ロートレク「人間性もそろそろ限界と見える…」ほむら「な、なによ…」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
つづけろ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:06:07.93 ID:FyELeVW/0
うーん、どうせ人も来ないだろうし適当に進めようか
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:07:02.31 ID:FyELeVW/0
(取り敢えずの流れ)
その銀のサインを見た時暁美ほむらは思い出す…
(ソラール「ウワッハッハッハッハ!俺のサインは 『金色に輝く特別製』 で分かりやすいからな!」)
ほむら(金に輝くのは『特別』だから…ならッ!)グィーッ!
ほむら(特別じゃ『ない』ものはッ!)
ほむら「これだッ!!」ガシィンッ!
女神の騎士ロートレク を 召喚しますか? YESorNO
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:07:41.30 ID:FyELeVW/0
_ r--、 _
r-、 〈 o ヤ | o ト-ァ / ./
.マム V ヤ__.| | / / ./
マム えoヤ | o.ト! ./ ./
.寸ハ/ .V ヤ | |__寸〈
マF==廴}==三>-个t/
{_i_i_f''´ O ;' /
〈_i_i_i,/ O o .;' .f クックックッ…
ノ,i_i_/ o oi o| 女神の騎士ロートレク…
_ __ _ノ´i i i./ O o o.i o{
r-、 | | | o .| .>----く o i .。| r-┐ rァ 貴公の召喚に応じ、馳せ参じた…
(Vハ .V.∧ | | |=ミ、i i i\ o o.', 〉 | | /リ
Vハ .Vハ.| .o |-t ./ i i iヾx、i i i>--、__レ'{ | | ./ /
(Vハ .V .| | レ''´\i_i_i_i_>t-t-=t===彡ヘ-辷,人 / /
} } .| レ| |``ーリ | `、 \i i i i i i i∧  ̄`寸{
| | .レ'。.| o |__ / / 、 Vx、i_i_i__i_ツi.ハ `ヤ
| |.7ー-| .|_i_i_i| .| `、 VT'T'T'T'T'i i i| i
.(| .| {-o-'| o | i i i| ト、 __,} i ,i ,i i i i レ'、 /
.| リ-o-'| レァリ | `ー'''´ .V====ミレ'´ \ 〈
| |_o_| o.|__| | __ V i i/ ヽ、 .i _,_〉
`7' `ー’ |::::::::\_,,イ `ー'Vく `、 ノ'´ .|
/___,,..... /:::::::::::/\__,,,,_|、`ヽ、 ヤ7 .|
.〈" `リ:ー-y' (、 У\_`ーy'、/`ー--〉
f⌒`ーt__,, / 《 ', ,ィ'´ .弋〈 / |
| /、_ /、 ヘ _,,.ィハ ./ ト,./ー--=='レーt
女神の騎士ロートレク が 召喚されました
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:12:28.49 ID:H62cLSZ30
し
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:13:17.20 ID:FyELeVW/0
召喚された彼はロートレクと名乗った。ソラール同様奇妙な鎧を着こみ、禍々しく歪曲した曲剣を持っていた
暁美ほむらは召喚した直後こそ喜びはしたが、ロートレクと直面して彼女は後悔した
直感が告げているのだ、この男はなにか「ヤバイ」と…
しかし、状況が逼迫している。逡巡を振りきって、ロートレクに協力を要請する
ほむら「召喚したのは私よ。このリボンを切って助けて頂戴!」
ロートレク「…容易いことだ」
歪に曲がった剣で切れるのか少し疑問だったが、巧みに扱い瞬時にして戒めを断ち切ってしまった
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:19:00.62 ID:FyELeVW/0
ほむら「ありがとう。ところで、召喚に応じたってことは、このまま協力してくれるのでしょうね?」
ロートレク「当然だ。協力する代わりに見返りがある。私はその見返りが欲しいのだ」
ほむら「え!?」(そ、そんな…巴マミの話では、聞いていないわッ)
ロートレク「クックックッ…何、気にするな…。貴公の知れたところではない」
ロートレク「時間が惜しい。さっさと目的を達してしまおうではないか」
そう言って、足早に奥へと進んでいった。ほむらも釈然としない様子で後に続く
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:23:56.53 ID:FyELeVW/0
ほむらとロートレクが到着すると、すでに戦いは始まっていた
大量の使い魔を相手に二人はよく防いでいる
ほむら(おかしい…今までは孵化するとすぐに攻撃を仕掛けていたから、使い魔に邪魔されることなどなかったのに)
ほむら(今回もそうだと思っていたのに、違うのね。彼の存在が大きく何かを狂わせているのかしら…)
魔女たちにもマミたちにもまだ見つかっていない。ロートレクに支持を出し、密かに魔女を暗殺することにした
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:27:38.75 ID:H62cLSZ30
し
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:30:02.84 ID:FyELeVW/0
だが一歩遅く、すでに囲みを突破した巴マミが魔女に攻撃を仕掛けた
ほむらの脳裏に巴マミが惨殺された記憶が呼び起こされる!
しかし一瞬の怯みが運命を分けた。すでに彼女の大砲を受け倒したと安堵の表情を浮かべている
数々のイレギュラーが重なり、心身ともに疲弊している彼女は正常の判断を下すことは出来なかった
それは時を止めることを忘れるほどに…
ほむら「マミィィーーー!!逃げてェェーーッ!」
彼女がとれた行動は、叫ぶことしか出来なかったのだ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:36:36.86 ID:FyELeVW/0
暁美ほむらの叫びに気付きハッと目を魔女のいた虚空へと向ける
叫びとともに魔女の本体が間髪入れず出現し、大アギトを巴マミに向けて開ける
状況についていけない脳は思考を停止し、体は強張り魔女のアギトを見つめる
その時…!
「ウゥゥオオオォォォォーーーーッッ!!」
男の雄叫びが木霊した。見たこともないような巨大な雷が魔女を貫く!
そして、目の端に捉えた奇妙な鎧の白霊の男が魔女に体当たりをぶちかます
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:40:14.80 ID:3+fHAKox0
きたか
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:40:41.42 ID:FyELeVW/0
ソラール「貴公ッ!無事か!」
雷の主、ソラールが魔女を牽制しながら割って入った
ロートレク「ククク…奇遇だな。よもやこんな辺鄙の場所で貴公と出会うとは」
淡く銀色に輝く奇妙な鎧の男も並び立ち、魔女と対面する
巴マミは今起こった出来事をようやく脳が理解し、震えが走る
暁美ほむらも今の光景で正気に戻り、時間停止を駆使して魔女と戦い始めた
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:46:38.44 ID:FyELeVW/0
三人の猛攻を受けながら脱皮を繰り返して尚も襲い掛かる
だがついに魔女は倒れることとなる、いつの間にか離脱していたロートレクが魔女の本体を見つけ出し、
倒すことで魔女は消滅した。
程なくして結界は消える。ほむらが召喚したロートレクは無言で元の世界へと帰還した
ソラールは最後までマミの側で気づかっていた
あわや惨劇で幕を閉じるかと思われた何度目かの魔法少女体験コース。
新たに少女たちにトラウマを残し終了した
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:49:05.74 ID:FyELeVW/0
暁美ほむらの人間性はそろそろ限界なようです
完
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:50:48.85 ID:FyELeVW/0
サルが怖いのでちょっと休憩
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:51:29.52 ID:3+fHAKox0
まってるぞ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:55:12.59 ID:uCgzqio+0
ロートレクがカッコイイぞ!!
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:56:06.36 ID:FyELeVW/0
どうしよう…さやか編って殆ど結界外で話が進むじゃないか
ソラールさんあんまり出せないし、あやふやだしで困った
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 20:58:56.80 ID:FyELeVW/0
ついでに次ソラールさん以外に出すやつ安価するか
>>26
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:00:37.86 ID:FyELeVW/0
人いないのに安価ってどうなのよ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:00:41.16 ID:vIosrdmb0
玉葱卿
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:01:00.29 ID:3+fHAKox0
kskst
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:03:34.27 ID:RyFZS3pU0
クラーナ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:03:56.93 ID:vIosrdmb0
玉葱卿
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:05:28.41 ID:FyELeVW/0
魔法少女って魔女の口づけ効く?
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:06:20.79 ID:uCgzqio+0
マイヤーさん強過ぎ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:11:07.09 ID:FyELeVW/0
お菓子の魔女から数日、巴マミは自分を攻め続けていた
二人もいたから大丈夫と思っていたこと、仲間が増えたようで舞い上がっていたこと、
自分のトラウマに負けてしまったこと…
何よりも暁美ほむらの言うとおりになってしまったことが、彼女を慄かせていた。
ほむらは本当に敵意もなく協力しようとしていた事実をつきつけられ、更に自己嫌悪へと繋がっていった
何度か後輩たちが話しに来たりもしていたが、全て断り一人っきりの部屋に閉じこもっていた
\\ 5人あわせて!!4人の公王!! //
\\ //
⊂_ヽ、 . /⌒ヽ
\\ ∧_∧ / /ヽ_⌒つ
\ ( ´Д`)/⌒つ ∩ /∧_Λ . /⌒つ
. > ⌒.ヽ.l l .ノ .) ⊂⌒ヽ /(´Д` ) /__ノ
/ へ ∧_∧ /./ (⌒つ\ ∧_∧ / ヽ / ./
/ / ( ´Д`)/./ \\\ (´Д` )| へ./ /
/ ノ /⌒ ./∧_∧ / ./ \/⌒ヽl | .レ /.)
/ ./ / / / .( ´Д` )/∩ / \| /./
/ /| ∩/ / ./ (⌒ヽ / ) / ./\.\ //丿
.( ヽ ヽ .ヽ_ ノ / \ \_// / .| /\.\. ∪
.| |、 \ ( .ヽ \ \___/ ) .( ノ )( .(し つ
. | ノ \ ヽ .\ ヽ. ヽ ノ / / /\.\\ \
.| | ) ./ / ノl ) ( .人 ( ( \.\\ .\
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:17:31.85 ID:vIosrdmb0
落ちやしないだろうな
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:18:02.88 ID:FyELeVW/0
鹿目まどか 某所
ふらふらと危ない足取りのクラスメート、志筑仁美に出会った。
何やら様子がおかしく、巴マミに聞いていた「魔女の口づけ」を発見し、追跡を開始した
自分に何ができるのか…まどかは常に考えていた。巴マミが失意の中で埋もれている今、
魔女のことを少しでも知る自分に、何かできるのか…何かしなくては、と考えている
仁美を見守りつつ足をすすめる。
仁美が足を止める。どうやら、ここに魔女の結界があるようだった。
と、まどかは信じられないものを目にする
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:22:09.22 ID:O4o+pI1P0
支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:23:44.14 ID:FyELeVW/0
それは…
まどか「な、なんで…。マミさんッ」
彼女の先輩、魔法少女巴マミだった。マミも仁美と同じく人事不省で虚ろな表情をしていた
混乱している頭を無理やり切り替え、周囲に目を向ける。すると丁度中央部に人だかりができていた
瞬時に理解する。今ここでなされようとしていることを
「自殺」
その言葉が頭に浮かんだ瞬間、ほとんど本能でバケツを手に取り、バケツごと放り投げた
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:29:18.11 ID:FyELeVW/0
安心したのも束の間、今度は結界に飲まれた。
魔女の口づけを受けた人たちも同じく飲み込まれ、そして全員昏倒していた。
おそらく魔女の影響を極端に強く受けすぎたのだろう。
いつもまどかを守っていた巴マミは今はいない、その恐怖は次第にまどかの体を蝕んでいった
いま、正気を保って魔女と対峙しているのは無力な自分だけ…どうしようもない無力感に襲われていた
ハコのような魔女はその力でまどかの心を読む
マミさんまでかよwww
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:34:30.43 ID:FyELeVW/0
常に漠然とした無力感を抱き、誰かに守られ続け、その守護者を目の前で傷つけられても何も出来ない自分…
魔女に心を読まれ、自分の心をまざまざとつきつけられる…無力な自分…無能な自分…
まどか「やめて…もうやめてェーーーッ!!」
まどかは吠えた。今見せつけられたことを否定するかのように…
だが、ふと足元に違和感があったことに気付く
箱の魔女がみせる心の風景を見ないように顔を下げていたことが幸いしたのかもしれない…
そこには銀で綴られた、輝くサインがあった
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:36:49.94 ID:vIosrdmb0
まどかが召喚すんのか
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:43:42.35 ID:FyELeVW/0
鹿目まどかは知っている。このサインが何なのかを…しかし、まどかは迷っていた
たった今見せつけられた無力な自分、誰かが守らないとダメな自分…それを肯定するかのようで、躊躇っていた
ふと、気絶している巴マミに目を向ける。巴マミはいつだって強かった。自信に満ち溢れ、、まるで太陽だった
そのときまどかは思い出す、彼女の言葉を
(マミ「ね?だから勇気を出して。もしこれから魔法少女になるのならば、土壇場で怖気づいたら守れるものも守れないわよ」)
(マミ「土壇場で怖気づいたら 『守れるものも守れない』 わよ」)
(マミ「『守れるものも守れない』わよ」)
まどかの心に一筋の風が吹きすさぶ。そして、理解した
まどか(何かをするとか、何かが出来るとかそんな些細な事じゃなくて…)
まどか(守るために今ッ!精一杯出来る事をする!そういうことですか?マミさん…)
白霊一覧
太陽の騎士ソラール
女神の騎士ロートレク
人食いミルドレット
異端の魔女ビアトリス
聖騎士リロイ
黒鉄のタルカス
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:49:41.09 ID:FyELeVW/0
まどか「もうそんなまやかしに惑わされないッ」
まどか「私は今、全力で出来る事をする。それは…」
まどか「仁美ちゃんとマミさんを、この場にいる全員を守ることッ!」
まどか「弱い私には自分で何とかすることはできないかもしれない」
まどか「でも!その『手段』があるッ」
カタリナ騎士ジークマイヤー を 召喚しますか? →「YES」orNO カシィ
しえん
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 21:55:15.38 ID:FyELeVW/0
シュゴォォォーー
オオオォォォン……
ジークマイヤー「ガハハハハ…カタリナ騎士ジークマイヤー。召喚に答え、馳せ参じた!」
カタリナ騎士ジークマイヤー を 召喚しました
まどか「や、やった!私にも召喚が出来た!」
まどか「ジークマイヤーさん!友達を助けたいの、力を貸してください!お願いしますっ」
ジークマイヤー「なあに、怪物退治は英雄のたしなみさ。お安いご用だ。いざぁっ!」
流線型の鎧を着こみ、恐ろしく大きな特大剣を魔女に振り下ろす!
轟音とともに、魔女はゴムマリのように結界内を弾き飛ばされる
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:00:27.77 ID:FyELeVW/0
まどかは倒れている人たちに被害が及ばないように、精一杯端へ運び出す
そこへ、魔法少女暁美ほむらが現れる。金に輝く戦士、ソラールを伴って
ほむら「まどか!遅くなってごめんなさいっ。怪我はない?」
どうやら急いで来てくれたらしい、少しだけ息切れしていた。
前回の魔女戦でマミを助けたことを見ていたまどかは、ほむらに対して幾ばくか心を許していた
まどか「う、うん。ほむらちゃん…来てくれたんだ」
まどか「今ジークマイヤーさんが魔女と一人で戦ってるの!助けてあげて!」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:01:32.92 ID:KVJLPAMe0
ヾjiiソ
ノ:::::ヽ_
,. '〃:::::::::ヾ:`ヽ
/::::il::::::::::::::i:i:::::::',
!::::l:i::::::::::::::l:l::::::::l
、:::i:i:::::::::::::i:i:::::/
ヽ::ヾ:::::::::i:i:::,'
~^`'''''''?
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:07:24.56 ID:FyELeVW/0
巴マミ 魔女結界内 意識覚醒
魔法少女だからか、魔女の制御下にあってもマミの覚醒は早かった。
自分の置かれている現状、危機、うっすらとだが覚えていた。
自分の為に勇気を振り絞って魔女と対峙したまどかのことも…
情けなかった、いつまでウジウジとしているのかと…魔法少女ではない彼女のほうがよっぽど強い!
巴マミはゆっくりと起き上がる。そして、いつまでも嘆くただの少女から、魔法少女巴マミへと変身した
顔を上げると、輝く手が差し伸べられていた。ソラールの大きく暖かな手だった
ソラール「…」
ソラールは何も言わなかった。幾度と無く共に死線をくぐり抜けた二人には言葉はいらなかった
ソラールは祝辞を、マミは謝辞を手に込め、取った
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:08:09.57 ID:FyELeVW/0
巴マミの復活である
完
.(\ , ./)
.(ヽ_) .ii__ .(_ /)
\ \ i_____i ./ /
\ \ i_-|.|-_i ./ /
\ \mi._.|_|._,im./ /
\mn`--´nm./
.i \∧/ i
i <.○.> i
i /V\ i
l.ニニニニニニl
i `ヽニニニ.i
il,lni.、ilmi.i,.l
i:::::::::i::::::::i
.i::::::::i:::::::i
.i. ̄ i  ̄i
.i_.i_i
(_|_)
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:14:57.05 ID:RyFZS3pU0
支援
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:20:20.26 ID:FyELeVW/0
ソラールと巴マミが戦線に参加してからすぐに魔女は討伐された
魔法少女姿のマミを見てまどかは彼女の復活を涙を流しながら喜んだ
ジークマイヤー「ウムウム…友情とは美しいものだ。そうだ」
ジークマイヤー「お嬢さん、コレも何かの縁、記念にこれを受け取ってくれないだろうか」
まどか「いいんですか?」
まどかは粗布のタリスマンを入手した
ジークマイヤー「これはタリスマン。神の奇跡を行使する触媒だ」
まどか「ジークマイヤーさん…」
ジークマイヤー「この世界では、そう、一度だけ奇跡を起こしてくれるだろう」
ジークマイヤー「その気高き心があれば必ず「奇跡」は起こる」
ジークマイヤー「ガハハハハ…では、縁があればまたあおう」
ガハハハハハハ…
カタリナ騎士ジークマイヤー が 元の世界へ帰還しました
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:28:35.28 ID:FyELeVW/0
粗布のタリスマン。一度だけ奇跡を起こしてくれるらしい触媒。まどかは大切にしまった
魔女を倒したことで元の場所へ戻り、少女たちは救急車へ連絡し、その場を後にした…
同じ頃。とある少女が重大な懸案事項を抱え、悩んでいた
時間は少し巻き戻る
美樹さやか 病院 上条恭介の部屋後
美樹さやかの心は散々に千切れた。心が胸を締め付ける。
好意を寄せていた人物を自分の手で苦しめていたこと、腕が治らないという希望が絶たれたこと…
何度も何度も頭の中で巡り、言いようのない焦りを感じていた
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:29:45.72 ID:10AXXWO/0
ほ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:34:18.72 ID:FyELeVW/0
それもそのはず、彼女は知っている、その道理をねじ曲げ「奇跡と希望を」与えることの出来る手段を…
しかし、魔法少女の業というのを見た今ではたやすく決断することなど出来なかったのだ。
その事もさやかの心を苦しめた
考えがまとまらず、焦る気持ちでいっぱいの時にキュウべぇが現れた
キュウべぇは魔法少女の「利点」というのを切々と説いた。
だがそれでも決断できなかった
せめて巴マミに、信頼出来る先輩に相談できれば…
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:38:22.61 ID:FyELeVW/0
決断を下せぬまま時間が過ぎていった。志筑仁美の入院やまどかが魔女に襲われたこと、
転校生暁美ほむらと少し打ち解けているなど過ぎた時間の割には密度が濃かった
中でも一番の事柄が、魔法少女巴マミの復活だった
彼女の復活を聞いてすぐに巴マミの元へ向かった
契約について相談するために
マミの答えはNOだった。心のどこかで巴マミならば自分の背を押してくれると思っていた。
しかし現実は違かった
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:44:24.44 ID:10AXXWO/0
ほ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:46:49.13 ID:FyELeVW/0
巴マミは言う、たった一つの願いと引換に、いつ終わるのか知れない常に死を意識する魔法少女は吊り合わない、と
さやかは憤る。貴女は魔法少女だ。それなのになろうとしているあたしを止めるのか!と
一頻り喚き、うなだれてきたところでマミは告げる
マミ「魔法少女にはさせない。これは譲れないわ。でも、私の魔法を使えばもしかしたら…」
さやかは顔を上げる。藁をも掴みたいさやかは飛びつかんばかりに頼み込んだ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:51:44.45 ID:FyELeVW/0
巴マミは今度の魔女の戦いで考えさせられた
後輩、鹿目まどかは自分のコンプレックスを勇気で克服し、私を、友だちの命を救った
そして、それに呼応するかのように暁美ほむらが救援に現れた。
人の心の繋がりの可能性…
誰かを遠ざけ、孤独に戦ってきた自分には無かった力…
だが、今は違った。太陽のように眩しいあの男を中心に、私の可能性は広がっている…
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:54:28.39 ID:CmYb3KIA0
さやかちゃん…
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:57:29.91 ID:FyELeVW/0
翌日 病院 上条恭介病室前
ほむら「なんで私もなの…」
まどか「そう言わないでほむらちゃん」
マミ「そうよ明美さん。友達は助け合わなくちゃ」
ほむら「えぇー…」
マミ「さ、美希さん。準備はいい?」
さやか「よ、よろしくお願いしますっ」プルプル
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 22:57:59.76 ID:cloIOMbN0
確かに魔法少女と不死者って似てるよな
徐々に、人間性を失っていって(ソウルジェムが汚れていって)、最後には亡者(魔女)になるんだから
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 23:00:18.70 ID:cloIOMbN0
人間性を捧げよ....
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 23:01:51.09 ID:CmYb3KIA0
そして世に平穏のあらんことを
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 23:03:01.62 ID:FyELeVW/0
深夜 病院へ忍び込んだ少女たちは、上条恭介の病室の前へ集まっていた
マミ「オーケー!暁美さんぶっつけ本番だけど、手はず通りにね」
ほむら「はぁ…しょうがないわね」
まどか「二人共っファイト!」
巴マミの作戦はこうだった。マミの魔法で上条恭介の手を癒す。ただそれだけだった。
さやかの話では神経などの繊細な部分まで傷ついているという。そこで同じ魔法少女である暁美ほむらに助っ人を要請したのだ
大筋をマミが、少筋をほむらが担当し、相互で高め合う事で効果を上げる、というものだった
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 23:06:05.73 ID:MFk8738Z0
太陽万歳!
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 23:07:03.06 ID:FyELeVW/0
だが、思いの外難航した。
医者がサジを投げたほどの複雑な傷。いくら道理をねじ曲げる魔法でも現界があった。
さやかは祈った。ただひたすらに祈った。ほのかに恋心を寄せている彼のために…
幼い時から共にいた、かけがえのない親友のために
まどかも祈っていた。あの時感じた人の持つ可能性に…
いまは自分は何もできない、ただひたすら祈ることが、自分の役目だと感じていた
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/23(月) 23:11:49.01 ID:FyELeVW/0
奇跡というものがあればそれは運命と言えるだろう。運命とは人から人へ繋がっていくのだ
そして、その人の繋がりが可能性を呼び込んだ
まどかのポケットが淡く輝く!驚いたまどかはポケットからあるものを取り出した
それはジークマイヤーから受け取った「奇跡を一度だけ起こせるという」粗布のタリスマンだった
輝くタリスマンを握りしめ、強く強く、祈った!
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
すると徐々に、タリスマンから放たれた淡い光は部屋全体へ拡散していく
四人は直感する。奇跡は起こったと!
今まで滞ってた魔力の流れがスムーズに通り、遠げはこえたと感じた
巴マミが顔を上げ、さやかに向かって微笑みかける
暁美ほむらは見た。かつて無いほどに涙でくしゃくしゃになった笑顔でいる、美樹さやかの姿を