1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
たったらかく
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 20:38:47.58 ID:ppjmDdjd0
シンジ君は体を汚してくれる
※ループ物です
カヲル「リリンが生み出した分化の極みだよ。」
カヲル「そう感じないか?碇シンジ君。」
シンジ「そうだね、渚カヲル君。」
カヲル「…」
シンジ「…もういい?いつものやり取りは。」
カヲル「うん…。」
シンジ「はぁ……。」
カヲル「…」
シンジ「…で?」
カヲル「…何?」
シンジ「今回で何周目?」
カヲル「えっと…」
シンジ「早く。」
カヲル「……周目。」
シンジ「もっと大きな声で。」
カヲル「……8周目です」
シンジ「…」
カヲル「…」
シンジ冷たいなw
シンジ「流石にさ、もういいじゃない。」
カヲル「…」
シンジ「8周て。しかも結局今んとこ7回全部最後はサードインパクト(TI)でバッドエンドじゃない。」
カヲル「……」
シンジ「もういっそのこと僕居ないほうがいいでしょコレ。諸悪の根源、僕でしょコレ。」
カヲル「………」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 20:47:57.62 ID:0RAqz/GQ0
ループってそういうことか
シンジ「なのになんで毎度毎度ご丁寧に僕なのさ。何?神様は僕のこと嫌いなの?」
カヲル「神か…。神はリリンの過剰な繁栄をあまり快くは思っていないと思うよ。」
シンジ「で、人がこうやって仕方なく神様に縋っても台無しにする使徒もいるしさ。」
カヲル「……。」
シンジ「大体君も君だよ。2周目以降に僕になんて言ったよ?」
カヲル「えっと…」
シンジ「『今度はシンジ君の幸せのために働く』って言ったよね君。」
カヲル「はい…。」
シンジ「で、今回が8周目なわけ。」
カヲル「…。」
シンジ「今回もTIなら八連荘だよ?麻雀なら役満だよ?」
カヲル「…。」
シンジ「同じ8連でも向こうは役満、こっちは何回飛べば気がすむんだよ。
もうシンちゃんの点棒はとっくに0だよ。鷲巣麻雀なら何回死ねば助かるんだよ。」
カヲル「お…落ち着いてシンジ君…。」
シンジ「もう7回も世界の終わり見れば嫌でも落ち着くってもんだよ。」
カヲル「ごめん…。」
シンジ「もういいよ…それより、ここ暑いからどっか涼しいところで話そうよ。」
カヲル「うん…いつも外でごめん…。」
シンジ「たまにはクーラーでキンキンに冷えてるファミレスとかで会えないの?いちいちここくるのも面倒なんだけど。」
カヲル「僕お金ないし…。」
シンジ「解ってたけどね…じゃ、行こうか…。」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 20:59:40.87 ID:Tp2x7Dao0
気持ち悪い
イラッシャイマセーゴチュウモンオキマリデスカー
シンジ「とりあえずドリンクバー2つ」
ゴユックリドウゾー
シンジ「あぁ…涼しい…」
カヲル「い、いいのかいシンジ君?」
シンジ「何が?」
カヲル「ドリンクバーってものを2つ頼んでたみたいだけど…」
シンジ「別にいいよ…カヲル君、お金ないって言ってたじゃない。それにそんなに高い物でもないし…。」
カヲル「あ…ありがとう、値段はともかく君に何か御馳走になるなんて嬉しいな。」
シンジ「ま、小遣い貰っても、またTIかーなんて思うとお金なんて使う気になれないから貯まる一方だし。」
カヲル「…。」
シンジ「ごめんごめん。じゃ、飲み物取りに行こうか。」
カヲル「う…うん…。」
シンジ「はぁ…」
カヲル「…あ、あのさ…。」
シンジ「ん?」
カヲル「前から聞こうと思ってたんだけどいいかい?」
シンジ「うん。」
カヲル「…明確に記憶し始めたのはいつ?」
シンジ「んー…2周目で『あれ…これって…?』って疑問に感じて、確実になったのは3周目から。」
カヲル「そうなんだ…」
シンジ「うん。」
カヲル「良かったら1周目から詳しく教えてくれないかい?」
シンジ「教えるも何も、実際見てたじゃない。」
カヲル「いや、そうなんだけどね、流石にそうしてもらわないとSSとして成立しないし…」
シンジ「メタ発言やめて。じゃあ1周目からでいい?」
カヲル「うん。」
シンジ「あ、『第壱周目』って書いたほうがエヴァっぽいかな?」
カヲル「君こそメタ発言やめて」
シンジ「じゃあ第壱周目。」
カヲル「もうツッコまないよ…」
シンジ「1周目は『TV版→旧劇場版』 おしまい。」
カヲル「……」
シンジ「……」
カヲル「終わり?」
シンジ「うん。詳しくはDVDかブルーレイを買ってねー♪」
カヲル「君はどこの回し者なんだい…」
シンジ「しょうがないじゃない、
>>1がEOE準拠でSS書き始めちゃったんだから」
カヲル「もういいから…。次、2周目お願い。」
シンジ「第弐周目」
カヲル「まだ引っ張るんだサブタイトル風。」
シンジ「1周目でアスカと砂浜に横たわってて、そのまま砂浜で寝ちゃったんだ。」
カヲル「うん」
シンジ「で、起きたら第3新東京市に初めて行く電車の中だったの。」
シンジ「あとはあんまり1周目と変わらないかな。まだ確証もなかったし。」
19 :
ソイヤ!ソイヤ!:2013/01/04(金) 21:17:45.23 ID:ViT5UgeC0
C
シンジ「あー、でも最後だけちょっと違うんだ。」
カヲル「と、いうと?」
シンジ「確証がないとはいえ、時間が経つにつれて気づき始めてさ。」
シンジ「もしかして、って思ってネルフに戦略自衛隊が攻めてきた時、前もってケイジにいたんだ。」
カヲル「うん」
シンジ「だからミサトさんに助けに来てもらうこともなかったし、アスカと一緒に量産機と戦えたんだ。」
シンジ「1周目であんなことになっちゃったから、アスカと戦うっていう、違う選択ができて…嬉しかったな…」
カヲル「シンジ君…」
シンジ「まぁ結局S2機関搭載型、9体には勝てなくてアスカは逃げられたものの結局初号機は依代にされちゃったけどね。」
カヲル「……」
カヲル「2周目の話の時点でシンジ君の目が濁り始めたんだけど」
シンジ「色々あったからね…じゃ、3周目」
カヲル「あ、サブタイトル風やめたんだ」
シンジ「3周目はぶっちゃけどうかしてたね、僕。」
カヲル「うん…」
シンジ「1、2周目であんなことになっちゃったから、いっそのことエヴァになんか乗らないほうがいいんじゃないかって思って。」
カヲル「うん……」
シンジ「父さんに『乗れ』って言われたけど断ってすぐ帰ろうとするっていうね。」
カヲル「……」
シンジ「ミサトさんの話なんか聞く耳持たないもん。しっかり目を見て『嫌です、帰ります』って。」
シンジ「最後の方なんかミサトさん、人に銃突きつけて『乗れ!!』だもん。」
カヲル「……」
シンジ「死にたくないから渋々エントリープラグに乗り込んだ時点で使徒が本部に侵入」
シンジ「ご自慢の自爆装置なんて作動するまでもなくTIってオチだよ(笑)」
カヲル「『(笑)』て……」
シンジ「いやー、あれは本当酷かったなー(笑)」
カヲル「僕の出番もなかったしね……」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 21:22:28.83 ID:uTcmzt/M0
ちょっとだけ支援
シンジ「はーい、じゃあ4周目ー。」
カヲル「ノリノリになる半面、すっごい苦い顔してるけど…」
シンジ「だって3周目より酷いんだもん」
シンジ「4周目はもっとどうかしてたね、僕。」
カヲル「うん…」
シンジ「物事は根本を叩かないといけない、って思って。」
カヲル「うん……」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 21:25:02.07 ID:0RAqz/GQ0
三週目ひどいな
シンジ「新選択!!『 第 3 新 東 京 市 に 行 か な い ! ! 』(キリッ」
シンジ「これは新しいよー。」
カヲル「…。」
シンジ「結論から言うと『行かない』ってのは無理で、結局黒い服着た諜報部の方々に強制連行されたけどね。」
カヲル「うすうす『こりゃダメなパターンだ…』とは思って見てたよ…。」
シンジ「まぁギリギリまで粘ったから結局本部に向かう道中で(以下略」
カヲル「ついに省略か…」
カヲル「さっきから僕全然出番ないなぁ…」
シンジ「カヲル君、5周目も出番なかったじゃない。」
カヲル「いや…5周目は出番が無くて逆によかったと思ってるんだ」
カヲル「見てるだけでも5周目のシンジ君が一番キツかったからね…。」
シンジ「ってことで5周目ね。」
カヲル「思い出したくないなぁ…」
シンジ「3、4周目で分かったのは『多分エヴァに乗らなきゃダメなんだろうな』ってことだと思ってさ。」
カヲル「うん」
シンジ「まぁ普通にエヴァに乗ったよ。」
カヲル「普通!?あれがかい!?」
シンジ「え。キャラ崩壊起こすほど、どこか引っかかる点でもある?」
カヲル「大ありだよ!!」
シンジ「えー」
カヲル「あの時の君は『打ち解けにくい』を通り越して『恐怖』以外の何物でもなかったよ…」
カヲル「何をどう思ったらあそこまで心を閉ざせるのさ…。」
シンジ「いやぁ、『エヴァに乗ればいいんだろ、それ以外は何もしないけどね』って気分でさ。
もうそれ以外のありとあらゆることが煩わしくなっちゃって。」
シンジ「人間関係は一番ギスギスしてたけど、一番楽だったよ。ただ命令に従ってれば自分のことだけ考えてればいいんだもん。」
カヲル「うわぁ…」
シンジ「そんな目で見ないでくれる…?」
カヲル「ごめん…」
シンジ「ただ5周目の方針が決まった時点で2つ問題があってね」
カヲル「問題はもっとあると思うんだけど」
シンジ「まぁまぁ。まず1つ目がアスカね。」
カヲル「セカンド?なんでまた?」
シンジ「いや、どっからどう見ても絶対根暗な僕に突っかかってみてめんどくさそうだなー、って思って」
カヲル「自虐と毒を同時に絡めてきたね…」
シンジ「加えて上下の差が激しいツンデレでしょ、どんだけめんどくさい女なんだよ、って(笑)」
カヲル「何周もしてるとはいえ、どんだけやさぐれてるのさ…」
シンジ「で、話は戻るけど。それが不安だったのね。」
カヲル「うん」
シンジ「でも意外なことに、思ってたほど突っかかってこなくて寧ろちょっと驚いたかな」
カヲル「彼女にとって2人のファーストと接してるようだったからね」
シンジ「そうそう(笑)」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 21:44:49.67 ID:uTcmzt/M0
C
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 21:45:20.03 ID:uTcmzt/M0
さるよけCもう一丁要るかな?
シンジ「で、2つ目がエヴァ。」
カヲル「…どういうことだい?」
シンジ「心を開かなければ、エヴァは動かないわ(裏声)」
カヲル「…」
シンジ「…」
カヲル「続けて…?」
シンジ「うん…。」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 21:45:43.34 ID:ZeVE2qGJ0
いいね
シンジ「『心を開かなければエヴァは動かない』っていう綾波の言葉がちょっと引っかかっててね…」
カヲル「確かにその通りなんだけど、実際動かせてたじゃないか」
シンジ「常に起動指数ギリギリだったから苦戦しつつなんとか倒せてたようなもんだよ」
シンジ「だから5周目じゃ暴走も覚醒もしなかったし。」
カヲル「あー…だから…」
38 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/01/04(金) 21:49:10.01 ID:KK0ttNkF0
支援
シンジ「うん、普通に第14使徒に負けたよ?」
カヲル「あっさりしてるなぁ…」
シンジ「って言うけど、アレには多分まともに戦っても勝てないでしょ。」
カヲル「彼は力や戦を司る使徒、敵わないのも無理はないさ。」
シンジ「本部の自爆装置を作動させたみたいだけど第14使徒はもちろん、何故かリリスにもATフィールドで防がれちゃったし。」
カヲル「で、TIと…」
シンジ「5周目はそんな感じ。」
C
シンジ「ちょっと休憩しようか」
カヲル「そうだね…生と死は当価値とはいえ流石に気が滅入ってきたよ…」
シンジ「えー、カヲル君メンタル弱いなぁ(笑)」
カヲル「いや、君がおかしい。」
シンジ「だってさ、何をどうしても最後はTIでしょ?感覚も麻痺するよ。」
シンジ「大体TI起きすぎだよ。インパクトのバーゲンセールじゃない。」
シンジ「しかも全部サードで終わり。もうTIはいいよ。フォースインパクトとかファイナルインパクトとか上のクラスの奴無いの?」
カヲル「壮大なネタバレだね…」
シンジ「まぁ向こうは『インパクトやるやる』詐欺だから。うちは違うよ?安定した品質で当店自慢のTIをお届けしてるから!」
カヲル「もうどこからツッコめばいいんだい…」
シンジ「あーあー…もういっそ将来はTI屋さんになろうかな僕」
カヲル「…」
シンジ「冗談だよ…」
カヲル「…」
シンジ「…」
カヲル「続き…いいかい?」
シンジ「うん…」
シンジ「今のところ6周目が1番まともだったかな」
カヲル「1番いい結果だったんじゃない?」
シンジ「簡単に言ってくれるけどね、すっごい大変だったんだから。僕だって色々考えてたんだよ?」
カヲル「そうかい?順調そうに見えたけど…」
シンジ「あのねぇ…いいや、じゃあ全部話してあげるよ…」
カヲル「?」
シンジ「まず大前提として『エヴァに乗らないとダメ』っぽいこと。」
カヲル「その答えは3〜4周目の結果から自然と導き出されるね。」
シンジ「また、『ただ使徒を倒すだけじゃダメ』っぽいこと。」
シンジ「使徒を倒すだけで済むなら1周目みたいな惨事は起きないでしょ」
カヲル「…」
シンジ「で、この2つの最低条件の下、色々考えてみたわけ。」
シンジ「1つ目は僕自身の『設定』。」
カヲル「設定…?」
シンジ「まずエヴァのことは知らない前提で、シンクロ率も徐々に上げること。」
カヲル「徐々にって…今の君ならサキエル程度なら瞬殺じゃないのかい?」
シンジ「そこなんだよ。じゃあカヲル君、『いきなり呼び出された何も知らない少年』がだよ、」
シンジ「『嫌悪感すら抱いてる3年ぶりに会った父親に乱暴に「これに乗って戦え」って言われて「はい乗ります」って素直に乗る。』」
シンジ「……どう思う?」
カヲル「……いくら仕組まれた子供とはいえ」
シンジ「ね、不自然すぎるでしょ?」
シンジ「だから怪しまれないようにするためにも手間がかかるけどそうするしかなかったの。」
シンジ「ただでさえ疑ってやまないようなE計画責任者がいるってのに…」
カヲル「赤木博士のことだね…」
シンジ「で、次に『コミュ障卒業』」
カヲル「コミュ…障…?」
シンジ「あー…えっと…要するに『人の顔色ばっか気にしてウジウジするのはもうやめて、積極的になりましょ』ってこと。」
カヲル「なるほど。いい傾向じゃないか。」
シンジ「よくよく考えたら14歳の中学生なんだからもっとバカみたいに一喜一憂すればよかったんだよ。」
カヲル「今のは少なくとも君が言う「14歳の中学生」ってセリフじゃないよね…」
シンジ「まぁ僕の設定はこんな感じ」
カヲル(スルーされた…)
シンジ「2つ目は、『TI』の阻止。」
カヲル「ゼーレに干渉!?無理に決まってるじゃないか!!」
シンジ「まぁ無理だね。『僕自身』が干渉するのは。」
カヲル「…だから」
シンジ「そう、『父さん』を利用した…」
シンジ「ヒビが入った親子の仲を修復、及び親子の絆(笑)を深める…これが何より大変だった…」
カヲル「でも碇指令は君を選んでくれたじゃないか」
シンジ「『最終的には』でしょ…?途中までは綾波と僕の中にある母さんの面影を追いかけてただけさ…。」
カヲル「でもっ…!!」
シンジ「それに、どう見ても父さんの中じゃ綾波>>>>>僕だったしね…」
カヲル「…」
シンジ「しかも僕を選ぶことになった決定打が、たまたま学祭でやらされた僕の女装写真を見たときなのはドン引きしたよ…」
カヲル「うわぁ……」
シンジ「で、3つ目。」
カヲル「うん…」
シンジ「これも大事かな、『綾波とアスカとの関係をなあなあにする』」
カヲル「『僕も』…でしょ…?」
シンジ「カヲル君は仕方がないじゃない。毎度毎度、最後の使徒として出てくるんだもん」
カヲル「人を害虫のように言わないでくれる…?」
シンジ「それにねぇ、もう7周もしてるとはいえ毎回泣くんだよ、僕。」
カヲル「……。」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 22:20:32.12 ID:xwa7KHOI0
しえ
シンジ「別に君のことは嫌いじゃないんだよ、多少めんどくさいとは思うけどさ。」
カヲル「喜んでいいのか泣いていいのか…。」
シンジ「いやいや、数少ない僕の本音と愚痴を聞いてくれる大切な人だと思ってるよ。これは本当。」
カヲル「シンジ君…////」
シンジ「で、そういう風に頬染めちゃったりするのがめんどくさいわけ、僕ホモじゃないし。」
カヲル「…。」
シンジ「話を元に戻すよ。」
カヲル「うん…。」
シンジ「なあなあにするってよりかは『すべてが終わるまではどちらも選ばない』ってのが一番正しいかな。」
カヲル「二人のファンに殺されそうな発言だね…。」
シンジ「まぁあくまで事が片付くまで、って話だよ。」
カヲル「はぁ…」
シンジ「だってアスカを選んだら1周目みたいになりそうだし、綾波選んだら実は助けてませんでしたー、みたいになりそうだもん」
カヲル「また壮大なネタバレを…」
シンジ「まぁ仮に助けられたとしても、父さんが望むTIのトリガーとなりうる綾波と僕が仲良くなっちゃ、親子仲も何もあったもんじゃないよ。」
シンジ「疑わしきは罰せよ、じゃないけどさ、考えて行動するからには失敗したくないからどんな些細なことでも…ね?」
カヲル「うん…」
シンジ「でもねぇ、近すぎず遠すぎず関係を構築するのって難しいんだよ…もう二度とやりたくない。」
カヲル「赤木博士のいう『ヤマアラシのジレンマ』かい?」
シンジ「そっちのほうがまだいいよ。あれは、
『近づきすぎたり遠ざかったりして適正な距離を探しましょー、人間ってのはそうやって成長するのよ(笑)』
みたいな話でしょ。」
シンジ「こっちは傷つかないギリギリの距離を選択。」
シンジ「し か も ミ ス は 許 さ れ な い …」
カヲル「うわぁ…」
シンジ「で、以上の3つを念頭に入れて行動したわけ。」
カヲル「結果としては成功したじゃないか。すべての使徒を殲滅、TIも阻止、親子の仲も友人関係も問題なく終わったじゃない。」
シンジ「成功?『ほぼ成功』の間違いでしょ?そうじゃなきゃ今2人してここにいないでしょ…」
カヲル「ま…まぁ…」
シンジ「人類補完計画が公になってゼーレは解体、量産機と戦うことも戦略自衛隊の一件も起こらずに済んだ。」
カヲル「その後ネルフは今までの実績を生かし環境保全事業を開始、施設はそのままにエヴァを封印し活動を継続…」
シンジ「それから3年後…」
カヲル「ゼーレの過激派残党によるTI…」
シンジ「…」
カヲル「…」
シンジ「完全に平和ボケしてた結果がこれだよ…」
カヲル「…」
シンジ「そこまで面倒見なきゃならないのかよ…てかなんでネルフは気づかなかったんだよ…
魔女狩り並みにゼーレ残党狩りをやるべきだったんだよ…」
シンジ「ただでさえエヴァに乗って使徒倒して、妻しか見えてないダメな親父との親子仲修復して、
かつ世界の終わりを阻止して、挙句の果てには美少女2人との関係もなあなあにしなきゃならない。」
シンジ「その上で、ゼーレの残党狩りを14歳の僕にやれと。」
カヲル「TI時は17歳だったけどね。」
シンジ「…」
カヲル「ごめん…」
シンジ「いいよ…別に君が悪いんじゃないんだし…あ、これで6周目は終わりね…」
カヲル「…」
カヲル「で…7周目は…?」
シンジ「えー、6周目で完全にやる気失せたのに聞いちゃうの?」
カヲル「でも話さなきゃ、皆わからないよ?」
シンジ「話すまでもないでしょ。もう6周目みたいな苦労すんの御免だからもう全てにおいてテキトーになっただけだよ。」
シンジ「さっき言ったでしょ?『命令されて初めてなのに素直にエヴァに乗るなんて不自然だ』って。
あんなのももうシカトだよ。初っ端からシンクロ率90%超えで乗ったよ。」
カヲル「だから赤木博士に…」
シンジ「案の定『不自然』なんて疑われて質問攻めだよ。」
カヲル「君の予想は当たっていたようだね…」
シンジ「あんまりしつこいもんだから全部話してやろうとも思ったけど、
それはそれでもっとめんどくさいことになりそうだから適度にごまかすのが大変で…」
カヲル「大変だったんだね…」
シンジ「それに結局シンクロ率なんてどんだけ高かろうと無駄だったし。」
カヲル「量産機…だね?」
シンジ「9対1はどう頑張っても無理でしょ」
カヲル「うん…」
カヲル「何か7周目はだいぶあっさりしてたね…」
シンジ「僕のやる気がないおかげで話すようなイベントもないし。あと新しいループネタも。」
カヲル「…で、今回。」
シンジ「7周目とほぼ一緒、以下割愛。」
カヲル「…」
シンジ「もうこうなったら自分のシンクロ率の最高記録の更新目指すよ。『目標:常時400%』」
カヲル「エヴァに乗る度にサルベージ…」
シンジ「ミサトさんが何回目で泣かなくなるのかが楽しみで(笑)」
カヲル「…」
シンジ「…ま、やる気が戻ったらまた6周目のリベンジとゼーレの残党狩りやるから」
カヲル「うん…」
シンジ「とは言ってもさ…飽きちゃったのもあるんだよね…」
カヲル「シンジ君ッ…!」
シンジ「いやいや、この繰り返しの行為自体にじゃなくてね。」
カヲル「…?」
シンジ「その…記憶があるのは『僕ら2人だけ』ってことだよ。」
カヲル「あぁ、なるほど。」
シンジ「そう。何周しようが登場人物はもちろん、その人たちが話すセリフもほぼ一緒。
たまーに『あ、今回このセリフ初めて…』って変化に気づくくらいだもん。」
カヲル「そこが分岐点だったりするかもしれないじゃないか」
シンジ「『ミサトさんがエビスと間違えてプレミアムモルツ買ってきちゃった』っていう状況からどんな分岐が?」
カヲル「それは…」
シンジ「結局『プレモルも美味しいわね〜♪』なんて言って飲みほしておしまいだよ?何が解決できるってんだよ。」
カヲル「ごめん、流石に無理。」
シンジ「ま、どう頑張っても変わってるのは僕とカヲル君しかいないみたいだから、
他は何一つ変わるわけないんだよね…。でもここらで新キャラとか欲しいなぁ」
カヲル「その希望は叶わないとは思うけど…ちなみにどんな…?」
シンジ「まぁ多くは望まないよ。強いて言うなら女子。」
カヲル「彼女たち意外にってこと?」
シンジ「そうそう。このループに影響しないようなレベルで。向こうはいいよね、巨乳でメガネがいてさぁ…」
カヲル「もう何も言わないよ…」
シンジ「まぁ無いものねだりをしても仕方ないんだけどね(苦笑)」
カヲル「……」
カヲル「新キャラ…女子…か…(ボソッ」
シンジ「ん…?カヲル君、何か言った?」
カヲル「いや、なんでもないよ。気にしないで。」
シンジ「さて…もうこんな時間だね…そろそろ行こうか」
カヲル「そうだね」
シンジ「何時も君とまともに話せるのは1日しかないからさ…」
カヲル「そうだね…もう少し話せたらいいんだけどね。明日か…」
シンジ「……」
カヲル「…」
カヲル「泣かないでおくれよ…」
シンジ「わかってるんだけど…ね…?」
カヲル「いいんだ。君が悪いわけじゃないさ。」
シンジ「うん…ごめんね…」
カヲル「大丈夫だから…今度こそ…ね?」
シンジ「カヲル君…いつもそればっかりじゃないか…」
カヲル「…ごめん」
シンジ「でも…」
カヲル「?」
シンジ「いつも…カヲル君のその一言が…安心するんだ…」
カヲル「…」
カヲル「ありがとう…シンジ君…」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 23:11:03.02 ID:gaNK9Wyu0
見てるぞ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 23:11:11.75 ID:/7WP/TzUO
にゃっ?
シンジ「それじゃ…また明日。さよなら、『カヲル君』…。」
カヲル「うん、さよなら。『シンジ君』」
グシャッ!
はやいな潰すのwww
_______________________________
シンジ「はぁ…」
シンジ「結局八連荘かぁ…」
シンジ「…」
シンジ「カヲル君…いつもここで歌ってるはずなんだけどな…」
〜♪(高音)
シンジ「カヲル君…にしては、ちょっと音が高いかな?知らない人かな…どこからだろう…?」
シンジ「ずいぶん歩いたなぁ…あれは…?」
???「歌は素敵…」
???「歌は心を潤してくれる…」
シンジ「うちの…制服(女子)…?」
???「リリンが生み出した文化の極みだわ…」
カヲル(女Ver)「そう感じない?碇シンジ君?」
シンジ「そうきたか…。」
終劇
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 23:21:39.45 ID:Rnq9AiVoO
乙
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/04(金) 23:21:56.68 ID:/TRnMsik0
32000点で乙
カヲル(女Ver)(CV.石田彰)
乙
エヴァパイロット男がシンジしかいなくなったなw
やっつけですまんかった。
ぶっちゃけこのオチが書きたかっただけ。