翠星のガルガンティアでSS書いたよ

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
代行です
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:25:21.87 ID:crIeByvoP
>>1
代行ありがとうございます!!
いきます!!!!!!!!!!
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:25:45.21 ID:i8AE+oRW0
期待
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:26:31.75 ID:OL3GW37g0
まだか
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:27:03.51 ID:W4Lohlp+0
>>1
ありがとう!

>>2
おいまてw

「ふぅ」
 リジットは大きく息を吐きながら椅子の背もたれに深く倒れこんだ。
 疲れ果てた神経に、古びた椅子のキイキイ音が突き刺さる。

「……あー、もうやってられない」
 普段は口に出さない愚痴もつい漏れてしまう。

「エイミーもレドも、せめてもう少し大人しくしてくれればいいのに」
 そう、リジットの気苦労の大半は、レドとその周辺にあった。

 別段悪気はないのであろう。レドは船団に馴染もうと努力しているし、
エイミーもそれをサポートしようと(ただ楽しんでいるだけにも見えるが)
いろいろと気を回してくれているようだ。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:28:06.15 ID:xr+6NAVGO
レド×エイミー?
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:28:49.07 ID:W4Lohlp+0
>>6
まさかのリジットルートなんだ
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:29:22.81 ID:OL3GW37g0
パンツ脱いだ
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:29:32.24 ID:W4Lohlp+0
「でも、ねえ……」
 相手が悪い。その気になれば船団を独力で滅ぼせるような相手だ。

 私情でどうこうする人間にも見えない、というのはおおよそレドを知る者の
総意ではであったが、リジットは逆に合理的な理由さえあれば平気で実行する
だろうとも考えていた。

「それにこの報告書の束、なんとかしないといけないわね……」
 細々と報告するように指示はしたが、いくらなんでも多すぎる。それも
これも、エイミーがレドを引き連れてあれこれと引っ掻き回すおかげた。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:30:50.81 ID:W4Lohlp+0
 昨今は仕事量が倍になったようにすら感じはじめている。
「……もう、いやぁ」
 似合わぬ愚痴を再度漏らしたところで自己嫌悪に駆られ、きゅっと目を
瞑った。

「ふぅ……、――……ふぅ、……――すぅ」
 ため息が寝息に変わるまで数秒。よほど疲れが溜まっていたのか、
日当たりの良い執務室のほどよい暖かさのなかで、リジットはつかの間の
眠りに落ちた。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:32:00.44 ID:V4jPhXvA0
もう少しゆっくり投下しないとさるさんくらうぞ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:35:17.78 ID:U22tDttw0
期待つC
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:35:29.80 ID:W4Lohlp+0
>>11
そうする。久々なので難しいな


「リジット、――リジット」
 半覚醒のリジットが最初に見たのは、眼前に迫るレドの顔であった。

「――っ!?」
 瞬間的に覚醒したリジットであったが、首から下は動かせず、ただ冷や汗が
全身を襲う。

 リジットの頭痛の種でもあり、強力無比な武力の持ち主でもあり、ついでに
いえば男でもあった。間違っても起き抜けに会いたい相手ではない。
「……な、なに、かしら?」
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:36:46.80 ID:OL3GW37g0
ハァハァ
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:37:06.51 ID:xr+6NAVGO
気の強いリジットを無理矢理犯したいよね
そしてメガネに…
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:39:50.24 ID:W4Lohlp+0
「休憩、していた? すまない」
 彼独特の片言。特に普段と違ったところは見られない。

「い、いえ、いいの。……それと、就業時間中よ」
「そうか」
 言ったきり、レドはしばらく考えるように黙り込んだ。まだこちらの生活に
馴染んでいない彼にはよく見られることだ。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:44:20.36 ID:W4Lohlp+0
 いや、そこはいい。問題は、なぜ彼が一人でリジットの眼の前にいるのか、
ということだ。

「ここに来る間、誰かいなかったかしら?」
 慎重に問う。

 ここで「皆殺しにした」とか返ってきたらジエンド、などとふざけて考えて
みて、改めて背筋が凍るのを感じた。

「いなかった。祭り、やってる。そっちに行ってる、エイミーが」
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:48:53.72 ID:W4Lohlp+0
>>15
7話のリジットは後ろからもみもみしたかった


 仕事ほっぽり出して祭りを見に行ってる、ということだろう。エイミーの
私見のようだが、恐らく当たりだ。

『発言を肯定。該当する生命反応を発見した。座標は――』

 突如聞こえてきた機械音にビクリとするが、態度には出さないよう全力で
心を沈めた。

「詳細はいいわ。たまの祭りくらい、かんべんしてあげましょう」
 チェインバーが翻訳に徹していたときはまだ良かったが、レドが片言でも
喋り出してからは、いきなり意識の外から話しかけられるので、どうしても
驚いてしまう。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:49:58.45 ID:OL3GW37g0
ふむふむ
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:55:29.95 ID:W4Lohlp+0
「で、レド。用事は何かしら?」
 ここまでくると冷や汗はかきどおしだ。無事に帰れたら下着をかえよう。

「女を……」
「へっ?」

 レドは小首を傾げながらこういった。

「女を、作りたい。協力、求める。助けあい大切、エイミー言っていた」
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 20:59:04.75 ID:W4Lohlp+0
「っ――!?」

「意味が、不明。生殖活動、時間、設備が必要」
 意味不明はこちらのセリフだが、リジットは徐々に理解しつつあった。

 どうやらレドは女を作るという言葉の意味を理解していっているわけでは
ないようだ。

「仕事、うまくいかない。女、作るのいい、ピニオン言った」
 あいつか……と頭を抱えつつ、答えを考える。トラブルの種は尽きるという
ことがないらしい
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:04:22.28 ID:W4Lohlp+0
「えーと、レド、女を作るというのは、物質的な意味ではなくて」
 何を説明しているんだ? 彼女の作り方? 馬鹿かはわたしは。

「――その、人間関係のこと。つまりピニオンは心理的安息とか、そういう
関係の構築をすすめている。……と思う」

 心理的安息を感じる人間関係? 説明していて気が遠くなる。そんなものが
存在したのはどのくらいまえの話だ。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:08:23.02 ID:W4Lohlp+0
 正直、さきほどのレドの距離まで異性を近づけたのすらかなり久しい。
違う意味でも居心地が悪くなってきた。

「人間関係、わからない。説明、求める」
 あまりのセリフにまじまじと顔を見てしまったが、どうやらレドは本気で
わかっていないらしい。

 これが異性か? 馬鹿馬鹿しい。落ち着けわたし。
「……そもそも、なぜわたしに聞きに来たの?
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:13:14.01 ID:W4Lohlp+0
「最初は、オルダム先生、聞いた」
 悪くない人選に思える。はぐらされた、か?

「オルダム、年上がいい、言っていた。ほうよう、りょく。ほうまん、
肉体? 言っていた」
 今度あったら殴ってしまうかもしれない。めちゃくちゃ具体的だった。

「年上、女性、知っているの、リジットだけ」
「そういうことね……」
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:18:10.28 ID:W4Lohlp+0
 ようやく話がわかってきて、深々と嘆息する。ピニオンもオルダム先生も
面倒なことを吹き込んでくれた。

「……あー、その、つまり」
 つまり、なんだというのか。なにを説明する?

「……面倒、面倒!! レド、付いて来なさい」
 そう、実物を見ればいい。今日は祭りの日じゃないか。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:21:01.86 ID:OL3GW37g0
実物…?
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:23:01.89 ID:W4Lohlp+0
「行く……。どこだ?」
「祭りよ。どこもかしこも女と男ばっかりよ。嫌になっちゃうくらいね」

「意味、不明。男と女?」
「こっちも意味わからないわよ。なんでみんな男と女なのかしらね」

「……?」
 独り身が長い女にはレドの質問は鋭利すぎたようである。

(22歳ってこと忘れてた。ごめんよリジット・・・)
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:28:24.72 ID:W4Lohlp+0
「ひと、たくさん」

「祭りだものね。当然よ」
 二人だけの部屋から開放され、ようやくリジットにも調子が戻ってきた。

「どうかしら、男女二人のカップルが多いでしょ」
「カップル、二人組、多い」

「そういうことよ。いつも二人でいて、楽しむのよ。時には悲しいことも
あるけど、助け合うの」
 いつも二人、か。言っていて腹立たしい事この上ない。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:31:24.16 ID:/hgiknfl0
しえん
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:33:20.73 ID:W4Lohlp+0
「助け合う、大切」
 レドの方は別の単語が引っかかったようだ。

「助け合い、そういうことよ。人間は脆弱よ。あなたみたいな人間がどう
考えているかはわからないけど、周囲の人間も機械もなにもなくなった
とき、一人で出来る事はおどろくほど限られているの」

「脆弱……」

「周りを見なさい。海だけよ。船団がなければ生きていけない。船団は
全て人が作って人が管理するもの。誰かがやってくれるとサボりだした時が
船団が沈むときよ」
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:38:14.07 ID:W4Lohlp+0
 もっとも、休息も大切である。いまいち心が休まらないものの、この祭り
見物も休息といえば休息だ。

「レド、あなた守りたいものはあるかしら」

「銀河同盟守る。人類守る。そのためにいる」
 言い切った。何の迷いもなく、機械のようにすらすらと出てくる言葉。
その言葉を何度繰り返したのだろうか。

 しかしそのまなざしは真剣で、ただ無為に言葉のみ繰り返しているわけ
でもない、そう感じた。
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:39:02.21 ID:QJr5OA/DO
(^p^)わがじんせいにいっぱいのくいあり!    おぎゃwwwぱしへろんだすーwww
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:42:39.23 ID:W4Lohlp+0
「本気なのね」
「質問の意図、わからない」

「本当に、人類を守ろうとしている」
「そうだ」
 間髪入れない返事。迷いがない。

「……そう」
 その思いの一途さになにか哀しさすら感じ、リジットはレドの横顔に
しばし見入った。

「あれ、リジット?」
 不意に聞き覚えある声が耳に入り、我に返る。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:47:49.77 ID:W4Lohlp+0
「な、なにかしら?」
 エイミーである。こんなに間近に来るまで気づかないとは、今日の自分は
ぼうっとすることが多い。やはり疲れているのだろうか。

「珍しいね、二人で祭り見物?」
 目を丸くして覗きこんでくるのに、なぜか後ろめたいものを感じてしまう。

「……船団に、馴染んでもらうためにね。見学みたいなものかしら」
「……ふーん」

 なにか含みのある視線にさらに汗が滲む。これは下着交換にシャワーを
追加するしかない。
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:52:46.85 ID:W4Lohlp+0
「エイミーもほどほどにね。さっきメルティが人手が足りないって困ってた
わよ」
「あっ! くー……もう、レドくんとちょっと遊ぼうと思ってたのになあ」

「祭り、この間行った。大丈夫」
「うー、そういうことじゃないんだけどなあ」

 素直にしょげてみせる。こういうわかりやすいところは好感が持てるが、
相手が相手だけに、いろいろと自重してもらいたいところだ。
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 21:57:02.56 ID:W4Lohlp+0
「ほら、エイミー」

「もおぉぉう、リジットのけちー!!」
 ドップラー効果をかけながら走り去っていく。

 レドはそれをぼうっと見送っている。
「……わたしが言うのも何だけど、いいの? エイミーも遊びたがってた
わよ」

「……いや、仕事、大切。祭り、リジット一緒なら、問題ない」
「っ……!?」
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:00:11.84 ID:OL3GW37g0
はい
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:01:10.40 ID:W4Lohlp+0
 口説き文句……ではないだろう。しかし、さすがにちょっとドキッとする。

「そ、そう」
「ああ」
 しばし無言で歩く。

 レドもいろいろな出店に興味は示すものの、肝心の男女のことについては
なにも説明できていない。

「リジット」
「っ!? な、に……かしら?」
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:02:27.08 ID:01TuuPWt0
これ支部にあがってるSSじゃん
転載イクナイ
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:05:05.55 ID:h47bwrR0P
転載ってマジ?
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:06:00.00 ID:U22tDttw0
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:06:08.32 ID:W4Lohlp+0
「この先、祭り、やってない」
 はっと我に返ると、もう祭りのメインエリアからは抜けていた。

 整備船の広大なドッグを利用した会場は、さすがに祭りの出店程度では
埋め尽くせない。

 ポツポツと人はいるものの、盛り上がるという感じではなく、文字通り
カップルたちの逢瀬の場といった様相を呈していた。

「……れ、レド、周りを見なさい」
「?」
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:06:46.84 ID:W4Lohlp+0
>>39
本人だよw
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:07:25.65 ID:V4jPhXvA0
なぜ、渋であげたSSをVIPで?
いや、批判はしたいけど荒らす意味ではなく
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:09:57.45 ID:W4Lohlp+0
なりすましとかやだなあと、一旦名前の残る所に上げといた
あとで上げるとタイムスタンプが逆転するので意味ないしね

できればこっちで楽しんで貰いたいけども
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:15:50.45 ID:W4Lohlp+0
どうしてもふざけんなって話であれば、いま上げながら書いてるエロいほうがあるからそっちに切り替えるけども



「ああやってくっついて、愛を語るの。君が大切だ、守ってみせるってね」
「守る……。俺も、リジット、守る」

「え……」
 ときめきといっていいのか、単に驚いているだけなのか、心臓が痛い。
 なんだこれ、なんだこれは。

「リジットも、船団も、守る。俺の、仕事」
「船団。そう……よね」

 不思議と落胆は感じない。少なくともここにいる間は命がけでも守る、
そう覚悟は決めてくれている、か。
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:16:59.97 ID:h47bwrR0P
証明のために自己紹介で
>ちょっと忙しい……。
になってるのを
>ちょっと忙しい…。
にしてくれる?

SS終わってからでもいいから
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:19:55.01 ID:U22tDttw0
期待してるからこう、2chなりすまし対策だけはして!
VIP ss で読み易いから期待してるんだ
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:20:16.62 ID:V4jPhXvA0
ふざけんなっとは言わない
ただ、VIPとかに関わっているというのをリアルな生活に出さない方がいいと思うぞ
パッと見た限り、個人ばれしそうだし
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:23:09.90 ID:W4Lohlp+0
>>47
変えたよ

>>49
ども。ネットオンリーでの共通名義なのでとりま大丈夫かと

「実演してみせましょうか」
「じつ……?」

 段々愉快な気分になってきているのを感じる。
 祭りの熱気に当てられたのか、人に当てられたのか。

「こんな感じよ」
 ぐいっとレドの腕を引いて、間近に引き寄せる。

「顔が近くて、心臓が近くて、お互いの鼓動を感じるの」

「鼓動、心臓……」
 レドの顔に大きな戸惑いが浮かんでいるのが見える。間近だ。

「あなたといっしょにいたい」
「リジ……ット?」
5147:2013/05/20(月) 22:23:17.98 ID:h47bwrR0P
変わったの確認した
この>>1は成りすましじゃないから安心して読んで大丈夫そう
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:28:27.13 ID:W4Lohlp+0
>>51
ども。ちょっとやり方は考えないといかんね・・・


「例えばの話よ。こんなふうに囁き合うの」
 いったいいつまで小娘のつもりなのか、自分でも馬鹿みたいに心が
浮き立っている。

「……不思議、感じがする」
「ん?」

「匂い、匂い、する」
 不思議そうな顔でレドがリジットの頭のあたりを嗅いでいる。

「――!?」
 急速に頭が冷えていく。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:33:34.38 ID:W4Lohlp+0
「ご、ごめんなさいね。離して」
 自分から掴んでおいて、慌ててレドを押しのけようとする。なにをやって
いるのか。はしゃいだ罰かなにかだとでも言うのか。

「違う。いい、匂い」

「……?」
 情けなさで泣きそうになっているリジットがさらに混乱する。

「銀河同盟、匂いない。この星では匂いたくさん、いろいろ」
 すっとリジットに視線を合わせる。

「リジット、いい匂い。好きだ」
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:38:07.22 ID:W4Lohlp+0
「――――……うう」
 なんだ、なんなんだこの恥ずかしさは。船団どうしの交渉でいいように
やりこめられた時を彷彿とさせるような、いやそれ以上のなにか。なんだ?

「恥ずかしい」

「理解、できない」
 すまし顔である。

「……乙女心をチェインバーに教えてもらなさい」
『――データベースに該当なし。貴官らに登録を求める』
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:38:48.44 ID:9kTXI4rI0
わーい
回楽天ちゃん出るんですか?
56さくらcc ◆sakuracCOk :2013/05/20(月) 22:40:10.14 ID:E6xx5AG+0
渋でやってんならそっちだけでいいんじゃね
わざわざ宣伝しにきたの?
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:40:21.46 ID:h47bwrR0P
支援
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:42:00.54 ID:W4Lohlp+0
「却下。……レド、勉強するつもりあるかしら?」
 夕刻から始まった祭り。気づいたらもう夜だ。上げられたり落とされたり、
忙しい夜だ。

「勉強、大切。教えてほしい」
「ちょっとかがみなさい」

「問題、ない」
 顔が近づく。先程よりももっと、近く。

 体は触れていない、鼓動はまだ感じない。
「目を閉じなさい」
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:47:51.08 ID:W4Lohlp+0
>>56
こっちに載せるつもりで書いたんだよ
読む方にはどっちでもいいと思うけどw


「ああ」
 くちづけをする。

 愛がこもってるかはまだわからない、一夜の夢の様なくちづけ。
「……ん」
「――ッ」

 瞬間、ものすごい熱を受け取った気もしたが、これは錯覚。
 静かに顔を離し、見つめ合う。レドの表情は読めない。

 やはりわかってはいない、か。やはり夢は夢。錯覚は錯覚だ。
 ――諦める。
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 22:53:07.28 ID:W4Lohlp+0
 いや、諦める以前に始まってもいない。

「リジット、リジットのため、船団守る」
「……え?」

「リジットが大切、だから、船団守る。愛、語る言葉」
「……そ、そう」

 これからなにかが始まる、そういうことなのだろうか。

「レド」
 もう一度腕を引く。
 さっきよりもずっと近づく。
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 23:01:08.45 ID:W4Lohlp+0
「鼓動、感じるかしら」

「感じる。心臓、近い」
 いつもより表情が柔らかい。微笑んでいるとすら思うのは、さすがに
自惚れているだろうか。

「もう一度いいかしら」
「くちづけ、する」

「銀河連盟にもくちづけの風習は、――っん!」
 少し乱暴なくらいに力強いくちづけ。
 背中に回された手が意外なほど熱を帯びている。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 23:04:37.04 ID:W4Lohlp+0
「リジット、守る。一緒に」
「ええ。一緒がいい、そうね」

「ずっと」

「ええ。……ん」
 自然に3度目のくちづけ。

「風が、気持ちいいわね」
 気がつけば、いつの間にか火照った体を冷ますように、わずかな風が
吹いてきていた。

「風……。船団、動く」
「そうね。もう、祭りはおしまい」
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 23:05:41.05 ID:ercMHHjS0!
マジレスすると
読んでて面白くない
内容はともかく書き方が悪い
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 23:09:59.21 ID:W4Lohlp+0
「リジット、仕事ある。俺、手伝う」
「一緒にね」

「二人一緒、幸せ。嬉しい」
「……ふふ。そんな表情もできるのね」
 もう見間違いではないだろう。レドの表情。船団に初めて来たときは違う。

『訂正を求む。本機の助力なしに貴官は――』
「わかっているわよ。レドもチェインバーも一緒、ね」
「ああ」

「さ、戻りましょう、みんなところへ」
「問題、ない」


 ギシリ。
 かすかな音ともに船団が動き出した。

おわり
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/20(月) 23:11:14.97 ID:W4Lohlp+0
>>63
粗末で申し訳ない
いまはこれがせいいっぱい


以上、お粗末さまでした
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
乙乙