レイ「漫才の相方になった」

レイ(朝、今日の始まり、いつもの繰り返し)

レイ(…好きでも、嫌いでもない)


レイ「」

レイ「」パチッ

レイ「…」

レイ「」ムクリ


レイ「」スタスタ

レイ「」キュッキュッ

蛇口「」ジャー…

レイ(水、気持ちのいいこと、朝の日課)

レイ「」バシャバシャ

レイ「」キュッ

レイ「」スタスタ

レイ「」ゴソゴソ

レイ(下着、身につけるもの、隠すもの)

レイ「」スルッ

レイ「」パチッ


ハンガー「」カラン

レイ(制服、覆うもの、同じ人がいっぱい、知らない人もいっぱい)

レイ「」シュルシュル

レイ「」パサッ…

レイ(薬、人の造り出したもの、私の形を造るもの)

レイ「」パチ

レイ「」パク

レイ「」ゴクッ…


レイ(鞄、私の持つもの、道具の容れ物)

レイ(靴、革から創られたもの、人と道具から創られたもの)

レイ(ドア、私でない人を感じる。誰かいるの？この先に)


ガチャ…


白い日差しが彼女を包む、レイの一日が始まる

学校ーーー


レイ「」スタスタ

生徒A「オース、おはよう！」

レイ「」スタスタ

生徒B「おっ、早ぇなお前。ちゃんとオナって来たのかよ」

レイ「」スタスタ

生徒A「うっせ、バーカ！それよりさ…」

レイ「」スタスタ

生徒C「ねぇねぇ、昨日のドラマ見た！？」

レイ「」スタスタ

生徒D「見た見た！マジちょ〜カッコよかった〜！」

レイ「」スタスタ

生徒C「ねぇ〜、やっぱフツウの顔だけアイドルとは違うって感じ？」

レイ「」スタスタ

レイ「」ガラッ

2年A組ーーー


レイ「」ｽﾀｽﾀ

ヒカリ「あっ、綾波さん」

レイ「」ｽﾀ

ヒカリ「おはよう！｣ﾆｺｯ

レイ「…おはよう」

レイ「」ｽﾀｽﾀ

レイ｢｣ｽﾞｯ…

シンジ「綾波！座っちゃダメだよ！」

レイ「え？」

レイ｢｣ﾌﾞｩｩｳｳ……

支援

生徒一同「」ドッ

生徒一同「」ワッハッハ

トウジ「や〜い、引っかかりおったで〜」

ケンスケ「お〜っ、これはレアシーン！動画に保存しておくべきだった〜！」

ヒカリ「鈴原！！」

シンジ「ちょっ…二人共やめなよ。ごめん綾波、大丈夫？」

レイ「ええ」

レイ「」スルッ

レイ「これ、鈴原君の？」

シンジ「うん…トウジってば、最近ブーブークッションを人の席に仕掛けるの気に入っちゃって」

シンジ「さっき仕掛けるとこ見つけてやめさせたんだけど…」

アイリ「兄さん…」

レイ「大丈夫」

レイ「鈴原君」

トウジ「お、なんや？さすがのお澄まし姫もご立腹かいな」

レイ「これ」スッ

トウジ「なんや？」

レイ「返すわ」

トウジ「おお…そうか、悪いな」スタスタ


トウジ「って、なんでやねん！！」ビシッ！

レイ「」ビクッ

トウジ「違うやろ！？なんかこう〜…もっと、リアクションとかないんかいな！？」

レイ「ごめんなさい…よく、分からない」

ヒカリ「鈴原！これ以上はやめなさい、綾波さん困ってるじゃない！」

トウジ「なんや委員長まで、ちょっとしたコミュニケーションやないかい」

トウジ「昨日も女子に仕掛けたさかい、そんでも笑って済ましてくれたで」

アスカ「ヒカリ、やめときなさいよ。あの三馬鹿トリオには何を言っても無駄だわ」

シンジ「ちょっ…僕も入ってるの？アスカ」

アスカ「あったりまえじゃない」

レイ「ごめんなさい…こんな時、どんな顔すればいいのか分からない」

シンジ「笑えば…」

トウジ「笑えばいいんや」

シンジ「」

レイ「そう」

トウジ「綾波はな〜んかイジり甲斐がないのぉ、だが覚悟しとけ」

トウジ「この鈴原トウジが綾波にも笑いの風吹かしたる！みんなも見たいよな？綾波が笑うトコ」

生徒一同「」ドッ

生徒E「え〜、でもちょっと気になるかも」

生徒F「鈴原ってさぁ、けっこう強引よね」クスクス

生徒G「綾波って笑ったら意外と可愛い気がしねぇ？」

生徒H「レイちゃん、歯を見せて笑うレイちゃんも、たまらんです」ブヒブヒ

トウジ「と、いうワケや！腹に穴空くまで笑かされても、恨むんやないでぇ！」ワッハッハ

シンジ「トウジ、やめなよ」

トウジ「なんやセンセ〜、センセも笑っとるやないかい。この…スケベ！」

シンジ「ちがうよ〜」

トウジ「い〜や、ちがわんで！そんなスケベなセンセには、カンチョーお見舞いしたる！」

シンジ「わわ、やめろよ〜！」ダダダッ

トウジ「待て〜い！待たんか〜い！」ドドドッ

生徒一同「」ワッハッハ

ヒカリ「ちょっと！もうホームルーム始まるわよ！？」

アスカ「放っときなさいよ、ヒカリ」

ケンスケ「式波も次ブーブークッション試してみる？」ヒョコッ

アスカ「殺すわよ」

ケンスケ「ひょえ〜…ご勘弁」

レイ「」

レイ「」パチッ

レイ「…」

レイ「」ムクリ


レイ「」スタスタ

すげえ気持ち悪いな。「」なにこれ

レイ(鈴原トウジ、鈴原君、碇君の友達)

レイ(友達、他人、一緒にいて心地いい人)

レイ(心地いい、ぽかぽかする、心)

レイ「…私も碇君にぽかぽかして欲しい｣ﾎﾞｿｯ

レイ(碇君、鈴原君といる時は、ぽかぽかしている)

レイ(私といる時は、優しいけれど、どこか困った表情)

レイ(アレは、ぽかぽかしていない表情)

レイ(碇君にぽかぽかしてもらうためには、鈴原君と同じにならないといけない)

レイ「…」

レイ「ブーブークッション、買おうかしら」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


先生「」ｶﾞﾗｯ

先生「みんな席につけー」


ﾄﾞﾔﾄﾞﾔ ｶﾞﾔｶﾞﾔ


先生「ぁん？まだ碇と鈴原は来てないのか」


ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ……


トウジ「ギリギリセーフや！｣ｶﾞﾗｯ

シンジ「アウトだよ！｣ﾊｧﾊｧ

生徒「騒がしいぞ、席につけ」

トウジ「へいへい」

シンジ「っもう…」

シンジ｢｣ｽﾀ…ｽﾀ

ガンダムじゃ無いのか
支援

>>13
SS書き手さんの神表現力だろうが

レイ「碇君」

シンジ「なに？」

レイ「どうしてお尻を押さえているの？」

シンジ「…僕の方もアウトだったんだ」

レイ(お尻でもぽかぽかするのね)

先生「えー、では、今日は近づいて来た文化祭についての話し合いをしようと思う」

先生「朝のHRと一時間目のHRは繋げてしまっても構わんな、ではこのまま進める」

先生「委員長」

ヒカリ「はいっ｣ｶﾞﾀｯ

ヒカリ｢｣ｽﾀｽﾀ

ヒカリ「ではこれから、文化祭のための演目を決めたいと思います」

トウジ「委員長！演劇だけなんか？」

ヒカリ「この学校は年度毎に文化祭のテーマが決まってるの、今年は演劇なのよ」

トウジ「ほほ〜」

ヒカリ「では、文化祭でやりたい演目のある方、挙手をお願いします」

生徒一同｢｣ｼｰﾝ…

ヒカリ「あっ…えっと」

トウジ「…」

ヒカリ「えっと、誰か、何か、ないですか？」

トウジ「ワイのワンマントークショーなんてどうや！？」

アスカ「バカ言わないで、タダどころかこっちがお金を払うハメになるわ」

トウジ「なんやとぉ！？」

生徒一同｢｣ﾜｯﾊｯﾊ

先生「静かに」

ヒカリ「えっと…演目、ないですか？例えば、ロミオとジュリエットとか」

生徒H「ブヒッ」挙手

ヒカリ「はい、H君」

生徒H「ぼ、ぼくと、綾波さんで…」

トウジ「そら美女と野獣の間違いや！」

生徒一同｢｣ﾄﾞｯ

ヒカリ「綾波さんはどうですか？みんな意見がないなら、綾波さんとH君でロミオとジュリエットを…」

レイ「何を言うのよ」

ヒカリ「却下ですね」

生徒H「ブヒッ…」

ヒカリ「でも、あの…演目決めないといけないので。とりあえずロミオとジュリエットは決定でいいですか？」

生徒一同｢｣ｼｰﾝ

トウジ「かまへんかまへん、そうしよ、委員長」

ヒカリ「あ…うん」

ヒカリ｢｣ｶﾘｶﾘ


『演目:ロミオとジュリエット』


ヒカリ「じゃあ…キャストなんですけど…」

ヒカリ「やりたい人、いません、よね？」

ヒカリ「」ﾁﾗ

アスカ「」

ヒカリ「」ﾁﾗﾁﾗ

アスカ「」ﾋﾟｸ

アスカ「…」

アスカ「…出てもいいわよ」

ヒカリ「じゃ、式波さんジュリエットで！」〜♪

アスカ「ハァ？私主役はイヤよ！？」

ヒカリ「えぇ…でもアスカ綺麗だし、ジュリエット合うと思うんだけど…」

生徒A「いいじゃん、式波やれよ〜」

アスカ「男子は黙ってて！」

生徒B「碇も出ればいいじゃん」

シンジ「えっ…僕？」

トウジ「おっ、夫婦での初の共同作業っちゅーわけやな！」

アスカ「このエセ関西弁！黙りなさいよ！」

トウジ「なんやエセって！？エセやないわ！」

ケンスケ「でも式波と碇ならお似合いじゃないか？いいじゃないか、誰もやりたがる人がいないんだから」

アスカ「あんた達ねぇ…」

アスカ「ちょっとシンジ、あんたからも何か言ってやりなさいよ」

シンジ「えっ…僕は…別に」

アスカ「別にって何よ、ハッキリしないわね」

シンジ「みんなが困ってるなら…僕がやってもいいよ」

アスカ「ハァ？あんたバカァ？ロミオとジュリエットよ！」

アスカ「あっま甘なセリフを公衆の面前で吐かなきゃいけないのよ！？」

シンジ「いいじゃないか、ただのお芝居なんだから」

アスカ「…はぁ、一番舞台映えしない男がこう言うとはね…」

シンジ「なっ、なんだよ…」

生徒G「いいじゃん！碇、頑張れよ〜」

アスカ「ホラ、見なさいよ。みんな面倒な役を私たちに押し付けたがってるのよ」

アスカ「これでもアンタはやるってーの？」

シンジ「…だって、しょうがないじゃないか」

アスカ「どこのえなりよ、ビミョーに被んのよ」

ヒカリ「じゃあアスカはジュリエット役、碇君はロミオ役ね｣ｶﾘｶﾘ


『ロミオ:碇 ジュリエット:式波』


生徒G「委員長！間にハートマークも書いてやんなきゃ」

ヒカリ「え？あぁ…｣ｶﾘｶﾘ


『ロミオ:碇 ♡ ジュリエット:式波』


アスカ「ちょっとヒカリ！裏切るの！？」

ヒカリ「えっえっ」

ヒカリ「えーと、じゃあ大体の役は決まったとして、最後に修道僧のロレンスとジョンをやりたい人」

生徒一同｢｣ﾌﾞﾋｯ

ヒカリ「いないですよね…」

トウジ「委員長、役につかない連中はどないすんねや、みんな大道具か？」

ヒカリ「えっと、ロミオとジュリエットは実際の脚本だと長すぎるから、文化祭用の台本に書き換えないといけないの。それが一人か二人」

ヒカリ「それと舞台を外から見る監督、あと演出効果や音楽も一人か二人欲しいわね」

ヒカリ「あとは大道具か小道具ね、ここにクラスの半数は入るわ」

トウジ「は〜、ぎょーさんやりおるな。面倒なことはパスや」

ヒカリ「じゃあ鈴原、キャストになるしかないけど」

トウジ「ワイはなんもせーん」

ヒカリ「ダメよ、鈴原」

ヒカリ「先生、一人一つは仕事を持つんですよね？」

先生「その通り」

アスカ「はは〜ん、アンタ、人にあれだけ言っといて、自分が舞台に立つのはコワイんでしょ？」

トウジ「なっ、そんなわけあるかい！」

アスカ「じゃ、ラクショーよね？主役の私やバカシンジよりも遥かに出番もセリフも少ないわよ」

アスカ「これで出来ないってこと、ないわよねぇ？｣ﾆﾔﾘ

トウジ「…よっしゃ！そこまで言うんならやってやろうやないかい｣ﾀﾞﾝｯ！

トウジ「その代わり、ワイが出るからには主役を食ってしまうほどのモノ見せたるからな」

トウジ「せいぜい自分の芸を磨いとくんやな」

アスカ「ハンッ、言ってなさいよ」

トウジ「おい、委員長！」

ヒカリ「なに？」

トウジ「脚本どうせ改編するんやろ、ワイのシーン好きに書き換えてもええか？」

ヒカリ「大元のストーリーを変えない程度ならいいけど…」

トウジ「要するにロレンスはロミオの相談役、ジョンはその使いっ走りやろ？」

トウジ「任しとき！」

ヒカリ「色々ちがうけど…じゃあ鈴原が出るシーンは好きに変えていいわよ」

トウジ「ワイのセンスが光る極上のお笑いを提供したる！」

ヒカリ「鈴原、ロミオとジュリエット知ってる？」

トウジ「トムとジェリーみたいなもんやろ！」

生徒一同「」

トウジ「…なんで黙るんや」

生徒H「時は14世紀、イタリアのヴェローナで…」

トウジ「語るな！！｣ﾋﾞｼｯ！

生徒H「ぶひっ」

コテ付けてつまらないＳＳ書く奴って死にたくならないのかな
俺ならたぶん恥ずかしくて5秒も生きてられないわ

レイ「」挙手

ヒカリ「？」

ヒカリ「綾波さん、どうしたの？何か意見ある？」

レイ「ジョンは」

ヒカリ「え？」

レイ「ジョンがまだ決まってないわ」

生徒H「キミがジョンなら僕はオノ・ヨーコ」

レイ「Imagine all the pepole」

レイ「私がやるわ」

生徒一同｢｣ﾄﾞﾖｯ

レイ(私も鈴原君のように、碇君にぽかぽかしてもらいたい)

アスカ「ちょっとアンタ…本気？」

レイ「ええ」

シンジ「綾波、大丈夫？」

レイ「問題ないわ」

トウジ「…綾波、ワイはそんなに甘くないで」

トウジ「それでもやるっちゅーんやな」

レイ「ええ」

トウジ「決まりや、委員長、これでキャストは埋まったやろ」

ヒカリ「ええ、まあ、綾波さんがいいならいいけど…｣ｶﾘｶﾘ


『ロレンス:鈴原 ジョン:綾波』


ヒカリ「じゃあ次、監督やりた…」

ケンスケ「僕でしょ！｣ﾊﾞｯ

トウジ・ヒカリ(言うと思った)

シンジ・アスカ(なんかすごい不安)


ｰｰｰﾜｲﾜｲ､ｶﾞﾔｶﾞﾔ……

放課後ーーー


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


先生「じゃ、これで帰りのHRは終わり」

ヒカリ「起立、礼！」


ﾜｲﾜｲ､ｶﾞﾔｶﾞﾔ……


トウジ「綾波、今日この後どや？ヒマか？」

生徒一同｢｣ﾄﾞﾖｯ

レイ「ごめんなさい、用事があるの」

生徒A「鈴原が綾波誘ってるぜ…」

生徒B「いくらフランクだからって、なあ…もしかして狙ってんのか？」

アスカ「先行ってるわよ、シンジ」

シンジ「ああ、うん…」

シンジ(綾波、大丈夫かな)

ヒカリ(鈴原…やる気があるのかな、それとも…)

トウジ「なんや、綾波もセンセと同じでお仕事かいな。世知辛い世の中やで」

レイ「ごめんなさい」

トウジ「ああ、ええんや。謝る事やないさかい」

トウジ「そんでもなあ、ワイと一緒に舞台へ上がるっちゅーことで、意識して欲しい事が一個あんねん」

トウジ「その話今してもええか？」

レイ「ええ、いいわ」

トウジ「ワイら、これから笑いを取ろうとしてるわけや」

トウジ「ロミオとジュリエットがなんだか知らんが、とにかくワイらのシーンでは客席を沸かしたろ思てんねや」

トウジ「せやから綾波にも、面白おかしいって事を分かってって欲しいんや」

トウジ「いけるか？」

北斗の拳かとおもったらエヴァかよ…

レイ「ええ、分かったわ」

トウジ(ホンマかいな…)

トウジ「んじゃ、綾波に宿題や。ネルフのことや何やで忙しいかもしれんが、今日から一日一回はお笑い番組見といてや」

トウジ「たぶんやけど、お前お笑いとか見てへんやろ？」

レイ「私、テレビ持ってないわ」

トウジ「」

トウジ「…ホンマか、お前ん家のオトンやオカンもテレビ見ないんか」

レイ「私一人だから」

トウジ「…そうか」

トウジ「わかった、じゃワシが明日ごっつい面白いの持ってきたるさかい」

トウジ「それ読んで勉強してや」

アイリー！

レイ「分かったわ」

トウジ「ん、引き止めて悪かったな、んじゃまた明日」ヒラヒラ

レイ「ええ」

トウジ「」スタスタ

レイ「…」

レイ「」ガタッ

レイ「」スタスタ

ネルフーーー


ｩｳｳｰ…ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ


リツコ「お疲れ様、三人とも上がっていいわ」

ミサト「まずまずってトコかしら」

リツコ「そうね、可もなく不可もなく」

リツコ「シンジ君やアスカに最近変わったところはある？」

ミサト「ないわ」

ミサト「レイは？」

リツコ「ないわね」

マヤ「平和ですね」

リツコ「平和が一番よ」

ﾌﾟｼｭｯ


ミサト「あ、三人とも、お疲れ〜」

リツコ「シンクロテストの結果は問題なしよ。もう今日はこれで帰っていいわ」

アスカ「いちいち代わり映えのしない数値を見るために放課後を潰されるなんてね…」

シンジ「アスカ」

アスカ「はいはい、ジョーダンよ」

リツコ「備えは常に必要だわ、ヒトが生き残るためにはね」

リツコ「じゃ、何もなければ解散で良いのだけれど」

レイ「赤木博士」

リツコ「なに？レイ」

レイ「テレビ、ありませんか」

ミサト「テレビ？」

シンジ「綾波、テレビ欲しいの？」

レイ「ええ」

アスカ「エコヒイキが何か欲しがるなんて珍しいわね」

アスカ「なんで欲しいのよ」

レイ「…お笑い」

北斗じゃねえのかよ

アスカ「はぁ？」

シンジ「もしかして、トウジとの？」

レイ「そう」

ミサト「なになにシンちゃん、レイにも気になる子が出来たって事？」

リツコ「まさか…」

レイ「学校で文化祭があるんです、舞台に上がるためにお笑い番組を見ないといけないわ」

ミサト「」ﾌﾞｯ

シンジ「ちょっとミサトさん…ひどいですよ」

ミサト「ごめ…ごめん。でもレイが舞台にって…なんか」

リツコ「学校の文化祭？じゃあアナタたちも出るのかしら」

シンジ「え、まあ…」

アスカ「」ｷﾞｭｩｩｳ

シンジ「！」

シンジ「えーっと、えーっと」

アスカ「出ないわ、私とコイツは大道具」

レイ「ウソ」

アスカ「ちっ」

ミサト「え、アスカとシンジ君も出るの？どんな役？」

アスカ「…」

レイ「ロミオとジュリエット」

コテまでつけてネットの海にこんなゴミみたいなデータをポイ捨てするなんてゴミみたいな奴だな

南斗水鳥拳でツッコミかとおもった

ミサト「」ﾌﾞﾌｫ

リツコ「あら、アナタたち二人とも主役なの」

ミサト「ちょっち待って…お腹痛い｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

アスカ「だから言いたくなかったのに…」

ミサト「見に行ってもいいの？｣ﾁﾗ

アスカ「来ないで！」

シンジ「ひどいなミサトさん…」

コテじゃなくてトリだよばーか

誰にも相手にされないのに続けるこの心の強さを他でいかせよ

レイ「あの」

リツコ「ああ、テレビね。私の古いので良かったらあげるわよ」

ミサト「やけに親切ね」

リツコ「捨てるとお金かかるでしょ」

ミサト「イジワル婆さんね…」

リツコ「婆さんは余計よ…」

朝ーーー


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


トウジ「おお、綾波！おはようさん｣ｽﾀｽﾀ

トウジ「今日は早いな｣ﾄﾞｶｯ

レイ「…おはよう」

レイ「そこ、彼の席よ」

トウジ「ん、ああ…なあ、悪い！ちょっと席座らせといてんか！？」

生徒B「ああ、いいよー」

トウジ「なんや几帳面屋な、綾波は｣ﾄﾞｻﾄﾞｻ

レイ「それは…」

トウジ「例のブツやさかい、ごっつオモロイでぇ」

レイ「…」

『浦安木琴家族』


レイ｢｣ﾍﾟﾗ

レイ「」ﾍﾟﾗ…

トウジ「どや？」

レイ「よく…分からないわ」

トウジ「そっか…、せやけどサワリだけじゃ面白さは分からんからな」

トウジ「家帰ったらじっくり読んでや、あとキャラの真似すんのも一つの手やで」

レイ「…真似」

レイの部屋ーーー

レイ「」 ﾍﾟﾗ

レイ「」 ﾍﾟﾗ…

レイ「なんとなく、分かった気がする」


ｶﾞﾝｶﾞﾝ


レイ「！」

諜報部員「インターホンが鳴らないのでドア越しに失礼します、赤木博士からのお荷物をお運びしました」

レイ｢｣ﾀﾀﾀ

レイ「はい｣ｶﾞﾁｬ

諜報部員「失礼します、重いので室内まで運ばせて頂きます」

レイ「はい」


諜報部員「では、失礼しました」

レイ「どうも｣ﾍﾟｺﾘ

諜報部員｢｣ﾊﾞﾀﾝ

テレビ「」

レイ(赤木博士がもう使わないからって、古いのをくれたわ。これで勉強しましょう)