カヲル「ごはん、食べにおいでよ」

　たったらかく

┌(┌＾o＾)┐

シンジ（とにかくおなかがペコペコだった）ﾃｸﾃｸ

シンジ（せっかくの休日なのにミサトさんもアスカも昨日からネルフに泊まりこみで2号機をなんやかんやしてる。真希波は別件で用事。綾波もリツコさんと謎の実験がある）

シンジ（つまり朝から暇を持て余しているのはこの僕一人ってことだ）ﾊｧ

シンジ（せっかくだからたまには外食しようと外へ出てみたけど）

ｷｮﾛ　ｷｮﾛ

シンジ（ファストフードやファミレスはだめだ。なら自分で作る。かといって一人で本格的なレストランに入るほどの度胸もない）ﾃｸﾃｸ

シンジ（寿司屋か）ﾋﾟﾀｯ

シンジ（でも寿司って気分じゃないんだよな。真夏のよく晴れた青空の下で朝から寿司。うん、ダメだ。合わない）

シンジ（一人でごはんを食べるときくらい自分の納得のいくものを納得のいく時と場所で食べたいもんな）

シンジ（妥協はしたくない）ﾃｸﾃｸ

ｻﾞｻﾞｰﾝ

シンジ（とうとう芦ノ湖まで来ちゃった）

シンジ（飯屋は見つからないし時間は過ぎていくし歩きまわってお腹はペコリーノ・ロマーノだし）

シンジ「はあ。まいったな」

ｺﾞｸｯ…　ｺﾞｸｯ…

シンジ（？　何かを飲む音……）

ｺﾞｸｯ…

シンジ（……ビール？　それにサンドイッチも。なんだかいいな。朝の湖の岬に座ってきらきらかがやく波打ち際を眺めながらのごはんか）

カヲル「料理はいいね」

シンジ「えっ」

カヲル「料理は心を豊かにしてくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ」
カヲル「そう感じないか、碇シンジくん」

またお前か期待

またあなた様ですか

シンジ「僕の名を……」

カヲル「知らないものはないさ。失礼だが、君は自分の立場をもう少しは知った方がいいと思うよ」ｺﾞｸｯ

シンジ「そうかな……あの、君は」

カヲル「僕はカヲル、渚カヲル。君と同じ、仕組まれた子ども。フィフスチルドレンさ」

シンジ「フィフスチルドレン？　君が……あの、渚くん」

カヲル「カヲルでいいよ、碇くん」

シンジ「僕も……あの、シンジでいいよ」

ｸﾞｰ

シンジ「あっ」

カヲル「ごはん、食べにおいでよ」

シンジ「え？」

カヲル「お腹、空いてるんだろ？」ﾌﾌｯ

シンジ「でも……そんな、悪いよ。初対面の人に」

カヲル「僕はシンジくんとごはんが食べたいな」

シンジ「」ｷｭﾝ
シンジ「じゃあ……あの、ご馳走になるよ。か……カヲル、くん」

もう落ちたのか・・・

カヲルくん来たー

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ…　ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ…

シンジ「カヲルくんの家はどこにあるの？」

カヲル「すぐにわかるよ」ﾌﾌｯ

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ…

シンジ「第3新東京市からずいぶん遠いみたいだ」

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ…

シンジ（カヲルくん、向かいの席ですごく機嫌がよさそうだ。そしてとてもおいしそうにビールを飲む。なんだか似合うな。酔っぱらいって感じがしないや……）

ｳｨｰﾝ

ﾌﾟｼｭｰ

シンジ「こんな山間の駅が最寄り駅なんだ」

カヲル「うん。少し歩くよ」

シンジ「ぜんぜん人気もないし……不便じゃないの？」

カヲル「人が来ないからいいのさ。君とゆっくり食事ができるからね」

シンジ「」ｷｭﾝ

ビール飲むなよ

酒はいいねえ

シンジ（木漏れ日がカヲルくんのうなじに降り注いでいる。すごく白いや。目も赤いし、ひょっとして病気なのかな）

ﾃｸ…　ﾃｸ…　ﾃｸ…　ﾋﾟﾀｯ

シンジ「あ、ごめん」ﾀﾀｯ

カヲル「いいよ。ゆっくり行こう。慣れない山道は歩きにくいからね」

ﾃｸ…　ﾃｸ…

カヲル「もうすぐだよ」

ﾊﾞｼｬｰ

カヲル「この川の向こうなんだ。さ、僕の手をとって。滑らないように気をつけて」

シンジ「う、うん……」

ｷﾞｼｯ…　ﾕﾗｯ…

シンジ（この橋、すごく揺れるや）ｸﾞﾗｯ

シンジ「うわっ」ﾀﾞｷｯ

シンジ「あ、ご、ご、ごめん！」

カヲル「大丈夫？」ﾆｺｰ

シンジ「う、うん……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ホモかグルメどっちがメインなんだ

シンジ（変だな。お姫さまにでもされた気分だ……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

カヲル「あそこだよ」

シンジ「え？　あ、うわあ！」
シンジ「すごいや。建物が緑に埋もれてる。絵本に出てくる小さな家みたいだ」

カヲル「元々、この辺は別荘地帯だったんだ。でもセカンドインパクトでずいぶん人が減ったからね。その分、山が人の領域まで広がってきたのさ」
カヲル「さ、いこう。門のところは段差があるよ。気をつけて」ｽｯ

シンジ「あ、うん。……」ｽｯ
シンジ（門も石が崩れてつたが這ってる。人がいなくなるとこんなに早く山が深くなるんだ。あ……）

シンジ「すごくいい匂いがするや」

カヲル「朝にかまどでパンを焼いたからね」ﾃｸﾃｸ

シンジ「なんだか魔女の家みたいだ」

カヲル「そうかもしれないね」ｳﾌﾌ

食われちゃうな

支援

シンジ「お、おじゃまします」

ｶﾞﾁｬｯ…

カヲル「いらっしゃい」

ｷｨｰｯ、ﾊﾞﾀﾝ

シンジ「さすがに中はきれいなんだ」

カヲル「もちろん。埃のある場所で食事はできないよ。さて、まずは何か飲むかい？」

シンジ「何があるの？」

カヲル「ビールさ」

シンジ「ほ、他には？」

カヲル「ビールと、ハイネケンと、あとはまあビールだね」

シンジ「ぜんぶビールじゃないか！」

カヲル「うん」ﾆｺｰ

シンジ（そんないい笑顔で頷かれても困るよ……）

支援ー

カヲル「喉、渇いてないのかい？」

シンジ「正直すごく渇いたけど……」

カヲル「ならビールだよ」

ｶﾞﾁｬｯ、ﾁﾘﾝ…

カヲル「ほら、ハイネケンの瓶って緑色できれいだろ？」

シンジ「うん……うん、でも僕は未成年だし」

ｺﾄﾝ

ﾄｸｯ…　ﾄｸﾄｸﾄｸﾄｸ…

シンジ「あの……」

ｼﾞｭﾜｧｧｧ…

カヲル「シンジくん、見てごらんよ。ほら、きんきんに冷えて霜のついたグラスからフワーッと冷気が広がっていくよ」

シンジ「う、うん。キメ細かい真っ白なやわらかい泡の下で辛口のスッキリ爽快なビールが金色に輝いている」

ｺﾞｸﾘ

シンジ「……の、飲むよ」

今度は酒？

シンジさんも海外の軽いビールならイケるやろ

アイスティーじゃないから大丈夫だろ

カヲル「シンジくん、前に葛城さんにビールを舐めさせられたと言ったね」

シンジ「うん。あの時は……ただひたすら苦かったよ」ｼｭﾝ

カヲル「そんな風に飲んだんじゃ僕でもまずく感じるよ」

シンジ「じゃあどうすればいいの？」

カヲル「ビールはね、喉で味わうんだ」

シンジ「……喉で？」

カヲル「そう。ゴクゴクと音を立てて飲むのが一番だよ」
カヲル「特に夏に飲むビールはね」

シンジ「季節、って関係あるんだ」

カヲル「うん。君は凄く暑い第3新東京市から涼しくて緑あふれる僕の家にやってきた。さっきまでは汗だくだったのに今は少し心地いいだろう？」
カヲル「そして喉が朝の砂漠のように渇いている」

シンジ「…………」ｺﾞｸﾘ

カヲル「さあ、飲んでごらん」

支援

ｶﾞｼｯ

シンジ（グラスもキンキンに冷えてるや。火照った身体に気持ちがいい。たしかになんだか我慢ができないような気もする……）
シンジ「……んっ」

ｺﾞｸｯ…

シンジ「！」

カヲル「五臓六腑に染み渡るようだと思わないかい？」

ｺﾞｸｯ…！　ｺﾞｸｯ…！

カヲル「火照った身体へ朝の空気が流れこんでくるような気持ちよさを味わっているね。それこそビールだよ。喉で弾ける炭酸の泡、あとをひく苦味、ロンギヌスの槍も月までぶっとぶこの衝撃……」

シンジ「くーっ！」ｺﾞﾄﾝ！
シンジ「」ｹﾞﾌﾟｰ

カヲル「ビール、好きになれそうかい？」

シンジ「カヲルくんの言うことはよくわからないけど……でもビールのおいしさは魂で理解したよ。なんだこれ……そりゃミサトさんも冷蔵庫いっぱいにエビチュを買うわけだ」

ビールスレか

シンジ「あ、でも……ごめん。グラス、テーブルに叩きつけちゃって。傷がつくね」

カヲル「いいんだ。ビールを飲んだあとのグラスは叩きつけるものだからね。ビールがおいしかった証拠さ」
カヲル「だからどんどん叩きつけてほしいな」

シンジ「カヲルくん……」ｺﾞｸｯ

ﾀﾞﾝｯ！

カヲル「それじゃ、喉の渇きも癒えたところでご飯にしよう」ﾆｺｰ

シンジ「うん。でも、せっかくだからビールに合うものがいいな」

カヲル「もちろん。ここにはビールに合うものしかないんだ。わざわざこんなところに住んでいるのもひとえにビールをおいしく飲みたいがためだからね」

シンジ「カヲルくんは……根っからのビール党なんだ」

カヲル「できれば君もハイネケンを好きになってくれると嬉しいけれど、でも無理にとは言わないよ。味の好みは人それぞれだからね」
カヲル「さあ、サンドイッチを作ろう。こんなよく晴れた日はサンドイッチとビールに限るよ、シンジくん」

エヴァの世界の食い物って全部人工的に合成されたものなのかな・・・

ジャーマンポテトか

ホモのグルメ

すきっ腹に酒のますなよ

シンジ「僕も手伝うよ、カヲルくん」ｴﾌﾟﾛﾝﾏｷｯ

カヲル「ありがとう。とても助かるよ。でも、お昼ごはんだからね。そんなに手間のかかるものを作るつもりはないんだ」
カヲル「今日の献立はローストビーフのサンドイッチと酢漬けの鯵のサラダだよ」

カヲル「もちろん、そこにビール」ﾄﾞﾝ

シンジ「カヲルくん、会ってから今まで片時もビール瓶を手放さないね」

カヲル「キッチンで料理中にビールを飲むのも乙なものだよ」

シンジ「お酒、強いんだ」

カヲル「ビールが好きなのさ」
カヲル「シンジくんも飲むかい？」

シンジ「僕はいいよ。手元が狂っちゃうもの」

カヲル「もっともだね」ｺﾞｸｯ

シンジ（でも飲むんだ）

サンドイッチ食べたくなってきた

アカン。ホモホモし過ぎた。気持ち悪い。
どこか良いロケーションでサンドイッチ片手にビールが飲みたかったんだがこれはもう単なるホモスレですわ。

すまんな。飯食って頭冷やしてくるわ。落としてくれ。

続けりゃいいのに

ホモでいいじゃない

続けてもいいんやで（ニッコリ）

シンジとカヲルは別腹なんで

続けてもいいと思うの

男同士で酒入ったらホモセックスしかすることないわ

おまたせ！ハイネケンしかなかったけどいいかな？

あたし男だけどこいつらだけはホモでもおいしい

そうだゲルマン呼んでこよう

何が気持ち悪いのよ！
カヲル君とシンジ君が仲良くすることの何が気持ち悪いのよ！（半ギレ）

アスカとビールのむssでいいじゃないか

常に片手にビール瓶下げてるカヲル想像して吹いた