さーてと寝る前に糞スレでも立てるかな!!

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
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2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 01:49:32.40 ID:FR84YVV10
数年前に実家に帰った時の話する
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 01:50:17.27 ID:FR84YVV10
就職時に上京して以来、毎年実家に帰っていたが、
近年は仕事の忙しさにかまけて
実家に帰るのは5年ぶりだった。
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 01:51:44.68 ID:FR84YVV10
出来るだけ実家での時間を作ろうと、
金曜に仕事が終わったあとに帰ることにした。
朝のうちに駅のコインロッカーにバッグを詰め込み、
終業後すぐにバッグを取って土産を買って電車に乗った。
普通電車、新幹線、特急と乗りついで、
数時間揺られた末にようやく着く田舎だ。
しかしそれでも昔に比べれば近くなったと思う。
新幹線の中で軽くビールを煽り、浅い眠りに着く。
気付けばもう特急電車への乗り継ぎ駅だった。
俺の田舎は本州から橋を渡らなきゃならない。
と言っても電車に乗ってればいいだけだが。
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 01:53:22.29 ID:FR84YVV10
時間も遅いこともあって、特急は実家の最寄り駅が終点だ。
乗り変えてしまえばあとは寝ていればいい。
新幹線から降りて、特急乗り場に向かう。
荷物も最小限だからそれ程苦にはならない。
ホームの人はまばらだった。
この時間ともなるとこの辺りはぐっと電車の利用者が減る。
指定席を買うまでもない。
さて乗ろうと思い、ふと確認すると特急券が無かった。
乗車券と一緒にポケットに入れておいたが落としたらしい。
結局、探しているうちに電車は行ってしまった。
特急はまだあるが再度特急券を買うのは懐に優しくない。
時刻表を確認するとどうやら快速があるらしい。
特急より実家に着くのは遅くなるが、快速は乗車券だけでいい。
別段急ぐことも無いと思ったので快速に乗り換えることにした。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 01:55:15.82 ID:FR84YVV10
特急に比べて快速は人がやや多かった。
とは言え、1車両に10人程度しかいないが。
俺は適当にボックス席に座って、もう一本ビールを開けた。
4人掛けのボックス席だが、誰も座らないので気楽なものだ。
新幹線に比べれば質素な座席に身を預け、またウトウトし始めた。
特急と同じく終点は実家の最寄り駅だから寝ても問題ない。
着いたら車掌が起こしてくれるだろうから、眠気に任せた。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 01:56:31.80 ID:FR84YVV10
電車の揺れで目が覚める。
どこかの駅を出発した時の揺れのようだ。
ふと見えた駅の看板を見る限りはちょうど中盤の駅のようだ。
5年ぶりでも駅の名前、順番は覚えている。
窓の外から視線を外し、再度眠りにつこうとした。
が、視線を膝に落とす寸前に向かいの席に人がいるのに気付いた。
制服を着た女の子だった。
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 01:57:44.44 ID:FR84YVV10
俺の田舎付近では小中学で電車を使うことはあまりない。
恐らくは高校生であろう。
部活で遅くなったのだろうか。
女子高生が帰宅するには随分と物騒な時間である。
しかし、何故わざわざ俺の前に座ったのか。
軽く辺りを見回すと、俺と少女の二人だけになっていた。
少女は小説を読むのに集中しているようで、
俺が起きたのにも気づいていない様子だった。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 01:59:27.29 ID:FR84YVV10
二人には広すぎる車両。
響くのは線路を行く音だけだ。
深く腰掛けていた態勢を直し、軽く伸びをする。
欠伸が出て少し涙が出た。
伸びを終えて一息吐いた時に、少女がこちらを見た。
俺が起きたのに気付いたようだ。
今ので気付かなかったら集中し過ぎだと思うが。
少女はすぐに視線を本に戻した。
眠気は消えていないが、やはり気になった。
景色を見るふりをしがなら横目で様子を見る。
肩までの黒い髪。ミディアムヘアと言えばいいんだったか。
淵の無い眼鏡をかけている。
幼いながらも綺麗な顔立ちをしていると思った。
まだ寒いからか白地のマフラーにブレザー。
スカートはひざかけを被せてあるので良く見えない。
傍らにバッグが置いてあった。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:01:04.40 ID:FR84YVV10
しかし何故俺の前に座っているのだろうか。
他に席は幾らでも空いている。
確かに時間も時間で心細さを感じたのかもしれないが、
見知らぬ男に心細さを感じない訳でもあるまい。
幾ら考えたところで自分で答えを出せる訳もなく、
かと言って直接聞くような勇気も無い。
相手が気付かないことをいいことに、
景色を見る振りはやめて正面から眺める。
どこの学校だろう、俺が学生の時にこんな制服あっただろうか。
部活帰りだろうか、荷物を見る限り運動部では無さそうだが。
何をそんなに熱心に読んでいるんだろうか。
疑問は色々と尽きないが、だんだんと思考が混濁してくるのが分かった。
空きっ腹にビールを入れたのが良くなかったのか、
はたまた仕事を終えて揺られてきた疲れが出たのか。
今思うと信じられないことだが俺はこのシチュの中、また眠ってしまった。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:03:12.92 ID:FR84YVV10
また電車の揺れで起きた。
今度は先ほど出た駅から二つ出たところだ。
目的の駅まではまだ一時間近い。
ずり落ちた体を戻し、正面を見るとまだ少女はいた。
手の小説はそのまま、こちらを見つめていた。
俺は思わず、唾を呑みこんだ。
電車の音に喉の音が混じる。
最も少女に聞こえたかどうかは分からないが。
何故か俺は見つめ返してしまった。
少しの間、視線が絡み合う。
そして先に視線を離したのは少女の方だ。
再び小説へと視線を落とした。
俺は思わずため息をついていた。
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:04:52.78 ID:FR84YVV10
が、すぐに少女は小説を閉じて膝の上に置き、
ひざかけをどけてスカートのポケットから携帯を取り出した。
恐らくメールだろう。
こちらには目もくれずカチカチとやりだした。
俺は先ほどの視線交錯のおかげですっかり目が覚めていた。
なんとなく気恥ずかしくなって、視線を落としてしまう。
が、視線を落とした先には先ほどまで見えなかった少女の足があった。
スカートは膝より少し上。
黒い靴下をはいているのが見える。
やはり運動部では無いのだろう。
綺麗な白い膝をしている。
自分の性癖もあって、視線は足にくぎ付けになってしまう。
綺麗な膝だ、さすればさぞすべすべしていることであろう。
ハイソックスにふくらはぎの半ばが締め付けられているにも良い。
出来ることならばあのスカートの下の太ももを見たいものだが。
終点までようやくあと一時間を切ったところだった。
次の駅に着いた。
冬の間はボタン式なので扉は空かない。
扉が開く音はせず、また軽く揺れながら発車する。
未だこの車両は俺と少女の二人だけだった。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:05:49.12 ID:xqIZZwpj0
通報した
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:06:32.90 ID:FR84YVV10
しばらく足を眺めていたが、ふと正面を見ると、
携帯を持ったままの少女とまた視線が絡んだ。
少し間があった。
少し少女が気恥ずかしそうにしているように感じた。

突然、少女は携帯をこちらに差し出した。
画面が見えるよう、手のひらに乗せたままで。
メール画面に文字が打ってある。
文面はごく短く、
「見たいですか?」
とだけ書かれていた。
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:08:30.46 ID:FR84YVV10
俺は思わず、え、と声をあげていた。
恐らく目を見開いていたと思う。
視線を上げると少女はすでに小説を読み始めていた。
俺が視線を上げたのを音で察したのか、
携帯を持った手を下し、膝の上に乗せた。
俺の頭の中はとにかく混乱していた。
疑問や期待や不審が入り混じり、思考が停止した。
だが、声は漏れた。
それに明確な意思も無ければ、無意識と言うには明瞭だった。
「見たい」
小さく呟いていることに俺は自分の耳を通して気付いた。
少女は特に反応しなかった。
俺は額が汗に濡れていることに気付いた。
思考を整理するかのごとく、ハンカチで額を拭う。
その間に少女は再び携帯を打ち始めた。
今度はすぐに打ち終えた。
俺がハンカチをポケットにしまうと同時に、
また少女は携帯を差し出してきた。
そこにはまたも短く、
「お金」
とだけ書かれていた。
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:10:12.52 ID:FR84YVV10
何かと考え込むのが俺の癖だ。
体が先に動くと言うのを経験したことがほとんどない。
何かにつけて考え込んでしまい、
機を逸すること幾多、今でも上司に馬鹿にされている。
しかしこの時は違った。
先ほどの言葉もそうだが、
この時も考えるよりも先に手が動いていた。
ただ、思考はいつも通りであり、
物凄い速度で財布から一万円札を取りだすのを、
こんなに早く札出せるのかよと他人事のように考えていた。
一万円札を出したのは特に意味がない。
別に一万円札しか入っていない訳でもないし、
意図して一万円札を出そうとした訳でもない。
単に、札を反射的に取り出し、それが一万円札だっただけだ。
少女は小説に視線を落したままで、携帯をしまった。
右手に小説、左手は膝の上に放り出している。
俺は取りだした一万円札を親指と人差し指で摘まんだままだ。
少女が手を出してくることは無い。
俺は一万円札を少女の膝の上に置いた。
膝に当たる髪の感触を感じたのか、
少女は視線を落とし膝を見る。
一万円札を取り、座席に置いてその上に左手を乗せた。
左手を一万円札に乗せたまま再び視線は小説へと向かった。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:11:44.49 ID:FR84YVV10
俺は金を払ったものの、少女の反応に対応しかねていた。
情けないことだが、この時うめき声のような声を漏らしてしまう。
また疑問が頭をよぎる。
もしかして金盗られた?いや、この状況でそれは無いだろう。
あ、もしかして足見るだけってことか?
それじゃ一万は高すぎるんじゃないか?
しかし一万円札を出したのは俺で、額が幾らとは言われなかった。
またとりとめのない思考に埋め尽くされようとする脳内。
しかしその思考はすぐに吹き飛ぶ。
少女の右足が動いた。
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:13:26.80 ID:FR84YVV10
床に何度か足を打ちつけて靴を脱ぐ。
そしてそのままゆっくりと座席に右足を乗せた。
右のふとももが露わになる。
綺麗な膝にも増してまっ白な太ももだ。
薄い血管が映え過ぎるほどに滑らかな肌。
先ほども言ったが俺は太ももが好きだ。
改めて考えるとこの状況には興奮を禁じ得ない。
と言うか興奮し過ぎて何が何だか分からない。
ただ、飛びかかろうと言う気は全く起きなかった。
何故かは分からない。
理性など吹き飛ぶほどの興奮であったのに。
ただ、誰かに見られていると言う感じはしていた。
後ろめたい、そう、背徳感を強く感じていた。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:14:51.66 ID:FR84YVV10
今度は左足を床に軽く打ちつけている。
靴が落ちる音が聞こえる。
また先ほどと同じようにゆっくりと左足を持ちあげる。
左足が座席についたところで、少し腰を浮かせた。
座っている位置を少し前にずらしたのだ。
つまり、開脚して股間をこちらに少し突きだす形になる。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:16:07.09 ID:FR84YVV10
白い下着。

飾り気のない、質素と言うかシンプルな下着だ。
少し小さめなのか、皺や撚りが少ない。
まるで吸いついているかのように体の形が分かる。
また俺は息を呑んだ。
少女は小説を読んでいることは変わらない。
口元は小説で隠れている。
しかし、少し顔が赤らんでいるような気がした。
俺は構わず食い入るように少女の股間を凝視した。
ふいに車内アナウンスが聞こえ、はっとする。
次の駅に着く。
急激に冷静になる思考。
この状況はまずいんじゃないのか。
人に見られでもしたら非常にまずい。
しかし少女は態勢は変えない。
先ほどと違う冷たい汗が額を伝うのを感じた。
ほどなくして電車は動き出した。
扉が開く音はしなかった。
俺は思わず息を吐いた。
少し少女が笑んだ気がした。
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:18:20.65 ID:FR84YVV10
電車が線路の継ぎ目で揺れる音。
小説のページを進める音。
俺の心臓の音。
焼けつきそうな脳内。
そして俺はもっと近くで、と言う衝動に駆られる。
そして今度は意思と口が一致する。
「もう少し近くてもいいかな?」
囁くような声になってしまったのは、
やはり誰かに見られている気がしていたからだろう。
だが、少女には確実に聞こえたはずだ。
少女の返事は無い。
態勢を変えることも無い。
ただ、小説をのページをめくった。
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:20:27.90 ID:FR84YVV10
無言の肯定。

俺はまた喉を鳴らしつつ、ゆっくりと顔を近づけて行く。
柔らかそうな曲線が視界一杯に広がる。
電車の小刻みな揺れに呼応して、
その柔らかさを強調するように震えている。
俺は座席から腰を外し、床に膝をついた。
少女に嫌がる素振りは無い。
俺は鼻先がつかんばかりに近づける。
鼻腔をくすぐる程度の微かなアンモニア臭を感じる。
脳が痺れるような甘い香り。
幾つもの音の中に、呼吸音が加わる。

ほんの数センチ先には少女の下着。
そしてその薄い布の下には未成熟であろう性器。
密着した下着はそれの輪郭を浮かび上がらせている。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:22:42.15 ID:FR84YVV10
見る以外の行動への欲求が否応なく高まる。
だがそれを抑止する欲求も同時にあった。
どう説明していいのか。
あの時の気持ちをどう言えばいいのか分からない。
その状況が極限の興奮を生んでいたと言えばいいのか。

このまま行動に移っても少女は肯定するのではないか。
これ以上の行動を起こせばこの状況は終わってしまうのではないか。
不自然な葛藤が更なる高みへと興奮を押し上げる。

自分では分からないが目が血走っていたのは確実だろう。
鼻の穴も最大限に開いていたに違いない。
俺はただひたすらに少女の股間を凝視することに没頭した。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:24:14.67 ID:FR84YVV10
電車が揺れる。
少女が身じろぎする。
俺が肩で呼吸をする。

些細なことで眼前の距離が前後する。
数センチ、数ミリ距離が変化する。
その僅かな距離近づくだけでも興奮が増し、
その僅かな距離離れるだけで落胆が押し寄せる。
そしてその興奮と落胆の狭間で俺の脳は痺れていく。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:26:10.50 ID:FR84YVV10
なだらかな下腹部。
下着のゴムの部分が僅かに肌に食い込んでいる。
シャツのせいでヘソまでは見えない。
貼りつくように曲線を浮かび上がらせる下着。
しかしその薄さでも陰毛の様子は窺い知れない。
薄めなのか、或いはそもそも生えていないのか。
今の状況ではそれを確かめることはできない。
更に下にはやや深めの一本の皺。
最初に腰を突きだした時よりもうっすらとその皺は深くなっている。
徐々に態勢が崩れるにつれ、座席に下着が引っ張られている。
そして下着の縫い目。
ちょうどその部分辺りが若干肌から浮いている。
えくぼのような窪みがある。
さすがに下着の上からでは菊門の位置までは分からない。
甘美な誘惑に満ちた少女の股間。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:28:25.57 ID:FR84YVV10
規則的な音々に突然強音が混ざる。
本を閉じる音。
少女は手早くバッグにそれを仕舞う。
だが、俺は顔を上げない。
音と脇目に動く少女の手でそれを知る。
目が離せない。
離せばこの状況が終わってしまう。
そんな予感が俺の頭を固定している。
少女の表情を見たいと言う欲求を別の欲求が強く拒否する。
バッグを閉じた後、少女に動きはない。
俺は凝視し続ける。
随分前から時間の感覚が無い。
今何時頃なのか。
一体何分見続けているのか。
もう電車の音も良く聞こえていない。
なのに少女の吐息は聞こえている気がする。
一種の覚醒状態。
この状況は間違いなく麻薬だ。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:30:03.35 ID:FR84YVV10
しかし、電車の制動による慣性は消えなかった。
また駅に着く。
緩やかに減速する電車の慣性に逆らえず、
少しのけぞってしまう。
自然、顔が上がる。
そこで俺は息を詰まらせた。
少女が俺の顔を凝視していた。

出発の慣性に任せ、再び首を垂れる。
ほんのわずかな時間、俺は呼吸を忘れた。
俺を惹きつけて止まない少女の股間。
それと同じくらいの何かが少女の顔にあった。
ほんの一瞬だったはずの視線の交錯。
表情が脳裏に焼きついていた。
表情が無いようで、有り過ぎるほどの表情。
喜悦や侮蔑などとは程遠い、雄弁な表情。
だが、その言葉が何なのかは表せない。
ただ惹きつけられる。
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:32:31.28 ID:FR84YVV10
俺は顔を上げた。
再び視線が絡み合う。
どこを見るのかの迷いは互いに無かった。
とにかく互いの眼を見る。
そのままどれくらいの時間が経ったのか。
瞬間?長時間?
いや、時間が止まっていたのかもしれない。
もしかしたら俺は言葉を漏らしたのだろうか。
それすらも自分では分からなくなっている。
不意に少女が動く。
足を座席から降ろし始めた。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:34:09.81 ID:FR84YVV10
喪失感。

またも説明のしようが無い感覚に襲われる。
とにかく何かを失ったような虚脱。
それを埋めるかのように、急激に周りの状況が頭に入ってくる。
終点を告げるアナウンス。
緩やかになっていく景色の速度。
少女がバッグのひもを肩にかける。
俺もゆっくりと座席に身を預ける。
少女が立ちあがると同時に電車は止まった。


状況が入ってくるのに、受け入れない思考。
未だ、夢のような余韻に感覚が引かれる。
終わってしまった夢に潜りこむように眼を閉じる。
少女の股間も、あの表情も瞼の裏に写真の如く残っている。
夢に埋もれていたいと言う欲求に駆られる。
が、鼻先に近づく感覚に眼を覚ます。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:36:06.20 ID:FR84YVV10
眼前に樋口一葉。
少女が差し出した5千円札。

「お釣り」

初めて聞いた少女の声だが、印象に残らなかった。
俺は無言でそれを受け取った。
少女はそれ以上何も云わず、一瞥もくれず、
そのまま電車から出て行った。

俺は何故か立てなかった。
力なく五千円札を握りしめ、虚無感に浸った。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:38:32.90 ID:FR84YVV10
見回ってきた車掌に促されてようやく電車を出た。
肌に刺さるような冷気。
その温度差が一気に俺を現実に引き戻す。
俺は夢を見ていたのだろうか。
すでに少女の姿はおろか、他の客の姿も無い。
あれが現実の出来ごとだったのか、すぐに分からなくなった。

あの出来事が俺に残したもの。
少女の股間を凝視する甘やかな夢の記憶。
瞼の裏に焼きついた少女の表情。
くしゃくしゃになった5千円札。
そしてカウパーにまみれた俺の下着だけだった。
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:39:09.58 ID:FR84YVV10
おわり
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:39:14.86 ID:c1mkRg060
神スレ
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 02:41:06.68 ID:xqeu8B2u0
糞スレだったな
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします