1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
男「毎日毎日塾ばっかでめんどくさいなあ」
男「なんで俺はこんなにも勉強しているんだろうか」
男「親は将来のためにってよく言うけど結局は金のためだろ」
男「(なんともつまらない人生だな・・・)」
講師「今日は新しい生徒を紹介しようと思う!」
ザワワ
男「(誰だ・・・こんなボロ塾じゃなくてもいい所他にあるだろうに)」
講師「入ってきていいぞー」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:30:12.96 ID:jdhKSf5L0
ガララ
男「(女の子・・・)」
女「女です・・・これからよよっよろしくお願いしますっ」
講師「なんでも都内から越してきたそうだ、まだ田舎暮らしに慣れてないだろうからみんなよろしく頼むぞ」
講師「そうだ、女は将来どこに就いてみたいとか希望はあるのか?」
女「私は・・・」
男「(可哀想だな、こんな田舎じゃ就職も限られるだろうに)」
女「私の夢は勇者になることです!」
全員『((えぇえええええっ))』
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:32:34.85 ID:jdhKSf5L0
講師「ゆゆ勇者とは随分ご立派な職業だなぁハハハ・・・」
男「(コイツ・・・何言ってんだ・・・頭大丈夫だろうか)」
女「・・・」
講師「みんな静かに!女はあそこの隣の席だ、男!頼んだぞ!」
男「えっあ、はい」
女「男君だっけ?迷惑かけると思うけどよろしくね」
男「おう、よろしく・・・」
男「(ちょっと可愛いかも・・・)」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:32:57.49 ID:QqCGhh530
つまんないからやめろ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:33:50.98 ID:Oh5M+lbg0
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:36:10.53 ID:jdhKSf5L0
『俺の夢は勇者になることだッ!』
女『(その男の子はいいました)』
女『(その時私はとても驚いたのを今でも覚えています)』
先生『・・・勇者になって何がしたいのかな?』
『悪いやつらをぶっとばして大切な人を守り抜くッ!』
A『なんだそれダッセェ!』
B『勇者っていうのはゲームだけの世界なんだぜ?』
C『なれるもんならなってみろよ〜』
>>5ありがとうございます
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:39:15.40 ID:gmnjgKAO0
がんばれーC
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:39:17.32 ID:jdhKSf5L0
女『(それから数日後、私の弟が病死しました。原因は他にイジメにあったそうです)』
女『(大事にしてきた弟が死んで、私は教室では浮いた存在になりました)』
女『(友達はみんな同情的になり、話しかけなくなりました)』
女『(ある日のこと、教室の隅で俯いてる私に男の子が言いました)』
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:40:50.81 ID:waug2xR00
つまんない
スレの無駄立て
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:43:54.13 ID:jdhKSf5L0
『どうしてそんなに落ち込んでるんだ?俺が助けてやるッ!』
女『・・・弟が・・・イジメにあって死んじゃったの・・・』
『何ッ!?イジメたやつは誰だ!俺が敵を討ってやる!』
女『・・・ホントに?』
『ああ!俺に任せろ!』
女『(その男の子はそういうと弟のいた教室に慌ててむかって)』
『女の弟をイジメたやつは誰だぁ!出て来いッ!』
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:51:41.63 ID:jdhKSf5L0
・・・
女『(それから男の子の事もあってか、イジメた弟のクラスメイト数人が家に来て謝りに来ました)』
女『(それだけじゃ大抵許せなかったけど・・・本当に男の子が助けてくれた、そう思いました)』
女『明日ちゃんとお礼を言わなくちゃ、ありがとうって』
女『(その次の日、男の子は学校に来ていませんでした)』
先生『みんなに残念なお知らせがあります』
女『(・・・・・・転・・・・・校・・・・・・?)』
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 17:58:55.76 ID:jdhKSf5L0
・・・
男友人A「なぁなぁ聞いたか男よ!」
男「なんだ朝からそうぞうしいな」
男友人A「隣のクラスに転校生が来たんだってさ!」
男「・・・へぇ、それで?」
男友人A「その女の子さぁ将来の夢が勇者なんだってさ!」プッククク
男「やっぱりアイツか・・・」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:03:55.19 ID:jdhKSf5L0
男友人A「なんだ、知り合いだったのかよ〜」
男「昨日、塾にアイツが入ってきてたんだよ」
男友人A「へぇあのオンボロ塾にねぇ、でも中々の可愛さだよね」
男「見た目が可愛くても勇者なんか言ってたら残念だろ」
男友人A「そうなんだよ!問題はそこなんだよなぁ!」
男「何だお前、アイツのこと狙ってるのか?」
男友人A「まぁチェックくらいはね・・・あ、お前今日塾なら色々聞いてきてくれよ〜」
男「なんで俺が・・・いきなり聞けるかっての」
男友人A「あ、そういやお前コミュ障だったもんな」ニヤニヤ
男「ぜってぇ聞いてこねぇかんな!」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:08:14.10 ID:jdhKSf5L0
やっぱり見てる人いないですよね・・・?
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:10:27.97 ID:Oh5M+lbg0
いるいる
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:11:57.60 ID:jdhKSf5L0
・・・
女「こんばんはー、あ男君もこの日入れてるんだね」
男「お、おうまあよろしくな」
講師「ほーい席に着け〜授業始めるぞ〜」
男「(・・・とか言ってみたけど、全然話す時ないよなぁ)」
女「・・・」カリカリ
男「(言ってる事はアレだけど、他は真面目みたいだし・・・)」チラ
女「・・・あっ、ここ間違ってる」ケシケシ
男「(しかし何故に勇者なのか気になる・・・)」チラチラ
>>15頑張ってみます
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:17:49.60 ID:jdhKSf5L0
・・・
女「こんばんはー、あ男君もこの日入れてるんだね」
男「お、おうまあよろしくな」
講師「ほーい席に着け〜授業始めるぞ〜」
男「(・・・とか言ってみたけど、全然話す時ないよなぁ)」
女「・・・」カリカリ
男「(言ってる事はアレだけど、他は真面目みたいだし・・・)」チラ
女「・・・あっ、ここ間違ってる」ケシケシ
男「(しかし何故に勇者なのか気になる・・・)」チラチラ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:21:57.16 ID:jdhKSf5L0
>>17すいませんミスです(汗
・・・
講師「今日もお疲れさん、宿題は出さないから早く寝とけよ〜」ガラガラ
女「お疲れ様男君、また今度ね」
男「お、おうまた今度な」
男「・・・な、なぁ女!」
女「へ?なぁに男君」クルリ
男「女はその・・・なんで勇者なんかになりたいんだ?」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:22:48.03 ID:5jFzuNcM0
最後まで見てあげるんだからねっ///
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:26:47.86 ID:jdhKSf5L0
女「んーとね、昔クラスの男の子が言ってたの」
女「『俺の夢は勇者になって、大切な人を守ることだー!』って」
男「なんだそいつ、大切な人を守るってなんか痛いな」
女「小学生の頃だったから・・・でもね私その子に救われたの」
男「その男の子は女のことが大切だったのか?」
21 :
忍法帖【Lv=38,xxxPT】(1+0:15) :2013/01/27(日) 18:27:49.40 ID:yOXLBiDG0
支援
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:28:53.10 ID:jdhKSf5L0
>>19ありがとうございます、感激です
書き溜めたものをレスしているのですが、投稿間隔は丁度いいでしょうか?
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:29:58.42 ID:/MIdMj7O0
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:34:03.68 ID:jdhKSf5L0
女「わかんないけど・・・私が落ち込んでいる時に助けてくれたの」
女「だから私も将来あの男の子みたいに誰かを守れる人になろうって」
男「だったらその男の子を守ればよかったんじゃ?」
女「その子、私を救った次の日に転校しちゃったの」
男「そっか、じゃあわざわざ勇者じゃなくてもいいだろうに」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:37:02.50 ID:5jFzuNcM0
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:37:38.52 ID:jdhKSf5L0
>>23内容がそこまで多くはないので、なるべく善処しますね
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:40:32.42 ID:jdhKSf5L0
女「そうなんだけどね、でもそれじゃああの子の事忘れちゃうかもしれないから・・・」
男「女は勇者言ってて恥ずかしくないのか?」
女「最初はみんなにからかわれて恥ずかしかったけど、今は慣れたよ」
男「そっか、じゃあ女はその男の子が好きなんだな・・・」
女「・・・うん、だって私を救ってくれた王子様だもの」///
男「(・・・なんか寂しいな・・・)」
>>25了解です、5分間隔にしてみます
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:45:44.06 ID:jdhKSf5L0
女「って私は何話してんだろっもう帰ろっ」///
男「女って隣のクラスに来たんだよな」
女「うんそうだよっ・・・って男君隣のクラスだったの!?」
男「あぁ、朝からお前の勇者発言でこっちまで耳に来たよ」
女「あちゃーやっぱりだよね、やっぱ目立っちゃうか」
男「まあ友人はお前の事可愛い言ってたぞ」
女「えっ、私そんな可愛くなんてないよっ」ブンブン
男「(見た目は十分可愛いと思うんだけどなぁ)」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:48:50.98 ID:jdhKSf5L0
女「じゃあ男君っ!」
男「えっ、なんだ」
女「また今度じゃなくて、また明日だねっ!」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:53:43.65 ID:jdhKSf5L0
・・・
友人A「なぁ男〜どうだったんだよ昨日の夜はぁ?」
男「いやらしい言い方すんなよ・・・普通に話したよ」
友人A「えっコミュ障のお前gゲフッ!・・・すいませんそれでどうしたんすか!?」
男「ったく・・・なんでも誰かを守れる人になりたいから勇者なんだってさ」
友人A「へぇ渋いねぇ女ちゃんは、女の子の抱く夢じゃないっていうかさ」
男「あ、それと話によれば好きな男がいるらしいからお前は無理だ」
友人A「まじっすか!結構狙ってたのになぁ・・・」
男「残念だったな、もう女は諦めろ」
友人A「とか言ってぇ男も実は気になったrドゴフッ!」
男「やかましいわっ!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 18:58:30.52 ID:jdhKSf5L0
・・・
女「あー男君今日もこの日なのっ?奇遇だね!」
男「よぉ女、まさかと思うがお前毎週入れてるだろ」
女「えっ!?男君凄いっなんでわかったの!?」
男「・・・そりゃあ毎日のように会ってればわかるだろ普通」
女「そっかぁそうだよね男君天才!」
男「はいはい・・・ったく」
講師「う〜す、おっ今日も男は女を口説いてnグワシッ!シャーペンが眉間にぃッ!?」ブスリ
男「お前はやかましいわっ!」
女「男くんってばおかしー」クスクス
男「お前もなぁ・・・」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:04:07.00 ID:jdhKSf5L0
講師「よ〜しじゃあ今日はここまでだ、宿題はプリントだけだから答え写してとけー以上」
男「それが講師の言うことかよ・・・」
講師「・・・ってことで男はあとワークをって嘘嘘!嘘だからそのコンパスの構えはやめろっ!」
女「先生ってなんか大人のくせに情けないよね・・・」ボソ
講師「ヒドイっ!女ちゃんまでヒドイわっ!」
男「なんでオネエ口調なんだよ・・・」
女「先生・・・キモイです」
講師「もっとヒドイ!も、もう知らないんだからねっ!」ガラガラ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:10:37.72 ID:jdhKSf5L0
男「どんなキャラしてんだよアイツ・・・しかも最後泣いてたぞ」
女「ちょっと言い過ぎちゃったかな・・・」シュン
男「あああ大丈夫だ!あの講師は基本単純が8割でできてる男だから心配すんなっ!」ニッ
女「そこまでなのっ!?それは言い過ぎじゃないかな!」
男「いやアイツに限っては例外なんだよ・・・」
女「そっか・・・なんか残念だね・・・」
男「まああんなヤツはほっておいて、俺たちもそろそろ帰るか」
女「うんっ男君も途中まで帰ろっか!」
男「えっ、俺もなのか?」
女「今日はもうちょっと男君とお話したい気分なのっ」
男「お、おおおういいぜ」///
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:10:38.64 ID:5jFzuNcM0
C
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:15:48.57 ID:jdhKSf5L0
・・・
女「うわぁ〜ここ懐かしい公園だ!」
男「へぇ昔に女は来たことあったのか」
女「うんっ・・・昔ね、弟と遊びに来たことがあったの」
男「そうなのか、女には弟もいたのか」
女「・・・うん、昔はいたんだ・・・」
男「(あれ、俺マズイこと言ったかな・・・)」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:17:43.58 ID:5jFzuNcM0
投下速度もっと早くてもいいよ?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:20:02.19 ID:jdhKSf5L0
すいません私用で少し席を空けます、よければ保守お願いします
>>34保守ありがとうございます、頑張ります
>>36了解しました、善処します
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:23:26.05 ID:5jFzuNcM0
しゃーねえなぁ 早く帰って来いよ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:30:22.16 ID:5jFzuNcM0
俺しかいない予感
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:37:33.44 ID:5jFzuNcM0
ほ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:38:46.89 ID:QqCGhh530
小学生レベル
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:46:23.92 ID:jdhKSf5L0
女「・・・そんな昔話はもういいの!」
男「お前が言うかっ」
女「えへへっそうだったねっ」
男「・・・ったく、で・・・そのお話って何なんだ?」
女「うん、男君ってさ、将来は何になりたいの?」
男「俺かぁ・・・今は塾とかで勉強してるくらいだけどまあ将来は公務員なのかな」
女「公務員なのかな・・・って男君は何がしたとかないの?」
男「そうだなぁ、とりあえず結局は必要な給料貰えればいいかな」
女「・・・そっか、やっぱりみんなそうだよね」
男「・・・」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:46:25.83 ID:5jFzuNcM0
>>41 なんだかんだ言いながらまだ居るじゃないか
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:49:34.15 ID:jdhKSf5L0
>>40-41 お待たせしました、少し内容を増やしてみました
小学生レベルだと思って読んで頂いても結構ですよ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:53:41.66 ID:jdhKSf5L0
女「男君・・・」
男「でも最近そうでもないことを知った」
男「いきなり入ってきたかと思えば将来勇者になんかなりたいっていうやつが」
女「・・・」
男「最初は勇者とか子供かよって思ってた」
男「でもそれは誰かを守るって大事なことだし、金を貰うってことより全然価値がある」
男「だからさ、なんか俺が将来金稼ぐために必死になって勉強してるのが馬鹿みたいに思えて」
男「子供の頃の夢を大切にしてるってことが羨ましくて」
男「だから・・・その・・・その男の子のためにも、その夢は大切だと思う」
女「・・・」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:56:30.75 ID:jdhKSf5L0
すいませんコッチが先でした(汗
>>45を後にして読んでください
男「でも俺は勇者って夢は大事だと思うな」
女「えっ」
男「なんつーか、うまく説明できないけど」
男「子供の頃ってさ、みんなまだ世間を知らないから壮大な夢を描くじゃん」
男「たとえばサッカーとか野球の選手になりたい、だとかさ」
男「でもそれって成長して世間を知っていくうちに自然に諦めていくんだ」
男「まるでそれが当たり前のように、受け入れていく」
男「結局はそんな昔の夢なんか忘れて、仕事に就かないと生きていけないからみんな必死になる」
男「必死に働いて、金を貰って、その金で生きていく」
男「でもそれっておかしなことじゃないだろ?それが普通なんだから」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 19:58:41.36 ID:jdhKSf5L0
男「えっと・・・女さん?」
女「・・・・・・ううん」グスッ
男「えっごめん!俺やっぱ悪いこと言っちゃたよなっ!」
女「・・・男君は、優しいんだね・・・」グスッ
男「優しいっていうか、本音を言ったまでだって」
女「そっか・・・ん、ありがとね男君っ」
男「おう、だからあんまり気にするなよ」
女「今日は男君と話せて幸せだったよ!」
男「お、お俺も本音を言えてよよよかったよ」///
女「?男君、さっきから顔が赤いよ?」
男「気のせいだっ、気にするな!」
女「あ〜もしかして、私に惚れちゃったかなぁ?」
男「!?」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:04:48.36 ID:5jFzuNcM0
支援
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:04:59.43 ID:jdhKSf5L0
女「純粋な男君もまだ子供なのかな〜」
男「見た目が可愛いのは認めるが、将来勇者って言う人はな〜」ニヤニヤ
女「な、なにをぉ!」
女「なら私が男君を守ってあげるよ!」
男「俺守られる側なのかよっ!」
女「男君はまだ子供だしね〜」ニヤニヤ
男「何だとー!」
女「あははっ、どーだ!」
男「・・・ったく」
男「(女、悩んでたみたいだけど、元気になったみたいだな)」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:13:38.22 ID:jdhKSf5L0
女「・・・ねぇ男君」
男「どうした?」
女「その男の子は今でも、私のこと覚えてると思う?」
男「どうだろうな、今も他の誰かを助けてるかもしれないしな」
女「・・・男君は、今まで誰かを助けたことってある?」
男「そうだなぁ、昔のことはあんまり覚えてないや」
女「そっか・・・・・・・・・やっぱりそうだよね」
男「え、何て言ったんだ?」
女「ううん、なんでもないのっ」
男「女は勇者になるためにやっぱり色々してきたんだろ?」
女「・・・男君」
男「あ、実は何もしてないのかぁ?」ニヤニヤ
女「男君ヒドイ!今日をもうさよならなんだから!」スタスタ
男「あっ、おいちょっと待てって!」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:18:40.93 ID:jdhKSf5L0
・・・
友人A「なあなあ聞いたかよ男!」
男「いや聞いたことないね、だから聞かなかったことにする」
友人A「俺への扱い低っ!まあ聞けってば」
男「なんなんだよ・・・」
友人A「実はあの女ちゃん、イジメにあってるらしいんだ」
男「・・・」
友人A「なんだ、随分反応が薄いじゃないか」
男「・・・その話は本当か?」
友人A「あぁ本当だとも、実はそのイジメ・・・入学当初かららしいんだ」
男「!?」
友人A「勇者なんか言っちゃったから、目ぇ付けられたんだろうね」
男「だとしてもっ、アイツは何もしてないだろっ!!」ガタン
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:24:53.49 ID:jdhKSf5L0
ザワワ
友人A「おおお落ち着け男!まずはその胸倉はよせ!何事だと思われてるぞ!?」
男「あ、ああすまん」
友人A「まだ話は終わってないだろうが、ビックリしたぜ・・・」
男「それでなんでアイツは苛められてんだ?」
友人A「ああ、なんか女ちゃんそれが悪いと思った事はすぐに注意してくるらしい」
男「それが?そんなことで奴等は女を苛めるのか?」
友人A「俺も最初はそう思ったさだけど本当は違うらしい」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:29:39.40 ID:jdhKSf5L0
友人A「こんな進学校で受験ムードの中で勇者になりたいとかいうから気に食わなかったんだろうね」
友人A「最初はからかってたらしいんだ、何で勇者なんだ〜とかゲームのやりすぎだろとかって」
友人A「でも女ちゃんの性格もあってかからかいがだんだん酷くなってきて」
男「・・・」
友人A「しまいにゃ物とか隠すようになったりさ・・・」
男「・・・なんでアイツ、そんな事一言も言ってなかった・・・」
友人A「女ちゃんの性格もあるだろうけど・・・だからこそ男には言いたくなかったんだろうね」
男「なんだよそれ・・・なんだよそれ!」ガンッ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:30:21.36 ID:/MIdMj7O0
支援!
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:34:35.24 ID:jdhKSf5L0
ザワワ
先生「何事だっ!男、お前は何をしている!」
友人A「いやぁ先生〜僕たち何にもしてないっスよ〜」
先生「大きな音を立てるな馬鹿者」
男「・・・すまん、助かった」
友人A「まったく、ヒヤヒヤしたぜ・・・」
男「おい、今女は何処にいる」
友人A「たぶん、教室にいると思うけど・・・まさか男」
男「・・・探してくる」
友人A「頼むから男、穏便にね」
男「・・・善処する」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:40:31.66 ID:jdhKSf5L0
男「女はいるか!」ガラガラ
ザワザワ
生徒A「・・・女なら、今日来てないけど何かアイツに用でもあんの?」
男「・・・いないなら、いい」
生徒A「あっそ」
ヒソヒソ
男「(こいつ等・・・)」
男「(なんで俺は今まで気づいてやれなかったんだ・・・)」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:47:39.14 ID:jdhKSf5L0
女「あー今日も男君と一緒だ〜ってもう飽きた?」
男「・・・」
女「あれれ、男君今日は元気ないね?」
男「お前こそ、元気なのかよ・・・」
女「えぇそりゃあもう元気だよ〜」
男「・・・今日学校休んだそうじゃないか」
女「うん、今日はたまたま熱が出たんだよ」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:51:14.41 ID:jdhKSf5L0
男「・・・っ」
女「男君が難しそうな顔してるなんて、どうかしたの?」
男「・・・お前こそ、どうもしてないかよ・・・」
女「・・・男・・・君」
男「そんなんでお前・・・誰かを守れんのかよ!」
女「・・・っ!」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:52:05.07 ID:TTw4Q3wA0
これはなんなの
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:56:37.33 ID:jdhKSf5L0
講師「う〜す、なんだ今日も男は・・・ってあれ?」
女「・・・ごめん」
男「・・・」
女「先生、今日は早退します、すいません」バタタ
講師「えっ早退!?どうしたの女ちゃん!?」
男「おい待てよ!」ガタン
女「・・・ごめん」ガラガラ
男「・・・クソッ!」ガンッ
講師「ひぃ!ごめんなさいっ!」
男「(誰かを守るなんて、馬鹿かアイツ・・・あんなに弱いじゃねぇか・・・)」
男「(なのに俺はわかったような口利いて・・・全然知らないで・・・)」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 20:59:29.95 ID:jdhKSf5L0
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:00:18.68 ID:u59o1f+A0
講師がどんどんオカマになっていく・・・
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:02:15.18 ID:jdhKSf5L0
・・・
男「(今日も女、学校来てないみたいだな・・・)」
男「(もしかしたらもう、会えないのかもな・・・)」
友人A「男、その・・・やっぱり女のことか?」
男「・・・ああ」
友人A「だよな・・・」
男「・・・ああ」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:03:56.88 ID:AKP9VWeq0
C
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:04:36.97 ID:jdhKSf5L0
友人A「元はと言えば俺のせだもんな・・・」
友人A「俺が言わなきゃ女ちゃんも普段のように」
男「それは違う」
友人A「えっ?」
男「お前が言ってくれなきゃ俺は女のことを気づいてやれなかった」
男「・・・ありがとな」
友人A「おう」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:08:51.72 ID:jdhKSf5L0
・・・
男「(今日も塾はサボりかアイツ・・・)」
男「(ホントに会わないつもりか?)」
講師「今日は女ちゃん熱出ちゃったみたいなの残念ね」
男「(女・・・)」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:15:09.92 ID:QqCGhh530
まだやってたのか
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:17:22.84 ID:jdhKSf5L0
友人A「聞いたか男!」
男「・・・」
友人A「今日朝学校で女ちゃん見たやつがいたらしいんだ!」
男「・・・それは本当か!?」ガタッ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:23:09.08 ID:jdhKSf5L0
ザワザワ
友人A「ああ!でも教室にはいないらしいんだ!」
男「(アイツ・・・っ!)」
男「探してくるっ!!」ガラガラ
友人A「待てよ!俺も探すさ!」
男「すまん助かる、お前は上の階を頼む!」
友人A「合点承知だ!見つけたら速連絡する!」
男「ああ頼む!」
男「(頼む・・・いてくれよ女!)」
>>67 もう少しだけ続きます
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:31:25.30 ID:jdhKSf5L0
男「っおい!女は見つかったか!」
友人A『はぁ・・・はぁっ駄目だ!屋上も見てみたけどいなかった!』
男「・・・っ」
友人A『俺はもう一回下の階まで見てみる!』
男「助かる!」ピッ
男「お、おいお前女ってやつを見なかったか!?」
友人B「女・・・ああ勇者の子でしょ?」
男「ああそうだ、今日見てないか!?」
友人B「あの子なら・・・さっき裏庭にクラスの男子と行くのを見たけど・・・」
男「っ!?」ドックン
男「(女・・・!女っ!)」ドックン
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:39:45.71 ID:5jFzuNcM0
C
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:41:51.02 ID:jdhKSf5L0
・・・
生徒B「よお女ぁ、お前今がどんな状況かわかってんの?」ニヤニヤ
生徒C「最近調子乗ってから今からこんな目にあっちゃうんだぜ?」ゲラゲラ
女「・・・」ブルブル
生徒B「震えないでよぉ女ちゃ〜ん」
生徒C「普段は強気なのに女の子らしいとこあるじゃ〜ん」
女「貴方達・・・絶対に許さない・・・」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:51:27.09 ID:u59o1f+A0
ほ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:52:28.30 ID:jdhKSf5L0
生徒B「・・・んだと?テメェまだでかい口叩く余裕があんのか」
生徒C「あんまり調子に乗ると・・・こうだよ!」ドガッ
女「っ!!」バタッ
生徒B「おいおい、あんまり傷付けんなよ」
生徒C「ごめんごめ〜ん」ニヤニヤ
女「・・・・・・・・・・・から」ブルブル
生徒B「あん?」
女「お前達なんか勇者にやっつけられちゃえばいいんだッ!!!!」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 21:57:18.72 ID:jdhKSf5L0
生徒C「勇者だぁ?ああ、そういやぁそんな事言ってたぇ」
生徒B「勇者はお前がなるんじゃなかったのかよ!」ゲラゲラ
生徒C「こいつ本格的にヤバイっしょ!ヒー腹痛い!」ゲラゲラ
女「・・・勇者は必ず来てくれる人だから!だから!」
生徒B「だからうるせぇんだよ!」ボゴッ
女「っ!!」カハッ
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:04:23.62 ID:jdhKSf5L0
生徒C「早くひん剥いちまおうぜ、早くヤリてぇもん」
生徒B「そうだな、ほら!大人しくしてろっ!」ガバッ
女「いや!離してっ!!」
生徒C「無理無理〜お、下着ピンクとかかわい〜」モミ
女「っ!?・・・い、いやぁ!」
生徒B「今更無駄だわ残念でした〜」ゲラゲラ
生徒C「ねぇもう先にヤッてもいいかな?」
生徒B「ああ、じゃあ俺は口貰うわ」ニヤニヤ
女「・・・・・・・・・・・男ぉ・・・・・」ポタン
男「勇者は俺だああああああああああああ!!!」ブンッ
どんな顔してこのSSを書いてるの?
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:07:33.64 ID:jdhKSf5L0
生徒B「なんdぐはっ!?」バタッ
生徒C「ななななななんだテメェ!?よくもやってくれたじゃねぇか!!」
女「・・・・・・男、助けて・・・」
男「女ぁああああああああああああ!!!」
生徒C「ひ、ひぃ!?うぐっ!!」ドガンッ
男「女ッ!助けに来たぞッ!!!」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:11:07.71 ID:jdhKSf5L0
女「男・・・男っ!」
男「馬鹿野郎っ!心配ばっかかけさせやがって!!」
女「ごめんなさいっ・・・ごめんなさい!」グズン
男「何が勇者になるだっ、やられてんじゃねぇかよ!」
女「ごめんなさいっ・・・ごめんなさいっ!!」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:13:30.39 ID:jdhKSf5L0
男「お前はもういいんだよ・・・俺が、お前だけの勇者になるから・・・」
女「男・・・・ホントに?ホントに勇者なんだね?」
男「ああ、勇者は必ず約束を守る職業なんだ!」ニカッ
女「・・・・もうっ、バカぁ!」
男「ああ、だからもう何処にも逃げたりなんかするな」
女「うん・・・男も、もうどこにも行かないでね」
男「ああ、俺が必ず守るから・・・心配すんな」
女「うん・・・男、大好きだよ」
男「俺も女のことが大好きだ」
ちゅ。
Il continue.
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:14:40.60 ID:u59o1f+A0
ベター乙
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:17:22.10 ID:jdhKSf5L0
今まで保守していただいたみなさんに感謝感激です
所々でミスがあったことについてはお許しください
とりあえず勇者の物語はこれで終わりです
一応その後の事も書いちゃったりしてますが
非エロの方がいいと思うので・・・
ss初投稿ということでアドバイス等罵声等じゃんじゃんお願いします
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:19:59.70 ID:jdhKSf5L0
>>77 多分眉間にしわ寄ってますね
>>81 やっぱりベターな展開は需要がないんでしょうか?
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:21:21.02 ID:u59o1f+A0
>>81 いえいえベター好きですよ
最近はあまり見なくなりましたが
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:22:06.09 ID:SkJ2put20
勇者どこいったん?
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:22:14.28 ID:5jFzuNcM0
おつー
内容はもっとぶっ飛んでてもいいんじゃないかと思った
せっかく初っ端で女がぶっ飛んだ発言してるんだし
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/27(日) 22:23:11.98 ID:jdhKSf5L0
>>84 ありがとうございます
確かに他の方のssを見ると安価やキャラでやってる方が多いですね
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
>>85 それはその人の考え方だと思います(震え声)
>>86 定期的な保守ありがとうございました、お陰で励みになりました
確かに題名を見てから中身を見たらインパクトに欠けるものがありますね