神崎蘭子「我が手の魔力」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 02:25:11.87 ID:k5qRrCfp0
モバマスSSです

初投稿なのでいたらぬ点も多いと思いますが
何かあればご指摘お願いします
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 02:51:21.96 ID:KuCjHAot0
モバP「うー・・・ん」ノビー・・・

モバP「(肩、凝ってるなー・・・)」ゴキゴキ

モバP「(最近、事務作業が増えてるからなー・・・)」ゴリゴリ

モバP「(これも嬉しい悲鳴と思えば・・・!)」ゴリゴリゴリゴリ

モバP「・・・・・・」

蘭子「煩わしい――(おはよ――)」

モバP「・・・はぁ」

蘭子「(プロデューサーさんがため息?!)」

モバP「うーん・・・」

蘭子「(体調が悪いのかな・・・?)」

蘭子「プロ、プロヴァンスの風よ。悪の波動を受けたか?(プロデューサー、風邪ですか?)」

モバP「んぉ? えーっと・・・」

モバP「(蘭子の言葉、まだよく解んないんだよな・・・)」
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 02:54:45.55 ID:KuCjHAot0
モバP「(えーっと・・・。悪の波動、悪の波動・・・・・・!)」ティン!

モバP「ああ、違う違う。風邪じゃないよ。ちょっと肩こりが酷いだけだから」


蘭子「ふむ、そうか(そうなんですか?)」

蘭子「汝の不調は我が不調。養生するのだぞ?(プロデューサーさんがつらそうにしていると、私もつらいです・・・。しっかり休んでくださいね?)」


モバP「えーっと・・・・・・」

モバP「(拓海風に言えば『シケた面下げてんじゃねー!』ってことかな・・・)」

モバP「うん、気をつけるよ・・・」ショボン


蘭子「(あれ? うまく伝わってない・・・?)」
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 02:55:29.68 ID:V+YTRVYZ0
ふむ
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 02:58:42.95 ID:KuCjHAot0
蘭子「プロヴァンスよ。汝は我が言の葉の真意を読み取ることはできているのか?(プロデューサー、私の言葉、分かり難いでしょうか?)」


モバP「え、あー・・・・・・」

モバP「(今のはたぶん『私の言葉、わかってないですよね?』ってことだよな)」

モバP「うん、ごめん」


蘭子「なんと(そんなぁ・・・)」ガーン


モバP「ごめんな・・・、比奈から教わって少しはわかるようになってきたんだけど・・・」


蘭子「・・・?」
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 03:00:01.88 ID:g5BZ7doG0
しえん
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 03:05:33.93 ID:KuCjHAot0
蘭子「(あれから少し話をしてみた結果、プロデューサーは私の『あの言葉』を正しく理解できていないみたいでした)」

蘭子「(けど私は『あの喋り方』じゃないと上手にコミュニケーションができない・・・)」

蘭子「(でも『あの喋り方』じゃプロデューサーとうまくコミュニケーションができない・・・)」

蘭子「(今日も労いの言葉のつもりだったのに、プロデューサーを落ち込ませちゃったし・・・)」

蘭子「どうしよう・・・」

蘭子「(こうなったら言葉を使わずに気持ちを伝えるしか・・・)」

蘭子「(そうだ!)」ティン!
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 03:23:36.95 ID:KuCjHAot0
―――次の日―――

モバP「」カタカタカタカタ・・・ッターン!

蘭子「(あの動きは・・・!!)」

蘭子「(あの動きは、プロデューサーが一日の事務作業を終わらせた時にだけ見せる『エンターキー「ッターン!」』!!)」

モバP「ふぃー」

蘭子「(今がチャンス・・・!)」トテトテ

蘭子「プロヴァンスよ、暫しよいか?(プロデューサー、ちょっといいですか?)」

モバP「ちょうど一区切りついたところだからいいぞ。何か用かな?」

蘭子「彼方を向くのだ(後ろを向いてください)」

モバP「こうでいいかな?」イスゴト クルーン

蘭子「うむ!(はい!)」

蘭子「汝の縛めを、我が手によりて解き放たん!(肩をもみますよ!)」

モバP「(戒め? 俺なにかしたっけ・・・)」ビクビク
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 03:35:13.78 ID:KuCjHAot0
蘭子「」モミモミ

モバP「あふぅ」

蘭子「」トントン

モバP「うっうー」

蘭子「」グニグニ

モバP「面妖な・・・」

モバP「(そうか、さっきのは『肩もみします』って意味だったのか・・・)」

モバP「(蘭子は物々しい話し方をするけど、本当はすごく優しい娘なんだよな・・・)」

モバP「(昨日の俺の言葉を覚えてて、こうして肩もみをしてくれるし・・・)」

モバP「(言葉の壁があったから、少し警戒してたところがあるかもしれないけど、これからはもっと、蘭子と仲良くなれるように頑張ろう・・・)」

蘭子「(プロデューサーの肩、すっごい凝ってる・・・)」グニグニ

モバP「(きっと昨日の言葉も本当は『体は大事にしてくださいね』的な意味だったに違いない)」ウンウン
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 03:41:38.03 ID:KuCjHAot0
蘭子「我が手の魔力は汝に届いているか?(肩もみ、気持ちいいですか?)」

モバP「ああ、ありがとう。すごく気持ちいいよ」

蘭子「ふふ、礼には及ばぬ。其方には我が身を委ねておるのだからな!(お礼なんていいんですよ。プロデューサーにはいつもお世話になってるんですから)」

モバP「お世話って言えるほど、何かができてる訳じゃないけどね」ハハハ・・・

蘭子「否(そんなことありませんよ)」
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 03:53:07.35 ID:KuCjHAot0
蘭子

「其方は拠点にて、常に我らを迎えてくれる(プロデューサーは毎朝、誰よりも早くきてますよね)」

「そして我らを戦場へと送り、帰還させ(仕事場への送り迎えもしてくれますし)」

「我らの戦果を誰よりも褒め称える(「がんばったなー」って、いっぱい言ってくれます)」

モバP「それが当たり前なんだよ。だって、俺はプロデューサーなんだから」

蘭子

「それが其方に定められし宿命だとしても、我は大いに救われているのだ(それがプロデューサーの仕事かもしれないけど、私はとっても感謝してるんですよ?)」

「プロヴァ――」フルフル

「プロデューサーがいなかったら、私は・・・、私たちはここまで頑張れなかったと思います」

「少なくとも、私はそう」ゴニョゴニョ・・・

モバP「蘭子・・・」ジーン・・・
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 03:54:48.02 ID:LObdeC58O
支援するよー!!
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 04:02:11.76 ID:KuCjHAot0
モバP

「(なんかすごく嬉しい・・・)」

「(黄緑色のドリンク販売悪魔は、どんなに頑張ってもスタエナの購入を促すだけだし・・・)」

「(社長なんか何時もいないし・・・)」

「(そんなこんなで仕事を褒められたのってこれが初めてなんだなぁ・・・」

「(あ、涙が・・・)」ツゥー・・・


蘭子「ぷ、プロデューサー?! なんで泣いてるんですか? お腹痛いんですか?!」

モバP「違うよ。蘭子の言葉がすっごい嬉しかったから、つい・・・」

蘭子「左様か・・・(びっくりしました・・・)」ホッ・・・
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 04:08:51.25 ID:KuCjHAot0
モバP「それにしても・・・」クスッ

蘭子「?」

モバP「真っ先に心配するのが腹痛って」クスクス

蘭子「〜〜〜〜ッ////」

蘭子「忘却せよ忘却せよっ!(忘れてくーだーさーいー!)」

モバP「あはは、当分は忘れられそうもないよ」ケラケラ

蘭子「紅蓮の焔に焼かれよ!(プロデューサーのばかぁ!)」ポカポカ!

モバP「あっはっは」
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 04:11:31.51 ID:Vz/NmJHG0
蘭子かわゆす
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 04:18:46.49 ID:KuCjHAot0
モバP「肩もみ、本当にありがとう。元気出た」

蘭子「ふっ。我が魔力の底はこの程度ではないのだぞ?(まだまだ揉みますよ?)」

モバP「それも魅力的なんだけど・・・」

モバP「疲れが取れたら眠気が・・・」アフゥ・・・

蘭子「・・・・・・・・・・・・!」ティン!

モバP「(何かを閃いたらしい)」

蘭子「」トテトテ

モバP「(歩いて行って)」

蘭子「」ポス・・・

モバP「(ソファに座って・・・)」

蘭子「」ポンポン

モバP「(太ももを、叩いただと?!)」

モバP「あの、蘭子さん? その動きの意味は・・・?」

蘭子「聖母の慈愛!(膝枕です!)」

モバP「」
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 04:35:39.17 ID:KuCjHAot0
蘭子「望まぬ好意だったか・・・?(私じゃ嫌でしょうか?)」

モバP「いやいやそうじゃないんだけど、嬉しいんだけど!」

モバP「・・・・・・・・・・・・いいのか?」

蘭子「うむ。(もちろんです)」

モバP

「」キョロキョロ

「(計ったように誰もいない・・・)」

「それじゃあ・・・、おじゃまします?」ゴロン

「・・・・・・・・・・・・・・」

「(うわー、やわらけー、いい匂いするー、なんかやべー)」


蘭子「うっ・・・んっ」モジモジ

モバP「(なんかエロい声がした・・・)」

蘭子「(髪の毛がチクチクしてくすぐったい・・・)」
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 04:41:10.54 ID:V+TYEUYx0
疾風より速き報せを届ける舞台にて躍るべし!
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/11(火) 04:48:25.54 ID:KuCjHAot0
p「」ムクムク

モバP「(鎮まれ我が息子!)」

モバP「(2、3、5、7、11・・・)」

p「」シュン・・・

モバP「(よし!)」

蘭子「(プロデューサーの頭・・・)」ジー・・・

蘭子「(撫でてみようかな・・・)」ソー・・・

蘭子「」ナデリ

モバP「」ピクッ

蘭子「不協和音を奏でたか?(嫌でしたか?)」シューン・・・

モバP「び、びっくりしただけだヨ・・・?」

蘭子「ならば良いのだ!(よかったー!)」ニコッ

蘭子「」♪〜

蘭子「」ナデリナデリ
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
フハハハハッ