1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
梅原「で?最近どうなんだよっ?」
橘「何のこと?」
梅原「森島先輩のことに決まってるだろ!」
橘「あぁ、昨日もすごかったんだよ」
橘「同じ日に二人に告白されるなんて…さすが先輩だよ」
梅原「ハナヂ王子と撃墜王だっけ?噂はやっぱり本当だったか」
梅原「あの二人を振っちゃうなんてなぁ」
橘「正直、もう駄目かと思ったけど」
梅原「でも、まだ大将にはチャンスがあるじゃないか」
梅原「ま、頑張れよ〜♪大将♪」
橘(よし!二人のようにあっけなく振られないように!頑張るぞ!)
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:28:05.16 ID:g2CkOZN90
裡沙ちゃん!
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:28:11.04 ID:cIN/bPIm0
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ヽj .\::: |`¨´ / fて}i{豕¨ミ:、 |:::::: /i:::::::: / - ∨:/ j
ヽ! ' {i:i:じ:と| ヽ|:::::/ .|::::: //.i }/
弋i:i:i:iソ ノ j:::/ ノ::::/ i ' j_
丶 二´ -‐ }// i/ :〉 :l /ニ\
. : } ′ /ニニニ\
. : | / , ニニニニニニ\
. : | ι ′/ニニニニニニニニニ\
: : } ノニ´ニニニニニニニニニニニニ\
このスレは橘さんに監視されています
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:31:11.94 ID:fyjVcHI50
りさちゃん!
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:33:02.78 ID:iGzXeMd/0
棚町「やるねぇ♪純一!!」ガシッ
橘「おわっ!」
棚町「この調子だと本当に彼女できちゃうんじゃないのぉ?」
橘「なにがなんでも!創設祭までには!」
棚町「あんたはどうなのよ?」
梅原「おれ?俺はあはは…勉強が……ね」
棚町「バレバレな嘘ね」
梅原「うるさい!俺だって創設祭までには!」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:40:17.68 ID:iGzXeMd/0
橘「あっ」
棚町「ん?どうしたの?」
橘「絢辻さん」
棚町「また重そうなの運んでるわね〜」
棚町「手伝ってあげなさいよ」
橘「ぼ、僕が?」
棚町「当たり前でしょ!ほら、あんたもよ!」
梅原「今、ちょっと足の調子が!」
棚町「早くいきなさい!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:44:18.09 ID:iGzXeMd/0
絢辻「ありがとう二人とも!おかげで助かったわ」
橘「どうってことないよ」
絢辻「橘くんは前にも手伝ってくれたよね」
梅原「そうなのか!?大将!」
橘「少しだけ……」
絢辻「もちろん、梅原くんにも感謝してるわよ」
梅原「へへっ、また何かあったらいつでも手伝うぜ!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:46:07.73 ID:iGzXeMd/0
噂というものがこうも恐ろしいとは……
まるで生きているかのようだ……
昨日の事はもうクラス中に広まっている。
「ねぇ聞いた?」ヒソヒソ 「知ってる知ってる。」
「花園くん、ふられたんだって?」
いつもなら女の子たちが僕の周りに寄ってきてくれるのに
さすがに今日は誰も来てくれない。
駄目だ!僕らしくないぞ!もっと明るく!いつも通りに振舞わないと!
女の子にかっこ良く見られるために努力は惜しまない
こんな時でもだ!
し
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:50:02.76 ID:iGzXeMd/0
花園「やぁ〜、君達。」
数人の女の子の輪に入ったものの……
彼女らの戸惑いの視線を浴びる。
花園「どうしたの?みんな、元気ないみたいだけど」
「え、あ。おはよう!花園君!」 「きゃぁ〜!今日もかっこいい!」
なんとか、いつもの調子に戻ってくれた?みたいだけど
ひそひそ話はまだどこからか聞こえてくる。
「花園君、普通じゃん」 「さすがねぇ、昨日ふられたばかりなのに…もう元気じゃない」
「立ち直りがはやいのね」
花園「くっ…」
思わず、唇をかみ締めた。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:52:34.39 ID:iGzXeMd/0
「どうしたの?花園君」
花園「ごめんね、ちょっとトイレに行ってくるよ」
キュッ キュッ ジャー
水道の蛇口をひねり水を流した。
流れ出る水をただ、ぼーっと見つめる。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:53:42.14 ID:iGzXeMd/0
昨日はあの後、何も食べていない。ずっと部屋に篭りっ放しだった。
『きっとこれは悪い夢なんだ。あの花園聖治がふられるなんてありえない。』
暗い部屋の中で自分にそう言い聞かせていた。
気が付くと、暗かった部屋が明るくなっていて…悪い夢から目覚めることも無く朝が訪れていた。
花園「全然、元気じゃないよ…」
トイレの鏡に映る自分の情けない顔を見て思わず呟く。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 18:56:21.35 ID:iGzXeMd/0
休み時間
橘「さてと」
梅原「お、大将。また先輩と会うのか?」
橘「日々の積み重ねが大事だからね!」
梅原「まぁ頑張ってこいよ!」
橘「それじゃぁ!行ってくる!」
森島「あっ!橘くん!おはよう」
橘「森島先輩!おはようございます!」
橘「あの、昨日は随分と大変だったみたいで」
森島「大変?なんのこと?」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:02:06.40 ID:iGzXeMd/0
塚原「呆れた、告白のことよ」
橘「あ、塚原先輩」
森島「あぁ!あの時は全力で走ったから疲れちゃったよ」
塚原「私の方が疲れたわよ。精神的にね」
橘(確かに塚原先輩は森島先輩がくるまで相手してたり)
橘(色々と大変そうだったなぁ)
橘(それにしても……僕もあんな風に数秒で振られてしまうのかな)
森島「それよりっ!図書室に新しいワンちゃんの写真集が入ったみたいなの!」
橘(そのことは……あまり考えないようにしよう)
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:08:21.89 ID:mPkhizNj0
期待
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:12:50.65 ID:iGzXeMd/0
今日は妙に休み時間が長く感じられる。
いつもなら女の子たちと会話したりしてて
いつのまにか、チャイムが鳴っているのに……
廊下を一人とぼとぼ歩く。
教室にいるとふられた男を哀れむ目線や
変に勇気づけようとしてくる子で息苦しい……
廊下で談笑している女の子の声がふと耳に入る。
「えぇ!あのミッキーが森島先輩に告白したって?」 「うん、昨日の話なんだけどね」
そうか、だから僕はふられたのか。
学内でも有名なイケメンの先輩、そんな彼がよりにもよって昨日、森島先輩に告白しただなんて。
さすがにあの先輩には負けるかな……
認めたくはなかったけど、これで何となくではあるが心にくっついた泥を拭えた気がした。
そう、運が悪かっただけだ。もし、昨日告白したのが僕だけだったなら――先輩はきっと僕を
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:19:18.95 ID:iGzXeMd/0
「でも森島先輩、ミッキーのことフったんだって」
「えぇ!!なんかさすが森島先輩って感じだね」
何だって?御木本先輩がふられた?
そんな馬鹿な!
花園「き、君たち!今の話は!本当なのか!?」
思わず二人の会話に割り込んでしまった。
「本当って…結構、噂になってるけど」 「誰かが偶然にその現場を見たらしいよ」
花園「そんな……どうして……」
「だ、大丈夫?」 「花園くん…だよね?」
花園「あぁ、うん。大丈夫だよ」
花園「いきなりごめんね」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:28:39.72 ID:iGzXeMd/0
教師へ戻ろうとさっき来た道を再びなぞる
どうして?一体何故?
この僕をふって、更に御木本先輩までもふってしまうなんて……
いや、これで証明されたんだ。
森島先輩に相応しい男はこの輝日東高校には存在しないと。
僕と御木本先輩がふられたことによって――
きっと、彼女に相応しい男っていうのは
ハリウッド俳優とか超大金持ちとかそんな類の人たちのことなのだろう。
僕が知る限りで輝日東にそのような人はいない。
森島先輩は僕らにとってあまりにも遠い存在なんだ
よし!何だか元気が出てきたぞ!
相手が悪かっただけ!きっとそうなんだ!
席に着くと同時にチャイムが鳴り響いた。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:34:15.39 ID:iGzXeMd/0
昼休み
花園「さて、今日は食堂で何を食べようかな」
そういって席を立つ。
「花園くん!私達と一緒に食べましょ!」
いつものように女の子たちが誘いにくる。
花園「そうだね♪さぁ行こうか」
「今日は花園くんは何食べるの?」
花園「う〜ん、まだ何も考えてなかったかな」
「私!お弁当作ってきたからよかったら食べて!」 「あ!わたしも!」
これで普段の高校生活に戻った。もう泥のような後ろめたい気持ちは無い。
しえん
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:39:57.77 ID:iGzXeMd/0
食堂
花園「相変わらずここは混むね。」
空いている席がないか辺りを見渡す。
「パンとか買って教室で食べる?」
花園「うん、そうだね。そうしよう。歩かせちゃってごめんね」
その時、耳覚えのある声が聞こえてきた。
森島「駄目よ!橘くん!ちゃんとわんちゃんみたいに食べるの!」
橘「いくらなんでも無理ですよ!両手を使わずにラーメンを食べろだなんて!」
森島「君ならできるって!うふふ♪」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:40:41.63 ID:SS31kd8x0
支援
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:47:58.87 ID:kUKj/9rlO
支援するが
遅い
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:49:06.49 ID:zyVkTzcs0
鼻血視点は珍しいな
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:49:48.42 ID:iGzXeMd/0
気が付くと僕はただひたすら走っていた。
まるで食堂から逃げ出すように
頭の中ではさっきの光景が何回もリピートされていた。
楽しそうにご飯を食べる森島先輩……
そして、その向かいに座っていたのは
知ってる……たしか同じ学年の……
――橘 純一
なんであいつがあそこに!?どうして彼女は御木本先輩でもなく僕でもなく
ハリウッド俳優や超大金持ちでもなく!あいつと!橘純一といるんだ!?
わからない……わからない!わかならない!
妙に粘着質のある黒い液体が胸の奥から染みでてくるような感覚に襲われた。
その黒い液体は体の内側にへばりついて離れようとしない
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 19:57:51.77 ID:iGzXeMd/0
トイレに駆け込んで顔を水で濡らした。
まだ、息は荒く心臓の鼓動が体全身で伝わってくる。
花園「橘純一……どうしてお前なんだ?」
顔を上げ鏡を覗き込む。
前髪は濡れて前に垂れ下がっている。まるで、自分の顔を隠すかのように
水で湿った頬の上からさらに涙が流れた。
泣いた。初めてだった恋愛で泣くなんて
他人をこうも羨ましく妬んでしまうなんて……
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:02:54.58 ID:iGzXeMd/0
トイレに数人の男子が入ってきた。
「ありゃ、はなぢ王子じゃん」 「どうした?またはなぢかい?」プフフ
はなぢ王子なんて呼ばれるのは慣れっこだった。
そんなことにいちいち反応してガミガミ言うなんて全然クールじゃない。
だけど、今日は違った。
花園「うるせぇ!僕に構うなよ!」ドンッ
怒りに任せて個室のドアを思いっきり蹴り上げた。
「ど、どうしたんだよ……」 「花園……ごめん」
「え?」
我に返り自分の失態に気付く。何してるんだ……八つ当たりなんて……
駄目じゃないか!
「ごめん」
一言呟いて教室に戻った。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:09:49.21 ID:1fs4ixk30
なんだかんだ良い奴だな
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:10:38.02 ID:iGzXeMd/0
放課後
桜井「純一〜」
橘「なに?」
桜井「新作のお菓子が出来たんだけど食べに来ない?純一に味見してほしなっって」
橘「梨穂子のお菓子は美味しいけど今日はパスかな」
桜井「どうして〜?暇でしょ〜?」
橘「いいや!違うぞ梨穂子!俺にはビーバー三国志を一巻から読み直さなくちゃいけない」
橘「大事な用事があるんだ!」
桜井「もうっ!それって暇ってことじゃない!純一の意地悪っ!」
橘「そこまでいうなら……いいよ」
桜井「やったー!それじゃっ。部室行こう!」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:17:04.75 ID:5CdsK3uz0
鹵盈惡
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:17:05.54 ID:iGzXeMd/0
花園「橘純一……」
森島先輩という人がいながら……
花園「くっ……もっとあいつを知りたい!」
上崎「おしえてあげようか?」ヒョコッ
花園「ひっ!いつのまに!」
名前は知らないけれど何度か見かけたことのある子だ。
可愛かったから見覚えがある。確か隣のクラスの……
花園「き、きみ名前は?」ニコッ
上崎「上崎です」
花園「そう、上崎さんか。上崎さんは橘純一のこと詳しいの?」
上崎「えぇ、誰よりも」
花園「どうして?」
上崎「教えない」
な、なんだ?この子は……
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:21:15.99 ID:C5K8eeu+O
上崎「CQCの基本を思い出して」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:25:29.94 ID:iGzXeMd/0
上崎「それよりもっ」
花園「うっ」
上崎「知りたいんでしょ?橘くんのこと!」
花園「うん……」
上崎「それじゃっ、ついてきて!」
茶道部
橘「うんうん」パクパク
桜井「ど、どうかな?」
橘「美味い!前より腕あがってるんじゃないか!?」
桜井「そ、そうかなぁ」モジモジ
上崎「あの子は桜井梨穂子、橘くんの幼馴染なの」
花園「なるほど、それであんなにも親しいのか」
橘「それじゃっ、僕はこれで〜」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:29:53.29 ID:iGzXeMd/0
花園「おい、そっちは校門じゃないけど?橘純一は何処へ向かっているんだ?」
上崎「水泳部よ」
花園「どうしてまた」
上崎「ふふっ、橘くんは女子水泳部を覗き見するのが趣味なの♪」
花園「なんて……ハレンチな」
プール
七咲「先輩……とりあえず、そこに正座」
橘「う、うぅ…」ショボーン
花園「早速、見つかってるみたいだけど?」
上崎「大丈夫♪いつものことだからっ」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:30:50.88 ID:zyVkTzcs0
ここでりさちゃんの出番
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:33:58.84 ID:iGzXeMd/0
七咲「はぁ…前にもいいましたよね?ここは放課後水泳部以外立ち入り禁止なんです」
橘「はいぃ…」ショボーン
七咲「いいですか?今度、覗いたら許しませんからね!」
橘「そ、そんな……それだと、もう七咲の水着姿みれないじゃないか」
七咲「なっ/////」
橘「しまった!つい口が滑って!」
花園「なんなんだよ……」
上崎「橘くんのあぁいう素直なところがいいんです!」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:34:20.94 ID:mPkhizNj0
ちょおま含めて先生ともフラグたってないかなー?
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:36:50.05 ID:iGzXeMd/0
花園「それにしても……」
女子水泳部の練習風景なんて滅多にお目にかかれない
上崎「きゃっ!ちょっとハナヂ!」
花園「え?あぁ!これは!その!」
塚原「何してるの?あなた達」
上崎「まずい!撤退!」グイッ
花園「え?ひぃ!」
タッタッタッタ
花園「危なかった……」
上崎「静かに、橘くんが出てきた!」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:41:20.28 ID:iGzXeMd/0
橘「ふぅ……さて帰ろうかな」
橘「あっ」
タッタッタッタ
橘「絢辻さん」
絢辻「あら、橘くん」
橘「またまた重そうなものを……手伝います」
絢辻「いつも悪いわね♪橘くん」
上崎「うんうん、橘くんは優しい!」
花園「」
上崎「あぁいう優しい人に女の子は弱いのよ」
上崎「もしかすると、森島先輩もそうだったり」
花園「えっ」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:42:54.16 ID:iGzXeMd/0
ちょいと飯食ってきます
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:50:09.40 ID:/tIYWMAv0
ほ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 20:51:47.27 ID:mPkhizNj0
★お食事代行始めました★
お腹が空いたけど食べるものが無い、一杯食べたいけどもう食べれない、そんなときに!
フードファイトで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに食事をしてくれます!
箸も必要もありません!マイ箸持参でスタッフがあなたの周りの食べ物を無差別に食べまくります!
1時間\1200〜 24時間営業 年中無休!
,. -──-.. 、
,. . : :´: : : : : : : : : : : `丶、
, . :´: : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ`ヽ、
/: : : : : /: : :/: : : :.|:\\: : : : :\\\
/:/: : /: : /: : :/: : l: : :ト、: :\\: : : : :\ヽイ_
/:/: : /: : /: /:/l.:.:.十 十:メ、:.:ト、:\: :\ >イ
〃: : /: :ィ´:/://: : :ノ: :/ `ヽ:|: :>:ミミヽ>: } あ
{://:.i: :/ l:./:// l:/l :/ |: : : /: ミミミ :: :ヽ l
i:/.:.:.l: :l:/ ,r=≡= |: : /:/: ハ V: : : } ん
|:ハ::l:.:.ハ r≡ ''''''' |: /:/: / ノハ: ::/
}: ハ ′ |/:/:.:.l: イ: : :V
i: : :{ r─ 、 /: : :l: i:|: : :〈 お食事代行では同時にスタッフも募集しています
o iハ.小 ヽ ) イ:/: : ハ:l:|: ト、:.\ 胃袋に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
( ⌒⌒ ) ヽ: :> イ |: : :i \: : , ´ ̄ 食事をするだけの簡単なお仕事です!
{: : : : } |: : : :`ニニ ´ ノ|: : :l / / / . :
ノノノ ,r|: :/::/ イ`7´`X´ |: : :l/ / / . : :
/ ) / / |:/::/ i i: { ノ::::.\ |: : :l / / /: : :
/ ) ′ :.:/ i: レ':::::ハ::::::|: : 〃/ /: : :
/ i |/ . ヽ \:/ レ::|: :/ / /: :
ノ | : \ \ j / / / V: /
. : \\, / / V}
'. j \/ / リ
これはホモ展開だな
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:02:15.15 ID:/tIYWMAv0
ほ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:03:30.91 ID:iGzXeMd/0
夕日が校舎を赤く照らしている。噴水の近くで一人座ってただぼーっとそれを眺めていた。
花園「吹奏楽部、サボっちゃったな」
生まれて初めて部活をサボった。でも、その罪悪感より未だに体の内側にへばりつく
得たいの知れない気持ちのほうが強かった。いずれ自分を駄目にしてしまうんだろう
何の根拠もないがそう思えた。
『あぁいう優しい人に女の子は弱いのよ』
彼女の言葉をふと思い出す。昔から女の子に喜ばれるようなこと
かっこよく見えるようなことは進んでやってきた。
――だけど
花園「優しい人……なんて一度も言われたこと無かったな」
他にも色々橘純一について聞いたが彼女は答えなかった。
自分で見つけろとのこと
花園「なんだったんだろあの子」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:08:09.13 ID:SS31kd8x0
橘もてすぎ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:08:46.79 ID:/tIYWMAv0
裡沙ちゃんとしては橘さんの周囲にいる女を誰か一人でもハナヂが持って行ってくれれば、という感じか
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:12:24.48 ID:iGzXeMd/0
次の日
橘純一について徹底的に調べ挙げるためにあいつの周辺を洗うことにした。
梅原「お、はなぢ王子」
花園「そのあだ名やめてくれないかな……」
梅原「それで?王子様が何の用かな?」
花園「橘純一について!教えてくれないかな!」
梅原「さては、恋敵を潰そうと考えてるな?」
花園「そういうんじゃなくて!ほら、橘純一ってみかけによらず結構女の子と仲がいいだろ?」
梅原「良く知ってるな〜。ま、俺から言えることは」
花園「」ゴクリッ
梅原「ずばりっ!いいやつ!」
花園「はい?」
花園「ほかには?もっと具体的に」
梅原「ほかって……そうだ!俺じゃなくて橘の妹に聞いたらどうだ?」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:20:03.98 ID:iGzXeMd/0
美也「えぇ!?お兄ちゃんについて?どうしてまた」
花園「この通り!お願い!」
美也「う〜ん。お兄ちゃんはスケベで家ではずっとごろ〜んってしてるかな」
花園「それだけ?」
美也「うん!それだけ♪」
――
―
桜井「純一はねぇ、う〜ん、頼りがいがあるかなっ」
花園「頼りがい……ですか」
桜井「うん♪昨日も新作のお菓子の味見してくれたし!」
――
―
棚町「真面目なところじゃない?一途っていうか」
棚町「たまに妙に真剣になるのよね〜。そのギャップかな」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:22:03.56 ID:mPkhizNj0
一途……?
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:23:55.63 ID:AokLC8la0
ウェーイ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:24:27.93 ID:/tIYWMAv0
下半身の欲望に一途だよな
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:29:55.34 ID:iGzXeMd/0
放課後
疲れた……一日中、校内を駆け回ってたからね……
部活の練習も終わり、昨日と同じように噴水の近くに座り込んでいた。
今日取った橘純一に関するメモにさっと目を通す。
なんとなく橘純一の人物像が見えてきたがそれ以上、特に思うことは無かった。
花園「なんでこんなことしてるんだろ?」
メモに向かって一人呟く。
森島先輩にふられて以来、自分は変わってしまった。
女の子たちにちやほやされても何も嬉しくない。
いつものような笑顔もできなくなった。
どれだけ楽しく振舞おうとしてもどこか引きつる。
花園「あぁもう!僕らしくないぞ!しっかりしろ!花園聖治だろ!?」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:36:32.53 ID:iGzXeMd/0
絢辻「ちょっと」
振り向くと絢辻詞が立っていた。
成績も優秀でルックスもいい。そして穏やかな性格。
二年生で彼女を知らない人なんて誰もいなかった。
そんな彼女もまた橘純一と親しい。
花園「な、なんでしょう?」
今の独り言……聞こえてたかな?
絢辻「あら、花園君。もうすぐ下校時刻よ」
花園「わざわざそれを言いに?」
絢辻「たまたま見かけたから、もう残ってる生徒は私達だけよ?」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:41:07.86 ID:iGzXeMd/0
花園「こんなに遅くまで何してたんですか?」
絢辻「実行委員の仕事よ」
絢辻さんは確かクラス委員だったはず 掛け持ちなんて……すごい
花園「あ、そうだ!絢辻さんって橘純一と親しいですよね?」
絢辻「親しいというより、同じクラスね」
花園「彼のこと色々教えてくれませんか?」
絢辻「いいわよ」ニコッ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:43:45.91 ID:/tIYWMAv0
橘さんのことを調べ続けていたせいで、ハナヂ王子は
「森島先輩にフラれたショックでホモに目覚めた」という噂が流れるのであった
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:44:35.91 ID:iGzXeMd/0
花園「なるほど……」メモメモ
絢辻「どうして橘君のこと調べてるの?」
花園「それは……」
絢辻「森島先輩と仲がいいから?」
花園「ま、まぁ……それもあるけど」
絢辻「そう、花園くんの噂本当だったんだ」
花園「告白のことですか」
絢辻「えぇ、もう全校生徒が知ってるじゃないかしら」
花園「とほほ……」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:50:15.45 ID:iGzXeMd/0
花園「でも、自分でもわからないんです」
絢辻「なにがかしら?」
花園「橘純一について調べてどうなるのか……」
花園「どうすればいいのか……」
絢辻「そうねぇ、花園君に無くて橘君にあるものを探してるんじゃないの?」
花園「僕に無くて、橘純一にあるもの?」
絢辻「そう、花園君もそれを手に入れれば、橘くんのように森島先輩と仲良くなれるって」
絢辻「そういうことじゃないかしら?」
花園「では!僕に無くて彼にあるものって!?」
絢辻「ちゃんとメモを見たらわかるんじゃない?」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:51:44.14 ID:SS31kd8x0
変態度
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:52:40.64 ID:/tIYWMAv0
欲望に素直
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:53:29.55 ID:mPkhizNj0
そら羞恥心のなさよ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:54:44.23 ID:3yIS9P8M0
主人公の位置
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 21:59:01.80 ID:iGzXeMd/0
メモをもう一度読み返すもいまいちぴんとこない
花園「う〜ん……」
絢辻「どう?」
優しさ、素直、頼りがい……
――もしかして
花園「どれも……僕には無いものなのかも」
ただ女の子に好かれるためだけにがんばってきた。
そこに相手を思いやる気持ちなんて端からなかったのかも……
――結局は、自分のため
花園「自分のことしか考えてなかったんですね。僕は」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:00:42.00 ID:4SmcQMqY0
橘さんは欲望全開だと思う
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:08:57.05 ID:iGzXeMd/0
花園「他人から自分がどう見られるかしか考えてませんでした」
花園「でも、今までその生き方が当たり前だった僕には……」
花園「どうしてそういう風にしか物事を考えることができないのかわからない……」
絢辻「多くの女の子からモテるって言うステータスが欲しかったから」
花園「え?」
絢辻「無理にでも明るく振舞って、好印象を与えて」
絢辻「自分の存在を確かな者にしたいから」
絢辻「あなたのその生き方、あたしは否定しないわ」
絢辻「あたしもあなたのその気持ちなんとなくわかるし」
花園「絢辻……さん?」
絢辻「でも、変わりたいんなら私はそれはそれで応援するわ」ニコッ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:15:55.07 ID:iGzXeMd/0
一瞬、絢辻さんがまるで別人のように鋭く感じた。
しかし、これで自分の目的を見出すことができた。
変わるんだ。自分を変えていくんだ。
花園「ありがとう。絢辻さんに相談して本当によかったよ」
絢辻「これくらいのこと、またいつでも相談してね」ニコッ
体の内側にへばりついた違和感は気が付くと無くなっていた。
絢辻「そうまでして、森島先輩に好かれたいのかしら?自分を変えてまで」
絢辻「あたしは何が何でもこのスタイルでいく。そっちのほうが都合いいし」
し
し
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:27:23.60 ID:iGzXeMd/0
次の日
梅原「気をつけろよ〜大将」
橘「花園聖治のこと?」
梅原「なんでそれを!」
橘「昨日、美也から聞いたよ」
橘「僕のことについて教えてくれって」
梅原「俺も聞かれたんだぜ?」
棚町「ちなみにあたしも」
橘「う〜ん…どうしてだろ?」
梅原「決まってるだろ!森島先輩の件で恨みかったんだよ!」
橘「そんなぁ!」
梅原「さっさと潰さないと取り返しのつかないことになるぞ〜」
橘「潰すって……」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:31:01.02 ID:iGzXeMd/0
突然ですが、ここで分岐
1.絢辻さんEND
2.上崎さんEND
3.誰ともくっつかないEND
4.鬱END
5.その他、希望のヒロイン ただし男だと安価下
>>75
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:32:15.85 ID:mPkhizNj0
ハーレム
橘さん視点なら2
鼻血王子視点なら5で田中さん
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:33:38.01 ID:aVB6E/MnO
取り巻き
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:33:48.66 ID:dhTxxPoR0
kskst
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:33:53.03 ID:uurCaFsn0
全部やろう(提案)
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:33:53.62 ID:/6i0RTDa0
5姉辻
3
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:35:02.61 ID:iGzXeMd/0
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:35:46.84 ID:mPkhizNj0
ハーレム
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:35:55.73 ID:/6i0RTDa0
誰視点なのさ
5.響ちゃん
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:36:27.04 ID:iGzXeMd/0
ハナヂ王子視点です
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:36:29.17 ID:/6i0RTDa0
5姉辻
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:36:51.33 ID:cGx/xjEbO
視点がわからんと……
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:38:08.40 ID:iGzXeMd/0
ID:/6i0RTDa0 ごめんね 説明不足だったからもっかい
ハナヂ視点で再安価……
別に姉辻さん嫌いじゃないから!
>>90
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:38:23.05 ID:dhTxxPoR0
これは上手い具合に需要無い同士がくっついたな
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:38:54.43 ID:mPkhizNj0
3か4がいいなー
安価st
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:39:31.16 ID:4SmcQMqY0
kskst
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:39:40.73 ID:vQWIZpnk0
1
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:39:42.77 ID:/6i0RTDa0
5姉辻
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:41:19.92 ID:ffpDNu6Y0
終了
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:43:25.18 ID:mPkhizNj0
ID:/6i0RTDa0頑張るな
てか安価なしでいいだろ
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:44:16.68 ID:iGzXeMd/0
把握しました!
ハナヂ嫌われすぎwww
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:50:20.74 ID:iGzXeMd/0
――相手を思い遣る
もう一度、森島先輩に会おう。
初めからやり直すんだ!新しい花園聖治として!
花園「あ、あの……森島先輩」
森島「えっと〜。君だれ?」
花園「え?」
森島「ごめんね、思い出せなくて」
花園「花園聖治です!前に手紙を渡した!」
森島「あぁ」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:51:56.61 ID:5CdsK3uz0
なんで安価するん・・・
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:53:59.45 ID:fj4GtObW0
終わったら俺×ロリ辻さんルートオナシャス
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 22:55:48.20 ID:iGzXeMd/0
森島「あの時の!」
残酷だった。あまりにも報われない仕打ち
一週間、頭を抱え込んでようやく完成したラブレター。
そこに綴られた言葉は何一つ彼女には届いていなかったのだ。
花園「やっと、思いだして……くれましたか」
森島「それで、何の用かな」
花園「いえ!コレと言って用はないんですけど」
花園「少し、お喋りでもどうかなと思いまして」
森島「そう、でもごめんね?」
森島「今から橘くんと会う約束してるの♪また今度ね」
花園「そんなっ!先輩!」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:02:33.40 ID:iGzXeMd/0
内側にへばりついた黒い液体は拭い去れた。
しかし、こんどは胸に大きな穴が開いたような感覚が……
一日中、思考は停止。ずっとぼーっとしていた。
いつもなら終始笑顔でいることを心がけていた
が、そんなこともお構いなし。
放課後
噴水の水面に写る自分の顔を眺めいていた。
花園「もう、諦めるしかないのかな?」
橘純一と森島先輩が楽しそうに談笑している姿がふと思い浮かぶ。
すると急に目頭が熱くなってきた。
花園「諦めるしかないよね?」
一粒のしずくが零れ落ちて水面に写る顔を揺らした。
大将は敵が多いな
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:06:55.51 ID:iGzXeMd/0
絢辻「そろそろ下校時刻」
また、後ろから声が聞こえる。
泣き顔を見られるのが恥ずかしくて振り向けない。
花園「今日も実行委員の?」
絢辻「えぇ、もう終わったけどね」
花園「お疲れ様です」
絢辻「森島先輩に会ったの?」
花園「うん……」
絢辻「……うまくいかなかったの?」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:12:51.08 ID:iGzXeMd/0
花園「それは……」
絢辻「とりあえず、下校時刻だから」
河川敷
今日の出来事を絢辻さんに話した。
絢辻「そう……」
花園「完敗かな、認めたくないけど」
絢辻「諦めちゃうの?」
花園「」
ここで素直にうんと言えば楽になるのだろうか?
それともしぶとく森島先輩にアタックし続けるべきなのだろうか?
絢辻「泣いてたでしょ?」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:13:33.71 ID:jD4KtAwN0
まぁ絢辻さんは俺のだけど
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:17:56.22 ID:iGzXeMd/0
花園「え?」
絢辻「ごめんね、ちょっと泣いてるところ見えちゃって」
わざわざ、泣き止むまで待っていてくれたのか……
花園「恥ずかしいな……鼻血が出たときより何倍も」
絢辻「以外だわ、恋愛事で花園君が泣いちゃうなんて」
花園「自分でもそう思う」
絢辻「でも、それって花園君が変わった証拠なんじゃない?」
絢辻「花園君はこの恋を通して自分を見つめなおして変わることができたのよ」
花園「変われたのかな?本当に」
絢辻「私はそう思う」ニコッ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:18:36.04 ID:SS31kd8x0
姉辻ならお似合いかも
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:21:49.61 ID:iGzXeMd/0
帰り道
絢辻「電車で来てるんだ」
花園「少し遠いから、でも駅から学校は近いし」
その時、前方からもの凄い勢いで犬が走ってきた。
今にも飛びついて噛み付いてきそうだ。
……これはまずい
花園「絢辻さん!ここは僕に任せて!」
絢辻「え!でも!」
花園「さぁ!こっちだ!」
犬をこちらにおびき寄せる
ところが……
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:26:39.76 ID:iGzXeMd/0
バッシャーン
絢辻「花園君!」
勢い余って河川敷を下りすぎて川へ飛び込んでしまった……
絢辻宅
幸い絢辻さんの家は河川敷から近かったらしくシャワーを貸してれた。
花園「な、なんと……お礼を言ったらよいのか……」
絢辻「本当にびっくりしちゃった。怪我はない?」
花園「うん、シャワーを浴びたときにチェックしたけど。少し擦ったくらいだったよ」
絢辻「」チラッ
絢辻さんは妙に時計を気にしていた。僕はそれを早く帰って欲しいのだろうと察した。
花園「本当にありがとう。このお礼は後日ちゃんとさせてもらうよ。それじゃ」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:31:31.77 ID:iGzXeMd/0
花園「ふぅ…」
絢辻さんの家を出てため息をつく。
彼女を助けるつもりが逆に助けられてしまうなんて……
縁「あれ?あれれ…」
さて、帰るかと踵を返した直後自分を凝視する女性に気付く
綺麗な人だな、それにどこかで見たような……
縁「今、この家から出てきた?」
花園「はい?」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:37:58.53 ID:venWfXF+0
鬱だと誰が鬱になるんだ?
ハナディーがどうなろうと
しったこっちゃないぞ?
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:38:05.55 ID:iGzXeMd/0
縁「この家から出てきたよね?」
花園「え、まぁ……そうですけど」
すると、彼女は僕の両手をぎゅっと握って満面の笑みで顔寄せてきた。
縁「もしかして!つかさちゃんのお友達!?」
つかさちゃん?もしかして絢辻さんの親戚?
花園「はい、一応というか」
さらに手に力が入る。
縁「やっぱりそうなんだ!姉の留守中に男の子を家に呼ぶなんて!あの子も隅におけない子ね♪」
花園「姉って絢辻さんのお姉さんなんですか?」
縁「絢辻縁っていいます!」
花園「ぼ、僕は花園聖治といいます。妹さんとは」
話を遮断して彼女はそのまま僕をひっぱる。
縁「つかさちゃんとはどういう関係なの?とりあえず♪もっかい上がって♪」
花園「え?ですが!」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:42:13.63 ID:iGzXeMd/0
再び絢辻宅
縁「つかさちゃんただいま〜♪」
絢辻「おかえり…って」
僕を見て絢辻さんの顔色が明らかに変わった。
絢辻「ごめんね!ちょっと待っててね!」
そういって絢辻さんは姉を引っ張っていった。
――
―
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:45:46.85 ID:iGzXeMd/0
帰り道
結局、追い返されるような形で彼女の家を後にすることになった。
森島先輩のことは諦めるか否か
そんな事を考えてとぼとぼと歩いてると後ろから気配を感じた。
振り向くと縁さんが着いてきていた。
縁「ちょっと、お話できない?」ニコッ
し
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:51:18.86 ID:iGzXeMd/0
花園「なんでしょうか?」
縁「ごめんね〜、なんだかドタバタしちゃって」
花園「いえ、謝ることでもないすし」
縁「それで!改めて聞くけど♪つかさちゃんの彼氏?」
花園「いえ、友人です」
縁「そう、そっか」
縁「これからもつかさちゃんをよろしくね?」
縁「あの子ってああいう性格でしょ?だから、お友達がいないんじゃないかなって少し心配で」
ああいう性格?他人にやさしすぎるということだろうか
花園「心配しなくても妹さんは高校生活十分うまくやってると思います」
縁「あら、意外ね♪」
意外だろうか?
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/10(月) 23:52:35.02 ID:SS31kd8x0
友人?
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:00:18.20 ID:cj3dbrct0
放課後
噴水の近くで座り込みぼーっとするのがすっかり日常になってしまった。
前の自分ならこんなこと絶対許さないだろうね。
絢辻「昨日はごめんなさい」
花園「いやいや、こちらこそシャワーなんか借りちゃって」
『あの子ってああいう性格でしょ?だから、お友達がいないんじゃないかなって少し心配で』
昨日、縁さんが言ってた言葉を思い出した。やっぱり変だ。性格に難があるようには見えない。
花園「そういえば、お姉さん凄く心配してたみたいだけど」
絢辻「心配?」
花園「ああいう性格だから友達がいないんじゃないかって」
絢辻「そう…」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:03:17.87 ID:cj3dbrct0
絢辻「聞いちゃったんだ……」
明らかに声が今までの絢辻さんと違う……
身の危険を感じたのか自然と一歩後ろに下がった。
花園「絢辻……さん?」
グイッ
思いっきり制服のネクタイを掴まれた。
絢辻「ちょっと来て」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:03:46.24 ID:ibmRN2Td0
これって橘さんはラブリールートってことでいいの?
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:07:41.71 ID:cj3dbrct0
神社
絢辻「それで?他には?」
花園「いや、他には何も……」
絢辻「そう……」
絢辻「あたしが学校で猫被ってるだなんて言いふらしたら……」
絢辻「消しちゃうわよ?」
なんと恐ろしい……これがあの絢辻さんなのか?
いや、ちょっと待てよ?今、なんて
花園「猫被ってる?どういうこと?」
絢辻「え?」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:14:26.25 ID:cj3dbrct0
絢辻「ちょっと!あたしの性格が学校と家では違うって聞いたんでしょ?」
花園「ひっ!き、聞いてません!そんなこと!」
絢辻「ちっ……どうして、あの人は」
花園「あ、あの」
絢辻「さっきも言ったけどこのことは他言無用で」
絢辻「それともうあたしとは関わらないで!」
そんな……こうも簡単に交友関係が断ち切られてしまうなんて……
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:20:58.91 ID:cj3dbrct0
帰り道
ちょうど駅に着いた時だった。
縁「あ!えっと!花園君?」
あぁ……
花園「昨日はどうも……あはは」
縁「あれ?昨日に比べて元気ないみたいね♪」
あなたのせいです
縁「ちょうどよかった!昨日は全然、話聞けなかったから!ちょっとそこの喫茶店にでも」
いきなり二人で!?でも、とても綺麗なお姉さんだし……
花園聖治としては悪くない!
花園「はい!是非行きましょう!」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:29:00.26 ID:cj3dbrct0
喫茶店
花園「それにしても……」
縁「大丈夫大丈夫♪私のおごりだから」
いやそうじゃなくて
どうして僕とそんなにも話をしたいのだろう?
花園「あの、僕と何を話したいんですか?」
縁「学校でのつかさちゃんのことよ♪うまくやってるんでしょ?あの子」
不思議だ。そんなこと僕に聞かなくても本人に聞けば済む話なのに
花園「でも、それなら本」
縁「つかさちゃん、学校のこと何も話てくれないの」
また、話を遮るかのように……この人は
花園「そうだったんですか」
縁「どうしてかしら?おしゃべりもあまりしてくれないのよ」
縁「そんなことより!話聞かせて!」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:33:07.71 ID:cj3dbrct0
どうして?
そんなの……
――嫌われているからじゃないのか?
だけど、こんなこと直接、本人にいえるはずがない……
そういえば、絢辻さんは縁さんのこと『あの人』って言ってたな
相当、嫌われているんじゃないのかこの人……
花園「妹さんは実行委員をしてて」
僕は知っていることを全て彼女に語った
――今日のことも
しえ
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:39:22.36 ID:cj3dbrct0
花園「だから、僕、絢辻さんの友達では無いんです」
縁「そう……だったんだ」
縁「何かごめんね!」
花園「いえ、ただ……」
花園「どうして、妹さんは」
縁「わかんないな〜。もしかして私、嫌われてるのかも!なんて♪」
もしかして、疎んじられていることに気付いているのではないのか?この人
縁「花園君も、私とあまり関わらない方がいいかも!」
わざと明るく振舞ってるそんな気がする。
前までの僕みたいに
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:44:10.89 ID:cj3dbrct0
花園「何か思い当たる節とかないんですか?」
花園「妹さんに避けかれるような何かをしたとか」
縁「ないと思うんだけどな〜」
縁さんに追求しても意味は無いだろう……
きっと絢辻さん自身が何か嫉妬心のようなものを抱え込んでいるのかも
『自分の存在を確かな者にしたいから』
『あなたのその生き方、あたしは否定しないわ』
そうか……そういうことか!
し
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:49:03.13 ID:cj3dbrct0
放課後
今日も部活が終わり噴水の近くで校舎を眺めていた。
いつものようにただ、ぼーっとそこに座っているわけではない
待っているんだ。彼女を……
実行委員の仕事が終わったのか絢辻さんが校舎から出てきた。
僕の方へは見向きもしないで淡々と歩く。
花園「待って!」
僕を通り過ぎた辺りで彼女に声をかけた。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:54:01.95 ID:cj3dbrct0
絢辻「関わらないでって言ったでしょ?」
絢辻さんは背を向けたままだ。
花園「昨日、またお姉さんと話したんだ」
絢辻「それで?」
花園「僕は絢辻さんのおかげで変わることができた!だからっ」
絢辻「あたしは変わらない!」
ピシャリッと僕の言葉はあっけなく遮られた。
絢辻「この生き方が一番なの!あたしにとって」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 00:58:43.03 ID:cVjbApix0
正直、鼻血が滅茶苦茶ウザイな
姉辻さんじゃなくて絢辻さん√に
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:02:02.80 ID:cj3dbrct0
花園「そんなことしなくても……」
花園「誰も君を見落としたりなんかしない!」
絢辻「嘘ね……誰も家族でさえあたしを見てくれなかった」
絢辻「あの人が全て持っていってしまったの!」
絢辻「あたしの思いも知らないで!いつものん気に……」
絢辻「つかさちゃん…つかさちゃんて……」ウルウル
絢辻「ばかみたいに……」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:02:50.32 ID:U+RNpklY0
これはハナヂじゃないな
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:11:42.71 ID:cj3dbrct0
何も言い返せない。
彼女の苦しみの原因は姉にあるのはわかってた。
誰も悪くない……誰も傷つく必要なんてないんだ……
花園「……」
絢辻「ありがとう、こんなこと言ってくれあのあなたが始めてだわ」
花園「それじゃぁ!」
絢辻「だけど、これ以上、私とあの人に関わらないでね」
振り向いてそういうと、彼女はまた歩き始めた
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:19:12.58 ID:cj3dbrct0
振り向いた彼女はいつもの優しい絢辻さんだった。
もう、鋭い彼女を見ることは無いのだろう。
その後も放課後に絢辻さんを見かけたが
どれもいつもの絢辻さん。
声をかけても あの事はまるで無かったかのように振舞われる。
支
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:24:06.97 ID:cj3dbrct0
帰り道にまたばったり縁さんにあった。
縁「久しぶり!花園君」
なぜだろう?彼女の無邪気の顔を見て僕は突然泣き出した。
高校二年にもなって大泣きだ。周囲の目も気にせず
ただ、泣いた。
縁「ちょっと!大丈夫?」
驚いた彼女は駆け寄って背中を摩ってくれた
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:27:49.14 ID:cj3dbrct0
河川敷
花園「ごめんなさい……ごめんなさい…」
もう謝ることしかできない……
本当の絢辻さんを殺してしまったのだ。
自分のせいで……
あの日のあまりに軽率な行動のせいで……
縁「ねぇどうしたの?」
花園「あなたに合わせる顔なんてないです……」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:33:02.48 ID:XfwfCZcE0
支援
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:34:30.31 ID:cj3dbrct0
ギュッ
彼女は泣きじゃくる僕を突然抱き寄せた。
縁「つかさちゃんのことで泣いてくれているのね」
縁「ありがとう」
花園「ごめんなさい……仲直りしてほしくて……でも」
縁「あの子は大丈夫よ?もちろん私も」
縁「これからももっと強くなる」
縁「そして、自分なりの幸せを見つけるわ!」
花園「そ、そうでしょうか……」
とても希望のある言葉だった。同時に無責任だとも思えた
縁「うん♪つかさちゃんのおねえちゃんのあたしが言うんだから間違いない♪」
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:36:15.71 ID:fB7W5gQZ0
ん? よく考えるとこれ、絢辻さんと結ばれたらハナヂ王子が義理の兄になりかねないのか
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:43:59.13 ID:cj3dbrct0
花園「とても楽観的ですね……」
縁「幸せのあり方なんて人それぞれなのよ」
縁「私は今でも幸せだと思う」
縁「だって、これ以上の幸せを知らないんだもん」
縁「つかさちゃんもきっと同じ考えだと思うな」
ようするにこれ以上この件に関しては干渉するなということか……
絢辻「あら、花園君」
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:51:03.69 ID:cj3dbrct0
花園「絢辻さん……」
縁「あら、つかさちゃんお帰り」
絢辻「二人で何してるの?」
縁「花園君がつかさちゃんのために泣いてくれたのよ♪」
全く……この人はなんてことを
絢辻「花園君、ちょっと」
そういって僕を縁さんから遠ざける
花園「ごめんなさい!もう関わらない約束だったよね」
絢辻「前のことは撤回するわ。あたしはこれからもこの先も変わらないから」
絢辻「あと、あの人のことよろしく」
花園「え?」
絢辻「家でうるさいのよね。あんたの話ばっかりで」
絢辻「よほど気に入られてるみたいね」
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 01:57:41.69 ID:cj3dbrct0
この絢辻さんは……
今しかない!ちゃんと謝るんだ!
花園「この間はごめんなさい!無責任なこと言って!」
絢辻「そのことはもういいから……」
絢辻「あの人、大学でも友達いないみたいなのよね」
花園「もしかして、仲直り」
絢辻「ちがう!話相手がいないとあたしが相手しなくちゃいけないでしょ?だからよ!」
花園「それなら!この僕!花園聖治に任せて!」
絢辻「はぁ…あなた……優しいのね」
その時、ドクンと心臓が大きく鳴った。
生まれて初めて言われた言葉だった。
橘純一にあって僕には無かったもの……
支援
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 02:02:30.19 ID:cj3dbrct0
縁「ねぇ!私も仲間に入れてよ!」
しびれを切らして縁さんが走ってきた。
『幸せのあり方なんて人それぞれなのよ』
ぼくたちの関係は歪んでいびつかもしれない
だけど、そこにだってきっと幸せある。
――だって
縁「ねぇ、花園君!今度の創設祭私も見に行くんだけど一緒にどう?」
花園「もちろん!よろこんで!」
縁「一緒につかさちゃんを見よう♪」
絢辻「他の人に迷惑かけないようにね。花園君も見張っててよ?」
――今、僕は幸せだから
おわり
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 02:03:42.02 ID:L/nqWVPX0
上崎はいらない子
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 02:06:10.10 ID:cj3dbrct0
なんとか終わった…
最期まで見てくれてありがとう
橘は森島先輩とくっつきました
たまにはハナヂ王子が活躍しても…いいよね?
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 02:10:00.96 ID:8p2LAEwB0
おつ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 02:09:59.53 ID:fB7W5gQZ0
よし、あとミッキーは黒沢さんとくっつけば問題無いな
王子良い仕事した
乙
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 02:14:32.63 ID:cj3dbrct0
あんまり矛盾は出ないようにしたけど
質問あればお構いなしにどぞー
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 02:27:30.48 ID:ibmRN2Td0
安価取った甲斐があったよありがとー
ハナヂの裡沙ちゃんルートが想像できないけどどんな感じだったんです?
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 02:52:21.00 ID:cj3dbrct0
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 04:02:51.00 ID:cj3dbrct0
水とんくらった…
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 04:05:18.35 ID:cj3dbrct0
>>152 二人で橘のこと徹底観察
ハナヂはそれで得たことを生かして
ラブリーにアタック!アプローチ!
スト子も初めは協力的だったが
ハナヂの行動は橘の恋の妨げになると
感じる
だけど、ハナヂの気持ちも考慮してあげたい!スト子は葛藤する
ハナヂは泣きじゃくるスト子を押し退けてそれでもラブリーにアタック!
結果失敗する
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 04:06:38.72 ID:cj3dbrct0
>>155 ハナヂは鬱
スト子は橘の恋敵がいなくなったと喜ぶべきだが素直に喜べない
お互い、恋愛に対する一途さに共感していたから
ハナヂ、自分を気遣ってくれるスト子に心揺れるも戸惑う
スト子も同時に橘の存在がありながら
ハナヂに対する好意にとまどう
ついに二人はラブリーと橘が付き合ったことを知り号泣する
そして、泣きじゃくるハナヂにスト子が言う。誰よりも一途で素直なあなたを私は知ってる、同じく自分もだとハナヂも言う。みたいな感じです
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 04:08:05.97 ID:ibmRN2Td0
挿すがは橘さんのことをを一番に考える裡沙ちゃんやでぇ……
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 04:10:40.39 ID:cj3dbrct0
忍法帳しんで
なかなか書き込みできなかったでごさる
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 04:12:37.29 ID:ibmRN2Td0
×挿すが
○流石
どんな変換だよ……教えてくれてありがとう
姉辻さんにももっと人気出てほしいのに同志が少ない
それでもスト子は大将のストーカーが一番似合うんや……!
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/11(火) 04:14:55.29 ID:cj3dbrct0
>>159 正直、安価が意外すぎて
内容考えるの大変だった(笑)
意味不明な点あったら
できるだけ答えます
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
>>161 不明とかはないよーもしあっても勝手に解釈するからだいじょぶ
こんなハナヂならお宝本を大量に持っててもおかしくないと感じたし
姉辻さんはちょと難しかったかなとも思ったけど違和感無かったし良かった
安価じゃなくてもまた読みたいって思った