1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
よかったら聞いてくれ
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:17:45.31 ID:RM/EgjWp0
どうぞ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:18:46.23 ID:ARPVLbhZi
まじ感動した
苦労したんだな
乙!
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:25:15.96 ID:HUredQzY0
そうなんだ!すごいね
はい終了
>>1 代行ありがとうございます。
スレ立て初めてで長くなると思うが付き合ってくれたらありがたい
途中まで書き溜めてるから投下していく
まずスペックから
俺
当時18歳
身長178cm
体重90kgのピザ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:29:36.07 ID:Fh4d3zrQP
当時俺はある専門学校に入学した。
高校卒業と同時に地元から離れ、晴れて一人暮らし(と言っても学生寮だが)がスタートし、高校デビューならぬ専門デビューにあこがれていたが
見事に失敗。
人見知り+軽度のコミュ障のコンボですぐに仲良くなれる人はいなかった。
地元の友達も一緒の学校に来て一緒に勉強しようとしたのだが学力の差で別クラス(俺の方が勉強はできた)になったためクラスの中で知り合いは一人もいなかった。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:33:18.00 ID:Fh4d3zrQP
だいたいは大学、専門学校といったら勉強よりも遊びというイメージが強い
と思うが(俺もそうだった)入った学校は遊びよりも勉強
という完全な真逆なタイプだったためか、クラスでぼっちになることはなく、
人に教えたりするうちに徐々に話す人は増えてきた。
コミュ障と言っても仲良くなったら普通に喋る
(みんなの前に立つことやバカするのはあいかわらず恥ずかしかったが)
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:40:11.72 ID:Fh4d3zrQP
専門学校で勉強してても、最初は基礎部分からの学習になった。
高校のときであらかた習ったこともあり、急に勉強がめんどくさくなった。
俺は学校に行かなくなった。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:45:16.69 ID:Fh4d3zrQP
学校はそんな関係ないし飛ばすは
話はかなり飛ぶが学校に行かなくなって8か月以上経過した。
世間は年明けだ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:48:33.77 ID:Fh4d3zrQP
一応ここからがメインの話になるかと思います。
年が明け、相変わらず引きこもっていたとき、小学校時代の友達からメールが来た。
「 盲 腸 で 入 院 し た っ た w w w 」
メールを見てひとしきり笑った俺はすぐにどこの病院にいるかきいてお見舞いに行ってやろうと考えた。
手術は既に終わっているらしく、1週間もしないうちに退院と言っていたので
別に見舞いに行かなくてもいいかなと思ったけど結局病院にいった。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:49:22.26 ID:z2HfNftQ0
(…おい、なんかコイツ一人で語り出したぞ)
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:51:22.35 ID:Fh4d3zrQP
>>11 そんなこと言わずに聞いてくれ
病院について部屋に向かう。
俺「うーっすww」
盲腸「お、来たか。さぁ見舞い品をわたせ!」
とかふざけたことを言い出した。
めんどくさくて何も買ってきてないので下のコンビニで買ってくるわと
言って席を立つ。
ふと思ったのだが、
俺「そういえば手術したんだよな? 食ったらダメなのとかあんの?」
盲腸「おう!手術したわー。手術したばっかだから固形物とか脂っこいの
だめらしいぞウィンダーインゼリーな」
買うのはから揚げに決まった。
>>12 >買うのはから揚げに決まった。
ちょwww
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:56:06.15 ID:Fh4d3zrQP
俺「おkおk かってくる」
にやにやしながらコンビニに向かう。
あいにく下のコンビニはから揚げがなく、仕方なく外にあるコンビニで
から●げくんを購入、病屋に戻ろうとしたときに飲み物がないことに気づき、
アクエリぐらい買ってやるかと思い自動販売機に行った。
自動販売機にいくとそこに1人の女の子がいた。
服装を見る感じだと、誰かのお見舞いに来たというよりは入院しているような服装だった。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 00:59:25.97 ID:Fh4d3zrQP
コーラが欲しかった俺はその子の買い物を待つ(その自販機にしかなかった)
携帯をいじってると何か金属音がする。
ん?と思っているとどうやらお金を落としたようだ。
おそらく俺の入院しているだろうという予想は当たっており、
財布ではなくお金をそのまま持ってきていたため、
自販機の下に入り込んだお金を必死に取ろうとしている。
その姿がなんかかわいらしく見えて話しかけた
「あ、あの・・・」
人見知りが大爆発した
ん?といった感じで振り替える。
期待してパンツ脱いで見てるぞ。頑張れ。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:00:47.10 ID:UfCHcowJ0
期待
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:02:13.75 ID:Fh4d3zrQP
>>16 >>17 ありがとう
パンツはまだはいててくれww
どうやら後ろで待っている俺に気づいていなかったようでかなり恥ずかしそうにしている。
「あ、いやあの、えっと・・・お金落としちゃって・・・」
その時初めて顔を見たが
かなりかわいい。
こんなピザデブでも一応は男なわけで、かっこいいとこを見せたいと思ったのか
「あ、あーそうなんですね」
といいつつ自販機にお金を入れて、
「どれ、飲みます?」
って聞いた
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:05:03.09 ID:Fh4d3zrQP
最初ポカーンとしていた女の子だったが
「い、いえっ、いいです。また部屋にとりに戻るんで」
「んーそんじゃあさ、部屋に戻ったとき返してよw」
と冒険にでた。
「・・・分かりました。それじゃあお借りします」
といっていろ●すを買ってた。
こ れ で 彼 女 の 病 室 ? に 行 け る わ け だ
残りの金でコーラを買って女の子と一緒にエレベータに向かって歩き出した。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:09:52.15 ID:Fh4d3zrQP
「あの、ありがとうございます。えっと・・・」
「あ、俺橋本徹っていいます。どういたしまして」
「橋本さんですね。ありがとうございます。私小桃音まいっていいます」
これが俺と彼女の出会いだった。
俺のも含めるが再度スペック
俺
当時18歳
身長178cm
体重90kgのピザ
橋本弁護士(現在は大阪市長)に似ていると言われたことがあるので
便宜上名前を 橋本徹とする。
彼女
当時20歳
身長156cmぐらい
体重しらん
最近知ったのだが小桃音まい(ことねまい)という人に似ているので
こっちも名前を 小桃音まいとする。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:14:15.59 ID:Fh4d3zrQP
自動販売機からエレベーターまで近かったので、
お互い自己紹介をしたぐらいでエレベーターの前まで来る。
運よく、1階にエレベーターがあり、周りに人もいなかったので2人で乗り込んだ。
「あ、小桃音さんは何階です?」
「ありがとうございます。私は5階です」
「偶然ですねw僕も5階なんですよ。友達が盲腸で入院してて」
「お見舞いですか?優しいんですね」
なんて会話をしてた。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:18:22.35 ID:Fh4d3zrQP
亀更新だが見てくれてたらうれしい
まあエレベーターで5階まで行くのなんてすぐだ。
それにデパートなんかと違って1階でだれも乗らずに上階へ行く場合、
途中誰も乗ってこない方が多い。
初めて会った女の子と場所はあれだったが会話しながら歩くなんて
初めての経験だった。しかもかわいい←重要
すぐに 5階につく。
どこの病院もそうなのかは知らないがその病院は
1フロアで2つの病棟に分かれてた。
例をあげるとするならエレベーターを降りて右手側に婦人科、
左手側に小児科があると思えばいい。
5階は盲腸が入院しているので消化器官科と循環器科だった。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:19:47.37 ID:eoBhDDDjO
全然コミュ障じゃねえ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:22:32.78 ID:Fh4d3zrQP
エレベーターがあいた後、彼女の見た目も若く、盲腸か何かで入院
してると思った俺は消化器官科へと歩き出した。
歩を進めていると名前を呼ばれた。
振り返ってみると
「さっきのお金返すので部屋まで来てください」
あれ?と思いながらも「うん」と返す。
彼女はこっちですといい俺とは反対方向へ歩き出す。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:26:39.58 ID:Fh4d3zrQP
>>23 見てくれてありがとう
反対側は循環器科だ。循環器科ってなんだ?
ぜんそく?とかわけのわからないことを考えながら彼女の後ろをついていく。
ついた先は・・・個室だった。
言うの忘れてたけど盲腸も個室なんだ。
単純に相部屋の空きがなくて個室にはいってるのかなぁって考えてた。
童貞でバカな俺は「どっかわるいの?」とかふつうに聞いてた。
当時の俺屑杉
「・・うん・・・ちょっとね・・・」
と、やっぱり言いづらそうな反応だった。
そこでやっと重い空気に気付いた俺(そうしたのは俺)
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:29:30.57 ID:kaycXsub0
死んじゃうの?ねえ死んじゃうの?
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:31:27.48 ID:Fh4d3zrQP
>>26 長くなるがまあみててくれw
チキンな俺はこの空気に耐えきれなくて
「あ、俺これから学校なんだわwwお金また今度でいいよ。
友達の見舞いに来たとき寄るからまたねー」
とかなり早口で逃げた。
今思ってもバカすぎる
ホントに高校卒業したのかってぐらい下手なウソだったは。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:34:45.77 ID:Fh4d3zrQP
逃げるように盲腸の病室に駆け込んだ。
「おせえ!!っいてて」
大声を出して傷が痛むらしい。
バカだろ思った。
「うっせーハゲ。せっかく買ってきたのにその態度か?あ?」
と盲腸が今食べれないからあげ●んを買ってきたのに強気に出る。
「すみませんでした。どうかこの下僕めに見舞い品を献上してください」
下手に出てきたので袋からから●げくんを出す。
ウィンダーインゼリーと思ったか? バ カ め
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:34:52.31 ID:m936q9j3P
あのさ、あのさ、結果から書けよゴミクズ
そして需要があったら経過を書いていくんだ
おい
おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい
早く結果書け
あと75秒以内に結論出さなかったら即時終了解散撤収
あまり起きとけないが俺は見てるぜ。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:39:19.81 ID:Fh4d3zrQP
罵声を浴びせてくる盲腸を横目に
「やっぱりからあ●くんはレッドですなぁ」
とかわけのわからないことを言いながら食ってた。
そろそろかわいそうになってきたからアクエリをあげようと思うが・・・
そう・・・買い忘れている・・・
仕方なくコーラを飲んだ。
俺が。
そんなこんなで1回目の見舞いが終わった。
帰るときに「二度と来るなボケ」と言われたが今度はL●キを買っていこうと心に決めた。
盲腸の入院期間は1週間。
病院で会った女の子、小桃音さんにもう一度会いたいなぁと思っていたから明日か明後日にまた盲腸をバカにしに行こうと思っていた。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:42:15.72 ID:Fh4d3zrQP
そして2回目のお見舞い兼盲腸に対してのL●キ攻撃が始動した。
病院に行く途中のコンビニでL●キを5個買いお見舞いに行く。
「おいーっす。またきたぞーwww」
いつものテンションで病室に入ったら見知らぬおっさんがいた。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:45:21.92 ID:Fh4d3zrQP
>>29 >>30 見ててくれてサンクス
寝るまでには核心部分あたりまで行きたいと思ってるから待っててくれ
あわててナースステーションに行き盲腸の病室を聞いてみる。
新しい病室は相部屋。
L●キが無駄になった瞬間だった。
病室に行くと盲腸はいなかった。
トイレにでも行っているのだろうか?
俺はL●キが無駄になった腹いせに盲腸の鞄のファスナー部分の袋にL●キを入れた。
しかも5個別々に。
余談だが退院後、腐ったL●キが鞄から出てきたため盲腸がブチギレて喧嘩になったのはいい思い出だ。
L●キをセットしたため長居するのも嫌だったので盲腸の見舞いは30分で終わった。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:47:37.15 ID:Fh4d3zrQP
病室を出た足で俺は小桃音さんの部屋に向かった。
部屋の前につき、2日前のことを思い出す。
嫌な空気に耐えきれずに逃げ出した俺。
印象としては最悪だ。
会わないで帰ろうかと思った時
病室の扉が開いた
目の前にいたのは
ナースさんだった。
「あら?お見舞い? 小桃音さーんお見舞いの方がきてますよー」
と部屋の中に向かって叫ぶ。
心の準備なんて関係なくひきあわされる。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:49:54.57 ID:Fh4d3zrQP
2日ぶりに見た彼女・・・やっぱりかわいい。
彼女は俺を見ると思い出したのかパァっと笑顔になる
「よかった。来てくれないんじゃないかと思ってました」
「い、いや、そんなことないですよ。この前は用を忘れてただけなんで・・・」
なんでこの期に及んでこの前の嘘を貫き通そうとしてるのか・・・
自分で自分を殴りたかった。
ところが
「そうですよね。学校大変ですもんね」
・・・あれ?・・・この前の嘘信じてる・・・?
「そうなんですよね、勉強が大変で・・・」
と行ってもいない学校の話をしてた。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:52:52.05 ID:Fh4d3zrQP
話をしてるうちに
「あ、そういえばこの前のお金返してませんでしたね。」
お金返してもらったらこの子に会うこともなくなるのかなぁって頭をよぎった。
そこでちょっと交渉?を持ちかけた
「あー、あのお金返さなくていいですよ」
「?それはだめです。借りたので返します」
「わかりました。(意志弱) じゃ、じゃあ・・・たまにでいいんで
話相手になってくれませんか?ここにお見舞いに来たときでいいんで・・・」
ポカーンとしてたが
「はい。私も入院してて暇なので来てください。たまにじゃなくて
毎日でもいいですよ(笑)あ、学校があるから毎日は無理か、、、」
俺こそ放心した。
え?まじで?まだ会えるの?なんて頭の中で同じことをぐるぐる考えてた。
毎日会いたい(かわいいから)けど学校に行ってることにしてるし・・・
「い、いえ。毎日来ますよ。が、学校は基本的に午前で終わるんで」
なんてさらに嘘をついてた・
「あ!そうなんですね。それじゃあ待ってますね」
「はい。明日もきますね」
心の中でガッツポーズした。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:55:08.31 ID:Fh4d3zrQP
結構長く話し込んでたので今日は帰りますといって病室を出た。
時計を見ると盲腸の病室からでて2時間ぐらいたっていた。
男の友情なんてこんなもんだ・・・許せ盲腸・・・
それからというものほぼ毎日お見舞いに行った。
彼女と話すことで集まった情報として
・年下だと思ってたら今年で21歳とのこと(俺の1つ上)
・一人っ子とのこと
・両親に俺の話をしていたら母親が俺に会ってみたいといっていたとのこと
・俺が彼女を好きになっていたこと
だった。
俺は逃げたくなった。
親とエンカウントイベントなんてチキンな俺はやってられなかった。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:57:20.64 ID:Fh4d3zrQP
親ともうまいこと会わずに彼女と会って2週間がたったころ、
母親にエンカウントしてしまった
いつものようにコンコンッとノックして入ったら見知らぬ女性が。
一瞬で母親だと悟った俺は「間違えましたww失礼しますー」
って言って逃げようとしたが
「あっ、橋本くーん」
退路がたたれた
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 01:59:27.97 ID:Fh4d3zrQP
「あなたが橋本さんね。まいの母です。娘がいつもお世話になってます」
逃げたかったがもう遅いのでイベントを進めることに
「は初めました・・・」
噛 ん だ
「初めまして。橋本徹といいます。こちらこそ小桃音さ・・・
まいさんにはお世話になってます」
そこから母親を交えて多少話をしたがいかんせん気まずい。
気まずさから逃げたかったので
「あ、おれ飲み物とか買ってきます」
といって一時離脱しようとしたのだが
「なら私も一緒に行くわね」
なん・・・だと?
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:01:30.44 ID:Fh4d3zrQP
離脱どころか余計気まずくなった気がする。
離脱に失敗した俺は母親と2人で飲み物を買いに行くことに。
エレベーターを待っているとき
「ありがとうございます」
母親が急に頭を下げてきた。
「え?、え?え?いやいやwどうしたんですか急に」
娘が最近本当に楽しそうに橋本さんの話をする。
今までの入院はいやだったけど橋本君が来てくれるから毎日が楽しみだと。
まぁものすごく要約するとこんな感じ。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:01:31.47 ID:nLLB3UGM0
見てるぞ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:02:24.49 ID:bK0NVxqA0
また半月スレかよ
まとめブログ用
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:04:42.69 ID:Fh4d3zrQP
>>41 >>42 ありがとう
そんなに時間はかからないはず。
なるべく早めに終わらせるよ
話しているとふと引っかかることがあった。
“今までの”とは?と思い切って聞いてみた。
「あの、今までの入院って言いましたけどまいさんは何度か入院してるんですか?」
少し場が静まったころに母親は話してくれた。
まあ想像つくかと思うが
生まれつき体が弱く、幼いころから入退院を繰り返していた。
ということだ。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:07:31.79 ID:Fh4d3zrQP
バカでも俺も20年近く生きてきた。
体が弱いからといってもそんなに入退院を繰り返すものではない。(程度にもよるかと思うが)
体が弱いということに加え何か、重大な何かがあるのではないか?と疑い始めていた。
それに最初に会った日、俺が口を滑らせたときの反応、疑いを持つには十分すぎた。
ただ、ここで母親に聞いてもこれ以上は教えてはくれないだろうと思い
「そうだったんですか・・・大変だったんですね」
と適当に相槌を打つだけにとどめた。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:09:42.00 ID:Fh4d3zrQP
それからもほぼ毎日病室へ足を運んだ。
たまに彼女の母親とも鉢合わせをし、3人で病室で話すことにも慣れてきた。
彼女と出会って約1ヶ月が過ぎた。
そう、今日は悪魔の日
バ レ ン タ イ ン デ ー
学校にも行かないピザぼっちの俺だが今日はちょっと楽しみでもある。
もしかしたら小桃音さんからもらえるかもしれないからだ!
にやにやしながら病院に向かう。
病院のエレベーターホールまで行くと見慣れた女性がいる。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:11:46.53 ID:Fh4d3zrQP
軽く会釈し「こんにちは」とあいさつをする。
向こうも俺に気づき、
「こんにちは。橋本君。いつもいつもありがとうね」
「いえいえ。僕も好きで来てますので。楽しいですし」
と雑談がスタートする。
エレベーターが1階についても動く素振りがなかったので
「あれ?乗らないんですか?」
と尋ねてみる。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:12:20.84 ID:zUTU29CdO
見ているぞ
マイペースでいい!
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:13:58.37 ID:Fh4d3zrQP
>>47 ありがとう
がんばります。
「ええ。主人を待ってるんです」
・・・え?主人?ってことは・・・父親?
俺の頭の中でレッドアラームが鳴りだす。
逃げろと
人生不思議なものでこういう時に限って間が悪いというかちょうどいいというのか
「またせたな」
父親イベント発生しました・・・
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:16:11.57 ID:Fh4d3zrQP
今俺は病院内のカフェにいる。
俺の手元にはアイスコーヒー
俺の前に座っているのは
笑顔の母親と無表情の父親だった。
まあなぜこうなったかというと・・・
「またせたな」
無意識に俺も振り返ってしまう。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:18:13.82 ID:Fh4d3zrQP
「ん?彼は・・・?」
「ああ、この子よ。まいが言ってた男の子」
と母親が補足する。
「あ、は、初めまして。橋本徹と言います」
ああこいつか・・・
といったような反応を見せる彼女の父親
「家内と娘から話は聞いている。橋本君といったか、少し時間あるか?」
「は、はい。大丈夫です」
そうして院内のカフェに連れて行かれたわけだ。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:20:20.18 ID:Fh4d3zrQP
「家内と娘から君の話はよく聞く。娘も良く笑うようになった。
娘を見ていればわかる、君のおかげだと。ありがとう」
「い、いえ。僕も好きで話してますし、それに楽しいですし・・・」
「そうか・・・。もう一つ・・・一人の親として君に頼みたいことがあるんだがいいか?」
「えっあ、はい。僕にできることなら何でも言ってください」
流れ変わったな
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:22:25.39 ID:Fh4d3zrQP
彼女の母親の笑顔が曇った感じがした。
そう感じ取ったとき
「・・・すまないが、これ以上まいに会うのはやめてほしい」
「・・・・・・・えっ?」
空気が凍った気がした。
もう寝るぞ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:24:47.76 ID:Fh4d3zrQP
いやです。ぼそっと言った。
「確かに僕にできることならやりますと言いました。でもそれはまいさんのためになることなら、という意味で、まいさんを悲しませるようなことは御断りします」
座っているのに足をガクガク震わしながら言い切った。
「まいのためじゃない・・・君のためにもう会わないでほしいんだ・・・」
「それって、どういう・・・」
長い沈黙の後説明してくれた。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:26:58.42 ID:Fh4d3zrQP
長いので要約するが、
結論として、心臓が悪いらしい。
生まれたときから先天性の心臓病になっていたこと
高校に入ったあたりで別の心臓病を患ったとのこと。
今回の入院もそれが原因とのこと。
そして極め付けが
来年まで生きているかわからない(このことは彼女には言ってないらしい)
という事だった。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:29:01.45 ID:Fh4d3zrQP
今思うと頭が真っ白になるってこういうことだったのかって思うぐらい
何も考えられなかった。
「確かに治療法はないわけではない。だが、生きていられる可能性の方が低い。
まだこれからがある君を巻き込むわけにはいかない。
娘の事で君の未来をつぶすことはしたくない。後悔させたくない」
さらに追い打ちのように父親が話す。
あー心臓いたい
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:31:23.03 ID:zUTU29CdO
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:32:34.58 ID:Fh4d3zrQP
だが、少し光が見えた気がした。
「生きて・・・生きている可能性が低いという事はゼロではないんですよね?
なら俺は・・・やらないで後悔するぐらいなら精一杯やって後悔したい。
それに・・・後悔なんてしません。」
「・・・わかった。そこまで言うのなら好きにして構わない」
そういって席を立ち
「私達はこれで失礼する。最後にまいの親として一言言わせてもらう。ありがとう」
親父さん・・・かっこよすぎる・・・
実際はもう少し話してるけど大まかにこんな感じだった
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:35:02.84 ID:Fh4d3zrQP
彼女の両親が帰った後もカフェで一人考えていた。
格好つけて父親の前ではあんなことを言ったけど、もし本当に・・・
いくら考えても答えは出ない。
ただ1つ、こんな話を聞かされても彼女が好きだと、いつの間にか
こんなにも彼女の事を好きになっていることだけが自分の中で分かった。
ただヤりたいだけだろ
ドラマがかった臭い描写ばっかしやがって
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:38:55.04 ID:l4i9o5hJO
>>62 ほんとだよな、つまんね。
死ぬ前にバコバコやっとけ。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:40:09.64 ID:Fh4d3zrQP
>>62 そう思っててくれても構わない
ただドラマがかった描写になってしまってるのは認める
ふと時計を見ると病院についたときから2時間ほどたっている。
どれぐらい話していたのか、考えていたのかは分からないが
お見舞いに行こうと急いで彼女の病室へ向かう。
いつもの様にノックをし
「ごめんごめん。遅くなっちゃった」
「おーそーいー。今日来ないかと思ったよ」
>>63 おまえねぇ、こっからどうやって奇へ持っていくんだよ?
女が実は性転換前の男の子でしたとか、実は全部お化けでしたとか?
ありきたりで先がミエミエの話は聞き飽きてんだよ、
まぁハルユキばりのデブだとしても、感情どこに入れればいいの?
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:45:13.33 ID:Fh4d3zrQP
このころには敬語は取れて2人の時はタメ口で話すようになっていた。
様子から見て親との話は知らないようだったので
「ごめんねw友達につかまってさぁ」
「いいよ。今日も来てくれたしね」
笑顔で言ってくれる。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:46:43.73 ID:l4i9o5hJO
>>67 いやなら見なけりゃいいと思うよ。
俺の話しをさせてもらうと、先天的な病気でさー
本当に奇妙な人生だよ、こういう話は意外とよくあるんだ。
27時間テレビより面白いと、俺は思うけど。
>>69 逆に聞きたい。
27時間テレビよりつまんないって、あんのかよそんなの?
邪魔して悪かった。続けろよ、あんま話盛らんでさ。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:50:18.85 ID:Fh4d3zrQP
あらためて、あぁ俺この笑顔が好きなんだよなぁと思っていると
「今日来てくれてよかったよー。はい」
っと包装紙に包まれている小包を渡してくる。
頂きましたチョコレートオオオオオオオオオ
そのあともいつものように話をして帰った。
あ、余談なんだが、暇だからって彼女が病院内で勉強始めたんだww
俺が学校でやってる勉強ね
だから病室でよく勉強も教えてた
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/04(日) 02:51:55.03 ID:0SB7EmsQ0
ww←これの意味わかってる?
73 :
◆WTDJi/vRH6 :2013/08/04(日) 02:57:44.65 ID:Fh4d3zrQP
明日も仕事なんで今日はこのあたりで切り上げますー
描写がドラマがかってしまって不快に思った方すみません・・・
仕事しながら描写を変えていくんでよかったら見てください。
一応酉つけときますー(つけれてるかな?)
楽しみにしてたんだ、続けろ!
不快とは言ってないが
いつスレ立てるんだよぉ
76 :
◆WTDJi/vRH6 :2013/08/04(日) 03:07:03.35 ID:Fh4d3zrQP
>>74 ありがとう
だがすまん 寝させてくれ
>>75 俺も大げさにとらえすぎたねごめん
明日の夕方か最悪明後日の夕方には戻ってきます。
落ちてたらまたスレ立てますんで(立ててもらいますんで)
ここVIPだし確実に落ちるよ
乙