ヤマ無し、オチ無し、意味無し。独断と偏見だらけです。
男「暇だ」
女「そうか」
男「退屈というものは耐え難いな。退屈だけはどうにもならない」
女「何かすれば良いじゃん」
男「一理ある」
男「という訳でどっか行こう」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/04(月) 01:13:49.69 ID:ISPFSZ7I0
○
(( (ヽヽ ンギモッヂイイッ!
>_| ̄|○
しまった!ここはホモスレだ!
オレが掘られているうちに他スレへ逃げろ!
早く!早く!オレに構わず逃げろ!
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/04(月) 01:14:04.86 ID:dKqIeTLF0
何が始まるんです?
女「まあ、行き先のチョイスは男に任せるよ」
男「そうと決まれば早速移動だ」
女「おう」
――吉祥寺駅
男「今日は吉祥寺を攻めようと思う」
女「何で吉祥寺?」
男「僕の好みだ」
女「まあ任せるって言ったからどこでもいいけどね」
女「何年も来てなかったけど……」
女「なんじゃこりゃ!? 駅が意味分かんないことになってる!」
男「吉祥寺駅は現在改良工事中だ」
男「南北自由通路の設置、駅のバリアフリー化が目的らしい」
女「ってことは京王のビルもなくなったのかー」
男「だいぶ前だけどね。ユザワヤや啓文堂書店は丸井に移動して現在も営業している」
女「はあ、変わるもんだねえ……」
男「とりあえず駅から出よう」
女「うん。あれ出口ってどこ?」
男「そんなに分かりづらくはなってないだろう……」
――
男「都心まで電車で一本。そして二十分も掛からない」
男「その交通の利便性から人気が高く」
男「『住みたい街ランキング』では常にランクインする吉祥寺」
男「興味が無い人は全く知らないけど、実は音楽の街だったりする」
女「そうなの? あんまりイメージ無いけどな」
男「ジャズ喫茶、ライブハウスが数多く存在しジャズやフォークの街なんだ」
女「へぇ〜」
男「北口を出て吉祥寺通り方面に行けば楽器屋もある」
男「夜に来れば駅前やあちこちで演奏している人達が見れるよ」
男「周辺には漫画家が数多く住んでいる」
女「あー、あの赤白ボーダーの人とかね」
男「そうだね。他にもアニメの製作会社があったり、作品の舞台として吉祥寺が登場することも多い」
男「サブカルチャーの発信地とも言えるだろう」
男「あ、そうだ。アニメイトもあるよ」
女「それは別のところにもあるから良いや」
男「古本屋もある」
女「吉祥寺じゃなくても古本屋はあるよ?」
男「僕みたいに23区まで出るのが億劫な人間としてはだね」
男「ここで古本屋巡りが出来るのは嬉しい」
女「目当ての本を探すんじゃなくて古本屋巡りが目的か」
男「古本屋なのに店内奥でアダルトグッズを売っている面白い店もある」
男「何より面白い本に出会える確率が高い。気がする」
女「気かよ!」
男「僕はね。古本屋巡りを第一の目的にするのでは無くて」
男「吉祥寺をブラブラするついでに古本屋に行くのが好きなんだ」
女「なるほどねー」
男「!?」
女「ど、どうした」
男「か、片桐仁の『粘土道』だ! 探してたんだよこれ! やったー!」
女「……」
――
男「すまない。取り乱した」ツヤツヤ
女「……いや、いいけど」
男「ところで吉祥寺はファッションの街でもある」
女「ふむふむ」
男「パルコやコピスには数多くのブランドが出店しているが」
男「敷居が高いと感じるのであれば、サンロード商店街に行ってみるといい」
男「『ジーンズ買うなら〜』で有名なチェーン店やら激安店やら。服以外のその他諸々」
男「その時の気分と財布の中身で決めると良いだろう」
女「ほうほう」
男「でもサンロードの中を自転車で走るのは危ないからやめて欲しい」
男「そして吉祥寺のファッションの真髄は公園側にある」
男「少し外した民族風ファッション。つまりエスニックなお店は公園側に集中している」
男「……気がする」
女「また気かよ!」
男「サロン系やそういうのが好きな人は大きい所で探すよりも最初から公園側で探すと良いかもしれない」
女「何かそれっぽい雑貨も合わせて売ってるね」
男「『雰囲気は好きだけど服となると……』という人でも雑貨なら楽しめる」
男「少し外れているが嫌いじゃない。これが公園側の魅力だと思うよ」
――
女「お腹すいた」
男「大分歩いたからね」
女「何か食べていこう! おすすめがあったら教えて!」
男「吉祥寺はラーメン激戦区でもある」
女「ラーメン! やっぱり寒い冬と言ったらラーメンだねー」
女「だがしかし! あたしはタダのラーメンじゃ満足しないぜ!」
男「……?」
女「変わったラーメンが食べたい!」
男「分かった、吉祥寺通りまで出よう」
――
男「吉祥寺通りを駅の反対側に進み、東急の向かいの道に入った場所」
男「さあ、着いたよ」
女「ラーメン屋? というより名前は中華屋みたいだね」
男「お値段は、まあ……でも味は確かだよ」
男「辛いのは大丈夫?」
女「ばっちこーい!」
男「じゃあ入ろうか」
店内・メニュー
女「と、トマト担々麺!? チーズ餃子!?」
女「合うのか!? 合うのか、それ!?」
男「初めて入った時の僕と同じ反応だね」
女「いやあ、確かに変わった店とメニューではあるけど……」
女「じゃあ、折角だからあたしはトマト担々麺とチーズ餃子で……」
男「僕も同じものにするよ」
――
女「お、きたきた」
男「チーズ餃子はチーズが命なんだ」
男「チーズが熱いうちに餃子に絡めて食べる」
男「冷えれば絡めて食べるのは、もはや不可能だ。美味しさ半減どころの話じゃない」
女「……ちょっと、抵抗あるけど」
女「いただきます! えいっ」パクッ
女「……」
男「いただきます」ズルルー
女「……!」
女「んまいっ!」
女「餃子の中から出てくるジューシーな肉汁!」
女「チーズの濃厚さと合わさり口の中でふわりととろける!」
女「いやー! ビックリした。合うもんだね、男」
男「……」ズルズル
女「返事も出来ないくらい美味いのか!?」
女「……」ズルズル
女「んまぁいっ!」
――
――吉祥寺駅
女「いやー、良かったよ!」
男「美味しかったみたいで嬉しいよ」
女「ちょっと、人を選ぶ味だと思うけどねー」
男「うん、確かに癖のある味だと思うよ」
女「さーて、いい時間だし。あたしはそろそろ帰ろうかな」
女「男はどうする?」
男「僕は歩きながら帰るよ」
女「そっか。じゃあ、またね!」バイバイ
男「うん、またね」バイバイ
男「……」
男「ここから少し行けば緑の拝める井の頭公園がある」
男「何でも揃うように思えるけど、後一歩のところで揃わなかったりする」
男「都会と田舎を同時に感じることが出来る街。吉祥寺」
男「土日は人が多くて真っ直ぐ歩けないけど」
男「君も遊びに来てみると良い。きっと気に入るよ」
男「さてと、散歩しながら帰ろうかな」
終わり