55 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 19:54:44.24 ID:sEA97zmN0
私「おっ…いるんじゃん」
いるんじゃん、と言ったものの、そこには誰もいなかった。
?「キュフフwwwいまからおっかけっこするぞ!」
私「お前姿見せないくせにどうやって追っかけっこすんだよwww」
?「いっくよー!」
私「だからどうやって」
しかたないから声の聞こえる方へ歩き出した。
そういえばこのあたりから少し頭痛を感じてたかもしれない。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 19:57:55.67 ID:qnfO2QsxO
こういう体験って大人じゃもうできないよな
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:00:42.18 ID:qQGQNsr90
一回でいいからこんな体験してみたい
58 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 20:01:41.69 ID:sEA97zmN0
?「こっちだぞー!オラッ走れよ!」
私「どこだよー 走るっつっても暗くて怖いよー」
?「こっちこっち!ほら!怠けんな!」
私「(チッ)ちゃんと走ってるだろー?どこまで行くんだよー」
この辺きたこと無いんだよなー・・・帰れるかな?
ていうかこいつ生意気すぎ・・・
頭痛が本格的になってきて、しゃがんでしまった。
?「どうしたの?まだつかまってないよ?」
私「頭いたいんだよー、ていうかあんた夜なのに遊んでてかぁちゃんに怒られないの?」
?「だいじょうぶ!怒られないよ!」
私「でも心配するよー」
?「あと少しだからがんばれ!あと少しだから!」
私(あと少しって…何言ってんだこいつ…)
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:08:10.07 ID:+Vs9Lwur0
しえん
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:08:32.56 ID:HotoMpHTO
wktk
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:09:40.60 ID:1N0W0jcP0
えるたそ「私、気になります!」
62 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 20:16:02.52 ID:sEA97zmN0
やべ・・・マジで頭割れそう・・・
立つのもやっとになりながら「もう歩けないから帰る!」って叫んだ
?「えっ・・・」
私「ごめんね!ちょっとおねえちゃんつかれちゃって!また遊ぼう!」
?「だめ・・・」
私「また、きっと、来るから!その時遊ぼう!」
?「・・・だめだよ!今日じゃなきゃだめ!」
私「今日じゃなきゃダメな理由でもあんのかよー!」
?「ぼく明日、空になるんだ」
63 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 20:21:44.88 ID:sEA97zmN0
私「んだとぉ?」
空になるってどういう意味だよ?あれか?死ぬのか?くせえ言い方だな!
?「だから、今晩じゃなきゃだめだって!」
私「わーったよ!ちょっと待ってろ!」
おもむろに立ち上がり、声のする方へ、歩きはじめた。
私の視界はせまくなって、足元しか見えない状態だった。
?「がんばって…どうしても、見せたいものがあるんだ」
見せたいものってなんだよ…
それに在りついたとしても、この目じゃ見れないかもしれないのに…
私「そんなにいいものなのか?」
?「うん!おねえちゃんにずっとずっと見せたかったんだ」
私「なんで私なんだ?」
?「あの時、おねえちゃんが拾ってくれたから…」
拾った?私が何拾ったってんだよ
64 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 20:28:25.16 ID:sEA97zmN0
もしかしてこの子供って・・・
私「あんた、もしかして、キツネか?」
?「・・・・・・」
私「キツネなんだろ・・・?」
?「・・・そうだよ」
私「やっぱりな〜www」
キツネ「わるい?」
私「ぜんぜん悪くないww」
私「あんた、あのとき十円玉もってたろ?あれ何に使うんだ?」
キツネ「・・・おしえたくない」
私「教えたくないなら無理に聞かない〜」
キツネ「ニンゲンが、変なアソビするから・・・」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:29:30.64 ID:yUOO++I40
こっくりさんかwwwwwwwwwwwwwwwww
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:31:27.52 ID:qQGQNsr90
なるほどな
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:38:07.17 ID:SMJCgdlc0
なるほど
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:39:00.37 ID:0OcE6VUc0
なるほど
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:42:21.54 ID:SMJCgdlc0
ていうかおせぇよ
ちょっとワクワクしてんだから書き溜めろ
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:42:33.59 ID:bcAaezvj0
なるほしゅ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:45:38.74 ID:mOXppEO60
創作だとしても好きだわこういうの
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:46:39.54 ID:62D6hQy00
脱ぐタイミングは未だ!
73 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 20:49:09.23 ID:sEA97zmNI
聞いてくれてる人がいて
嬉しいです
もう少しで終わるんですけど、
どうしても今書けない状況になってしまいました…
すみません。
あと2時間くらいで書けるんですけど…
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:52:35.96 ID:qQGQNsr90
まぁ、ぼちぼち待ってるよ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:54:44.82 ID:HotoMpHTO
気長に待ってるよ〜
ほしゅほしゅ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 20:58:32.44 ID:0OcE6VUc0
ほしゅ
創作でも面白いよ
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:05:59.02 ID:mOXppEO60
保守
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:07:20.68 ID:8wM+sk4d0
つづけたまえ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:12:16.78 ID:mOXppEO60
ほ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:19:12.48 ID:mOXppEO60
あ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:24:08.05 ID:yUOO++I40
た
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:29:12.88 ID:62D6hQy00
に
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:33:59.71 ID:bcAaezvj0
亮
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:34:27.89 ID:yUOO++I40
子
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:39:56.94 ID:62D6hQy00
と
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:42:09.80 ID:Nwd/jDcv0
エ
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:47:11.40 ID:bcAaezvj0
ッ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:50:28.86 ID:sQizm3VS0
ク
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:53:39.87 ID:ljOcWDk20
ス
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:56:36.31 ID:Nwd/jDcv0
染
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 21:58:31.35 ID:sQizm3VS0
色
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 22:01:38.25 ID:62D6hQy00
体
96 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 22:03:45.47 ID:sEA97zmN0
保守ありがとうございます…
なんていい人達なんだ…
続けます
私「お、おう…?(変なアソビ…)」
その時はピンと来なかったけど
これはコックリさんと言う意味だとあとで分かった。
あれ十円玉使うらしいしな…
私「…あの桑の実もあんただろ?」
キツネ「うん!ぼくたちみんなあれ好きだよ!」
私「やっぱりな!」
キツネ「でも、ニンゲンは食べないみたいだね…
土に捨ててたの、見たから…」
97 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 22:06:45.02 ID:sEA97zmN0
あー…あれ見てたのね。悪いことしたなぁー…
私「人間は落ちてた物食べるとカーチャンに怒られんだよwww」
キツネ「へー!ニンゲンってへんだね!」
なんとか誤解が解けて(?)よかった。
98 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 22:09:54.62 ID:sEA97zmN0
それにしても
姿も見えない相手に話しかけながら夜の道無き道を進むなんて、
普通の人ならしない経験なんだろうな〜とまともに回らない頭を
なるべく働かせながら
足を進めた。
キツネ「こっちだよ!ここから上がるの!」
そこには低い崖があった。
私は鉛のような足を振り上げた。
もう体力は限界に達していた。
背の高い草をかき分け、地面があるのを確認し、そこによじ登った。
思い切って顔を上げると、広い、広い草原の上に立っていた。
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/25(土) 22:12:32.94 ID:yLkYPsiL0
∧_∧
/ ヽ
| ; ;| でも、ニンゲンは食べないみたいだね…
<>○<>\= o/ 土に捨ててたの、見たから…
// ヽ\⊂ ̄ , ヽ
/ ●● ヽ  ̄ ヽ
/, ●●●ヽ ,ゝ |___, ヘ
| ヽ\`yノ )( | < |
ヽ ___ノ_と_ノ\_<_ノ
100 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 22:15:28.83 ID:sEA97zmN0
>>99 ほおおおあああかわいい!
いろいろ思い出して泣けてきたわ(´;ω;`)
私「な、なんだここ!?」
自分の住んでいる山の中にこんな広場があるなんて信じられなかった。
今まで見たことの無いような大きな満月に照らされ、
夏草が揺れているのがはっきりと分かった。
私「見せたいものって、こ、これだったのか…」
「うん」
近くでキツネの声がした。
私「キツネ!?いるなら出てこいよ!」
「いまからそっちにいくよ」
101 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 22:17:35.66 ID:sEA97zmN0
その時急に足の力が抜けた。ガックリとしゃがみこんだ。
頭が、割れそうなくらいズキズキ痛む。
私「キツネぇ…私もうだめだわ…見せてくれてありがと…」
その時、私の頭がソワッと撫でられた。
102 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 22:21:21.92 ID:sEA97zmN0
重い頭をおそるおそる上げた。
人間の子供がそこに立っていた。でも月灯りが逆光になって
表情が良くわからない。でもなんかモンペみたいなのを履いてた気がする。
「ぼくと遊んでくれてありがとう、
楽しかった、最後に思い出ができてよかった、」
私「私も、楽しかった、よ」
「ぼく、空になるのいやだよ、もっと、おねえちゃんと、あぞび、だい」
人間の子供の姿のキツネはボロボロ泣きだした。
私「泣くなよ、あんたと私は、ずっと、友達だから」
うん、うん、とキツネは頷いた。
103 :
◆ybcSsJnXZI :2012/08/25(土) 22:24:01.42 ID:sEA97zmN0
「もう、いかなぐちゃ、うっ、おねえちゃん、ぎゅうって、しで」
私「甘ったれだなぁ、わかったよ、はい、ぎゅー」
キツネの体は氷みたいに冷たかった。でも確かにキツネは存在していた。
気づけば私も涙を流していた。
「また、あおうね」
そういってキツネは私から離れた。
「ああ、きっと会えるって」
私は、屈みこみながら
必死に目を開けてキツネの最期を見届けた。
104 :
◆ybcSsJnXZI :
走って満月に近づく子供。その子供が軽やかに宙返りをすると、
大きな狐の尻尾が現れた。さらに三角形の耳、横顔もなんだか細長い。
あぁ…やっぱりキツネだ…
影しか見えないものの、その姿は狐そのものだった。
その影がヒュウンッと鳴くと、この間見たキツネの姿になり、
こちらを振り返りキャウンッと鳴いた。
そして、月の光の中に駆けて昇って行った。
私「行っちまった…」
咄嗟に全身の力が抜け、私はそのまま仰向けに倒れてしまった。
それからのことは覚えていない。。
気づいたら朝になってて、ベッドの上に横たわっていた。