1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/18(火) 02:58:07.65 ID:C3swCcW50
男「どうしてだよ! 信じてたのに!」
女「うるさいわね……一々騒がないでよ」
男「なっ……なんだよ! なんだよその態度! お前が悪いんじゃないか!!」
女「そうやってヒステリックに叫んで束縛しようとするから嫌なのよ」
男「わ……わけわかんないよ……」
女「そういう弱気なところも嫌い。男らしくなくて」
男「でも結婚してくれてるじゃないか。結婚してるのにそんなの酷いよ!」
女「あーうざいうざい! 女々しい! ほんと貴方ってつまらない男ね!」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/18(火) 02:58:22.21 ID:kUwxA6qE0
はい
てす
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/18(火) 03:03:41.65 ID:C3swCcW50
男「酷いよ……こんなのって酷いよ! 信じてたのに!」ウルッ
女「そうやってすぐ泣くのよね。あなたって」
男「なんで……なんで駄目なんだよ……」グスグス
女「気持ち悪い! 情けないと思わないの!? 大の男が!」
男「ぐすっぐすっ」ズビスビッ
女「あー! ほんっっとに鬱陶しい! 泣くなら一人で泣いてて!」ガチャッ
男「どっ……どこ行くんだよ! またあの男の所か!?」
女「だったらなんの」
男「また行くのか! やめてくれ! そういうことするなら俺も浮気するぞ!」ズビビッ
女「貴方と居ると息が詰まりそう。つまらないだけじゃなくて最悪の気分になる!」バタンッッ
男「あっ……あ……ぐすっ……うわああああん!!」グスグズ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/18(火) 03:10:25.63 ID:C3swCcW50
男「畜生っ……畜生っ……!」グズグズ
男「お、俺だって……浮気くらいしてやる!!」ズビスビッ
男「と思って……衝動的に外に出たのは良いけど……」ズズッ
男「……」ヒュウウ
男「ううっ……寒い……」プルプル
男「泣き腫らしてるし酷い顔してるんだろうな……」グズッ
男「やっぱり結婚するのはお互い早すぎたのかな……」ウルッ
男「馬鹿みたいだ。帰ろう……」ドンッ
おっさん「うおっ!」ドサッ
男「あっ……す、すいません!」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/18(火) 03:14:53.51 ID:C3swCcW50
おっさん「いえいえ。どうもすいません」ヨイショッ
男「あの……お怪我はありませんか?」
おっさん「ええ。大丈夫ですよ!」ニコッ
男「あっ、そうですか……良かったです」
おっさん「少し地面が凍ってて滑りやすくなってしまっただけですからね」
男「どうもすいませんでした……それじゃ私はこれで……」
おっさん「あっ! 少し待ってくださいよ」
男「は、はい。なんでしょう?」
おっさん「酷い顔してますよ。失恋したって顔ですね!」
男「えっ……?」
おっさん「丁度一人で寂しかったんです。今日はパーッと飲んで忘れちゃいましょう! 愚痴も聞きますよ!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/18(火) 03:18:15.10 ID:C3swCcW50
男「いえ……でも……」
おっさん「いいからいいから! これも何かの縁ですよ!」
男「いやぁ……」
おっさん「まぁまぁ。いいじゃないですか。私にぶつかったお詫びにね、どうかお願いしますよ」
男「あ、はは……それ言われると……困っちゃいますね……分かりました」
おっさん「あなたお人好しですねー。あっ、馬鹿にしてませんよ。褒めてるんです!」
男「ははは」
おっさん「まぁまぁ。今日は大いに盛り上がろうではありませんか! 私が奢りますよ!」
男「はぁ……」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
おっさん「私は酒豪でしてねー! 酒飲みだと豪語する会社の連中全員酔い潰した事ありますよ!」
男「ははは。そうなんですか」
おっさん「貴方はどうですか?」
男「いやー……まぁ付き合い程度には……」
おっさん「あまり飲めないんですか?」
男「ええ。そうですね」
おっさん「それは勿体無い! そうですね……それじゃ私の行きつけの店に行きましょう! 良い店なんですよ」
男「はぁ。そうですか」
おっさん「貴方もきっと好きになれるはずです」ニコッ
男「あはは。それじゃ期待してます」