元・人間の黒服たち
 ……その行動を、「組織」が完全に管理し、制御するなど可能なのか?
 否、それは不可能なのである
 何せ、彼らは「心」を持っていて、自分たちの考えで動くのだから…

「俺としちゃあ、元・人間の黒服中心でこれからの「組織」を動かしていってほしいんだがねぇ。
 感情ない黒服はあれだ、行動パターンがエロゲ並に読みやすくてつまらない。
 あのマッスル黒服やらやる気のない奴やら……過労死候補ナンバー1やら、あぁ言う連中の方が見ていて楽しい」

 楽しげにそう言って……そして、不意に真面目な表情に戻る

「「組織」はしばらく、今回の件の事後処理に追われる。そっちにちょっかいを出す暇はないはずだ
 ……ま、しばらく羽伸ばしとけ……なぁ、「薔薇十字団」」

 通話を切る
 …まったく、これからどれだけ忙しくなるやら
 黒服は、かすかに憂鬱になりながら、夜空に浮かぶ満月を見上げたのだった
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:28:25.75 ID:EDVYi4t80
黒服Hの設定とか考えていて妄想が止まらなくなった結果がこれだよ!!orz
どうして俺の出す黒服は「組織」以外と通じてるのが多いんだ!?
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:29:51.64 ID:qlNFv02Z0
ローゼンクロイツァー……だと?
大物きたああああああ!!
659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:29:52.33 ID:7uISu2rT0
乙!
またどえらいところがお出ましになったなww
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:32:52.18 ID:EDVYi4t80
書く直前まで「黄金の夜明け団」とどっちにするか悩んだのは永遠の秘密でいい

どうでもいいけど、こう言う秘密結社的なものの名前ってカコイイ響きが多いな
661以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:35:41.11 ID:O54IF9fIO
組織もたしかフリーメーソンを名乗ってたし、大物揃ってるな〜
662聖母ひき子:2009/09/25(金) 15:39:29.84 ID:8nbJqtXEO
ズゴォ!!
地下カジノの床を破って侵入する。
ひ「遊びに来たぜ!!」

相変わらずきゃいきゃいな姫に出迎えられる。
小人は信じられないというような表情をしている、が私は気にしない。

ひ「ここってカジノなんでしょう?稼ぎにきたわ!」


663以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:40:58.13 ID:EDVYi4t80
ひwwwwwきwwwwwwこwwwwwwwwさんwwwwwwwwwwwwwwwwwww
地下カジノのレートは目玉飛び出すほど高いぜ支援
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:43:10.23 ID:7uISu2rT0
>>稼ぎにきたわ!
仮にも夢の国所属の場所で言っていいのかwwwww
665聖母ひき子:2009/09/25(金) 15:46:49.41 ID:8nbJqtXEO
ひ「倍プッシュだ・・・」

ざわ・・・ざわ・・・

私のカラダを資本にあらゆるバクチで遊ぶ。
幼女がからむと神やら絆やら信じる力でも起こせない奇跡を軽く起こす強運を発揮する。
とんでもないハイレートの賭けに次々に勝利し、120億円ほど手に入れる。


数週間後、これを資本に本当に(服が可愛いと評判な)孤児院を設立。
また、子供服ブランド「RORIQLO」を立ち上げ、事務やデザイナー、マーケティングや製造までを独りでこなす。
RORIQLOは瞬く間に5〜11歳くらいの子供達や10代のゴスロリ好きに大ヒット。
UN●QLOを越える大きさにまで拡がることになる。
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:48:41.46 ID:EDVYi4t80
ひきこさん凄すぎるwwwwwwwwwwwwwwww
まさかのカイジネタ噴いたwwwwwwwwwwwwwwww

>>664
なぁに、問題ない。元々「夢の国の地下カジノ」では一日で数十億規模の金が動いているといわれてるしwwww
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 15:53:45.78 ID:7uISu2rT0
まさかの倍プッシュとかwwwwww
ひき子さんぱねぇwwwwwwwww

>>666
なん・・だと・・・?
夢の国・・恐ろしすぎるwwww
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:06:04.58 ID:EDVYi4t80
>>667
上客は大物政治家とか企業の重役らしいしなww
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:18:38.69 ID:EDVYi4t80
みー
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:30:48.06 ID:EDVYi4t80
みーみー
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:31:32.66 ID:8dEWXDTW0
Yahoo!のオリンピック招致Flash、クリックしまくろうぜ
http://s.s2ch.net/test/-3-1-./yutori7.2ch.net/news4vip/1253860826/1-
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:44:07.38 ID:EDVYi4t80
みーみーみー
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 16:59:35.57 ID:EDVYi4t80
みーみーみーみー
674小ネタ:2009/09/25(金) 17:13:31.78 ID:EDVYi4t80
 町内放送が聞こえてきた
 …あぁ、終わったんだ、と私は自覚する

 結局、私たちのところ…家、というか組でやっている屋台の所には、「夢の国」のパレードとかはほとんど来なかった
 時々、「夢の国」の黒服らしいのが来たから、それはお婆ちゃんが傍のカーブミラーから手を出して引っ張りこんでくれたし…
 …戦いは終わったんだな、と思う
 けれど

(…私。誰かの力になれたのかな…?)

 ぼんやりと、考え込む
 そんな私に…おばーちゃんが、コンパクトミラーから声をかけてきた

『そんな顔をしちゃいけないよ』
「うん、でも…」
『あなたは、ちゃんと自分が出来る事をした。それでいいんだよ』

 …うぅぅ
 そう言われると…

 …っと、母さんがこっちに来てる
 さ、と私はおばーちゃんが映ってる鏡をしまった

「どうしたの?疲れた?」
「ううん、な、なんでもない」
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 17:20:49.01 ID:l0/L3JdAO
支援


大穴が・・・大穴がぁ・・・!
ちくしょー!組織表層部よ大穴の始末は頼んだ!
676小ネタ:2009/09/25(金) 17:20:57.58 ID:EDVYi4t80
 近づいてきた母さんに、私は慌てて誤魔化した
 …だ、大丈夫かな
 鏡の中にいたおばーちゃんに…気付かれてない、かな?

 母さんは、いつも通り、やんわり、笑ってきていて

「まぁ、いいわ。今日はそろそろ片付けるから、手伝ってくれる?」
「あ、う、うん…あ、でも、兄貴がまだ…」
「あの子は、大丈夫よ」

 そう言って
 母さんは、にっこりと…いつも以上に、笑う

「あの子は、あの子がやるべき事を成し遂げてへとへとでしょうから。ここの片付けは私達でやりましょうね?」
「………」

 …もう
 どうして、母さんって、いつも、何もかもわかっているような顔をしてくるんだろ?
 私は苦笑して、母さんの後について片付けをはじめた

 …傍のカーブミラーから、おばーちゃんがこっそりとこっちを見て、笑っていて
 私は、少し…心を和ませてみたのだった
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 17:22:02.59 ID:EDVYi4t80
戦後処理、ツンデレ妹編
彼女は家でやっている屋台から離れていませんでした
幸い、屋台の傍にはパレードは来なかった様子

>>675
言われなくても、黒服Dがあちこち連絡して始末の準備してると思うぜwwww
胃痛と頭痛を感じながらな!!!!!!!!!
678以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 17:37:51.47 ID:qlNFv02Z0
乙!
母親はなんでも知ってるんだよ。子供のことは……
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 17:41:36.96 ID:EDVYi4t80
>>678
世の中には、大まかに分けて二種類の母親が存在する
一方は、子供の事は何も言わなくても全て理解している母
…俺が出した中で言えば、花子さんの契約者とツンデレ妹の母
そしてもう一方は…子供の事なんざ何も理解していない、否、理解しようともしない母親だ
チャラ男の母親がそれにあたるな
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 18:06:47.39 ID:t/h560LJ0
保守専用ガン
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 18:08:30.26 ID:jp/jjaBsO
ぬぅ




黒服Y「……終わったのか」


黒服Y「薬莢拾って来るか……」
682「結界都市『東京』」second stage:2009/09/25(金) 18:10:25.89 ID:rbcABUmr0
どうやら俺が学校行ってる間に事が進んでたっぽいんで合わせて書いてみたんだっゼ!

 ―Episode6 全ての終わり―
 カプセルを破壊している最中、私の中で何かを感じ取った。
 「…終わりましたか、何もかも全て。」
 そう、終焉。「鮫島事件」の発動失敗。そして―
 「「夢の国」も正気を取り戻しましたか…」
 上では、何者か―恐らくチラシをばら撒いた人物だろう―が「夢の国」の正気を取り戻すことに成功したようだ。
 「これでこの施設も御役御免、って奴ですか。」
 では早々に立ち去ろう。だがその前に―
 「彼を連れ戻すとしましょうか。索敵開始…」
 私は蜘蛛の少年の居場所を探すことにした。
 どうやら同じフロアのとある一室でまだカプセルの破壊を行っているようだ。
 「やれやれ…『転移』といきますか。」
 私は彼のもとへ移動した。
 「しばらくですね。その後はどうですか?」
 「お、結界の兄ちゃんか。見ての通り、不毛だけど何とか頑張ってるぜ?」
 「そうですか。早速ですけど、ここから出ましょう。これ以上は無意味です。」
 「…どういう事だ?」
 「今さっき、全てが終わりました。「夢の国」も「鮫島事件」も、全て…」
 「終わった…?じゃあ、この街は…」
 「ええ、護られました。私達と、他の契約者たちの手で…」
 「…そっか。」
 「さあ、地上に戻りましょう。」
 「…そうだな。」
 こうして、私達の地下突入劇は終了した。
 後は休息に使うなり、祭りを楽しむなり自由にすればいい。
683「結界都市『東京』」second stage:2009/09/25(金) 18:12:14.33 ID:rbcABUmr0
 地上に戻ると、パレードと櫓、マスコットはまだ健在だった。が、以前のような超再生は見られない。つまりは―
 「…消滅可能、ですか。行きましょう。」
 「そうだな。」
 私は白銀に輝く刀を持つ。
 「さて、私は援護に回らせていただきます。締めは貴方にお任せします!」
 「そうですかい、じゃあ遠慮なく!」
 私はパレードに向かって刀を一振りする。
 刀から衝撃波が走り、パレードの群れを突き抜ける!
 「今です!」
 「言われなくても分かってらぁ!"スパイダーネットストリングVer.3"!!!」
 彼の手から無数の糸が飛び出す。それらは全てパレードの群れに絡みつき―
 「知ってるかい?蜘蛛の糸は劣化しない限り、切れる事はないんだよ?」
 糸はマスコット達の首、そして四肢の自由を奪い、そして引っ張り合う。
 「そして、蜘蛛の糸は、引っ張りに対する力がダントツに強い事を―」
 糸で縛られた四肢から関節の外れる音が聞こえる。これは最早拷問に近い。何とかやめさせようとするが―
 「どうやら彼らも破壊される事を望んでるみたいだ。ここで一気に蹴りをつける!」
 彼は伸ばした糸の先を捻り、それをマスコット達の心臓付近に突き刺す。
 そして櫓は絡まった糸によってまるでゆで卵の様にスライスされる。
 マスコットたちは砕け散る。せめて、正しい「夢の国」の仲間になれるように、と祈ることぐらいしか私には出来なかった。

さてと皆さん、色々と乙だったんだぜ!そして放置プレイだった業物には涙目になってもらうしかないのか?
まあ、三日目があるし、業物はそっちで何とかするぜ!
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 18:35:57.93 ID:d1tWJTiU0
ただいまです
やっぱ戦後処理まで行っちゃいましたか徹夜してでも書いたら良かったなぁ
ちょっと修正せねば……

>>643
レス遅くなってすいません!
一応、ある程度は考えているので、書けたら直ぐに投下させて頂きますので。
685Tさん・夢の国:2009/09/25(金) 18:53:00.44 ID:qlNFv02Z0
 ≪夢の国の地下カジノ≫にて、振る舞われた酒の入ったグラスを見つめながら青年は電話をかける。
 相手はさる大企業の社長で、
「……ああ、そうだ。祭り囃とか流してるスピーカーとかあるだろ? あれで“悪夢の国は落ちた。各々方始末を着けなさいますよう”
と何度か流してほしい……、ああ、大丈夫だ。娘さんはちょっと迷子になっただけだよ。
すぐそこで疲れて眠ってる…………、ん、じゃあ頼んだ。……迷子が多い? それは人が多いからだろう。…………変な物の目撃情報ね、夢だよ夢、白昼夢。
…………町が壊れてる? ははは、祭りが終わってからもそんなことが言えるかな? ………………ああ、まあ、≪会員相互の特性と人格の向上をはかり、よき人々をさらに良くしようとする団体≫の実力をご覧あれってね。
…………それ以上は教えない。それが互いのためだろう? では」
 青年はそう言って携帯を切る。
 そして、同じように電話をかけて回っていた黒服に目を向ける。彼は今どこかから電話を受けており、
「はい………はい、そうですか。「鮫島事件」も終息しましたか……………すみません、では、そちらの後処理はおまかせします」
 そう言って電話を切る黒服。
 ≪鮫島事件≫も片が付いたか。
 青年が思っていると、黒服はすぐにまた別の誰かに連絡を取り始めた。
「私です………はい、「夢の国」と「鮫島事件」、どちらも解決を確認しました。
「鮫島事件」の後処理に関しては、「呪われた歌」と「合わせ鏡に映る死に顔」を担当しています彼に確認をとってください。こちらは、「夢の国」戦における街の破損箇所の確認を。修復は、住宅街を優先的に…」
 青年は疲労の色も濃い黒服を呆れた表情で見る。
 まあ今回の件で大いに巻き込んでしまった俺が言うのもなんだが、
 青年は心の中で一度そう思い、
「……黒服さん、少し、休んだ方がいいんじゃないのか?」
 言った。
 自分が強いたことはとりあえず棚に上げておく。彼の契約者からのツッコミがないのが寂しい。
 黒服は申し訳無さそうに笑いながら、答える。
「いえ、何分……街への被害を考えずに戦った方も若干名いるようですし…「鮫島事件」が終わった今、「暗部」に対する今後の扱いなどもありますし…………あともう少したったら仮眠を取るつもりですし、問題はありませんよ」
 その仕事をやり遂げた瞬間に天にでも召されそうなんだって。
 青年はそう思い、 
 いっそ無理やり昏倒させるか。
 身の内のケサランパサランに祈って見ると手に光が現れた。どうやら相棒も同意見らしい。
「……無駄、だと思いますよ。彼は昔から、こうですから」
 さてではぶつけてやろうと思っていると、酒を振舞ってくれた小人が苦笑してきた。
686Tさん・夢の国:2009/09/25(金) 19:01:34.17 ID:qlNFv02Z0
「人間だった時から、そうです。自分の身など省みずに仕事をするのですよ、彼は」
「そうなのよね〜」
「そうやって、昔も倒れてたりしてたわ〜」
 介抱を終えたのか、≪夢の国≫の姫君たちも現れた。
 前王の支配からのがれていた彼女らはやたら気合いを入れて皆の介抱をしてくれていた。青年も銃弾の摘出を手伝ってもらったし、
 怪我は治せるといったんだがな〜。
 そう思って腕に巻かれた包帯を見る。
「人間だった時から……か」
 苦労症だな〜、と言いながら思う。彼等は確か黒服さんが人間だった時からの付き合いのはずで、
「……彼も、元々≪組織≫に?」
 無理やり昏倒させるのは一旦やめて彼女らに訊ねてみると、
「違うわ〜、彼はフリーよ」
「でも、みんなで一緒だったわ。5人一緒」
 きゃいきゃいきゃいと、
 青年の言葉に答える姫君たち。
 その答えは、どこか懐かしそうで、……そして、悲しそうだった。
「色々あったのですよ。彼が人間でなくなった、その時まで……我々は、あの時間が続くと信じていましたよ」
 やはり悲しそうに、懐かしそうに言う小人。
 思わせぶりで訊きたいことが多いなぁ。
 青年は苦笑する。が、
「そうか。いらないことを訊いたな」
 言って立ちあがる。
687Tさん・夢の国:2009/09/25(金) 19:02:54.02 ID:qlNFv02Z0
 ソファに寝かされている契約者と肩の人形、赤い靴の女の子と彼女を護るようにしている異国風の男を確認。最後に≪夢の国≫の新王を見て、
「≪夢の国≫――ああ、夢子ちゃんか。ともかく新しい王様はこっちでしばらく預からせてもらう」
 言った。
「えー」
「なんでー?」
 姫君たちは不満げだった。
 うちの契約者と似てるなー。
 思いつつとりあえず説明する。
「ちょっと派手にやってしまってるからな。幾人かは彼女の姿を知っている。≪夢の国≫はこのままだといらん喧嘩を売られかねん」
 まあ勝つだろうがな。
 だが無駄な戦闘は彼女の望むところではないだろう。
「だから、いくつかの組織だった集団に話を付けなきゃならん」
 言って、彼女らにオーケー? と訊く。
「お願いします」
 小人が答えて言う。姫君たちも渋々とだが頷いている。
「よし、任された」
 青年は笑って応え、
「さしあたって」
 また張り紙でも貼るか……。
 青年は翌日の行動予定を組み立て始めた。
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:03:23.45 ID:jp/jjaBsO
支援
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:04:03.60 ID:rbcABUmr0
Tさん支援!
690Tさん・夢の国:2009/09/25(金) 19:04:37.82 ID:qlNFv02Z0
関係各所に土下座ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
>>644のTさん視点ということで一つ。
≪夢の国≫は預からせていただきます。
691蜘蛛さん:2009/09/25(金) 19:30:26.47 ID:rbcABUmr0
上でやってたスタ○ド風能力紹介でも
まとまった設定はこんな感じかな?
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「恵みと裁きの蜘蛛,」        │
  │           本体―"俺",                      │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―D  │.   スピード―B   .│.   射程距離―A .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―C  │ . 精密動作性―B  |   成長性―C   │
  └───────┴────────┴────────┘
  契約コスト:A(ほぼノーコスト、"俺"の頭の回転で何とか渡り合ってる感じw)
  ┌─────────────────────────┐
  │      都市伝説名―「時間掌握の逢魔ヶ刻,」        │
  │           本体―"俺",                      │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―E  │.   スピード―B   .│.   射程距離―C .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―C  |   成長性―C   │
  └───────┴────────┴────────┘
  コスト:B(多重契約には何ら問題はない)
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「丑の刻参り,」            │
  │           本体―"俺",                      │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―D  │.   スピード―C   .│.   射程距離―B .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―A  |   成長性―C   │
  └───────┴────────┴────────┘
  コスト:C(上2つと合わせてギリギリって所)
  A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:37:41.24 ID:7uISu2rT0
保守
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:39:33.13 ID:QGm+fSnvO
蜘蛛の破壊力に違和感を覚える。
694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:44:18.63 ID:rbcABUmr0
>>693
違和感だって?一本一本の力は微々たるもんなんだぜ?

それをまとめたら…後は分かるな?
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:52:15.98 ID:QGm+fSnvO
そもそも、蜘蛛の能力に「夜に蜘蛛を殺すと不幸になる」ってなかった?
あれ結構な殺傷能力なかった?

糸使いになった今、下二つ空気だな。
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:58:27.99 ID:jp/jjaBsO
カプセルを簡単にスライスしといてDは無いよな
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 19:58:42.92 ID:rbcABUmr0
>>695
違う違う、「朝に蜘蛛を殺す」と不幸になるんだぜ?あと微弱ながら「夜に見た蜘蛛を殺さなかった」ら不幸になるんだぜ?

そして下二つは地下に突入したらほぼ使えないだろ?特に"逢魔ヶ刻"とか

丑の刻参りは「蜘蛛の呪い」の発動に連動して発動するから基本は神社へのエスケープぐらいにしか使えない。

しかも地下に突入したら神社の位置把握できないからエスケープできない

結局は糸に頼らざるを得ない状況だったんだぜ?
698聖母ひき子:2009/09/25(金) 19:58:55.26 ID:8nbJqtXEO
孤児院の院長先生をしながら、RORIQLOの業務もこなす。
多くのロリやショタに幸せを与え、多くのロリやショタにコスプレをさせている。
だけど何故?このどこか満たされない気持ちは・・・。

と、考えてハッとする。

ひ「私、ひき子さんなのに、最近ロリを引きずって(拉致・つれまわし)ないじゃないか!」

これって「ひき子」としてどうなの?都市伝説として存在が危ういじゃん!!
しかし、下手に拉致なんかしたら会社や孤児院のスキャンダルになってしまう。

小一時間後、ある名案が浮かんだ。

ひ「これでつれ回せるわ」
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:00:34.71 ID:rbcABUmr0
>>696
知ってるかい?蜘蛛の糸って案外頑丈なんだぜ?

一本一本じゃたかが知れてるが、多数が絡まったらどうなるか…
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:01:26.80 ID:jYk5wlqx0
皆乙!
さて、こっちも戦後処理するかな

>>698
原点回帰wwww
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:01:57.34 ID:O54IF9fIO
その糸の負荷をなぜ耐えれるんだ?
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:03:59.38 ID:MDs3lMZxO
>>698
ひき子さんwwww

さて、俺も小ネタ書くかな……
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:04:08.41 ID:ghMIyUn20
こんばんはー、皆様乙!!

って、うぎゃああああああああ
Tさん、お話修正させてしまったようで申し訳ないorz
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:04:27.40 ID:rbcABUmr0
>>701
それは…えーと…若干人外になりつつある証拠

と苦し紛れに言ってみる
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:06:18.61 ID:4N+E/X5/0
全然執筆が進まないので自分もスタ●ド風紹介を
そしてひき子さん支援

※ただし、適正量の「底の見えない水場」が存在している場所に限る
  ┌─────────────────────────┐
  │        都市伝説名―「置行堀」               │
  │           本体―老人                       │
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―A  │.   スピード―B   .│.   射程距離―C .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │   持続力―A  │ . 精密動作性―B  |   成長性―E   │
  └───────┴────────┴────────┘
  契約コスト:C(平均的なレベル)


水場から出現する巨大な手。
水場の大きさによって、手の大きさは前後する。
破壊力は敵が単体の場合。(水場に引きずりこめれば即死)
複数相手の場合は、まとめて攻撃できないため、B〜C程度。
すでに古典と化しているため、今後の発展性は乏しい。
706聖母ひき子:2009/09/25(金) 20:06:25.38 ID:8nbJqtXEO
一週間後

ロ「院長先生ってヒコーキうんてんできるんだね!」
シ「船やバスも乗れるんだって〜」

太平洋上を飛ぶ旅客機に彼女はいた。

ひ「孤児院の子供達を世界中ひきずりまわす(つれまわす)わよ!」

孤児院の子供達をつれ世界一週旅行に出た。
世界各地の名所をつれまわし、御当地グルメを食べさせ、各地の民族衣装や伝統的な格好をさせる。
これで「ひき子」の名もすたらずに済んだわ!!


おわり
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:07:10.53 ID:ghMIyUn20
っとっとと!?
しまった、間違えた

>>684
あい、了解いたしました〜
もし考えてなかったら、ちょっと考えてたことがあったので
構想決まっていらしたのなら、問題ありません〜
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:07:37.65 ID:jYk5wlqx0
>>706
盛大に吹いたwwwww
乙wwww
ひき子さんは世界に旅立ったのかwww
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:08:20.12 ID:jp/jjaBsO
確かにふ太くなれば頑丈にはなるな、鉛筆の太さあれば飛行機も止めれるとか聞くし

ただ頑丈なのと殺傷力は別もんになるな
スライスするなら細くないと出来ないし
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:09:09.89 ID:rbcABUmr0
>>706
ひwwwwきwwww子wwwwさwwwwんwwww

何この行動力wwwww

そしてお金は勿論地下カジノですね、分かります
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:09:14.91 ID:8nbJqtXEO
俺も花子様やらひき子やら菊裂きでパラメーターのやりたいけど・・・
ズレそうで怖くてできない。
そして何より、規制されて携帯からだとムリ。

花子様の祭り2日目も締めないとだし・・・
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:10:18.06 ID:ghMIyUn20
ひwwwwwwwwwwwきwwwwwwwwwwwwこwwwwwwwwwwwwさwwwwwwwwんwwwwwwwwwww
畜生、凄すぎるwwwwwwwwある意味ひき子だけどwwwwwwwwww
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:10:22.11 ID:rbcABUmr0
>>709
ほら、ゆで卵を輪切りにする器具があったじゃない?

アレみたいな感じだと解釈してくれれば…
714戦後処理 小ネタ:2009/09/25(金) 20:14:21.27 ID:jYk5wlqx0
北区
禿「終わりましたか・・・」
太郎君「みたいですね・・・」
夢の国も、暗部の企みも、全て終わった
禿「これで、心置きなく貴方との決着を付けれそうだ・・・」
太郎君「望む所です」
自然と笑みがこぼれる
今すぐにでも戦いたいが、今はまだその時ではない
他にすることが沢山ある
まずは、彼等を回収しなければ
禿「ハァァァァァァァァァッ!!」
金色に輝く肉体
そして、彼は力の限り叫んだ
禿「 や ら な い か ぁ っ !!」
715戦後処理 小ネタ:2009/09/25(金) 20:15:29.84 ID:jYk5wlqx0
兄貴「聞こえる聞こえる」
兄貴「我らを呼ぶマ神の声が」
兄貴「やらないか と誘う、彼の叫びが・・・」
「「「「「「「「ウホォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!」」」」」」」


秋祭り2日目の夜
叫び声を上げながら北区に向かって走る全裸筋肉男集団が目撃され、翌日新聞の一角に小さく『エベレストの全裸筋肉男日本上陸か!?』と載るが、今はどうでも良い話である
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:16:47.41 ID:ghMIyUn20
禿、お前って奴はまたwwwwwwwwwwwwwww


黒服D「〜〜〜〜〜〜っ!?」
電話の相手の黒服H『どうした?』
黒服D「いえ、何か……今、この瞬間、また仕事が増えたような……さらに、原因が同僚のような…!」
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:17:04.44 ID:QGm+fSnvO
>>697
朝が不幸か。
結局、この能力は破壊力に直結しないのか?
718戦後処理 小ネタ:2009/09/25(金) 20:17:09.33 ID:jYk5wlqx0
戦後処理ネタ
いきなりコイツ等からですよ

町の修復作業、人海戦術なら兄貴達使えばいけるんじゃね?
とか思ったけど、確実に警察に捕まりますね
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:18:11.14 ID:ghMIyUn20
再び、黒服Dの胃痛と頭痛が再発した瞬間であった

の、一文を最後に入れ忘れたwww
禿乙
確実に警察に捕まるwwwwwwww
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:19:34.82 ID:jYk5wlqx0
>>716
黒服Dさん、マジゴメンと言わざるを得ない
これからも胃痛に悩まされるだろうけど、勘弁してくれorz

>>718
取り合えず服着ろってことですね、わかります
ところで誠に申し訳ないんですが
チャラ男達の戦後処理任せてよろしいでしょうか?
ちょっとかけそうに無いので
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:20:38.64 ID:rbcABUmr0
>>717
何が起こるか大体の範囲でしか予測はできないもので…

まあ、"俺"が複数の不幸を思い浮かべて、それをランダム実行するんでねw

だったら破壊力の所"?"にしておけばよかったかな?
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:20:48.38 ID:ghMIyUn20
>>720
大丈夫だ、これから考えている黒服Dの境遇的に、胃痛からも頭痛からもあんまし解放されないwww

はい、チャラ男たちの戦後処理、問題ないっすー
ギザ10の方の続きを確認し次第、彼らの行動書いていきます
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:21:03.74 ID:qlNFv02Z0
>>718
全裸というコスプレです!
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:25:39.42 ID:rbcABUmr0
じゃあ落ちますです…

明日もなぜか学校に行かなければならなくなりまして…

実力試験とかふざけんなっ…!

そして禿wwwきwwwたwww

保守
725災害復興支援:2009/09/25(金) 20:31:44.05 ID:8nbJqtXEO
お頭「おい!柱が一本足りねぇぞ!!」

大工「えっ?そんなハズ・・・」

原因不明で倒れた家屋の建て直し中、柱が足りないというトラブルが起こる。
依頼人によると、とにかく早くして欲しいらしいが、柱の発注には時間がかかる。

お頭「まいったな・・・」

?「おこまりデスネー!?」
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:32:21.23 ID:QGm+fSnvO
>>724
Dよりいいと思うよ。試験頑張れ。
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:33:13.06 ID:ghMIyUn20
後戦後処理書いてないキャラは…と確認しつつしえーん
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:34:59.96 ID:rbcABUmr0
>>726
ありがとうっ…!!

そうだね、明日にでも変更してまた貼り直すよ

じゃあ試験勉強してくるノシ
729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:36:20.02 ID:jYk5wlqx0
>>722
感謝!
いや、何時親にPC取られるかわからない状況なもんで・・・(汗)
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:36:43.02 ID:rbcABUmr0
>>725
なんか嫌な予感がする…肉b





おや?こんな時間に一体誰dアッー!
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:37:22.64 ID:ghMIyUn20
>>730
いいから、君は勉強に集中しろwwwwwwwww
732災害復興支援:2009/09/25(金) 20:37:30.30 ID:8nbJqtXEO
兄「柱が足りないのなら、ワタシの柱をお使いクダサーイ」

突如現れた全裸のマッチョは、そう言って柱を立てたい所に寝た。
仰向けに、ギンギンの肉柱を立てて。

お頭「おい・・・」
大工「へい・・・」
お頭「あの柱、柱にするには四角さが足りねーなー」
大工「へい・・・」
お頭「カンナかけて四角くしてやんな」
大工「へい!!」

兄「ナンデスカー?WHAT?・・・ノォオオオオオオ!!!!」


災害復興ってこんな?
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:38:12.73 ID:ghMIyUn20
>>732
カンナかけちゃらめぇえええええええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
734以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:39:41.86 ID:jYk5wlqx0
>>732
痛ぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁあぁぁぁl!?>!!??!wwwwwwwwwwwwwwwww
735以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:40:20.88 ID:MDs3lMZxO
>>732
カンナwwwww
大工もやる気出すなよwwwwwww
736以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:40:59.43 ID:QjxydyhI0
いまさらがRORIQLOってLOLIQLOじゃないのか……
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:41:40.99 ID:qlNFv02Z0
>>732
キュンってなったあああああああああああああああああああ!!???



あ、赤いちゃんちゃんこの赤いちゃんちゃんこいりませんか? 攻撃は発動後に防壁で防げますか?
738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:43:12.60 ID:8nbJqtXEO
>>736 い、今気づいたぜ・・・
739小ネタ:2009/09/25(金) 20:43:34.71 ID:ghMIyUn20
 …どうやら、全ては終わったらしかった
 眠っている契約者の傍らにいながら、赤い靴はほっとした
 …ひとまずは、学校町を襲っていた脅威は去ったのだ
 その事実に安堵する

 すやすやと
 彼の契約者は、安らかに眠っていた
 ソファーで寝るなど、普段の彼女からは考えられないことだが…
 ……まぁ、さすが高級カジノのソファー、ベッドにしても問題ないくらいにふかふかである
 これなら、翌日、契約者が体を痛めていることもあるまい

「…さて、もう少したったら、家に送ってやらないとな…」

 習い事もない日に、ここまで帰りが遅くなるのははじめてだ
 両親が心配していることだろう
 先ほど、Tさんが彼女の父親に連絡はとっていたから、警察に連絡は言ってないと思うのだが…

「……あぁ、そうだ、Tさん」
「うん?どうした?」

 酒を口にしていたTさんに、赤い靴は声をかける

「…すまんが、彼女を家に送るのを手伝ってくれ。俺一人だと、不審者と間違われる」
「………自覚があったのか」

 放っておいてくれ
 苦笑しながら、赤い靴は眠っている己の契約者の頭を、そっと優しく撫でるのだった
740以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:43:43.59 ID:qlNFv02Z0
>>737
赤いはんてんだったorz
741以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:44:26.46 ID:QjxydyhI0
>>738
LOLITAだしな……。
それならいいんだよ、うん……。
742ギザ十:2009/09/25(金) 20:44:52.00 ID:d1tWJTiU0
動かなくなった「黒服」に背を向け、B-No.002と呼ばれていた嘗て俺の大切だった人、彼女と共に離れた場所で倒れている少女の元へと駆け寄った。
どうやら俺が倒れている短い間に、黒服に操られた彼女から強キック後、追い打ちの踏みつけを喰らい昏倒してしまったらしい。
そんな哀れな少女を横抱きにかかえて、未だフヨフヨと主を守るように少女の近くに浮かんでいる忠犬、もとい忠魚スカイフィッシュの背中へと優しく乗せる。
それを見ていた、彼女がぼそりと小声で「止めを刺しておくべきでした…」と呟いてた気がするがきっと気のせいだろう、そうに違いない。
さて、「鮫島事件」発動の間、「組織の狗」として感情の起伏を極限まで落とされていた彼女であるが。
彼女の実の兄、「暗部」の最高責任者であったB-No.001が死亡する際、元に戻っていたようだった。
なんでも、彼の都市伝説である「エペタム」の刃鳴りには他人の精神に作用する能力があり、其れを応用し、彼女を感情の無い人形の様にして操っていたらしい。
そんな事を、俺が彼女から聞いている時に、その娘は現れた。

「イッちゃん……やっぱり死んじゃったんだ……」
呆然と、まるで生気の抜けたような表情で、いつの間にか現れ「彼」の亡骸の側に近づいていくB-No.005。
その姿からは、先ほど出会ったときのような無邪気さは欠片も存在せず、ただ涙を流さず泣き続ける幽鬼のように見えた。
「フーちゃんは……その人達の所に行くんだね」
何かを確信しているように彼女へと言葉を向ける黒服幼女に、彼女は言葉を詰まらせる。
「だったら、ボクはね、イッちゃんとずっと一緒にいようと思うんだ」
「……貴方はB-No.001、いえ、兄の事を……」
「うん、大好きだった、でもイッちゃんは、今までずっとフーちゃんの事を見てたよね、ずるいって……ずっと思ってたんだ、
 だからこれからはボクの番、イッちゃんの側からいなくなるフーちゃんの代わりにボクがずっと一緒にいるんだ良いでしょ?」
「B-No.005……」
「本当はね、本当はねー、ボクはフーちゃんも十円玉のお兄ちゃんも他のみんなも全部全部、壊しちゃいたいんだよ?
 でもね今のボクの力じゃもうとてもそんな事は出来ないし、ボクが死んじゃったら、きっとイッちゃんの身体はきっと「組織」に色々弄くられた後、
 消されちゃうと思う、だから我慢して捕まる前に、ボクはイッちゃんと一緒に逃げるの」
そう言いながら、さっき会った時よりも幾分数が少なくなった、虫たちに「彼」の身体を運ばせようとしている幼女に俺は問いかけた。
「逃げられると思うのか、既に「夢の国」の侵攻も終わり、この施設の四つの入口は「組織」と「首塚」の手によって封鎖されている、それに「ソイツ」を俺たちが見逃すと思っているのか?」
そう言いながら、左手の籠釣瓶の切っ先を幼女へと向ける。
「ん、その点は大丈夫だよ、だって、ボクには手伝ってくれる心強い味方がいるからね」
「どういう……」
「フーちゃんなら分かるよね……さっきね、ミッちゃんがやっと起きたよ」
「まさかっ、B-No.003が!?」
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:45:53.61 ID:ghMIyUn20
戦後処理、赤い靴
彼は、契約者が無事であったならば、まずはそれでいいのです

>>740
ん〜、防壁か……
赤いはんてんの「赤いはんてん欲しいですか?」による赤い斑点浮かび上がり死亡攻撃は、目標にピンポイントで致命的な、それでいて人間には原因など到底わからぬ奇病を発生させるものです
防壁では難しい………かな?
発動キーワードが「赤いはんてん」と言う単語なので、それを言わせなければ発動しない
744ギザ十:2009/09/25(金) 20:46:13.01 ID:d1tWJTiU0
「うん、ずっと、ずーっと、ボク、あの子に話しかけてたんだ、イッちゃんを助けて、イッちゃんを守ってあげてって!」
その彼女の言葉に、周りの空間が呼応するかのように歪みだす。
「ミッちゃんは、フーちゃんと違って、イッちゃんの為にボクと一緒に行ってくれるって言ってくれたよ、だからね……これでバイバイだよ」
歪み、軋み、ガラスが砕けるかのような、甲高い音と共に、空間が割れる。
その空間の裂け目から現れた存在は、大きく顎を開くと響き渡る重低音の産声を上げた。
――ドラゴン。
突如、目の前に、漆黒の鱗を持つ20m程の大きさの「竜」が現れた。
驚愕に身を凍らせる俺たちの姿を一別すると、小さく啜り泣くような鳴声を上げ「彼」の骸に擦り寄る。
そんな、ドラゴンの背に、黒服の幼女は、「彼」の骸を抱えながら、えっちらおっちら上っていく。
そんな彼らを、既に制止する気力すら無くしてしまった俺たちに何が出来ようか。
俺たちが唖然とした表情で見送る中、目の前の竜が二、三度翼を羽ばたくと、大きく深呼吸を吸うような仕草をする。
まさか――
戦慄する、俺達の前で、漆黒のドラゴンが大きく「ブレス」を吐き出す、その口から吐き出された紅蓮の業火は、
まるで、俺たちを避けるように辺りに広がると赤い閃光と共に爆裂し、施設内に存在する機器や「人型」を一片も残さず焼き屠った。
「証拠隠滅だよー、ついでに十円玉のお兄ちゃん達も燃やしちゃおうかと思ったけど、止めてあげる……お兄ちゃんと最後に話すイッちゃんの顔、とっても嬉しそうだったから…」
そんなところで生存フラグが立っていたとは何という僥倖か、危なくウェルダンになりかけた自分の運命に冷や汗をかく俺に少し笑顔浮かべるB-No.005
少しは溜飲が下がったと言ったところだろうか、憮然とする俺をよそに、幼女は頭上を指さし、大きく叫んだ。
「さあ、これで後は逃げるだけ、やっちゃえミッちゃん!」
その言葉と共に、巨大な黒竜が鎌首をもたげ、天を見上げ大きく顎を開く、その顎先に赤い雷光が収縮していく。
ああ、なるほど……
745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:47:47.86 ID:ghMIyUn20
おっと、ギザ10支援!!
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:47:51.87 ID:8nbJqtXEO
>>741 コミックLOだしな・・・
恥ずかしい・・・
747以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:50:33.25 ID:QjxydyhI0
>>746
コミックLOか……、あれは良い物だ。
748ギザ十:2009/09/25(金) 20:51:58.39 ID:d1tWJTiU0
「メガフレアですね、わかります…」
そんな俺の呟きは、次の瞬間に訪れた爆光と轟音によってかき消される。
頭上に広がる天井を破壊し、地下施設を覆う超合金の壁を結界ごと抉り、閃光が爆炎が業雷が真っ直ぐに地下から地上へと抜け赤く染まりゆく空へと貫いていく。
その破壊によって生み出された地上へと続く道を、虫の少女と人食刀の主の骸を乗せた黒竜が疾風を纏いながら翼を羽ばたき駆け上っていくのが見えた。
「逃した……か……」
何故か、悔しさは感じない、きっと彼らとはもう二度と会う事はないだろう。
そんな、今後接点の無くなった彼らを気に掛ける事よりも、俺たちにはまずやらなければならない事がある。
「さて、俺たちも逃げるか」
「……そうですね」
俺の言葉に、当然とばかり頷く彼女とスカイフィッシュに乗せられた少女を引き連れ、俺は全力で走り出す。
なぜなら地下施設の中心部、その直上には学校町を北から南へと横断する大きな川が存在するのである。
遠くから聞こえる轟音に戦慄を覚えながら、H2Oの大群に呑まれてなる者かと、俺たちは一目散に逃げ出すのだった。

その日、「暗部」の秘密地下施設は完全無欠に水没したのであった。


どっとはらい?
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:53:13.77 ID:qlNFv02Z0
>>743
了解です

>>748
ドラゴンきたあああああああああああああ!?
メガフレア……だと?
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:53:40.52 ID:jYk5wlqx0
乙!!
003=ドラゴン?
005、003は逃げ延び002はギザ十サイドに付いたか・・・
そう言えば、暗部って何時ごろからあるの?
ってか006の老人は何時から黒服やってるの?
教えてプリーズ
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:54:45.15 ID:ghMIyUn20
ギザ10の人、乙であります!
水没だとーーーー!?
こ、これは…侵入組みはとっとと離脱しないとまずいか!?

ティ、Tさんの人っ!!
フィラデルフィア計画の女性を借りてもよろしいでしょうかっ!?
752以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:55:22.34 ID:QjxydyhI0
ドラゴンwwwwww都市伝説なのかwwwwwwwwwwwwwwww
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:55:45.60 ID:qlNFv02Z0
>>751
皆の頼れるアッシーさんですね!無問題です!
じゃんじゃん使ってください!
754以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:57:12.27 ID:jYk5wlqx0
もう割りと何でもありとは思っていたけどドラゴンは予想外だったww
確かにある意味都市伝説ww
こうなるとクリスマスになったら現れるサンタも都市伝説で良いのかね?
755小ネタ:2009/09/25(金) 20:58:03.60 ID:ghMIyUn20
>>753
感謝であります!!




「…うぉ!?」
「きゃっ!?」

 突如、襲ってきた炎
 2人は慌てて、カプセルがない横道に入って、それを避けた

 ……危なっ!?
 一歩間違ってたら焼け死んでたぞ、おい!?

「な、何なのよ、今の」
「知るかよ、畜生」

 だが…どうやら、先ほどの炎で、カプセルの中の人型は全て全滅したようだ
 ……そして
 何やら聞こえてくる、水の音

「…嫌な予感がするわ」
「奇遇だな、俺もだ」

 …おいおいおい
 これは、もしや…証拠隠滅か何かか!?
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:58:10.64 ID:QjxydyhI0
水没したマイキャラはどうやって助けるか……
誰かエロイ人助けて−!
757以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 20:59:18.76 ID:jYk5wlqx0
>>755
支援!

>>756
黒服Hに助けを求めると申すか
758以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:01:21.46 ID:QjxydyhI0
>>757
上田とメルを助けてやってくれw
クロスのきっかけも出来るし
759小ネタ:2009/09/25(金) 21:02:23.37 ID:ghMIyUn20
 恐らく、「鮫島事件」とやらは、発動しなかったのだろう
 代わりに……この地下基地を水没させるか何かして、証拠隠滅を図るつもりか!?

「こっから出口までの道、覚えてるか!?」
「………微妙ね」

 なんと言う死亡フラグ!?
 舌打ちしながら、青年はポケットから携帯を取り出した
 地下だと言うのに、携帯の電波は立っている
 これならいける!!

「……フィラちゃんか!?今、「組織」の地下基地にいる!迎えに来てくれ!」
『……その呼び方、やめなさいって言ってるでしょ!!』

 携帯の向こうから聞こえてきた、講義の声
 しかし、直後…目の前に現れた発光体
 そこから鉄の箱が現れ、中から20代前半ほどの、ロングヘアーの女性ガ現れる

「…?誰、その子?」

 女性は、青年が抱えている「はないちもんめ」の少女の姿に、かすかに眉を顰めたが

「仲間だ!」

 青年は即答する
 いいから、早くしないと!!
760小ネタ:2009/09/25(金) 21:04:20.10 ID:ghMIyUn20
「……わかったわ。後で説明してもらうわよ」

 三人の体が、鉄の箱に囲まれる
 直後、それは輝く発光体となり……「組織」地下基地を脱出したのだった



to be …?


Tさんの人に焼き土下座なんだぜ
フィラちゃんの話し方とか自信ないorz


>>757>>758
黒服Hが助けに行っていいならいかせるぜ
761以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:06:11.31 ID:QjxydyhI0
>>760
じゃあ黒服Hにお願いするんだぜ
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:06:48.61 ID:qlNFv02Z0
乙!
フィラちゃんのしゃべり方は俺もわからんwwww
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:08:31.52 ID:jYk5wlqx0
乙!
あの嫌味言ったり顎で使ったりしてくる『はないちもんめ』に対して「仲間だ!」って即答するなんて
チャラ男、心広いなぁ
それが、チャラ男の良い所なんだけど

>>762
自キャラの口調がわからなくなるあるあるww

そう言えばもしかして、チャラ男と赤い靴の契約者って知り合いだったりする?
ピアノ関連で
764以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:10:12.01 ID:ghMIyUn20
>>761
了解いたしました!!
今からちまちま書いていくぜ!


>>763
心が広いような狭いような微妙な奴ですからねwwwww
…「はないちもんめ」は子供だから、とか思ってる可能性もあるけど
多分、外見通りの年齢だと誤解している可能性がwwwwww


そして、そのつながりがバレたっ!!??
765ギザ十:2009/09/25(金) 21:11:30.09 ID:d1tWJTiU0
という訳で、結局、色々、こっちで考えてたフラグが立ったり立たなかった所為で005と003は生き残りました。
因みに誰も「鮫島」に反応せず、地下にいったのがギザ十だけだった場合、
「鮫島」阻止後に、背に001を乗せた003VS人外化したギザ十の怪獣怪人大戦争をするつもりでしたw


>>750
>003=ドラゴン?
ぶっちゃけ言うと、003の都市伝説は「火竜そば」です
でも「嘘ばかり」という事を相手に知られなかったら本物の「ドラゴン」と変わりありません。
つか、ふつう目の前に20mのドラゴンがいきなり現われたら嘘だとは思えないと思うんですよねぇ
>そう言えば、暗部って何時ごろからあるの?
発足は数十年前?
「鮫島事件」の発動者として002を、その指揮者として001を黒服化されたのは十数年前という設定です。
「暗部」の発足者は上層部のエロイ人の一人という設定です、今頃、また懲りずに次の計画でも企んでるんじゃないかなぁとか
>ってか006の老人は何時から黒服やってるの?
006が「暗部」に入ったのは数年前、其れまでは中国のどっかの山で更なる高みを目差し修行をしてました。因みに彼をスカウトしたのは001です。

>>751
わ・す・れ・て・た……すいません、すっかりさっぱり失念してましたあぁ!orz
進入してくださった皆さん逃げてえええぇぇ
766小ネタ:2009/09/25(金) 21:13:15.82 ID:ghMIyUn20
 東区、エレベーター前
 そこにやってきた黒服は、エレベーターを稼動させようとしたのだが……動かない

「…っち。証拠隠滅を図りやがったか……「上層部」の連中がどこまで、「鮫島事件」計画を把握してたかにかけるしかないか」

 もし、ちっとも把握してなかったら、「無能」のレッテルでも張ってやろう
 そう考えながら、黒服はおまるにまたがる三面鏡の少女の姿を想像し……しゅるん、と伸びた髪で、エレベーターの扉を無理矢理こじ開けた
 聞こえてくるのは、水の音
 …どう言う方法を使ったか知らんが、水没させる気か
 証拠隠滅には、水没させるのが一番と聞くが…

「…………うん?」

 かすかに、聞こえてくる悲鳴
 あえて言うなら、幼女っぽい悲鳴
 誰か、流されている?

「…あの暗部のちみっこじゃあないよなぁ?」

 そうだったら嫌だな、と思いつつ
 ひとまず、黒服は悲鳴に向かって、髪を伸ばした
 声的に幼女だから、これくらいの量で…
 ……あ、いや、待てよ?
 折角だから、触手的な絡みつかせ方でもするか
 触手とのベストマッチの組み合わせは巨乳だが、ロリも時にはいいだろう
 しゅるるるるるるるるる
 少し余分に送っておく
767以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:13:28.02 ID:QjxydyhI0
>>764
サンキュー、頼むぜ!
>>765
忘れんなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
768小ネタ:2009/09/25(金) 21:15:25.50 ID:ghMIyUn20
 ………掴んだ!!
 ん?
 何か、幼女的な重みにプラスして、他の重み
 …ま、仕方ない
 掴んだからには、救助しようか
 幼女と思わしき方に髪を絡めつかせつつ、黒服は引っかかった重みを引っ張り揚げる


 …ぽ〜〜〜〜ん!!


 壊れたエレベーターの扉から、その2人は引き上げられた


「…マ、マスター!空です!空が見えますよ!!」
「あぁ……どうやら、溺死はしないですんだようだな…」

 ……ん〜?
 この2人、いつだったかの要注意都市伝説情報だかで、顔を見た事あるようなないような…?
 ひとまず、幼女に髪をエロゲ的触手な絡みつかせ方をしながら
 黒服は一人、首をかしげたのだった


769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:16:17.78 ID:ghMIyUn20
ハーメルンの人に土下座っ!!orz
大雑把な助け方でゴメンナサイ
メルちゃんに髪の毛と言う名の触手を絡みつかせてゴメンナサイ


この後どうなったかは、貴殿に丸投げさせていただく!!!
770以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:16:57.24 ID:jYk5wlqx0
>多分、外見通りの年齢だと誤解している可能性がwwwwww
仲間だと即答してくれたから若干高感度アップ(照れ臭いから表には出さんけど)⇒年齢誤解発覚⇒子ども扱いされてた事にキレる⇒高感度ダウン
的な、流れが見えた

>そして、そのつながりがバレたっ!!??
ピアノの先生って聞いた時点で、赤い靴と関係ありそうとは思った

>>765
>006が「暗部」に入ったのは数年前、其れまでは中国のどっかの山で更なる高みを目差し修行をしてました。因みに彼をスカウトしたのは001です。
そっかぁ、じゃあ色々書き直すかな
771以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:17:53.48 ID:QjxydyhI0
>>769
ありがとう!
でも幼女に触手もかなり良いぜ!じゃあ後はこっちで終わらせておくぜ。
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:18:08.89 ID:jYk5wlqx0
>>768
黒服Hwwwwwwwwwwwwwwww
相変わらず変態すぎるwwwwwwwwwwwwwwww
773以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:18:41.48 ID:ghMIyUn20
>>770
うん、俺にも滑らかにその流れが見えるんだぜwwwwww

まぁ、特に意味があるつながりではないんだけどね、赤い靴の契約者とチャラ男
登場人物が、深いつながりではなくても緩く繋がってる、とか
過去に面識とかつながりあり、とか
そんなのが好きで無駄に設定考えちまいます
コアラショタのパパだって、少年時代に黒服Dの人間時代とかとの面識あるしな
774以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:20:12.81 ID:jYk5wlqx0
>そんなのが好きで無駄に設定考えちまいます
あー判る判る

>コアラショタのパパだって、少年時代に黒服Dの人間時代とかとの面識あるしな
今あっても絶対判らないって言うww
775以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:21:11.93 ID:ghMIyUn20
>>771
お願いいたしますなんだぜ


>>774
パワーストーン契約者よりもわからないと思うwwwwwww
776以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:22:20.54 ID:d1tWJTiU0
>>770
もしや、禿と006の過去話とかでしょうかwktkしながら待たせて頂きます!
あと006の設定はうちの本編にあまり関係のない部分なので
使いやすいように変えて貰っても構いませんのでー。
777以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:25:41.59 ID:jYk5wlqx0
>>776
暗部とか関係なしで単純に禿の過去話で006との会話シーン出しちゃったって言う・・・
30年前に彼が学校町に居ていいんだろうか?
778以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:26:02.56 ID:ghMIyUn20
因みに
>でも幼女に触手もかなり良いぜ!
黒服H「ふむ、確かに。だが、俺個人としては、ぼんきゅっぼんのナイスバディ、その凹凸に沿って絡む触手
     それになかなかそそられる訳で、巨乳に触手派だな。女体化したあの黒服なんて、まさしくいい。
     普段冷静で感情が表れない奴が、触手にいいようにされる様子などまた」
三面鏡の少女「それ以上は全年齢板で発言しちゃらめぇええええ!!!!!!!!!!!!」
779戦後処理 狐 ハク視点:2009/09/25(金) 21:26:29.90 ID:jYk5wlqx0
東区 中学校前
ハク「終わったぁ・・・」
コン「さすがにきつかったな・・・」
先ほど青年から連絡が来た
全て終わった、と
コン「後は、壊れた町の修復位か?」
ハク「そこら辺は、『組織』任せで良いでしょう・・・とりあえずは」
「「お疲れ様」」

この祭、最初はノリ気ではなかったが参加してよかった
あの少女に『はないちもんめ』を与えたのは間違ってなかったと確認できた
あの鎖・・・彼女がかつて使っていた物と同じ物に少女は行き着いた
かつての彼女に近づいた
まだ、拙いが、いずれは彼女と同等の力を手に入れるに違いない・・・
ハク「面白くなってきましたね」
コン「ん?あぁ、三日目はゆっくり遊べると良いな」
ハク「えぇ・・・」
自分の言葉の意味を勘違いしてる相方を尻目に見つつ空を見上げた
780以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:29:27.60 ID:jYk5wlqx0
>パワーストーン契約者よりもわからないと思うwwwwwww
ですよねーwwww

取り合えず
少女に『はないちもんめの契約書』渡した黒服=ハク
このネタが後々どうなるは判らん

>>778
スマン、俺も触手は幼女にの方が嬉しい
781以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:30:04.53 ID:d1tWJTiU0
>>777
ふむ、では、中国の山じゃなくて学校町の山で修行してたとかに変更しましょうか
もしくは、数十年前には既に「黒服」化していて「組織」に従事、「暗部」が発足した際に
その高い能力を見込まれて、「暗部」へと編入させられた、とかー
782以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:30:05.15 ID:QjxydyhI0
>>778
上田「なるほど、触手に収まらず零れるような女体の柔らかさ美しさは確かに芸術だ。
   クールな娘が良いようにされて乱れる様を見るのは思わずこちらも心を乱すだろう。
   しかし冷静に考えて欲しい。朝露に濡れる花を愛でるような繊細さで幼女を絡め取る触手と、
   それに脅えを見せる幼女の表情というのもそれはまた……」
メル「通報した」
783以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:30:34.57 ID:ghMIyUn20
なんと、彼女に契約書を渡したのはハクだったのか…乙!!

なんと幼女好きが多いスレだwwwwwww
784以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:31:37.51 ID:ghMIyUn20
>>782
何故だろう
黒服Hと上田が無言でがっ!!と手を握り合って何か通じ合った様子が脳裏に浮かんだwwwwwwww
785以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:32:51.52 ID:jYk5wlqx0
>>781
後者の方で行けるならお願いします(土下座)
一応書いてはいるけど完成は何時かわからないんだぜorz

>>782
今なら上田と友達になれる気がするよwwww

>なんと、彼女に契約書を渡したのはハクだったのか…乙!!
過去編でどこまで回収できるやら
つか、過去編書けんのかなぁ(汗)
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:36:10.60 ID:QjxydyhI0
>>784>>785
彼だって立派な変態紳士ですもの……
787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:38:13.71 ID:jYk5wlqx0
>>786
このスレ一体何人の変態紳士キャラがいるんだろうなwwwww
788以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:38:24.83 ID:ghMIyUn20
>>786
だが、男の娘すら守備範囲の黒服Hには敵うまい
789以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:38:49.64 ID:d1tWJTiU0
>触手は幼女に
ギザ十「むしろ、うちではは、俺に幼女が触手で…」
ご先祖様「あら、またしてほしいんですか?」
ギザ十「ひぃいぃ、すいません、ごめんなさい、やめてください、もう嫌ですあんなふうなぐちゃぐちゃのどろどろがボクのああぁぁああぁぁ!?」
飛魚少女「そんなトラウマ植え付けられるほど一体、どんな事されたのよ…」
黒服女「……まあ、知らない方が良い事も世の中にはあると言う事です」(顔を赤らめ)
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:40:01.63 ID:QjxydyhI0
>>787
もうやだこの学校町、幼女逃げて!
>>788
生えていても良いというのか……!?
791以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:40:25.63 ID:d1tWJTiU0
>>785
おkです、楽しみにwktkしておりますー
792以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:41:23.23 ID:ghMIyUn20
>>789
何があったwwwwwwwwwwwww

将門「くっかかかかかかか!相変わらず愉快な奴よ!!!子孫共々、欲しいものよ…!」
貴腐人(ほしい!?幼女と男が同時に欲しい!?これは…………いいネタになるわっ!!)
793エンジェルさん:2009/09/25(金) 21:42:11.69 ID:MDs3lMZxO
 放送が流れる。≪夢の国≫をどうにかしたらしい。

「始末……なあ」

 そう言えば足を獲ったまんまだった。

「これも始末、だよな」
「多分な」

 鞄から取り出した足に火をつける。

「こういうのってなんつーの? 供養?」
「悪霊みたいな言い方だな。言い方だな」
「実質、悪夢だっただろ?」

 子供達をさらい、内臓を抜いてしまうなんて悪夢でしかない。

「≪夢の国≫が子供達に良い夢を見せ続けてくれたら良いんだけどな……生まれ変わったら良い夢見せてくれよ?」

 今燃やしている足に言ってみる。

「そんなこと言ったって無駄だろ?」
「無駄じゃねえよ。だってさ」
794以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:43:19.74 ID:jYk5wlqx0
>>788
菊裂きさんや輪君すら守備範囲内だと!?

>>790
学校町って何か子供(小学生低学年以下)が少なそうなイメージあるの俺だけ?

>>791
期待に副える自信は無いんだぜー
既に禿の過去編⇒先代はないちもんめに逸れ始めてるし・・・orz
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:44:11.01 ID:ghMIyUn20
支援!!

>>790
>生えていても良いというのか……!?
黒服H「可愛ければ問題ない。むしろ男であると言うのに男に犯されるという背徳感が」
三面鏡の少女「だから!全年齢板でこれ以上言っちゃらめぇええええええええ!!!!!!!!!!!」
もはや黒服Hへの突っ込みは俺の中で彼女に固定されてしまったwwww
796エンジェルさん:2009/09/25(金) 21:45:35.10 ID:MDs3lMZxO
『夢の国の住民は死なない』んだろ?

「きっと生まれ変わって良い夢を見せてくれるさ」

 一言言って大きく伸びをする。

「俺も三日目に備えるかな」

 俺、何もできなかったしな。せめて他の契約者達を労ってやろう。

「皆疲れて休んでるだろうけど、もし来たら都市伝説関係の人は無料で占ってやろう」

 そう呟いて祭り会場への道を歩き出す。
 俺が学校町の惨状を目の当たりにするのは、その少し後のはなし……



三日目はエンジェルさんが無料で占いを行うようです
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:49:47.18 ID:ghMIyUn20
エンジェルさん、乙!

そういえば、三日目に黒服Dとパワーストーン契約者を会話させんとな…

>>794
>菊裂きさんや輪君すら守備範囲内だと!?
うん、問題なく守備範囲

…逃げてー!輪君逃げてーーっ!?
むしろ、黒服Hに遭遇しない事を祈る!!!!
798以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:50:45.65 ID:jYk5wlqx0
乙!!

>>797
黒服Hをルーモアに近づけちゃいけないwwwwww
799以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:51:04.00 ID:jp/jjaBsO







黒服Y「……この道に空薬莢があと200個落ちてるはず」
800以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:51:35.41 ID:d1tWJTiU0
エンジェルさん乙です―

>>795
「鮫島事件」が阻止されて001が「なん…だと…」とかシリアスしてる時も
当の本人達はこんな調子の会話をしてたんだろうなぁとか考えると涙出そうになる笑いすぎでwwww
801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:52:42.50 ID:jYk5wlqx0
>>800
あれだな、シリアスキャラとギャグキャラを戦わせると確実にシリアスキャラの方が気の毒になってくるって言うwwww
802以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:52:47.26 ID:ghMIyUn20
>>799
黒服Y、地道な作業をwwww
が、頑張れ!

>>800
多分、延々とこんな会話だった気がするwwww
803以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:55:09.83 ID:MDs3lMZxO
>>799
黒服Y、全部拾うつもりかwwwwww
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:56:28.05 ID:qlNFv02Z0
エンジェルさん乙!
黒服Yは実は苦労人だと思うんだ
805以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:57:43.34 ID:ghMIyUn20
「組織」は苦労人の黒服とフリーダムな黒服の差がありすぎるwww
806以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 21:59:50.91 ID:d1tWJTiU0
>>799
何か今、悲壮感漂わせながら黙々と空薬莢拾い続けるYの煤けた背中姿が克明に見えたw
807バールの少女 小ネタ ごめんみんな、試験だってのに来ちゃった:2009/09/25(金) 22:03:44.80 ID:8dna5pgI0
南区を、自転車に乗った少女が走る走る走る――!
カエ 「コズカお願いコズカ死んじゃ駄目コズカ無事でいて」
横滑りしながら、十字路を右折する。
カエ 「どいてどいてどいてェェェえええッ!!」
道にたむろしていた黒い集団が、奇妙な挙動で道を開ける。
自転車は、その隙間を縫う様に突っ切って行った。
?? 「楓子さーん、待ってくださーい!」
黒服の男は、爆走する自転車を追う様に、全速力で走っていた。
?? 「ああもう、そのまま直進すればバカでかい結界に突っ込んじゃうぅ!
   止まって下さい楓子さーん! き、聞こえてないのか!?
   同僚に連絡取ろうにも電話通じないしああもうどうしよ!
   Hさん、電話に出てー『プイーッ 現在通話ch』ええいクソ、そんなに私の事が嫌いですかHさん!
   そんなにイ(ピーッ)ポの私が嫌いかあッ!?」
彼の名は、黒服I。れっきとした『組織』の人間である。
喚き散らしながら走っていた為か、前方不注意で何かと衝突した。
  バフッ
黒服I「あっとと、スイマセ――」
筋肉 「Uho, Goodman.」
黒服I「またお前かーーーッ!」
筋肉 「Hey, man. I wish (ピーッ)(ピーッ)(ピーーーーーーーーーーーーッ)
   I love you. I need YOU. I WANT YOU.」
黒服I「ノウ! ホルホルランス、ノオオオオオオゥゥッ!!」
今宵、南区に黒服の絶叫が木霊する。


姿消すって言ったのに、カッとなって書いた。今は反省している。
明日午前四時から試験です。今日は寝ます。
皆さん、申し訳ありません。
808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:05:37.66 ID:ghMIyUn20
パールの人乙!!!
まぁ、黒服Hは野郎相手の電話はめったに出ないなwwwwメールじゃないとwwwwwwww
そして筋肉wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


因みに、コヅカちゃんの、死んでしまった友人を助ける手伝いだが
多分、話を聞いたからには、パワーストーン契約者が「少しでも力になれれば…」と結界系パワーストーンをいくつか譲渡すると思う
809以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:07:28.06 ID:qlNFv02Z0
黒wwwwww服wwwwww乙
810以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:14:31.86 ID:UwWJW+rE0
支援
811ある組織の構成委員の憂鬱:2009/09/25(金) 22:15:08.70 ID:ghMIyUn20
「はい……あぁ、あなたたち。良かった、ご無事でしたか…」

 「組織」の同僚たちへの連絡の合間、かかってきた電話
 彼は、すぐにそれに対応していた
 電話口から聞こえてきた声に、ほっとする

「はい、私は大丈夫です………いえ、問題ありませんよ。あと一箇所、連絡を終えたら、一時間程仮眠をとりますので」

 …正直、一時間でも、多いくらいだ
 30分程度で、仮眠はすますべきだと思うのだが
 ……しかし、自分などと契約してくれた2人を、無駄に心配させる訳にもいかない

「そちらは、お怪我は?………そう、ですか。そうですね、明日の、朝一番にでも、顔を合わせられますか?
 ……こちらも、明日は街の被害状況の確認・及び修復作業の確認などで、出歩く必要もありますから…」

 2人の事が、心配だ
 出来る限り、早く顔を合わせたい
 その無事な様子を、確認したいのだ

「…え?…………あぁ、住宅街の破損住所を聞いて嫌な予感はしていましたが……
 ……はい、わかりました。せめて、通帳などの貴重品だけでも回収できないか、やってみます」

 はい、はい……と、連絡を終えて 
 ふぅ、と彼は息を吐く
812以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:15:19.23 ID:UwWJW+rE0
って規制解除されてるやほーい! 執筆意欲湧いてきた 今から書いてくる
813ある組織の構成委員の憂鬱:2009/09/25(金) 22:17:47.16 ID:ghMIyUn20
「あなたの契約者さんたちから?」

 ひょこり
 12時には解けてしまう魔法がかかった姫君が、顔を覗き込んできた
 はい、と黒服は頷く

「…良かった、無事で」

 心からほっとしたように、笑みを浮かべる黒服
 そんな彼を、姫君たちはじっと見つめる

「…?どうかなさいましたか?」
「ふふっ、やっと戻ったな、って」
「人間だった頃に。感情、大分表に表れるようになったわね?」

 きゃいきゃいきゃい
 はしゃぎだす姫君たち

 …あぁ、確かに
 元々、感情の起伏はさほど激しい方ではなかったような覚えがあるが
 しかし、黒服になって以来、感情はさらに表に表れにくくなっていたように思える
 ある意味で、それが「組織」で生きていくうえで必要だったのだから、仕方ないのだが…

(…これも、契約した効果、なのでしょうかね…)

 自分は、二人と契約した
 「組織」からその存在は切り離され、一個の独立した都市伝説となった
814以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:18:12.59 ID:jYk5wlqx0
支援
815ある組織の構成委員の憂鬱:2009/09/25(金) 22:19:05.10 ID:ghMIyUn20
 ………さて
 自分は、これからどうするか?
 独立した都市伝説となった自分を、「組織」が置いてくれるかどうか
 それは、正直自信はなく

 ……自分の身を振り方を、考えなければならない
 そう思いながらも、まずは優先すべき仕事を片付けるべく
 彼はまた他の同僚へ連絡をとるべく、携帯に向かうのだった



to be …?
816以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:19:44.98 ID:jYk5wlqx0
乙!!
黒服Dは今後どうなるのかwktkしてる!!
そして、もう寝る!オヤスミ!
817以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:20:26.39 ID:ghMIyUn20
こっそりと、黒服Dが「はないちもんめ」の少女の自宅が壊れた事確認
まぁ、まずはチャラ男が寝泊りできる場所紹介する約束はしてますが、一応
818以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:23:04.48 ID:ghMIyUn20
>>816
>黒服Dは今後どうなるのかwktkしてる!!
期待に添える自信がこれっぽっちもないぜwwww
そしておやすみー


みんな、そろそろ寝る時間か
819以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:23:39.36 ID:QjxydyhI0
いまこそ投下する!
820以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:25:07.84 ID:QjxydyhI0
【上田明也の協奏曲\〜祭りの始末〜】

その報告は唐突だった。

「蟻の動きに妙な変化が出てきました。
 わずかながら一つの場所に集まり始めています。」
罠か?
だが近づいてみる価値はあるだろう。
「メルその場所に案内してくれ。」

俺はメルの案内に従って基地の奥へと歩を進めていた。
「マスター、一部の部屋で急に鼠の数が減っています。」
「え?」
「なにか巨大な都市伝説が発動したかと……。」
「え、何?じゃあ俺たち間に合わなかった?」
「そういうことになります……。」
「っつー……、どうするかな?」
どうやら俺たちは祭りの流れに取り残されてしまったようだ。
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:25:42.79 ID:ghMIyUn20
支援するんだぜ!
822以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:27:05.47 ID:QjxydyhI0
一旦足を止めて状況を確認しなおす。
まず真っ先に考えるべきなのは此処からの脱出か……。
「マスター、脱出しますか?」
「ああ、まずはそうだなあ。」

ゴボゴボ……
ん?
ドバババババ!
なんだこの音……?
「マスター!水!水が!!」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
「うぉわわわわわわわわわわ!!!!!」

廊下の向こう側から大量の水が押し寄せてくる。
そして残念ながら俺たちはあれに対応することはできない。
だが、あの量の水を正面から受ければ溺れる云々以前に骨が砕けるだろう。

――――――――――――ならば。
823以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:30:56.30 ID:QjxydyhI0
蜻蛉切りを抜きはなって構える。
呼吸は驚くほど落ち着いていて、踊り狂う水の飛沫の一つ一つがこの目に捉えられる。
直撃を避ける為にやるべきことはただ一つ、この激流を叩き斬る!
「メル、俺の後ろに隠れていろ。」
「へ?」
「良いから速く!」
チャンスは一瞬。


蜻蛉切りを真っ直ぐに構えてその一瞬を待つ。
迫る激流。
まだだ
まだだ
まだ遠い
遠い
近い
そこだ
すぐだ

――――――今だ!

ズバァン!

激流はまるでそこに岩でもあるかのように二つに別たれた。
824以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:32:03.77 ID:ghMIyUn20
上田すげぇええええええええ!!!!!!!!!!
支援!!!
825以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:34:43.39 ID:XbEcPjcT0
やっとこれたぜいやっほおおおお!
支援!
826以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:34:52.36 ID:QjxydyhI0
【都市伝説「村正・蜻蛉切り」→破壊力A&武技補正&幸運補正の為せる業だよ、多分】
「息は吸い終わったか?」
最後の確認。思い切りメルの腕を引く。
「え?ちょ!!いきなり何を、キャーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
メルが絹を裂くような悲鳴を上げる。

ダブン、と俺とメルは激流の直撃を避けながらその中に身を任せていった。
さっきエレベーターが一つ有ったはず。
そこからなら水が溜まり次第プカプカと浮いて逃げられる筈だ。
そう思った次の瞬間だった。

シュルシュルシュル!

メルの身体に髪が絡みつく。
新手の都市伝説か?
しかしこの状況はチャンス。
俺も助けて貰おう。
グイグイと髪はすごい力で俺たちを引き上げる。
これはラッキーだったな、とか思っているとエレベーターの上の方へ俺たちは一気に飛び出ることができた。
827以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:36:15.05 ID:QjxydyhI0
【ポケモンの育成でテスト一つ棒に振った俺に誰か一言】
……ぽ〜〜〜〜ん!!


「…マ、マスター!空です!空が見えますよ!!」
「あぁ……どうやら、溺死はしないですんだようだな…」

辺りを見回す。
どうやら俺たちを助けてくれたのはこの黒服らしい。
だが何故か髪の毛は絡みつけられっぱなしである。

「ああ、済まない。そこの都市伝説っぽい人。
 俺の“契約者”を話して貰えると助かる。」
とりあえず嘘を吐く。
しかしまあ互いが互いにとっての契約者ではあるし嘘ではないっちゃ嘘ではない。
「ああ、そうか。それは済まなかったね。敵の残党かと思ったんだ。」
「なんだ、あんたも計画の阻止の為に侵入していた口かい?」
「ああ、そうなんだよ。お互い苦労したらしいな。」
何故だろう、こいつとは始めてあった気がしない。
俺の性癖を正直に話しても共感してくれそうな気さえする……!
828以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:36:57.76 ID:ghMIyUn20
テストを棒にふっちゃらめぇ支援
829以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:39:25.64 ID:QjxydyhI0
【その甲斐あってカビゴンとサンダースとカイリューは今日も元気です……】

「あ、あの……そろそろ解放してくれると嬉しいんですけど……。」
顔を赤くしてメルが呟く。
まああんな縛られ方では当然だろう。
うっわ、やべぇエロス……、これご飯三杯楽勝だわ。
「まあとりあえずこの子は返すよ。」
無闇矢鱈と卑猥に縛られていたメルを解放して貰った。
「おお、ありがとう。ところで今の縛り方を見るに……、お兄さん中々行ける口だね?」
「ほぅ……、なんだ?お前もまさか……。」
「やはり仲間か。あんたとは旨い酒が飲めそうだよ。」
「ちなみに俺は小さい女の子だけじゃなくてショタもいけるぞ、勿論大人のお姉さんもバッチリだ。」
「ほっほう……、俺はロリ専だねえ。良いぞ良いぞ、笛吹と名乗っているんだ。
 これは連絡先な。また会おうぜ!」

ポン、と携帯の番号とメルアドを渡す。
黒服なのに気分の良い奴も居た物だ。
これは組織の黒服に対する見方を改めないといけないのかもしれない。

トラックは戦いでぶっ壊れてしまったので、
俺たちは駅前に止めてあった白いベスパで郊外にある家まで帰ったのだった。

【上田明也の協奏曲\〜祭りの始末〜】
830以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:40:52.30 ID:ghMIyUn20
ハーメルンの人、乙でしたー
上田てめぇwwwwwwwwww
友情育みやがったwwwwwwwwwwww
831以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:41:38.34 ID:QjxydyhI0
上田「あまりに見事な縛り方だった、尊敬せざるをえなかった。」

と、申しております。
832以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:45:45.56 ID:ghMIyUn20
>>831
黒服H「俺の縛りパターンは108つあるぞ」
との事であります
833以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:47:08.87 ID:XbEcPjcT0
話書き上げるために化学のテスト捨てたんだぜ。

やっつけだけど、投下おk?
834以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:47:57.17 ID:ghMIyUn20
>>833
テスト捨てちゃらめぇ!!

でも投下カモーン
投下終えたらすぐ勉強しろよ!?
絶対しろよ!?
835題未定:2009/09/25(金) 22:49:22.72 ID:XbEcPjcT0
月明かりが降り注ぐ中、先程の戦いを思い出す。
結局自分は、誰かの役に立てたのだろうか。



プンバ○の突進の威力は凄まじかった。
ガードに使ったローラーはぐしゃりとひしゃげ、なおも突進は続く。
しかし、ローラーを蹴散らすために使われた一瞬のうちにホッピングしてビルを駆け上がり、その突進を回避した。
・・・そこからはもう、体力との戦いだった。
左手にはローラーを、右手には鎌を。
それぞれ生み出し、さらに鎌には振動を加え、その二つを一気に投げ飛ばす。
狙うのはハ○トの女王。
トランプの兵隊たちを生み出している彼女を落とせば、光明は見えてくる。
だが、飛び上がったティモ○とプ○バァによりどちらともが軌道を逸らされ、見当違いの地点を破壊する。


まともにやって勝てないのなら、まともにやりあわなければいい。
今のこちらの戦法は、チキン野郎と言われてもしょうがないレベルのものだ。
《ジェットばあさん》の機動力を存分に生かしてビルとビルの合間を三次元的に駆け回りつつ、隙を見てローラーと鎌を投擲する。

高機動力の移動砲台。

こういえば聞こえはいいが、所詮逃げて攻撃、逃げて攻撃の繰り返しに過ぎない。
それに、この戦い方は力の消費が激しすぎる。
とある事情によって都市伝説との親和性が人並みはずれて高いとは言え、限界はあるのだ。
836題未定:2009/09/25(金) 22:50:27.22 ID:XbEcPjcT0
そうして戦って、どのくらい経ったか。
とうとう限界が来て立ち止まってしまったこっちに、しかし来るはずの攻撃は来ない。
見ると、マスコットたちが棒立ちになっていた。
意味がわからないが、このチャンスを逃す手はない。
最後に力を振り絞り、叫ぶ。

「思い込んだら、思い込んだら、思い込んだら、思い込んだらっ!」

一気に四つのローラーを発生させ、体ごと回転させながら投げ込む。
四つの鋼鉄の塊は、直線状の黒服とトランプ兵士達をなぎ払いながら着弾し。
その周囲のアスファルトごと、マスコットたちを打ち砕いた。

なぜか再生しなくなっていたマスコットたちと、消えてなくなっていた結界。
あれはきっと、どこかのだれかが、《夢の国》本体を撃破した結果なのだろう。
つい、思ってしまう。

―――果たして自分が戦ったことに、意味はあったのだろうか、と。

頭を振ってそんな考えを払う。今更そんなことを考えても仕方がない。

マンションに辿り着き、自宅の扉を開けると、みぞおちにタックルが飛んできた。
ごふ、と息を吐き倒れこむ。目線を下げると、そこにはクイちゃんの姿があった。
その小さな頭を撫でていると、もうひとりの同居人が顔を出す。
おかえりなさい、というその人物にこっちは、ただいま、と返す。
なにかいろいろとあった今日だが、これでもう終わりだ。
この期に及んで、変な問題は起こらないだろう。
思わず顔に笑みを浮かべて。
こうして、こっちにとっての《夢の国》との戦いは終わった。
837以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:52:22.66 ID:vECdo4vgO
これお前等の仕業?
http://imepita.jp/20090925/818230
838題未定:2009/09/25(金) 22:52:24.79 ID:XbEcPjcT0
とりあえず以上。

題なんだけど、VIPらしく(?)安価で決めてもらうってありかな?
839以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:52:34.18 ID:ghMIyUn20
あの死亡フラグ満点状態から生き延びたか!
誰も増援に行かせられなくて申し訳ないんだぜ
840以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 22:59:38.45 ID:7uISu2rT0
筆が進まない間に鮫島事件も解決した・・だと・・?
ギザ十の人乙でしたー!
841以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 23:00:09.09 ID:ghMIyUn20
さて、そろそろ力尽きるんだぜ、おやすみー


俺…明日もスレが残っていたら…残りのキャラの戦後処理とか宴会ネタの準備をはじめるんだ…
842以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 23:02:21.81 ID:XbEcPjcT0
>誰も増援に行かせられなくて申し訳ないんだぜ
いえいえ
三日目に絡んでくれればそれで大満z(ry
843以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 23:15:46.21 ID:XbEcPjcT0
さて、最後に能力のやつ垂れ流して落ちるとするぜ

┌─────────────────────────┐
│        都市伝説名―「ジェットばあさん」      │
│           本体―少年               │
├───────┬────────┬────────┤
│  破壊力―B  │  スピード―A  │ 射程距離―C  │
├───────┼────────┼────────┤
│  持続力―B  │ 精密動作性―C  |  成長性―D   │
└───────┴────────┴────────┘
 契約コスト─C(単独契約なら何ら問題は無いレベル、複数契約に組み込むと危険)
┌─────────────────────────┐
│        都市伝説名―「地震発生装置」        │
│           本体―少年                 │
├───────┬────────┬────────┤
│ 破壊力―A   │  スピード―C   │射程距離―D〜A  │
├───────┼────────┼────────┤
│  持続力―D   │ 精密動作性―B  |  成長性―E   │
└───────┴────────┴────────┘
契約コストD(多重契約すると危険なレベル)
┌─────────────────────────┐
│        都市伝説名―「重いコンダラ」         │
│           本体―少年                │
├───────┬────────┬────────┤
│ 破壊力―B   │. スピード―E  │ 射程距離―C  │
├───────┼────────┼────────┤
│  持続力―B  │ 精密動作性―D  |  成長性―B   │
└───────┴────────┴────────┘
契約コストA(ほぼノーコスト)
A―超スゴイ B―スゴイ C―人間と同じ D―ニガテ E―超ニガテ
844以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 23:29:14.12 ID:qlNFv02Z0
乙でした!
おもいこんだら燃費いいな〜
845以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/25(金) 23:52:13.43 ID:MDs3lMZxO
ほし
846三面鏡の少女・小ネタ:2009/09/26(土) 00:03:55.32 ID:DZfKy/no0
「想定外の臨時収入がありました。色々気を遣ってくれたDさんに感謝しつつ、明日のお祭は豪遊したいと思います!」
「あたし達も遊びたーい」
「ぶーぶー」
「うっさい!? あたし達も一緒になってHさんのセクハラに乗ってたくせに!」
少女の脳裏に、この報酬を手渡してくれた時の黒服Dの顔が浮かぶ
哀れむようでいて、それでいて心底申し訳ないという気持ちの込められた複雑な表情
「ホントこのお金、報酬というかセクハラの迷惑料みたいな感じだったし……」
「といっても、セクハラに乗ってたあたし達とてあたしの分身でしかないわけで」
「つまりはあたしも潜在エロスというわけさー」
「このむっつりすけべー」
「多感なお年頃故にえっちな事にも多少興味ぐらいありますさ! だからってあそこまでは絶対に無い!」
そう言って少女は立ち上がると、三面鏡から少しだけ離れる
たちまち騒がしい無限の分身達は姿を消し、鏡は本来の役目を果たし少女の全身を映し出す
淡い空色に朝顔をあしらった浴衣に薄桃色の帯という出で立ちは、やや幼いながらも多くの異性(と特殊な趣味の同性)が好意を抱くには充分であった
「ふふふ、お父さんとお母さんが帰ってくる前に遊び倒さないと、お金の出所とか聞かれたら困るもんね。遊ぶぞー♪」
くるりとその場で一回転、軽く裾を翻し
「……彼氏の一人でもいれば良かったのになー」
溜息を一つ落としながら、ここ数日で顔を合わせた異性――黒服DとHの顔を思い浮かべる
彼らは自分のこの姿を見たらどんな反応をするのだろうか
黒服Dは担当ではない事もありあまり想像できないが、「よく似合っていますよ」とお世辞ぐらいは言ってくれるかもしれない
そして黒服Hの言葉はきっと――
「下着は穿いてるわー!?」
思わず想定した黒服Hの言葉に、誰もいない虚空にツッコミが響き渡っていた



この子ってばホントに黒服H氏と絡めやすくてもう困ります
847以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:24:15.93 ID:n3M4yn2sO
三面鏡少女の方乙ー


ほし
848以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:42:28.46 ID:n3M4yn2sO
俺しか居ない予感保守
849以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:44:16.85 ID:ISYymgEQ0
俺もいるぞ保守
850以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 00:55:46.72 ID:mQENHbv20
俺もいるよ〜

んじゃ、何か書くから待ってて
851以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:03:20.76 ID:ISYymgEQ0
>>850
wktk
その間に風呂入ってこよう
852以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:06:44.99 ID:n3M4yn2sO
wktk保守
853以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:10:04.80 ID:mQENHbv20
男は走った
こんなに走ったのは人生で初めてかもしれない
この町は危険だ
この町を離れよう
家へと戻り、白いヴェスパのエンジンをかける
この町から急いで出なければ……
だが、どこまで離れれば安全なのだろうか
そうだ、電車に乗り換えよう!

バイクを駅前に停め、電車へと乗り換える

「県境くらいまで行ってみたらどうです?」

車両の連結部分の隙間から声が掛けられる

「そうだな……あそこまで行けば取り敢えず安全だろう」

男は独り
姿の見えない者を相手に平然と言葉を交わす

「俺達は生き延びるぞ……隙間男」
「美少女の脱ぎたて生ぱんつを手に入れるまでは……そう易々と死ねませんしね」
「ああ、全くだな」

「「俺たちは生きるッ!何があってもだッ!!」」

彼らの行方を知るものはいない
854喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/26(土) 01:17:02.91 ID:mQENHbv20
ある日のこと

いつもの様にジャックが輪の部屋を訪ねる

「新しいカシマ情報はありますか?」
「ん〜……そうだねぇ……そういえば……」
「あるんですか?!」
「ジャックはLOLIQLOって知ってる?」
「ろりくろ!」
「いや、4文字タイトルじゃないから……」
「よんもじたいとる?」
「まぁ、知らないよね……子供服ブランドっていうのかなぁ」

輪はジャックに説明する

最近出来たブランドだが凄く売れているらしい
創設者はひき子さんという都市伝説であるらしい
そのひき子さんという都市伝説は、子供を引きずりまわし可愛い服を着せていっているらしい
孤児院も経営しているらしい
855以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:17:39.46 ID:n3M4yn2sO
まさかの隙間男だと……?!
856喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/26(土) 01:19:42.67 ID:mQENHbv20
「で、それとカシマと何の関係が?」
「カシマさんがね『ひき子さんは素晴らしい方なのだろうな』って言ってたよ」
「なん……です……って?」

ジャックは驚愕する
カシマが女性を褒める?そんなことがあるのか?
いや、美しいと言われたことはある
素晴らしいとはなんだ?
美しいよりも格上なのでは?

「……院を……して……な……きっと……」

少年の言葉は耳に入って来ない
深呼吸して落ち着くジャック

「……ジャックもやってみたら?そういうことを」
「私が?……ひき子さんの様に……ですか?」
「うん、カシマさんも喜ぶと思うよ」
「そうですか……わかりました!やってみます!」
857喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/26(土) 01:22:45.30 ID:mQENHbv20
拳をキュッと握り、立ち上がるジャック
「では、早速行きましょうか!」
「え?」
輪の腕を掴み、部屋を出る
「いや、ちょっと……?」
もの凄い速さで走り出すジャック
「まずは……白いワンピースに麦わら帽子にしましょう!」
「え?……ジャック?……あれ?……ジャックさぁぁぁぁぁん!」

巫女服、ゴスロリ、スパッツ、紺スク、白スク、ネコ耳、眼帯
体操服にブルマ、セーラー服と機関銃、スモックに黄色い帽子

「ダメ……ボク……男の子だよぉ……あ……んっ……」

「おぉ……素晴らしいじゃないか……ゴクリ……」

それを見て、黒いスーツを着た男がつぶやく
ジャックの耳がそのつぶやきを捉える
シュルリと髪が伸びた様に見えたが……気のせいだろう

「!……これで私も!……素晴らしいヒトに?!」
「そっちじゃなぁぁぁあぁぁあぁあぁぁぁぁい!」

その日、男装の麗人に町中を引きずり回される男の娘が
目撃されたとかされないとか……
858喫茶ルーモア・隻腕のカシマ:2009/09/26(土) 01:25:24.64 ID:mQENHbv20
また、持ち主も判らないのに勝手に書いてしまった……

>>829
ハーメルンのヒト、すみませ〜〜〜ん!!
でもって
ひき子さんのヒト、黒服Hのヒトにも、すみませ〜〜〜ん!!


シリアスモードの反動かッ……くっ、静まれッ!俺の腐れ脳ッ!
859ひき子さんの人:2009/09/26(土) 01:29:47.23 ID:+oOu6swGO
言えない!幼女にコスプレさせたいがために孤児院経営してるなんてカシマさんに絶対言えない!
あとRORIQLO→LOIQLOの修正感謝。
860以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:31:22.76 ID:n3M4yn2sO
勘違いするジャック可愛いよwwww
良いぞ、もっとやれ
861以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:38:42.34 ID:ISYymgEQ0
二人とも乙!
隙間男wwwお前らどこまでいくつもりだwwww
ジャックもwwwなにやってるwwwwww
862聖母ひき子:2009/09/26(土) 01:46:12.18 ID:+oOu6swGO
世界一周旅行の途中、気づいたことがある。

いくらブランドを立ち上げても、それを着た子どもの全てを見れない。

だが、帰国してから商店街からインスパイアを受け、名案を浮かばせる。

ひ「時代はポイントカードね・・・」


数週間後、LOIQLOでポイントカードの制度ができあがる。
一般のポイントカードとはちょっと違うのだ。
一般のカードは会計の時に金額に応じたポイントが溜まる。
それに対しLOIQLOはカード発行時にIDが印される。
そして購入した服を子供に着せた写真をLOIQLOのHPにある特設アドレスにIDを添えて送信すると、ポイントが増える。
その写真は創設者で会長兼デザイナーのひき子さんが、今後の商品開発の参考にするために(という名目で)見るのみで、外部には決して流出しない。
というモノであった。
863以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:47:51.49 ID:+oOu6swGO
LOIQLOってなんだよ・・・何やってんだ俺・・・orz
864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 01:52:55.50 ID:hq7AFrOfO
すごいアイデア考えたな、ひき子さん
865以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:01:36.01 ID:n3M4yn2sO
ひき子さん天才すぐるwwww
866以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:17:05.93 ID:n3M4yn2sO
ねるほ
早起き組が来ると良いんだけどな……
867以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/26(土) 02:42:11.75 ID:ISYymgEQ0
結局書きあがらなかった・・ねるほ

あとアクマの方へコアラ少年の方へ
ザクロ、少年共に幽霊とかと遭遇したらどういう反応でしょうかー?
868以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
とりあえずほしゅ