1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
「・・・きて・・・」
咲「ん・・・」
「起きて・・・」
咲「んにゅ・・・」
「ふふ、起きた?」
咲「誰・・・?」
「私のこと覚えてないんだ・・・」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:05:05.19 ID:pRBBOayv0
支援
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:06:08.47 ID:nsPx/1R70
咲「ごめん・・・」
「あはは、仕方ないよ。まだお互いちっちゃかったし」
咲「んー」
「それに・・・ううん、なんでもない」
咲「・・・?」
咲「それよりここどこ?私は確か・・・」
「どうでもいいじゃないそんなこと」
「それよりさ、久しぶりに会えたんだから話がしたいな」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:09:22.73 ID:4/NHUGZW0
ほう
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:11:40.52 ID:nsPx/1R70
咲「話・・・?」
「そ、お話」
咲「うーん・・・いきなり言われても・・・」
「んー・・・じゃあさ、照おねーちゃんのこととか!」
咲「え・・・お姉ちゃんのこと?」
「うん!」
咲「困ったな・・・」
「・・・どうして?」
咲「私とお姉ちゃん、子供の頃からずっと離れて暮らしてるの」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:15:04.11 ID:nsPx/1R70
「どうして・・・?」
咲「どうしてって・・・お姉ちゃんが私のことを嫌いになったからかな?」
「どうして・・・?」
咲「私がお姉ちゃんに許されないことをしちゃったんだと思うの・・・」
「許されないこと・・・?どんな?」
咲「それは・・・」
「それは・・・?」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:18:30.10 ID:nsPx/1R70
咲「それは・・・」
「それは・・・?」
咲「うっ・・・」
「どうしたの・・・?」
咲「昔のことを思い出そうとするとね・・・急に頭が・・・」
「ふーん」
咲「ごめんね、思い出せなくて」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:21:54.32 ID:nsPx/1R70
「思い出したい?」
咲「え・・・?」
「昔のこと」
咲「それは・・・」
「わたしが思い出させてあげよっか?」
「思い出したいんだよね?」
「なら思い出させてあげる」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:23:24.81 ID:aU/bux510
支援
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:27:32.54 ID:nsPx/1R70
『ほら、腹ばいになったほうがよく見える!』
『私はいいよ・・・キラキラしてるのは立ってても見えるし』
『そんなに魚好きなの?』
『見てて楽しいし、食べても美味しい!』
『そこ同列!?』
『将来の夢は水族館を作ること!』
『わたし、泳ぐの大好きだったけど、今はもうムリそうだから・・・』
『かわりにお魚さんに泳いでもらうのだ』
『・・・ならいい方法があるよ』
咲「っ・・・やめて!」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:28:13.12 ID:W0Cl5Urc0
しえん
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:30:20.04 ID:CaQSl1T90
ほう
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:31:05.17 ID:nsPx/1R70
『いい方法・・・?』
『それはね・・・』
『こうしたらお魚さんがもっとよく見れて、美味しく食べれて、一緒に泳げるよ』
ドボン――
「思い出せた?」
咲「違う・・・こんなの違う!」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:36:53.69 ID:nsPx/1R70
「・・・違うの?」
咲「私はそんなつもりなかった!ただ・・・」
「ただ・・・?」
咲「・・・・・・」
「・・・こんなことになるとは思わなかった。だから私は悪くない?」
咲「っ・・・」
「悪いのは全部・・・」
咲「やめてよっ!私はそんなこと思ってない!」
咲「勝手なこと言うのはやめてよっ!」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:43:01.27 ID:nsPx/1R70
「・・・・・・」
咲「・・・・・・」
「思い出せたんだよね?」
「思い出したんだよね?」
「全部・・・」
咲「・・・・・・」
「悪いのはだぁれ?」
「お魚を見たいって言ったわたし?」
「お魚を食べたいって言ったわたし?」
「泳ぐの好きだって言ったわたし?」
「それとも・・・」
「照おねーちゃんのお気に入りだったわたし?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:43:05.40 ID:w57zNMdg0
よろしい続けろ、支援はしてやる
もちろんサルよけもだ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:50:46.25 ID:nsPx/1R70
咲「あ・・・あぁ・・・」カタカタ
「妹のように、妹よりも可愛がられてたわたしが邪魔で邪魔で仕方なかったんだよね?」
咲「違う・・・」
「照おねーちゃんにもっと構ってもらいたかっただけなんだよね?」
咲「違う・・・」
「照おねーちゃんを独占したかっただけなんだよね?」
咲「違うっ!」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:50:57.82 ID:w57zNMdg0
C
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:51:42.95 ID:w57zNMdg0
むむむ、支援のタイミングが
>>1と被りまくってる
一回リロードしてから支援するねー
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:52:21.05 ID:LEsE45LW0
/{__/: : : /: : : : 八: : : : : : : : : :、: ヽ
/_____:′‘; :イ : : : : { |: :|: : :|: : : : : ゚,:い
/:/: : :|: : :/ヽ{: : :/|: | ∨l: : :|: : :-=ニ{:..:}: i
. /:イ: : : {: :/ ゚:。: | j:ノ v;. 斗 '": : : :|: :|: |
リ{: :/:.:|ィγ⌒ヽリ ´乂乂ト:. : : {:.゚,:ノ: |
∨イ:} 乂_,,ノ γ⌒ヽ:。:..いン: :!
{ j/ , , 乂_,,ノ /トミ: :八
Y{ >―- ィ , , /: |イ: : : : \ よんだ?
___{圦 { } : : |ノ: : : : : : :\
/{ニ{ニニニム:j|\ 、 ノ ノ:| :|: : : : : : :\: :\
ー┴=ニニニニリニ7ニ=- _¨¨¨´_ ィニニ| :|ニニヽュ: : : :゚,ー=ミ
`¨¨ マニ/ニニニニニ||ニニニニニ|ニニニイノニニニ}iノン: : :,
ソ二二二ニ||ニニニニニ|≫ ''¨¨¨¨¨¨¨ヽ: :j!: : }
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:57:31.71 ID:w57zNMdg0
つC
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 22:59:19.86 ID:nsPx/1R70
「ふーん・・・違うんだ・・・」
「なら悪いのはわたしばかり可愛がった照おねーちゃんだね」
咲「え・・・?」
「照おねーちゃんが咲を蔑ろにしたから悪いんだよね?」
「照おねーちゃんが咲を可愛がってなかったから悪いんだよね?」
咲「それは・・・」
「それは・・・?」
咲「・・・・・・・」
「ふふ、咲は悪くないよ」
「悪いのは全部周りの人なんだよね?」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:03:53.08 ID:nsPx/1R70
咲「違う・・・」
「これも違うの?」
「もー咲はどうしたら納得するのさ」
咲「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・認めちゃいなよ」
「悪いのは全部自分だっって認めちゃいなよ」
「全部咲が悪いんだって認めちゃいなよ」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:09:14.23 ID:XJJKaLoa0
/ :/ ...:/:′::/ :.:.:.....:./.:/:!:.:.:.i:..!:.:.....:{:.:.:.:.:.:ハ /
. /.〃/:...../:′'.::|:: i .::.:.:.:| :i:_{__|:.|:.:.:.i :|:.:.../  ̄`ヽ/ ふ
'://:′::/斗:十 |::.::.::.:.:.:.: :}}ハ ::ハ:{:≧ト|:::/ な な な ぅ
{//::{: /|i:八::{=从:{ i::::: :N孑弐{ミト∨:::|::′ る. る .る (
. i :从 ::::{イァ:う{ミト爪ト::::. ! ん):::::ハヽト、:{:| ほ ほ ほ )
. |.::| : \《 { ::::::: } ヽ\{ { ::::::::: リ | :::ヽ! ど ど ど む
. | ::!::|ハト.乂__ノ ー ' | :::< |
八::| :|::::i /i, , , /i/ , }:::}i::人 __ ノ\
(__):::l:::::. i.:/::::::::厂「{:::::::{ ` ー― ´
/ :{ | :V:入 { ̄`ソ }/}::::}/::::::l.|:::::::|
{ ::|人::∨::::>... ` . ィ升|:::/::::::::八::::::{
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:11:32.46 ID:nsPx/1R70
咲「・・・なさい」
「え?何て言ったの?」
咲「ごめん・・・なさい・・・」
咲「ずっと忘れてた・・・自分のしたこと」
「・・・・・・」
咲「あなたさえいなければってずっと思ってた」
咲「お姉ちゃんに構ってもらいたかった・・・私だけを見てもらいたかった」
咲「だから・・・私は・・・」
「わたしにあんなことをした」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:12:57.49 ID:LtLeNSo50
支援
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:13:43.99 ID:+z1UBCVi0
へー
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:14:21.48 ID:MpLJ612z0
咲さん殺人鬼!
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:15:23.34 ID:8Woorchk0
咲さんが人殺しだという風潮
さ(つじん)きちゃん!
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:17:39.94 ID:nsPx/1R70
「・・・ほしい?」
咲「え・・・?」
「許してほしい?」
「わたしにしたこと・・・咲が周りの人をいっぱい傷つけたこと全部ぜーんぶ許してほしい?」
咲「うん・・・」
「だったらこれを見て」
咲「・・・?」
「咲は見てなかったよね?わたしが・・・」
「――最期どうなったかを」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:22:47.61 ID:w7FsJ/O4O
しえ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:24:20.04 ID:w57zNMdg0
もう俺の支援は必要ないか・・・
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:27:27.85 ID:nsPx/1R70
咲「ひっ!?」
「よく見て?」
「もっとよく見て?」
「目を逸らさないで?」
「目を背けないで?」
「これがあなたの罪だよ?」
「逸らすな背けるな逃げるな・・・」
「隠すな騙るな偽るな・・・」
咲「わ、私は・・・」
「ねぇ、ほら・・・もっとよく見て?」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:29:46.83 ID:XJJKaLoa0
ドSたそ〜
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:32:44.83 ID:nsPx/1R70
咲「私は・・・私は・・・」
「ふふ、咲がこんなことをしたってことが周りの人に知られちゃったらどうなるのかな?」
「嘲る?罵る?蔑む?」
「どうなっちゃうのかな?」
「どうなるんだろうね?」
「知りたい?」
「聞きたい?」
「見てみたい?」
「――私が見せてあげる」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:33:11.59 ID:141IwXqG0
支援
し
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:40:38.70 ID:nsPx/1R70
『咲さん・・・もう私に近づかないでください』
咲「・・・嫌」
『まさかお前さんがあんなことするなんてな・・・咲』
咲「・・・嫌」
『いくら咲ちゃんでもやっていいことと悪いことがあるじょ』
咲「・・・嫌」
『咲・・・あなたってホント最低ね』
咲「・・・嫌」
『お前はもう妹じゃない』
咲「嫌っ、嫌っ!」
『私には妹はいない』
咲「嫌ぁぁぁぁぁああああ」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:47:48.48 ID:nsPx/1R70
恭子「ひゃっ!?なんや急に大声出して」
咲「え・・・?」
穏乃「すっごい汗。大丈夫ですか?」
咲「あれ・・・?ここ・・・」
恭子「ってか、はよ切らんと。アンタの手番やで?」
咲「あ、はい・・・」
穏乃「・・・?」
淡「ふふ、お帰りなさい。咲ちゃん?」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:49:38.37 ID:LtLeNSo50
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/13(木) 23:51:21.16 ID:nTJplOUL0
似たような話読んだ事があるじょ?
ほう
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
咲「くっ・・・」
淡「どうしたの?そんな怖い顔して」
淡「そんなに怒らないでよ。ほんの余興じゃない」
咲「余興・・・?あれが?」
淡「このつまらない試合を盛り上げる為の、ね」
淡「だって今の咲ちゃんじゃ全然面白くないんだもん。話にならないよ」
淡「もっと必死になってかかってきてよ」
淡「もっと私を楽しませてよ」
淡「もっともっと・・・もっとね」