1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:19:01.43 ID:rsQQD3Bk0
TARITARI最終回放映されたので、大丈夫だとは思います。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:24:32.84 ID:dhefR5ij0
紗羽「はぁっ……はぁっ……!!」 タタタタタ!
高橋先生「こら沖田! 廊下を走っちゃダメでしょー?」
紗羽「あ! 先生!」 キキーッ!
高橋先生「白祭終わっちゃって、エネルギー余ってるのはわかるけど。あんたも受験生なんだから、もう少し落ち着きを持って」
紗羽「良かった! 先生、ちょっと匿ってくれませんか」
高橋先生「?」
田中「……お、居た居た!」 ダダダダダ……キキーッ!
紗羽「ひっ!?」
高橋先生「あら、田中。どうしたの?」
田中「いや、何でもないです。ちょっと沖田に用があって、探してたんですよ」
高橋先生「ふーん……ま、ほどほどにね」
紗羽「ちょっ!? 先生!?」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:26:30.96 ID:dhefR5ij0
高橋先生「ごめんね、この後会議だから急いでるのよ」
紗羽「そんな……」ガクガク
田中「じゃ、俺たちも、もう行くんで」
高橋先生「はい、さようなら。5時までには下校するようにね」
田中「はい!」
コツコツコツコツ……
田中「……」
紗羽「……」ビクビク
田中「沖田……じゃなかった。紗羽!」
紗羽「ひぃっ!?」
田中「なに驚いてんだよ。名前呼んだだけだろ」 ニコニコ
紗羽「……」プルプル
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:26:41.57 ID:rsQQD3Bk0
ちょっとだけ支援。
5 :
あ、代行ありがとうございます:2012/09/30(日) 22:27:59.05 ID:dhefR5ij0
田中「さて、もうほとんどの生徒も帰ってるだろうし、いいだろ?」
紗羽「く、来んな!」
田中「何でだよ。いいじゃねーか」
田中「ちょっと胸を揉ませてくれってお願いしただけだろ?」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:29:27.06 ID:dhefR5ij0
紗羽「それがおかしいって言ってんの!! バカじゃないの!? 変態! クズ! あんたの将来が本気で不安!」
田中「紗羽の罵倒は心に響くなー」 シミジミ
紗羽「効いてないし……。大体何で……そんなことを……」
田中「何でって。俺たち、付き合ってんだし。普通じゃん」
紗羽「普通じゃないでしょ! 学校で胸を揉むことの、どこか普通なの!?」
田中「じゃ、学校じゃなけりゃいいのか?」 ニヤニヤ
紗羽「そういうことじゃ……」 グヌヌ
田中「ならどこでも一緒だろ? さあ!」
紗羽「さあ、じゃない! この、おたんこなす!!」
ドコッ!
田中「うっふぉっ!? き、金的…………も……悪かないな……」ガクッ!
紗羽「はぁ……はぁ……」
――――。
来夏「うっわー……」
和奏「それはちょっと……」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:31:04.42 ID:dhefR5ij0
紗羽「もう、わたしもどうしたらいいか……」
和奏「そんな話題なら喫茶店選ぶんじゃなかったね」
紗羽「……ごめん」
来夏「まー、あたしも? 田中と紗羽なら、夢を追ってる者同士でお似合いだと思ってたんだけどねー」
和奏「付き合うことになって、急に態度変える人って居るよね」
来夏「いるいる。ある日を境に、教室でいちゃいちゃしたり」
和奏「突然下の名前で呼び合ったり」
来夏「何故だか、友達付き合いが悪くなったり」
和奏「お揃いのグッズを、さり気に持ってたり」
来夏「普段メールしないくせに、いつも携帯いじるようになったり」
紗羽「……」
来夏「……」
和奏「……」
来夏「……あ、全部紗羽と田中のことだね」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:31:48.07 ID:rsQQD3Bk0
C
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:33:43.59 ID:dhefR5ij0
紗羽「あー! 何でわたし、あんなのと付き合うことにしたんだろー……」
和奏「そんな頭抱えながら言われても……」
来夏「自分から告白したくせにね。ま、後でちゃんとあたしの許可も得たから、公認だけど!」
紗羽「余計なことするのだけは好きだよね、来夏……」
和奏「それで、どうしたいの紗羽は?」
紗羽「……どうしたい……」
来夏「相談したいって言ったのは紗羽じゃん。……んー、もし嫌なら、別れれば?」
紗羽「それはダメ!」
和奏(即答だ)
来夏「……じゃあ?」 ピクピク
紗羽「何とかして、普通にして欲しい」
和奏「普通って、どんな普通?」
紗羽「普通は普通でしょ」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:35:34.78 ID:dhefR5ij0
来夏「手を繋いだり?」
紗羽「それはもうやった」
和奏「一緒に遊びにいったり」
紗羽「それも、もうした」
来夏「じゃ、じゃあ夜中までくだらない内容でメールとか」
紗羽「あ、それは」
来夏「おっ」
紗羽「昨日やった」
来夏「」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:38:38.27 ID:dhefR5ij0
和奏「……え、えーと……じゃ、もう普通なんじゃ?」
紗羽「胸揉んでこようとすることの、どこが普通なの!?」
来夏「紗羽、声!」
紗羽「……。とにかく。こんなの、全然普通じゃないよ」 プンスカ!
来夏(なんか、相談ってより惚気話聞いてるだけみたい)ヒソヒソ
和奏(それでもいいんじゃない。少しでも紗羽が元気になるなら)ヒソヒソ
紗羽「はー……」
和奏「……あ、そうだ。ウィーンにも相談してみる?」
来夏「それいいかも。あたし達より、奥まった話とかしてるかも」
紗羽「それはそれで嫌な予感が……」
――――少し経ってウィーン到着。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:39:40.91 ID:vHHItCSH0
飲み会の奴とは関係ないのか
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:41:22.68 ID:dhefR5ij0
ウィーン「最近の大智? うーん……」
和奏「何か聞いてない?」
ウィーン「紗羽と……えーと、何ていうだっけ。男女の仲のことを……」
来夏「カップル?」
ウィーン「ううん、違う」
和奏「恋人?」
ウィーン「とは言っていなかったんだ。えーと……んー……」
紗羽「もしかして、付き合ってるってちゃんと伝えてないんじゃ」
ウィーン「あ、思い出した。主従関係だ! そう言ってた!」
紗羽「」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:44:03.92 ID:vHHItCSH0
田中は従
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:44:13.77 ID:dhefR5ij0
ウィーン「やっとなれたんだー、って教えてくれたんだ。そうだ、まだちゃんと言ってなかったね。おめでとう、紗羽」
紗羽「あー……うん……」
来夏「ウィーン、後でちょっと辞書を引こうね」
ウィーン「え? 何で?」
紗羽「えっと……他には?」
ウィーン「んー。他にはあまり」
和奏「そっか。ありがとう、ウィーン」
紗羽「あのバカは、わたしのことどう思ってるんだか……」 ビキビキ
来夏「やっぱ紗羽がご主人様で、田中が従者?」
ウィーン・和奏「従者?」
来夏「従う者って、書いて従者。召使さんのことだよ。って何で和奏も聞くの!? わかってたんじゃないの!?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:45:44.84 ID:vwG7TgxK0
紗羽ちゃん可愛いよ紗羽ちゃん
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:47:49.07 ID:dhefR5ij0
紗羽「そういえば、バカとかアホとか言うと凄く喜ぶし……」
来夏「筋金入りの変態だね。紗羽へのアプローチも、胸ばっかりとか。そこはかとなく童○っぽいし」 ニヤニヤ
和奏「たしかにねー」 クスクス
ウィーン「○貞?」
来夏「ウィーンのように、ピュアな男の人のことだよ。ってこれはわかるの、和奏!?」
紗羽「……そりゃ、わたしも経験はないけど……わからないからって、何しても良いわけじゃないでしょ!?」
和奏「そうだよね。とにかく、暴走する田中を止めればいいんでしょ?」
来夏「と言ってもなー。正直言うと、あたしとかみんなの前じゃ普通だもん。……イチャイチャはしてるけど。
ここまで聞いておいてなんだけど、あんまりイメージわかないんだよね」
ウィーン「話がよくわからないけど……。大智が紗羽に嫌がらせでもしてるの?」
紗羽「そういうわけでも……少しある」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:51:06.52 ID:dhefR5ij0
ウィーン「そうなんだ。けど、僕はそんなことするとは思えないよ」
紗羽「え?」
ウィーン「紗羽と主従関係になったこと話してくれた時、凄く嬉しそうだった。
その後も、これからも、ずっとこの関係を大事にしていきたい、って。熱い思いを語ってくれたよ」
紗羽「……。ウィーン、やっぱり後で辞書引こうね」
来夏「なーんだ。心配いらないじゃん」
紗羽「でも……だからって……。」
和奏「うーん……けど」
紗羽「じゃあ、実際に見せればいいんでしょ? それなら、みんなも納得してくれるよね?」
来夏「デートの約束でもしてんの?」
紗羽「うん。今日、この後」
来夏・和奏「「この後!?」」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:54:29.50 ID:QECqyY8i0
さわちゃんおっぱいさわさわ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:54:48.81 ID:dhefR5ij0
――――その後。
田中「よっ、紗羽。待たせちまったか?」
紗羽「……ううん、別に。友達と話してたから」
(良かった。まだ普通だ……)
田中「友達って? 宮本たちか?」
紗羽「そう。」
田中「お前ら、本当に仲良いよな。じゃ、行こうぜ」 ギュッ
紗羽「あ……うん」 ギュッ
――――近くの物陰。
来夏「え、何であたし達こんなの見せられてるの?」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 22:59:13.74 ID:dhefR5ij0
和奏「手を握るのは良いんだったよね、紗羽」
来夏「察するに、例のアレは発作的なもんなのかな。二人きりだと無条件で暴走するってわけでもなさそう」
和奏「そうだね。今のところは大丈夫かな。紗羽も嫌がってないし」
来夏「むしろ凄く嬉しそうじゃん」
和奏「あ、移動するよ。ついていこう」
来夏「ウィーンが見てたら何て言うんだろうなー」
和奏「こういうコソコソするのは嫌い、ってさっき帰ったばっかじゃん」
来夏「ウィーンみたいな人の、こういうことって逆に気にならない?」
和奏「それはそうだけど……ウィーンも、普通に男の子だと思うよ」
来夏「それはわかってるけどさー」
和奏「あ、ほら。見えなくなっちゃうから、行こう!」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:01:36.99 ID:dhefR5ij0
――――紗羽、田中サイド。
田中「今日はどうすんだ?」
紗羽「買い物したい」
田中「どこで?」
紗羽「本屋。参考書買いたいから」
田中「そっか。受験生だもんな」
紗羽「たな……んと、大智は?」
田中「俺か? 俺は、ついさっき推薦の結果報告が来た」
紗羽「え? ホント?」
田中「あぁ」
紗羽「どうだったの?」
田中「どっちだと思う?」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:04:02.40 ID:dhefR5ij0
紗羽「その顔は……もしかして、受かった!?」
田中「おう!」
紗羽「おめでとう! やるじゃん! じゃあお祝いに何か食べに行く?」
田中「お、いいな。じゃあ紗羽を。」
紗羽「は?」
田中「え?」
紗羽「……」
田中「ん?」 ワクワク
紗羽「…………」ギロッ
田中「その眼だよその眼。最高!」 コウコツ!
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:06:32.83 ID:dhefR5ij0
紗羽「とんでもない変態だわ……ホントに!」
田中「まー、それは置いといてさ。何にせよ、買い物のあと、どっか行かね?」
紗羽「……いいよ」
田中「おし! 何にすっかなー」
紗羽「……もう。」
来夏「和奏、和奏」
和奏「ん?」
来夏「携帯持ってる? あたし、今日忘れちゃって」
和奏「あるけど。なんで?」
来夏「うん。ちょっと壁殴り代行に連絡を」
和奏「?」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:06:39.45 ID:rsQQD3Bk0
C
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:09:31.77 ID:dhefR5ij0
――――主従関係サイド。本屋内
田中「俺、漫画の方にいるから」
紗羽「……一緒に見てくれないの?」
田中「!」
紗羽「ま、別にいいけどね」
田中「わかったわかった」
紗羽「……」
田中「あれ、赤本見るんじゃねーの?」
紗羽「ああ……。うん、英語が心配だから、そっちを重点的にやろうかと思って」
田中「ふーん……。ま、英語って時間かけないと身につかないからな。
日本語と全然文法違うから、そもそも脳が慣れるのに時間かかるらしいぜ」
紗羽「大智にしちゃ、やけに詳しいね」
田中「俺だって塾通ったりしたからな」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:10:44.61 ID:rsQQD3Bk0
C
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:11:13.90 ID:/aZq5fws0
なんだかんだでスタッフに一番愛されてたのは田中だと思うわ
提供とか見た限りでは
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:12:44.15 ID:dhefR5ij0
紗羽「あ、そうだっけ」
田中「忘れんなよ……」
紗羽「冗談。ちゃんと覚えてたよ」
田中「……まったく」
紗羽「じゃ、そんな塾通いの大智くんがお勧めの参考書はどれ?」
田中「あぁ。書くだけじゃダメだからな、発音して、耳で聞いて、書いて一気に三回頭に入れる。それが出来んのは、この……」
――――
――
―
――――壁殴り代行サイド。ファミレス内で。
ワイワイガヤガヤ……
<それでねー、フランスでPACSって法律があってさー
<何それ?
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:14:29.85 ID:/aZq5fws0
PACSが話題に出るとすぐにわかる
またお前か
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:15:27.32 ID:dhefR5ij0
来夏「……結局あの後」
和奏「仲良くCD付の参考書買って、ファミレスで食事……か」
来夏「和奏、ちょっと良い?」
和奏「? おしぼり口に当ててどうしたの?」
来夏「……スゥ」
来夏「フガフガフガーーーーー!!!!」
和奏「……また、恥の上書き?」
来夏「いや、今のは恥じゃないから。ただの心の叫び」
和奏「何て言ったの?」
来夏「全然羨ましくなんかないんだからー、って」
和奏「ふーん……。でも、本当に言うほど変じゃないよね」
来夏「はっ!? まさか、紗羽……単に自慢したいだけで、嘘ついたんじゃ!? さっきから会話も楽しそうなだけだし」
和奏「えー? でも、紗羽って無理してる時とかすぐわかるよね」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:18:36.68 ID:dhefR5ij0
来夏「嘘つくの下手だもんね」
和奏「来夏がそれ言っちゃう?」
来夏「ナンダト?」
和奏「だから、嘘は言ってないんじゃないかな」
来夏「うーん……もしかして、あたし達が居る事も忘れてるとか?」
ガタッ!
来夏「あ、二人が席立った!」
和奏「後をつけよう!」
――――外へ。
来夏「もう外真っ暗だね」
和奏「あ、海の方に行くみたいだよ」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:21:00.92 ID:dhefR5ij0
来夏「夜の海で、男女二人……」ワナワナ
和奏「……良いね、そういうの。憧れるなぁ」
来夏「……ま、紗羽だし。ここは怒りを鎮めておきますか」
和奏「バレたらまずいし、隠れよう」
紗羽「はー、海って落ち着くねー」
田中「そうか?」
紗羽「大智はそう思わないの?」
田中「俺は海って行ったら、トレーニングする場所だからな」
紗羽「筋トレ馬鹿だね。そんなにバドミントン好きなんだ」
田中「馬鹿っていうな。それに、バドミントンじゃなくて……あ、合ってるか」
紗羽「ふふ。好きな人の好きなモノを、バカにしたりしないよ」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:21:37.25 ID:rsQQD3Bk0
C
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:24:13.28 ID:dhefR5ij0
田中「……あ、そうだ」
紗羽「?」
田中「お前、いっつも前開けて寒そうだからさ。これ」
紗羽「これ……マフラー?」
田中「ああ。風邪ひかないようにしろよ、受験生」
紗羽「……ありがと。大事にするね」
紗羽(本当は開けてるんじゃなくて、閉まらないだけなんだけど)
来夏「和奏、和奏。ここ壁がないよ、どうしよう!?」
和奏「来夏、落ち着いて!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:25:31.78 ID:8Sklg1+b0
僕の胸板を使って!
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:27:05.98 ID:/aZq5fws0
和奏「(壁はないけど絶壁はあるよね)」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:27:10.82 ID:dhefR5ij0
ザザーッ……
紗羽「……」
田中「……ほっ!」
シュッ! ピチャンピチャン……
田中「こんだけ暗いと、水切りしても見えねーか」
紗羽「あのさ、大智」
田中「ん? なんだよ? よっと!」
シュッ! ピチャンピチャンピチャン……
紗羽「今日、変じゃない?」
田中「何が?」
紗羽「だって……その……」
田中「なんだよ、隠すことねーぞ?」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:27:38.97 ID:IDIYA3uJO
付き合ってどれくらいかな?
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:29:42.55 ID:dhefR5ij0
シュッ! ピチチャチャチャ!!
田中「お、今の上手くいったか?」
紗羽「……やっぱ変だよ!」
田中「だから、何がだよ」
紗羽「だって、昨日までずっと言ってたじゃん!」
田中「何を?」
シュッ! ピチャ……
紗羽「事あるごとに、何かしゃべる度に、メールのさりげない改行の中にすら! 毎日毎日!!」
紗羽「紗羽の胸を揉みたい、って言ってたじゃない! 何で今日は一回も言ってこないの!? 絶対おかしい!」
田中「!」
シュッ! ボチャーン!
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/30(日) 23:30:18.89 ID:SyTHGL9O0
変態じゃねーかwwww
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
田中「……」
紗羽「……」
田中「……紗羽」
紗羽「な、何?」
田中「俺、隠してたことがあるんだ」
紗羽「え?」
田中「実は俺な、誰かに罵られたり、いじられたりすると」
田中「凄く、嬉しいんだ! 興奮するんだよ!!」
紗羽「真剣な顔して言わないでくれる……? というか、知ってるし……」