ゲーム大国日本で最近、あるWebゲームが大ブームだという。
艦船を集めるという意味の「艦隊これくしょん」が正式な名前だが
略して「艦これ」と呼ばれるこのゲームは、今年4月末の初登場からわずか半年間で会員数が100万人を越えたという。
ごく一部のアイテムを除いて無料なので負担なく利用できる点が作用したとはいえ
モバイルではなくPCゲームなのでこのような会員増加傾向に日本のゲーム業界も驚きの表情だ。
「艦これ」のヒットは、日本のアニメーション監督宮崎駿の最新作「風立ちぬ」が論議を呼んだのと妙にオーバーラップする。
日本海軍の要請で三菱が生産した戦闘機ゼロ戦の開発者の一代記を描いた
このアニメーションは、宮崎が戦争美化ではないと繰り返し述べたものの、日本以外の国の人々から見ると愉快ではないものだった。
個人の苦悩をクローズアップしたことで、過去の過ちに対する責任意識が薄れてしまったためだ。
なぜこのような事を日本社会でしばしば目撃することになるのだろうか。
日本社会が全体的に右傾化しているためだ。
長期間の景気低迷、両極化・高齢化などに伴う社会不安、そして政治的には半世紀ぶりの政権交替だった民主党政権に対する失望感などが作用しただろう。
そうした社会の雰囲気に火をつけたのは3月11日の大地震という未曾有の災難だ。
3・11以後の日本は、危機の前では皆が固く団結せねばならないという集団主義と被害者意識が強くなっていると分析する人もいる。
こうした右傾化の最前線には、右派扶桑社教科書などを作る人々のように
日本が戦争を起こした時期まで含めて自負心を失ってはいけないと強弁する勢力が席を占めている。
残念ながら、このような右傾化は海の向こうの他国だけの話ではない。脱出口を探せない青年失業、
社会両極化、不十分な福祉サービスなどで社会不安が高まっているという事情は、韓国も同じだ。
そのうえ韓半島において北朝鮮という存在は、日本の3・11大地震に負けないほど常に韓国人を被害
者にして集団化させる装置だ。自虐史観を云々して大韓民国国民としての自負心を植え付ける教科
書を作らねばならぬと主張する勢力が、推定では政権の支援まで受けて蠢動している点もそっくりだ。
それでいて隣国が右傾化していると大声を上げるのは気恥ずかしい。
〜 金ボムス/文化部部長待遇
▽ソース:韓国日報(韓国語)(2013.11.03 21:11)
http://news.hankooki.com/lpage/opinion/201311/h2013110321115924420.htm