【謎解き】新vipperのあんたがたに7キロの肉を送ります【弍拾壱】

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479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
謎 仙石原 でこんなのでてきた
関係なさそうだけど


多岐川恭「処刑」(宝石社'62)

多岐川恭の長編。他に文華新書版が二種類刊行されている模様。

与党に属しながら、派閥に所属せず利用できるものは全て利用した大物政治家・吾妻猪介。七十三歳になる彼は一旦政界の中心から一旦外れたかにみえたが、首相の度重なる失政の結果、次の首相候補となるに至っていた。
その本心は誰からも隠したまま、伊豆の仙石原の自宅に引きこもっていたが、そのニュースが世間に流れるや、さまざまな人物が彼のもとを訪れてきた。
猪介の秘書・多門透は、そういった訪問客のうち、大物だけを猪介に会わせたが、その誰もに対して猪介は本心から失礼な言葉を投げつけていく。しかし、外相や同一選挙区の代議士、思想家といった六人の人物が猪介宅に泊まり込むことになった。
恋人で東京のOL、稲葉さちをたまたま伊豆の旅館に泊まらせていた多門は、猪介の意外な計らいによって、業務を早めに切り上げ彼女のもとに向かうが、そこに猪介が行方不明になったという連絡が入る。
地元関係者らが必死で捜索、ある目撃者によって芦ノ湖に大きな荷物を捨てた者がいるという報により、必死で湖を捜査するのを嘲笑うかのように、ロープウェイに吊された猪介の死体が発見された……。