煌「咲-saki-阿知賀編3巻の表紙裏、家宝にします」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
十三不塔後に親倍ふってたっけ?
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 01:55:00.74 ID:be12SmgwO
姫子(…………よし、……今日、この後、この想いば……いや!まだ早かか……!?)テクテク
哩「……」テクテク
姫子(でもモタモタしとったらぶちょーが卒業しよる……どうしたら……)テクテク
哩「……姫子」テクテク
ゴッ
姫子(時間はまだ半年程ある……やけん、裏ば返すとあと半年程度しか残って無か)
哩「姫子ー?」
姫子(それに早いうちに告白出来れば、その分学校で……ふへへ…)
哩「姫子」
姫子(い、いやいや早まりよって自滅のパターンは避けたい。まずよーく機会ば伺うことから……)
哩「姫子ォ!!」ガーッ
姫子「ひあああああっ!?」ビクーッ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 01:57:12.92 ID:be12SmgwO
姫子「な、何しよるですかぶちょー…」
哩「お前こそ何ばしよっと」ジトッ
姫子「へ?……な、なんだこの電柱!(驚愕)」
哩「驚きたいのはこっちよ。無表情でいきなり電柱に突っ込みよったけん」
姫子「」
哩「注意力散漫なんてもんじゃ無か。なんかの病気ば疑うレベルよ」
姫子「あ…いや、これは……///」カアァ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:00:03.30 ID:be12SmgwO
>>2 跳満×2と親満を同時にくらってほぼ役満取り消し状態にはなってた
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:05:11.99 ID:be12SmgwO
姫子「その……考え事、しよってたとです」
哩「そんな電柱突っ込むぐらいに考え込む程のか」
姫子「…はい」シュン
哩「悩みなら聞くとよ。聞いてやることくらいしかできんけど」
姫子「言えません」
哩「……ふぅ。人様に言えん悩みか……厄介やね」
姫子「その……あの」
哩「…無理に言わんでも良かとよ」
姫子「……はい」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:10:10.71 ID:be12SmgwO
姫子「…………」テクテク
哩「…………」テクテク
姫子「…………」テクテク
哩「……なぁ、姫子」テクテク
姫子「は、はい」テクテク
哩「…代わりと言うたら難やけど……私の悩み、聞いてもらっても良かと?」
姫子「ぶちょーの…?私で良かとでしたら、なんでもどうぞ」
哩「そうか……」
哩「…女同士の恋愛、って姫子はどう思いよる?」
姫子「えっ……!?」ドキッ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:16:01.68 ID:be12SmgwO
哩「はは、やっぱ気持ち悪かとやね、……すまん」
姫子「そ、そんなこと…そんなこと無かとですっ!!!」ガーッ
哩「――――っ!?」ビクッ
姫子「やけん…私やって…現に今、気になる女性がいるとですから!」
哩「……姫子……」
姫子「……ぶちょー」
姫子(この雰囲気のまま……言ってしまうか。いや、……うぅん…)
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:21:36.61 ID:be12SmgwO
哩「その相手…ば訊きよるんは、流石に無粋やね」
姫子(あなたとです)
哩「まぁ、何にせよお前に嫌悪感とか持たれなくて、良かとやった」
姫子「ぶちょーに嫌悪感抱くなんて、花田の奴がトぶくらい有り得ん話とですよ」ふんむっ
哩「……ふふっ、言うようになったな」
姫子「?」
哩「まぁこの話持ち出したんは私やけん、私から話さんと不公平やね」
姫子(ぶちょー…?)
哩「……私は…どうやら最近…」
哩「……花田ば、想うようになってしまったみたいなんよ」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:23:57.88 ID:sspwxY2kO
支援
すばっ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:24:47.49 ID:be12SmgwO
姫子「」
哩「……///」カアァッ
姫子「」
姫子(私のなかで)
姫子(なにかが 崩れよる音が聞こえる)
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:27:26.22 ID:FAtKCzEDO
これは支援やな
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:29:13.19 ID:be12SmgwO
姫子「どうして…」
哩「ど、どうして、か。…正直、花田に先鋒ば任せよってから、ずっと気に掛かって仕方なかとやった」
姫子(思わず口に出とった……ぶちょー……そんな……)
哩「最初は負い目と言うか…申し訳無さから、責任感と重圧にいつか押し潰されてしまうんじゃ無かかと思いよって……ずっと目で追っとった」
姫子「…………」
哩「それがいつしか、自分の意思で目で追っとる事に気付いてからは、……早かった」
姫子「……ぶちょー」
哩「な、なんね?」ドキ
姫子「」(無言で抱き付く)
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:34:11.60 ID:be12SmgwO
姫子「」ギュ
哩「ひ、め……!?」
姫子「私が好きなんは、ぶちょー…白水哩。あなた1人だけとです」
哩「…………っ!」
姫子「好きです。……大好きとです。もうどうしようも無かとやってくらい、あなたでいっぱいなんです」ギュウウ
哩「……」(姫子の腕に手を添える)
哩「姫子…私は」
姫子「はい……わかっとるとです」
姫子「でも……わかりたく…ない……っ」ギュウウ
哩「……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:40:42.85 ID:be12SmgwO
姫子「ごめんなさい、部長」
哩「いや……良かとよ。お前の気持ちも知らんと、……私も悪かった」
姫子「……謝らんでください。私は部長の一番になれんかったって事がわかっただけ、収穫とですよ!」ニッ
哩「姫子……私、姫子も好きやけん、……やけん」
姫子「大丈夫ですよぶちょー!私、精神面では自信あっとですから!」
姫子「ですから、これ以上……惨めにさせんでください」ウルッ
姫子「じゃ、私こっちなんで!お疲れ様でしたぁ〜っ!」タタタッ
哩「あ、ああ…おつかれ」
哩「姫子……」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:44:24.97 ID:299FNL3H0
おお。あれの続きか
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:44:43.25 ID:be12SmgwO
―――――――――――
煌「……聞いてしまった」
煌「うはぁ……ショック〜……」がくっ
煌(……なんってもんじゃないですね)
煌(まさか部長が私に好意を持って下さっていたとは……盲点でした)
煌(姫子さん……あの様子じゃかなりヘコまれてましたし…。私への評価も恐らくすごいことになってそうですね)
煌(あ〜全くもってすばらくない……一体どうすれば、どうしたら…)
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:49:03.00 ID:be12SmgwO
煌(私が捨て駒になるだけで済む問題ならばいくらでもなるというのに)
煌(この問題は私1人じゃどうしようもないところが厄介ですね…)
煌(そして、これをどう解消すれば一番の解決となるのか)
煌(……それは多分、私の良くない頭ではいくら悩もうが答えは見えてきません)
煌「八方塞がり、かぁ」ふぅ
煌(どの道、何らかの大きなきっかけが必要となりそうですね……)
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:51:39.52 ID:4ew/tgxA0
すばらです
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:54:26.86 ID:be12SmgwO
―――――――――――
煌「あ、鶴田さん!おはようございますっ」
姫子「……」プイッ
煌「あら、ら?」
姫子「……」スタスタ
煌(……うーん、やはりすばらくないことになっていましたか)
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 02:58:03.71 ID:be12SmgwO
姫子(花田の奴はなんも悪くない……んなこと自分が一番わかっとるのに……)
姫子(…すまん…花田)
煌(たまたま顔を合わせても知らん顔され)
煌「ふぁ〜……っ」のびっ
煌「っふぅ」
煌(…授業が終わっても、誘いに来てくださいませんでしたね…まあ予想通りです)
煌(せめて部活には出て欲しいものですが……)
煌(難しいですかね)
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 03:03:15.30 ID:be12SmgwO
姫子「あっ」
煌「おお、鶴田さん」
姫子「……」スタスタ
煌「廊下でばったりとは奇遇ですね」テクテク
姫子「……」スタスタ
煌「部活は出ます?」
姫子「………っ」スタスタ
煌(う〜ん…)
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 03:17:25.31 ID:be12SmgwO
姫子「おはよーです」ガラリ
煌「おはようございますっ!」ぴしゃ
哩「お…二人ともおはよう」
姫子(ぶちょー…)ジッ
哩(……姫子……)
哩(すまん……)フイ
姫子(…………)
煌(姫子さん……)
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 03:22:56.85 ID:be12SmgwO
美子「なんか重っ苦しい雰囲気やねえ」
仁美「そーやね」チュー
仁美(こりゃ、裏にややこしか事態がありそうよ……)
姫子「…………」
哩「…さ、練習ば始めっとよ」
煌「そうですねー」
煌(このままじゃいけないですね……)
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 03:29:00.44 ID:be12SmgwO
美子「ロン、タンヤオドラ2赤1。8000」バラッ
姫子「ふぇっ」ビク
美子「どうしたん?いつもの集中切れとるよ」
姫子「え、あ、ぅ……その……」
哩「…………」
仁美(…こりゃ、重傷やね)チュー
姫子「す、すみません。もっかい、お願いしますっ」ガチャガチャ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 04:20:49.33 ID:YdXoErZ00
寝落ちかな?
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 04:31:14.36 ID:be12SmgwO
すまん寝よってました
続き書きます
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 04:33:31.50 ID:be12SmgwO
姫子(はあ……今日の対局全部散々な結果やった)テクテク
姫子(自分では気にしとらんと思いよってたけど)テクテク
姫子(頭ん中、ずっとぶちょーの言葉が回っとる……)テクテク
――……花田ば、想うようになってしまったみたいなんよ――
姫子(……はーあ。なんだって花田の奴が…)
姫子(確かに、あいつは可愛か方やとは思うし、性格も……人間出来てる)
姫子(……あれ。…これ元から私に勝ち目無かったと?)
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 04:39:51.97 ID:be12SmgwO
姫子(…入学してすぐ、今日みたくあいつと麻雀部へ続く廊下で鉢合わせになった)
姫子(そん時には、もう気付きよった。こいつ、なんか違うって)
姫子(なんか持っとる。それは纏った雰囲気からか、奇抜な髪型からか…)
姫子(あいつの何かが、違和感ば私に感じさせよった)
姫子(歳が一緒だとわかりよって、途端に親しくなって)
姫子(麻雀はあんま強うなかったけど、いつも楽しそうに打ちよる)
姫子(なんでか、さっきから昔の事ばかり思い出しよるなあ)キキ――――――ッ
姫子(今までの出来事が、まるでスロー再生されとるような)ヒメコサンアブナイッ!!
姫子(まるで、走馬灯みた)ドンッ
姫子「」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 04:45:31.73 ID:be12SmgwO
―――――――――――
煌(上の空な姫子さんが心配で、つい後をつけてしまいました)
煌(それにしても、心ここに在らず…といった様子ですね)
煌(フラフラした足取りで…とても、見てられないです。いや見てますけども!)
煌(って、姫子さん!?その歩道、間もなく赤になっちゃいますよ――――!?)
煌「姫子さん危ないッ!!(一か八か――!!)」だだっ
キキ――――――――ッ!!
姫子「」ドンッ
煌「よかった」がっしゃああああああああん
姫子「い、痛たた…いきなり何する、ん…」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 04:48:10.98 ID:be12SmgwO
姫子「」
姫子「う、うそ」サーッ
煌「」ぴく…ぴく…っ
姫子「花田ぁぁぁぁあああああアアアアアアッッ!!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 04:53:02.00 ID:be12SmgwO
姫子「は、花田、はなっ、花田がしんじゃう!しんじゃうよぉ!」
姫子「きゅっ、きゅっきゅっ、救急車!救急車呼ばんと…!!」ピポパッ
姫子「花田……花田……!死ぬな、死んだらいかん」プルルルル プルルルル
姫子「お前が死んだら…わたし……っ!」
姫子「ぶちょー……っ!」
姫子「みんな……みんな……っ」ジワワッ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 05:46:26.84 ID:be12SmgwO
受付「はい、こちら○○病院――」
姫子「花田ば助けてください!!」
受付「…え、えーと」
姫子「お願いです……早く、早く来て花田ば」
受付「お、落ち着き」
姫子「このままじゃ、このままじゃ、花田が」
受付「落ち着けぇゆぅとるやろが!!」ガーッ
姫子「」ビクッ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 05:51:09.88 ID:be12SmgwO
受付「なんかあったんはわかる。119するとはみなそういった用よ」
姫子「は……はい」
受付「そいはわかる。やけん、まずは状況を教えな。万一があるけんあまり動かさんように」
姫子「え、えと、女子高生が一人、事故にあったとです」
受付「意識は?」
姫子「花田!花田!?」オーイ
姫子「あ、……ありません……」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 06:27:15.22 ID:zWZddyaZ0
ほ
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 06:32:22.32 ID:jQJrZRX40
支援
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 06:40:39.67 ID:6DbxWolrP
C
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 06:49:22.15 ID:be12SmgwO
受付「こればかりは見てみんことにはどうしようもなかとよ。ただ」
姫子「ただ?」
受付「救うのが、我々の務めよ。全力でやれるだけのことはやっけん…任せとき」
姫子「……はい」
プツッ
姫子「……」プルルルル
姫子「あっもしもし。新道寺女子ですか?実は――――」
40 :
ちょくちょく寝落ちってすんません:2012/09/29(土) 06:54:31.96 ID:be12SmgwO
――――
―――
――
煌「いやあ、お恥ずかしいところをお見せしてしまってぇっ」てへっ
姫子「花田……意識が!?体の方は大丈夫と!?」
煌「ええ、病院で目が覚めまして。どうやら、はね飛ばされた衝撃で気を失ってたらしいですね」
煌「精密検査を受けて、問題なかったら一週間しないで退院出来るそうですから、心配には及びませんよ」にこ
姫子「…………っ」
煌「鶴田さん?」
姫子「……どうして、お前は……」ワナワナ
煌「鶴田さん……」
姫子「どうしてっ、そこまで…お人好しでいられっと!?どうして理由も無く無視しよった私ん事故ば肩代わりしよる!?」
煌「……理由は、ありますよ」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 06:59:04.91 ID:be12SmgwO
煌「鶴田さんが部長を好きで…でもその部長が、私に想いを寄せてしまったから」
姫子「……!」
煌「ですよね?」
姫子「お前っ…どうしてっ、それ」カアァ
煌「いつかと同じですよ。偶然あの場に居合わせてしまいまして」
姫子「そう……やったんか…」
煌「事故を代わりに引き受けた理由に付きましては――――」
姫子「………」
煌「」かあぁ
煌「……いや、やめておきます」
姫子「な、なんよそれぇ。逆に気になっとよ」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 07:04:10.04 ID:be12SmgwO
煌「そうですねえ。では、私のお願いを一つ聞いてくださればお教えしましょう!」びしっ
姫子「お願い?」
煌「ええ。それでこの事故についても貸し借りなしです」
姫子「……私に出来ることであれば…なんでも言いよってくれて構わんとよ」
姫子「いくら礼ば並べても……謝りよっても、足りんし」
煌「…では、遠慮なく」にこっ
姫子「うん」
煌「ほっぺに、チューしてください」すばらっ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 07:10:02.69 ID:be12SmgwO
姫子「…………え?」
煌「だから、ほっぺにチュー」
姫子「聞こえんかったとかそういう訳やなかと!ど、ど、どういう」
煌「鶴田さんは、私が嫌いですか?」
姫子「そ、そうゆうんじゃ無かと……やけどっ!」アセアセ
煌「……どうしても、したくないならば仕方ないですけども」ふぅ
煌「まぁでも私の下らない理由なんて聞いたところでそんな」
ガシッ
煌「なんの得にもn」
姫子「」チュウッ
煌「」
うむァ!!
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 07:12:23.86 ID:jQJrZRX40
すばらっ!
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 07:25:16.36 ID:be12SmgwO
煌(す――――)
煌(すばらぁぁああっ!?)ぷるぷる
姫子「」チュー
煌(私、ほっぺにって言いましたよね!?言いましたよね!?)
姫子(……花田の唇…柔らか…堪らなかよ…)
煌(ああ、嗚呼。でも、この暖かで柔らかで、くすぐったくて…気持ち良い感覚)
姫子(花田……舌入れても嫌がらんかな…?)
煌(すばらです……)
ガラッ
哩「花田ぁ!大丈…………」
姫子「」
煌「」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 07:29:29.94 ID:be12SmgwO
哩「事故りかけた奴が庇ってもらった方にキスしよる…これは一体どういう状況よ?」ムスッ
姫子「ぶ、ぶちょー!これは…違うんで、あ、いや、半分違くない、あう」ワタワタ
哩「姫子…お前には話しとったよな?…つまり当てつけか。私に対しての」
姫子「誤解じゃないけど誤解なんです――――っ!!」ビエー
哩「じゃあどういうことかきちんと説明してみせえっ!!」
煌「私が強要したんです」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 07:54:50.57 ID:be12SmgwO
哩「は……?」ポカン
姫子「花田…?」
煌「鶴田さんと初めて出逢ったのは、麻雀部の体験入部に行く途中でした」
姫子「何いきなり昔話しよる」
哩「黙っとれ」ピシャリ
姫子「はい」シュン
煌「…当時の私は方言も何も分からなくて、全てに戸惑って。それを相談出来る友達も居なかった…」
煌「そんな私に色々優しく接してくれて。最初の友達になってくれて。…とても、とてもすばらでした」
煌「友人として接していくうち、いつしか私は鶴田…いや、姫子さんのことが」
煌「心の底から、……好きになっていたんです…」かあぁ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:17:02.74 ID:+GNtcEiuP
この展開・・・すばらだけど本人たちにはすばらくない!支援!
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:22:07.78 ID:be12SmgwO
姫子(……少しも気付けんかった……そうやったんやね…花田)
煌「でも、日頃から彼女の心は部長にしか向いていない事に気付きました」
姫子「……!」
哩「花田……今の話、全て本当か?」
煌「相違ありません。二人の間に割り込むなんて烏滸がましい……そう思って、今まで気持ちを押し殺してきました」
煌「このまま墓にまで持ってこうかと思ってたんですけどね……」
煌「しかし、今回の事故によって私にチャンスが巡ってきました。合理的に、姫子さんの弱みを握れる」
哩「…………っ」
姫子「…………」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:33:26.33 ID:be12SmgwO
煌「だから、さっきのキスも私の命令です。いや、脅迫と言っても良いでしょう。悪いのは全て私、姫子さんに非は―――」
姫子「あっとよ」
哩「!?」
煌「ひ、ひめ」
姫子「つくならもう少しマシな嘘ばつけ。……お前が花田煌でいる限り、悪役なんかなれる訳が無かとよ」
姫子「花田は、……花田は、悪くなかとです。さっきのキスも、私が勝手にしよったもので」
哩「でも…姫子、お前…」
姫子「はい。…私は、ぶちょーが好きとです。でも……恥ずかしか話ながら」
姫子「誠に恥ずかしか話とですが…花田も……好きに、なってしまったとですっ……」グッ…
煌「ひめ……こ、さん」どきん
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:33:42.63 ID:6DbxWolrP
C
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:40:40.61 ID:be12SmgwO
哩「…なんか、ようわからん話になってきよった」クラクラ
煌「……」
姫子「……」
哩「とにかく、花田。体の方は」
煌「あ、はい!精密検査で問題が無ければ、すぐ退院出来るそうです」
哩「そんなら良か。……姫子」
姫子「はいぃっ!」ビックゥ
哩「……たんと、謝っとけな」
姫子「……!…はい……」シュン
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:44:10.16 ID:be12SmgwO
姫子(…何話しとるんやろ…ぶちょーと花田)
姫子(それにしても、花田が私ば好きやったなんて…し、信じられんとよ)
姫子(私も、花田にあんなことしよるくらい想いよったなんて…今日初めて気付きよったけど、そっちもまだ…)
姫子(ああ、色んなこといっぺんに起き過ぎて訳わからん)わしわし
哩「姫子!」タッタッタッ
姫子「ぶちょー……?」
哩「おま…っさき、行けとは言うたが、…早過ぎ…っ」ハァッハァッ
姫子「す、すんません!考え事してたらつい早足に……!」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:46:59.22 ID:be12SmgwO
哩「その癖、直した方が良かね…そのせいで、事故に合いかけよったんやろ」
姫子「え、それ」
哩「ああ。花田に聞いた。……私にも、責任はあっとよ」
姫子「そんな、ぶちょーに責任なんて…」
哩「あの日、私は気まずかってお前と視線ば外してしまった。そんで、姫子ば思い詰めさせよった…そうやね?」
姫子「……でも」
哩「でももくそも無かと。事故の一端は私にもあるとよ…。謝らせてくれ」
哩「部活で目ば逸らして。あと…さっき事情も知らんかったくせに怒鳴ってしまって。すまんかった、姫子」ギュ
姫子「……ぶちょぉ……っ」ウルッ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:48:40.70 ID:6DbxWolrP
C
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:50:01.47 ID:be12SmgwO
姫子「あの、ぶちょー」
哩「ん?」
姫子「花田の奴、異常無かとやったら…良かとですね」
哩「……ああ」
姫子「そんで、退院しよったら3人で手ぇ繋いで、花田ば真ん中にして並んで帰っとです」
哩「良かアイデアね」クスクス
姫子「……ぶちょー」
哩「……どうした、姫子?」
姫子「…………なんでも、無かとです!」ニッ
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:52:27.39 ID:be12SmgwO
姫子(あの事件から、何日か経って)
煌「あ、あのぅ……お二人さん?」
哩「どうした?」
姫子「何か質問でもあっと〜?」
煌「いえ、その…これはちょっと、恥ずかしい、です…///」
姫子(花田の怪我は、結局大したことは無かとやったそうな)
哩「退院したての奴ば気遣うのは、人として当たり前ぞ?」
煌「で、でもぉ」
姫子「問答無用。自分の愛され体質ば恨むとよ」ケラケラ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:53:27.85 ID:6DbxWolrP
C
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 08:56:47.39 ID:be12SmgwO
姫子(そして結局、恋の行方はうやむや)
姫子「ぶちょー、花田の全快祝いに今度遊び行きましょ」
哩「そうやね。花田、お前はどこ行きたか?」
煌「すばらっ!?」
姫子(でも良かとです。ぶちょーは花田が好きで、花田は私が好きで、私は二人共好きとですから)
姫子「希望が無かとやったら勝手に決めよるけど」
煌「え、例えばどこですか?」
姫子「んー、花田の部屋!」
煌「え、えええ!ダメですよっそんないきなりっ///」かあぁ
哩「それ、なかなかどうして良い案やね」
煌「すばら!?だ、ダメですってばぁ!片付けもしてないのにっ!」
姫子(でももしかしたら、幸せの究極系って案外こんなんかも知れんとですね)
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 09:00:12.45 ID:be12SmgwO
姫子「…ねぇ、ぶちょー」
哩「ん…どした?」
姫子「この状況……まさしくアレじゃ無かとですか?」ニッ
哩「……!…ああ、そうやね」
煌「……♪」ポッ
哩「えー、こほん」
「「「すばらっ!」」」
…しいな
ぶちょー!
ふふっ、すばらです!
カン。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 09:00:47.87 ID:Vf3gmeZq0
きたら終わってた
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 09:02:35.05 ID:+GNtcEiuP
おっつ
乙ァ!!
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/29(土) 09:12:04.26 ID:be12SmgwO
原作で姫→哩→煌な風潮だったので
煌から姫に伸ばしてみたら面白いんじゃないかと思って始めたら収拾が付かなくなったとです
結果終盤グダグダ。悔しかよ
保守支援くださった方、ここまで読んでくださった方に感謝。
続き来てたのか!
後で読もう
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙すば