1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
それは何気ない日常から始まった物語・・・・・・
サブちゃん「ちわーっ! 三河屋でーっす!」
サザエ「あらサブちゃん」
サブちゃん「何かご注文はっ」イソイソ
サザエ「ごめんなさい。今日は特に欲しいものはないのよぉ」
サブちゃん「そうっすか、んじゃ、今日はこれで!」
サザエ「? 何だか機嫌が良さそうね?」
サブちゃん「あ、わかります? 実は新しいゲームを買いまして、
仕事が終わってから早速プレイしてみようかと」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/03(月) 02:27:41.01 ID:VMawwr/L0
サザエ「それでワクワクしてたのね」
カツオ「ちなみにどんなゲーム?」
サブちゃん「ToHeart2ダンジョントラベラーズだよ」
カツオ「三河屋さんがその手のゲームやるなんて意外だなぁ」
サブちゃん「実は僕自身、ダンジョンモノは初めてなんだけどね」
カツオ「そうなんだ?」
サブちゃん「でも、このシリーズは初代から好きだから・・・・・ファン
として、どうしてもプレイしておきたいんだよね」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/03(月) 02:29:03.80 ID:VMawwr/L0
カツオ「学園モノのキャラが冒険って、チグハグな感じ」
サブちゃん「正直、ネタ切れ感漂うコンテンツだけどね・・・アハハ」
カツオ「プレイしたら感想を聞かせてよ」
サブちゃん「もちろん。何なら貸してあげてもいいよ」
サザエ「エサを与えないでください」
カツオ「まるで僕が犬か猫みたいな言い草だね、姉さん!」
サブちゃん「アハハ・・・・・・じゃ、僕はこれで」タタタ・・・
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/03(月) 02:30:05.41 ID:VMawwr/L0
その頃、伊佐坂家。
オカル「甚六、また大学受からなかったのかい?」
甚六「ううっ、英語の長文にてこずったんだ」グスン
伊佐坂先生「大学のレベルを落としてみるか? ワシは
別に私立でも構わんぞ」
甚六「うああああああああああああああああああああああああ」ダッ!
オカル「甚六! どこへ行くの!」
外へ飛び出す甚六。
伊佐坂先生「そっとしておいてやれ」
ウキエ「あれ、兄貴どうしたの?」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/03(月) 02:30:21.46 ID:Urrpttwb0
中島「ちなみに僕は由真派なんだ」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/03(月) 02:32:18.17 ID:VMawwr/L0
伊佐坂先生「また受験に失敗したようだ」
ウキエ「マジッ? これで何浪目よ!」
オカル「通算45浪目かしらねぇ」
伊佐坂先生「常人なら発狂しているレベルだぞ」
ウキエ「あたし、兄貴を捜してくる!」ダッ!
―どこかの駅―
甚六「呪ってやる! 何もかも呪ってやる! どうして僕だけ
いつもこんな酷い目に! これで何浪目だよ!!!」
甚六に穢れのオーラが漂う。
ゴゴゴゴゴ・・・・・・・
甚六「俺ってほんとバカ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
どーん!
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/03(月) 02:33:24.66 ID:VMawwr/L0
―数日後、夕方―
磯野家の前に人だかりが出来ていた。
波平「なんだあの人だかりは?」
マスオ「泥棒にでも入られたんでしょうか?」
波平「まさかぁ! 節分じゃあるまいし」
サザエ「あらあなたお帰りなさい」
カツオ・ワカメ・タラオ「「「おかえりなさい!」」」
波平「母さん、なんだこの人だかりは。どうしてみんな
家の外にいるんだ?」
フネ「家の様子がおかしいんですよ」
波平「どういうことだ?」
カツオ「家がダンジョンになってるんだ!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/03(月) 02:34:20.46 ID:VMawwr/L0
ワカメ「部屋や廊下が増えて、まるで迷路なの!」
フネ「ふと気がついたら家の様子がおかしくなってまして・・・・・・」
サザエ「大慌てで外に飛び出したってわけ」
マスオ「それは災難だなぁー」
カツオ「台所もトイレもどこにあるのかわからないんだ」
波平「警察に連絡したか?」
サザエ「するわけないじゃない!」
ワカメ「こんなこと誰も信じてくれないわ?」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/03(月) 02:35:22.29 ID:VMawwr/L0
カツオ「僕達だけに見える現象なのかもしれないし」
フネ「どうせマジキチ一家だと笑われて、世間様に恥を
晒すだけですよ」
波平「しかし、家に入らないわけにもいくまい? ワシらまだ
晩飯食っとらんぞ」
ノリスケ「おじさーん!」タタタタ・・・
波平「お、ノリスケ。いたのか」
ノリスケ「伊佐坂先生の原稿を待ってるんですよ。あれ、どうしました?
みんな外に揃って」
マスオ「実はカクカクシカジカなんだよぉ」
ノリスケ「なーるほどぉ」ワクワク
波平「なんだノリスケ。目が輝いておるぞ」
ノリスケ「ずばり、これはダンジョンRPGですね!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/03(月) 02:36:53.40 ID:VMawwr/L0
フネ「何ですそれは」
ノリスケ「詳しいことは後で。こういうのは、だいたいどこかに
ヒントが隠されているものなんです。ダンジョンの目的とか、装備とかの
解説も」
カツオ「確かにゲームには解説書が付き物だよね」
タラオ「郵便ポストに何か入ってるデスー」
マスオ「あれ、いつの間に」
ノリスケ「ナイスだよタラちゃん! ちょっと見せてくれるかい?」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/03(月) 02:46:26.98 ID:z1WC0SUo0
カツオ「勝てるはずが…ないよ…」
サザエ「カツオ!!」
???「ふんっ…無様だな、磯野カツオ!!!!」
カツオ「!?その声は…」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
飽きるなよ