マミ「遅刻遅刻ー！」

お茶碗を片手にステーキをくわえて走るマミさん

もうなにも怖くない

まだ俺大丈夫だわ

鞄をクーラーボックスに改造してアイス詰めてそう

焼き芋屋の車を奪って校門前に乗り付けるマミさん

かわいい

マミ「キャアッ！　ぶつかるー！」

ボヨンっ

ぶつかりたい

マミ「遅刻遅刻ー！｣ﾄﾞｽｯﾄﾞｽｯﾄﾞｽｯ

マミさんいいにおい

杏子「よう、マミ。なに肉食いながら、あわてて走ってんだ？」

マミ「杏子。あんたには関係ないわ。それよりも学校に遅れちゃう！」

杏子「今日、祝日だぞ？」

マミ「え？」

杏子「それよりも、いまからゲーセン行かない？勝負しようぜ。」

マミ「う〜ん。そうねぇ。せっかくなんだし、行っちゃおうかしら。」

杏子「やっぱり、そうこなくっちゃ。じゃあ、善は急げだ。」

マミ「ちょ、ちょっと待ちなさい！」

紅茶のカップを片手にケーキをくわえて走るマミさん

キュウベえ「やれやれ杏子のやつ、いまだに去年のカレンダー使ってるのかい？」

キュウベえ「人間はズボラだから困るよ。」

キュウベえ「窓の外から見えるのは・・・」

キュウベえ「杏子とマミ。」

キュウベえ「マミは今日、学校じゃなかったのかい？」

平日昼間に中学生がゲーセンって補導対象だっけ？

ゲーセン

ワイワイガヤガヤ

マミ「すごいわね。佐倉さん。パーフェクトだわ。」

杏子「伊達にゲーセンに通ってないよ。食うかい？」

マミ「遠慮しとくわ。いま十枚目のステーキを食べているところですもの。」

？？「コラ！」

マミさんかわいい

補導員「なんで中学生が真昼間からゲームセンターにいるザマス！？学校に行くザマス！」

杏子「やべえ！逃げるぞ。マミ。」

マミ「まちなさいよ。まだ十三枚目が食べ終わってないのよ！？」

杏子「もう、そんなに食ったのかよ！」

補導員「ゲームセンター内では飲食禁止ザマスよ！」

学校

さやか「今日、マミさん休みらしいよ。」

まどか「マミさん、どうしたのかなぁ・・・」

さやか「ねぇ、ほむら、マミさん知らない？」

ほむら「・・・」

さやか「おいっ。転校生！」

ほむら「ああ。美樹さやか。落語に集中していてよく聞こえなかったわ。」

さやか「落語かよ・・・」

ほむら「ええ。落語よ。」

まどか「ほむらちゃん、落語に興味があるの？」

ほむら「いいえ。違うわ。」

さやか「じゃあ、なんで聞いてんのさ。」

ほむら「キン肉マンで、百万ホーンの音楽は騒音だけど、百万ホーンの落語は大丈夫っていうシーンがあったでしょう？」

ほむら「それがどういう仕組みなのか実験していたのよ。」

さやか（あほだ。）

まどか（あほだったんだね。ほむらちゃん。）

さやか「それよりもさ、マミさんが学校休んでいるんだけど、ほむらはなにか心当たりない？」

ほむら「さあ、円環の理にでも導かれたんじゃないの？」

さやか（適当・・・）

まどか（なにも考えてないんだね。ほむらちゃん。だからあんなにも行き当たりばったりなんだね・・・）

さやか（なんどもループしてるんなら、まどかが魔法少女にならないための対策を考えたらいいのに・・・）

まどか（いつもわたしを監視してるか、キュウベえを狩るかしかしてないもんね・・・）

さやか（そこが萌えなのか？萌えなのか？）

マミ家

マミ「やっと家についたわ。」

杏子「マミ、茶くれ。」

マミ「お茶？お茶なんてこの家にないわよ？」

杏子「うそつけ。いつも飲んでんじゃんかよ。」

マミ「あれはただ単に錆びた釘の錆びの部分を水に溶かしてるだけよ。」

杏子「そんなもん飲んでたのか！？」

マミ「だってお茶を買うお金がもったいないじゃない。」

杏子「おまえってやつは・・・」

キュウベえ「やあ、マミ。学校は行かなくていいのかい？」

マミ「学校！？今日は祝日じゃないの？」

キュウベえ「それは去年だろ？今年は平日さ。」

マミ「佐倉さん、どういうことかしら・・・？」

杏子「は、はは・・・」

マミ「もうすぐお昼じゃない！」

マミ「もうすぐ昼休みなら、みんな死ぬしかないじゃない！」

杏子「待て。マミ！早まるな！」

キュウベえ「待て、マミ。いまから学校に行けばいいじゃないか！」

マミ「それもそうね。」

マミ「それじゃあ、行ってきます。」

杏子「がんばれよ。」

キュウベえ「これだから人間は・・・わけがわからないよ。」