ーーー魔王城にてーーー
魔王「アレからもう10年近く経ったのか」
魔王「私も歳をとるわけだ」
魔王「しかし、あの糞ガキが今や世界を背負った勇者様か....」
魔王「世の中何があるか分からんものだな...」
魔王「っと、物思いにふけっている場合ではなかったな。最後にやらねばならんことは...」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 20:35:38.40 ID:7MbuH9Pj0
ほう
ーーー1000階ダンジョンにてー−−
魔王「どうだ調子の方は?」
真魔王「ー! これはこれは魔王様直々にこんな偏屈な所に...。もうしばらくしたら私めの方からお尋ねしようかと思っておりましたのに」
魔王「よい、気にするな。最後くらい私にもこれくらいさせてくれ」
真魔王「なんと慈悲深きお言葉...。ささっ、こんな所で立ち話もなんですから私達の城に場所を変えましょう!」
魔王「いや、お誘いは嬉しいのだが私には勇者達が魔王城に着くまでにやらねばならんことが山ほどあってな。最終確認さえ出来ればよいのだ、ここでよい」
真魔王「しかしここまでご足労お掛けして何も持てなさせぬのは」
魔王「気にするな。強いて頼みがあるとするならば...」
真魔王「! 何でしょうか⁉ 私め、魔王様の命とあらばこの命も捧ぐ覚悟であります!」
魔王「いやな...言いづらいのだが...」
真魔王「ゴクリ....」
魔王「勇者こなくても泣かないでね?」
期待
.............
真魔王「は? 申し訳ございません、仰ってる意味が良く理解出来ないのですが...」
魔王「だってね? ここって一応ストーリークリアー後のやり込み要素的な場所なわけ? ここのボスを倒した所で何にも得られないじゃん」
真魔王「はぁ....」
魔王「あえて言うならば達成感と仲間との友情くらいなわけよ? 言わば蛇足なの。なのにも関わらずしかも1000階まであるときたら、余程のやり込み勇者じゃないとこの頂上まではこないと思うのよ」
真魔王「なっなんと...」
魔王「もっと前から忠告しとくべきだったね。まさかここまで装飾に拘るとは思わなかったからさ」
真魔王「これは近くの人間の村から献上して貰った貴金属なんです...私もここまでして貰えるとは思わなくて...グスッ....一年徹夜して頑張ったのにそんなのってあんまりだよ....うぅ」
魔王「うん、わかるよその気持ち。でも絶対こないって決まったわけじゃないし、まだ希望はあるよ。って魔王に希望なんて言われても説得力ないか....ははっ」
真魔王「! そんなこと無いです! 私も待って見ます! きっと諦めないですから、魔王もそんなに自分を卑下しないでください」
魔王「.........」
真魔王「魔王様に救われた魔物も大勢いたはずですよ、きっと」
魔王「うん....ありがと。真魔王。(あの宝箱を無視する勇者達からしてこのダンジョンへ来る確率は皆無に等しいけどね....)」
真魔王「? どうかしましたか?」
魔王「いーや、何でもない。さて勇者達来るまでそんな時間無いしぱっぱと確認作業しちゃおうか」
真魔王「あ、はい!」
………………
魔王「こんなもんかな? あと何か確認したいものある、真魔王?」
真魔王「あの...私の使用呪文についてなんですが...」
魔王「? なんか不手際があった?」
真魔王「いえ、そうではないのですが....」
魔王「煮え切らないなぁ....。どうしたのよ、はっきり言いなさい!」
真魔王「なんで、一応設定上は真のラスボスの私がザラキーマ使えないんですかね?」
魔王「」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 20:40:38.21 ID:dRRFL+8Q0
期待
真魔王「いえ、魔王様の事ですからきっと何かお考えがあっての事でしょうから私の心配するところではないのですか、あの、ちょっとだけ、ちょーーーーっとだけ気になりまして....」
魔王「(言えない...ザラ系の巻物を無くしたなんて言えない....)」
魔王「お、お前が知る必要はない、気にするな」
真魔王「も、申し訳ございません! このような無礼、腹を切ってお詫びします!」
魔王「いやいや、そこまでし無くていいから。じゃあもう私、行くわ、うん」
真魔王「はっ。どうかご無事で....」
魔王「リレミトッ!!」
ポワポワポワーン
魔王「(レベルカンストの真魔王の怒りを買ったら何されるか分からんからな...ここは逃げよう)」
……………
魔王「城までの宝箱に入ってるポーションの使用期限の確認も終わったし、ミミックの餌やりも終わったし、レベル勇者以下の魔物の配置も終わったし....」
魔王「....帰ってエルシャ◯イでもやるか」
ドドドドドド
魔王「? なんだこの足音は? あっちの方からか....ってあれは!」
.......................
勇者「走れええええええ!!!」
魔術師「何なの、あいつ....。あんなの裏ダンジョン並のレベルでひょ.....っ。」
戦士「あま言ってんじゃねぇ! けどマジでこのままだとマジで全滅だ、何とかしろ、このポンコツ勇者!」
僧侶「う.....勇者.....私が不甲斐ないばっかりに....ごめんね」
勇者「良いから今はしゃべるな、傷が開くぞ」
勇者「今はMPも無いし、ルーラも使えねぇ。さっきの街まで戻るしかねぇな」
魔術師「しかし、このままだとあの化け物まで村に引っ張ってきてしまうぞ?」
勇者「それをどうすっか今、考えてるところ.....ウグッ!」
戦士「(僧侶おぶってるお前の方が辛そうじゃねーか.....ったく)」
戦士「かわれ、俺が僧侶担いでいく」
勇者「!.....良いのか?」
戦士「困った時はお互い様だぜ?」
勇者「すまん....頼む」
魔術師「.....⁉ ちょっと勇者、前見て!」
勇者「なんだ、今男同士の熱いやり取りが....」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 20:45:52.48 ID:LbzPH1zI0
戦士「? なんでこんなところに女が?」
勇者「なんでもいいが、このままだとあの子も巻き込んでしまう....くそっ! こんな時にポーションがあれば!」
魔術師「だから宝箱無視するなってあんだけいったのに....」
勇者「だって、ミミック怖いじゃん.....」
魔術師「」
戦士「んな事より、おーい! そこの女ぁーー‼」
魔王「(あれは!?)」
魔王「(マズイ! これは非常にマズイ! まさか10年ぶりの再会がこんな偏屈な森になるとは....じゃなくて! とにかくマズイ! 私が魔王だとばれたら全ての計画が台無しに....それだけは....)」ブツブツ……
勇者「すまん!」ギュッ
魔王「え.....っ」
勇者「今は逃げるしか無いんだ! 文句は後で聞くから今は我慢してくれ!」
魔王「(ええええっ⁉ 今、私、勇者に担がれてるううう⁈ しかも片腕で....暫く見ないうちにたくましくなったな....じゃなくてええええ! 突然の事過ぎてあったま回んねええええあああ)」
戦士「....でどーすんのよ、俺達の体力はまだ持つが、僧侶のザキの傷がもう開くぞ」
勇者「魔術師、あと一回くらいホイミできねぇか?」
魔王「(⁉ 今、誰かザキと言ったか⁉)」
魔術師「うーん、ギリギリ無理ね、メラ一回が、限界かな」
勇者「やべぇな、村までまだだいぶある....万事休すか....」
魔王「おい」
勇者「なんだ、女? 文句なら後にしろと....」
魔王「私も女だ。もう少し丁寧に扱えないのか?」
勇者「すっすまん...これでもHPのこり7しかなくてな。少し辛いんだ....もう少しだけ我慢してくれないか?」
魔王「(HP7だと....? 瀕死じゃないか....このままだと恐らくあの女も....)」
魔術師「やっぱり、勇者....辛いのね?」
勇者「....何、これくらい慣れっこさ。子供の頃の修行に比べりゃ屁の河童さ」
戦士「.........」
魔王「(⁉ まだあの頃の事を覚えているのか....もしかしたら私の事も.....)」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 20:50:01.20 ID:5rMbfDq40
しえん
勇者「どこぞの箱入り娘か知らんがすまねぇな、こんなのに付き合わせちまって....」
魔王「(.......流石に覚えてない....か。一日も会ってないからな、無理もない)」
勇者「....しかし、あんたの顔、どっかで見たことある気がするんだよな.....どこだっけな.....ウグッ!」
戦士「くそっ....もう勇者も限界だな.....」
魔術師「ええ、戦士。そのようですね....私も覚悟はとうに出来ております」
戦士「ふっ....言ってくれる。では最期まで付き合って貰おうか、魔術師」
魔術師「ええ、貴方とならどこまででも.....」
勇者「⁉ どうした、戦士、魔術師? 急に立ち止まって。休む暇ならない−−−」
戦士「いけ、勇者よ」
勇者「なん......だと.......」
魔王「(なんだ、なんだ?)」
勇者「ははっ、冗談はよせよ。一緒に1000階ダンジョンのてっぺん目指すって約束したじゃねーか。こんなところで.....」
戦士「すまねぇ、勇者。その約束、果たせそうにない」
勇者「馬鹿野郎! ここまで一緒にやって来たじゃねーか‼ もう目前には魔王城も見えてんだよ? なんのためにここまで....。おい、魔術師も黙ってないて何か言ってくれよ!」
魔術師「ごめんなさい、勇者様。私もここに残ります。攻撃魔法しかできない不甲斐ない私でしたが最期くらい愛する人と共に有りたいのです。この我儘、許して欲しい」
戦士「魔術師、お前.....」
勇者「そんな....そんなのってあんまりだよ....ううっ」
戦士「……勇者、ここに最期のルーラ草がある、どう使うかはお前に任せる」
魔王「..........(なんなんだ⁉ この背中の痒くなるやっすいドラマ風の展開はッ⁉ 臭すぎて目から汗が出てくるよ......)」
勇者「...........本当に良いのか.....」
戦士「ああ.....こんな綺麗な女性と最期を共に出来るんだ、これほど名誉な事はないさ」
勇者「せめて、俺も....」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 20:54:45.03 ID:/eIFu/vM0
ん?
100階ダンジョン挑戦中?
勇者「ははっ、冗談はよせよ。一緒に1000階ダンジョンのてっぺん目指すって約束したじゃねーか。こんなところで.....」
戦士「すまねぇ、勇者。その約束、果たせそうにない」
勇者「馬鹿野郎! ここまで一緒にやって来たじゃねーか‼ もう目前には魔王城も見えてんだよ? なんのためにここまで....。おい、魔術師も黙ってないて何か言ってくれよ!」
魔術師「ごめんなさい、勇者様。私もここに残ります。攻撃魔法しかできない不甲斐ない私でしたが最期くらい愛する人と共に有りたいのです。この我儘、許して欲しい」
戦士「魔術師、お前.....」
勇者「そんな....そんなのってあんまりだよ....ううっ」
戦士「……勇者、ここに最期のルーラ草がある、どう使うかはお前に任せる」
魔王「..........(なんなんだ⁉ この背中の痒くなるやっすいドラマ風の展開はッ⁉ 臭すぎて目から汗が出てくるよ......)」
勇者「...........本当に良いのか.....」
戦士「ああ.....こんな綺麗な女性と最期を共に出来るんだ、これほど名誉な事はないさ」
勇者「せめて、俺も....」
魔術師「ダメよ、勇者様。貴方にはやるべき事があるはず、世界を救うという、ね。それに僧侶ちゃん鼻かルーラ草で送れるけどその子はどーすんのよ。私達に巻き込まれただけなんだから、村までちゃんと送ってあげてね....」
ドドドドドドドドドドドド
勇者「............お前達の事は忘れない......ッ」
戦士「ああ、そうしてもらえると嬉しい」
魔王「(あれは.....魔王城の門番ではないか.....! ヤツがザキを.....何を考えている二等兵のくせに.....)」
勇者「ちょっとすまねぇ」
魔王「ん? あ、ああ....」ストッ
魔王「(しかし、いくら門番兵とはいえ、ザキを覚えているとは勇者達も予想外だっただろう。ここら辺ではザキ死防止系の道具は売ってないだろうし、レベル的にも.....って⁉)」
魔王「なにっ⁉」
勇者「どうした、女? ああ、ルーラ草か? お前に使ってやりたいのは山々なんだがこっちにも瀕死の仲間がいてな.....悪いがこっちを優先させてもらう....。でもお前は必ず俺が村まで届けるから安心してくれ」
魔王「あ、ああ、別に気にしてない....(レベル89だとぅ⁉ あ、ありえん、ここの魔物は全て54になっているはずなのに.....どうして? しかしこれでは万一の勝利も戦士達にはなくなったわけだが.....)」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 20:58:29.37 ID:M6GmH+Qj0
誰がレベル89?
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 21:01:23.38 ID:LbzPH1zI0
>>18 説明不足すまそ
勇者達を追いかけて来た門番のレベルが89です
ちなみに勇者たちは50前後です
戦士「くるぞ....」ギュッ
戦士「!?」
魔術師「ありがとうね、戦士。....愛してるわ.....」
戦士「ああ.....俺もだ」
門番「グオオオオオオオッ‼‼」
勇者「僧侶、これを食べてくれ.....口を開けて......」
僧侶「勇者......ありがと....」ハム
シュルルハルル........
勇者「さぁ、早く、背中に乗って‼」
魔王「ああ....(これでいいのか? 私の目的は勇者が私を倒す事。別に勇者の仲間が死んだところでなんの痛手もない。勇者さえ、生きていれば......でも.....。どうすれば.....私は魔王だぞ? 人間に情けなど.....)」
勇者「どうした? 早くッ!」
魔王「(奴らも勇者のために死を臨んでいるんだ....これで、あとは私が勇者が死なないように村まで送り届ければ......。でも、何か、何かが引っかかる、なんだこの気持ちは......気持ち悪い」
戦士・魔術師「はああああああっ‼」
魔王「(これは....メガンテ....ッ⁉ まさかこんな自己犠牲の呪術を目の当たりにするとはな.....ふっ、面白い)」
魔王「良いだろう、私の本気を見せてやるっ‼ モシャス!!」
勇者・魔術師・戦士「なっ......」
グオオオオオオオ‼‼
魔王「(くっ、流石の魔王でも禁呪は辛い.....だがっ、これでえええ‼‼)」
魔王(門番)「ザキイイイイッ‼‼」
プシュ.......
グオオオオオオオアアアアア‼‼
……………………
……………
………
魔王「(うっ………ここは……。眩しい………)」
??「やっと起きたか......」
魔王「誰だっ、貴様、我を誰だと思って........」
??「泣く子も黙る、魔王様....だろ?」
魔王「そのとおーーりッ‼ 分かっておるのなら、態度でしめさんか.....って⁉」
勇者「よお、目は覚めたか?」
魔王「ゆゆゆゆ勇者⁉ 貴様、どうして私の部屋に……まさか既にこの城は籠絡され.....」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 21:06:57.00 ID:5dOW+bd00
ザキ…
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 21:07:52.74 ID:3Isl56r60
魔王ちゃん多すぎぃ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 21:08:26.25 ID:XzSKxLCR0
魔王は女なのか。
勇者「どうしてって、昨晩あんたが俺たちを助けてくれたからだろーが?」
魔王「ん? 私はそんな事をした記憶が...................」
勇者「やっと思い出したか、良かった。俺も聞きたい事が山ほどーーーー」
魔王「なななな、何故、私は裸なのだあ⁉ こんの......ケダモノがぁあああああ!!!」
勇者「ま、まぁ....落ち着k」
ギアアアアアアアアッ!!!!
戦士「ん? 何か聴こえたような.....」チャポン
魔術師「どうかしたのですか、戦士よ」
戦士「(また勇者が虫で騒いでんのかな? まぁ、いいや)」
戦士「いんや、なんでも無い.....。そんな事より......ねっ?」
魔術師「....またですが、戦士。昨晩もあんなに激しく......私はまだ腰が痛いくらいなのですが」
戦士「魔術師とは鍛え方が違うからな! 頼むぜ、魔術師」
魔術師「しっ、仕方ありませんね、一度だけですからね?」
戦士「わーった、わーった(一度ヤっちまえばこっちのもんさ! 俺も人のこと言えねえがこの女も随分淫乱な事だ.....グヘヘヘッ!)」
アッーーーー!!!
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 21:15:55.03 ID:LbzPH1zI0
レベル順
真魔王(1000階ダンジョン)レベルカンスト340レベくらいかな
門番(ザキ取得版)89レベ
魔王(♀)87レベ
魔王城の前の森 発生モンスター54レベ
戦士53レベ
魔術師52レベ
勇者50レベ
僧侶46レベ
勇者「..............」
戦士「へんじがない ただのしかばねの ようだ」
魔術師「何を言ってるのですか、貴方は」コシイテェ.....
魔王「...........」
戦士「おい」
魔王「..........」
戦士「.....おい」
魔王「..........」
戦士「おい‼ お前だよ」
魔王「うるさい、近づくな。生臭いのが移る」
戦士「なっ…………」
魔術師「…………」ワタシハクサクナイヨネ......
戦士「てめぇ! こっちが助けてやったのに.....調子に乗るn.....」
魔王「」ギロリ
戦士「」ゾクッ
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 21:22:09.07 ID:XzSKxLCR0
このスレイカ臭い
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 21:22:11.43 ID:mkDA8sTX0
C
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 21:23:02.05 ID:LbzPH1zI0
魔王「ったく......メラゾーマくらいで何をくたびれている.....勇者のくせになまいきだ。」
魔王「.....ベホマズン」
ピロピロピーン
勇者「.........」ガバッ
戦士「! お、おい、勇者.....大丈夫......」
魔術師「⁉ (何なのこの人……あった時から只者ではないって感じはしてたけど、大魔法をいとも簡単に……恐ろしい子ッ‼)」
勇者「ふぅ.......」
戦士「(こっ、これは......アルティメット賢者モードッ! まさか先を越されるとは......くそっ!!)」
戦士「.....いくぞ、魔術師」
魔術師「えっ、で、でも......」
戦士「いいから!.....勇者、朝飯採って来る....」
勇者「.......ああ」
戦士「!!!! くそっ、これで勝ったと思うなよ!!」ザッ
魔術師「あっ、待ってよ、せんしーーー!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 21:29:13.50 ID:G8+f2pej0
文章といいストーリーといいガキ臭いな
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 21:33:35.86 ID:jLGZyOlF0
展開がいまいち伝わらんぞ
勇者「...........」
魔王「..........」
....…………………
…………
勇者「あのっ、」
魔王「その.....」
魔王「なっ、なんだ、先に要件を済ませろ.....」
勇者「え、ああ.....うん」
勇者「仲間にならないか......?」
魔王「えっ........」
勇者「べっ別に他意はない、けど、あの通り二人はまだ君が魔王だって気づいてないんだ......。だからこのまま、仲間に.......」
魔王「何が目的だ?」
勇者「え?」
魔王「停戦協定か? 私の力か? 私の身体か? はたまた私の部下達か?......まぁなんにせよ、私はお前達とは何処までもどうしようもなく、敵なのだ。仲良しごっこは毛頭もない」
魔王「.....私が言えるのはこのくらいだ。これ以上、近づけば殺すぞ。いくら終盤のお前達とは言え、今のお前達に遅れを取るほど私も柔ではない」
勇者「ならなぜ、あの時俺たちを助けたんだ?」
魔王「なに、あの魔物はちょっとした手違いで産まれた化物だった。だから私、自らの手で殺めたまでよ」
勇者「.....そっか。ならしょーがないか.....。何かさ、昔俺に剣術を教えてくれた人にあんた似ててさ、その人、鬼のように強くてさ。んでもってあんたも禁呪をあんな簡単に唱えちまうんだから、なんか別人には思えなくて」
魔王「っ………」
勇者「こんなに強い人が味方だったら魔王も怖くないなぁ.....ってさ」
魔王「......私が魔王なんだが」
勇者「それもそうか……アハハ」
魔王「……もう少し、違う出会いがしたかったな、私も」
勇者「……うん」
魔王「お前に剣術を教えた奴がどんな者かは知らんが、随分と物好きな剣を与えた物だな」
勇者「ん? ああ、これか。ははっ、なんだか随分と禍々しいよな。まるで魔王の剣みたい」
魔王「………」
勇者「でもこの剣は俺達と共に戦って来た戦友だ。あわよくばこの剣で魔王の首を落としたかったな」
魔王「......落とした"かった"?」
勇者「ああ、まさか魔王がこんなに美しい魔物だなんて思ってなくてさ。君が寝てる時に殺す事だって出来たさ……でもしたくなかった。命の恩人だからな」