1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
スレ立て代行です。ではどうぞ。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:36:25.25 ID:ft9byXCS0
違うんよ。主の忍法帳レベルが足りんのよ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:36:30.51 ID:ft9byXCS0
スレ立て代行を依頼したものです
・禁書のSSです
・オリキャラメインです。勝手に設定した能力者が出ます。
・原作は読んでません。細かい設定はよくわかりません。
・アニメのレールガンまでは見ました。禁書の2期は視聴中です。
・キャラが崩壊してるかも知れませんがご容赦を
以上です。始めます
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:36:39.30 ID:ft9byXCS0
(学園都市 とある公園)
??「いやー、ここが学園都市か。やっと着いたぜ」
自動販売機(バチッ!、ジーガー…、ゴトン)
??「ってーと、とりあえずどこ行きゃいいのかね…お?なんか自販機にケリ入れてる人が…」
御坂「…」
??「あの人は確か…。おーい!!」
御坂「…?(誰よアイツ…見ない顔ね…)」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:36:42.72 ID:ft9byXCS0
??「いやいや、そこにいらっしゃるのは学園三位の能力者、(超電磁砲:レールガン)こと御坂美琴さんではないでしょうか?」
御坂「だったら何よ…サインならお断りよ」
??「いやいや、おれも運がいい。学園に来ていきなり会えるとはねえ…」
御坂「(何よ、ファンか何か?シカトするに限るわね…こういうのは)」
??「いやどうも、おれは詠矢…詠矢空希(ヨメヤ ソラキ)ってもんだよろしくなー」
御坂「(はいはい無視無視。相手するとロクな事無いわ)」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:36:48.58 ID:ft9byXCS0
詠矢「あ、おいおい、どこ行くんだ!(って…会えたはいいがどうするかね…あ、そうだ!)…ちょいと御坂さん」
御坂「…」
詠矢「それ犯罪だろ?」
御坂「…」
詠矢「電流を操作して自動販売機を誤作動させ、金を払わずに商品を手に入れる。普通に窃盗だよな?」
御坂「…」
詠矢「いいのかねえ、学園第三位の能力者とあろう人が、小銭ケチって窃盗なんて」
御坂「…」
詠矢「あんたは強くて、その振る舞いを周囲が容認してるのかも知れないが、こう公然と…」
御坂「うっさいわねぇ!!どうせもいいでしょそんな事!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:36:51.22 ID:NeweHa3B0
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:36:54.57 ID:ft9byXCS0
詠矢「いや、よくないっしょ。刑法的に」
御坂「だいたい、アンタに何の関係があるのよ!!」
詠矢「俺が関係してようがいまいが、それが犯罪であることは事実」
御坂「(ビキッ…)何よ、喧嘩売ってるワケ?(バチッ)」
詠矢「…まあ、そんな感じかな」
御坂「…いい度胸ねぇ…。じゃあ、お望み通り私の電撃で躍らせてあげるわ(バチッ)」
詠矢「ちょちょ!ちょっと待って!」
御坂「何よ!今更逃げれるとでも思ってんの!?」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:36:55.71 ID:FK/17w0x0
どっせい!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:02.25 ID:ft9byXCS0
詠矢「いや、違う。ちょっと離れただけ。5メートルも有れば十分かな」
御坂「?何言ってんの?私の能力知らないの?」
詠矢「いや、知ってる知ってる。ちゃんと調べてきた。超強力な発電能力だよな?」
御坂「知ってるなら、無駄だってわからない?…もういいわ、死んでなさい!!(バチバチッ)」」
詠矢「大丈夫、空気は絶縁体だ。ここまでは届かない」
御坂「…?(あれ、おかしい、電撃が飛ばない)」
詠矢「ごく近い距離なら、空気中でも放電現象が起こる場合は有るけど、これぐらい離れてればまず大丈夫」
御坂「…!?(あれ、あれ、何度やっても飛ばない!!…電気はちゃんと起きてるのに!)」
詠矢「(お、効果アリ…かな?)」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:07.75 ID:pb5cSMeF0
何回目の再放送だろうか
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:07.90 ID:ft9byXCS0
御坂「…アンタ…なんかやったわね…」
詠矢「多分…ね」
御坂「能力…者…」
詠矢「そうなるかな」
御坂「…なんか、アンタ嫌な雰囲気ね。その軽口、後悔させてあげるわ!!…!!(最大級の電撃を!)」
詠矢「お…電圧を上げてるのかな?それはいい判断だ。空気の絶縁限界を超える約300万V/mが有れば空気中でも電子雪崩が起こって雷を起こすことが出来る。但し!!」
御坂「さっきからゴチャゴチャうるさいわね!!でも…これでっ!!(バチッ!…バリバリ!)
詠矢「空気中に放電された電気は、一番近くにある電気抵抗の少ない物質に向かって流れる。この状況では、恐らく…」
自動販売機「(バチッ!!…ガガ…。プツン)」
御坂「えっ!?電撃が…」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:13.26 ID:ft9byXCS0
詠矢「窃盗に器物破損が追加…か」
御坂「なによ…これ…どういうこと!?アンタ何したのよ!!」
詠矢「いや…もういいんだ、十分使えることわかったし」
御坂「はあ?」
詠矢「ご協力ありがとうございました。そんじゃまた」
御坂「ちょっと、アンタみたいな得体のしれない奴、このまま逃がすとでも思ってんの?」
詠矢「あ、いやいや、ゴメンゴメン。怒らせたのは謝るからさ…」
御坂「うるさいっ!!電撃が飛ばないならこれよ!!(チャキ)」
詠矢「おっと、そのコインはレールガンですな!。えーっと、どうだっけかな(ポチポチ)」
御坂「…ナニ携帯なんか見てるのよ…」
詠矢「いや、うろ覚えなもんで…。と、電気伝導体の二本のレールの間にこれまた伝道物質を配置し、回路を形成して荷電することよってローレンツ力を発生させて打ち出す…。てことは…レールはどこにあるんだ?」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:19.74 ID:ft9byXCS0
御坂「はい?レール?」
詠矢「うん。安定した加速を行う為には、かなり長いレールが必要となる。コインは恐らく鉄をクロムメッキしたものだろうから弾丸としては使えるけど、砲身が無いのが問題だな」
御坂「…空気中の物質をプラズマ化して、加速レールとする…簡単な話よ」
詠矢「…え?空気をプラズマ化…いや、それなら伝導体にはなるけど飛散しちゃうし、空中に固定する方法がないと…」
御坂「関係ないわよ。今までだってそうやって来たし、何も問題ないわ」
詠矢「(ヤベ、居直った。もしかしてヤバイ?)。いや、だからですね…原理が…」
御坂「うるさいっ!!死っねえええええぇぇ!!(ビシュゥゥゥゥ…ン!!!)」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:23.77 ID:ft9byXCS0
詠矢「どおうわっ!!ヤバイヤバイ、ヤバイってマジで!」
御坂「へえ…上手く避けたわね…(さすがに威力は落としたけど、ホントに上手く避けた…)」
詠矢「(撃ちやがった…。論証が弱かったか?。ってーと、別の切り口が必要だな…)」
御坂「…さあて、アンタの能力、詳しく聞かせてもらいましょうか?それとも…消し炭になりたい?(チャキ)」
詠矢「そういやあ、そろそろ昼時だけど…御坂サン、腹減ってないか?」
御坂「…あんたバカじゃないの?何の関係があるのよそんなこと!!」
詠矢「御坂サンが発電を行っているとして、電気を発生させてるのは体細胞だ。だとすれば、発電のために大量のエネルギーが必要になる。細胞活動のエネルギーは糖。血中の糖だ。空腹時は危険だぞ…」
御坂「…(あれ?なんか、体が…)」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:29.13 ID:ft9byXCS0
詠矢「急激な血糖値の低下は発作を引き起こす。具体的な症状としては、大量の冷や汗、動悸、振戦、譫妄!!」
御坂「(冷や汗が止まらない…、何で急に…た、立ってられない!)(ガクッ)」
詠矢「いや、いろいろゴメン。えーっと…さっき盗ってたジュース、あ、あったあった。『黒豆サイダー』?。ま、糖度高そうだからこれ飲めば多分回復するよ」
御坂「ちょ…っと…待ちなさ…」
詠矢「んじゃ、失礼しまっす」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:35.32 ID:ft9byXCS0
白井「お姉さま!!お姉さま!!」
御坂「く…黒子…っ…」
白井「どうなさいましたの!?真っ青ですわよ!!」
御坂「ちょっと…それ…取って…」
白井「(缶ジュース?)は、はい、こちらですの?」
御坂「(プシッ)…(ゴクゴク)」
白井「…(ハラハラ)」
御坂「…ふう、ちょっと落ち着いた…」
白井「どうなされましたの?」
御坂「なんか変な奴に合って…、最初は追っ払ってやろうと思ったんだけど…」
白井「ま、まさか…お姉さまを退けたと?」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:41.85 ID:ft9byXCS0
御坂「いや、そうじゃないんだけど…。なんかゴチャゴチャうるさい奴でさ、話聞いてるとなんか調子出なくって」
白井「少なくとも、お姉さまから逃げおおせたのは確かなようですわね。何かの能力者…ですの?」
御坂「そうみたい…。はぐらかして、詳しくは分からなかったけど…」
白井「それは見過ごせませんわね…。黒子がたまたま通りかかったからよかったものの…」
御坂「なんか、ヤな感じの奴だったわね。強さは感じないんだけど…なんていうか、掴みどころの無い感じ…」
白井「これは、ジャッジメントとして対応する必要がありますわね。お姉さま、相手の特徴は覚えていらして?」
御坂「うん、それは覚えてる…。黒縁メガネで、眉毛が太くて…」
白井「支部で詳しくお聞きします。移動しましょう」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:45.70 ID:ft9byXCS0
(ジャッジメント177支部)
初春「(ヨメヤ ソラキ)ですか…。在学者の名簿にはありませんね…(カタカタ)」
白井「しかし、自分から名前を名乗るとは大胆なお方ですわね」
御坂「聞いてもいないのに勝手に名乗ったのよね…。背格好からして、多分高校生ぐらいかなあ…」
初春「ダメです。中等部、高等部含めて検索しましたけどヒットしませんね」
白井「能力者なら、学園のバンクに登録があるはずですのに…まさか偽名?」
御坂「偽名なら、もっと普通の名前にするでしょうし…あ…そういえば」
白井「何か思い出されまして?」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:51.57 ID:ft9byXCS0
御坂「学園に来ていきなりアタシに会ったって言ってた…もしかして…」
白井「学園都市に初めて来たと…初春!転入者名簿ですわ!」
初春「はい!!(カタカタ)あ、ありました!(詠矢空希 高等部1年)2日前に転入届が受理されたばかりです。また正式に生徒名簿には登録されてなかったみたいですね」
御坂「やっぱり高校生か。えーっとなになに…レベル0、無能力者。ただし学園での正式な測定は未実施…」
白井「外部での簡易検査では、能力は検出されなかったようですわね…」
御坂「なーんか、ますますよくわかんないわね」
白井「なんにせよ、お姉さまに危害を加えたことは事実。捨て置けませんわ…居場所さえ分かれば…」
初春「…あの…」
白井「何ですの?」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:37:58.11 ID:ft9byXCS0
初春「転入者名簿に顔写真があります。これを監視カメラの記録と照合すれば…」
白井「足取りが分かりますわ!流石ですわね初春」
初春「はい!ありがとうございます!では早速(カタカタ)、第7学区の、170号カメラの記録と照合できますね…5分前のログです」
白井「そこなら、ここのすぐ近くですわね…。私なら一瞬ですわ」
御坂「じゃあ、アタシも一緒に行くわ。このままじゃ気が済まないし!…って…と…(グラッ)」
白井「いけません!お姉さまはまだ本調子ではありませんわ。ここは黒子が…その殿方をひっ捕らえて、お姉さまの前に引き出して差し上げますわ!」
初春「それに、これはジャッジメントとしてのお仕事でもありますから、御坂さんはどうか休んでて下さい」
御坂「…わかった、今回ばかりはおとなしくしといたほうがよさそうね…」
白井「どうかご自愛下さいませ。では初春、正確な位置をお願いしますわ!」
初春「はい!」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:04.65 ID:OqTHFxgW0
もう許してやれよ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:05.54 ID:ft9byXCS0
(第7学区 路地裏)
店主「はーい、かけそばお待ちどう!」
詠矢「うーい、どうもー。(これからいろいろ物入りだろうし、節約しとかないとなあ)(ズルズル)」
詠矢「(しかしかけそば一杯じゃ腹膨れねえなあ、おにぎり食っちまうかなあ)(ズルズル)」
詠矢「(でもおにぎりまで買っちゃうと牛丼の方が安いんだよなあ)(ズルズル)」
詠矢「(腹減ってたから勢いで入っちまったけど、やっぱ牛丼屋探せばよかったかなあ)(ズルズル)」
詠矢「ごちそうーさまー」
店主「あい、まいどー」
詠矢「さて…転居申請だっけか。どこ行きゃいいのかな(ポチポチ)」
白井「ちょっと、そこのお方…」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:09.33 ID:ft9byXCS0
詠矢「あ、はい?俺のことっすか?」
白井「詠矢空希…ご本人に間違いございませんこと?」
詠矢「ええ、まあ…間違いございませんが…どちらさん?(お、結構かわいいじゃねえの。中学生ぐらいかね…)」
白井「ジャッジメントですの!!(ビシッ)」
詠矢「ジャッジメント…えーっと、確か、学園内の治安維持に努める学生で構成された組織…だったかな」
白井「お分かりなら話は早い…。ジャッジメントの権限にてあなたを拘束します!」
詠矢「でーっ!!て、なんですかいきなり容疑者ですか!(流石にいろいろマズかったかな、さっきのは…)」
白井「あなたにはいろいろとお伺いしたいことがあります。素直に同行して頂けませんか?」
詠矢「…」
白井「…お答えなさい!」
詠矢「…俺の容疑は?」
白井「は?」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:14.71 ID:ft9byXCS0
詠矢「俺が拘束されるのは何の容疑だって聞いてるんだよ」
白井「…いえ、まだ罪状が確定したわけではありませんが…」
詠矢「容疑者じゃなけりゃ、任意同行にすらならねえだろう。不審者への職質レベルなら、従う必要はねえよな…」
白井「いえ、あなたにはお姉さまに危害を加えたという疑いがありますわ!」
詠矢「お姉さま?って…もしかして、えー…あの第三位の人かな」
白井「そうですわ。ご本人の証言から、先ほどお姉さまと関わったのはあなたであることは明白!」
詠矢「そりゃ関わったかもしれんが、俺はあの人には指一本触れてない。因果関係が成立するか?」
白井「何らかの能力を使われたと、ほのめかしていませんのこと?」
詠矢「どうだったかなあ…。それに、俺はレベル0、無能力者だぜ?」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:22.11 ID:ft9byXCS0
白井「あなた…いろいろと面度なお方ですわね」
詠矢「昔から理屈っぽい性格でねえ。友達いねえんだこれがまた…」
白井「聞いてせんわそんなこと…。いずれにせよ、素直に従わないのはやましいことがある証拠!」
詠矢「いやー、権力側の人間っていつもそう言うんだよねえ」
白井「(イラッ)、では、同行していただけないと?」
詠矢「とりあえず、今の段階では『やだね』だ」
白井「では、力ずくですわね。やはりあなたを野放しには出来ません!!」(シュン!!)
詠矢「(消えた…?)…!!(って、いきなり目の前に!)」
白井「はっ!!(ガシッ)せいっ!!」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:28.70 ID:ft9byXCS0
詠矢「(襟首と袖を!投げる気か…!!)よっと!(ババッ)」
白井「…!(引き手を切った!!体を裁いて釣り手も!!)…」
詠矢「あぶねえあぶねえ。テレポーターさんか…ちょっと離れさせてもらうぜ」
白井「やりますわね…、わたくしの捕縛術から簡単に逃れるとは…」
詠矢「一応心得はあるもんでね。さあ、どうする?いくら瞬間移動が出来ても、拘束するには俺を組み伏せる必要があるぜ?」
白井「他に方法はいくらでもありますわわ!いきますわ…」
詠矢「あーちょっと待ってくれ!!」
白井「…なんですの」
詠矢「テレポーターってさあ、瞬間的に位置を移動するわけだよな?」
白井「そうですわよ。それが何か?」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:32.85 ID:YLFOXqAm0
高速再放送かいな
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:32.94 ID:ft9byXCS0
詠矢「転移先の物体はどうなるわけ?分子の重複とか起こらないのかな?」
白井「問題ありませんわ。わたくしの転移は…!(そういえばお姉さまがおっしゃってましたわ『ゴチャゴチャうるさい奴』と。まさか能力と何か関係が…)」
詠矢「えーっと、どう問題ないのかな?」
白井「…答える必要はありませんわ。あなたのご質問には何か別の意図を感じます」
詠矢「(あ、気付かれたか…。ま、しょうがない)いやあ、単なる好奇心だけどね」
白井「ご質問なら後で支部でゆっくりと。但し、わたくしの質問に答えて頂くのが先ですけど…(シュン)」
詠矢「…(また消えた、今度はどっから来る!)・・・どあっ!(上かっ!!)」
白井「(よし、倒しましたわ!。後は針で拘束!)…ふっ!!」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:47.74 ID:ft9byXCS0
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:55.60 ID:TmlkTjkc0
そろそろ新作を…
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:57.07 ID:ft9byXCS0
詠矢「(な!針!どっからあんなもん、投げる気か!)…!!(ゴロゴロ)」
白井「(キイン、タスタスタス)…!(針が地面に!転がって逃げた…)」
詠矢「…よいしょっと・・・。っとにあぶねえなあ…。手裏剣か。投げた…訳じゃなさそうだな」
白井「…」
詠矢「投げただけじゃ、金属の針がアスファルトに刺さるわけねえ。地面に向かって転移させた、ってとこか」
白井「あなた…何者ですの…」
詠矢「ただの理屈っぽい高校生ですよ」
白井「なら今のはどうやって避けたと…」
詠矢「いや、偶然あんたの手に針が見えたんでね。投げられるかと思ったんで転がって逃げた。そんだけさ」
白井「…たったそれだけのきっかけで…」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:02.58 ID:ft9byXCS0
詠矢「だが、今のでわかった。テレポーターがどうやって転移先を指定しているか」
白井「…」
詠矢「指定先は『座標』だな。物を投げるのと同じ。『どの位置に向けて転移する』と指定して物体を送り込んでいる。俺が回避行動を取って針を避けられたのが証拠」
白井「それが…どうかしましたの?」
詠矢「座標なら、対抗する方法はある。要するに、狙いを定めさせなければいい(ザッ)常に動きまわってる対象には、当てにくいはず!(ダッ)」
白井「く…!(どういうことですの!針が当たらない…。この状態では細部を狙って拘束するのは無理ですわ!)…仕方ありません!多少の怪我は覚悟して頂きます!」
詠矢「しかも、銃弾や投擲と違って到達点までの軌道がない。つまり!!」
白井「(方向転換する瞬間なら、動きが止まはず。直接体に針を!)…そこっ!!(シュン)」
詠矢「相手に近づいても、流れ弾に当たる心配はねえ!一旦狙いをつけさせれば、距離を詰めた方が有利!!(ザッ)」
白井「(まさか!いきなりこっちに向かって!外したっ!!)…!」
詠矢「どっせい!!上段正拳!!」
白井「…!!(ダメ!演算が間に合わない!!)」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:09.87 ID:ft9byXCS0
詠矢「…」
白井「…」
詠矢「あー…」
白井「…え?…(寸止め?)」
詠矢「殴るつもりはなかったんだわ。忘れてた…」
白井「…(ガシッ)…(シュン)」
詠矢「のごあっっ!(なんだ、いきなり頭から落ちた!?)」
白井「…(キイン)…(タスタスタス)…ふう、拘束完了ですわ」
詠矢「ひでえなー、転移した対象の方向まで変えられるのか。受け身とれねえっての…」
白井「手こずらせてくれましたわね…」
詠矢「いやー、ゴメン。悪気はなかったんだけどねえ。『論証』に入るとつい熱くなっちまって」
白井「では、おとなしくご同行して頂けると?」
詠矢「はいはい、転がされて、一張羅の袖口を縫い付けられて抵抗する気力もございません。どこなりとお連れ下さい」
白井「最初からおとなしくそうおっしゃっていれば…。とりあえず、あなたの能力、手短にご説明いただけます?」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:16.24 ID:fSh0vCxM0
>>2 いやー、権力側の人間っていつもそう言うんだよねえ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:15.91 ID:ft9byXCS0
詠矢「すいません、せめて立って話したいんですがー」
白井「口まで拘束した覚えはございません。そのままでどうぞ」
詠矢「うわ地味にひでえ」
白井「で、なんですの?あなたの能力。お姉さまの言った通り、あなたの言葉を聞いてると調子が狂いましてよ?」
詠矢「ふっふっふ…よくぞ聞いてくれました!。俺の能力はなあ!『論証を立てることによって、相手の能力を変質させる力』だ!」
白井「変質?まさそのような能力が…」
詠矢「いや、今日俺は確信に至った。この能力は間違いなく有る。そして、おれはこの力をこう名付けた。絶対反論(マ ジ レ ス)と!!!!」
白井「最低のネーミングセンスですわね…」
詠矢「あ、ダメかな?でも気に入ってるんで変えねえぞ」
白井「ご自由に…。ですが、もしその力が本当なら、かなり特殊な能力ですわね。まさか、パーソナルリアリティに干渉する力…?」
詠矢「はい?ぱーそなる・・・りありてぃ?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:22.76 ID:ft9byXCS0
白井「そういえば、学園に来られたばかりでしたわね。ご存知無いでしょう。ご心配無くとも、カリキュラムの中で習いますわ」
詠矢「はあ…ソウナンデスカ。楽しみにしときます…」
白井「では、連行致します。よろしいですの?(ガシッ)」
詠矢「えー、あ、そうか。転移するんですな。接触者と同時転移も可能とは便利ですなあ」
白井「わたくしはレベル4ですのよ。これくらいは朝飯前」
詠矢「あ、でもでもさあ!」
白井「なんですの…行きますわよ…」
詠矢「こうやって、移動するときに、おれだけ上空に転移させられるとさあ」
白井「え?・・・(シュン)」
詠矢「死ぬしかないよなあ…(シュン)」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:30.33 ID:ft9byXCS0
ジャッジメント177支部)
白井「(シュン)」
初春「あ、おかえりなさい!どうでしたか?」
御坂「結構時間かかったわねえ…、て、黒子1人なの?」
白井「へ?…1人?」
初春「あれ、もしかして取り逃がしちゃったとか…」
白井「あ………」
御坂「…?」
白井「あ…あわあわわわわわわわわ!置いてきてしまいましたわ!!」
初春「置いてきたって…どういうことですか?」
白井「た、確かに接触して転移しましたの!でもわたくしだけが戻ってきたということは!どこかに…」
御坂「まさか、黒子の能力が暴発したっていうの?…え、じゃあ、置いてきたってどこに?」
白井「え…、どこと申されましても…あ!上空ですわ!」
御坂・初春「上空!?」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:34.46 ID:ft9byXCS0
詠矢「あー、おれ落ちてるなあ…」
詠矢「うわこれどうしょうもなくね?…」
詠矢「…」
詠矢「……つまんねえ人生だったなー……」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:39.96 ID:ft9byXCS0
おわり
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:46.74 ID:ft9byXCS0
いろいろと申し訳ありませんでした。
次からはSS速報でやります。
お目汚し失礼しました。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:54.38 ID:ft9byXCS0
詠矢!詠矢!詠矢!詠矢ぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!詠矢詠矢詠矢ぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!詠矢空希たんの黒色の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
ループ編の詠矢たんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
外伝決まって良かったね詠矢たん!あぁあああああ!かわいい!詠矢たん!かわいい!あっああぁああ!
本編3期も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!本編なんて現実じゃない!!!!あ…ループ編も外伝もよく考えたら…
詠 矢 ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!学園都市ぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵の詠矢ちゃんが僕を見てる?
表紙絵の詠矢ちゃんが僕を見てるぞ!詠矢ちゃんが僕を見てるぞ!挿絵の詠矢ちゃんが僕を見てるぞ!!
外伝の詠矢ちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕には詠矢ちゃんがいる!!やったよ佐天さん!!ひとりでできるもん!!!
あ、本編の詠矢ちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあ一方通行ぁあ!!く、くろこ!!上条さんぁああああああ!!!龍崎ぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよ詠矢へ届け!!学園都市の詠矢へ届け!
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:40:00.88 ID:n++qc7LU0
俺はこれ結構面白いとおもうの
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:40:03.34 ID:ft9byXCS0
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:41:22.66 ID:9QQ8++RJ0
スレタイに(再)入れ忘れんなよ
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:41:29.60 ID:YLFOXqAm0
宣伝かよ
×宣伝○晒し
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:53:17.08 ID:WsPL4emU0
>>違うんよ。主の忍法帳レベルが足りんのよ
これってどういう意図があった発言なんだろうか
そもそも代行してる本人がヨメヤss書いてたけど何だったんだろうな
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:54:24.30 ID:ft9byXCS0
>>48 同じマンションの友達(忍法帳10超え)にスレ建ててもらったって所だろう
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:57:22.49 ID:QMYflOrg0
そんな頻繁に再放送やってまでレスが欲しいか
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:05:39.20 ID:TmlkTjkc0
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:06:31.15 ID:Mqov2oS20
3期続き来てるじゃん!
やっべぇ面白いわ
上条の右手効かなくてワロタ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:07:13.22 ID:FgSeOe/h0
あの時本スレで作者を叩いてた奴らはバカ
もっと煽って書かせれば良かった
まぁ俺もなんですけどね
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:08:42.89 ID:Mqov2oS20
3期も安定して面白いなぁ
詠矢凄く馴染んでる
あと黒子が詠矢に落ちて来てる感があるな
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:12:43.10 ID:Mqov2oS20
>>55 佐天さんと詠矢さんは良い雰囲気だが
黒子が詠矢に若干惹かれて来て無いか?
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:13:15.77 ID:TmlkTjkc0
詠矢さんは御坂→上条、黒子→御坂の恋心を理解して諭してるのが好感持てる
やれやれ系だけどツンデレで出しゃばり過ぎないし
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:14:14.47 ID:ikToGim30
最近再放送多すぎ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:14:35.29 ID:ft9byXCS0
黒子が詠矢にいく事はないだろう、ただ一応かなり男嫌ってたオーラがあるのに詠矢に対して少しは好感持ってるっていう点で初春が笑ってた気がする
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:15:03.94 ID:Mqov2oS20
>>57 凄く良い主人公だよな
作戦の前買い出しに行って来てたり心配りが良く出来てる
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:15:15.35 ID:HdO36FjV0
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:19:06.61 ID:Mqov2oS20
(ジャッジメント177支部)
初春「ダメです…見つかりません…」
初春「駅の監視カメラで確認されたのが最後です」
白井「この都市で監視カメラに写らずに移動することなど不可能でしょうに…」
白井「いったいどこに隠れてるのやら…」
御坂「もし、相手が姿を隠しながら移動する手段を持っているとしたら…お手上げね」
白井「確かに…そうなればこちらに打つ手はありません」
白井「ですが、事を起こす前には流石に姿を現すでしょう…」
白井「初春、引き続き監視をお願いしますわ」
初春「わかりました!(カタカタ)」
上条「あれ?そういえば詠矢はどこ行ったんだ?」
御坂「さっきコンビニ行くとかいって出て行ったけど…?」
白井「こんなときに?コンビニ…ですの?」
詠矢「うい、ただいまー」
御坂「何よその荷物…?」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:19:51.28 ID:Mqov2oS20
詠矢「飯だよ飯、ほれ、適当に取りなー(ドサドサ)」
詠矢は買って来たおにぎりやサンドイッチを机の上に広げる。
詠矢「今のうちに腹になんかいれとかないと後で動けなくなるぜ(モグ)」
白井「相変わらず、変なところで気が回りますわね…」
詠矢「ん?いや、単に俺が腹減っただけなんだけどね(モグ)」
詠矢「遠慮しねえで食えって。女の子は甘いモンの方がいいかな?」
詠矢は手元にあったバームクーヘンを白井に差し出す。
白井「せっかくですので、頂きますわ…」
詠矢「ほい、初春サンも、サンドイッチでいいかい?」
初春「あ、はい、ありがとうございます…」
詠矢「で、んーっと…まだ相手は見つかってない雰囲気だねえ…」
初春「そうなんですよ。画像ログをリアルタイムで調べてるんですけど…(カタカタ)」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:20:49.99 ID:Mqov2oS20
詠矢「まー、それは見つかるまで探し続けるしかねえわな…」
御坂「せめて相手の目的がわかれば、先回りできるかもしれないんだけど…」
詠矢「目的、だよなあ…」
詠矢「うーん…」
詠矢「…」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:21:28.13 ID:Mqov2oS20
上条「どうした詠矢、なんかわかったのか?」
詠矢「ん?あ、いやあ、わかったんじゃねえんだけどね」
詠矢「一つだけ確かなことがある…」
白井「なんですの?」
詠矢「みんなさあ、ソフィアの都市伝説って知ってたかい?」
初春「はい、今一番の話題ですから…」
白井「初春からそのように聞きましたわ」
御坂「佐天さんから何回か聞いたわね…」
上条「クラスの奴が話してるのは聞いたな…」
詠矢「俺もネットで見た…。要するにだ」
詠矢「この都市伝説がかなりの勢いで広がってるってのは、確かだよな?」
白井「…まさか…?」
詠矢「なんで真々田があんな式神を学園都市に撒いたのか…」
御坂「都市伝説を…広めるため?」
詠矢「だとしたら、その企みは見事に成功したことになるな」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:22:00.17 ID:Mqov2oS20
上条「…でも…そんな噂広げたところで、いったいどうなるっていうんだ?」
詠矢「ちょっと前に、俺なりに考えていたことがあってな…」
詠矢「その考えがこの流れに符合するんだよ…」
詠矢「御坂サン…都市伝説って言葉から…連想する事件てあるんじゃないかな?」
御坂「連想って…?…あっ…!」
詠矢「気づいたかな?」
詠矢「幻想御手(レベルアッパー)事件…あれも発端は都市伝説だった…」
白井「詠矢さん…わかっていることがあるなら、もう少し具体的にお願いします」
詠矢「あ、スマン。回りくどいのは悪い癖だな…」
詠矢「端的に言うと、相手の目的にはAIM拡散力場が絡んでると思う」
御坂「AIM…」
初春「拡散…力場…?」
詠矢「でなければ、時間をかけて都市伝説を広める理由がねえ」
御坂「確かに…あの事件もAIM拡散力場が関係していたけど…」
御坂「今度の相手は魔術師でしょ?」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:22:33.50 ID:Mqov2oS20
詠矢「そう、問題はそこさ。魔術があの力に干渉できるのか…」
詠矢「それが、出来ないとも言い切れないんだよねえ」
上条「どういうことなんだ…詠矢」
詠矢「残念だけど、決定的な部分は俺にもわからない」
詠矢「ただ、今広がった都市伝説のお陰で、この学園の恐らくは何千・何万っていう能力者が」
詠矢「ソフィアの実体化を見聞きしたり、考えたりしてる可能性がある」
詠矢「もしその意識を一点に集めることが出来たとしたなら…」
詠矢「結構マズイと思うんだよね」
御坂「…」
上条「…」
白井「…」
初春「…」
上条「魔術師だけに…こっちの常識は通用しない」
上条「何をしてくるか読めねえ…ってことか」
詠矢「そういうことだな」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:23:14.03 ID:WUzJ16p2P
まーた再放送か
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:25:08.36 ID:Mqov2oS20
初春「…!!」
初春「見つかりました!!」
白井「どこですの!?」
初春「郊外の公園近くです!。ここからだと、少し距離がありますね…」
詠矢「まあ、とり合えず行ってみるしかねえわな」
白井「早速向かいましょう!わたくしなら比較的早く現場までたどり着けます!!」
詠矢「んじゃ、俺も行こう。連れて行ってくれるかい?」
白井「ええ、詠矢さん一人ならなんか…」
詠矢「よろしくたのむぜ…」
詠矢「御坂サンと上条サンも後から頼む。急ぎでな」
上条「わかった。すぐに追っかける」
御坂「タクシーでも捕まえればそんなに時間はかからないと思うわ」
御坂「…黒子のことお願いね?」
詠矢「…俺に?かい?」
御坂「アンタなら、少なくとも護衛にはなるでしょ?」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:27:55.30 ID:Mqov2oS20
詠矢「…へえ…そいつはどうも…。ナイトってガラでもねえがな…」
白井「(お姉さま…)」
白井「初春はここでバックアップをおねがいしますわ」
初春「わかりました!気をつけて…」
白井「では、参りますわよ!」
詠矢「おう、行くか!」
白井は詠矢の腕を掴むと、二人の姿はその場から掻き消えた。
三期の途中からかよ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:28:37.42 ID:TmlkTjkc0
>>60 そこなんだよな
上条、一方、浜面と違って感情移入しやすくて親近感ある
龍崎さんも好きだけど
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:28:45.88 ID:Mqov2oS20
(とある街角)
数十回の転移の後、二人は目的地近くに到着した。
白井「…(シュン)」
詠矢「…っと…連続転移ご苦労さん…」
白井「いえ…。位置からするとこの辺りのようですわね」
詠矢「そっか…んじゃ、ここからは歩いて探すか…」
白井「…」
白井「…詠矢さん」
詠矢「ん?なにかな?」
白井「お姉さまについて、おっしゃられていたこと…」
白井「私なりに考えてみました」
詠矢「へえ…。じゃあ、何か答えは出たかい?」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:29:18.78 ID:YGPcuehM0
元スレが立った当初はここまで発展するとは誰が予想できただろうか
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:29:44.05 ID:Mqov2oS20
白井「…あなたのおっしゃっていたように、お姉さまの気持ちは本物でした…」
白井「口惜しいですが…でも、お姉さまには幸せになっていただきたいです」
白井「ですので、わたくしは…あの方、上条当麻がお姉さまにふさわしい殿方かどうか」
白井「見極めさせて頂きます!」
詠矢「なるほど…、まあ…いいんじゃねえか?」
詠矢「その方が白井サンらしくてさ…」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:30:01.61 ID:rTPuEZ680
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| ヽ::ト::::::::::(:::::::(ー--、:::::、:::::::::::::):::::::::::::)::::::) 『 と
ノL_ /:::(::::::::::::)\::ヽ V `ヽ:::::(:::::::::::::(:::::/ や り
ー‐ヽr´ /::::::イ  ̄`ヽ ):::) ,-´ ̄ ̄ ヽ:::::ヽ::::::::ヽ:( だ あ
/`ヽ | (:::::::::::, r‐ェ,_ ___ __,ェェt‐、(:::):::::):::::::::)::) ね え
i i | ヽ:::::::| `、廷リ | ̄ ̄| 廷リ | ヽ:::::(::::::::(:::/ 』 ず
. ! .ヽ ∠::::::  ̄ ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ /::::/:::::::::ノ だ 今
ヽ ヽ、 (:::::i ヽ i::::/::::::(´ の
\ \ i:::::ヽ ___,. ,イ::(:::::(` 段
,--/ ̄ヽ ヽ `ヽ!ヽ、 ー-─´ / |::ノ:::::(_ 階
.,-! i ヽ _/ \___ / | |ノ` で
i i i V 7 `、 ___|///////////|/ |/‐-、__ は
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77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:30:06.87 ID:ft9byXCS0
>>72 本来の主人公sageして詠矢ageするのはさすがにやめろよ・・
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:30:15.94 ID:Mqov2oS20
白井「あら…わたくしが口を挟むことには反対されないのですね?」
詠矢「そりゃまあ、納得してもらうことに越したことはないからね」
詠矢「御坂サンだって可愛い後輩には祝福してもらった方がいいっしょ?」
白井「詠矢さん…」
詠矢「ま、上条サンならお眼鏡にかなうと思うけどねえ…」
詠矢「んじゃ、行きますか。相手の正確な場所は探す必要があるしね」
白井「そうですわね…急がないといけませんわ」
2人が目的の公園に向かうと、探すまでも無く相手の姿はそこにあった。
詠矢「こいつは…」
白井「魔方陣…というのでしょうか…」
公園の広場には星型の陣が組まれており、はその中央には真々田本人と、人の形をした何かが立っていた。
真々田「ギャラリーがようやく到着かな?」
白井「残念ですが、だた見物に来ただけではありませんわ」
詠矢「基本的に、あんたを止めに来たと思ってもらって間違いない」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:31:18.44 ID:Mqov2oS20
白井「傀儡師、真々田創(ママダ ツクル)ご本人で、間違いございませんですか?」
真々田「ああ、間違いない。僕が真々田だよ…」
詠矢「とりあえず、今何されてるかから…お聞きしたいんですがね…」
真々田「そうか…聞きたいかね?。では教えてあげよう!」
真々田は大げさに両腕を広げてみせる。
真々田「今行われているのは大いなる創造だよ!!」
白井「創造…?」
詠矢「…もう少しわかりやすくお願い出来ませんかねえ…」
真々田「ははっ…そうだね、凡人には理解できないだろうね…」
真々田「僕のことを調べたなら知っていると思うが…」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:31:51.01 ID:TmlkTjkc0
>>77 もう詠矢さんが本来の主人公でいいんじゃないかな…って割と本気で思うことあるよ俺
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:32:00.63 ID:Mqov2oS20
真々田「僕の今の本職は原型師だ。だが、それと同時にコレクターでもある」
真々田「特にソフィア関係のアイテムに関しては、世界一と自負してもいいだろう」
真々田「フィギュアはもとより、あらゆるグッズ…果ては筐体のインストカードに至るまで!!」
白井「…あの…」
白井「できれば手短に…」
詠矢「…白井サン(グイ)…(聞いとこう、上条さんたちが来るまでの時間稼ぎになる)」
白井「…(そ、そうですわね…)」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:32:34.44 ID:Mqov2oS20
真々田「だが、それにもすぐ限界が来た。彼女の全ては僕の手元に集まってしまった」
真々田「それに、僕の技術と能力を使えば…」
真々田「極限まで精巧なフィギュアも、自立行動し、会話すら交わすことのでる存在も…」
真々田「どんなソフィアだって作り出す事が出来る…」
真々田「それはまさに…手に入るが故の空しさ…」
真々田「だから、だからね…僕は…」
真々田「誰にも造れないソフィアが欲しくなったのさ…」
詠矢「…造れない?」
白井「どういうことですの!?」
真々田「…今この学園都市には、ソフィアの実体化を意識している人間が数多く居る」
真々田「そしてのその多くは能力者だ。その強い能力者の意識を」
真々田は突然魔方陣の中央を力強く指差す。そこには、既に姿を成そうとしている人形の姿があった。
真々田「集約し、整合してこの傀儡の内部に具現化させれば…」
真々田「それは誰にも、僕にさえ作れないソフィアとなる!!」
このスレ3日に一回は目撃する気がする
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:33:10.78 ID:YGPcuehM0
昔と今では再放送の意味が違うしな
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:33:22.71 ID:Mqov2oS20
白井「……」
詠矢「……え?」
白井「…あの?…もしや…」
詠矢「…おいおい…あんた…」
詠矢「等身大フィギュアを作るために、わざわざこの学園都市を利用したっていうのか!?」
真々田「ここには、複数の意識を集約しやすい環境がある」
真々田「AIM…拡散力場…だったね」
白井「そのために学園中に噂を流して…」
詠矢「じゃああんた、ただの愉快犯なのか?そんなモン目的なんか読めるわけねえだろ!!」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:34:00.78 ID:Mqov2oS20
真々田「失礼な!僕は正しい意味での確信犯だ!!」
真々田「僕のソフィアに対する思いは、もはや信仰と言っても過言ではない!!」
白井「…」
詠矢「…」
思わず顔を見合わせる白井と詠矢
上条「ここか!…詠矢!」
御坂「黒子!大丈夫!?」
詠矢「お、上条サン」
白井「お姉さま!」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:34:40.72 ID:Mqov2oS20
上条「真々田って奴は…アイツか?」
御坂「なるほど…アレが敵ってワケね?(バチッ)」
詠矢「それが…なあ…」
白井「なんとも申し上げにくい状況でして…」
白井と詠矢は、今見聞きした情報を説明する。
御坂「何よそれ…人形を作るためだけにこんな騒ぎを起こしたっていうの!?」
上条「でもなんか…疑いづらい状況だな…」
真々田「ふふ…もうすぐ会えるね、新しいソフィア…」
ただ人形を見つめて悦に入る真々田は、愉悦に浸った笑みを浮かべている。
上条「なんか…アレだな…」
詠矢「邪念は満載なんだが、逆に悪意は感じないんだよなあ…」
御坂「でも…あんなものほっといていいわけないでしょ!?」
詠矢「まあそうなんだが…うーん…」
詠矢「…」
白井「詠矢さん、何か考えが?」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:35:12.03 ID:Mqov2oS20
詠矢「ん…いや、ちょいと確かめたいことがあってね…」
詠矢「ちょっと聞いてみるわ…」
白井「では(ガシッ)」
白井はおもむろに詠矢の腕を掴む。
詠矢「え?なに?どしたの?」
白井「いえ、もし何か相手に動きがあった場合」
白井「すぐに転移で退避できるように準備しておきます」
詠矢「…」
詠矢「…ああ、そりゃどうも…助かるぜ…」
詠矢「んじゃ早速…」
詠矢「なあ、真々田サン!!忙しいとこ悪いんだけど!!」
詠矢「ちょいと聞きたいことがあるんですがー!」
真々田「ん?何かね?」
詠矢「そちらさんの目的はわかった。ただ、ちょいとわかんないことがありまして」
真々田「ああ、今の僕はとても気分がいい。なんでも答えてあげるよ!」
詠矢「そりゃどうもです…んで」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:36:00.53 ID:Mqov2oS20
詠矢「学園内のAIM拡散力場を利用してオリジナルのソフィアを作り上げるってのはわかったんですけど」
詠矢「それだと、出来上がったソフィアを外に連れ出せなくなる」
詠矢「真々田サンはここに移住して、ずっと一緒に暮らすつもりなんですかね?」
真々田「なるほど、なかなかいい質問だね」
真々田「君の言うとおり、今の状態のままだと、彼女を連れ出すことは不可能だ」
真々田「だが、今彼女に注ぎ込まれている情報を一旦固定化して、AIM拡散力場と切り離せば」
真々田「ソフィアの究極体は完成するのさ」
詠矢「へー、そんなことが可能なんですか?」
真々田「残存思念…いわゆる怨念の具現化は、昔から陰陽のお家芸さ」
真々田「情報を定着される方法も確立されている。そう難しい話じゃないさ」
90 :
忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2012/08/25(土) 21:36:33.47 ID:3Wc+c9VA0
すいとんされたすいとんされた
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:36:56.07 ID:Mqov2oS20
詠矢「…なるほど…。じゃあ、そうしてもらいましょうか」
白井「ちょっと詠矢さん、見逃すっていうんですの?」
詠矢「いや、見逃すわけじゃないよ。真々田サンをどう扱うかは」
詠矢「ジャッジメントやアンチスキルで決めてもらえばいい」
詠矢「ただ、あのソフィアを早いことAIM拡散力場から切り離しとかないと」
詠矢「マズイと思うんだよね…」
作者自体上条disはしてないだろ