751 名前:Classical名無しさん[] 投稿日:2013/05/25(土) 15:25:37.12 ID:3soUX53Y
本スレ
>>186様。小野田寛郎さんのもう一つの尊敬すべき逸話です。
小野田寛郎
日本で16年、中国で4年半、フィリピンのジャングルで終戦を知らず30年、ブラジルの牧場で40年間生活を送る。
ブラジルに移住して29年後の2004年12月6日、南マッドグロッソ州でブラジル空軍より勲章が贈られる。
その1週間後の12月13日、州議会から名誉州民権が授与された。
ジャングルで30年間苦労し、日本で左翼の偏見に遭い、ブラジルに渡ってから29年、ブラジル人から敬愛すべき隣人として小野田さんは受け入れられました。
インタビューにて
―――国境を越えた時に出会う異文化との、小野田さん流の付き合い方は?
「風俗習慣は、その国や、その民族固有のものだから、自分一人がいくら突っ張ってもどうにもならないんですね。
だから、今まで持っていたものを全部忘れて、全てを新しく切り替えるしかないと思ってきました。自分が”白”と思っていても、
相手が”黒”と言うなら、黒と思い直すしかない。そう思えば、割合と抵抗は少なくなる。
この世界はそうなんだから仕方がない、と。ここで生きるとなれば、”黒”と言われたら黒と覚えるしかないんです。そう思えば何も悩まない」
(『小野田寛郎の終わらない戦い』 戸井十月 新潮社)
外国に住み、郷に入れば郷に従うのことわざの通りその国の人々や文化を尊重した小野田さんは、
やがてその国の国民から受け入れられ、愛され、勲章を受け、名誉州民となりました。