1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代行
FuicuX5e0
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:09:42.04 ID:mlH2jvMn0
支援なのよー
3 :
代行感謝:2013/03/23(土) 15:11:04.42 ID:FuicuX5e0
4 :
とりあえずこの辺から:2013/03/23(土) 15:12:19.18 ID:FuicuX5e0
――街
純「やー、すっげえ下手くそが力任せに太鼓叩いてんのが見えたからさ、壊れるぞって言おうと思ったんだよ」
恭子「…」
純「そしたら漫のねーちゃんなんだもんな、ははははは!」
恭子「…」カァ
純「…ま、かっこ悪いとこなら俺も見られたし、これでおあいこだな」
恭子「…なにがや」
純「ほら、バスケの」
恭子「あれは……べつに、かっこ悪ないし…」
純「いいんだって、俺がかっこ悪いと思ってんだから」
恭子「…」
純「だからおあいこ、っす」
恭子「…」
恭子「…うん」…コクン
純「よしっ」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:13:42.35 ID:/AwcypcI0
支援ヤデー
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:14:09.57 ID:FuicuX5e0
純「で、なんかあったんすか?」
恭子「…」
純「あー…こんなとこで聞く話でもねーか……つーか俺が訊くことでもねーのかな、これ」
恭子「……ううん」
純「え、いいんすか?」
恭子「…わたしも、誰かに話しちゃいたい」
純「…」
恭子「かも」
純「ん…じゃあどっか、店入りますか」
恭子「…」コクン
純「そういやこの辺に、変な名前だけどうまいラーメン屋があって…」
恭子「…「カツ丼」やないやろな」
純「あれ、知ってんの?そんなら」
恭子「知ってるけど……却下や」
恭子「店はわたしが決める」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:16:08.98 ID:FuicuX5e0
――「うたちゃん」
シロ「…はい、ゴマとみたらし」コトン
恭子「ごめんな、もう閉めるとこやった…?」
シロ「ううん、だいじょうぶ…」
シロ「じゃあ…わたしあっちで休んでるから」
恭子「うん、ありがと」
シロ「ごゆっくり」
純「知りあいっすか?」
恭子「ん…いっかい、ここに来ただけやけど」
純「ふーん」
シロ「…」グデーン
純「おお…すげー休みっぷり」
恭子「…なあ、純ちゃん」
純「ん?なんすか?」
恭子「きょう…漫ちゃんどんなかんじやった?」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:18:58.32 ID:KsssIK680
支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:20:10.67 ID:FuicuX5e0
純「どう、って…」
恭子「…」
純「なんか…目に見えて凹んでて、ぜんぜん元気なかったけど」
恭子「…そっか」
純「ケンカでもしたんすか、漫と」
恭子「ううん……漫ちゃんとはしてへん」
純「じゃあ…」
恭子「ケンカしたんは、わたしと郁乃さんや」
純「郁乃さん…って、えっと…」
恭子「姉、やな……血はつながってへんけど」
純「……」
恭子「あ…べつに、そのことで変なかんじやったりはせんよ」
純「…えっと」
恭子「ふつうの姉妹…ちゅーても知らんけど、たぶんそこらの姉妹よりは仲ええと思うくらいで……」
恭子「いる、つもりやったんやけど…」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:21:16.79 ID:KsssIK680
支援
11 :
忍法帖【Lv=5,xxxP】(1+0:15) :2013/03/23(土) 15:22:29.20 ID:6wzCmFlq0
来てたか
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:26:20.95 ID:FuicuX5e0
純「だけど、なんすか?」
恭子「なんや…分からなくなってもうた」
純「…」
恭子「ちょっと前にな、郁乃さんがわたしに言うてくれたんや」
純「なんて?」
恭子「なんかあったら、わたしや漫ちゃんに真っ先に言うから、て」
純「…へえ」
恭子「わたし…たぶん、嬉しかったんやと思う …やって、なんか家族っぽいやろ?そういうん」
純「ぽい、って…」
恭子「そんで浮かれあがって……やから、そうじゃないって言われて、自分でもアホかって思うくらい悲しゅうなって…」
恭子「そういうんやない、そういうことやないと頭で分かっても…全然おさまらんかった」
純「…」
恭子「あのひとは、いっつもそうや…ふわふわっと、つかまえたような気にさせて」
恭子「……」
恭子「…わたしを置いてくんが上手いひとやった」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:26:31.06 ID:KsssIK680
支援
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:32:24.84 ID:FuicuX5e0
恭子「純ちゃん、わたしな、今でもたまにちっちゃい頃の夢見んねん」
純「夢…?」
恭子「うん 本当にあったこととそうじゃないことが、ごちゃ混ぜになったみたいな夢」
純「…ふうん」
恭子「ちっちゃい、子どものわたしは、郁乃さんに構ってもらいたくてしょうがなくて…」
純「…」
恭子「でも、いっつも置いてかれとった」
純「…それは、ただの夢なんすよね?」
恭子「たぶん、な …あんま憶えてないんや、ちっちゃい頃のこと」
純「……だんご、いただくっす」
恭子「あ、うん」
純「…」パクッ、パクッ
恭子「ごめんな…こんな話して」
純「いや、それは俺が聞くって言ったことだから」パクッ
恭子「…ありがと」…フフッ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:32:35.94 ID:KsssIK680
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:36:49.59 ID:y1zx+C6o0
支援
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:37:04.54 ID:KsssIK680
支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:38:11.89 ID:FuicuX5e0
恭子「わたし、軽くコンプレックス入っとんのかなあ…」
純「つーと?」
恭子「やって、普通のことやろ?家族でも、話せないことは話せへんって」
純「まあ…否定はしねーけど」
恭子「わたしやって、そういう言われて分からんわけやない……のに、なんか不安になってもうて…」
恭子「…そのくせいざ目の前で泣かれたら、怖なって、なんもできんで…そんで庇われて怒っとる」
純「…」
恭子「なんや、自分で言ってて恥ずかしなってきたわ……かっこわるいな」
純「…べつに」
恭子「ん…?」
純「なんも、かっこわるいことねえっすよ」
恭子「…そか?」
純「そうだよ それだって、結構普通だっつの」
恭子「…」
恭子「そっか」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:40:01.90 ID:y1zx+C6o0
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:40:56.75 ID:y1zx+C6o0
支援ァ!
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:41:09.32 ID:KsssIK680
支援
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:41:39.42 ID:y1zx+C6o0
支援ぞ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:42:21.41 ID:kij+GftjO
そんな何度も立て直すとか速報の方がいいんじゃないのか
24 :
次から気を付けるっすわ… 今回はこれでもう終わりにするんで:2013/03/23(土) 15:44:51.79 ID:FuicuX5e0
恭子「純ちゃんさ」
純「うん?」
恭子「「だんご三兄弟」って知っとる?」
純「…?」フルフル
恭子「むかーし流行った歌なんやって…わたしも、郁乃さんが歌っとるのしか聞いたことないんやけど」
純「ふーん?」
恭子「こうやって、だんごが一つひとつ並んどるやろ」パク
純「え、食べちゃうんすか」
恭子「四つあったからな、これで三兄弟や」
純「なんだそれ、結局どういうことなんだよ」
恭子「やから、いちばん上が長男で、いちばん下が三男…その間が次男なんやって」
純「えらい適当なんだな…」
恭子「そんなもんやって みんな、バラバラに生まれて、別々に生きとって…」
純「…」
恭子「家族って串に刺さっとるだけや」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:44:57.83 ID:y1zx+C6o0
どのくらい投下終わってるんです?
支援だし
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:45:09.03 ID:KsssIK680
支援
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:47:22.09 ID:y1zx+C6o0
意図的に何話にも分けてるんじゃなきゃここでいいと思うけどねー
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:47:24.41 ID:6wzCmFlq0
C
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:49:07.55 ID:y1zx+C6o0
支援なのよー
30 :
>>25 だいたい全体の5分の4くらいっす:2013/03/23(土) 15:50:42.13 ID:FuicuX5e0
恭子「べつに、ひねとるわけやないで?ただもうちょっと、割り切ったほうがええんやろなあって、だけで」
純「…」
恭子「わたしも…もう、子どもやないんやし」
純「んー…」…ポリポリ
恭子「ん、どしたん?」
純「いや……あー、よくわかんねー!」
恭子「!」ビクッ
純「考えるのは得意じゃねーんだよな、やっぱ」
恭子「そ、そか…」
純「…漫のねーちゃんさ」
恭子「うん」
純「これ食べ終わったら、もうちょっと付きあってくれません?」
恭子「…ええけど、なんで?」
純「いーからいーから」
恭子「…??」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:52:23.54 ID:y1zx+C6o0
支援
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:53:01.42 ID:KsssIK680
支援
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:56:41.38 ID:FuicuX5e0
恭子「じゃあ、そろそろ行こか」
純「ああ」
シロ「…」グデーン
恭子「あ…なあ、小瀬川さん」
シロ「…なに?」
恭子「今日のこと、花子には…」
シロ「…わかった」コクン
恭子「ごめんな」
シロ「ううん…そういうことって、あると思うから」
恭子「…うん」
シロ「あと……これ」
恭子「ん、なんや…?」
シロ「…特大おはぎ」
シロ「三尋木さんが、サービスだって」
――――…………
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 15:57:30.13 ID:KsssIK680
うたたんのおはぎが食べたい
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:00:58.91 ID:KsssIK680
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:02:06.94 ID:FuicuX5e0
――公園
恭子「…なに、ここ?」
純「ここ たまに来るんすよ、この公園」
恭子「へえ」
純「ほら、バスケのゴールがあるだろ?ちょっとちっちゃいし、ボロっちいけど」
恭子「…あれ、使えるん?」
純「余裕だって、ほらっ」シュッ
…シュポン!
純「うまいもんっしょ?」ニッ
恭子「ボール…持ってきてたんか」
純「まーねっ」ドヤッ
恭子「…」
恭子(べつに褒めたつもりはないんやけどな)
純「なあ、ダヴァンとやったときのフェーダウェイ、おぼえてる?」
恭子「フェーダウェイ…?」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:03:21.89 ID:KsssIK680
支援
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:08:01.53 ID:FuicuX5e0
純「ほら、7点差追っかけてるときのさ、俺がこう、フェイント入れて」
恭子「…??」
純「……えっと」
純「…こう、うしろにぴょんって」ピョーン
恭子「! あれか!」
純「そう、あれあれ!あれ、結構よかったっしょ?」
恭子「うんっ!」
純「まあ、入ればもっとかっこよかったんすけど…」
恭子「あ……いや、でも…」
純「で!それはいいとして、だ」
恭子「うん」
純「あれ、だいたいここ」トントンッ
恭子「…?」
純「ダヴァンがこの辺にいて…俺がこのへんから、こう跳んだんだ」ピョン
恭子「…」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:08:14.39 ID:KsssIK680
支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:14:08.72 ID:FuicuX5e0
純「…入ると思うすか?」
恭子「…? シュートが?」
純「そ もっかいここでおんなじことやって、入ると思う?」
恭子「…わからへん」フルフル
純「そっか」
純「じゃあ、そこで見ててくださいよ」
恭子「…?」
純「絶対入るから」…クラッ
恭子「…」
純「」シュッ
ヒュー……
恭子「…」
…シュポン!
恭子「!」
純「な?」ニィッ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:16:59.32 ID:KsssIK680
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:20:02.14 ID:FuicuX5e0
恭子「な、なんで…入るって、分かったん…?」
純「ん?」
純「んー…なんつーか、やっぱ全然違うからかな」
恭子「…?」
純「ダヴァンがここにいるかどうかで、おんなじシュートでも全然違うんだ だから簡単で……見てて、なんとなく分かんないすか?」
恭子「…ええと」
純「あんときのシュートみたいに、いいと思った?」
恭子「あ……そうでもない、かも」
純「だろ?そういうことなんだって」
恭子「…?」
純「こーいうのは、練習にはなっても実践とはやっぱ別もんでさ だから…ひとりでやってもあんま面白くないし…」ダム、ダム
純「ほんとにいいって思えるのは、やっぱたいてい相手がいるときなんだよ」シュッ
シュポン!
純「…よくわかんねーけど、漫のねーちゃんだってそうだと思うんだよな」
恭子「え、わたし?」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:20:58.10 ID:KsssIK680
支援
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:26:52.82 ID:FuicuX5e0
純「俺はそんなあたま回るほうじゃねーしよ、あんたがどーすればいいのかなんてわかんねー」
純「だから、せっかく話してくれても、アドバイスとか全然できないけどさ」
恭子「…」
純「それでもお姉さんや……漫と、ちゃんと話さなくていいのかよとは思うんだよ」
恭子「……」
純「ひとりで勝手に考えて、帰って、割り切りますだの子どもじゃないからだの言うんで、ほんとにいいのかよって…思う」
恭子「…純ちゃん」
純「…なんならやってみる?」ダム、ダム
恭子「……」
純「ワン・オン・ワン」ダム、ダム
恭子「…ごめん」
純「ん」
恭子「わたし……いそいで帰らなあかんから」
純「…そいつは残念」ニッ
――――…………
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:28:38.47 ID:KsssIK680
支援
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:32:00.86 ID:FuicuX5e0
恭子「はあっ……はぁ…」タッタッタッタッタッ
恭子(もう…すっかり日ぃ暮れてもうたな…)
恭子「……はっ、はあっ…」タッタッタッタッ
恭子(晩ごはん、食べてんのやろか…)
恭子「…はぁ……はー…」タッタッタッタッ
恭子(あ……でも、わたし、要らんって言うてもうたな…)
恭子「はー……ふうっ…」タッタッタッ
恭子(……)
恭子「はー…はー…」タッ、タッ、タッ…
恭子(…言うてもうたけど、食べたいなあ)
恭子「…ん……見えた」タッ、タッ…タッ…
恭子「はー……はー…」…テク、テク
恭子(ひっさびさに走ったわ……こっからは歩こ…)
恭子「…ふう……はー…」
恭子(……息切らして帰るんは、さすがに恥ずいしな)
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:32:11.25 ID:KsssIK680
支援
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:38:04.24 ID:FuicuX5e0
――家のまえ
恭子(…なに緊張してんねん……自分の家やのに)スー…ハー…
恭子「…よし」
…ガチャ
恭子「……」
漫「…!! 恭子ねえちゃん…!?」
恭子「…ただいま」
漫「恭子ねえちゃん!」…ダキッ
恭子「!? ちょ……すずちゃ…」
漫「あほ、どっ…どこいって……うえ…うえええ、うえぇえええぇぇ…!!」ギューッ
恭子「……漫ちゃん?」
漫「うええぇええええぇ……!」ポロポロポロ
恭子「……」
漫「ひっく…うえぇ、きょ、こねえちゃん……いくのねえちゃんが…いくのねえちゃんが…」ポロポロポロ
恭子「……え?」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:38:36.45 ID:KsssIK680
支援
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:44:09.04 ID:FuicuX5e0
恭子「はい…はい……わかりました、はい、失礼します」ガチャン
漫「……なんやって?」
恭子「郁乃さん、今日は会社有給取っとった、って」
漫「……うえええぇええぇ」ポロポロ
恭子「…漫ちゃん」
漫「ひっく……きょ…これえちゃんがわるいんや……ひっ、きょ……ぇちゃんが…いくろね、ちゃ、と…けんかしたから……やから…」ポロポロポロ
漫「…いくのねえちゃ……か…かえっ、かえって……こないんやんか…!」ポロポロポロ
恭子「……」
漫「……らのに…きょうこねえちゃんまで、ひっく、かえったらおらんし……けーたいおいてくし…あほ……あほや…うええぇ……きょ…きょうこねえちゃんのあほお……!!」ポロポロポロ
恭子「……」
漫「うえぇ……うえええ…」ポロポロポロ
漫「……ひっく…うぇえ……んっ…」ポロポロ…グシグシ
漫「…ごっ…………ごめんな、さい……う…うち……」…ポロ
恭子「いや…漫ちゃんの言う通りや」
恭子「…ごめんな」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:44:51.75 ID:KsssIK680
支援
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:49:29.13 ID:GzdrWqEo0
し
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:50:11.04 ID:FuicuX5e0
恭子「つまり、いつもみたく会社に行くふりして、家を出たわけやな?」
漫「…うん」
恭子「そんで、この時間まで帰って来ないし、連絡も取れないと…」
漫「…」…コクン
恭子「そか」
漫「…」…ポロ
恭子「…よし」
漫「……どうするん?」ポロポロ
恭子「とりあえず…もう一本電話するで」
漫「…うん」…グシグシ
恭子「…」
恭子(……漫ちゃんはつよいな…この家で、ひとりぼっちで…わたしらのこと、ただ待ってられるんやから)
ピポパ…Prrrrr
恭子(わたしとは、えらい違いや)
靖子『はい、ラーメンの「カツ丼」です』
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:52:28.16 ID:KsssIK680
支援
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:53:04.21 ID:XMGwIZzT0
福路美穂子ちゃんの美乳揉みたい
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:53:45.33 ID:KsssIK680
あとの支援は頼んだ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:54:35.20 ID:XMGwIZzT0
C
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:56:04.15 ID:FuicuX5e0
恭子「靖子さん、あの、郁乃さんそっち行ってます?」
靖子『ん、恭子か?なんだいきなり…郁乃?』
恭子「うん、郁乃さんに…ええと、きょう、郁乃さんと会ってへんですか?」
靖子『いや会ってないが……郁乃がどうかしたのか?』
恭子「…」
靖子『おい、恭子…?』
恭子「……帰ってこないんです」
靖子『…え?』
恭子「きのう、わたしが郁乃さんとケンカして、そんで……郁乃さん、帰ってこんし、連絡も取れんで…」
靖子『…恭子、おまえ、だいじょうぶなのか?』
恭子「だいじょ……ん、いや、正直微妙ですけど…」
靖子『…』
恭子「……漫ちゃんがいてくれるで、なんとか」
靖子『…そうか』
恭子「…他あたってみます あ……仕事中にすいません、じゃあ」…ガチャン
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 16:56:44.68 ID:n7KD9Eq/0
支援
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:02:11.95 ID:FuicuX5e0
漫「…靖子さんに掛けたん?」
恭子「うん…でも知らんって」
漫「そっか…」
恭子「…」ジー
恭子(写真……郁乃さん、なんでこの写真見て泣いとったんやろな…)
恭子(怒るばっかで…悲しむばっかで、いつの間にかそんなことどうでも良くなっとった…)
恭子「…あほやな、ほんま」
漫「へっ…?」
恭子「…」
恭子「…いくで、漫ちゃん」
漫「え…でも」
恭子「どうせ、そんな遠くには行ってへんて…探しいこ」
漫「…」
恭子「…ほらっ」ギュッ
漫「あ…」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:08:13.56 ID:FuicuX5e0
漫「……恭子ねえちゃん」
恭子「ん…?」
漫「手…」
恭子「…いやか?」
漫「う、ううん、そうやなくて…」
恭子「…」
漫「ふるえとるね」
恭子「…ごめん」
漫「んーん…なんか、ちょっと安心した」
恭子「…そか」
漫「えへへへ」
恭子「じゃ、いこか」
漫「うんっ」
しえ
63 :
忍法帖【Lv=5,xxxP】(1+0:15) :2013/03/23(土) 17:14:20.90 ID:6wzCmFlq0
C
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:15:01.33 ID:FuicuX5e0
――映画館
塞「いらっしゃ…あれ、さっきのお客さん?」
恭子「あの、人を探してるんですけど」
塞「…?」
恭子「この人、今日来てませんか?」写真ミセ
塞「んー…たぶん来てないと思いますけど……エイスリーン」
エイスリン「ハイ!」ヒョコン
塞「この人、探してるみたいなんだけど、見た?」
エイスリン「ムー…」マジマジ
恭子「…」
漫「み、見ました…?」
エイスリン「…キョウハ、ミテナイ」フルフル
恭子「そうですか…」
エイスリン「デモ、ホンヤサンデ、ヨクミル!」
恭子&漫「!!」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:20:04.77 ID:FuicuX5e0
――「嶺上堂書店」
咲「ああ、確かに常連さんです」
恭子「!」
咲「素敵な本を買っていかれるので、よく覚えてますよ」ニコッ
漫「じゃ、じゃあ、今日は来てないですか?」
咲「え?えっと…今日はいらっしゃってないですね」
恭子「…そうですか」
咲「お探しなんですか…?」
恭子「…ええ、まあ、ちょっと」
咲「よかったらお手伝いしますよ?京ちゃーん!」
恭子「え、いや…」
京太郎「どしたー?」ヒョコン
咲「お客さんがね、人探してるみたいなんだけど、暇ならてつだ
恭子「い、いえっ、そこまでは、申しわけないですから…!」
咲「…? そうですか?」ポカン
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:23:13.39 ID:6wzCmFlq0
C
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:25:07.49 ID:FuicuX5e0
――街
恭子「ここにもおらんか…あと、どっかほかに心当たりある?」
漫「…」…フルフル
恭子「んー…となると」
漫「恭子ねえちゃん、ちょっとそこのベンチで休も…うち疲れたで」
恭子「…うん、そやな」
漫「ふうー…」チョコン
恭子「…」チョコン
漫「なあ…恭子ねえちゃん」
恭子「ん?」
漫「…言わんほうがええこと言ってええ?」
恭子「なんやそれ…」
漫「おなかすいた」
恭子「あー…… あ」
恭子「おはぎ、あるで」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:30:00.10 ID:FuicuX5e0
漫「わ…なにこれ、でかっ…!」
恭子「特大なんやって」
漫「へええ…いくらするん?」
恭子「さあ…タダでもらったで」
漫「!? なんやそれ!」
恭子「まあええから食べよ、おなかすいたんやろ」
漫「うん えっと…ちぎってええの?」
恭子「そら…ちぎるしかないやろ」
漫「ん……やっ!」ブチッ
恭子「…」ブチッ
漫「ぷっ…なんか変なかんじ」…パクッ
恭子「ん、そやな」…パク
漫「でもさ…」モグモグ
恭子「ん?」モグモグ
漫「これ、結局ふつうのおはぎやんね」フフッ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:35:06.41 ID:FuicuX5e0
漫「ふう、ごちそうさまっ」
恭子「うん」
漫「よしっ、探しに行こか」
恭子「…ん、そやな」
花子「あれ、恭子…?」
恭子「!」
花子「やっぱ恭子じゃん!何やってんのーこんなとこで」
恭子「花子こそ何しとんの?」
花子「わたしは補講がえりっ」ブイッ
恭子「…」
花子「赤点のペナルティとか言って、分かるまで帰さんぞーってかんじ ウケるだろ?」ケラケラ
恭子「…」…ハァ
花子「つーかなによ、学校サボって今度は何ランドに行ってきたんだって?」
恭子「あ……いや、今日は…」
花子「ん?あれ、恭子、こちらのかわいこちゃんは?」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:40:10.36 ID:FuicuX5e0
漫「い、妹の漫ですっ、はじめまして」ペコッ
花子「おー、この子が噂の!」
恭子「噂なんかしてへんやろ…」
花子「恭子の友だちの浅見花子でっす、よろしく」
漫「は、はいっ…」
花子「おー…おー!なになに、かわいい妹じゃん!なんで隠してたんだよ恭子ー」
恭子「べつに隠してもないわ…」
花子「で、なにしてんの?こんなところで、こんな時間に」
恭子「そうや…花子、この人見んかった?」
花子「んー…?もしかして、これが上のお姉さん?」マジマジ
恭子「…そうやけど」
花子「やっぱり、だーと思った」ニシシ
恭子「…」
花子「ちなみにさっき見たけど」
恭子&漫「!!」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:44:41.59 ID:J6oHy42N0
ふんふむ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:45:14.21 ID:FuicuX5e0
花子「あ、いや…わかんねーな、こんなかんじの長い黒髪のひとを見かけたってだけで…遠めだったし、顔はよく見てないけど」
花子「なーんか目立つ感じのひとだったからさ、憶えてんだよね」
恭子「そのひとっ!」
花子「お、おう!?」
恭子「…そのひと、どっち行ったか分かる?」
花子「え?えっと……あっち?」ユビサシ
漫「恭子ねえちゃんっ!」
恭子「うん、わかっとる」
花子「えーと…?」
恭子「花子、ありがと、うちらちょっとそっちのほう行くで」
花子「え、うん…じゃあ」
恭子「うん、またあした、学校で!行くで漫ちゃん!」
漫「うんっ!」
花子「…??」
花子「よくわかんねーけど……がんばれよー」フリフリ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:45:44.38 ID:6wzCmFlq0
C
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:50:04.65 ID:6wzCmFlq0
C
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:50:09.71 ID:FuicuX5e0
漫「なあ、みつかった?」キョロキョロ
恭子「ううん…」キョロキョロ
漫「もっと向こうにいったん…――あ!」
恭子「…! いたんか!」
漫「あっち、いま角曲がってく黒髪が見えたで!」
恭子「! 追うで!」タッタッタッ
漫「あっ!ちょ、まって!」…タッタッタッ
恭子「…」タッタッタッ…ダッ!
恭子「ちょっと、待ってくださいよ…!」
恭子「ねえ…!」
恭子「郁乃さんっ!!」ガシッ
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 17:55:12.50 ID:FuicuX5e0
豊音「……え?」
恭子「え」
豊音「え…ええと?わたしかなー…?」
恭子「あ…いや、ええと…」
漫「恭子ねえちゃ……はやすぎ……」ゼーゼー
豊音「…?」
漫「…ほえ?その人は?」
豊音「…?? えっとー…?」
恭子「…すいません」
恭子「ひとちがいでした」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:00:05.22 ID:FuicuX5e0
豊音「うーん…見てないよー」
恭子「そうですか…」
豊音「ごめんねー…役に立てなくて」
恭子「いえ、そんな、こちらこそ…勘違いした上に、お時間まで取らせてもうて…」
豊音「あはは、いいよいいよー でもそんなに似てるかなー?」
恭子「いや…こっちもちょっと気が動転しとって……すいません」
恭子(ちゅーか花子…ぜんぜん似てへんやないか…!)
漫「ふりだしやな…」
恭子「うん…」
豊音「えっと、じゃあわたし行くけどー…ふたりとも、あんまり遅くならないうちに帰らないと、危ないよー…?」
恭子「ん…そう、ですね」
漫「どうする…?いったん家帰る?」
恭子「うん……わたしらになんかあっても、あれや…し……」
恭子「あ…」
恭子「あった……まだ探してないとこ」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:02:48.04 ID:6wzCmFlq0
C
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:05:14.16 ID:FuicuX5e0
――家のまえ
漫「え、恭子ねえちゃん、うちに戻っとるけど…」
恭子「うん…うちの、裏んとこ……まだ見てないやろ?」
漫「あ……で、でも、そんなとこにおるかなあ…?」
恭子「もしおらんかったら、今日は諦めてなかで待と…今日はもう遅いで」
――ふふ、じゃあ、恭子ちゃんが鬼さんね
恭子「でもな…」
――うん!おねえちゃん、どこや
漫「…ん?」
――おねえちゃん?
恭子「なんとなく、なんやけど…」
――…おねえちゃん、どこ?
恭子「……」
――ばあっ!ここやで〜!
恭子「…ここに隠れとる気がすんねん」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:06:36.83 ID:GzdrWqEo0
し
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:10:31.36 ID:FuicuX5e0
恭子「…」テク、テク…
漫「暗いなあ…」テク、テク…
恭子(…次が、最後のかどやけど)テク、テク…
恭子「…」テク、テク…ピタッ
漫「きょ、恭子ねえちゃん…?」
恭子「…」
恭子「…」…スゥ
恭子「郁乃さんっ!!」
漫「!」ビクッ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:14:20.70 ID:GzdrWqEo0
し
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:15:12.47 ID:FuicuX5e0
恭子「おりますよね!?出てきてください!!」
漫「きょ、恭子ねえちゃんっ、そんな…!」
…ガサササッ
漫「!」
恭子「…」
ガサササ……ヒョコン
郁乃「…」
漫「…! 郁乃ねえちゃん…!」
郁乃「……見つかってもうたね〜」
恭子「…なにしとるんですか、大の大人がこんなところで」
郁乃「……」
恭子「なんとか言うてくださいよ」
郁乃「…あはは」
恭子「……」
郁乃「恭子ちゃん、お母さんに似てきとったんやね」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:17:37.41 ID:GzdrWqEo0
し
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:19:16.23 ID:GzdrWqEo0
し
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:20:06.61 ID:FuicuX5e0
恭子「…なんの話ですか」
郁乃「なにってことでもないんやけどな〜」
恭子「…」
郁乃「……雰囲気とか、声とか、恭子ちゃんのお母さんにそっくりで…なんや懐かしいわ」
恭子「…」
郁乃「言うことはぜんぜんちゃうのに……思いだしてまうんやから、親子ってこわいな」
恭子「……」
郁乃「ほんまこわい…あのひとは、わたしのお母さんでもあったひとやから」
恭子「…ええから、もう家入りましょう」
郁乃「入ったら、ほっといてくれる?」
恭子「……郁乃さん」
郁乃「わたしやってな、恭子ちゃんみたいに帰ってきてんねんで…?」
恭子「…」
郁乃「でも、入れんかった」
郁乃「入ったら、どうしても一緒になってまうから……入れんかった…」…ポロッ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:22:34.68 ID:GzdrWqEo0
し
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:24:08.47 ID:6wzCmFlq0
C
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:25:21.64 ID:FuicuX5e0
郁乃「わたしな、いま考えごとしとる、悩みもある…それやって本当は、隠してたかったことやけど」
恭子「…」
郁乃「どうしたらええか分からん、つらくないわけやない、心配してもらって嫌でもない…けどな、ひとりで考えたいねん」
恭子「…」
郁乃「恭子ちゃんやって、わかるやろ…?」
恭子「……わからなくは、ないですよ」
郁乃「やったら…」
恭子「…でも」
郁乃「…」
恭子「そんなん、わかってても、どうしようもないんや…」
郁乃「なにがや…」
恭子「ほっといてほしい気持ちもわかる、心配されるんが苦しいんもわかる…家族に負担掛けるんが何よりつらいんは、わたしやっておんなじや」
郁乃「…」
恭子「でも、それと同じくらい、心配でしょうがない気持ちもあるんやって!」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:30:12.88 ID:FuicuX5e0
郁乃「なんやそら…」
恭子「やってそやもん、そうやったんやもん、そんなんしゃーないやないですか!」
郁乃「勝手なこと言わんでよ…!わたしの気持ちも知らんで!」
恭子「知られたくないくせに…わたしやってそんなん知りたくもないわ…!でも、それでも知りたいとも思ってまうんやないか!」
郁乃「言ってること無茶苦茶やんか!そんなワガママ聞いてられへんわ!」
恭子「ワガママなんはそっちもやんか!わたしの気持ちはどうなんねん!」
郁乃「知らんわそんなもん!なんやねんそれ!」
恭子「あんたがほっといてほしいんと同じくらい、こっちはほっとけないんや!郁乃さんやって似たようなもんでしょう!」
郁乃「なにがや!」
恭子「ほっといてほしいんと同じくらい、助けてほしいと思ってるから、やから家に入れんと、こんなとこで丸まっとったんやないんですか!」
郁乃「な……そんな、そんなんぜんぜん的外れや…!」
恭子「やったら誤魔化せるやろが!いままでみたいにいればよかったんや!」
郁乃「わかったような口きかんでよ!あんたにそんなこと…」
漫「ええ加減にせえ!!!」
恭子&郁乃「!!」ビクッ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:30:59.31 ID:GzdrWqEo0
し
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:32:34.18 ID:6wzCmFlq0
C
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:33:47.25 ID:GzdrWqEo0
し
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:35:21.15 ID:FuicuX5e0
漫「ふたりとも、なにをゴチャゴチャゴチャゴチャ…こんなとこで言うとんねん!!」
恭子「……」
漫「…」…テクテクテク
郁乃「す…漫ちゃん…」
漫「郁乃ねえちゃんの、あほっ…!」…パァン!
恭子「!」
郁乃「い……いったぁ…」
漫「恭子ねえちゃんもや!」
恭子「え……あ…」
漫「あほおっ!」パァン!
恭子「…っ!?」
郁乃「す…すずちゃん……なにを…」
漫「うっさい!ふたりとも、ねえちゃんが揃いもそろって…うちの気も知らんで……勝手なことばっか言うて…」…ポロッ
漫「そんなに……そんなにケンカがしたいんやったら…」ポロポロ
漫「うちのなかでしなさいっ!!!」ポロポロポロ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:36:18.59 ID:GzdrWqEo0
し
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:39:31.21 ID:GzdrWqEo0
し
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:40:12.72 ID:FuicuX5e0
漫「…」ポロポロポロ
恭子「…」ポカーン
郁乃「……ぷっ」
恭子「!」
郁乃「ぷはっ、あははははははははははっ!」
恭子「ちょ、郁乃さん…漫ちゃん泣いとんのやから…!」
郁乃「やって、あはっ、あはは、なんかおかしいんやもん!あはははははははっ!」
漫「…」フルフルフル
恭子「やめっ、もう、そんなん…わらったら……かわい、ふふっ、ふ、はははっあははははははは!」
漫「……」フルフルフルフル
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:43:19.15 ID:GzdrWqEo0
し
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:44:01.29 ID:FuicuX5e0
郁乃「恭子ちゃんも、ふふっ、わらっ、わらってるやん!」
恭子「ちがっ、これは、ぷっくくくっ、い、郁乃さんにつられて!」
漫「…もう知らんっ!あほっ!あほっ!」
郁乃「あはははははははははははははははははっ!!」
恭子「ふっ、は、あはははっ、はははははははは!!」
漫「……」
郁乃「はあーっ…ふふっ、もうおなかいたいわ…ふう、ふ〜…」
恭子「ほんま…くるしかった……ふふっ…は、はあーっ…」
漫「…」…プイッ
郁乃「はー…なんか、どうでもよくなってもうた」
恭子「…わたしも」
郁乃「……じゃあ〜」
恭子「はい」
郁乃「…入ろっか……家」ニコッ
恭子「…ですね」フフッ
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:44:11.33 ID:cc19nVmv0
ああ姉妹喧嘩っていいな
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:44:50.79 ID:GzdrWqEo0
根本を解決せな
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 18:49:21.13 ID:FuicuX5e0
本当に申しわけないんですけど、なんか外食することになっちゃったので、保守しといてほしいです…
さすがにこのスレで終わらせたいので…たぶん10時過ぎくらいになっちゃうと思うんですけど、よろしくお願いします…
代行はよ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 19:01:37.37 ID:DpwAWgU70
総合スレで保守頼めばいいんでない?
105 :
忍法帖【Lv=5,xxxP】(1+0:15) :2013/03/23(土) 19:06:54.73 ID:6wzCmFlq0
ほ
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 19:11:49.10 ID:cc19nVmv0
h
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 19:21:03.60 ID:cc19nVmv0
h
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 19:34:09.87 ID:6wzCmFlq0
C
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/23(土) 19:47:39.53 ID:GzdrWqEo0
ほ
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
h