メンヘラな女を好きになった男の半生。

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56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 01:57:27.64 ID:SylOSTZc0
この前から、電話してくれてるおっさん連中、申し訳ないが昼はNG、
それから日曜日はまったく電話に出ることが出来ない。
電話でせんずり掻きながらよがり声をあげる声を聞きたいぜ。
平日の午後10時〜午後11時30分ならOKだぜ。
それ以外は絶対に出ないから、その時間にせんずりしながら電話してくれ、
又その時間以外はドライブモードにしてあるのでまったくでないぜ。
夜10時過ぎに電話で変態的な話をしながらせんずり掻こうぜ。
わしは163*90 53歳の変態土方親父や。090-????-????
いきなりちんぽの連呼でも良いぜ。声を上げないやつはNGだ。
思い切り変態の声を上げれる奴だけ連絡してくれ。ちんぽがいきり立つ話をしようぜ。
57P:2012/11/02(金) 01:58:28.54 ID:By2m2Zxc0
逃げるように生まれ育った街を出た
リュックに詰められるだけのものを詰めた
大学時代に住んでいた街も通り過ぎて

バイトしながら食いつないでいた
いつか死ぬ
くちて死のう
どう死ねばもう一度逢えるかな
そんなことをばかり考えていた
最低限の生活しかしていなかった
人との関わりも極力避けていた
人生の残りを塗りつぶすように生きていた
58P:2012/11/02(金) 02:00:13.71 ID:By2m2Zxc0
ここまでで
第一部はおしまいです。

第二部に続きますが
何か質問があれば受け付けます
59P:2012/11/02(金) 02:05:40.27 ID:By2m2Zxc0
半年が過ぎた
「気が紛れるかもしれんぞ」
と、ツレがメールを送ってきた
某SNSへの招待状だった

数個日記を書いて
放置してた

地味にキーワード登録をした
それぐらい

メッセージが届いた
目を疑った
その子の名前だった
60P:2012/11/02(金) 02:07:01.33 ID:By2m2Zxc0
僕は本名で書き込むなんてアホなことをしてはいなかったので
なんの偶然だろうとかそんなことを考えていた
おそるおそる、そのメッセージの送り主のページへのリンクへ飛んだ
61P:2012/11/02(金) 02:09:17.09 ID:By2m2Zxc0
別人だった
顔写真があった
ただ、生まれた日も名前も同じであの街にすら住んでいた
年齢だけが違っていた
ただ、本が好きなこと
いろんなことを考えていること
いろんなことが似ていた
ただ、ひとつだけ大きく違っていたのは
明らかにクソビッチだった
まぁ、ツレの思惑とは全く違うだろうが
ひまつぶしにはなると思ってた

ただ、その日記にはどこか、Nに似た香りがした。
62P:2012/11/02(金) 02:11:09.12 ID:By2m2Zxc0
その日記にはどこか翳りがあった
気がついているのは僕だけだった
あっけらかんと日々の恋愛譚を書いているのに
やっぱり僕はその子を重ねてメッセージの主の日記を読んでいた
まぁ、メッセージをくれた子をMessageのMとしましょうか

Mはもしかしたらおんなじように自刃するかもしれない
僕の日々は誰かの役に立つかもしれない
むしろこの子の役に立つかもしれない
と、過去を思い返すように日記を綴るようになった
その日に書いたことだけれどその日に思い出したことばかり書いた
そんな変で奇妙な日記をMにわからないようにMに宛てて書いた
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:12:35.21 ID:hv2snQfv0
お前が厨二じゃねーか
64P:2012/11/02(金) 02:13:22.37 ID:By2m2Zxc0
いつしかMは僕の日記に惹かれるようになった
それに引っ張られるようにMも自分の内面をさらけ出していった
コメントでもやり取りもし出した
メッセンジャーで話すようにもなった
メアドを手に入れた
携帯番号も交換した
少し楽しみが増えた
暇をつぶす時間が出来たと思った
ただ、それだけのことだった
65P:2012/11/02(金) 02:14:22.16 ID:By2m2Zxc0
>>63 はい、自覚しております。

「もう少し仲良くなってたら、会えますか?」

Mに会いたいと言われた
正直会いたかった
むしろその子ではないと確かめたかったのもある
でも、同じ街に住む人に会いに行くには勇気が必要だった

その次の次の週に会いに行く約束をした
66P:2012/11/02(金) 02:15:39.95 ID:By2m2Zxc0
そして会った
落胆した
そう、落胆してしまった
そして、安心したんだ
良かったその人ではない別人だ

でも、そうね失礼だから
ちゃんとデートした
思い出の場所でない場所で
良い場所を探すのにも苦労した

普通にストイックにデートして
ふと、ベンチに座った
並んで座った
話をした
色んな話をした
沈黙も多かった
でも、沈黙も苦じゃなかった
初めて会った人とそんな雰囲気を味わえるとは思わなかった
もう、会うこともないだろうとか
僕は満足してた
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:15:41.01 ID:KQoSBS3n0
このパターンだと二人目はこの彼が殺してるって感じか
一人目に影響されて一人目の贖罪のつもりで二人目を確実に
殺すとゆーのも確かに代償行為として面白いな
68P:2012/11/02(金) 02:18:52.58 ID:By2m2Zxc0
そしたら、
「あー危ういな」
そんなことをMは言った

何が?と僕が聞く前にMは袖をまくった
夥しい数の傷痕があった
手首から本当にそうでない場所が無いほど
幾つ筋も幾筋もリスカがあった
リスカを見たのは初めてのことだった
そんなことを思っている場合じゃない
場合じゃない
もっと他の何か
他の何か何か言えなかったこと
言葉を出さなくちゃ

初夏の日差しの中
長袖を着てきた女の子の目を僕は直視出来なかった

でも
69P:2012/11/02(金) 02:20:47.10 ID:By2m2Zxc0
「ほら、あたしこんなんだからさ」
そう言って、袖を伸ばして傷痕をしまってしまった

僕はとても時間が掛かったけれど
途中で「もしかして、引いた?」
とか。聞かれたけれど

「触れみたい」
って声に出して言った

ゆっくり、本当にガラス細工に触れるように
僕はその再びさらされた左腕に触った

「見せてって言われたことはあったけれど
触りたいって言われたのは初めてかな」
「彼氏は?」
「見ないようにしてる」

そんな短い会話を交わした
70P:2012/11/02(金) 02:22:05.21 ID:By2m2Zxc0
まぁ、その日はそのまま別れて
人生に何も目的もなかったら
このMをより良い方向へ導けたら
とか、そんなことを考えていた
日記はほとんど毎日書いた
毎日Mも読みに来ていた
すべての日記にコメントをくれたわけでもないけれど
時折コメントをくれたし
Mの日記も毎日読みに行っていた
生きる楽しみができた
世界は真っ暗から灰色ぐらいに回復した
71P:2012/11/02(金) 02:23:06.84 ID:By2m2Zxc0
Mのスペック
■普通に可愛い
■メンヘラ
■娼婦
■おしゃれさん
■その子といろいろかぶるけれど別人
■トランジスタグラマー
■IQは高いが基本バカだ
■彼氏からDV
■両親からDV
■自分のしたことで唯一の親友と決別した過去
■多重人格性障害者
■自傷癖持ち
■劣等感の塊
■六つ下
もっといろいろあるけれどのちのち
72P:2012/11/02(金) 02:24:15.37 ID:By2m2Zxc0
Mにはド本命の男が居て
でも、その男とあんまり上手くいっていなかったら
粉をかけてくる男のほとんどと遊んでいた
それ自体はまずくなかったんだけれど
突然、日記が途切れることになる
73P:2012/11/02(金) 02:25:35.30 ID:By2m2Zxc0
不安になったけれど
距離もあったしあんまり気にしないことにしてた

唐突に「助けて」ってメールが来た
いそいで電話をかけた
ガン泣きしてて
話にならなかったけれど
ド本命の男といざこざがあったみたい
でも、なんとかなんとか宥めて
別に何も出来ないわけではないと
少しずつ話を聞いて
カウンセリングのように解きほぐしていった
少しずつ少しずつ慕われるようになっていった
別に男と女の関係ではなくて
普通に相談役だった
それだけ、僕も何かを求めているわけでもなかった
ただ、そうね、このMが僕の反対側の半分なんだって
本当は初めて逢った日に気がついた
でも、既に恋人が居たしMが幸せならばよい
そんなふうに考えていた
74P:2012/11/02(金) 02:26:51.50 ID:By2m2Zxc0
だから、そうね
僕はあいも変わらず
自分の想いを悟られないように
Mの生きるヒントになるような日記を書き続けた
あくまでも僕の在りし日々の出来事を
積み上げてきた罪の記憶の一端でも
きっと役に立つと思って書き続けた

初めて逢った日から3ヶ月が経った
そんな、ある日のことだ
75P:2012/11/02(金) 02:28:11.39 ID:By2m2Zxc0
Mが日記で妊娠を告知した
誰の子だろうと思ったが
まぁ、ド本命の男に間違いないみたいだった
けれど、その男は逃げてしまった
Mに言い寄っていた多くの男も逃げた
僕はMのことを好きな男はなんでもっと近くにいるのに
少なくとも何かできる立場にあったはずなのに何もしないのだろうか
疑問に思いつつ静観していた

結局、Mは周囲に押し切られる形で堕胎することになり
とても精神を病み
そのまま隣の県の山奥の精神病院に入院することになった
76P:2012/11/02(金) 02:29:00.12 ID:By2m2Zxc0
まぁ、そこでMがゆっくり療養して心身ともに回復すればと
僕はまだどこか色んなことを楽観視していた
その子とMは別人であると確かめてあったし
友人にもある程度恵まれていた

ただ、M自身は薬漬けであり
薬が切れると自責の念で喚き散らし
夜になれば内緒で手に入れたお酒で薬と一緒にバッドトリップする
そして、そのへんにいる男に手を出して遊ぶという
療養とは全然真逆のことをしていた
当時のMはまだ19歳だった
77P:2012/11/02(金) 02:29:47.54 ID:By2m2Zxc0
それをどうして知ることが出来たかというと
Mの入院していた精神病院には教養のパソコンがあり
そこからMは日常を日記につけていた
まるきり信じていたわけでもないけれど
ほとんどのことは真実であると僕は感じていた

それから1週間ほどしたら
メッセに入ってきた
少し文字チャットをした

お見舞いに遊びにきませんか?暇です。

ただ、精神病院なので
面会にはMの両親の了解が必要だった
まぁ、あまりの距離感の遠さに
もう少し近づいて話が出来たらとも思っていたので
うまく電話でMが口裏を合わせてくれたの
でM両親から面会の許可をもらうことが出来た
ただ、面会時間には1時間以内という制限が設けられていた
78P:2012/11/02(金) 02:30:44.58 ID:By2m2Zxc0
何ができるだろう
何かしたい
でも、1時間で何ができる
そんなことを自問自答した
お見舞いに行く日までに3日ぐらいしかなかった

だから、手紙を渡そうと思った
別に恋文でなんでもない
もっと直接的な宛書きな何か

そう考えていたらふと
直しようがなければ
綺麗に徹底的に一片のカケラも残さず
壊してしまえばいいのかもしれない
そんなことを考えるようになった
どうせひまつぶしの延長線だった
自分で壊したものなら
きっと治せるだろうと
そんなことを考えていた
79P:2012/11/02(金) 02:32:26.38 ID:By2m2Zxc0
自分でも気が狂っていたと思う
後悔はしていないが
やっぱりどこかその子とMを重ねて見てて
一発で何かを直撃させたら
自分もMも変われるかもしれないと
ひょっとしたら全部うまくいかもしれない
どうせ、死んだように生きているんだ
一石を投じてみようと
これまた、推敲に推敲を重ねて書いた
お見舞いに行く日も何度も何度も書き直して
当日の朝にプリントアウトして折りたたんで
別に飾らない手書きでも無い
ただの白い紙にフォントを打ち込んだものを折りたたんで持っていった


以下、手紙の中身
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:32:43.75 ID:RCZUczea0
実は>>1も女ってオチか
81P:2012/11/02(金) 02:34:18.10 ID:By2m2Zxc0
『これはとある昔話です。


あるところに女の子が居ました。
女の子は家族が好きでした。
何よりも、家庭という言葉の意味するものが、
それがどういうことかもわからないうちから好きでした。
それ以外のことは、はっきり言ってどうでも良い女の子が居ました。

でも、家族の誰もがその女の子とは違う目で家庭、
いや、それぞれの形でそれぞれの家族を見てました。
やはり血なのでしょう、それでも家族はそれぞれ似ていました。
それは、女の子にとって希望であり、願いであり、そして、呪でもありました。

外界で起きている、つまり
家の外で起きている事象というものは、それ以前の問題であり。
どうでもいいことでした。

どんどんズレていきます。
家族の誰もが、女の子の望むような形で家族ではありませんでした。
そして、家族は女の子にそれぞれの望む役割を押し付けました。
まだ小さい女の子のは精一杯頑張りました。
自分の出来る、まだ小さい器を振り絞って。
それぞれの願いに沿うように、自分の願いに沿うように。
でも、叶わない願いは、どんどん重たくなります。
感じないように、見ないように、自分がそれに気がつかないようにするくらいに。
82P:2012/11/02(金) 02:35:11.34 ID:By2m2Zxc0
それでも、年月は流れました。
流れる月日は否応がなく、人に成長を促します。
女の子も成長しました。
周りが見えるようになるくらいには。
女の子は気がつきます、すべてが既に瓦解していることに。
自分以外の家族も、自分に対してするのと同じように、自分以外の家族に対するのを。
そして、自分が理由になっていることもある、家族の不和が。
それが見えるようになっていました。
女の子は発狂しそうになりました。

ただ、女の子には救いがありました。
友達が出来ていたのです。
それは、はじめて女の子の話を聞いてくれる人でした。
女の子の言葉を理解してくれる人でした。
少なくとも女の子にはそう思える人でした。
だから、壊れることは免れました。
83P:2012/11/02(金) 02:36:19.68 ID:By2m2Zxc0
いつしか、女の子はその子のことを好きになっていました。
しかし、困ったことにその子もまた、女の子だったのです。
それでも、その女の子はその思いを止めることは出来ませんでした。
そう、女の子はその友達を愛し始めてしまったのです。
その思いに気がつくころには、もう留まることは出来ないくらいに、
その思いは膨れ上がっていました。
耐えることでしか、自分の思いを伝えることを知らなかった女の子は、
その子にまっすぐ伝えることしか出来ませんでした。
その子はその女の子の思いを、普通にわかる、
普通に使われるの言葉でその女の子をやんわり遠ざけました。
でも、実はそれが女の子の初めて自分の願いを素直に形にした瞬間でもありました。
もうだめだとわかっていても、女の子の思いは止まりませんでした。

しだいに、というより慣れていない、というよりも
そういうことを考えていなかった友達は、もう、すぐにいっぱい、になります。
そして、女の子は聞くことになりました。
絶望の言葉を。
絶対に聞きたくなかった、
その辺にあるものを遠ざけるときに使うような、
はっきりとした拒絶の言葉を。

女の子は壊れました。
84P:2012/11/02(金) 02:37:37.91 ID:By2m2Zxc0
いや、まだ壊れていなかったのかもしれません。
そこから、女の子のとる行動は、まさに自衛のためのものとしかいえないのですから。

女の子は忘れようとしました。
ズレは加速し始めます。
欲しいものは欲しいといってはいけない。
好きなものを好きだといってはいけない。
自分を好きだといってくれるものを好きになろう。
自分があの時出来なかったことをしよう。
かわりかわりかわりかわりかわり。
でも、何も見えません。
闇です。
目の前にあるものがすべてになりました。
でも、自分の好きだったものを否定するものに、
女の子は激しく牙を爪を立てました。
その瞬間だけに思い出す過去への思いに。

そんな生き方に女の子は疲れてきます。
当然です。
なにも女の子は好きなことをしてきていないのですから。
今していることも、すべては目の前のことが維持されるため。
自分の今の思いが本当であるため。
忘れていることを思い出さないため。
自分が嫌いでもいい。
自分が既に崩れていることを見ないために。
そんな自分では何も叶わないこと自分の好きなことは何も出来ないことは知っていたのです。
逃げることを目的にしている人間には、逃げることも叶わないのです。
でも、そんなことをわかっていても、見ることは出来ません。
普段、日常を維持すること、それがもう女の子の全てでした。
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:38:03.30 ID:00uApMm40
スレタイ無視パターン?
86P:2012/11/02(金) 02:38:48.70 ID:By2m2Zxc0
そうだ、これを本当の望みにしてしまえばいいんだ。
そう思うこともなく、ただ、純然たる作業のように
自分の思いを次々に作り変えていきました。
代償行為。
これをすれば、あれが贖われる。
そんなことは考えもしません、考えたらお終いですから。
全ての物事が、上に上に浮上してきます、
そして、位相が変化します。
それより下のことを考えないように済むように。
わからない、すべてはわからない。
知らない、すべては知らなかったことに。

思い出すとこの無いように夜は嫌い、
だから眠るのも嫌。
夢を見れば悪夢だから。
思い出す自分も嫌。
だから、自分が嫌い。
目に見える赤だけが、落ち着く。
それにしても、冷静な周りに反吐が出ます。
情熱的な振りが出来るくらいに冷静な周りに反吐が出ます。
そして、何も感じないでただ純粋に情熱を持てる人にも反吐が出ます。
ただ、それが自分に向けられるとき…
結局冷静な自分に、反吐が出た。

そして、何とか女の子は生きてきました。
忘れたくないという思いが、形となって、同時に女の子を蝕みました。
捨てることも、持ち続けることも。
女の子には出来ませんでした。
いつしか、本当に、女の子は、決断というものを決して出来なくなりました。
87P:2012/11/02(金) 02:40:07.07 ID:By2m2Zxc0
物語を欲します。
幸せな結末を。
自分の頭では考えられないから。
自分で考えても無駄だから。
物語を欲します。
ハッピーエンドを。
三流でも。
でも、そこに行き着くまでに幸せを感じることは許せません。
物語を欲します。
今の自分と過去の自分は違うから。
今の自分と過去の自分は同じだから。
全ての差異を許します、でも許しません。
物語を欲します。
読み終わることが、終わりだから。
お終いはいつも、めでたしめでたしだから。


この物語を手にお見舞いに行きました。


>>80 いえ、僕は男です。
88P:2012/11/02(金) 02:41:52.33 ID:By2m2Zxc0
2chに乗せるには想像以上に長い手紙だったな。まぁいいか。

Mは初めて会った日から
半年が経っていましたが
少し痩せたぐらいで
そのままのMがいました
どこか、思い過ぎてて
頭の中で美化し過ぎていたのが
功を奏したのか
冷静に話をすることが出来ました
話は面会室でしました

手紙を渡してしまったら
読んで欲しかった


「え、あとで読むよ、それよりお話しよ♪」
と、僕からすれば予想外の展開で
その爆弾を仕舞いこむ?抱え込む?のかと少々焦りましたが
「丑三つ時に読んでくれ、で、感想を頂戴」
と、そんな当たり障りのない話をして
その日を終えました

そうね、本当にただ僕はその子の話を
想像上のMに重ねて過去にむけて
練り上げたその手紙を渡しました
反応が楽しみでした
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:42:36.31 ID:SQx/snow0
性同一性障害乙
90P:2012/11/02(金) 02:42:57.42 ID:By2m2Zxc0
が。反応は薄かった
正当率は50%だったと聞きいた
でも、その日からMは
よくメッセに入るようになり
僕は仕事をあまりしていなかったので
昼に起きて、バイトに行くまでチャットをして
バイトから帰ってきたらMの病院の消灯までチャットをして
お互いに眠れぬ夜に日記を書き綴る日々を続けました
少しずつ少しずつ近づいていく予感がしました
まぁ、手紙の効果は少しはあったのかなとか
僕の欲しかった結果ではないけれど
壊れないままであるなら
それはまた、良し

僕はまだそんな甘いことを考えていました。
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:43:36.71 ID:KQoSBS3n0
…本当に実体験なら、gdgdしてる間に少しはその手の病気の
勉強すりゃ良かったのに
創作なら良く出来てる
92P:2012/11/02(金) 02:43:56.37 ID:By2m2Zxc0
Mが入院して1ヶ月になろうとしたとき
Mが日常復帰への一歩として
外泊許可が出て一時帰宅することになり
が、Mは自室に隠し持っていたお酒と薬で
また、バッドトリップした状態になり
そんな状態のMとチャットをする夜が訪れました

そこで、色んな独白を僕は聞くことになりました
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:45:37.10 ID:HKW1wTdk0
ご清聴ありがとうございました
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:46:36.10 ID:2pDQtsZ60
次回作にご期待ください
95P:2012/11/02(金) 02:47:35.31 ID:By2m2Zxc0
>>91 独学だけでやりたかった部分もありました。そして、事実なんです。

Mが言うには
みんなあたしの左腕を見て悲しい顔をするばかりだったのに
貴方は見て触って「綺麗だね」って言ってくれた
(僕は覚えてなかった、不覚)
あの瞬間、恋とかそんな生ぬるい感情じゃないものに
あたしの心は落ちたんだ
貴方が好き、貴方が好き

そんなことを言われた
そして、

僕の日記にどれだけ救われているか
何度も「前に好きだって言ってた人のことだよな」って思ってても
あたしのことを書いているんじゃないかって思ってた
あたしはその人に嫉妬している
明日になったら忘れてね
でも、貴方が好き
あたしが落ちているぐらいの感情に落ちてよ
もしさ、あたし宛に書いてたのなら、もっときちんと宛書で書いてよ
本当にあたしに分かるように日記にして欲しいな

そんなことを願われたてから
ぶつりと、Mはメッセを落としてしまった
96P:2012/11/02(金) 02:49:17.39 ID:By2m2Zxc0
次の日、ベロンベロンになってしまったMは病院に強制送還になった
そして、何も記憶していないかった

だから、僕は書こうかどうか迷いながら
でも、どんどん思いは膨らんでしまって
そうね、あと数日この気持ちが持続するなら
僕の中にある感情は本物かなと思って

文章を頭の中で紡いでいっていたら
Nの名前だったはずの名前が
大切な名前で一人を指す名前だったのに
いつの間にか、Mの名前が僕の中で生まれ
塗り変わっていることに気がついた

だから、僕は日記を書く事にしたんだ
97P:2012/11/02(金) 02:51:12.47 ID:By2m2Zxc0
・・・途中ですが、今日はここまでで寝ます。
もし、残ってたら、また夜に書きに戻ります。
落ちてたら諦めますね。
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:53:10.60 ID:RCZUczea0
いやもう新しくスレ立てて書き直せよ
叩かれたりするかも知れんけど
とりあえずおやすみ
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:54:02.89 ID:hP+H4bPn0
やっと追いついたと思ったら
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:54:57.44 ID:eQkDkI0C0
100
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 02:56:11.30 ID:zIfu9KT40
おつ
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 03:11:17.66 ID:2uLViLMM0
おつ、明日も楽しみにしてます
103P:2012/11/02(金) 03:14:37.70 ID:By2m2Zxc0
>>89 僕は男で、女の子が好きです。
>>98 打たれ弱いのです。
>>99 ごめんよ、おやすみ
>>100 ゲッターおめ。
>>101 おつあり。

さて、おやすみなさい。
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/02(金) 03:47:32.87 ID:QNMKecev0
文章がものすごく読みづらい
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
続きまち(´・ω・`)