116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:46:56.02 ID:dpVERaKv0
魔王「断る」
勇者「なっ…!」
魔王「要は、生きる希望をなくしたから死のうなどと考えたのだろう?」
勇者「……そういう事だ」
魔王「ならば、希望を与えてやろう。」
魔王「強すぎて、辛い思いをする者が現れない───そんな、平和な世界を築こう」
魔王「どちらが上とか、そんなものはない」
勇者「はっ……この騒乱の世を平和に、ね」
魔王「面白いとは思わぬか?」
勇者「はー……冗談にしちゃあ行き過ぎてるぜ」
勇者「だが」
勇者「乗った」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:49:43.27 ID:KRi3ehSF0
魔王と勇者の無双が始まる
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:50:52.39 ID:giKubA4/0
しえん
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:58:39.28 ID:Xd38eFGr0
ほ
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:58:44.32 ID:xvhFYggeO
支援
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:02:00.88 ID:1ZJ9GlUn0
しえ
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:04:12.77 ID:Y4hds5HW0
寝たか
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:10:17.68 ID:LJ/pUw5k0
落ちるかな
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:10:19.82 ID:xT3gZikz0
スレタイから分かってたがワンパンマンだな魔王も勇者も
125 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】(-1+0:15) :2013/07/03(水) 23:12:07.23 ID:vwUOf77D0
はよ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:12:43.51 ID:dpVERaKv0
───その一言から、世界の変動は始まった
私達は、最初は力、つまり暴力を使った
その内に、力を使わなくてもいいようになってきてから、ゆっくりと世界を治めていった
日に日に世界は良くなっていった
気がつくと、私達は世界征服を達成していた
魔王「ふはははは!中々良い世界になったではないか!」
勇者「ああ、ほんとだよ……良い世界だ」
魔王「平和で──争いも無く、素晴らしい世界だな」
勇者「生きててよかったと、今以上に思った事はないな」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:13:22.21 ID:v24N43R70
展開はええ
これからどうなる
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:20:14.26 ID:v9aWTEeb0
なに!
129 :
忍法帖【Lv=4,xxxP】(-1+0:15) :2013/07/03(水) 23:20:59.63 ID:vwUOf77D0
ほお
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:21:02.80 ID:G7zE1bE20
お、起きてたか
支援
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:22:07.34 ID:dpVERaKv0
魔王「のう、勇者よ」
勇者「何だ?」
魔王「昔に、超魔力石の魔力を吸収したという話はしたな?」
勇者「ああ、聞いたな。ありゃあすげえ話だった」
魔王「実はな」
魔王「あの頃の私なら、心身ともに強く、その魔力を制する事ができていた」
魔王「だが平和になり、鍛錬する必要がなくなってしまった今、とても弱くなった私では」
魔王「この魔力を制する事が、難しくなってきた」
勇者「……おい、それってどういう」
魔王「つまり、このまま行けば魔力は暴走する」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:24:08.86 ID:dpVERaKv0
魔王「暴走した魔力は、何の魔法に変化するかもわからない。だが、あの量の魔力であれば、世界中を混沌の渦へ巻き込んでしまう」
勇者「……冗談も大概にしろよ、縁起でもねぇ」
魔王「冗談ではない。これは本当に危うい事態なのだ」
勇者「仮にそうだとしてよ、俺にどうしろってんだよ」
魔王「率直に言おう」
魔王「私を殺せ」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:26:07.86 ID:v9aWTEeb0
あらやだ 物騒ねぇ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:26:18.82 ID:dpVERaKv0
勇者「断る」
魔王「………そう言うと思っていた」
勇者「昔、あんたに同じセリフを言われたからな」
魔王「そういえば、そんな事も言ったな」
勇者「とにかくお断りだね。どうにかしたいなら今から鍛錬するなりすればいいじゃないか」
魔王「間に合わぬ」
勇者「おい、そんなに時間ってやべーのかよ」
魔王「私も、必死に暴走を食い止めてきた。だが、そろそろ限界なのだ」
勇者「………………」
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:29:35.93 ID:dpVERaKv0
魔王「死者の魔力は何にもならぬ、故に私を殺せば、世界は平和なままだ」
勇者「ふざけんなよ」
勇者「俺は絶対に嫌だ。悪以外は絶対に斬らない。昔、国に誓ったんだ」
魔王「悪以外は斬らない───か」
魔王「なるほどな」
魔王「ならば私が悪となろう」
勇者「…………は?」
魔王「はははは、悪の大魔王、再臨か。滑稽だな」
勇者「おい」
魔王「止めるな」
魔王「私は再び悪の魔王に戻る。そして私を殺せ。名誉を勝ち取れ」
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:31:45.47 ID:dpVERaKv0
魔王「さらばだ、勇者。魔王城跡地にて待つ」
勇者「………止めねえよ」
勇者「アンタが悪事を働くまで俺は何もしねえ」
勇者「だが、何かしでかしたら、それはもう、いままでの関係なんかどうでもいい」
勇者「俺はアンタを殺すだろう」
魔王「良い決心だ」
魔王「───私は、平和な世界を、もっと見ていたかったよ」
魔王「転送魔法」シュンッ
勇者「………………」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:34:33.71 ID:dpVERaKv0
数日後、私は国を一つ消した
住民は全て転送魔法で他の国へ移しておいたので、死傷者は0のはずだ
だが、国を一つ消した罪は重い
やがて彼が来るだろう
私を討ちに
勇者「よぉ」
魔王「何日ぶりだろうか」
勇者「そんなもんどうでもいい」
勇者「国を一つ消したってな」
勇者「アンタはもう仲間じゃねえ。ただの───魔王だ」
勇者「殺すぜ」
魔王「ふははははは!!それでいい!!さあ、踊ろうではないか!結末の確定しているラストダンスを!!!!」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:36:43.18 ID:dpVERaKv0
魔王「火炎魔法ッ!!」ゴオオォォォォッ
勇者「水流魔法!甘ぇな!」
魔王「自ら視界を悪くしてどうする!」ダッ
勇者「…直接斬ってくるか!ならば!」シャキンッ
魔王「ふんッ!」ブンッ
勇者「はァッ!!」ブンッ
キィンッ!
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:39:55.15 ID:dpVERaKv0
魔王「剣が──」
勇者「両方、折れた、か」
魔王「はははははは!!いいぞ!互角な勝負!実に久しい感覚だ!!」
勇者「さっきから……へらへら笑ってんじゃねぇよっ!!爆破魔法!」
魔王「ふははははは!!相殺魔法!!」
勇者「しぶといヤローだな!氷結魔法!」
魔王「ふんっ!!」バキィッ
勇者「な……魔法を素手でぶっ壊すか──めちゃくちゃだな、おい」
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:41:07.90 ID:v24N43R70
さるよけ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:41:30.38 ID:giKubA4/0
しえん
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:42:38.47 ID:xvhFYggeO
しえ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:43:05.27 ID:jFj9yOSVT
しえん
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:43:49.02 ID:dpVERaKv0
勇者「って、話してる場合じゃねえよなっ!雷撃魔法っ!!」
魔王「………………」
魔王「防御ま」バシイイィィィィィィィィンッ!!!!
魔王「が………はっ………」
勇者「や、やった、か……?」
魔王「ふ、はは、やるようになったではないか、勇者………」
勇者「……おい、まさかお前」
勇者「最後、わざと詠唱を遅らせて………」
魔王「はははは……何を言っているのだ、お前は。さあ、早く殺すがいい」
勇者「……悪いな」
魔王「何を敵に向かって謝る必要がある」
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:46:11.44 ID:dpVERaKv0
勇者「本当、悪いと思ってるよ」
勇者「お前は、仲間想いの本当良い奴で」
勇者「俺達が危険な目に遭うのを避けようと、死のうとしてよぉ……」
勇者「最後の最後で、殺されるってのに手加減とかさぁ……」ポロッ
勇者「本当………ごめんな」ポロポロポロ
魔王「勇……者…… 英雄となる者が……無様に無くんじゃない…ぞ…」
勇者「………魔王、俺は、アンタを殺す」
魔王「……………やれ」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:50:34.01 ID:dpVERaKv0
勇者「……心臓を一突きにする。一瞬で楽にしてやる」
魔王「あり……がとう……」
勇者「──俺は、あんたに敬意を表す」
勇者「友として──仲間として、パートナーとして」
勇者「あんたをすごいと思ってなかった日はないぜ」
魔王「ふはは……それはそれは、嬉しい事じゃ……ないか……」
勇者「だから………一瞬で殺す」
魔王「………たのむ」
勇者「さらばだ!!!!」
勇者「俺の、最高の戦友よ!!!!」
魔王「………さらばだ」
勇者「火炎魔法ッ!!!!!」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:51:37.11 ID:dpVERaKv0
>>146 なんかおかしいから修正
勇者「……一瞬で楽にしてやる。苦しみは味わわせない」
魔王「あり……がとう……」
勇者「──俺は、あんたに敬意を表す」
勇者「友として──仲間として、パートナーとして」
勇者「あんたをすごいと思ってなかった日はないぜ」
魔王「ふはは……それはそれは、嬉しい事じゃ……ないか……」
勇者「だから………一瞬で殺す」
魔王「………たのむ」
勇者「さらばだ!!!!」
勇者「俺の、最高の戦友よ!!!!」
魔王「………さらばだ」
勇者「火炎魔法ッ!!!!!」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:51:57.79 ID:v9aWTEeb0
最後に滑っちゃうか
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:59:46.83 ID:xvhFYggeO
支援
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:03:02.13 ID:DxeAR6AqO
さるったか
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:04:59.16 ID:SFPb+JXnT
俺のちんぽも火炎魔法で守られてる
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:05:23.91 ID:B/XSVuit0
しえん
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:06:07.88 ID:DxeAR6AqO
あげ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:10:17.37 ID:Qkniazmz0
あの後、国は落ちついたよ
お前が死んで、脅威は去った、ってな
───俺は、寂しいよ
最高のパートナーを、この手で殺してしまった。
頼まれていたとはいえ。
殺した。
勇者「平和で、いい世界だ」
勇者「人々も楽しそうに暮らしている」
勇者「なのに、お前はいない」
勇者「なんで、お前がいないんだよ……」
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:10:27.84 ID:DxeAR6AqO
ほ
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:13:16.89 ID:Qkniazmz0
お前が残してくれた、この平和な世界を、死ぬまで守り抜くと約束しよう。
魔王。
俺が尊敬した、最高の友へ、約束する。
勇者「さて、今日も平和だといいんだがね」
おわり
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:14:22.30 ID:Qkniazmz0
正直眠かったから最後適当
見てくれてありがとう
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:14:23.80 ID:DxeAR6AqO
乙
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:14:49.95 ID:7TCSG5MP0
勇者と魔王が協力し合っている描写も欲しかったな
乙
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:14:54.45 ID:vPT+5n/x0
なんで乗っ取りなのに書き溜めしてあんだよ・・・
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:14:56.27 ID:Pu+YsnqY0
おつ
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:15:24.62 ID:Qkniazmz0
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:21:34.08 ID:SjIFe4M+0
乙
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/04(木) 00:22:24.44 ID:O54v9AQN0
乙
遥(ほるるか)。
治める(あろそめる)。
嘔作める(オサメル)。
滅(ほろび)。
嘘(うそ)。