26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:48:40.78 ID:Q2qBik+cO
湯河原の流れる?
湯河原をなんだと思ってんだ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:49:07.58 ID:3h+9j5zW0
作曲できる奴ちょっとこいスレに出したら面白そう
“夜の終わり”
ハッカの匂いの
たちこめるようにして
割れた茶碗が
割れた茶碗であるという
事実に飽きたころ
空気より重い殺意が
飼い犬の寝息に混ざりこむ
まぶたの裏の夢
その構造が
鳥の骨格に似てくるころ
呼吸のように
夜明けの白明が訪れようとして
たむろする八百の邪が
よそへと羽ばたきはじめる
母親の留守を知らぬ子の無害なまどろみ
夫婦喧嘩を知らぬふりをする少年の涙
若き精神病患者の絢爛たる悪夢の尾ひれ
処女を失う女の小さな悲鳴や五十代の性交
病に侵された老人の偽る寝息
人々の夜にかくも寛大に
寝床は蛇の手足のように無音を貫く
名付けえぬその名を
呼ぼうとしたその時には
太陽が昇り、パラボラアンテナが
一斉に輝きはじめる
やがて、真昼に真昼の言葉を満たすために
傾いた地球は、輪廻のことわりすらを振り切る
“マスカラ”
白いドレスが
黒くなったのは
言葉の雨が
降ってきたからだ
言葉の雨は
文脈の川をながれて
言葉の海へと帰ってゆく
平穏な心に
蒸発した
濁った言葉の
暗雲が立ち込めて
太陽代わりの
心臓を隠し
成層圏で自らの
重さに耐えかねて
土砂降りになる
窓を閉じて
皆が耳をふさいで
やすらかに
眠ろうとしたときに
傘もないのに外出をした女
駅前の雑音の中で
黒い涙を流して
散文詩なのかこれは
>>1はどんな詩人が好きなの?
>>27 昼間だったらやってるけど時間が時間だしな
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:50:54.20 ID:SX7HnxCv0
1行読んだだけで背中がゾクっとした
いい意味ではない
>>31 三角みづきとか福間健二とか水無田気流とか萩原朔太郎
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:52:28.06 ID:vBhNpkRJ0
昔 ネット詩人
今 ネットポエマー
“真昼の夢”
真昼の枯れ野に我が子がたたずむ
枯れ草の上で影が揺れて
それはこの世で一番小さな夜となった
未来をはらんだ息をついて
新しい足で駆け抜けると
真昼の夢が原野へまぎれこんで
青空の月に
地球のうぶ毛がざわめいて
季節の風を呼吸に変えて
しゃがんだ子供の背中が小さい
“パレード”
生ぬるい夜の川
その淀みを真似て
昼間の子供が
顔を見合わせて
悪を受け入れようか
迷っている
手のひらの上で
バッタの足を
食べるカマキリ
殺す という
言葉に満ちた
頭のうちに
外来種の魚を
泳がせて
熱いアスファルトに
呼吸が重たくなると
魚鱗は
桜の花となり
魚鱗は
割れたガラスとなり
追憶の強風に
舞い上がり
自分の靴を眺めて
パレードは続く
詩はよくわからんけど嫌いじゃないよ
好きなの見つけるもよし、ぞわぞわするもよし
“傘”
言葉にならない
朝が
首の後ろで
泣いている
水を蹴る
車輪の音が
絡まった目的地を
ほどいている
土砂降りだけが
きみの街を洗い
そしてまた
6月の街路樹を洗う
灰色の窓ぎわで
いくつかの言葉を
失うとき
すべての答えは
雨の中にあると知れ
尻尾だけ見せた
夢のおわりに
いくつかの言葉が
生まれるとき
すべての問いは
傘の下にあると知れ
40 :
1/2:2013/02/27(水) 02:59:04.24 ID:eZi2IpJH0
“夏のある日に”
真夏のATMは
そりゃあもう冷や水のようで
機械嬢の声に導かれ
通帳 又はカードを入れ
お手数ですが
最初からやり直し
熱気に湿る ポケットに
ねじ込んだ札が
冷やし中華となりて
法廷スケッチの
流るる茶の間にて
食う
こういう詩ってさ、どうやって客観的な評価すんの?
なんか2chの人間って他の著名人の評価基準に自分も付和雷同してる感じが否めないんだが
名前伏せて文章乗せたらぜってー天才の詩もカスとか言う奴いそう
団地の方から
ボールの跳ねる音
それを軸に
子供達の笑い声が
螺旋を描いて
所々 バスの震わせる
空気に掻き消されたり
明確になったりしながら
空に消えていった
僕が言えるのは
そこまでで
ヒマワリの
モノクロ写真が
無風状態の続きを
冷たい石に変え
夕立ちは
そんな時間に対して
垂直に 匂いたつ
“動物園”
キリンが作る影が芝生に落ちて
月夜の草原みたいになったその向こうで
羊が花言葉を食べている
鈍重なゾウガメに引力をあたえて
鳥たちがこの惑星の色彩を引き受ける
猿の目に親子連れが潤む頃
羊の糞が小蠅を呼び寄せ
ゾウを眠らせるほどの長大な夜が訪れると
夜行動物の両目という両目が一斉に開くのだった
幼き見物客の記憶の中で
緑あるコンクリートが楽園に変貌し
その発想はかつて祖先が
名付けえぬ星空や森を
神化したものと同じ構造をして
満足した蛇のように横たわっている
車のキーを差し込んで渋滞をぬけると
そこには人家の明かりが並ぶ
満足した蛇のように横たわる神化の抜け殻は
日常へと紛れこんで後部座席の寝息となった
“季節に”
枇杷のなる家の
北側の台所
乾きゆく包丁の鈍い輝き
冷えた廊下に
足音が降り積もり
西日が射して
舞い上がる
いくつもの無垢な心が
芽生えては花開き
飛行する蜜蜂を
不思議そうに眺めて
卵白の静寂の中で
するすると大人になってゆく
それは鯨の交尾じみた
僕からは見えない
遠い遠い生命の営み
耳を澄ますと
微かに聞こえるもの
風が巻いている
そしてにわか雨
45 :
1/2:2013/02/27(水) 03:04:03.35 ID:eZi2IpJH0
“音楽”
鏡に映した
左右対象の白い舞踏
枯れたススキの綿毛のように
12色の花模様が
風に乗ってばらける
中央に囁き
この世に存在しない
抽象的な愛着を歌って
旋律の尻尾を掴む
泥でできた両腕が
驟雨に溶けて
46 :
2/2:2013/02/27(水) 03:04:43.42 ID:eZi2IpJH0
顕現して懐かしきは
子供の頃に助手席で観た
流れゆく中古車屋の光
泥の両腕が
また元に戻って
晴れ間に乾いて
遺跡のように風化して
旋律は指の間をすり抜けて
主題へと
一人の声が3つになって
人声が和音の寺院になって
中央に囁き
この世に存在しない
抽象的な愛着を歌って
47 :
holeギター ◆esuBYcD5q2 :2013/02/27(水) 03:05:03.63 ID:Rz68Wd1YP
>>41 文芸板の創作スレで、川端康成の文章を伏せてうpしたら、住民がけちょんけちょんに酷評したってコピペがあったな
まあ評価は気にせず見るほうも書くほうも好きにやればいいんじゃない
これはぞわぞわするはずwww
“炭酸”
帰り道 泣きたくなる遥か
陰の下 君にキスをしたら
ファンデーションの匂いがして
もう五月でもいいよ
風の形をした髪の毛が舞い乱れ
路上に吹き溜まる桜の花びらを
通り過ぎるタクシーの車両が掻き乱す
ジーンズ、スニーカー、
精神年齢14才の、蒼白い光、
胸いっぱいの、映画館、運命、歯車、横殴り、君の名前。
さよなら
吹き溜まるそれ全部掻き乱せ心臓にブチ込むコカコーラ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:07:00.00 ID:wwAjaZrjO
ACIDMANっぽい
“喪失”
二枚の食パンの
あまえたような
やわらかさに力を加えると
揃えた切りくちのあいだから
圧迫されたマヨネーズが
手応えも味もしないまま
あふれ たれ落ちそうになって
ふと、魂とは舌の上の
さんどいっちの存在
ではないかという気がして
頬張った鼻孔の呼吸に
新しいセーターが
匂いたって
記憶の秋が
風にねじまがり
手応えも味もしないまま
過去の食事の光景が
同じ後ろ姿で いなくなる
長い影にのみこまれると
ついさっきの感触にすら
物足りなくなって
歯形の上から
さらに噛むひとくち
51 :
1/2:2013/02/27(水) 03:10:19.99 ID:eZi2IpJH0
“情景”
乾いた陽射しが
一万円札を撫ぜる
美しい手首に
切れ味の良い
カレンダーをあてがい
そこから流れる紅い23を
細い舌先で、舐める
千匹から成る
犬の遠吠えで幕をあける
か細い祝日を
屋根からこぼれた風が撫ぜる
天気予報が
落日の向こうは
外国でも水星でもなく
途切れた流れだと云う
観測史上最大の郷愁でしょう
保管場所は今日も曇天でしょう
自宅の玄関で靴を脱いでいるのに
私は還り仕度の息をひそめている
52 :
2/2:2013/02/27(水) 03:11:02.38 ID:eZi2IpJH0
視界は祭壇でしかも冬型
彼の頭蓋骨の寺院へ
大陸から黄土の風が吹く
飛び交うカラスの群れを
花冠にして原野に女が一人
お出かけには傘が要るようです。
(電話の声)
「こっちはもうひどい雨よ」
冬に思い出す
都合のいい夏のような風の中
歯並びの悪い
のすたるじあの空港で
光万猫千円、と
番台に座るばばあが
手を出す
“交差点”
出会い系の広告メールを受信して、
その性欲を煽りつつも端正な言葉綴りを消去する道すがら、
ショベルカーの特殊な先端が、真冬のアスファルトをはつる現場に立つ。
清潔な都市に現れた、湿った土くれに微弱な陽が射して、
そのかすかな蒸発作用に乗って、呪詛なき土地から、滋養に満ちた江戸弁があふれだす。
大樹のような背後の言葉を耳がとらえて、私は己の時刻を知るに至り、
歩きだすと人々は無言のまますれ違っていた。
“人を絵に”
春には春の毛をして
夏には腰がうずき
秋には風に吠え
冬にはよろよろ寝床を探して
犬は犬として鼻を濡らして暮らす
人間に自由を与える
ショッピングモールで
飼い犬のエサを選ぶほどの
ささやかな自由を
裸の人間に
季節はただ訪れるだけで
と書き継いで、私は
何かに気づきそうになる
稲を刈る家族の中腰に
秋の風が吹き
夕焼け空は冷たい炎となって
視界を蹂躙する
人間は人間として
鎌を湿らせて風物となる
55 :
1/2:2013/02/27(水) 03:15:22.91 ID:eZi2IpJH0
“いずこへ”
季節が私の来歴に絡みつき
立ち止まると全ての思慕が
凍える両手になろうとした
指をさすべき地点で
行く末をポケットに隠したまま佇んで
こうみえても私は
熱を求めているのです
冬毛の犬の体温とじゃれあい
白い息を吐く初氷の朝が
私の全てになろうとしている
56 :
1/2:2013/02/27(水) 03:15:52.90 ID:eZi2IpJH0
ねこやなぎの枝が
薄暗い空を指した
それは浮遊する魂の標識だった
みぞれが降り始めると
いくつかの魂は遊離をやめて
濡れるがままに降ってきた
やせた手のひらに
白い息をはく
郷愁の土地は子供たちが指さす
冷えた数台のショベルカーにえぐられて
私が目指せるものはそこになかった
防寒着の許す限り
鈍重な血を通わせて
私はポケットの中で拳を作って
来た道を引き返した
“新年さん”
新年さん新年さん
まぶたを開けてくださいな
新年さん新年さん
まぶたを開けてくださいな
初日の出をみたら
わらべ歌のららら
郷愁があふれたら
白いほほに涙
新年さん新年さん
口をひらいてくださいな
新年さん新年さん
口をひらいてくださいな
目隠しをしたら
耳もとすらみだら
息を荒げて埋めた
男と女の隙間
風景が僕を忘れ
僕が風邪をひいて
すべてが明るんで
ちょっと用があって
新年さん新年さん
また大晦日に死んでよ
“高揚”
顔の裏側が極彩色に
東から西へ運ばれる
エアメールが炸裂して
紙吹雪の舞う深夜
ベッドの上で機内食を選ぶ
僕らの無人飛行
屋根屋根に千代紙で作られた
コウモリが飛び交い
手を伸ばして触れたくなる
その時刻を記憶せよ
少年時代に見た木漏れ日
土砂降りだけが街路樹を洗って
防風林の千年生きる呼吸に闇の色を
上昇の果てに見たのは
顔の裏側の極彩色
彼女の歯並び ゴブラン織り 白亜
幸福な花嫁 車椅子 交差点 目的地
千年生きて
その時刻を記憶せよ
僕らの無人飛行
そして紙吹雪
“バス停”
夢と現(うつつ)のはざまに
そのバス停は真夏の影を落とす
バスが通り過ぎると
開きっぱなしの本がめくれて
幾星霜のかなたにある
この全ての夜道を照らす
運転手は死んだはずの父さん
お客様は生まれるはずだった兄弟姉妹たち
バスは宇宙の卵子を目指し
オーロラの轍(わだち)を残す
あなたは目覚めると
うずまく言葉を整理して
このことを母親に
伝えてわらうだろう
あふれそうな涙の予感に
運転手はワイパーを入れる
この世のものでない
優しい雨のなかを
妖艶な森のなかの道を
語るために呼吸して
語るれば語るほど
そのバスは遠くに
行ってしまうのです
次で最後だよ!みんなゾワゾワしたかな?
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:20:21.72 ID:VFwaek8B0
がんば
62 :
1/2:2013/02/27(水) 03:21:36.69 ID:eZi2IpJH0
“東京大天使音頭”
キミはボクの血まみれ奴隷でエンジェルはミッドナイト×2
宇宙(ソラ)
明日(ミライ)
ボクはキミの
ひょっとこ(マリオネット)さ、
又はクリオネ(海の天使)。
(男)あ、それ、あ、それ
(女)アイヤ、イヤササ
(二人で)我は神っぽい、超越してるっぽい。
おそれおおくも
こたびセル画たるロリータの
冠位を賜ひたる
サディストの童女、
聞くところに因りますれば
空中にて浮き、笑ひて、曰く
「ミンナ死ンヂャえぇーっ!」
と、帝都東京を
あにはからんや効果音で(鼓)
割りに割りたるも(尺八)
あはれなり。(琵琶)
63 :
2/2:2013/02/27(水) 03:22:12.63 ID:eZi2IpJH0
邪ドヶ崎や Sea Side、
七福神の Six or Seven、
60パーの清流が濁レド
みんなで、ちからを合わせて頑張った
(卒業生代表)るしふぁー!
(卒業生全員)るしふぁー!
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:22:29.68 ID:VFwaek8B0
最後の大槻ケンヂっぽい
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:23:10.06 ID:eZi2IpJH0
以上おしまい。絶対ねぇだろうけど質問あったらどうぞ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:25:09.18 ID:eZi2IpJH0
>>64 俺のやってた詩のサイトのリンク先にV系っつうか椎名林檎的っていうか
闇詩ってのを書くバカ女がたくさんいたんでそれをバカにするために書いた
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:28:29.13 ID:f2bAFpmY0
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:31:01.66 ID:eZi2IpJH0
>>67 だいぶ昔の詩なんで他人が書いた感の方が強いよ
でも親に見られたら恥ずかしいかもなwww
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:35:29.68 ID:BRDj9tUxO
昔ってことはあれかiらんどとかの無料携帯ホームページか
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:36:36.53 ID:4OC4ZIlz0
福間健二ぽいなぁと思ったらやっぱり
ミスチルの歌詞なんかより好きだわ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:36:46.73 ID:eZi2IpJH0
>>69おお、そんなの!おれはふりーぺってレンタルサイト使ってた
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:39:33.67 ID:eZi2IpJH0
>>70ありがとう。何が一番黒歴史かって
詩人で家立てたいとか思ってた当時の自分
うん、ぶん殴りたいねwww
当時はシネ・ポエムとかにはまってた
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:47:51.97 ID:eZi2IpJH0
もっと全員からバカにされるかと思ったけど
なんかぽつぽつとあれされてて嬉しかった
あとはholeギターを見る目が変わったwww
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:50:13.26 ID:hA7CE5UW0
きんもー☆j
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
>>74 まあ耐性ないとそうなるよなwww10代のころの詩だしなwwwww
詩を作ってよかったことは、幸か不幸か、詩人を見る目が変わったことかなー