淡「テルー！いいもの持ってきたよー！！」

ガチャ

淡「あれー？」

菫「…」

淡「なーんだ、スミレだけかー」ﾍﾀｰ

菫「なんだとはなんだ。言っとくが照なら今日は来ないぞ？」

淡「…はあ！？」


みたいな

TERU?

福路美穂子ちゃんの美乳揉みたい

>>3
マジキチ先輩チーッス

はよ書いてー

―数日前―

照「」ｿﾜｿﾜ ｿﾜｿﾜ

菫「どうした、照。プリンも食べないでバタバタして」

照「…おかしいのは菫の方。今週は乙女なら心ときめかせるのは当たり前」ｷﾘｯ

菫「ああ、バレンタインデーか」

照「菫は誰か本命をあげる人はいないの？」ﾆﾔﾆﾔ

菫「…うるさい。そもそも心ときめかせる前にお前、去年はチョコを渡されるだけで学校
中大騒ぎになって、麻雀部もメチャクチャになっただろ？」

照「ああ、あったねそんな事も」ｼﾚｯ

菫 (他人事か！？)ｲﾗｯ

照「それより今年は可愛い可愛い咲ちゃんが姉にチョコを渡す為、はるばるやって来るは
ず。だから今からセッティングを…」ｾｶｾｶ

菫「…何を言ってるんだお前は」

照「え？」ｷｮﾄﾝ

菫「あのな。確かにお前は卒業間近で進路も決まって余裕があるかもしれんが、妹さんは
まだ１年生だ。学校も部活も忙しいんだから平日に東京なんか来れるわけないだろう」ﾊｧ

照「ちょっと待って？それは私が咲を心の底からペロペロしたいと願っていても？」

菫「余計にダメだそれは」

照「そ、そんな！！咲の温もりが！匂いが！スベスベ肌が！おもちが！一月振りに味わえ
ると思ったのに！？」ｶﾞﾝｯｶﾞﾝｯ

菫「おい、チョコはどこへいった」

支援

�C

照「うわぁあああああああん！！！！咲ぃいいいいいいい！！！！」ﾋﾞｪｴｴｴﾝ

菫「うるさい！」ｺﾞｽｯ

照「ぎゃふん！」

菫「まったく、子供かお前は。そんなに妹に会いたければ自分から長野に行けばいいだろ！！」

照「…なるほど、その手があった。じゃあ行ってくる」ｶﾞﾁｬ

菫「ああ、車に気を付けろよ」

菫「じゃない！！」ｼｬｰﾌﾟｼｭｰﾄ

照「ぎゃふん！！」ﾊﾞｯﾀﾝ

菫「危なかった…、こいつを１人で外に出したら次の消息は長野(ロシア)とか長野(ボツ
ワナ)とかになりかねんからな…」


遅くてごめんね

懐かしい感覚
支援

―…‥

菫「と、いうわけで必要な手配をして照は長野に送っておいた」

淡 (ノリツッコミをするスミレ…。心なしかこっちも若干浮かれてないかな？)

淡「ってあれ？じゃあもしかして、テルーは今日だけじゃなくて明日も帰って来ない？」

淡「そんな、テルーが…私のテルーが…」ｶﾞｸｶﾞｸ

菫 (…今の話を聞いてよくそんな発想が出来るなこいつは)

淡「しかも折角テルー専用特製あわあわチョコレートの試作品をこーんなにたくさん持っ
てきたのに！？」ﾄﾞｯｻﾘ

菫 (しかも試作品を本人に食わせるつもりだったのか)

淡「うわぁあああああああん！！！！テルーぅううううううう！！！！」ｳｴｰﾝ

菫「…もう勘弁してくれ」ﾊｧ

淡ちゃんかわいい

―一方、その頃―

照「ねえ、竹井さん？」ｸﾞｲｸﾞｲ

久「久でいいわ。なあに？」

照「わざわざ長野まで連れて行ってくれるのはありがたいんだけど、さすがに前日に出発
する必要ってあるのかな？」ｸﾞｲｸﾞｲ

久「あら、どうせならバレンタインの始まる瞬間から愛しの女の子達と時間を共有したくない？」ニコッ

照「うん。まあ、それはそうなんだけど…」ｸﾞｲｸﾞｲ

照「じゃあこの首輪とロープは？」ｸﾞｲｯ

久「ああ、それは…貴女のお友達に『こうでもしないと照は目的地に着かない。あいつの
迷子力を甘く見るな』ってキツーく言われたのよ」ｼﾚｯ

照 (あのヘタレシューター、次会ったらスカートと髪の毛を結んでやろう)ｸﾞｯ

―数時間後―

照「ねえ久、首が痛い…」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

久 (ど、どうしてこの娘いちいち進む方向を伝えて全部逆を行くの…？咲以上の対策をして正
解だったわね…)ﾊｧﾊｧ

照「ねえ久、そろそろ休憩しよう？お腹空いた」

久「こっちにいる娘が迎えに来てくれるはずだから、それまで我慢なさい」ﾊｧﾊｧ

照「ねえ久、寒い」

久「寝起きだからでしょ。とりあえずこれでも羽織りなさい」ﾊﾞｻｯ

照「でもこれでようやく私も念願の長野に戻ってこれry」ﾃﾙﾃﾙ

『新大阪』

照「」

流石照さん

ワロタ

照「What does it mean？」

久 (何故英語？)

久「まぁ何て言うか。私、顔が広いじゃない？」ｼﾚｯ

照 (手が早いの間違いだろう)ｼﾞｰ

久「バレンタインともなると日本中にチョコを渡したいこ…女の子がいるのよ。手渡しで
直接愛を伝えたい娘達が、ね」

久「その辺は遠距離の辛いところよねー」ﾆｺﾆｺ

照「じゃあそれに私が着いて来る理由は？」ｼﾞｰ

久「ただチョコだけ交換して帰るのも悪いもの、一局くらい打ってあげなさい？」ｼﾚｯ

照 (しかも逃げられない…悪魔かこの女…)ｶﾞｸﾌﾞﾙ

―数分後―

洋榎「おーす二人共。よう来たな」ﾌﾘﾌﾘ

由子「いらっしゃいなのよー」ﾌﾘﾌﾘ

久「こちらこそ、お迎えありがとう。久し振りね」

照「初めまして。宮永照です」ｷﾘｯ

洋榎「本当にチャンピオンも連れて来たんやな。会えて嬉しいで！」

洋榎「…随分と斬新なファッションセンスやけども」ﾌﾟｰ

由子「文字通り手綱を引かれてるのよー」ｸｽｸｽ

照「…帰る。長野に帰る」ｸﾞｽｯ

久「待ちなさい。それが出来ればここにいないでしょ」ｸﾞｲｯ

支援

―姫松高校―

ざわ… ざわ…

照 (うぅ…、ここでもみんなの視線が痛い…)ｸﾞｽｸﾞｽ

久「練習中にお邪魔して悪いわね。でも今日はほら、野生のチャンピオンを捕まえて来たから(笑)」
↑実は結構気に入ってる

末原「ほんま助かります。やっぱりいくらウチが名門言うても、後輩の指導はより強い人
と一回でも多く打つ以上のもんは無いですから」ﾆｺｯ

洋榎「ぐぬぬ、言うやんけ恭子。ウチかて来年以降はインカレに旋風を巻き起こすんや。
高校チャンピオンには負けんで！」

洋榎「照！まずはこの卓でウチと打つんや！！」ｶﾞﾀｯ

由子「あー洋榎ずるいのよー！私もー！」

末原「あ…じゃあ折角なんでウチも」

照 (あれ？後輩の指導は？)

支援

�C

照「おつかれさまでした」ｷﾘｯ

久 (全員見事にトんだわね…)

洋榎「あかん…こいつには勝てる気がせえへん…(小声)」ｸﾞﾇﾇ

末原「主将ともまた格が違うで。これはプロでも相当やれるんちゃう？」

照「頑張ります」ｷﾘｯ

由子「雀界のマーくんなのよー」

洋榎「アホ！そこは藤浪晋太郎やろ！？」ｶﾞﾀｯ

絹恵 (宇佐美貴史って言いたいけど誰も知らんやろな)

照 (とりあえず笑ってるけど全く話が掴めない…。これが大阪のノリ…？)ﾆｺﾆｺ

※多分違います

支援

ちなみに、姫松はこの日泊まり込みとの事。

―…‥

末原「そろそろ午前０時やな。チョコレート交換の時間や」

久「はい、これが私の分よ。と言ってもこれはお店で買った奴だけどね」ﾋｮｲ

洋榎「貰う方は腹に入れば何でも同じやでこんなん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

由子「でもこの時間に食べるのは太るのよー」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

絹恵「ん？チャンピオンさんはチョコ持ってへんのですか？」

照「ごめんなさい。でも出来れば貰っていいですか？おいしそうなので」ｷﾘｯ

絹恵「別に構へんですよー。いっぱいありますし、わざわざ来て打って貰えただけで十分ですわ」ｹﾗｹﾗ

久 (行き掛けに大量のチョコを詰めてた気がしたけど…あれは咲用かしら？)

照 (言えない…。まさか久が寝てる間に気が付いたら全部無くなってましたーてへっ☆
なんてこの空気じゃ絶対言えない…)

洋榎「あかん、さすがに菓子食いながら麻雀も限界や」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

照「ねえ久、お願いだから寝る時はこの首輪外してくれないかな」ﾊﾞｸﾊﾞｸ

由子 (と言うか今までよく文句言いながら付けてたのよー)ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

久「えー…。でもそうね、実はさっき咲に画像付きでメールしたら『動画でください』って
言われたのよ」ﾁﾗｯ

照「」

久「ほーら咲が目の前にいると思って、ワンって言ってみて？」●REC

照「…ガルルルル！！」ﾔｹｸｿ

久 (うーん、カワイイ♪)ﾆﾔﾆﾔ

洋榎 (やっぱ鬼やでこいつ)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

かわいい

さすがに名門・姫松高校は設備がしっかりしていて、寝床も万端だった。
今日は何故か長野に辿り着けなかったけど…明日こそ朝イチで咲のところに行こう。
でも相変わらず久は何を考えているかわからない。
万が一の時は姫松の誰かに長野まで案内して貰って、咲と一緒にお礼をしよう。
私、宮永照はそう固く誓っておやすみなさいをした。

―早朝―

久「さ、そろそろ降りるわよ。準備して」

照「…そして次の日、起きてみたら電車の中にいた。何を言ってるのかわかry」

久「わかるわよ。私が貴女をここまで運んできたんだから感謝しなさい」

照「いつの間にか着替えも済んでるんだけど？」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

久「…綺麗なカラダだったわよ？」ｸｽｯ

照 「」ｿﾞｸｯ

照「うわぁあああああああん！！！！咲ぃいいいいいいい！！！！妖怪女たらしに
お姉ちゃんが汚されたぁあああああああ！！！！」ﾋﾞｪｴｴｴﾝ

久「冗談よ、冗談。さすがに私も後輩に命を狙われたくはないもの。

久「あ、でも降りた後もその頭のやつ外しちゃだめよ？」ｸｽｸｽ

照「？」ｸﾞｽｯ

―そして、―

玄「いらっしゃいませ！ようこそ松実館…へ…」

照「…」←犬耳を付けられてる

玄「」ﾊﾞｯﾀﾝ

照「え？」ｱｾｯ

憧「く、玄ー！？」

穏乃「あちゃー、やっぱりまだ無理だったかー」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

久「やっぱり角の生えた犬っていうコンセプトに無理があったのかしらね」ｳｰﾝ

憧「ちょっと待った、何あんた達グルになってんのよ」

クロチャー！

穏乃「あれから半年経ってるのになー。チョコを渡すどころかちょこっと顔を合わせただ
けで倒れるなんて…」ﾔﾚﾔﾚ

憧「…ツッコまないわよ、しず」

久「ふふ。いつ見ても元気ね、貴女。こんな朝早くにわざわざありがと…あら？照？」ｷｮﾛｷｮﾛ

照「そんなに嫌われたんだ…顔を見ただけで気絶する程嫌なんだ…私はただ麻雀を打った
だけなのに…拉致されたうえにこんな恥ずかしいコスプレまでさせられて…」ｽﾞｰﾝ

久「どうやらこっちも対人トラウマが増えたみたいね…」ｼﾚｯ

憧「とりあえずチョコをどうぞ。昨日みんなで作った自信作です」

穏乃「山で採れたよくわからない食材を使った山菜チョコですよー。はい、あーん」ｱｰﾝ

照「…ん、おいしい」ﾊﾟｸｯ

久「そう言えば宥が見当たらないけど？」ｷｮﾛｷｮﾛ

呼び捨てですか

憧「宥姉なら今朝一番で何処かに行きましたよ。いつもだと学校が無い時はここで手伝ってる
みたいなんですけど」ﾁｮｺﾄﾞｿﾞｰ

穏乃「あの朝に弱い宥姉にしては珍しいよね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

照「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

久 (順調にペットとして手懐けられてるわね…)

憧「これは宥姉にも春がやって来たって事なんですかねー。あの和もいつの間にやら恋バナ
するよーになっちゃったし、わ、私も…」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

穏乃「へー和がねー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

憧「そうそう。あの清澄の大将だった何とかって人のチョコに文字通り身を削りますとか
何とか、鼻息荒くして言ってたけど」ﾁｪｯ

照「なん…だと…！？」ｶﾞﾀｯ

久 (あ、人間に戻った)

照「おのれ原村和…やはり私のラブリーチャーミーな敵役。咲ちゃんに変な手は出すなと
あれほど言ったのに…！！」ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ

憧 (…あの、もしかして変なスイッチ押しちゃいました？)ﾋｿﾋｿ

久 (大丈夫、どうせ長野に着いたらいずれ入るスイッチだから)

穏乃 (あ、そうだ。玄さん、玄さん)ﾕｻﾕｻ

玄「う、うーん…。ここは…？」ｷｮﾛｷｮﾛ

照「」ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ

玄「」ﾊﾞｯﾀﾝ

穏乃「玄さぁあああああああん！！！！」ｸﾞｽｯ

憧「いやいやしず！今のは遊んでたでしょ！？」ﾊﾞﾁｰﾝ

照「」ｸﾞｽﾝ

ｱｺﾁｬｰ可愛い

ロケット団の照

久「さーて。それじゃ、そろそろお暇しましょうかね。後もつかえてるし、宥がいないんじゃ
ゆっくりするのも悪いでしょ？」ﾁｯ

照 (なんだ今の軽い舌打ちは)

憧「そうですね。私達は学校行かないとならないですし」

穏乃「めんどくさいなー。このまま和のとこまで付いて行こうよ」ﾌﾞｰ

久「あら、来てもいいけど長野に着くのはずっと遅くになるわよ？」ﾆｺｯ

照「…は？(威圧)」

久「やだわねー、言ったでしょ？顔が広いって。せめてこのままあと国内を２、３箇所は
周って愛を交換しておかないと…ね？」ｸﾞｲｯ

照「や、ヤダ！助けて！！私は一刻も早くこの娘達と長野へ、咲のところへ行くんだぁああああ」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

久「ダーメ♪貴女は大事なお土産なんだから」ｸﾞｲｸﾞｲ

憧穏 (…がんばれ、チャンピオン)ﾋﾞｼｯ


その後、部長によるチョコ回収弾丸ツアーは一日中続いた。
宮永照は後にこの時の事を振り返って、こう語っている。

照「もう二度と久と一緒に旅行なんてしないよ」

よし！！宥姉は毒牙にかかってない！、

―夜―

久「ようやく長野に着いたわー」ﾃｶﾃｶ

照「長かった…疲れた…ようやく解放される…首痛い…もう死にたい…」ｸﾞｽｯ

久「こらこら、貴女にとってはこれからが本番でしょ？とりあえず、まだ誰か部室に残って
ないか確認して…あら？」

―…‥

優希「のどちゃん！このチョコは世界で一つしかない、私の本命チョコなんだじぇ！！」ﾊﾞｰﾝ

優希「料理とか得意じゃないからちょっと変かもしれないけど…私の気持ちはたくさん入
ってるから…その…う、受け取って…」ｶｧｧ

和「…」

久 (あらあら、優希ったら)ﾃｶﾃｶ

照 (よかった。咲じゃなくて本当によかった)ﾎｰ

和「ゆーき。申し訳ありませんが、今の私は咲100％で出来てますので。あなたの気持ちと
言われた以上は、受け取る事が出来ません」ｳﾙｯ

照「」ﾋﾟｸｯ

久 (あ、これはヤバいやつだ)ｻｯ

和「身も心も咲さんに捧げた私としては、例え友人であるゆーきと言えども愛の結界の中に
踏み込ませるわけには…なーんて」ﾎﾟｯ

照「」ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ

優希「の、の、のどちゃん…そ、それよりう、うしろに阿修羅の化身が…」ｶﾞｸｶﾞｸ

和「…はあ？この私に限ってそんながオカルトありえるわけry」ｸﾙｯ

照「」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

和「ああ、お義姉さんでしたか」ｼﾞﾄｰ

ほっほ

久「私もいるわよ」ﾋﾗﾋﾗ

和「あ、元部長」

優希「ぶ、部長！まさか…どこから…！？」ｶｧｧ

久「さっきからずっとよー。後輩の初々しい青春なんてそうそう見れるものじゃないもの」ﾊｲﾁｮｺ

優希「うぅっ」ﾁｮｺﾀﾞｼﾞｪ

久「うふふ、気を落とさない事よ優希。貴女には麻雀だってあるし、それにもちろん私だって
いるんだし…ね？」ﾆｺﾆｺ

優希「う…部長のコレクションの一部にはなりたくないじぇ…」ﾌﾟｲｯ

久 (あー…これ落とせるわ、うん。あと３０分もあればいける自信はあるけど…)ﾁﾗｯ

照「オマエカ サキヲ タブラカス フテイノ ヤカラハ オマエカ…」ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ

久 (このターミ姉ちゃんはやっぱヤバいわねー)ｳﾝｳﾝ

これで京咲だったら爆笑する

殺意の波動に目覚めた照

和「ふふ、お言葉ですがお義姉さん。青春時代の３年のブランクは大きいですよ。特に
私のように頼りがいがあって姉属性の包容力のある親友が現れた場合は」ﾁﾗｯ

照「何が包容力だ。あとお義姉さんて呼ぶな。冗談はおもちだけにしとけ」

和「そうですね。愛しの咲さんも羨むこのおもち、平面のお義姉さんには冗談も通じませんよね」ﾆﾔｯ

照「血を分けた姉妹である私と咲は一心同体。悪いがお前など受け付けない」ｲﾗｯ

和「ところがお義姉さん、咲さんと私はもはや裸の付き合いで寝床も共にした仲ですよ？」ｲﾔﾝ

照「その程度私は咲が生まれた時から経験済み。悪いが咲の初めてはほとんど私がもう貰った」ﾌﾝｽｯ

和「そんなの昔の話じゃないですか。ノーカンです、ノーカン。同じ麻雀部で共に戦う以上の絆
なんてオカルトありえません」ｷｯ

優希 (こ、これは…インターハイの時とは比べ物にならない恐怖を感じるじぇ。一端ここは
何処かに避なry)ｶﾞｸｶﾞｸ

ガシッ

照「よしわかった、卓に着け。宮永家のルールというものを今日こそ貴様にも刻み込んでくれる」ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ

優希「ひぃいいいいいいい！な、なんで私まで…。部長…！？」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

優希 (あれ？部長いつからいない？)

和「望むところです。咲さんへの熱い想いはどんなオカルトでも凌駕するはずですから。
須賀君も席に着きなさい」ｽﾁｬ

京太郎「あ、いたんだな。俺」ﾖｶｯﾀ

照「いざ、咲ぃいいいいいいい！！！！」

和「咲さぁあああああああん！！！！」

―…‥

久「…で、当の本人はドコに行ったわけ？」ﾊｲﾁｮｺ

まこ「龍門渕にあっさり呼ばれて行ったがな」ｱﾏﾘｼﾞｬﾅ

ｻｷｨｨｨｨｨ　ｻｷｻ−ﾝ

久「…その内苦情来るわよ？」ﾁｮｳｳﾙｻｲ

まこ「連れて来たのはアンタじゃろ」

支援

―その後・宮永家―

咲「衣ちゃんにもらったこのチョコすごいなあ。金ピカなのがあの人達らしいけど」ﾂﾔﾂﾔ

咲「…この周りのダイヤとかまさか本物じゃないよね？」ﾂﾝﾂﾝ

ガチャ

咲「ただいまー」

照「咲ぃいいいいいいい！！！！会いたかったぁあああああああ！！！！」ﾀﾞｷｯ

咲「お、お姉ちゃん！？どうしたの急に！！？」ｱｾｱｾ

照「咲のさらさら髪をくんかくんか…じゃなくて、バレンタインデーにお姉ちゃんにチョコを
渡せなくて咲が泣いてるんじゃないかと思って」

照「日本中駆けずり回って…首から引きずり回されて…」ｸﾞｽｯ

咲「日本中！？ごめん、ちょっと話が読めないんだけど…」ｷｮﾄﾝ

照「大丈夫。妄想牛とか性欲の塊とかメキシコの回し者とか、咲に付く悪い虫はお姉ちゃんが
さっき存在ごとトバして退治して来たからね？」ｷﾘｯ

咲「？ よくわかんないけど偉いね、お姉ちゃん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

咲「でもごめんね。まさかお姉ちゃんが来るとは思わなかったからその分のチョコは作って
なくて…。余りで作ったチョコも全部交換しちゃった」ﾃﾍｯ

照「」

照「」ﾎﾟｶｰﾝ

照「」

照「そ、そんな…ひっぐ…」

照「うぇーん、ううぅ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

咲「お、お姉ちゃん！その代わりお夕飯はお姉ちゃんの好きなもの作るから！！何でも
食べたいもの言っていいから！！」ｱｾｱｾ

照「…なんでも？」ｸﾞｽﾝ

咲「うん、うん」

照「…咲のおもちでも？」ｷﾗｯ

咲「それはダメ」ﾋﾟｼｬﾘ

咲 「飽きたから、このスレ落として








1です。 ありがとうございました！
完

おもち何てありましたっけ？

ｼｰ

煎餅というおもちが・・

照「私は咲の手料理なら何でも好き。むしろ今は咲が食べたい」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

咲「じゃあハンバーグにしようか。ちょっと豪勢な感じにで」

照「私も手伝う」ｽｸｯ

咲「じゃあお姉ちゃん、ＴＶ見ててもらえるかな？」ﾆｺｯ

照「…咲、さすがにそれは今のお姉ちゃんを知らなすぎ。私だってお皿や水道くらいは
使えるようになってる」ﾌﾝｽ

咲「本・当・は？」

照「料理熱心な若妻咲のお尻さわさわ」ﾊｧﾊｧ

照「」ｺｰﾝ

咲「お姉ちゃん？次動いたら嶺上開花(物理)が飛ぶからね？」ﾆｯｺﾘ


こうして、宮永家の夜は更けていく…

半年前、クリスマス辺りに一回やって、そりゃもう大盛況、

会場全員スタンディングオベーションからのマスターベーションの嵐でさすがに僕もスマイルがアゲインしたってもんだ(^-^)

いや、そんな盛り上がりはなく、おごそかに終わりました前回m(_ _)m

６歳の娘がクリスマスの数日前から欲しいものを手紙に書いて窓際に置いておいたから、早速何が欲しいのかなぁと夫とキティちゃんの便箋を破らないようにして手紙を覗いてみたら、こう書いてあった。

「サンタさんへ　おとうさんのガンがなおるくすりをください！　おねがいします」

夫と顔を見合わせて苦笑いしたけれど、私だんだん悲しくなって少しメソメソしてしちゃったよｗ

昨日の夜、娘が眠ったあと、夫は娘が好きなプリキュアのキャラクター人形と「ガンがなおるおくすり」と普通の粉薬の袋に書いたものを置いておいた。

朝、娘が起きるとプリキュアの人形もだけれど、それ以上に薬を喜んで「ギャーっ！」って嬉しい叫びを上げてた。

早速朝食を食べる夫の元にどたばたと行って
「ねえ！　サンタさんからお父さんのガンが治る薬貰ったの！　早く飲んでみて！」
っていって、夫に薬を飲ませた。

夫が「お！　体の調子が、だんだんと良くなってきたみたいだ」と言うと娘が、
「ああ！　良かった〜。これでお父さんとまた、山にハイキングに行ったり、
動物園に行ったり、運動会に参加したりできるね〜」……っていうと夫がだんだんと顔を悲しく歪めて、それから声を押し殺すようにして「ぐっ、ぐうっ」って泣き始めた。

私も貰い泣きしそうになったけれどなんとか泣かないように鍋の味噌汁をオタマで掬って無理やり飲み込んで態勢を整えた。

夫は娘には「薬の効き目で涙が出てるんだ」と言い訳をしてた。

その後、娘が近所の子に家にプリキュアの人形を持って遊びに行った後、夫が
「来年はお前がサンタさんだな……。しっかり頼むぞ」と言ったので、つい私の涙腺が緩んで、わあわあ泣き続けた。

お椀の味噌汁に涙がいくつも混ざった

―竹井家―

久「んー今年は実に大漁だったわねー♪やっぱりインターハイが効いたのかしらー？
ど・・れ・か・ら食したものかー…ってあら？」

美穂子「…上埜さん？」ﾊﾟﾁｯ

久「…あら、こんばんは美穂子。わざわざ家の前で待っててくれて嬉しry」ﾆｺｯ

美穂子「う゛え゛の゛さぁあああああああん！！！！どこ行ってたんですかぁあああああああ」ｶﾞｼｯ

久「ぐふぅ！」

美穂子「長野中探し回ったのにいないからぁあああああああ！！！！ここで待ってたんです
よおおおおおおお」ｸﾞｲｸﾞｲ

久「み、みほこ。そこくび、くびだから」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

美穂子「華菜に頼んで電話してもらったのに上埜さん出なくて、お家の前にいたけど上埜さん
帰って来なくて、もうこのままバレンタインデーが終わっちゃうんじゃないかって私、私…！」ｴｸﾞｴｸﾞ

久「…バカね、そんなわけないじゃない」ｷﾘｯ

�C

―数日前―

照「」ｿﾜｿﾜ ｿﾜｿﾜ

菫「どうした、照。プリンも食べないでバタバタして」

照「…おかしいのは菫の方。今週は乙女なら心ときめかせるのは当たり前」ｷﾘｯ

菫「ああ、バレンタインデーか」

照「菫は誰か本命をあげる人はいないの？」ﾆﾔﾆﾔ

菫「…うるさい。そもそも心ときめかせる前にお前、去年はチョコを渡されるだけで学校
中大騒ぎになって、麻雀部もメチャクチャになっただろ？」

照「ああ、あったねそんな事も」ｼﾚｯ

菫 (他人事か！？)ｲﾗｯ

―数日前―

照「」ｿﾜｿﾜ ｿﾜｿﾜ

菫「どうした、照。プリンも食べないでバタバタして」

照「…おかしいのは菫の方。今週は乙女なら心ときめかせるのは当たり前」ｷﾘｯ

菫「ああ、バレンタインデーか」

照「菫は誰か本命をあげる人はいないの？」ﾆﾔﾆﾔ

菫「…うるさい。そもそも心ときめかせる前にお前、去年はチョコを渡されるだけで学校
中大騒ぎになって、麻雀部もメチャクチャになっただろ？」

照「ああ、あったねそんな事も」ｼﾚｯ

菫 (他人事か！？)ｲﾗｯ

しえん

―室内―

久「私ね、今日という日のフィナーレは貴女と迎えるってずっと決めてたの」

美穂子「…え？」ｳﾙｳﾙ

久 (だって美穂子を最初にしたら一日中拘束されるし、日本中回って最後に私が移動する
手間も省けるしね♪)ｼﾚｯ

久「だから見て？美穂子の為(ここ強調)に作ったこの特別製チョコも、痛まない様にずっと
ここで大事に保管してあったのよ」ﾆｺﾆｺ

久「受け取ってもらえるかしら？」

美穂子「こ、これって」ﾜﾅﾜﾅ

久「ハート型よ。なんか一瞬私らしくないかなーって思ったけど」ﾃﾚﾃﾚ

美穂子「そ、そんな事ありません！一生大事にします！！」ﾋﾞｼｯ

久「いや、むしろ早めに食べてね？そういうものだからね？」

>>62
半年前、クリスマス辺りに一回やって、そりゃもう大盛況、

会場全員スタンディングオベーションからのマスターベーションの嵐でさすがに僕もスマイルがアゲインしたってもんだ(^-^)

いや、そんな盛り上がりはなく、おごそかに終わりました前回m(_ _)m

しえ

美穂子 (ああ私、生きてて良かった。生まれてきて良かった。こんな素晴らしい事がこの世に
あるなんて！)ｼﾞｰﾝ

美穂子「あ！これ私からのチョコです！ちょっと大きめですが…」

久「本当に大きいわね。でもこれは愛の大きさって事かしら？」ﾆｺｯ

美穂子「は、はい！」ｶｧｧ

パカッ

久「…これは」

美穂子「婚姻届(型チョコ)です！」ﾊﾞｰﾝ

久「」

美穂子「あ、あれ？上埜さん？」

>>65
半年前、クリスマス辺りに一回やって、そりゃもう大盛況、

会場全員スタンディングオベーションからのマスターベーションの嵐でさすがに僕もスマイルがアゲインしたってもんだ(^-^)

いや、そんな盛り上がりはなく、おごそかに終わりました前回m(_ _)m

久 (すごーい、これ捺印から私の字まで材料を駆使して再現されてるー。しかもご丁寧に
住所とかまで全部びっしり書き込んで)

久 (これが美穂子の積み上げたお菓子作りのスキルなのね。無駄に感心するわ)ｳﾝｳﾝ

美穂子「上埜さん？どうしました？」

久「いや、あのね？美穂子」

久「気持ちは伝わったし、芸術としてはすごい価値があると思うんだけどね？」

美穂子「？」

久「これって…食べるのよね？」

美穂子「！」

久「バリッと割れる婚姻届ってさすがにどうかなーってね…？」ﾀﾊﾊ

美穂子 (か、考えてなかった…)ｶﾞﾋﾞｰﾝ


次の日、池田は一日中キャップにホワイトデーに送るリベンジお菓子の試食をさせられて
体調を壊したという。
ついでに体重もヤバくなったそうな


カン