アスカ「バカシンジ！ディベートするわよ！」

たったら書く

立ったみたい

代行さんくす



シンジ「えっ？で、デベート？」

アスカ「DEBATEよ！ディ、ベー、ト！」

シンジ「なんだよそれ…聞いたことないや。するってことはスポーツか何かなの？」

アスカ「ふふっ……動かすのは体じゃないわ、頭と口よ！」

シンジ「？」

アスカ「言論、討論、和訳は色々あるわね。ロジックとテクニックを争う、知の競技なのよ！！」ﾊﾞｰﾝ

わくわく

シンジ「へえ…でも、なんでそれを僕が？」

アスカ「あんたはいっつもウダウダしてて正直うざいのよ！ちゃんと自分の意見を言えるようになりなさい！」

シンジ（うっ、それは正直自分でも思ってる）

シンジ「で、でも、それとそのディベートってやつとなんの関係があるの？」

アスカ「はっ、あんたバカァ？ディベートってのは自分の意見をしっかり他人に伝えることを目的にする競技なの！あんたみたいな根暗にはまるで正反対のものよ！」

シンジ「じゃあ向いてないってことじゃないか……」

アスカ「だ！か！ら！このアスカ様が直々に教えてやるって言ってんのよ！」

支援

アスカ「ふふっ……動かすのは体じゃないわ、頭と口よ！」
シンジ（そ、それってまさかフェラ・・・）

アスカ「私はユーロの大学でディベートを3年間学んできたわ。大人だって私の論述にかかればちょちょいのちょいよ」

シンジ「…まあ、また今度ね。もう遅いし」ｽﾀｽﾀ

アスカ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ！ねえ！」

シンジ（アスカとミサトさんのやり取りを聞いてたら、そんなに効果があるとは思えないんだよな）

アスカ「もう…明日、絶対にやるから！」

シンジ「はいはい」


シンジ（ディベート、か）

期待

シンジ（ちょっと調べてみよう…）ｶﾀｶﾀ

シンジ「へぇ、アメリカだと結構メジャーなんだ…日本の普及率はいまいちみたいだな」

シンジ「肯定側と否定側に分かれて、一つの論題について争うわけか」

シンジ「例題…『日本は中学生・高校生の携帯電話の使用を禁止すべきである』…！？」

シンジ「結構身近な話題だ。あとは…『日本は原子力発電を停止すべきである』『日本は死刑を廃止すべきである』『日本は代理出産を法的に認めるべきである』」

シンジ「今度は重い論題ばっかりだな……実際にはどんなことしてるんだろう」

シンジ「次は動画でも見てみるか」

今日の議題はアスカとマリどちらがより可愛いかです

>>11すまん選択論題は手間かかるしやりたくない
あと動画みんな適当に検索したらすぐ出てくるよ


動画『それでは肯定側立論、時間は6分間です』

シンジ「へえ、結構大きなホールでやるんだな…」

動画『始めてください』ﾋﾟｯ
動画『はい始めますプランは死刑を廃止して最高刑は無期懲役とし、現在の死刑囚は無期懲役に減刑しますメリット、冤罪の根絶、現状分析、現状分析は2点1点目〜』

シンジ「」

ｹﾞﾝｻﾞｲﾆﾎﾝﾉｻﾞｲﾊﾞﾝﾊｴﾝｻﾞｲﾉｳﾀｶﾞｲｶﾞｳﾝﾇﾝ

シンジ「……」

シンジ（はっ、早っ！）

シンジ（でも、なんで、聞き取れる…！！）

翌朝

アスカ「ふわ〜あ。おはようって、なんだかあんたも眠そうね」

シンジ「ん、ああ、うん……」

ミサト「シンちゃん！お弁当！」

シンジ「ああ、これです」

ミサト「んじゃ行ってきま〜す！」

シンジ「いってらっしゃーい。じゃあアスカ、僕らも朝ごはんにしよう」

アスカ「はーい」

支援

シンジ「おはよう」

ケンスケ「碇、おはようさん」

トウジ「センセ、なんかクマできとるで？」

シンジ「ちょっとね…夜中まで動画を」

ケンスケ「これはなんか…」

トウジ「ちょっと…」

ケンスケ・トウジ「イヤ〜ンな感じ！」

シンジ「誤解だよ…」



シンジ（まだ、あの立論ってやつが耳から離れない…）

シンジ（明らかにあのスピードは一朝一夕で身につくものじゃない）

シンジ（毎日のスピーチ練習と発声）

シンジ（それだけじゃない、言ってる内容も専門的だった）

シンジ（事前に知識を持ってないと、原稿があったってあんなに流暢に話せるはずがない）

シンジ（すごい、すごすぎるよ…！）

昼休み

シンジ「アスカ、ちょっと」

アスカ「？何よ、今から弁当食べるんだけど」

シンジ「今日は二人で食べたいんだ」

アスカ「！？」

ケンスケ「！？」

トウジ「！？」

クラス「！？」



シンジ（僕も…あの動画の人みたいになれたら…）

これは期待せざるを得ない

シンジ「ねえアスカ。アスカってば、聞いてるの？」

アスカ「！え、えぇ…何ににょバカシンジ、この私と昼を一緒にできるんだから、光栄に思いなさいよ」

ｲｶﾘｸﾝｯﾃﾊﾞﾀﾞｲﾀｰﾝ

アスカ（これってそういうことなの？ねえ？期待していいの！？）

シンジ（なんだか騒がしいな…まあいいや）

シンジ「それでさ、アスカ」

アスカ「何よ！子供は二人よ！」

シンジ「ディベートってやつ、僕に教えてくれないかな」



アスカ「えっ」

シンジ「えっ」

シンジが「ああ言えば○○○ゆう」になるのか

アスカ「何よ…ディベートの話だったの…」ｼｭﾝ

シンジ「アスカ、さっき何か言ってなかった？」

アスカ「う、ううん何でもないわよ！気にしないで！ていうかディベートね！うん！」

シンジ「？」

アスカ「あんたのことだからどうせなんにも知らないんでしょうね…まずは概念的な所から説明するわ」

シンジ「うん」

アスカ「ちょっと前まで来なさい」ｽﾀｽﾀ




綾波「…………」