1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:08:56.30 ID:Z6w2Yriq0
少し前の話だが、どうか聞いてほしい。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:09:38.43 ID:Y3x092kb0
いやです
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:09:40.24 ID:wgJrcOW00
1です!事故快血しました!!
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:09:54.00 ID:wBeVFylU0
俺は支援しよう
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:10:31.75 ID:GegTtZBc0
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:20:19.99 ID:8Jp8DQOr0
まてまて。
そう言わずに聞いてくれよ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:22:40.89 ID:8Jp8DQOr0
大学2年の夏。
夜の12時を過ぎてるのに、Tシャツが肌にくっつくほど蒸し暑かった。
暇な平日のバイトを終え、仲間におつかれーと声をかけていつものように自転車置き場に向かった。
自転車置き場は、バイト先の居酒屋が入ってる駅ビルのトラック搬入場に有る。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:24:02.66 ID:2SNJW5Dg0
本当切ないですね…
久々に涙腺緩んだわ
>>1乙!!!
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:24:59.46 ID:8Jp8DQOr0
その時間は非常灯しかついておらず、夏の風物詩が出てきてもおかしくないような雰囲気だ。
体格にも恵まれ、体力に自信のある俺でもお化けは怖い。
そそくさと自分のチャリにむかって、100均で買ったばかりのダイヤル式チェーンを外そうと、
視線を落として前かがみになった瞬間。何者かに肩を叩かれた。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:27:10.82 ID:8Jp8DQOr0
ビクッとして恐る恐る振り向くと、そこには先に帰ったはずのバイト仲間K子がいた。
俺「あれ?まだいたんだ」
ふぅーと一息ついてから俺は黙っているK子に声をかけた。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:34:01.07 ID:Z6w2Yriq0
ちょっとだけ支援。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:35:00.11 ID:seQKGNcg0
どうでもいいけど居酒屋のキャッチってウザすぎ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:41:27.78 ID:8Jp8DQOr0
K子「まだいたんだ。じゃないでしょ!一緒に帰ろうって言ったじゃん」
K子に言われて思い出したが、昨日そんな内容のメールが来てた気がする。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:44:38.38 ID:8Jp8DQOr0
>>11あいがと!
こういう人が少しでもいるのはうれしいね
初書き込みだから、不安。
>>12 俺のバイト先は呼び込み無しなの。
だから、客もあんまこない
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:49:00.81 ID:8Jp8DQOr0
俺「完全に忘れてたわ!けどK子先に帰ってなかった?」
K子「あっバレた? 途中まで帰って、気がついて戻ってきたら、普通に帰ろうとしてる太郎がいた」
俺「お互い様じゃねーか!」
K子「太郎はわたしがここに来なかったら絶対そのまま帰ってたでしょ!!」
こんなやり取りをしながら、人通りもまばらな駅前の道を並んで歩いた。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:54:17.88 ID:65tiW+0N0
なんかすごい惹かれるスレタイだ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 13:56:19.74 ID:8Jp8DQOr0
俺「そもそも、なんで今日一緒に帰るんだっけ?」
ふと疑問に思い聞いてみた。
K子「なんでって事もないけど、女の子一人で夜道は危ないじゃん?」
俺「何それ?K子いつも一人で帰ってんじゃん」
K子「良いから、良いから!それよりAちゃんから聞いたよ!」
俺「何を?」
K子「とぼけたってダメです。K子お姉さんは何でも知ってるんだから」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 14:03:45.92 ID:8Jp8DQOr0
実は先週末に同じバイト仲間のA(元彼女)と別れていた。
K子は年齢が俺とAの一つ上で、AはK子の事をお姉ちゃんのように慕っていた。
俺「それで?」
情報が回るのが早いもんだ。とあきれつつめんどくさそうに答えた。
K子「それで?じゃないでしょ!なんでAちゃんをふったのよ!」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 14:24:32.73 ID:8Jp8DQOr0
Aはバイトの中でもトップを争う可愛さで、性格もサバサバしており、
男女問わず人気ものだ。なんで俺なんかと付き合ったのかが謎だ。
だけど。唯一の欠点が極度のさみしがり。という事で、1日でも連絡をしない日が有ろう事なら
メール攻撃の始まりだ。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 14:53:11.44 ID:l013nYE90
設定の段階でつまらない
登場人物をロシア人の女スパイと不治の病で余命半年のエイズ患者にチェンジ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 14:56:43.28 ID:8Jp8DQOr0
俺「恋愛のハーフタイムに入りました。それにAとしっかり話し合って別れたし」
K子「ふーん。太郎にはもったいないくらい良い子なのに、やっぱ太郎は馬鹿だね」
俺「うっせ!!てか、K子に関係ねぇーじゃん」
K子「私はあんたたちのお姉さん的立場なんだから、関係大有りです!」
なにかと言えば「お姉さん的立場なんだから」と言ってお節介するのがK子の悪い癖だ。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 15:25:33.07 ID:8Jp8DQOr0
俺「K子がお姉さんとか全然うれしくねぇーな」
K子「うっさいわ!けど、ほんとにAちゃんと別れちゃって良いの?」
俺「しつこいわっ!男に二言は無いって良く言うだろ!」
K子「あっそ。太郎がそう決めたなら、別に良いけど。じゃ、またね!」
いつの間にかK子のアパート前まで来ていた。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 15:27:34.28 ID:8Jp8DQOr0
恋愛のハーフタイム。意外と良かったと思うのにスルーされたなぁ。などと考えながら。
アパートの外階段を2階へと登っていくK子をぼーっと眺めてから、チャリにまたがって自分の家に向かった。
夏の夜の静かな街に、夜中なのに鳴いている蝉の声だけが響いている。俺は適当に口笛を吹きながらゆっくりと家路に着いた。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 15:29:46.02 ID:8Jp8DQOr0
帰ってからは特にすることも無く。ぬるいシャワーを浴びてからパンツ一丁でベットに倒れ込んだ。
なんとなく、部屋の電気はつけなかった。
ベットの横の窓から網戸越しに中途半端に雲に隠れている満月がみえた。
俺「お前もハーフタイムか」
くだらないことを呟いて、最近の出来事を思い出してみた。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 15:31:47.99 ID:8Jp8DQOr0
別れを切り出した時。
あいつすげぇ泣いてたなぁ。
もう立ち直ってるだろうか。
夏休み暇になっちゃったな。
旅行の約束してたのに。
バイト辞めなきゃまずいかな。
次のバイトすぐ見つかるかな
今日のK子。めんどくさかったな。
あいつのお節介はなんとかなんないのか。
色々考えているうちに俺は眠りについていた。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 15:33:49.40 ID:8Jp8DQOr0
朝からうざったい暑さと、メールで少しイラッとした。
メール画面をスクロールするとそこには派手な絵文字とともに
K子「土曜日、お台場冒険王行くぞー!!」
とあった。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 15:36:56.12 ID:8Jp8DQOr0
メールの返信はマメな俺。すぐに返事を打つ。
俺「うっせ! そして、やだ!!笑」
「笑」をつければ、本音も冗談っぽくなり、相手を傷つけずにお断りできると思っている。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 15:54:56.41 ID:8Jp8DQOr0
今日はなんの予定もない。
とりあえずシャワーを浴びて、扇風機を回して心地よい2度寝を始めた。
返信は昼過ぎに来た。
K子「なんでよ! どうせ暇でしょ!土曜日10時に迎え来てね。あと、誰か誘っといてね♪」
ほんとにふざけてる。
勝手に決定しておいて、追加でご注文までしてきやがった。
ばかばかしくて返事はしなかった。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 16:00:29.44 ID:8Jp8DQOr0
それから土曜日まで、バイトとフットサルの練習を交互にこなし。そのほかの時間はのんびりダラダラと過ごした。
そして土曜日。
素直な俺は10時にK子のアパート前に、中古の軽自動車で到着した。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 16:03:12.44 ID:8Jp8DQOr0
もちろん助手席には誰もいない。
全て言う事聞くと思ったら大間違いだ。友人を誘うなんてめんどうなことするわけない。
とは言うものの実はバイト仲間の男4人に連絡したが、みんなから断られたことは内緒だ。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/10(月) 16:09:27.17 ID:aUty9bwj0
見てるよ続けて
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
到着してすぐに、K子がアパートから出てきた。
が、その後ろに知らない女子が2人いた。