代行
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:13:50.04 ID:ce7+oxll0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:17:23.28 ID:ce7+oxll0
鍵括弧無しの文章は奏のセリフになります
読みづらかったらごめんね
書き溜めあります
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:18:17.63 ID:FhxjpFUo0
いいのよ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:19:55.33 ID:ce7+oxll0
Pさん、お疲れ様。
お酒とか、飲んでないよね?
うん、まぁ信用してるけど、一応。
楓さんとか、結構飲んでたみたいだったし。
……ね、車出す前に少しお話してもいい?
…………ふふっ、女がこういうこと言ったら、何かあるに決まってるでしょ?
続きはよ
正座して待ってる。全裸で。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:22:13.26 ID:ce7+oxll0
うん。Pさんならそう言ってくれると思ってた。
えっと、私の宝物の話、かしら。
そう、宝物。
この話はPさん以外には絶対しないから、よーく聞いてよね?
え?ふふっ、意味は自分で考えて。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:25:13.95 ID:ce7+oxll0
私の宝物はね、化粧ポーチの左のポケットの中。何だと思う?
あ、惜しい。正解はほら、これ。ただのリップスティック。
唇のケアは大切だしね。いつも最高の状態にしておきたいの。
ふふっ、Pさんも私の唇、好きよね?いつもチラッて見るでしょ。
ちゃんとその視線、気付いてるんだから。
……ね、今なら奪ってもいいよ?
あら、残念。
[゚д゚]<イイヨイイヨー!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:27:48.00 ID:ce7+oxll0
……で、このリップスティックの話。
これはちょっと特別でね。使うといつも失敗しちゃうの。
失敗しなかったこと、ないくらいかもしれない。
うん、それくらい私にとっては、ちょっと曰く付きのアイテム。
その、今日のLIVEは大成功だったから、私の失敗について話しても帳消しかな、って。
うん、ありがと。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:30:58.32 ID:ce7+oxll0
まず私について、ね。
前にも言ったけど、学校では結構マジメで通ってるの。
うん。成績も上から数えたほうが早いし、素行も悪くないし。
三者面談の時なんて、先生に模範生だって言われたくらいなんだから。
そ、つまりいい子ちゃんなの。
え?ふふっ、ピアスなんて今時悪くもなんともないよ。
それにある程度は飾らないと、女の社会は大変なの。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:32:28.33 ID:FhxjpFUo0
ピアスしてたのか
気づかなかった
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:34:01.82 ID:ce7+oxll0
はい、ここで問題。私の趣味は何でしょう?
ふふっ、簡単過ぎたね。
そ、映画鑑賞。じゃ、好きな映画のジャンルは?
………なんで当てちゃうかな。もう……
ううん、こっちの話。でも恋愛映画だけは苦手なの。恥ずかしくて見てらんない。
ほら、ベッドシーンとか濃厚な絡みとか多いでしょ?
歯の浮くような台詞が飛び交うし、ちょっと、ね。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:34:58.25 ID:CrU/c/lH0
キス魔さんのいい女ぶりっぷりは未来の川島さんの器を感じる
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:36:16.10 ID:ce7+oxll0
さて、映画で私が一番好きなシーンと言えば?
ふふっ、そう。キスシーン。
彫刻みたいに整った顔の俳優と女優が、相手を世界で一番愛おしい存在みたいな目で見つめ合いながら、唇を重ねるのを見るの、大好き。
こんな光悦した顔で、お互いの視線がこう………
え、やめて欲しい?
失敗するのはPへのキス、ってか?
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:38:22.15 ID:ce7+oxll0
ま、真面目ちゃんの速水奏の趣味は映画鑑賞。
特にキスシーンが好き。
夜、ベッドで思い出して、自分の唇とか、いろいろ弄っちゃうくらい……
え、これもダメ?
Pさんは私の一人遊び話には興味無し、かぁ。残念。
あ、ちなみにそのお陰で胸とかお尻とか、結構大きく……
ふふっ、ごめん、からかっただけ。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:42:05.28 ID:FhxjpFUo0
パンツ脱いでいい?
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:42:29.93 ID:ce7+oxll0
とにかく、昔からキスには興味津々だったってわけ。
で、このリップの話、ね。
何かの映画を見た帰りだったかな?
女優の唇がすごく艶やかで、キスシーンでは月光が唇を照らして揺らいでて。
青白い光が俳優さんの口元まで滑り込んでいくみたいで。
うん、今でもよく覚えてる。
20 :
パンツは履こう!風邪をひくぞ!:2012/10/21(日) 08:49:18.36 ID:ce7+oxll0
私もあんな風に、みたいにちょっと思って、ほら、事務所の通りの雑貨屋さん。
あそこでリップ試してて、出会ったのがコレ。
ふふっ、この後はPさんも知ってるよね?
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:50:54.75 ID:FhxjpFUo0
ネクタイしてるから問題ない
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:52:19.56 ID:ce7+oxll0
奏(……あの人、こっちチラチラ見てる……)
奏(………視線は、私の唇?)
奏(もしかしていい感じ、なのかしら)
奏(ふふっ、これ買っちゃおうかな)
奏(あ、でもこっちのも……)
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 08:55:21.35 ID:ce7+oxll0
P「あの、君、ちょっといいかな?」
奏(………話しかけてきた)
奏(ナンパ……にしてはやる気ないわよね)
奏「はい?何か?」
P「うん。えっと、アイドルとか興味無い、かな?」
奏「…………え?」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:00:06.24 ID:ce7+oxll0
P「こういう者です。ほら、そこの角のアイドル事務所、あそこでプロデューサーやってるんだけど……」
奏「あ、スカウト?」
P「ま、そういうこと。興味があれば是非、話だけでも」
奏「え、そんな急に言われても……」
P「あ、いや、別に急がないよ、大丈夫」
P「名刺の裏にQRコードとかあるから、うちのこと調べてからでもいいし」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:00:32.14 ID:kM/4y5lnO
おぉ、あんたか
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:03:37.67 ID:ce7+oxll0
奏「シンデレラガールズプロジェクト……ふーん」
P「うん。気が向いたらここの番号に…」
奏「ね、なんで私に?」
P「え?あぁ、鏡を覗き込む感じとか、すごく様になってたからさ。顔立ちも綺麗だし……」
奏「ダウト」
P「へ?」
奏「お兄さんが見てたのは、私の唇、よね?」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:10:50.32 ID:FhxjpFUo0
いいね
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:11:38.79 ID:ce7+oxll0
P「……ああ、口元が際立って魅力的だと思う。女優かと思ったくらいだよ」
奏「…魅力的ってどんな感じで?」
P「うーん、こう吸い寄せられるような感じ、かな」
奏「つまり、キスしたくなるような、ってこと?」
P「ま、まぁそうとも言うな。自然と目が唇を追っちゃう、と言うか」
奏「ふーん……」
奏「お兄さん、私とキスしたい?」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:14:40.51 ID:ce7+oxll0
P「え、あ、いや、それくらい魅力的ってだけで俺は」
奏「ふふっ、冗談よ。このリップのお陰かしらね」
奏「でもこれ、近くで見ると光り方がイマイチな気がするんだけど」
P「ん、そうかな?よく合ってると思うけど」
奏「そう?じゃ、ちょっと近くで見てみてよ」
P「え、ああ……」
P「うん、そんなことないと思う。いい感じだよ」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:15:20.74 ID:E61AkS780
なんかフルメタみたいなスレタイ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:17:03.28 ID:ce7+oxll0
奏「ならいいかな」
P「うん、よく似合って……」
グイッ
P「え?」
奏「捕まえた」
ちゅっ
P「………え」
P「な、な、な、」
奏「ん、いいかも。じゃ会計してこよっと」
奏「お兄さん、アイドルの件は考えとくね、前向きに」ヒラヒラ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:20:21.26 ID:ce7+oxll0
ふふっ、あの時のPさん可愛かったよ?
顔真っ赤で、口パクパクさせちゃって。
ね、Pさんってもしかして童貞?
え、いいじゃないそれくらい。ケチ。
そうなんだ。
ううん、いいと思う。真面目で誠実なPさんだもん。
逆に遊んでたりしたら、ガッカリだったかも。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:23:49.52 ID:ce7+oxll0
じゃ、私からも。
その、次に言うこと、嘘じゃないから。
信じてくれる?
ふふっ、ありがと。
ふぅ……えっとね。
実はアレ、私も初めてのキスだったのよ。
あ、ほら信じてない。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:24:53.21 ID:FhxjpFUo0
すごくいいと思います(小並感)
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:26:51.54 ID:ce7+oxll0
うん、彼氏、いたことはあるよ。
ちょっと恋人ごっこみたいなこと、してみたかった時期もあったし。
でも手繋いで、なんとなく雰囲気ができてきて、いざキスってなると、なんかね。
自分で理想上げすぎたのかな。なんか自分の唇が勿体無いって思っちゃって。
そんなこんなでそれ以上先までは行けなかったの。
だから、私もPさんと一緒。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:30:13.25 ID:ce7+oxll0
んー、なんであんなことしたのかって聞かれると、私もちょっとよくわからないの。
衝動的、うん、それかもね。
なんか覗き込まれた時、あ、この人ならって思えて。
欲しくなっちゃったのよ。
あ、ちなみにそのとき以来、しばらくはPさんの唇を思い出しながら夜は一人遊びして……
ふふっ、ホントからかい甲斐あるんだから。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:33:33.25 ID:ce7+oxll0
これが、最初の失敗。
二度目は……事務所で面接したとき、ね。
………えっと、あのときは、ごめんね?
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:33:51.29 ID:yrD2Kthr0
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:39:41.44 ID:ce7+oxll0
社長「なるほど。学業との兼ね合いは大丈夫かい?」
奏「学校はなんとかなると思います。今も成績はいいですし、覚えるのは得意なんです」
社長「そうかそうか。まぁ君がやりたいというなら大歓迎だ」
社長「決して楽ではないとは思うが、是非、トップアイドルを目指してみて欲しい」
社長「どれ、そろそろP君が戻って………」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:42:42.58 ID:ce7+oxll0
P「只今戻りました。……あ、この間の」
社長「お、丁度良い所に。こちらがうちのプロデューサーのP君」
社長「スカウトは彼だったよね?P君、速水奏君だ」
P「えっと、どうも、Pです」
社長「ほらシャキッとしたまえ。速水君、君がもしうちの事務所に入れば、彼が君のプロデューサーになるよ」
奏「あなたが私の……?」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:46:01.50 ID:ce7+oxll0
社長「ほら、君からも何か」
P「は、はい。えっと、君ならトップアイドル、目指せる素質があると思う」
P「君さえよければ是非、俺の見込みを信じてプロデュースさせて欲しいんだ」
奏「……うーん、どうしようかなぁ」
P「一緒にアイドル、やってみないか?シンデレラストーリー、作ってみよう」
奏「そうねぇ…」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:49:19.67 ID:ce7+oxll0
奏「じゃあ…今、この間みたいにキスしてくれたらなってもいいよ。どう?」
P「………………あ、え?ええ!?」
社長「………P君、少し話を」
P「え、いや誤解です誤解です、ちょっと……」
奏「…なんてね。冗談です。ふふっ! 」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:52:20.53 ID:ce7+oxll0
社長「P君、本当に……」
P「だからほら社長、冗談だって………」
奏「ごめんなさい。私、アイドルやってみようと思います」
P「ホ、ホントか!?」
奏「はい。宜しくお願いします、社長さん、プロデューサーさん」
社長「おお、そうかそうか!」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:55:54.53 ID:ce7+oxll0
社長「それじゃあ………あ、ちひろ君は今日は流通か」
社長「P君、ちょっと事務所を案内してあげてくれ」
社長「私は局の方に用があるから外すが、くれぐれも変な事はしないように……」
P「し、しませんってば!」
社長「まぁそれは後でまた話そうじゃないか。さて、それでは頼んだよ」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 09:58:01.75 ID:ce7+oxll0
P「はい、行ってらっしゃい………はぁ………」
P「えっと、それじゃあ速水、よろしくな」
奏「奏でいいよ。なんか『速水』って呼ばれると学校みたいで嫌」
P「わかった。よろしくな、奏。まぁ俺の事は好きに呼んでくれ」
P「じゃ、事務所だけどまずこっちに……」
・・・
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:01:08.78 ID:FhxjpFUo0
ちひろさんは何をしてるんですかね…
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:03:11.53 ID:ce7+oxll0
P「…こんなとこかな。どうだ?」
奏「うん、大丈夫。ちょっと座ってもいい?緊張して疲れちゃったみたい」
P「ははは、いいぞ。意外だな、もっと飄々としてるのかと」
奏「……見えないかもしれないけど、私だって緊張くらいするわよ」
奏「ね、Pさんも座って?質問もあるし、これからのこと、少し話したいの」
P「おう。なんでも答えるよ」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:06:15.35 ID:ce7+oxll0
奏「…うん、こんなものかしら」
P「よし。それじゃあ奏、これから一緒に頑張っていこう」
奏「……一緒に、ってどれくらい一緒に仕事することになるの?」
P「うーん、具体的には言い辛いけど、うちはマネージャー業務も殆どプロデューサーがやったりするからなぁ」
P「レッスン日以外は割と付きっきりかもな」
奏「ふーん、そっか………」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:08:56.17 ID:ce7+oxll0
奏「あ、Pさん襟元になんか付いてる」
P「え?………よっ、よっ……取れた?」
奏「全然。取ってあげるからこっち来て?」
P「お、おう……なぁ、何が付いてるんだ?」
奏「何も?」
P「……へ?」
奏「でも、ほら、捕まえた」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:12:49.16 ID:ce7+oxll0
P「………え、お、おい奏、この間みたいなのはもう……」
奏「うん、あれはしない」
奏「ね、Pさん」
P「ん、ん?な、なんだ?」
奏「私、舌長いの」
P「?」
奏「多分、すごいよ」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:16:17.88 ID:ce7+oxll0
ちゅっ
奏「………んっ」
ちゅるっ
れろっ、じゅるぅっ
じゅぱっ
P「っ、ちょ、ちょ」
奏「……いいね、これ」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:17:51.36 ID:0oTh43Jw0
支援
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:19:32.56 ID:ce7+oxll0
れろぉ、ちゅっ
ちゅぅっ、れろっ、じゅぷっ
奏「すっごい。病みつきになりそう」
ちゅぅ、ちゅぅぅぅ
じゅぷ、れろ、れろっ
ちゅるっ
奏「ね、Pさんも舌………」
奏「あれ?」
P「」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:22:43.55 ID:ce7+oxll0
あ、あの時の感想聞いてなかったよね。どうだった?
いいじゃない、良かったでしょ?
そう?私はもう、あの日の夜は布団にすぐ潜って一晩中………
ふふっ♪
実はPさんも思い出してしてたりして?
……あら、図星、だったりする?
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:24:43.66 ID:/idTRxNsO
スレタイでリップスティックが殺害遺品(キリンググッズ)なのかとおもた
支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:26:01.83 ID:ce7+oxll0
え、そんなわけないでしょ。男はPさんとしかキスしたことないよ。
あ、あはは……まぁその、法子ちゃんとか、口元にチョコとかつけてると、その、ね?
そうそう。
実はあの時もこのリップしてたの。
あ、わかってきた?
で、えっと、三回目………
ごめん、この後は多すぎて私も覚えてないわね。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:26:03.52 ID:yrD2Kthr0
支援
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:28:08.57 ID:ce7+oxll0
奏「ね、Pさん」
P「んー?」
奏「アイドルがキスマークつけて出勤したらどうなるの?」
P「は、はぁ!?お前、アイドルなんだからそんな……」
奏「あ、こうなるのね。ふふっ」
ちひろ「あの、スキャンダルは本当にやめてね?お金、飛んで行っちゃうから」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:31:10.34 ID:ce7+oxll0
奏「大丈夫。ちひろさん、じゃあプロデューサーがキスマークつけて出勤してきたら?」
ちひろ「まぁ、アイドルに比べたら全然セーフだけど……ちょっと荒れる、かな?」
奏「ふーん………」
奏「一回やってみよっか」
P「は?」
奏「Pさん、首元失礼するね?」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:34:13.83 ID:ce7+oxll0
ちゅぅっ
P「っ、え、おい」
ちゅぅっ
ちゅぅっ
ちゅぅっ
奏「ん、できた。あ、口元がお留守」
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ
P「んっ、んんっ!?」
奏「っぷはっ、ごちそうさま。じゃ、後は待つだけね」
ちひろ(………………銭の匂いだ………!)
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:37:48.39 ID:ce7+oxll0
・・・
みく「おっはよー!」
P「おう、おはようみく」
みく「Pチャン、今日もかわいいみくのために頑張って…」
みく「……………」
みく「に゛ゃ!!!???」
みく「ぴ、Pチャンがマーキングされとる!?」
みく「誰!?Pチャン、相手ァ誰や!!」
P「……………」
ちひろ(……………)プルプル
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:38:59.07 ID:yrD2Kthr0
支援
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:39:56.69 ID:ce7+oxll0
・・・
留美「おはようございます」
P「和久井さん、おはようございます」
留美「もう、留美でいいって言ってるのに」
留美「ねぇP君?今日のブラウス、少し変わったのを選んでみたんだけどどうかしら?」
留美「近づくとわかるけどほら、この襟のボタンが……」
留美「」
留美「」
留美「」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:43:11.49 ID:ce7+oxll0
留美「あ、あの、P君?」
留美「その、あなたも、しゃ、社会人、なんだから、ね?」
留美「じょ、女性と、関係を、持つこと自体は、ひ、否定、しないけど、その、そういうのは、しっかりと、みえないように、ね」
留美「その、先輩としての、アドバイスというか、なんというか、」
P「………………」
ちひろ(やばい苦しい)プルプル
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:46:14.40 ID:ce7+oxll0
・・・・・
ゆかり「プロデューサーさん、この台本なんですけど…」
P「ん?………ああ、これな。ちょっと役に入り辛いか」
ゆかり「はい、その、『最愛の人が奪われるのを見つめる』なんて経験ないですし」
ゆかり「ちょっと想像がつかないというか…」
P「うーん、演技レッスンの時にベテトレさんに相談してみるか。あとはそうだなぁ………」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:49:17.44 ID:ce7+oxll0
ガチャ
奏「おはようごさいます」
ゆかり「あ、おはようございます」
P「うーん………映画とか本を通じて………いや、でも……」
奏「Pさん、おはよう」
P「そういや明後日のレッスンの夕枠に………よし、それで……」
奏「………………」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:49:55.73 ID:FhxjpFUo0
支援支援
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:51:19.83 ID:ce7+oxll0
奏「………………」
スタスタ
グイッ
P「あ」
ちゅぅぅぅぅぅぅっ
P「っぷはっ、おいこら奏!」
奏「挨拶はちゃんとしないとだめよ?」
ちゅっ
奏「ね?」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:54:27.41 ID:ce7+oxll0
奏「あ、ちひろさんこの間の………」
スタスタ
P「………で、演技レッスンでだな」
ゆかり「いえ、もう結構です。また何かあれば聞きますので」
スタスタ
P「………………」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 10:56:58.59 ID:ce7+oxll0
・・・・・
小梅「それで………後ろから…………ネズミが……………」
薫「」ガタガタガタガタ
珠美「」ガタガタガタガタ
P(ちびっこ怪談会……怯える幼女………)
P(いいゾー、これ)
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:00:15.27 ID:ce7+oxll0
P(………うーん、何か企画に………)
ちゅっ
P「っ!?」
P(く、首筋に……)
P(か、奏か?というか奏しかありえん!)
ちゅるっ
P「ひゃっ!?」
P(み、耳!?)
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:03:16.99 ID:ce7+oxll0
薫「せ、せんせぇ?どうしたの?」
P「あ、いや、なんでもないぞ、ははは」
ちゅっ
P「っ」
P(っ、く、暗くて見えない……ど、どこだ?)
ちゅっ
P(いや、そんなに早く動けるわけじゃない)
P(感触があったらすぐ振り向けば………)
ちゅっ
P(今だ!)
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:05:41.35 ID:ce7+oxll0
バッ
P「…………………」
奏「……………」
P(あっ)
奏「あら、いい男」
ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ
ちゅぱっ
P「お、おい、やめ」
奏「ふふっ、終わってから言われてもねー♪」ヒラヒラ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:09:56.28 ID:ce7+oxll0
P「お、おい!!」
薫「ひゃっ!?せ、せんせぇ?」
P「あ……ご、ごめんな、続けてくれ」
珠美(は、はわ、はわわわわわわわわわわわ)
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:12:58.70 ID:ce7+oxll0
・・・・・
ねぇ、Pさんは私のこと、どんな子だと思ってる?
………ま、そうよね。
私も、客観的に見たらそうだと思う。
…こんなはずじゃ、なかったのに。
うん。
失敗、ね。
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:16:04.66 ID:ce7+oxll0
このリップスティックには、失敗の歴史しかないの。
毎回、私に失敗させてくれる。
なんでかしらね。
私、進んで失敗してたのかも。
やだ、泣いてないってば。
……優しいんだから。それで傷付く人もいるのに。
………一般論よ。今はそれが心地良いし。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:18:59.97 ID:MBMxR9LZ0
しえ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:19:58.82 ID:ce7+oxll0
………もう、鈍感ねぇ。
全部言わないとわからない、のよね。
ううん。今日は失敗しないって、決めたから。
純真な乙女の気持ち、全部受け取って?
さあ、俺を踏み台に!
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:22:16.74 ID:ce7+oxll0
まず、ごめんなさい。
いつもPさんが何も言わないのをいいことに、勝手にキスしたりして。
うーん、なんで、ねぇ。
さっきも言ったけど、一回目は衝動的な感じだったの。
……それ以降は、なんて言うのかしら。
私からのメッセージ、かな。
いつも、気持ちをいっぱい込めてしてたの。
伝わってた?
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:22:18.73 ID:FhxjpFUo0
いやいやここは俺が
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:24:19.55 ID:ce7+oxll0
………うん。
ほら、失敗だらけ。
……………もう。
優しくされたらこれでいいって思っちゃうじゃない。
大丈夫。最後まで言わせて?
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:30:06.83 ID:ce7+oxll0
私はね。
きっとPさんが思ってるより、ずっと弱いのよ。
………ううん、Pさんのせいじゃない。
私が、失敗を受け入れちゃったから。
失敗すること、望んでたから。私の、せい。
私が知ってる速水奏はね。
真面目で、一途で、夢見がちな女の子なのよ。
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:33:17.56 ID:ce7+oxll0
でも、Pさんに、あなたに会えて。
初めて、私の目を見て、私が勝手に気にして、気に入ってたとこ、褒めてくれて。
勇気、貰っちゃったの。
だからって、ふしだらな女みたいになっちゃったのは、その、アレだけど。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:35:19.03 ID:WAhfukte0
【レス抽出】
対象スレ:速水奏「失敗だらけのリップスティック」
キーワード:広末
抽出レス数:0
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:36:19.46 ID:ce7+oxll0
キスする度、失敗して。
失敗して、失敗して、失敗して。
その積み重ねばっかりで。
でも失敗する度に、気持ちが強くなって。
失敗の数だけ伝えられなかった思いがあって。
失敗が、ちゃんと私の本当の気持ち、教えてくれたから。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:39:20.50 ID:ce7+oxll0
今日の勇気はリップスティック抜き。
処女のくせに強がって、女の心なんて語ったりして、
これみよがしにキスするバカな私は、ちょっとお休み。
ちゃんと、私の知ってる速水奏になる。
……いいの。
お願い。最後まで、言わせて。
うん。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:42:49.65 ID:ce7+oxll0
ごめんなさい。
あなたが見込んでくれて。
いっぱい、期待してくれて。
それに応えたくて、アイドルになって。
ちゃんと、なれたのに。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:45:50.54 ID:ce7+oxll0
アイドルなのに。
プロデューサーのこと。
Pさんのこと。
あなたのこと。
きっと、初めて会ったあのときから。
ずっと、ずっと。もっと、もっと。
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:47:51.59 ID:ce7+oxll0
大好き、なんです。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:51:44.43 ID:ce7+oxll0
おわり
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:52:00.61 ID:yrD2Kthr0
最高です
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:55:56.93 ID:yrD2Kthr0
後日談は…?
ちょっと今は寝ないと厳しい
起きて残ってたら書くよ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:57:58.28 ID:FhxjpFUo0
代わりに寝ておくからはよ
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/21(日) 11:58:24.28 ID:yrD2Kthr0
まかせろ
あと過去作あれば教えてほすぃ
凛「あ、プロデューサーからメール…」
P「加蓮の親愛度がMAXになった」
フレデリカ「プロデューサー、甘々のフレデリカはいかが?」
です
おやすみ!
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙