雪歩「事務所をやめてもうすぐ三年、か……」

風呂屋

雪歩「みんな、元気にしてるかな……」

男「あ、ユリカちゃん、今日もご苦労さま！　日に四人も指名入るなんて、もうすっかりベテランになっちゃったな」

雪歩「そんな……私なんてまだまだダメですよぉ……それじゃあ男さん、お先に失礼します」

男「はーい、お疲れ様」

ﾊﾞﾀﾝ

男「……あの娘もだんだん肌ツヤが無くなってきたな……そろそろ放出の時期かな……」

雪歩「はぁ……口いたいなぁ……あのお客さん、遅かったし……」

雪歩「……ううん、自分で決めたことだもん！　ミスミスミスタードリドリラー！　負けるな自分！」

雪歩「……焼肉、食べに行こうかな、元気でるもんね…………」

焼肉屋

ｼﾞｭｳｼﾞｭｩｳ…………

雪歩「…………これはもう焼けたかな、これはもう一回ひっくり返して……」

雪歩「うん……だいたい火通ったよね……それじゃあ……いただきます」

雪歩「あ……まだこれ赤かったかな……でもいっか、食べちゃおっと……」

雪歩「焼肉……久しぶりに食べるのにあんまり美味しくないな……なんでだろう」

ﾜｲﾜｲｱｰｺﾚﾏﾀﾞﾔｹﾃﾅｰｲｱﾊﾊ

雪歩「いいな……楽しそうだな……」

続けたまえ

雪歩って実家的にこんなことになるのがリアル感ないよな
お姫ちんとかすごいありそうだけど

ありそうっていうか日常だし

雪歩「そういえば事務所やめてから誰かと一緒にしたことなかったなぁ……」

雪歩「お父さんも蒸発しちゃったし……お母さんも……」

雪歩「はあ……」

雪歩「事務所……いってみようかな」

・
・
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・

もう3年になるのか

事務所前公道

雪歩（いまさら皆にどんな顔して会えばいいんだろう……）

雪歩（やめるとき……散々迷惑かけたのに……）

雪歩（961プロに移ってからのアーティスト活動も結局失敗して）

雪歩(合わせる顔がないよ……)

？？？「もしかして……萩原さん？」

マジで今なにしてるんだろう？

仕事あるのかな？

雪歩「ひゃっ！？　ご、ごめんなさい！　ボーっとしちゃって、邪魔でしたよね、わたし、すぐ消えますから！」

？？？「待って！　萩原さん……でしょう、私、千早です」

雪歩「えっ……あ……ホント……ごめん、千早ちゃん。わたし、本当に気づかなかくて……」

千早「いいのよ。　でも気づいてもらえませんでしたね……これでも昔より多くメディアに露出するようになったのだけど」

雪歩「ううん！　千早ちゃん、昔よりすごく綺麗になったよ！　すごく……やさしい雰囲気になったっていうか……」

千早「……ありがとう。萩原さんも昔より……」

雪歩「……わたしは、いいよ。昔より……ダメダメになっちゃったから……」

千早「……そんなことないわよ」

雪歩「……うん、ありがとう」

千早「萩原さん、事務所でお茶していかない？」

雪歩「え……そんな……悪いよ。わたしもう……765プロのアイドルじゃ、無いもの」

千早「私の入れたお茶を萩原さんに飲んで欲しいだけよ。私のお客さんとして事務所に招待するだけ」

雪歩「……でも」

千早「それに私たちみんな……仲間でしょう？」

雪歩「………………」

双子の妹の悪口やめろやー

ゆりしー かわいそうです(´；ω；`)ﾌﾞﾜｯ

今でもゆりしー雪歩好きだ

雪歩（千早ちゃんは黙っている私の手を握って事務所の中へ連れて行きました）

雪歩（千早ちゃんの手は昔よりちょっと暖かくて……ずっと力強くて……）

雪歩（しなびてひび割れたわたしの手が……恥ずかしかったです）

千早「ようこそ、765プロへ。萩原雪歩さん」

正直、今のゆりしーの現状は見るのが辛い。
もうネタに出来なくなってる。、

雪歩「……昔よりだいぶ……綺麗になったね」

千早「ええ、床を全面的に張り替えてから雰囲気もだいぶ明るくなったわ」

雪歩「すごいよ、千早ちゃん。ずっと頑張ってたんだね」

千早「私だけの力じゃないわ。皆がいたからよ」

雪歩「……その”皆”の中に……」

千早「？　何かいったかしら？」

雪歩「う、ううん！　なんでもない！」

千早「そう……じゃあお茶を入れてくるからソファで待っててちょうだい」

雪歩「うん、ありがとう」

あずみんの頑張りを知ってるからこそ苦しくなる

雪歩（千早ちゃんの”皆”の中に……わたしも居たかったっていうのは……やっぱりワガママだよね……）

雪歩「……はあ」

雪歩（……あ、ソファーも新しくしたんだ……昔のは、ヒビだらけだったもんね）

雪歩(……わたしも……わたしもソファを取り替えるみたいに、簡単に変われたらよかったのに……)

千早「お待たせ、萩原さん。少し熱いかも知れないから気をつけてね」

雪歩「うん、ありがとう……いただきます」

千早「ふふ、自信作よ。まあわたしは茶葉にお湯を注いだだけなんだけれど」

雪歩（千早ちゃん……明るくなったなぁ……自信に溢れてるから……かな……）

千早「どう？　萩原さんの御眼鏡にかなうかしら？」

雪歩「…………美味しい……美味しいよ、千早ちゃん」

千早「そう、良かった」

雪歩「こんな…………こんな美味しいお茶……初めて……初めて飲んだよ……」

千早「やだ……萩原さん……いくら美味しいからって……泣かなくてもいいじゃない……」

千早のお茶

中の人ネタかと思った。

雪歩「ごめん……ごめんね……すぐ止まると思うから……」

千早「ええ……今ちょうど……事務所が空いている時間帯だから……萩原さんはゆっくりしていていいのよ」

雪歩「うん……ありがとう、千早ちゃん」

雪歩（その後もわたしは一時間くらい泣くのを止められなくて）

雪歩（それなのに千早ちゃんはずっと黙って見守っていてくれました）

雪歩（こんな……ダメダメなわたしなのに……）

やめてよぅ…
ゆりしー、あずみん、どこで差がついた…

・
・
・
雪歩「今日はありがとう、千早ちゃん。久しぶりに楽しかった」

千早「私もよ。萩原さんがその……元気そうで安心した」

雪歩「……うん、わたしも元気でやってるから。千早ちゃんも頑張ってね！　応援してるから！」

千早「ええ……ありがとう、萩原さん。それじゃあ、また。いつでも連絡してね……会えるときはいつでも会いにいくから」

雪歩「うん、また会おうね、千早ちゃん、それじゃ…………あ、すみません！」

P「いえ、俺こそ前をよく見てなくて……って……お前……」

千早「……プロデューサー……早かったですね……営業先から帰ってくるのはもう二時間ほど後だと思っていましたが」

P「ああ……早めに話がまとまったんだよ。それはそれとして、なんで部外者がここにいるのか説明してくれ。千早」

千早「……私の個人的な友人を事務所の中に招いてしまいました。公私混同してしまったことは反省しています」

P「……友人？　……コイツが……千早の？　……笑えない冗談だな」

千早「冗談でいったのではありませんよ。プロデューサー」

P「……もういい。千早は奥にいってろ。俺はこの人と話があるから」

千早「……でも……萩原さんは……」

P「いいから！　早く行け！　コイツと一緒にいるところを週刊誌に取られてでも見ろ！　お前のアイドル生命に関わるんだぞ！」

千早「…………わかりました」

P「お前も……お前が事務所の前にいるって事がうちのアイドルをどれだけのリスクに晒すかってことは分かるよな？」

雪歩「……はいぃ……」

P「……ふん。わかってるなら場所を変えるぞ、”皆”、俺の大切なアイドルなんだからな」

雪歩「……はい」

結構キツいな

そんな言い方しなくても

どうせ皆の中に雪歩も入ってんだろ？

Pが悪者ってのは無難なとこではある

喫茶店

P「……久しぶりだな、雪歩。……大体三年くらいか」

雪歩「……はい……お久しぶりです……その……」

P「ああ、そうか、名前じゃ呼び慣れてないもんな。”プロデューサー”でいいよ。それにそんなに固くならなくていいぞ。さっきのは建前上だから」

雪歩「建前上？」

O「……雪歩の今やってる仕事、風の噂で聞いたよ。風や水の方面の職についている人間が事務所のそばにいると危ないってことは分かるだろ？」

雪歩「……はい……軽率でした……」

P「だからそんなに固くなんなくていいって……ああでも言わないと……千早がまた雪歩を事務所に連れてきちゃうかも知れないからさ。仕方なかったんだよ」

雪歩「はい……ありがとうございます……その……プロデューサー」

P「ああ。……ケーキでも頼むか、せっかく喫茶店に入ったんだしな」

雪歩「え、そんな、悪いですよ……わたし、もう……」

P「遠慮するなよ。それに……・”プロデューサー”が”アイドル”のケアをするのは当たり前の仕事だ」

雪歩「…………それじゃあ、お言葉に甘えます……”プロデューサー”」

読んでてつらい

中の人とかもうなんだかんだでいろいろ読むのが辛いけどおもしろい

ひょっとしてシリーズの人？

＞O「……雪歩の今やってる仕事

お、おにいちゃん

ごめん違うか

はよ

雪歩（それからわたしは黙々とコーヒーを飲み、ケーキをつつきました）

雪歩（わたしたちの間には会話はありませんでしたけれど……ゆっくりとした時間が流れに浸れたような気がしました）

雪歩（コーヒー一杯のイマージュが……時間を昔に戻してくれたような……そんな気がしました）

P「……なあ、雪歩」

雪歩「なんですか？　プロデューサー」

P「また……765プロにもどってくる気はないのか？」

雪歩「そんな……無理ですよ……今の仕事のお客さんにも……だいぶ顔が知られてしまっていますし……」

P「そんなこと！　いまのウチの力ならどうにでもできる！　雪歩のファンからの手紙、今だって届くんだぞ？」

雪歩「それは……ありがたいですけど……でも……わたしのファンなんて……少ないですよ……」

P「なんでそんなことがわかる？　765プロにいたときはあんなに……」

雪歩「あの時の人気は結局……事務所の力だったんですよ……。プロデューサーも知っているんでしょう？　わたしが961プロでやった企画の話」

雪歩「十二ヶ月連続でCDを出すはずが、途中で頓挫してしまったんですよ。わたしのファンって言ってくれるたは……765プロの萩原雪歩が好きだったんです」

ゆりしーかわいそうです

P「それは…………」

雪歩「プロデューサーだって結局はまた以前の方向でわたしをプロデュースしてくださるつもりなんでしょう？」

雪歩「そうやって……虚像のわたしを演じなければならないのなら……いまやっている仕事と、本質的には同じなんです」

雪歩「だから……ごめんなさい……お断りさせてください、プロデューサー」

>>39
kwsk

P「……そうか」

雪歩「はい、申し訳ありません」

P「……これだけでも受け取ってくれないか？」

雪歩「……これは？」

P「小切手だ。……ご両親が残していった借金を返済するくらいはある。受け取ってくれ」

雪歩「なんで……こんな大金を？」

P「元々、今日雪歩に会いにいくつもりだったんだよ。今月の頭にようやく金の目処が立って、そして今日なんとか時間の都合がついた」

ゆりしーは自業自得とはいえ、今悲惨な状況だな
この雪歩を笑えんわ

雪歩「わたしのために……貯めてくれたんですか？」

P「……ああ……雪歩がアイドルをやめても……俺は雪歩の一番初めのファンだからな。雪歩のためだったらなんでもするさ」

雪歩「…………ありがとうございます、でも……やっぱりそのお金は受け取れません」

P「そうか」

雪歩「……意外とあっさりしてるんですね」

P「雪歩が意外と頑固なのはよく知ってるよ。ひょっとしたら俺が一番よく知っているかも知れない」

雪歩「……そうかもしれませんね」

P「……気が変わったら、いつでも連絡してくれよな。この名刺に俺の新しい連絡先、書いてあるから」

ゆりしー

雪歩「はい……ありがとうございます」

P「本当に……いつでも連絡してくれて、いいからな。俺はずっと雪歩のこと、待ってるから」

雪歩「…………はい」

P「……じゃあな」

雪歩「あの……プロデューサー……」

P「……！　……どうした？」

雪歩「いつか……いつかですけど、わたしが”765プロの萩原雪歩”に追いつける日が来たら……その時には……また……プロデュース……お願いできますか？」

P「……バカだなぁ……雪歩は……」

雪歩「やっぱりダメですよね……こんなワガママ……」

P「……雪歩は今も俺の担当アイドルだよ。今はちょっとサボりがちなだけのな」

雪歩「…………プロデューサー……」

ゆりしー、本当今、どうやってお金得てるんだろう…考えたくねーな…

P「”アイドル”としてなら、俺はいつでも歓迎するからな。週刊誌が騒いだってそんなの俺がもみ消してやるから」

雪歩「……はい」

P「だから……いつでも戻ってこいよ。雪歩」

ゆりしーはなぁ…性格がまともだったらまだ生き残ってた可能性もあったのにな

謎の人物O

ゆりしー今も歌だしてるんだな　がんばってほしい　買わないけど

ゆりしーさん、自業自得の要素より少数のキチアンチと多数の便乗愉快犯の要素の方が大きいと思うの。

Pさんみたいな道を示してくれる人がいたらもう少し変わってたのでしょうか

雪歩（そう言い残してプロデューサーは喫茶店の代金を置いて駆け足で出て行きました。きっとまだ仕事があるんでしょう）

・
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カラオケルーム

雪歩「♪夢が夢じゃ……私の今に……」

雪歩「♪Ah　今叶える……Dear　My……」

雪歩「ひぃ……ふぅ……はぁ、久しぶりに歌ったなぁ……」

雪歩「叶えたい……夢か。……わたしの夢ってなんだったんだろう」

雪歩「でも……今日が笑えたから明日はきっと……幸せだよね……」

雪歩「だから……きっと……大丈夫」

おわり

くぅ疲これ完
即興でやったからくっそ疲れました
一応この物語はフィクションですので実在の人物・団体とは一切関係がありません

このお話とは全く関係ない独り言です

某ゲームで声優交代が2010年くらいに起こりましたが僕は仕方のないことだったと思っています

二代目の声優の方の声も僕は大好きなのです

ゆりしー今何やってんの？
ガチ風俗？

最後に雪歩の動画をひとつ貼って終わりにしたいと思います、ありがとうございました

http://www.youtube.com/watch?v=At-g4g8-AI0

え？

本人は自分の意思で降板したんだろうから後悔は無いだろうけど
チャンスを棒に振った愚か者みたいなことを言われるのは辛いだろうな

去年の12月24日のゆりしーのブログを見てじわっときた

もうやめろ

ゆりしーはもう死んだんだ

http://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-2764.html

すいません、最後にもうひとつだけ

今回の作品はこのお話を参考にして書かせていただきました
非常に素晴らしい出来栄えですのでぜひ読んでみてください

そういや泡歩のSSもあったな。
ま、ゆりしーはやめた事にたいしては文句はないんだけど、やめて何がやりたかったのかが結局わからんからなー。
それは不満だわ。

中の人に何があったの？

雪歩の前の中の人。

宣伝乙

俺がアイマス知った頃にはゆりしーはとっくに過去の人だったから
申し訳ないけど愛着とか親しみなんて無いし、今更戻ってきて欲しいとも思わないけど
ゆり歩の歌を聞くと不思議に感傷的な気持ちになるんだよなあ

俺はゆりしーの声が好きだったから雪歩Pになったんだよな……。
もちろん今は声関係なしに雪歩が一番好きだけどもね。

といいつつ、あず歩からの声あり媒体に未だ触れられないけど。

独特ではあったよね。声質。

ゆりしーなぁ・・・
地声で歌ったりライブ参加しないとか、そーゆーのがなけりゃなぁ・・・

9.18でアイマスが下火になればゆりしー大勝利だったんだろうけど
盛り返してきちゃったからな