郁乃「だんご」恭子「さん」漫「きょーだい」

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15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:16:10.90 ID:y1zx+C6o0
しえ
16次から普通の投下ペースに戻しますね:2013/03/23(土) 21:16:21.33 ID:FuicuX5e0
郁乃「恭子ちゃんも、ふふっ、わらっ、わらってるやん!」

恭子「ちがっ、これは、ぷっくくくっ、い、郁乃さんにつられて!」

漫「…もう知らんっ!あほっ!あほっ!」

郁乃「あはははははははははははははははははっ!!」

恭子「ふっ、は、あはははっ、はははははははは!!」

漫「……」

郁乃「はあーっ…ふふっ、もうおなかいたいわ…ふう、ふ〜…」

恭子「ほんま…くるしかった……ふふっ…は、はあーっ…」

漫「…」…プイッ

郁乃「はー…なんか、どうでもよくなってもうた」

恭子「…わたしも」

郁乃「……じゃあ〜」

恭子「はい」

郁乃「…入ろっか……家」ニコッ

恭子「…ですね」フフッ
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:17:03.56 ID:GzdrWqEo0
はよせい
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:17:32.78 ID:y1zx+C6o0
急かすとさるってまた落ちるから好きにしろ
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:19:10.28 ID:y1zx+C6o0
支援
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:20:05.78 ID:FuicuX5e0
ガチャッ

郁乃「ただいま〜」

漫「…おかえり」

恭子「まだ怒っとんのか」

漫「怒ってへんもん!」

郁乃「あはは、ごめんね〜」

漫「…べつにええけど」

恭子「はあ、やっと帰ってこれたで」

漫「…お風呂沸かそっか」

恭子「そやな、頼んでええか?」

漫「うん、やるで」

恭子「ありがとう じゃあ、お風呂入って今日はもう……あ」

漫「ん?」

恭子「そういえば郁乃さん、ごはんは食べ……郁乃さん?」

郁乃「…」
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:20:44.19 ID:y1zx+C6o0
支援
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:21:59.12 ID:y1zx+C6o0
支援
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:23:58.36 ID:y1zx+C6o0
しえ
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:24:13.34 ID:FuicuX5e0
恭子「なにしとるんですか?なか入ってきたらええのに」

郁乃「…」

郁乃「いや…別に入るのがまた、どうのこうのちゅーんやなくてな」

恭子「…?」

郁乃「どうでもよくなったついでに…ぶっちゃけてまおうと思うんやけど」

恭子「!」

漫「…なにを?」

郁乃「うん、えっとな…わたし、付きあってるひとがおるんやけど」

漫「! やっぱり!」

郁乃「あはは、知っとった?」

恭子「…」

郁乃「そんで…このまえ、プロポーズされて……結婚しようと思っとる」

恭子「…」

恭子「え?」


――――…………
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:26:23.92 ID:y1zx+C6o0
しえn
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:30:05.56 ID:FuicuX5e0
――数か月後

えり「以上が、明日のだいたいの流れになります」

郁乃「は〜い」

えり「おふたりには、バージンロードで花嫁さんに付き添っていただきますので、時間までにこちらの控室にお願いしますね」

漫「は、はいっ!」

恭子「…」

漫「がんばろな、恭子ねえちゃん!」

恭子「気張りすぎやろ…」

漫「やって…初めてやし…」

えり「そんなに心配なさらなくてもだいじょうぶですよ」ニコッ

漫「ううぅー…恭子ねえちゃん、しっかりやってな…?」

恭子「こっちの台詞や」

えり「ふふっ、仲のいいご姉妹ですね」

郁乃「えへへ〜」

恭子「…」
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:33:12.99 ID:XnC5wslK0
支援
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:33:21.10 ID:zxppJ0Hf0
誰か前スレのhayabusaのurl持ってたら下さい!
29 忍法帖【Lv=6,xxxP】(1+0:15) :2013/03/23(土) 21:33:37.33 ID:6wzCmFlq0
C
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:34:16.84 ID:FuicuX5e0
――恭子の部屋

恭子「はー…つっかれた」グデン

恭子(本当に明日だいじょうぶなんかな……ウエディングプランナーさんは、できる人みたいやったけど…)

恭子「…」

恭子(郁乃さんの相手も、ええ人そうやったな…)

コンコン

恭子「! はい」

「恭子ちゃん、いまだいじょうぶ?」

恭子「え?…ええ、まあ」

「やったら、ちょっとお話せえへん?」

恭子「ええですよ、ドア開いてます」

「あ、いや……う〜ん」

恭子「…? なんですか?」

「……恭子ちゃん、ドアのまえ座ってくれん?」

恭子「…??」
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:34:34.61 ID:6wzCmFlq0
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:37:08.70 ID:y1zx+C6o0
支援
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:38:15.80 ID:FuicuX5e0
恭子「…」チョコン

恭子「…座りましたけど」

「わたしも座ったで〜」

恭子「なんでわざわざ、こんな…」

「ふふ〜なんかおもろいやん」

恭子「…」

「ちゅーのは冗談で…このほうが話しやすいかなって、おたがい」

恭子「…」

「わたしら、面と向かって話すん苦手やん?」

恭子「…そうですね」

「ほんまそういうとこ、どうしようもないな〜」

恭子「…はい」…フフッ

「えっと〜…恭子ちゃん」

恭子「なんですか?」

「……ごめんね」
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:38:36.35 ID:zxppJ0Hf0
>>31
ありがとうございます!
入院中の元監督もこれで元気になりそうです!
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:41:11.30 ID:y1zx+C6o0
しえ
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:42:17.23 ID:FuicuX5e0
恭子「…なんで謝るんですか」

「苦労をかけるで まあ、今までやってそうやけどな〜」

恭子「…そんなん」

「でも、今まで以上にや わたし、嫁いでまうんやから」

恭子「…」

「ふたり暮らしは…大変やろ」

恭子「…べつに」

恭子「お金さえ送ってもらえればええですわ」

「ひどっ!わたしはお金だけの女なん〜…?」

恭子「…」

「…でも、ありがとうね」

恭子「やから別に…」

「言い出せなかったのはな、その気がかりのこともあってん」

恭子「…」

「平気やなくても…平気や言うて、送り出してくれちゃうからな、恭子ちゃんは」
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:44:58.43 ID:y1zx+C6o0
支援
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:46:24.11 ID:FuicuX5e0
恭子「…ほんまに平気ですて」

「ふふっ、そか?」

恭子「そうですよ」

「ならええんやけど〜」

「……それにな、逆の心配もしてたんやで」

恭子「逆…?」

「うん」

恭子「なんですか、それ」

「やから…引き止められたらどないしよ〜、って」

恭子「…」

「行かないでって言われてもうたら……言うてくれたら」

恭子「…」

「わたし、今からでもぜんぶ辞めれてまうから」

恭子「…」

恭子「…言いませんよ」
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:49:34.04 ID:y1zx+C6o0
支援
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:50:23.24 ID:FuicuX5e0
「…そっか」

恭子「そうです」

「そんならええんや」

恭子「……」

恭子「…友だちが、グッピー飼ってるんですけどね」

「うん?なんの話?」

恭子「ここにおるうちに、聞いておこうと思って」

「…?」

恭子「グッピーて、卵胎生いうて、おなかんなかに卵があって…子どもができると、妊娠みたいにおなか膨らむんですて」

「…ふうん?」

恭子「ええと……郁乃さん」

「なあに?」

恭子「…わたしが、生まれる前のこと、憶えてます?」

「…」

恭子「わたしが…お母さんのおなかにいたころのこと」
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:52:12.83 ID:cc19nVmv0
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:53:09.89 ID:FuicuX5e0
「恭子ちゃんが…おなかにいたころ、か…」

恭子「…」

「そら、憶えてるよ」

恭子「…わたし、自分はもちろん、漫ちゃんの時のことも、よう憶えてなくて…」

「まあ、まだちっちゃかったもんな〜」

恭子「…どんなかんじやったんですか」

「ん〜…そやなあ」

恭子「…」

「恭子ちゃんのお母さんが、こう、座っとって…わたしが寄ってって、さわらしてもらってん」

恭子「…」

「わたしも、おっかなびっくり手をのばして、くっつけて」

恭子「…」

「さわった瞬間…恭子ちゃんが、おなかをポンって蹴ったんが分かった」

恭子「…へえ」

「どんな子なんやろ…どんな子が、わたしの妹になるんやろって、思ったな」
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:57:03.68 ID:y1zx+C6o0
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 21:57:32.15 ID:FuicuX5e0
恭子「妹に、なる…」

「ほら、おねえちゃんと違って、妹って最初からおるもんやないやん?」

恭子「…」

「やから…すっごい不思議やった」

恭子「…そうですか」

「……なあ、恭子ちゃん」

恭子「なんですか?」

「わたしがいなくなるん…さみしい?」

恭子「…」

「ん〜?さみしい?わたしおらんと、さみしい〜?」

恭子「…そら」

「…」

恭子「そら……さみしいですよ」

「…」

恭子「むっちゃ、さみしい」
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:00:11.96 ID:y1zx+C6o0
とうとう嫁いでまうのか
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:01:13.52 ID:FuicuX5e0
「…うん、そやんね」

恭子「…なんですか、それ」

「わたしも…むっちゃさみしい」

恭子「…」

「ほんとは、そんだけやったんかもしれんなあ…」

恭子「…そんでも、引き止めませんよ」

「うん」

恭子「…」

「それでええんよ」

恭子「…」

「明日…送りとどけてくれるんがふたりで、ほんとによかった」

恭子「…」

「バージンロード、よろしくね」

恭子「…」

恭子「はい」
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:04:23.96 ID:6wzCmFlq0
C
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:04:46.94 ID:y1zx+C6o0
支援だよー
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:05:06.83 ID:FuicuX5e0
「じゃあ、わたし漫ちゃんともお話しするで」

恭子「はい」

「あ……そや、忘れとった」

恭子「…?」

「さっきな、買ってきてん」

恭子「…なにを?」

「肉まん」

恭子「…!」

「よかったら食べて〜」

恭子「…はい」

恭子「やったら、あとでこっそり食べますわ」

「うん」

恭子「おやすみなさい」

「おやすみ、恭子ちゃん」


――――…………
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:07:35.15 ID:y1zx+C6o0
支援
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:08:15.16 ID:FuicuX5e0
――控室

漫「人、人、人…ひと、ひと、ひと…」

恭子「…」

漫「あかん…また緊張してきた…」

恭子「…」

漫「なあ、どうしよ、どないしよ恭子ねえちゃん」

恭子「…なにがやねん」

漫「なにがて、え、あれ、なにがやろ?」

恭子「…おちつき」

漫「そ、そやな、そやわ」

恭子「…」…ハァ

コンコン

漫「ひゃっ!」

「そろそろお時間ですしー」

恭子「…はい」
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:12:36.01 ID:FuicuX5e0
漫「じ、じかん…」

恭子「いくで、漫ちゃん」

漫「…うん」

…ガチャ

郁乃「…」

恭子「…!」

郁乃「あら、ふたりともよう似合っとるね、その服」

漫「う、うんっ」

恭子「…」

郁乃「わたしのウエディングドレスもなかなかのもんやろ〜?」

漫「うんっ、す、すっごい似合っとるで!」

郁乃「ふふっ、ありがと〜」
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:15:42.91 ID:y1zx+C6o0
支援
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:18:10.62 ID:FuicuX5e0
漫「な、郁乃ねえちゃん綺麗やんな、恭子ねえちゃん」

恭子「…」

漫「恭子ねえちゃん?」

郁乃「…」…フッ

郁乃「ふたりとも」

漫「!」

郁乃「そろそろやで」

「それでは、新婦のご入場です」

…ガチャン!

パパパパーン パパパパーン

えり「カメラをお持ちの方はどうぞ前に…」

パパパパン パパパパン パパパパン パパパパン

郁乃「…」

郁乃「行こか」
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:24:02.87 ID:FuicuX5e0
「行こか」

…ああ

「いくのー!」「おめでとー!」「おめでとー!」

このひとは、いっつもそうや

「ありがとな〜」

ふわふわっと、いなくなって

「…」

…言わないと

「…いっ……」

だれかの家族になってまうんやから

「い……」

その前に言わないと

「……お…」

「ん?」

……言わないと
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:24:57.70 ID:xtpvn7/z0
支援
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:29:30.00 ID:zxppJ0Hf0
支援
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:30:13.02 ID:FuicuX5e0
「……」

「恭子ちゃん?」

「…お、ね……ちゃ…」

「…!」

「……おねえ、ちゃん…」

「……」

「…おねえちゃん…し……しあわせに…」

「……」

「しあわせに……なってな…?」

「……」

「…うぅ…うええぇ…」

「…」

「うえええぇぇ…ううぅ……」

「…あほ」

「もう……じゅうぶん…しあわせもんや、わたし…」
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:30:56.09 ID:y1zx+C6o0
しえ
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:36:12.31 ID:FuicuX5e0
…………

漫「なあ…恭子ねえちゃん」

恭子「…なに?」

漫「恭子ねえちゃんも、いつかお嫁に行く…?」

恭子「…どうやろなあ」

漫「…」

恭子「いやか?」

漫「ううん…いややない」

恭子「…」

漫「でも、やっぱさみしいな」

恭子「…うん」

漫「でも…でもな」

恭子「ん?」
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:37:33.48 ID:6wzCmFlq0
C
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:40:09.98 ID:FuicuX5e0
漫「そんでもきっと……きっとな…」

恭子「…」

漫「きっと、むっちゃ嬉しいとおもう」

恭子「……」

漫「な、そやない?恭子ねえちゃん」

恭子「…」

漫「恭子ねえちゃん?」

恭子「…うん」

漫「!」パァッ

恭子「そやな きっと…嬉しい」

漫「うん」

恭子「今日みたいに」

漫「…うんっ」ニコッ


――――…………
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 22:42:08.76 ID:y1zx+C6o0
支援
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
――教室

花子「あーもう、まーたテスト週間かよー何回やんだよテストー」

ゆみ「まあ、こればかりはどうしようもないな」

花子「テストが終わっても追試があるんだもんなー…いい加減にしてほしいよまったく」

智葉「赤点取らないように頑張ればいいんじゃないのか?」

花子「うあ……ゆみに言われるより、ナチュラルなぶん来るものがあるな…」

ゆみ「まったく…バカなことばかり言って」

花子「ちぇー、わーったよ勉強するよ」

智葉「じゃあ帰るか」

花子「おー、行こうぜ恭子ー」

恭子「…」

花子「…恭子?」

恭子「ほえ?」

花子「なにボーっとしてんの?帰ろうってば」

恭子「え……あ、いや今日は…」