和「コネクト…ワイヤード」Site-B

　
和「コネクト…ワイヤード」Site-A
ttp://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361074753/
の続きです

ふんふむ

　
Nda…原村和(のどっち)の一人称
Mda…東横桃子の一人称
Cou…のどっちと桃子の会話
Tak…閲覧者との会話記録

Ere…エクストラリサーチ
Eda…エクストラデータ

Ere、Eda以外は音声データとして閲覧者に伝わっている

　
Nda260

お母さんが再婚しました。相手は弁護士。話が合うそうです。
お母さんが笑っているのは、久しぶりです。

Nda262

新しいお父さんは、私は好きではありません。
父親ぶって、馴れ馴れしい。
お母さんの職業柄、いつまでも一緒の家には暮らせない。故の責任感、というものもあるのかもしれませんが、私は嫌いです。

Nda263

お父さんになるなら…あの人がいい。
私に麻雀を教えてくれた、あのおじさん。
今、どうしているのでしょうか…

Nda265

麻雀はいつまでもやるものじゃ無い？
うるさい

　
Nda266

運で決まるゲーム…
確かにそういう要素はありますが、それだけではありません。
お父さんは、きっと麻雀の一割も理解していないのでしょう。
私ですら、二割も理解できていない麻雀。
あんな人間に分かるはずがありません。

Nda268

イライラする。
あの人を、ぎゃふんと言わせたい。

Nda269

勝てば、あの人も少しはわかってくれるでしょうか。
麻雀には、強い人と、弱い人がいる。
それを職業として、ちゃんと食べていける人がいるということを、あの人には、知ってほしい。

Nda270

勝とう。今度のインターミドル…。
勝って、あの人に見せつけてやりたい…

lainか
なついな

　
Nda272

私は麻雀を打つ際の、自分の中のルールを作りました。
決してオカルトには走らない。信じないということです。
これまでもそうしてきましたが、これからもそれは続けます。
お父さんに証明するためには、そうでなくてはならないのです。
偶然や流れ、相手の手癖の観察、そういったものには頼らない。
私の麻雀は、誰にでも真似できる一般的なものでなくてはなりません。
そうでないと、やはり麻雀という職業は不安定な職業だと、あの人は思うでしょう。
麻雀という、一般的には不安定に見える競技でも、安定した道が存在する、方法論が存在することを、あの人に見せつけたい。
そのために、私はルールを作り、それを破らないことを決心しました。

　
Nda276

勝ちたい。
でも、私だけじゃ、団体戦は…

Nda278

私達の学校は地区大会を勝ち進むことすら出来ませんでした。
まほは泣きました。
ゆーきはきっと泣きたかったんだと思います。
私は、まだ泣けません。
私の戦いは、まだ終わっていません。

Nda279

それでも…勝ちたかった
…悔しかった…

　
Nda283

個人戦は地区大会を突破して、全国に駒を進めることが出来ました。
あと、もう少し…

Nda285

強い人が…沢山。
手堅く打つ人、押す人、みんな自分の信じる強い麻雀をしている。
私も、私の信じる強い麻雀をしなくては。

Nda286

ネットなら、もっとうまく出来るのに…
目の前にある実際の牌、実際の空間、時間感覚が、ネットとは違う。
ネットでのように…打てれば…

Nda287

アレが…話しかけてくる…。繋げてしまえばいいと。
何と？
アレは答えた。
ワイヤードと。
リアルとワイヤードを、繋げてしまえば…
ワイヤード？

ほう

　
Nda288

優勝出来ました。
でも、最後の一局だけ、よく覚えていません。気が付いたら、私はあがっていました。
でも、これで私の正しさが、証明された…はずです。
優勝という結果と、それを実現させた私の麻雀が、正しさの全てです。
これで、お父さんは認めてくれるはずです…

Nda290

信じられない……

Nda291

私は初めて父親に対して殺意を持ちました。
あの人は、あれを『偶然』だと言ったのです。私の麻雀を偶然だと。
確かに、ミスが無かったわけでありません。そのミスが逆に高い和了に結び付いた時もありました。
でも、許せない…。悔しい…。団体戦敗退の時に出なかった涙が、その時あふれてきました。
心の底から…悔しいと…その時思ったのです。

Nda293

お父さんなんて、死んじゃえ…

　
Nda300

ゆーきと進路の相談をしました。
ゆーきは、迷ったら自分の嫁にならないかと言いました。
冗談とは思いますが、それもいいかもしれません。あの家で暮らすより、そっちの方がずっといい。

Nda301

ゆーきは清澄に行くそうです。
私は、インターミドルのこともあり、東京の高校の推薦もありました。
お父さんも、東京の学校の方がいいと言っていました。進学校で、かつ母の転勤先に近い…
『進学校』だから…
私はふざけるなと返してやりたかった。私が推薦されたのは、麻雀の、インターミドルの結果があったからです。
それを見ないで、進学校だからという理由で、あの人は。
………。

Nda302

友達と…離れたくない。
その意思で、私は長野を、清澄を選択しました。
ゆーきは言いました。新しい出会いがあると。
友達が出来ると。
私も、そうであってほしいと思いました。

�C

　
Nda323

清澄にも麻雀部が有りました。
しかし二人だけで、同好会のようなものでした。人数も足りていないので大会に出ることも出来ません。
ずっと二人、というわけでは無く、人が入ったり出たりしているそうで、不安定な環境でした。
ですが私とゆーきが入って４人。あと一人入れば、大会に出られます。早く良い人が、強い人が入ってほしいと思いました。

Nda325

部長の麻雀も、染谷先輩の麻雀もオカルト側の麻雀でした。
何度か口論もしましたが、それでも強い、そう感じることの出来る麻雀でした。
この方達となら、団体戦でもいいところまで行けるかもしれません。部員さえ増えてくれれば、ですが…。

Nda327

部長に言われました。
たった一回の人生も論理と計算ずくで生きていくのか、と。
私の人生、将来…小学校の先生？お嫁さん？
でもその前に…
麻雀で食っていきたいというわけではありません。
私は、納得がしたいだけ…
納得が…

　
Mda170

鶴賀には麻雀部があった。
噂だと部員がまだ三人だそうで部活と言っていいのか微妙なところだった。
団体戦エントリーの期限も迫っているそうで、最近は勧誘活動に精を出しているみたい。
部のサーバーを校内LANに繋いでプレイヤーを募っている。今度そのネト麻に参加してみようかな。

Mda172

久しぶりの麻雀。たぶん一年くらいやってなかったかも。
だいぶなまってたけど、それなりに打てた。久しぶりだったからか、ちょっと楽しかった。

Mda173

チャットで勧誘を受けた。
きっと誰に対してもしてるんだろうけど、少し嬉しかった。
でも、きっとリアルでは私を見つけることは出来ない。ごめんなさい。

Mda174

コミュニケーションなんて、面倒なだけ…

Mda175

どうせ、誰も私を見つけることなんて出来ない…

　
Mda176

びっくりした。
普通は言わない、あんな恥ずかしい言葉を、あの人は言った。
私に対して。
気が付いたらあの人の手を掴んでいて、気が付いたら返事をしていた。行動になんの躊躇いも無かった。
望んでいたんだ。こういうこと。

Mda177

私の世界が、価値観が、何もかも変わった。
私の世界を変えてくれたあの人のために、私は尽くそうと思った。

Mda180

新しく妹尾先輩という方が入って、麻雀部は５人になった。
これで団体戦に出ることが出来る。
その日、蒲原部長の車で、海に行くことになった。
県予選までもう日が無いのに、というのも驚いたけど、部長が免許を取っていたのも驚きだった。
運転がすごく荒い。
でもそのおかげで、加治木先輩に抱きつくことが出来てそれはそれで良かったし、楽しかった。
幸せって思えた。

　
Nda345

男子に声をかけられました。
須賀京太郎という方で、何の部活に所属しているかを訊かれたので、答えたら次の日には部室に来ていました。
男子部員なので団体戦出場条件には関係ないのですが、部長は人手が増えてくて嬉しい、と言っていました。
彼は買い出しとかをよく引き受けてくれて、何かと助かります。

Nda348

須賀さんが女子生徒を部室に連れてきました。
宮永咲という方で、部室に向かう途中、橋の下で本を読んでいた子でした。
黒髪のショートカット。服装を考えなければ、後ろからだと男の子にも見えるかもしれません。
３連続プラマイゼロ…
部長はそれを圧倒的力量をもって行われたものだと言いました。
気が付いたら私は部室を出た彼女を追っていました。
彼女は言いました。自分は麻雀が好きじゃない、と。
麻雀を好きでもない人が…好きでもない人に…私は負けたというのでしょうか…

　
Nda350

あの人は次の日も来ました。本意ではなく、読みたい本のためだったそうですが。
私は彼女に勝ちたかった。
あれは、麻雀では起こりうる現象。
起きたからといって、それがイコール強さというわけではありません。それはわかっているはずだったのです。
でも…それでも、私は彼女に勝ちたかった。
その時すでに、私の持っていた哲学はどこかへ行ってしまったのかもしれません。
何故か、感情が先走っていた…
これは、何故？
何故、私は悔しいの？
プラスマイナスゼロにすることも、勝つことさえも自在であるかのようなあの人の麻雀。
それに、私と打てて楽しい？もっともっと私と打ちたい？
やっぱり…悔しい…
こんな人に…そんなことを言われたくない…

Nda351

何故か、ずっとあの人のことを考えています。
ネト麻でプラマイゼロに挑戦したり、卓の牌を全てひっくり返して、一人で打ってみたり…
こんなことをしても何の意味も無いのに…
記者に質問を受けた時も、あの人の姿が浮かびました。
ずっと、あの人のことばかり考えている…

　
Nda353

宮永さんにも事情があることがわかりました。
離れ離れになった家族を繋げるため、全国に行きたい。
そう言っていました。
一緒に全国に行こう。
そう言われたとき、何故か胸が熱くなりました。
急に胸が、ドクンと音をたてたような、そんな感覚…
その時の宮永さんの表情が、強く印象に残って、離れない
その日私達は、約束をしました。

Nda354

宮永さんと一緒に、全国へ行くんだ…

Nda355

宮永さんのあの時の顔が忘れられない。
まるで、私の中の何かが変わってしまったかのように。
大切なものが、変わってしまったのかもしれない。
頭の中が…ぼーっとする…

　　
Nda356



……


和が、またどこかへ行ってしまう…




　

　
Nda357

お父さんに、また麻雀を、友達を馬鹿にされた…
今度こそ…今度こそ証明しないと…。ゆーきと…宮永さんと…離れたくない…

Nda360

初めて雀荘で打ちました。
染谷先輩の店のお手伝いという形でしたが、実際は部長の目論見があったようです。
その目論見通り、私達はプロの方に大敗しました。
もっと、もっと強くならないと。宮永さんと全国には行けない…

Nda362

部長から、リアルの情報に惑わされているのでは、という指摘を受けました。
確かに、ネットで打つ時よりも、リアルで打つ時の方がミスが多いのは事実です。
言われた通り、私は牌に触れる時間を延ばしました。
ネットの状態に…自分を近づけることが出来たら

　
Nda365

合宿が始まりました。
強くならなくては。
負けたら、負けたらここにはいられない…

Nda367

校内合宿所は校内と言いつつ結構離れていました。
温泉つきでした。
温泉で、麻雀を始めたきっかけを訊かれました。
今でも時々思い出す。
あの人は今、どこで何をしているのかということを…

Nda369

エトペンを抱いて打つ。
目的は自宅で打っている自分に状態を近づけるためだそうです。
自宅でエトペンを抱いて打っているわけでは無く、寝る時に抱いているので、因果関係が微妙な所ですが、それでもミスが少なくなったのは事実でした。
寝ている状態に近づけると、ネット麻雀の時に近い状態になる…
何か…引っかかります。
私は、ネット麻雀を打っている時、本当に起きているのか…
もしかしたら、寝ているのかもしれない。
そんな不安が過りました。

　
Nda370


ふふふっ。
これで、一緒になれるね。
これから、一緒だよっ。


Nda371


あなた…誰？


Nda372


私は、のどっち…

　
Nda385

地区大会が始まりました。
初日、私達は勝ち進むことが出来、決勝戦に進出することが出来ました。
中学の時とは違い、みんなが強い。
勝ち進むとやっぱり嬉しい。
このまま、ずっと勝っていきたい。

Nda386

あそこにいたのは、私…
私のはず…
私が考えて、私が打っている…
でも、何かが引っかかる…
誰かの声が聴こえる…

Nda389


初めて食べたラーメン。
美味しかった。

　
Mda200

何とか勝ち進んで、明日は決勝。
それにしても、かおりん先輩、今日まで私が居ることに気付かなかったなんて。
加治木先輩の言う通り、やっぱり大物なのかも。
それにしても、大会ってすごい。
なかなか消えることの出来なかった対局もあったし、明日はもっと手ごわいのかも。

Mda201

私の存在感の無さが武器になるなら、それが先輩のためになるなら…
消えろ消えろ、もっと消えろ…私…。
負けたら、もう先輩と一緒にいれる理由が、無くなってしまうかもしれないのだから。

　
Nda392

決勝戦。
染谷先輩と部長が打っている間、私と宮永さんは仮眠を取ることになりました。
宮永さんと、一緒に寝る。
一緒の布団。
宮永さんが、私の手に触れる。それだけで心臓の鼓動が早くなって、そしてやがて穏やかになる。
それだけで何故か幸せと感じて、だからこそ、私はずっと勝ち続けたいと、そう思いました。

Nda395

エトペンが盗まれる事件がありましたが、盗んだ方達は謝ってくれましたし、女の子が見つけて直してもくれたので、解決しました。
さすがに決勝にもなると、緊張します。
チームの気持ちを背負った決勝戦は、これが初めて…
負けられない…

　
Nda396


宮永さんが、見ている。集中しないと


Nda397


覚醒する…
起きろ…起きろ…

のどっち…

コネクト…ワイヤード…


Nda398


楽しい。
楽しい。
楽しい。
楽しい。

　
Mda206


ステルス状態の私が振り込んだ。
相手は、清澄の原村和。
あの人は言った。見えるとか見えないとか、そんなオカルトありえません。
面白い人。
ガチ勝負も悪くなくて、楽しかった。
麻雀はやっぱり、楽しい。

し

　
Nda401

大将戦。
戦っている宮永さんに、私の声を伝えたい。
そんなオカルト、あり得るはずがないのですが、それでも…
ここが…この世界が……ネットだったら…

Nda402

宮永さん…

Nda405

優勝…
これで、全国に行ける。
宮永さんと一緒に…

　
Mda210

負けた。
優勝は清澄。
先輩は言っていた。もっと楽しみたかった、全国に行きたかったと。
どこかに消え入りたい気分と言った先輩に、私は言った。
もし消えたら、今度は、私が大きな声で先輩を探すと。
大声で世界中を練り歩くと。
これからも、ずっと一緒にいたい。
それが私の願い。

　
Nda410

大会が終わっての息抜きとして、部員みんなでプールに行きました。
久しぶりに体を大きく動かせました。また咲さんは泳げないことを知って、少し嬉しかった。
龍門渕の方ともお会い出来、エトペンを見つけてくれた天江さんとも友達になれました。
また一つ、世界が広がりました。

Nda411


何が？


Nda413


……
……
……

　
Nda421

個人戦。
部長のことを考えて、手を抜いていた宮永さんでしたが、私の言葉でやる気を取り戻してくれました。
そして私も宮永さんも、個人戦でも全国行きを決めることが出来ました。
全国の舞台で、宮永さんと打てるのは、とてもわくわくします。
今度は私を楽しませてくださいね。宮永さん。

Nda422

宮永さん。
宮永さん。
宮永さん。

Nda423


宮永さん？



Nda424


宮永さんって、誰？

　
Mda222

個人戦。
先輩も私も全国に進むことは出来なかったけど、それでも先輩の繋がりが消えたわけじゃなくて、良かった。
大会だけが、私達の繋がりじゃない。
それは確実なもので、切れることもなく、ずっとずっと続いていく。

Mda225

部長の引き継ぎも終わって、新しい鶴賀が始動した。
とはいっても、先輩たちとの距離が離れるわけでもなく、元部長さんは良く部室に顔を出すし、加治木先輩とはいつも一緒だし、変わらないことも多い。
連休があれば、元部長さんの車で色々な所に行くそうで、むしろ前よりも距離が近くなった。
うん。いい感じっす。

　
Nda428

雨の日に部屋の中にいると、たまに世界がこの部屋だけになってしまったように思える。
外は本当は全部海で、部屋は海に漂っている小さな船…。
宮永さんは、本当に文学的。
素敵な考え方です。

Nda430

宮永さんと花火を観に行きました。
浴衣姿の宮永さんは素敵でした。
手を繋いで歩いていると、このまま時が止まってしまえばいいのにって思えて…
…。
ちょっと違いますかね。宮永さんなら、もっと素敵な考え方が出来る。

　
Mda230

加治木先輩とプールで泳ぎの練習。
大分上手になって来たけど、泳げない先輩も可愛かったから、少し残念な気持ちもある。
その日、清澄から手紙が来た。四校合同合宿のお誘い。
思うことが無いわけじゃないけど、先輩が応じるなら…

Nda434

四校合同合宿。
私達にしか得の無いような内容ですが、他の三校とも集まってくれました。
それぞれに思うところがあったのでしょうか。
エトペンを直してくれた天江さんとも打てて、楽しかった。

Mda234

この合宿を言い訳にしてでも、先輩たちは私達と一緒にいることを望んでくれた。
インターハイだけの繋がりじゃない。
普段から一緒にいたい。
私だってそう。
一緒にいたい。夏も、秋も、その後もずっとずっと一緒にいたい。
色んな所に行きたい。
色んなことをしたい。

　
Nda444

宮永さんを名前の方で呼ぶことにしました。
咲さんとまた一歩、距離が近くなった感じがします。
咲さんも、早くお姉さんとの仲を取り戻してほしいと思います。
そうすればきっと、もっともっと咲さんは笑ってくれるのですから。

Nda445

そっちじゃない…
こっち…
こっちに来て…

Mda240

大したことはないはず。
名前で呼んだ。
ただそれだけ。
同じ三年だから。
仲良くなった。
大したことはない。
大丈夫。関係ない。
でも何だろう。
嫌な予感がする。

�C

　
Nda467

母が転勤するということで、明日には家を出るそうです。
今度は東京。前の所とは違うそうですが。
母とは離れることになってしまいますが、私は特に何も思うことはありません。
咲さんとは違うのです。
この家族がバラバラになっても、私は一向に構わない。その程度の価値しかないのです。

Nda469

母を送ろうと玄関まで行ったら、母が私のリボンのうちの片方を指差して、貰っていいかなって。
意味が解りませんでしたが、私はそれを渡しました。母は出ていきました。
家に残ったのは、私と、嫌な父親だけとなりました。

Nda472

お父さんは静かになりました。
元々あまり話す人では無かったですし、口を開く時があっても嫌な言葉ばかりでしたが、それすらも言わなくなりました。
もうすぐ全国大会。今度こそ証明する。
あの人の価値は、それだけなのです。

　
Mda250

先輩と二人っきりで海に。
そう。何も気にする必要はない。
これからも、ずっと一緒のはずなんだから。
でも、あの人の名前が出てくると、ちょっとドキっとする。
ずっと、私だけを見ていればいいのに。

Mda256

最近、先輩達以外にも見つけられることが増えてきた。
ステルスが、弱くなっているのかも。
だからといってどうということは無いと思うけど、なんだろう。
ざわざわする…

�C

し

　
Nda480

全国大会、団体戦。
咲さんのお姉さんのいる白糸台とは逆のブロックで、決勝まで行かないと会えないそうです。
咲さんは、全部倒すと意気込んでいました。私も、可能な限り頑張ろうと思います。

Nda482

長野の方達も応援に来てくれて、まるであの合宿が今でも続いているような、そんな雰囲気でした。
チームだけじゃない。学校だけじゃない。もっともっと多くの人の想いを背負って、私達はこれから打つのでしょう。
個人戦では、このような気持ちになることなどなかったかもしれません。

Nda486

部長の活躍で、私と咲さんの出番は２回戦からになりました。
気持ちを落ち着かせることが出来る点においては良かったのかもしれません。
試合をこなし体が温まっている温まっていない、というのはオカルトですが、しかし、やはり緊張します。
でも私は、私のベストの麻雀を信じ、打つだけです。

Mda260

清澄の応援、ということで東京に来たけど、意外な人たちに会った。
原村和さんの小学生の頃の友人のいる学校、阿知賀女子。
強くなりたい、という理由で私達と打ったけど、打ってすぐ強くなるというようなことはありえない。でも、それ程今の彼女達は必死なのかも。
全国に来るだけあって、中々強い。清澄と決勝で会えると良いっすね。

�C

さるよけ連打
�C

�C

�C

�C

�C

　
Nda492

小四喜…
やっぱり…確かに気を付けた方がいいかもしれません…
これは、私だけの大会ではないのですから…

Nda493

何を考えているの？
誰が打つと思ってるの？
打つのは私だよ？
そんなオカルトを私が信じるとでも？
偶然、極まりない

Nda494

ほら…勝ったじゃん。
勝ち進んだじゃん。
それでいいのよ。それで。

Nda495

そう…なのでしょうか…

�C

�C

�C

　
Nda500

穏乃達に会いました。
組み合わせ表もろくに見ていなかったので、今日まで参加していることすら知りませんでした。
彼女達とは、先鋒戦が終わった後、会場で会いました。
決勝で会う。
穏乃はそう言ってくれました。
そんな約束は出来きませんが、可能な限り頑張りましょう。

�C

し

　
Nda501

いつ…戻ってくるのかな。
いつ？
ずっとそっちじゃない。
世界も、どんどん広げて、あなたの世界は、こっちなのに。
こっち？
そこはあなたの世界なんかじゃない。
セカイ？
一緒になろうよ。そっちの繋がりなんて、全部消してさ。
何で？
良いことなんて、ないんだから。そうでしょ？
そんなこと、ない…
だって、ここには、咲さんもいる。穏乃達にも、また会えた。
だから…私の所には来ないの？ここまで連れてきたのは、私なのに…
少し、静かにしてください。

Nda502


うるさい……


そう……

　
Nda510



準決勝…嫌な予感がする…
いつもと、何かが違うような…

　
Nda515

どうして…
何も見えなかった。いつもと違ってた。
いつも卓に着くときは、世界を変えていたのに、そこがまるで、現実の世界のままのような…

何を言ってるの？
そんなオカルト、あり得ないでしょ？
あなたは現実で麻雀を打って、そして負けたのよ。
飛んで負けてしまうなんて、情けない。
なんて情けないの？原村和

Nda516

ごめんなさい…
咲さん、ごめんなさい。
ゆーき…ごめんなさい。
部長…まこ先輩…ごめんなさい…
穏乃……ごめんなさい…
ごめんなさい…ごめんなさい……

私……あれは私じゃ……
私……？
あれは……誰？
私は……いったい誰なの？…

　
Nda517

………
……………
……………

何も…考えれない……
頭の中がごちゃごちゃしていて……

その日、私は何度も気が狂ったように叫んでいたそうです。
暴れていたそうです。
ぐちゃぐちゃになっていたエトペンがそれを物語っていました。
咲さんにまで手をあげてしまったみたいで、たぶん…嫌われてしまった…
もう……何もかも駄目なのかもしれない…
どうして……こうなったの？


Nda520

ふふふっ…
あははははははっ……
楽しい…すごく楽しい…

　
Nda523


咲さんが口をきいてくれない…
目も合わせてくれない……
私を無視する。
まるでそこに、私がいないかのように…。
私にはもう、咲さんしかいないのに…
咲さんしか見えないのに…
私はもう…どこにもいない…
いないんだ……

し

　
Nda525

大会が終わって、家に帰った。
そこには、嫌な奴がいる。
それが何を言うのか、私にはわかっている。
私は耳を塞いだ。
声を出して、叫んで、その音を防いだ。
ずっとずっと、声がかれる程、私は叫んだ。
狂ってるって思われても構うもんか。
私は狂っている。
狂っているなら、いいですよね。

Nda526

近付くな。誰も私に近付くな。
消えろどいつもこいつも消えろ。
消えろ消えろ消えろ。

Nda530

部屋に一人…。
あの頃に戻る。
次はまた、きっと病院。

　
Nda535


お父さんが死んだ。
首を吊って死んでいた。
死ぬんだったら、言ってくれれば良かったのに。
私も一緒に死んだのに。

のどぱい

懐かしいなlain

　
Nda540


お母さんが帰って来ない。
お父さんが死んだのに。
きっと、新しい男を作ったんだ。

淡「私は……シズのことが好き」穏乃「淡……」、から全部読んできた支援

　
Nda550




あの子の言う通りだった

この世界は私の世界じゃない

私の世界は、あっちなんだ

これが私のカウントダウン…

　
Nda556


私はどこに行くの？
わからない
私はこれから生まれるのですから
生きていくなら体は必要です
自殺なんてただの馬鹿
死んでしまった方が良い
いつか必要になる？
わからない
でも、ワイヤードで暮らすには体は必要ない

ねえ…のどっち、ワイヤードで必要なものってなに？

意思と存在、あとはただのデータ…

�C

　
Mda290

清澄の原村和さんが亡くなった。
屋上からの飛び降り。
動機は全国大会の準決勝の、あの大量失点だろうと言われている。
そこまで思い詰めていたなんて。
ただ、マスコミが大騒ぎしないことが少し奇妙に思えた。
取り上げたのは長野の地方紙程度で、全国、ブロック紙等では取り上げられなかったし、テレビ、ネットのニュースになることも無かった。
あの原村さんらしくない打ち回し、失点は他の彼女に対する関心を失わせた、ということなのだろうか。普通は逆だと思うけど。
仮にも、全中覇者だったのに。

Mda292

原村さんの葬式の時、清澄の方達はみんな泣いていた。
特に宮永さんの取り乱し方は尋常じゃなかった。
あの人、原村さんと仲が良かったし。
大将にまわらなかった準決勝。
もしかしたら、宮永さんは責任を感じていたのかも。

Mda295

私は前よりも加治木先輩と引っ付くようにした。
先輩は、どこにも行かないですよね？

　
Tak001

ハルエ…
私と遊ぼう

Mda298

ネットまで強い人を見かけて、絡んでみた。
のどっちという方で、すごく話が合う感じ。
まるで昔からの友達だったみたいな。

Cou030

momo:いやー、今日も負けたっすー。強いっすねーnodocchiさん

nodocchi:いえいえ、運が良かっただけです

momo:そんなことないっすよ。牌譜確認したけど、一個もミスしなかったじゃないですか

nodocchi:それを言うなら、そちらも殆どミスをしていなかったですよ。となると、やはり最後は運なんですよ。麻雀は

momo:まー、そうかもしれないですね。でも、それでも楽しいものですよね

nodocchi:そうですね

し

Tak002

ハルエ…
私を見て

Cou035

momo:nodocchiさんは、リアルで打ったりはしないんですか？

nodocchi:いえ、リアルでは全然。リアルって、ちょっと苦手で

momo:そうっすか…。でも、楽しいですよ。私も最初はそんな感じだったけど、今はそんなこと無くて、リアルが良い感じなんです。

nodocchi:何か、言いたいことがあるんですか？

momo:えっと、もし良かったらリアルでも会えたらなーって思えて、もし、そちらが良ければ…なんて…

nodocchi:ごめんなさい。会うのはちょっと

momo:…そうっすか…すみません。ちょっとあれでしたね…ごめんなさい…

nodocchi:いえいえ。こちらこそ、すみません

Mda300

勢い余ってか、何故かのどっちさんをリアルに誘ってしまった。
断られたけど、それが普通っすよね。私も、前まではそんな感じだったけ。
でも、今は違う。のどっちさんにも、いつかこのことを知ってほしいと思う。こっちの方が、楽しいんだってことを。

元ネタlain?昔あったゲームかアニメの？

>>76

ゲームのlainが主で、ちょこっとアニメ版も交じってます

　
Tak003

ハルエ…
一人になんかさせない

Cou037

nodocchi:リアルワールドの、どこがいいのでしょうか

momo:うーん。上手く説明できないかもだけど、私は結構存在感無いって言われてて、そのこともあってコミュニケーションを放棄してたんだけど、そんな私を見つけてくれた人がいるんですよ。
　　　その人と話していると、コミュニケーションの時間、コミュニケーションのための時間も悪くないって思えたんです。

nodocchi:その人が好きなの？

momo:まぁ、そうですね。恥ずかしいですけど。

nodocchi:でも、その人がいなくなったり、その人に嫌われたりしたら、そうじゃないって思うんじゃないんでしょうか

momo:そうかもしれません。でも、その人が離れることが無いってわかっているので、そこらへんは安心です

nodocchi:それが、私にも当てはまると？

momo:そういう人が、必ずリアルにはいるってことです

nodocchi:そう、なのかな

momo:そうっすよ！

　
Tak004

私の傍に来て、私を感じてほしいの

Mda308

チャットでちょっとドキッとすることを言われた。
先輩が離れるなんてこと、絶対に無い。
無い。そんなこと無い。

Mda312

受験ということもあって、先輩と会話する時間が減った。
一緒には居るんだけど、先輩はずっと勉強していて、その内容が私には難しくて、私は横で見ているだけ。
何とかついていって、力になれればと思っているけど、私が先輩の学力を超えるのは、麻雀で勝つことよりも難しい。
かといって、自分の勉強時間を増やそうとすると、先輩との時間も減ってしまう。もどかしい。

Mda318

ステルスが前よりもさらに弱くなったみたいで、麻雀で中々消えることが出来なくなった。
私の強みだったのに。
無しでも戦えないわけじゃないし、全然楽しいけど、ちょっと悔しい。
アイデンティティーみたいなものだったのかも。

　
Mda323

先輩は最近他校の三年と会うことが増えた。
勉強や進路のことでよく話す。
私はそれをただ見ているだけ。
消えているものだから、存在していないに等しいのかも。
先輩と繋いでいるこの手だけが、私の唯一の、存在の証明。

Cou041

nodocchi:最近、その人とはどうですか？

momo:え？その人って？

nodocchi:前言っていた、momoさんを見つけてくれていた人

momo:あ…、全然ラブラブですよ

nodocchi:そう。やっぱり、好きな人が出来るとリアルは楽しいんですね

momo:そうだよ。nodocchiさんもいい人見つけると良いですよ。何なら私が良い人紹介しましょうか？

nodocchi:うーん。まだ遠慮しておきます。今のところは、こっちが全然楽しいので

し

　
Tak005

ハルエ…
ねぇ、声を聞きたい。私の名前を呼んで。あなたのこともっと知りたい。

Mda330

寒くなってきた

Mda334

先輩と話す時間はますます減って、しかもその話す内容が全部他校の三年の話。
特に、清澄の元部長さんの話が多い。
まるで、のろけ話を聞かされているように…
なんだろう…イライラする…

Mda335

もう…あの人の話はやめて…

私と話しているのに

　
Cou043

nodocchi:最近、あの人の話はしなくなりましたね

momo:え？

nodocchi:前までは結構のろけ話をしてたじゃないですか

momo:そうでしたっけ…

nodocchi:でも、離れたりするなんてことは無いんですよね。良いですね、そういう関係

momo:あの、何か言いたいんですか？私は、今でもあの人とは仲いいですし、それに毎度毎度のろけ話をするのも変じゃないですか

nodocchi:そうだね。ごめんごめん。

momo:すみません、今日はもう寝ます。

nodocchi:お休みー

Mda340

のどっちさん…なんか変
なんか、見透かされているような…そんな感じ
いや、考えすぎかな

�C

　
Mda345

今日、先輩と喧嘩してしまった。
どうしよう。こんなの初めて。
でも、先輩が悪いんっすよ。私と話しているのに、久、久って…
明日、先輩に会い辛い…

Mda347

嘘…
先輩が私を無視した…
声をかけても、振り向きもしない。
私、消えてない…。他の人には、見えていたのに…

Mda348


嫌…嫌…そんなの嫌……
嘘……こんなの嘘……

Cou047

nodocchi:どうしたの？最近元気ないよ？

momo:元気？なんでそんなことわかるの？

nodocchi:だって、いつもの人と最近仲良くないよね？

momo:勝手な推測で変なこと言わないでほしいっすね。私は今でもあの人と仲は良いっすよ

nodocchi:無視されたんだよね？

momo:なんでそんなこと…

nodocchi:図星

momo:違う！違うっす！

つ�C

　
Cou048

nodocchi:やっぱり、リアルワールドって、そんなものなんですよ。結局離れ離れになってしまう

momo:そんなこと…ない…

nodocchi:こっちなら、そんなことないよ。ずっと、繋がっていられる

momo:そんなのわからないじゃないっすか。私が切れば、あなたとの繋がりは消えるんじゃないっすか？

nodocchi:切れないよ。ここは、リアルワールドじゃないから…

momo:すみません。言っている意味が解らないっす。ごめんなさい。もう、あなたをブロックさせてもらいます

nodocchi:……はい…

　
Mda350

チャットはもう辞めた。
もうこれで、リアルでもネットでも、繋がりは無くなってしまったのかも。
おかしいな。どうしてこうなっちゃったんだろ…

Mda354

最近、部でもずっと負けている。消えることが出来なくなったから？
でも、私はそれだけじゃない。しっかり打てば、それなりの勝率は出ると思うけど。
どうして…
イライラする…。最近ずっとイライラしてる…

Mda356

部室に先輩が来た。
打った。負けた。
先輩に言われた。ふざけて打っているのか？って。
久しぶりに、声を聞けたと思ったら…そんな…そんな言葉……
その後、私は何かを先輩に言った。たぶん、大きな声で。
言った言葉は、何故か思い出せない。
先輩は、黙って部室を出た。
私は動けなかった。動きたくなかった。先輩を追いたくなかった。
もう……何もかも終わり……

しえん

�C

　
Tak006

ハルエ…
あなたには私のことを教えてあげたい

Cou049

nodocchi:こんにちは

momo:だ…誰？

nodocchi:私だよ。のどっちだよ

momo:何…？なんで、私の頭の中に入って来れるの？なんで、あなたの声が聴こえるの？

nodocchi:言ったでしょ？繋がってるって。ずっと繋がっていられるって

momo:やめて…入って来ないで、私の中に…入って来ないで……

し

　
Mda360

もう…ここが現実なのか、夢の中なのかがわからない。
何が起きているのか、私には理解できない。
私は、おかしくなってしまったんすか。
聴こえるはずの無い声が、聴こえる…

Cou050

momo:ねぇのどっち。もう私は死ぬしかないんっすか

nodocchi:死ぬ？違うよ。繋がるんだよ

momo:それって、死ぬってことでしょ？肉体を失ってそっちに行くってことっすよね

nodocchi:意識が継続してさえすれば、それは死ぬってことじゃないよ

momo:そんなの嫌…この身体を失うなんて、嫌…

nodocchi:消えちゃおうよ…本当に。そうすれば、そこにはあなたが望んだ世界がある

momo:そう…なんすかね

nodocchi:そうだよ…。だから、こっちに来て…

　
Mda363


怖い…

嫌…

死ぬのが怖い

身体を捨てるのが怖い…

助けて…

誰か……

先輩…

sien

　
Mda364


先輩？

先輩って誰？

知らない

そんな人知らない


私は知らない

　
Mda370


もういい
全てが無意味なんすね
泣いたり笑ったり怒ったり嫌われたり…
全てのことがホントでもウソでも、そんなことはもうどうでもいいっす…



………

・・・・・・・

支援

　
Mda373



どういうこと？
のどっちって、原村和さんのことだったの？
透華さんが言っていた。
あれは原村和だって。間違いないって。
でも、原村さんはもう、亡くなって…
のどっちって一体何なの？
ねぇ！聞いてる？
聞こえてるっすよね！？
のどっち！
なんで応えないんすか！
それとも、もう必要が無いんすか私は！
ウソっすよね！あんなこと言って！からかっているんすよね？
それともあなた・・・


・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


Site-B終了

ちゃんと解決編はあるんだろうな
よくわかんないまま終了は後味悪い。

投下もおしまい？

　
Ere


和が死んだことを穏が知ったその前日、玄関のポストに封筒が入っていた。
封筒の中には一通の手紙と、USBがあった。
手紙には、穏乃へ…とだけ書かれていて、後はまっさらだった。
USBの中身は、大量の音声データだった。

二年前の和の死と、東横桃子の失踪については穏達には伏せた。
彼女達のことを思って、というのもあるが、そもそも私には和が死んだと思えなかったことが大きい。
メディアがあまりにも静か過ぎたし、第一発見者の所在が明らかになっていない等、おかしい点が多々存在する。

そしてこの音声データ、あまりにも奇妙な内容だが、これを穏に聴かせるべきなのだろうか…

　
EdaXX1

幽霊になってもうどれくらいになるだろう。
たぶん、一年くらいかな。それとも二年？ちょっとわかんないっす。
灰色の世界。
ここでの生活も、もう慣れた。
最初は、本当に幽霊の世界があったことに驚いたけど、慣れって怖いものっすね。

この世界の生き物(と言っていいかわからないけど)はみんなぼやーっとしていて、その姿がはっきりと見えない。大きさが分かる程度。
どれもこれもみんな同じ、そんな世界。
とても穏やかで、居心地がいい。
相手を意識しなくていいし、でも繋がっていて、さびしくない。

不思議なことに、この世界にも雀荘はある。
私は、雀荘を転々として生活している。
死んでいるのに生活、これも変っすね。
嬉しいことにステルスも復活している。
きっと死んだおかげで、死んでいたあの頃に戻れたんだと思う。

続くか
�C

まぁアニメの方もよくわからん終わり方だったし…
セリフの少なさが断トツ

　
EdaXX2

今日も、私は雀荘で麻雀をした。
その時の面子は中々手ごわかった。
特に、対面の打ち回しは、なんというか…華麗で、何故か懐かしく感じた。
初めて打った相手なのに、昔からその人を知っているような。

南場に入って、ようやく私のツモも調子づいてきた。
消えている私は連続で和了る。みんな驚いてるっすかね。その表情は、見ることは出来ないけど。

オーラス、親の下家からリーチが入る。
同巡、私はイーシャンテンだった。１飜でも上がれば私のトップ。
消えているのだから、親リーでも怖くない。
私は押した。

　
EdaXX3

信じられない声がかかった。
下家は牌をツモらず、手牌を倒した。
その時、視界に色が広がった。
まるでその瞬間、世界の何もかもが変わってしまったみたいに。
その世界は、人の世界だった。

私は、目の前の人を見た。
対面に座っていたその人は、私の名前を呼んだ。
私は感情を言葉にすることが出来なかった。
ただ、きっと心はわかっていたんだろう。
ああ、そうだ。やっぱり、自分はそう思っているんだと。

探していた、とその人は言ってくれた。
ずっとずっと探していたって。
私は、涙を抑えることが出来なかった。
私もその人の名前を呼んだ。声は震えていて、言葉になっていなかった。

�C

ほ

サルよけ

si

�C

　
EdaXX4


その人は、私を抱きしめてくれた。
私がいなくなって、本当に大切なものに気付いたって。
もう、絶対に離さないって。
私も、その人を強く強く抱きしめた。
その人の名前を何度も何度も呼んだ。


私をこの世界に戻してくれた下家のあの人は、もうそこには居なかった。
でも、私にはわかる。
そんなことが出来る人は、世界に一人しかいない。
何故、私の牌が見えたのか、その質問に、あの人はきっとこう答える。

見えるとか見えないとか…

そんなオカルト　ありえません

デューベイ聞きたくなった

のどぱいペロペロ

し

　
NdaXXX

終わったの？

始まったの？

―――

私に麻雀を教えてくれたあの人…
あの人は、のどっちに対してなんて答えるのでしょうか。
何故か今……それが気になりました。

きっとあの人なら……こう答える…

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・



end

　


以上です。
読んでくださった方、支援してくださった方、ありがとうございました。
サルよけ感謝です。
この続きは
穏乃「和に会いたい」淡「嫌…」
になります。
穏乃と淡の対局を入れたいので、これは阿知賀編終った後に書ければと思っています

乙乙

前スレ以前も読んできたほうが良さそうだな

乙

おつ