洋榎「今度の休みに２人で遊ばへん？」怜「ええなぁ」

洋榎「お！園城寺やん」怜「ん？」　の続きになります。

大阪

繁華街

怜「・・・・・・・」

怜（ちょっと早よ来すぎてもうたな・・待ち合わせ時間までまだ２０分ある）

怜「・・・・・・・」

怜（このワンピース・・・前に勢いで買うたやつやけど・・・・やっぱりちょっと派手やな・・）ﾋﾗﾋﾗ

怜（・・・けど初デートやし・・・いや、初めてやからこそ気合入りすぎと思われてまうのも恥ずいなあ・・・）

怜「・・・・・・・」

怜（あかん・・なんかちょっと緊張してきた・・・）

洋榎「おーい！！怜ぃ〜！！」ﾀﾀﾀ!

怜「ん？・・・なんや、洋榎も予定より早・・・」

洋榎「待たせてもうた！？ごめんなぁ、まさかこない早よ来とるとは・・・」ﾊｧﾊｧ

怜「・・・・・・・」

洋榎「・・・・・怜？」

�C

支援

怜「・・・・・・・」

洋榎「？・・・・・あ、そうか！おはよう！」ﾆｯｺｰ

怜「おはよう・・・・」

洋榎「ん？さっきからどないしたん？」

怜「・・・・なんで」

洋榎「へ？」

怜「・・・・・なんでジャージなん？」

洋榎「なんでって・・・うちは普段ジャージが多いんやけど・・・・」

怜「・・・・・」

洋榎「あ！わかった。外で姫松のジャージ着て汚しでもしたら、体育の授業で困るやろって事やな？ちゃうねん、これ中学のんやねん！」ﾍﾍﾝ

怜「・・そうなんや」

洋榎「せやから汚れても問題なしや！」ﾄﾞﾔ!

怜（・・・・・遊ばへん？って・・・・デートって意味やなかったんか？）

洋榎「しっかし、今日はわざわざうちの地元まで来てもうて悪いな」

怜「ん？別にかまへんて。あんまりこっち来いひんから楽しみなぐらいや」

洋榎「お、ほならめっちゃ楽しましたらんとなぁ！行こ！」ｷｭｯ

怜「あ・・・・(洋榎の手・・・・意外と小っちゃいんやな・・・)」

洋榎「走ればすぐやでー！」ﾀﾀﾀｯ!

怜「わあ！！ちょ、待ち待ち待ち！！」ﾀﾀﾀﾀ

洋榎「ん？どした？」

怜「・・・私、生粋の文化系やねん・・・せやから、歩いて行きたい」

洋榎「うちも文化系やけど・・・・・・そやな、怜の格好やと走りにくいやろうし、歩いてこか」

怜「・・・・ありがとう」ﾌｩ

ええな

○△中学校

グラウンド

怜「・・・・・」

洋榎「んー、ここら辺でええか」

怜「・・・・・何をするん？」

洋榎「ドッジボール」ﾎﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

怜「・・・・・・」

怜（母校のグラウンドでドッジボールって・・・デートやったらありえへんよなぁ？・・となると、やっぱデートと違うかったんや・・・）ﾊｧ

洋榎「今、子供っぽいって思ったやろ？やってみると楽しいもんやでー？」

怜「・・・そう？」

洋榎「あっ・・・けど怜は体弱いんやったっけ？ドッジボールはあかん？」

怜「よほど激しく動かんかったら平気や」

洋榎「そか・・よかった・・・ほな、そろそろ始めよか？」

怜「うん」

洋榎「陣地は怜に選ばしたるわ」

怜「ええの？壁際ちゃう方は避けたら走って取りにいかなあかんで？後ろめっちゃスペースあるし」

洋榎「ふふ・・・・うちは小、中学校で無敵を誇っとった。キャッチするから問題なしや」ﾍﾍ

怜「・・・・ほな私は壁側で」

洋榎「おっしゃ。ボールも怜からでええよ」ﾎﾟｰﾝ

怜「ありがとう」

怜（・・・考えてみればドッジボールなんて久々やな・・・小学生ん時以来や・・・）

洋榎「さぁ、来いや！」ﾆｺﾆｺ

怜「・・・・・」

怜（自信満々の顔やな・・・・負ける訳あれへんって感じか・・・・・そんな顔見てると・・・意地でも勝ってへこましたなるなぁ）

洋榎「どないしたんや！投げな始まらんで！？」ｵｰｳ!?

怜「・・・・いくで」

洋榎「来い！」

怜「っ！」ﾋｼｭ

洋榎「よっと」ｶﾞｼｯ

怜「く・・・(軽々とキャッチされてもうた)」

洋榎「次はうちや・・・ほい！」ﾋﾞｼｭ

怜「ぅわっ！」ｻｯ!

怜（手加減してくれてるけど・・・速いわ・・・キャッチでけへん）

洋榎「お、避けたか」

ﾃﾝ..ﾃﾝ..

怜「よっ」ﾊﾟｼｯ

怜（壁側選んで正解や・・避ければ壁に当たって返ってきたのをマイボールに出来る）

洋榎「さぁ、次もキャッチしたるでぇ〜！」ﾆｺﾆｺｰ

怜（・・・・正攻法では勝てへん・・・なら・・・）

あ

続き来てたのか
支援

怜「えいっ！」ﾋｼｭ

洋榎「お？はは・・・コントロールミスやな」ﾀﾀｯ

怜（ギリギリキャッチでけへんところに投げて、洋榎を走らせて疲れさす・・・・卑怯やと言われようが関係あらへん。勝つ為や）

ﾀﾀﾀﾀ

洋榎「おまたせ。今度はもうちょい強めにいくで？・・・・よっ！」ﾋﾞｼｭｩ!

怜「っ！」ｻｯ

洋榎「また避けた・・・結構素早いなぁ」

怜「避けるのは得意やねん」ﾊﾟｼｯ

洋榎「来いっ！」

怜「・・・・ていっ！」ﾋｼｭ

洋榎「お、また・・・・狙いが甘いでぇ？」ﾀﾀﾀﾀｯ

怜「ごめんなぁ」

１５分後―――

洋榎「ぜぇ・・・ぜぇ・・・い、いく・・・で？」

怜「うん」

洋榎「うりゃ・・・？あっ」ﾎﾟﾛｯ

怜「！(ボールをこぼした！今や)」ﾀﾀｯ..ﾊﾟｼｯ

怜（これだけ至近距離やったら・・・）

洋榎「あ、あかん」

怜「てい！」ﾋｼｭ

洋榎「ぅお！」ﾊﾞｼｯ!..ﾃｰﾝ...ﾃｰﾝ..

怜「・・・・」

洋榎「・・・・・」

怜「・・・私の勝ちやな」ﾌｩ

洋榎「・・・うちが・・・・負けた・・・」ｶﾞｸｯ

支援

怜「なんか・・・ごめんなぁ？素人同然やのに勝ってもうて」

洋榎「ううっ・・・・」

怜「無敵やないって気付かせてもうてごめんなぁ？」

洋榎「うぅぅぅうう・・」

怜（ああ・・なんやろ・・・小学生の男の子が好きな子に意地悪するのってこんな感じなんやろか？）ｿﾞｸｿﾞｸ

洋榎「ず・・・ずるいで！」

怜「？」

洋榎「怜・・・・ずるや！逃げてばっかりやし！」

怜「逃げてへんよ。避けただけや」

洋榎「ょ、避けんのも逃げんのも同じやって！」

怜「同じちゃうよ。そんなん言ったら洋榎かて私の投げたんキャッチせえへんかったで？これは逃げやな」

洋榎「な、なんでやねん！全然正面ちゃうところのはキャッチせんでええやん！」

怜「はぁ・・・高校生にもなってキャッチの事で揉めるなんてなぁ・・・」

洋榎「揉めてるんやない！せーろん言うただけや！」

怜「・・・洋榎」

洋榎「な・・・なに？」

怜「負けを認めぇな」

洋榎「ま、負けてへんもん！」

怜（ムキになってる洋榎可愛いわぁ・・・）ﾆﾔｰ

洋榎「なに笑てんねん！」

怜「・・・ごめんごめん、ちょっとからかいすぎやったな」

洋榎「か、からかっとったんか！怜め！」

怜「もうドッジボールはええやん。まともにやったら洋榎に勝てへんし」

洋榎「お・・おお・・・やっとうちの強さを認めよった」ﾍﾍｯ

怜「・・・・結構動いたから疲れた・・・どっかで休まへん？」

洋榎「あ、それもそうやな・・・えっと・・・・この後は・・・そや！喫茶店行こ！」

怜「ええなぁ、行こ行こ」

喫茶店

怜「なんかええ雰囲気の喫茶店やな」

洋榎「せやろ？怜は何を頼・・」

おばちゃん「あら洋榎ちゃんやないの」

洋榎「ん？あ、おばちゃん！久しぶりやな！」

おばちゃん「ほんまやねぇ・・・あら？こらまた綺麗な子と一緒やねぇ。こんにちは」

怜「え？あ、こんにちは」ﾍﾟｺｯ

洋榎「せやろ？うちの彼女やねん」

怜「っ！」

おばちゃん「そうなん！？洋榎ちゃんも隅に置けんねぇ・・・ほなら今日は？」

洋榎「デートや！」

おばちゃん「あらあらー！ええなぁ、青春やわぁ」

怜「///」

怜（やっぱりデートで合ってたんか・・・・でもドッジ・・・・）ｳｰﾝ

おばちゃん「けどデートやったら・・・洋榎ちゃんもおめかしせんと」

洋榎「え？」

おばちゃん「この子がせっかくオシャレしてんのにジャージはあかんわぁ・・・ねえ？」

洋榎「・・・・・・・」

怜「あ・・・いえ、それは別に・・・ジャージ似合てますから」

おばちゃん「まぁー、ええ子やわ！洋榎ちゃん、逃がしたらあかんで？こんなええ子おらんわ！」

洋榎「あ・・・せやな・・」

おばちゃん「あんたも、洋榎ちゃんはええ子やから見捨てんといてな？」

洋榎「！！」

怜「み、見捨てるて・・そんな事しませんよ」

おばちゃん「ほならええわ！いつまでもラブラブでおるんやで？」

怜「は、はい」

洋榎「・・・・うん」

おばちゃん「おばちゃんは帰るわ。ほなまたね」ｽﾀｽﾀ..

怜「あ、はい・・・」

洋榎「気ぃ付けてな・・・」

怜「・・・・・」

洋榎「・・・・・」

怜「・・・なんか頼もか」

洋榎「・・・うん」

怜（急に元気なくなってうつむいてもうた・・・・おばちゃんの言葉を気にしてるんやな・・）

洋榎「・・・ここのパフェ食べたカップルは、ずっと一緒にいられるてジンクスがあるんやて・・・」

怜「へぇ、そうなんや」

洋榎「・・・頼んでええ？」

�C

ほ

怜「・・・なんで聞くん？うちらカップルやろ？食べようや」

洋榎「・・・・・うん。けどうちジャージでおかしいみたいやし・・・」

怜「・・・確かに、最初は私もデートでジャージて！とは思ったけど」

洋榎「・・・・う」ﾋﾞｸ

怜「別にええんちゃう？なんか・・・洋榎らしい気もするし」ｸｽ

洋榎「そ、そう？ほなら・・・・・・見捨てるとか・・・ない？」

怜（ちょっと脅えながら上目遣い・・・なんやこの愛らしさ・・・）ｿﾞｸｿﾞｸ..

怜「絶対ない」

洋榎「あ・・・」ﾊﾟｧｧｧ..

洋榎「そ・・・そっか！よっしゃ！ほなパフェ食べよ！ジンクスがほんまやって証明しようや！」ﾆｯｺｰ!

怜「〜〜〜〜〜っ」

怜（あかん・・・ニヤケてまう・・）

女性店員「おまたせしました。アイスコーヒーとメロンソーダにスペシャルパフェです」ｺﾄｯ

洋榎「ありがとう！メロンソーダはこっち！コーヒーは怜な。あ、店員さん！怜、可愛い服着てるからこぼさんようお願いしますね！」

怜「こ、こら、そんなん言わんでええて」

女性店員「ふふ」ｺﾄ

洋榎「おおお・・・パフェめっちゃ美味そうやん！店員さん、これメニューの写真もっとええのにしぃな！実物に負けすぎや！」

怜「ちょ・・一言多いて」

洋榎「いや、パフェ越しに怜がおるからええように見えるんかもしれんな！パフェ越しの怜めっちゃ可愛いわ〜」

怜「も、もう！早よ食べよ///」

女性店員「うふふ・・・ごゆっくりどうぞ」ｽﾀｽﾀ

洋榎「よーし・・・怜、口開けぇや」

怜「え」

洋榎「え、てなんや。ほらほら・・・」

怜「う//」

怜（確かに・・・カップルなら・・・当然の展開・・・）

洋榎「ほれー」

怜「あ・・・あーー・・・///」

怜（めっちゃ恥ずかしいぃ！！）ｶｧｧ

洋榎「・・・・」

怜「あーーー」

洋榎「・・・・」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ..

怜「・・・・な、なんやねん・・恥ずかしいんやから早よしてぇや・・」

洋榎「す、すまん・・・けど・・・怜が・・・」

怜「私が？」

洋榎「顔赤ぁして目ぇ閉じながら口開けてんの見たら・・・こっちが照れてしもてなぁ・・・///」

怜「っ！な、なに言うてんねん！恥ずかしいのはこっちの方やって！」ｶｧｧ

洋榎「あかん！めっちゃゾワゾワする！うぅぅ〜///」

怜「ふ、ふん！もう自分で食べるわ//」ｶﾁｬ

洋榎「え」

怜「カップルで一緒に食べればええんやろ？なら別に食べさせあわんで・・・も・・」

洋榎「・・・・」ｼｭｰﾝ..

怜「う・・・・」

洋榎「・・・・」ﾄｷｰ...

怜「・・・・・・・・と思ったけどやっぱ洋榎に食べさせて欲しいなぁ」

洋榎「っ！！」ﾊﾟｧｧ

怜「食べさせてくれへんかなぁ？」

洋榎「うちに任せ！今度は照れずにあーんするわ！ほい！どーぞ！！」ﾆｯｺｰ!

怜「う、うん・・・ありがとう・・・あ・・あーーー・・・はぐっ・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

洋榎「どう？」

怜「ん・・・美味しい」

洋榎「そ、そうか！？よかった！」ﾎｯ

怜「・・・・・」

怜（流れ的に・・・・次は私が洋榎に食べさせる番やな・・・・・よ、よし）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

怜「ひ、ひろえ・・・つ次は・・」

洋榎「うぉ！ほんまやめっちゃ美味い！！最高やな！！」ｶﾁｬｶﾁｬﾊﾟｸﾊﾟｸ

怜「・・・・・(すでに食うとる)」

洋榎「メロンソーダも美味いし・・・これ小学生やったら感動して泣くで！」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

怜（がつがつ食べるから、あごのところにアイスが付いてもうてるし・・・もう・・・・）

�C

怜「・・・・・ぷ・・あはは・・」

洋榎「？急に笑い出して・・・どないしたん？」

怜「いや・・・洋榎はおもろいなぁ、って」

洋榎「んー？なんもしてへんけど・・」??

怜「色々予想外で楽しいわ」

洋榎「？？」

怜「それで、この後はどこ行くん？」

洋榎「んと・・ゲーセンでも行こうかなって思ってんねんけど・・どう？」

怜「ええよ」

洋榎「おっしゃ！そうと決まれば早よ食べんとな！」

怜「・・・急がんでええて」ﾌﾌ..

駅

怜「今日は楽しかったで」

洋榎「はぁ・・ごめんな・・うちがゲーセンで白熱しすぎたせいで・・ほんまはゲーセンの後でどっか行こう思っててんけど・・」

怜「ええって。洋榎が遊んでんの見て楽しめたし」

洋榎「で、でもな！あのプレイがうちの実力ちゃうねん！あの挑戦者が強キャラ使うから負けただけで・・・」

怜「はいはい・・・」ｸｽ

洋榎「わ、分かってくれればええけど」ﾌｨｰ..

怜「・・・じゃあそろそろ行くな？」

洋榎「あ、うん・・・また、デートしよな？」

怜「うん。ほな・・・」

洋榎「また・・」ﾊﾞｲﾊﾞｲ

怜「・・・・」ﾊﾞｲﾊﾞｲ

怜「・・・・」ｽﾀｽﾀ

怜（最初はデートって事で少し緊張しててんけど・・・気が付いたら普段通りの感じになっとった・・・）

怜（洋榎と一緒におると自然体でいられる・・・・これってなんか・・・ええなぁ・・・）

怜「・・・・」ｸﾙｯ..

洋榎「！・・・・っ！！」ﾊﾞｲﾊﾞｲﾊﾞｲﾊﾞｲ!

怜「・・・・ふふ」ﾊﾞｲﾊﾞｲ

怜（ほんま・・・メロメロになってまいそうや・・・）

愛宕家

絹恵「〜♪」

洋榎「ただいまー」

絹恵「あ、おかえり。今日はどこ行ってたん？」

洋榎「へへ、怜とデートやったんや！」

絹恵「あはは、なんでやねん」

洋榎「いやいや、そのツッコミはおかしいやろ。彼女やねんからデートやろ」

絹恵「付き合うてんのは知ってるけど・・・・中学のジャージ着てデートなんてせえへんもん」

洋榎「・・・・や・・やっぱり・・・そうか・・・」

絹恵「え？・・・お姉ちゃん・・・まさかその格好で・・・」

洋榎「・・・せやねん・・・」

絹恵「・・・・・・」

洋榎「・・・・・・」

おおおお！
超支援だし！

ばりしえんぞ

絹恵「そ、そんなとこもお姉ちゃんの魅力・・・ちゃう・・・かな・・？」

洋榎「フォローはいらん・・・うちが間違ってたんや・・」

絹恵「ま、間違いって大げさやなぁ、あはは・・」

洋榎「怜も・・・似合てるって言うてくれたけど・・・きっと優しさからのフォローやったんやな・・・」

絹恵「・・・園城寺さんはどんな格好やったん？(園城寺さんが地味なファッションやったら、２人並んだ時の違和感はまだ少ないけど・・)」

洋榎「ペラペラのワンピース。めっちゃ可愛いのん」

絹恵「そ、そうなんや・・・(あかん・・めっちゃ浮いてたやろなぁ)」

洋榎「はぁ・・・」

絹恵「まぁまぁ・・落ち込まんと。次のデートで可愛い服着て行って挽回すればええやん」

洋榎「せやけど・・・可愛いジャージ持ってへん・・・」

絹恵「あー・・・この際ジャージは家用にしたらどうかなぁ？」

洋榎「え？ほなデートの時に汚れたジャージ着るん？」

絹恵「えっと、ジャージやなくて・・それこそ園城寺さんみたいにワンピース着るとかどう？」

洋榎「あ、あかんわ。そんなんうち似合わへんもん！」

絹恵「そんな事ない！お姉ちゃん可愛いし！」

洋榎「可愛ないて・・・こうなったら制服着てくかぁ・・・」ｳｰﾝ

絹恵「・・・お姉ちゃん」

洋榎「な、なに？」

絹恵「せっかく彼女出来たんやし、いい機会やと思って、少しはファッションに気を遣ってみたらええんちゃうかな？」

洋榎「・・・・・」

絹恵「動きやすいとか、醤油のシミが目立たへん色とかそうゆうんやなくて、可愛いとかセクシーとかで服選ぶんも楽しいで？」

洋榎「せ、せくしーて・・・」

絹恵「けど大事やと思うで？この雑誌見て。ほらほらこのページ」ﾍﾟﾗｯ

洋榎「ん？・・・『恋人をエッチな気分にさせる魅惑のワンピ』って・・・なんやこの記事！じゃ、邪悪や！」

絹恵「あー・・このキャッチコピーは言いすぎやけど」

洋榎「えええええ、えっちて！と、怜とええええっち・・・///」

絹恵「その・・・エッチがどうとかは忘れて？」

洋榎「お、おおう・・・すぅー・・はぁ・・・」

絹恵「・・・・・お姉ちゃん、園城寺さんに褒められたない？」

洋榎「え？怜に・・？」

絹恵「そう、可愛い格好して園城寺さんと会う。お姉ちゃんを見た園城寺さんが『洋榎可愛いなぁ』てな感じ」

洋榎「！！！」

絹恵「どう？」

洋榎「・・・・そんなん言われたら・・・もっと好きになってまう・・・///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

絹恵（・・ほんまに園城寺さんが好きなんやな・・こんなお姉ちゃん見るの初めてや・・・・・よし！）

絹恵「今から服買いに行こ！思い立ったが吉日や！」

洋榎「え？けど・・・どんなんがええか分からんし・・・」

絹恵「私が一緒に選ぶから！」

洋榎「ほんま？ありがとう！」

絹恵（お姉ちゃんの初恋・・・絶対実って欲しい・・・私に出来る事はなんでもするでー！）

姉キチの絹たんは幻だったんやな

園城寺家

怜の部屋

怜「ふー・・・さっぱりした・・・」

怜（今日は色々初めて尽くしやったなぁ・・・・真剣にドッジボールしたり、あーんしてもうたり・・ゲームセンターでプリクラコーナー以外に行ったのも初めてやったし）

怜（・・・・今日は楽しかったで的なメール送った方がええかな？）

怜（洋榎、正座して待っとったりして・・・）ｸｽ

怜「んー・・・なんて送ろうか・・・」

怜「・・・・・・・・・」

怜（ジャージの事、ちょっと気にしとったみたいやし、メールでもフォローしとこかな？・・・・いや、本人もう気にしてへんかもしれんし蒸し返すのも・・・）ｳｰﾝ

怜「・・・・・・・ふぅ」

怜（・・・やっぱ私は変に考えすぎてまうなぁ・・・洋榎やったら素直に思った事そのまま送るんやろな・・・）

♪〜

怜「わ！・・・電話・・・洋榎や」ﾋﾟｯ

怜「もしもし」

洋榎『あ、怜？』

怜「うん、どうしたん？」

洋榎『えっとな、来週の日曜日空いてる？』

怜「空いてるで」

洋榎『よかった！その日、デートせえへん？』

怜「ん・・・ええよ。デートしよ」

洋榎『お、おお！やった！場所はどうする？どっか行きたいとことかない？』

怜「せやな・・・あ、今度は洋榎がこっち来えへん？」

洋榎『おっ、それええなぁ！』

怜「よかった。ならそうゆう事で」

ばりしえんぞ

しえ

洋榎『時間は今日と同じでええ？』

怜「うん」

洋榎『よし！ああー、今から楽しみやわー！』

怜「私も」ﾌﾌ

洋榎『じゃあまた来週！』

怜「うん」

ﾋﾟｯ..

怜「・・・・・」

怜（洋榎・・・・・私とデートするのをあない喜んでくれるなんて・・・）

怜（そうや・・・洋榎は私だけを見てくれてるんや・・・）

怜（せやのに・・・私だけ、デートでジャージがどうとかドッジボールはありえへんとか考えて・・・あかんなぁ・・・）

怜（・・・・よし！）

１週間後(日曜)

駅前広場

怜「・・・・・・・・」

洋榎「・・・・・・・」

怜「なんでジャージちゃうねん！！」
洋榎「なんでジャージやねん！」

怜「ひ、洋榎がこないだジャージやったし、合わせよう思ったのに！」

洋榎「うちかて、ジャージは変て指摘されたから一生懸命オシャレしてるんやないか！」

怜「あ・・・・」

洋榎「・・・・・//」

怜「・・・・・」ｼﾞｰ

洋榎「・・・・へ、変？」

怜「・・あんまり洋榎らしない」

洋榎「っ！！」ﾋﾞｸ

怜「けど・・・めっちゃ可愛い」

洋榎「へ」

怜「その・・・今までのイメージが強いから違和感があるっちゃあるねんけど・・・・可愛いのは間違いない」

洋榎「は・・・そ、そうやろか？」

怜（こないだの私の服に合わせようとしたんやろなーって健気さがまた・・・キュンとなるわ）

洋榎「そう言われると・・オシャレした甲斐があったわ。また今度違うのも買うてみようかな〜♪」

怜「ふふ」

洋榎「・・・しっかし怜はジャージ似合わんなぁ」

怜「少しは褒めてぇや」

洋榎「ほんまなんやからしゃあない」

怜「・・・まぁなぁ」ｸｽ

洋榎「で、今日はどこ行くん？」

怜「んと・・・考えてるんは、図書館とか公園やな」

洋榎「公園ええな」

怜「せやろ？ほな公園でまったりしょうか」

洋榎「まったり・・・」

怜「ベンチに座ってハト眺めたり、のんびりするんや」

洋榎「怜は普段そうしてるん？」

怜「・・・・そうやけど・・何？」

洋榎「いや、その姿を想像してみたら儚すぎてなぁ」

怜「・・・・・ほんまや」

洋榎「けどそんなんも楽しそうやな。行こか」

怜「うん」

公園

怜「・・・・・・・」

怜（ベンチに座ってから１０分・・・私はこうやってボーっとしてるのん平気やし、洋榎が隣におるこの感じも好きやけど・・・）ﾁﾗ

洋榎「・・・・・・」

怜（洋榎はこういうの退屈やろなぁ・・・・やっぱり洋榎が好きそうなとこにすればよかったか・・・）

洋榎「なんか・・・こういうんもええな」

怜「え？」

洋榎「うちはじっとしてるの苦手なんやけど・・・・こうやって怜とベンチに座ってるのは・・・落ち着くねん」

怜「・・・洋榎・・」

洋榎「怜とおんなじ景色見てんねんなーって思うと・・・幸せっちゅうか」

怜「っ・・け、けどもうそろそろ飽きたし、他行こ！」ｶｱｧ..

洋榎「え？うちはまだまだ平気やけど・・・怜がそう言うならそうしよか？」

怜（ああああ！私のアホ！こういうところが天邪鬼や言われんねんもー！！）

喫茶店

洋榎「ふー、美味しかった」

怜「・・・・・・」

怜（あれから図書館、美術館、って行ってきたけど・・・今さらながらなんちゅう偏ったデートコースや・・・）

怜（せめて動物園とか水族館にしておけばよかった・・・）

洋榎「ん？暗い顔してどないしたん？腹痛いん？」

怜「いや・・・・」

洋榎「？」

怜「・・・正直な話、今日のデートコース・・・どう思った？」

洋榎「ん？怜らしいっちゃ怜らしいて思ったけど」

怜「・・・・退屈やなかった？美術館とか・・・」

洋榎「・・・えっとな、うち気付いたんやけど」

怜「？」

しえ

洋榎「怜とおったらどこでも楽しい。これやな」

怜「あ・・・・」

洋榎「だって横向いたら怜がおるんやで？最高やろ」

怜「・・・・・」

怜（・・・こんなん言われたら・・・）

洋榎「その気になればこうガシッと抱きし・・」ｶﾞﾝ!

怜「あ」

怜(メロンソーダが・・・倒れ・・・)

ｼﾞｬﾊﾞｰｰ..

洋榎「ぅお！あかん、もったいない！」

怜「吸おうとすな！拭かんと！」ｻｻｯ..

洋榎「うぅ・・・ごめんなぁメロンソーダ・・・」ﾌｷﾌｷ

怜（肝心なところが締まらんなぁ）ｸｽ..

繁華街

怜「・・・そろそろええ時間やな・・・」

洋榎「せやな・・・・怜はもう家帰らなあかんの？」

怜「今日はおとんもおかんも帰り遅いから夕飯は自由やし、私はまだ大丈夫やけど」

洋榎「え、ほんま！？ならもうちょっと遊ぼうや！」

怜「けど・・・洋榎は・・・」

洋榎「ちょい待ち！電話してくる！」ﾀﾀｯ

怜「・・・・・」

洋榎「あ、おかん？今日は夕飯いらんから。・・・・いや、カレーに文句はないけど」

怜（愛宕家もカレーはヘビーローテーションか・・・）

洋榎「とにかくそういう事やから。うん、そない遅ならない・・・・はーい」ﾋﾟｯ

怜「・・・・どう？」

洋榎「ばっちしや！」ﾆｺｯ!

怜「ほなどうする？なんか食べたいもんある？」

洋榎「んー・・・・怜は夕飯何にするつもりやったん？」

怜「え？私は家でカップ麺でええかなーって思ってたんやけど」

洋榎「あ・・・」

怜「洋榎とやったらパスタでも」

洋榎「な、なあ」

怜「なに？」

洋榎「怜の家で一緒に夕飯食べたいなー・・・なんて思ったんやけど・・・」

怜「・・・別にええよ？そうしようか」

洋榎「おお！あ、えと・・怜のおとんおかんが家におらんから行きたい言うたんちゃうで！？そこは誤解せんといてな！」

怜「そ、そんなん言われんでも分かってるて！」ｶｧｧ...

洋榎「あはは・・・///」

怜「もう・・・」

穏避け

園城寺家

リビング

洋榎「・・・これ」

怜「ありがとう。これで全部洗い終わったわ」ｶﾁｬｶﾁｬ

怜（夕食も食べたし片付けも終わった。この後はどうしようかな？）

洋榎「・・・・・」

怜「？」

怜（夕食の時からやけに大人しいけど・・・どうしたんやろ？）

洋榎「ぅ、あの・・・」

怜「？」

洋榎「と、怜の部屋とか・・見てみたいなぁ・・・なんて・・・思ってたり・・」ﾁﾗｯ

怜「あー・・・ええよ」

洋榎「や、やった！」

怜（なんや、部屋に行きたいて言おうとしてただけか・・・そやのに緊張してんの可愛いなぁ）ﾌﾌ

なんやこの可愛い二人

怜の部屋

洋榎「これが怜の部屋・・・・」ﾎｧｱｱｧ..

怜「特に何がどうっちゅう感じでもないやろ？シンプルやし」

洋榎「そんな事ないて・・・すぅー・・・怜の匂いがする・・」

怜「や、やめぇや、恥ずかしいなあ」

洋榎「お、壁に写真が。これは・・・千里山のメンバーやな」

怜「強化合宿の時やな」

洋榎「むむむ・・・」

怜「どうしたん？」

洋榎「うちの写真が飾ってへん・・」

怜「撮ってへんのに飾れるかいな」

洋榎「ほな撮ろうや！」

怜「せやな。今度遊び行った時に撮ろう」

洋榎「今や！」

怜「今？私デジカメ持ってへんけど・・・」

洋榎「写メでもええ！怜とのラブラブ待ち受けにすんでー♪」

怜「ぁあっそ・・・・ほな・・・私が撮ったるからポーズとって」

洋榎「いやいや・・・ツーショットやんか。なんで自分だけ映ってる写メ待ち受けにせなあかんねん。引かれるわ」

怜「・・・真面目やな・・」

洋榎「え、ボケやったん？」

怜「・・いや、ちゃうけど」

洋榎「なんやねん」

怜「しゃあないなぁ、じゃあ撮るで」

洋榎「あ・・・今の照れ隠しやったんか」

怜「い、いちいち言わんでええ//」

洋榎「よっと、くっつくで？」ｽｯ

怜「あ・・・」

怜（さりげなく腰に手を回して・・・・）ﾁﾗ

洋榎「こんな感じかなー」

怜（無意識でやっとんのか・・・もう・・）

洋榎「よっしゃ、オッケー」

怜「ん・・・それじゃ・・・はいチーズ」ﾊﾟｼｬｯ

洋榎「どんなん？」

怜「・・・こんなん」

怜（悪くないねんけど・・・ジャージ姿の私もっさいなぁ・・・・着替えてから撮ればよかった・・）

洋榎「ええやんかー！これ送って！」

怜「・・ほい」ﾋﾟｯ

ばりしえんぞ

洋榎「早よ来い早よ来い〜・・・・来た！って・・おっおっ・・・おあ！」ｶｼｬｰﾝ!

怜「何してんねん」

洋榎「興奮しすぎて携帯落としてもうた」ﾍﾍ

怜（くっ・・・こんなアホなところまで可愛く見える・・・）

洋榎「・・・・・・・よし！・・ほら待ち受け！」

怜「・・・・・うん」

洋榎「これで怜と会えへん日も怜の顔が見れるわ〜・・怜って自分撮り写メとか全然送ってくれへんもんなー」ﾁﾗ

怜「・・・恥ずかしいやん」

洋榎「ま、ええか。この写メだけでも・・・・・んー、可愛いなぁ♪これなら壁に貼ってあるのと混ざっても違和感・・・・あ」

怜「？」

洋榎「・・・怜・・・膝枕させて」

怜「え？急になんなん？」

洋榎「ほら、この写真の怜・・・清水谷に膝枕されて気持ち良さそうに寝てる・・・」

怜「うん・・・」

しえん

洋榎「なんか嫌や・・・」

怜「そっか」

洋榎「ほら！ここ！膝、膝！」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ!

怜「分かった分かった・・・ほな失礼して・・・」ｺﾃ..

洋榎「・・・・・」

怜「・・・・・・」

洋榎「ど、どや？」

怜「んー・・・筋肉質やな」

洋榎「って事は・・・」

怜「・・・・いまいち」

洋榎「・・・・・ぅう」ｼｭｰﾝ

怜「・・・・・・・・」

すばらっ！

怜「・・・・けど・・・・」ｺﾛﾝ

洋榎「？」

怜「こうやって上向いた時・・・好きな人の顔があるんは幸せな気分やな」

洋榎「・・・・・・・・え？」

怜「はぁー、いまいちいまいち///」ｺﾛﾝ

洋榎「いま・・・今・・・好きな人って・・・」

怜「・・・・・///」

洋榎「なぁ！」

怜「・・・・///」ﾌﾟｲｯ

洋榎「うぅ・・・こうなったら・・・くすぐり攻撃やー！」ｺﾁｮｺﾁｮ

怜「っ！？ひ・・ちょっと・・・なんで・・・っ」

洋榎「うりうりうりー！」

怜「ぁっ、ん・・・も・・は・・・ぁん！」ﾋﾞｸﾝ

洋榎「！？」ﾋﾟﾀ

怜「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・・///」

洋榎「と・・・怜・・・」

怜「ひ、ひろえ・・？」ﾊｧﾊｧ

洋榎「・・・・・・」

怜「・・あ・・・・」

怜（これって・・・・）

洋榎「・・・・・・」

怜「・・・・・///」ｺｸ

洋榎「っ！んっ・・」

怜「ん・・・・ぁむ・・」

怜（ぅわ・・・こないだ不意にされたキスより・・・遥かに気持ちええ・・・）

しえんぞ
今日はここばキャンプ地にすっけんね

洋榎「は・・・ぁ・・ん・・っ・・」

怜「ちゅ・・・んぁ・・」

洋榎「・・・・・」ｻﾜ..

怜「・・・！」

怜（胸・・・・え？いきなり・・・・）

洋榎「・・・ちゅ・・」ｻﾜｻﾜ..

怜（・・・まだ・・・それは・・・・・でも・・・洋榎やったら・・・ええか・・・）

洋榎「・・・・」ﾌﾆｭ

怜「やっ！」ﾋﾟｸﾝ!

とりあえず、この脱いだパンツはどうすれば良いのかな？

洋榎「！！ご、ごめん！！」ﾊﾞｯ!

怜「・・・・え」

洋榎「無理に触ってもうて・・・ほんまごめん！！」ｶﾞﾊﾞｯ!

怜（・・・急に土下座して・・・・・え？）

洋榎「怜がオッケーしてくれたんはキスだけやったんやな・・せやのにおっぱい揉んでもうて・・・許してください！！」

怜「ちょ、大声で何言うてんの！」

洋榎「だって・・・うちがおっぱい触ったら怜が『嫌』って！」

怜「嫌？そんなん言うてへんけど・・・」

洋榎「え？そうなん？ちゅう事は、さっきの声は感じてただけなんか！？」

怜「！！そ、そんな事大声で言うアホがおる！？デリカシーなさすぎや！」

あらあら

洋榎「な、なんでや！？うちエッチすんの初めてやし感じた時の声なんて分からんから驚いただけで・・」

怜「ほら今も！エッチとかそういう単語を避けて話せんのか！？」

洋榎「避けてって言うてもエッチしてんのにエッチって言葉避けてどう話すん！？いちいち『アルファベット順でＧの次』て置き換えるんか！！」

怜「回りくどいわ！ただ直接的な表現やなしに・・・っちゅうかエッチうんぬんはもうええわ」

怜「それより、『嫌』って聞こえたとしても、私が洋榎を受け入れてんのは見たら分かるやろ？そんならほんまの『嫌』と、触られてもええけど恥ずかしさからつい言うてまう『嫌』の違いは分かってぇや！」

洋榎「分かっとるつもりや！けどもしそれがうちの勘違いやったらって思うと怖いねん！怜に嫌われたら、うちはもう生きていけへんねん！！」

怜「アホ！なんで私がそない簡単に洋榎を嫌わなあかんねん！めっちゃ好きになってんのに！」

洋榎「そんなん言うてくれんと分からんわ！さっきかて『好き』って言うたか聞いてもプーイってするし！」

怜「恥ずかしいし、それに口に出せへんでも分かってもらえたら心が通じた感じがしてめっちゃ嬉しいやないか！」

洋榎「うちは怜に『好き』って何度も言うて欲しいねん！！怜の声で！」

怜「好きや！私は洋榎が好きや！好き好き好き好き好き！！！洋榎はどうなんや！！」

洋榎「うちかて怜が好きや！！好き好き好き好き好き！！もっと好きって言うてや！」

園城寺家前

怜「好き好き好き好き好き！洋榎が好き！！これでええ！？」

洋榎「まだ足らんわ！うちは怜が好き好き好き好き好き好き好き！！息が続く限り言い続けたるわ！」

セーラ「・・・・浩子・・・たまたま通りかかった友達の家の前で、バカップルの叫びが聞こえてくる確率ってどんくらいや？」

浩子「計算したくもないですわ・・・」

怜「好き好き好き好き好き！！！」

洋榎「好き好き好き好き好き！！！」

【終わり】

すばらですよ

乙乙

もちろんクリスマスバージョンもあるよね？（懇願）

以上です。

読んでくれた人、支援してくれた人、どうもありがとう。

乙

乙やで〜

すばらでしたよ