1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ガチャ
晴人「ただいまー」
瞬平「おっ、きました! ツモです!」
輪島「あーくっそ、またか……ああおかえり晴人」
晴人「……何やってんの?」
瞬平「何って、麻雀ですよ。見て分からないですか?」
晴人「それは分かるけど。なんで二人でだけで」
瞬平「コヨミちゃんも誘ったんですけど、ルール知らないって言うから」
輪島「教えてやるって言ったんだけどな」
コヨミ「いいわよ、そんなオッサンくさいゲーム興味ないから」
瞬平「麻雀はオッサンくさくなんかないですよー。
最近は女の人の麻雀人口も増えてるらしいですからね」
コヨミ「ふーん」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 14:30:54.00 ID:B8Dg9q720
期待だけどコヨミの口調変
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 14:34:04.04 ID:4WteoXOQ0
新章は近々始めますが、それにあたって作者からお願いがあります。
といっても、単に「作品の連載中、読んでる人は随時コメントをして欲しい」という、それだけです。
連載が終わってから纏めて、とかではなくて、“連載中に”コメントが欲しいのです。
ここでもmixiのコミュニティでも再三言ってることですが、私はSSの作者として、
「SSとは読者とのインタラクションの中で作っていくものである」というポリシーを持っています。
つまり、読者からの声がなく、作者が淡々と書いて投下しているだけという状況では、全く意味がないということです。
それなら「書かない方がマシ」といっても大袈裟ではありません。
特にこの都道府県SSは、本来3年前に終わっている作品を、需要があると言われて新たに書き続けているものです。
投下しても1件2件しかコメントが付かないのでは、その「需要」があるのか否かさえ曖昧になります。
全ての読者にレスを求めるのは酷な事だと思いますが、出来る限り「ROM専」というのはやめて下さい。
少なくとも、一夜投下する度に10〜20件くらいのレスは付いてほしいです。
この数字は、私の考える、SSが正常に連載の体裁を保てる最低限度のレス数です。
連載を続けるにあたり、そのことだけは、皆さんにお願いします。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 14:42:07.52 ID:lNI63BhP0
輪島「そういえば、女子高生の麻雀部の全国大会がやってるんだったな」
瞬平「そーなんですよ、僕も今日観戦に行こうと思ってるんです。
なんたって全国1位と2位がぶつかるんですよー、見ないわけに行きませんよ、ねえ」
晴人「ねえ、って言われてもねえ」
瞬平「晴人さんも一緒に行きませんか? 行きましょうよ、ねえねえ」
晴人「いや、いいよ。俺はそこまで麻雀好きってわけでもないしな」
瞬平「いやいやいや、麻雀好きじゃなくても見に行く価値ありますって。
可愛い女の子がいっぱい参加してるんですからね」
晴人「ほう?」
瞬平「見てください、これ僕のイチオシの佐々野いちごちゃんです」
晴人「なるほど」
瞬平「あとこの子! 原村和ちゃんに、神代小蒔ちゃんに……
こんな可愛い子ナマで拝めるチャンスなんて他に無いですよ!
行きましょ、ね!」
晴人「うーん、ま、そうだな……
おれもそろそろ麻雀とか覚えなきゃなって思ってたしな……」
瞬平「じゃあ決まりですね、もうすぐ始まっちゃうんで早速行きましょ」
コヨミ「うーわ、最低……」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 14:52:15.33 ID:lNI63BhP0
会場
フェニックス「おいおい、なんだこの騒ぎは?」
メドゥーサ「静かになさい。周りから怪しまれるわ」
フェニックス「なんか祭りでもやってんのか?」
メドゥーサ「麻雀の全国大会よ」
フェニックス「麻雀? あれか、脱ぐやつか」
メドゥーサ「当たらずといえども遠からずね」
フェニックス「しっかしこう人がうじゃうじゃいるとうざったくてしょうがねえな。
こんなとこで何しようってんだ?」
メドゥーサ「私たちがこんな場所に来る理由なんて一つしかないでしょう?」
フェニックス「へえ、じゃあゲートがここにいるってわけか」
メドゥーサ「そうよ」
フェニックス「じゃあ俺に行かせてくれよ。この建物ごとぶっ壊して
盛大に絶望させてやっからよ」
メドゥーサ「ダメよ。あなたのやり方じゃゲートにまで危害が及びかねないわ。
すでにこの会場の中にファントムを忍び込ませてある」
フェニックス「っち、まあたお預けかよ」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 14:56:20.50 ID:EaEUmSgWO
フェニックスさんと洋榎って割と近い属性かもしれんな
二人ともかませっぽい性格なのに強いし
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:01:06.59 ID:lNI63BhP0
メドゥーサ「スレイプニル。いるんでしょう?」
スレイプニル「はい、ここにおります」スゥ
フェニックス「おお、びっくりさせんな」
スレイプニル「何かご用でしょうか?
私も一応大会に参加する身なので、あまり暇はないのですけど」
メドゥーサ「最後の確認よ」
スレイプニル「はあ」
メドゥーサ「この中にいる誰がゲートかは、もう分かっているわね?」
スレイプニル「もちろん、そのくらい承知していますよ」
メドゥーサ「ではここからはあなたに任せるわ。
麻雀にばかり気を取られていないで、ちゃんとゲートを襲うのよ」
スレイプニル「わかっております」
メドゥーサ「ゲートを絶望に追い込み、新たなファントムを生み出しなさい」
スレイプニル「おまかせあれ」スゥ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:01:54.52 ID:EaEUmSgWO
まさかクロチャー…
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:08:40.08 ID:lNI63BhP0
瞬平「晴人さん、急いで急いで。
もうすぐ準決勝始まっちゃいますよ!」
晴人「わかったわかった、急かすな」
コヨミ「…………」
瞬平「はー、なんとか間に合いましたねえ」
晴人「しかしコヨミまで付いてくるとは思わなかったな。
麻雀に興味無さそうだったのに」
コヨミ「べつに」フン
晴人「?」
『それではただいまより、準決勝先鋒戦を開始いたします!』
ワアアアアアアアアアア
瞬平「あっ、見てくださいよ晴人さん!
あの白糸台高校っていうのが、全国1位! 高校生麻雀界のトップなんですよ!」
コヨミ「ふーん」
瞬平「それで先鋒が白糸台の誇る全国チャンピオン宮永照!
感動ですねえ、チャンピオンの対局を生で見られるなんて」
晴人「モニター越しだけどな」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:09:45.76 ID:4xs0QmWoO
しえしえ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:14:28.05 ID:lNI63BhP0
晴人「お前はその白糸台高校を贔屓にしてるのか」
瞬平「いえいえ、もちろん白糸台も要注目ですけどね。
僕はむしろ千里山女子の方を応援したいですよ」
晴人「ああ、こっちの大阪の高校か」
瞬平「そーです、千里山は現在全国2位!
今回こそ白糸台を打ち負かすんじゃないかって予想されてるんですよ!」
晴人「ふーん、その予想の根拠は?」
瞬平「この先鋒の選手です。その名も園城寺怜」
晴人「あんまり強そうには見えないけどな」
瞬平「なんとこの園城寺さんはですね、未来予知ができるそうなんです!」
晴人「未来予知?」
瞬平「はい、なんでも一巡先を読めるそうなんですよ」
晴人「まさか。そんな、魔法じゃあるまいし」
瞬平「まあ、本当に未来が見えるわけじゃないでしょうけどね。
多分相手の捨て牌とか打ち筋とか読むのが抜群にうまくて
そう言われるようになったんだと思いますよ」
晴人「だろうな」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:19:29.35 ID:EaEUmSgWO
シエン、プリーズ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:22:31.17 ID:lNI63BhP0
『白糸台高校宮永照、再びの和了りー!
また怒涛の連続和了が始まってしまうのかー!』
コヨミ「でもその千里山の人、なんかやられてるみたいだけど」
瞬平「ああー、2回戦までは大活躍だったんですけどねー……
やっぱり宮永照相手だと……」
晴人「さすがチャンピオン、ってところか」
瞬平「いやいや、でもまだ2位ですからね。
上位2校が勝ち抜けなんで、このまま2位につけていれば……」
コヨミ「他の高校も防戦一方って感じ」
瞬平「新道寺はともかく、阿知賀女子は初出場ですからね。
運良く勝ち進んできたみたいですけど、
多分このまま宮永照に飛ばされて終わっちゃうんじゃないですか」
晴人「初出場ってことは、実力も未知数だろ。
終わってみるまではわからないんじゃないのか」
瞬平「ま、それはそうかもしれないですけど……」
コヨミ「あ、凛子」
晴人「え?」
凛子「あっ、晴人くんじゃない。どうしたのみんなで」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:28:49.86 ID:EaEUmSgWO
支援でー
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:29:15.69 ID:lNI63BhP0
晴人「凛子ちゃんこそ」
瞬平「凛子さんも観戦ですか?」
凛子「違うわよ、警備よ警備。見て分かるでしょ」
晴人「ああ、なるほど」
凛子「ったくあのクソ署長……非番だってのに……
晴人くんたちは観戦にきたの?」
晴人「瞬平に連れられてな」
コヨミ「女の子目当てで来たのよね」
凛子「えええ……晴人くんそういうの興味無さそうに見えたのに……」
晴人「ち、違う! そんな目で見るな」
『前半戦、終了――!!』
ワアアアアアアアアアア
瞬平「あっ、凛子さんのせいで全然見られなかったじゃないですか!」
凛子「え、私のせい!?」
晴人「後半戦が始まる前にトイレ行ってくるよ……」
瞬平「あ、ちょっと待って下さい僕も」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:34:08.40 ID:gxq7/Nil0
C
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:39:24.88 ID:lNI63BhP0
廊下
怜「はあ……」
怜(ちょっと力を使いすぎてしもた……)
怜(でもこんだけやっても攻めに回れへんとは……)
怜(侮ってたわけやないけど、予想以上って感じや)
怜(このままやと宮永照の独擅場……)
怜(またあの連続和了を許したら)
怜(後半戦ではとばされてしまうかもしれへん……)
怜(そうならんように、私ももっと本気出さんとアカンな……)
怜(私の体はどうなってもええから)
怜(なんとか竜華たちを優勝させたい……)
スレイプニル「こんにちは、園城寺さん!」スゥ
怜「う、うわああっ!? な、ななな何!?」
スレイプニル「おっとっと、あまり大声出さないでください。
騒ぎになるとこちらとしても面倒なのでね」
怜「な、な、な……」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:45:19.73 ID:tbsCGiF1T
阿知賀は初出場じゃないぜ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 15:50:03.48 ID:lNI63BhP0
スレイプニル「さ、手っ取り早く絶望してもらいますよ」
怜「うぐっ……な、なんやアンタ……
私を殺すつもりなんか……」
スレイプニル「いえいえ、殺してしまっては台無しですからね。
まあ生死の境をさまよってもらう、くらいですかね」
怜「それならよくさまよってるわ……私病弱やし」
スレイプニル「ほう? では生命の危機程度では絶望しないと。
では打ち砕くべきあなたの希望は何なのでしょうね?」
怜「き、希望……?」
スレイプニル「そうですあなたの希望です! ほら、言ってご覧なさい!」
怜「うぐ……」
竜華「怜〜、戻ってこうへんけどどないした……って、ひああっ!」
怜「りゅ、竜華! 来たらあかん!」
スレイプニル「おやおや、お友達ですか。これはむしろ好都合」
竜華「な、なんやのこれ……! だ、誰か!誰か来てください!」
怜「竜華、はよ逃げ!」
スレイプニル「おっと、逃がしませんよ」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 16:04:40.03 ID:EaEUmSgWO
カチッ\シエン/
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/30(日) 16:28:09.91 ID:EaEUmSgWO
ほ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
書き溜めてから立て直せ