1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
1998年10月
見崎「もう久保寺先生のトラウマを忘れ始めてるのかもね」
恒一「僕もあんまり覚えてないや。なんにせよ元気な姿見れてよかった」
藤巻「オウ幸子! 久しぶりじゃねーか!」
中島「おはよー。私の周りって半分死んでるのね…」
藤巻「そうシケた面すんなって! もう災厄は終わったんだからさ!」
中島「…うん。そうね、そうするわ」
恒一「藤巻さんは相変わらずだね」
見崎「豪快というかなんというか、ね」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 01:53:48.33 ID:idHMBJOK0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 01:54:47.68 ID:LMYLBqYZ0
中島さんSSとは珍しい
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 01:55:19.76 ID:p+9679xz0
放課後・下駄箱
中島「受験まで時間もないし頑張らないとね…ん?」
中島「何かしら…この紙」ピラッ
『明日の放課後、屋上で待ってます』
中島「ってこれラブレターじゃない!」
中島「私の名前書いてあるし…間違って入ったわけじゃない…」
中島「何で私に…? まさか3組の誰かが…?」
中島「い、いたずらよこんなの!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 01:58:54.97 ID:p+9679xz0
翌日
中島(でもやっぱり気になっちゃうわね。誰なんだろう?)
中島(猿田君は…恵にゾッコンらしいじゃない。ありえないわ)
中島(和久井君は…あんなもの書くだけで呼吸困難になりそう。ないわね)
中島(榊原君には見崎さんがいるじゃない。これもない)
中島(関係ないけど私と見崎さんの役回りが逆転したら榊原君はどうなってたんだろう)
中島(…それでも見崎さんとくっつきそうなのが悲しいわ)
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:01:17.25 ID:Y+3uht7M0
中島SSだと!?
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:02:40.92 ID:p+9679xz0
中島(勅使河原君は…赤沢さん好きだったみたいだからドMなんでしょ)
中島(私Sの気はないからこれもなしね)
中島(望月君…なんで私よりかわいいの…)
中島(女子の制服着てても誰もわからないよ…)
中島(でも年上好きらしいから手紙書いたのは違いそうね)
中島(辻井君はなんかムッツリって気がする)
中島(趣味が読書らしいけど絶対官能小説読んでるわ)
中島(考えただけで寒気がした…。お願いだから屋上に辻井君はいないで)
久々のanother
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:06:44.43 ID:p+9679xz0
中島(水野君、ぶっちゃけセンター向いてないよね)
中島(ボールを持てばトラベリング。ディフェンスじゃ押し負ける)
中島(県大会いけないのも納得ね)
中島(それに彼あんな綺麗な字は書けないはずよ。彼もなし)
中島(米村君…目立たない地味な男の子……地味?)
中島(なんか親近感湧くわ…顔も悪くないし…)チラッ
米村「?」
中島「…!」ドキッ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:12:18.55 ID:p+9679xz0
中島(なにこの感覚…心臓の音がすごい)ドクンドクン
中島(なんで私あの手紙が米村君だったらな、なんて考えてるの!?)ドクンドクン
中島(……! ほ、放課後に期待しましょう……!)ドクンドクン
中島(前島君はどうでもいいや)
放課後
ギィィィィィ…
中島「」ドクンドクン
??「こ、こんにちは…」
中島(え…? …誰?)
磯野「と、隣のクラスの磯野って言います! 昨日中島さんの下駄箱に手紙入れたの僕です!」
中島「」
名前繋がりかよ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:15:21.08 ID:idHMBJOK0
中島「家賃滞納したら追い出されちゃって」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:16:40.76 ID:p+9679xz0
磯野「あの…! 中島さんのことが好きです! 付き合ってください!」
中島(えええええええええ)
磯野「お願いします!」
中島「え…いや…私、野球とかできないし…」
磯野「友達からでもいいんです!」
中島「(聞けよ) いや、あの、ごめんなさい……私他に好きな人がいるの…」
磯野「どうしても駄目なんですか!?」
中島(磯野と中島ってだけでネタカップルだろうが!気づけよ!)
中島「ごめんなさい…どうしても駄目なの…」
磯野「そうですか……わかりました。さよなら、中島さん…」タッタッタ
中島「…はあ、私も帰ろう…」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:21:16.57 ID:p+9679xz0
翌日・放課後
中島「なんか拍子抜けしちゃったな…」
??「ねえあなた」
中島「え?(何この人…)」
花沢「あなた3組の中島さんよね? 私隣のクラスの花沢」
中島「ど、どうも…(磯野に花沢…この学校どうなってんの)」
花沢「昨日磯野クンのことフッたでしょう。 それで磯野クン傷ついてるから」
花沢「あなたにも傷ついてもらうわ」ギラッ
中島「ひっ!」
花沢「黙ってついて来なさい」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:25:49.14 ID:p+9679xz0
校舎裏
中島「こ、これから何するの……」ビクビク
花沢「抵抗したら刺すわよ」ギラッ
中島「は、刃物……」
―――――――――――
――――――――
1998年7月13日
久保寺「う゛う゛う゛え゛あ゛あ゛あ゛い゛う゛がぁえ゛う゛」ブンブン
久保寺「え゛あ゛あ゛あ゛ッ!」ブシュ!!
久保寺「か゛…お゛お゛お゛」ザクッ
ブシュウウウウゥゥゥゥ…
――――――――
―――――――――――
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:28:03.05 ID:p+9679xz0
花沢「おとなしくなったわね…」
中島「あ……あ…」ビクビク
花沢「じゃ、遠慮なく」ドゴッ
中島「うぐっ!」
花沢「磯野クンは私のものよッ!」ドゴッ
中島「かはっ!」
花沢「あんたなんか…死んじゃえばいいのよ!!」
米村「はいストップ〜」カチッ
花沢「!?」
モブ王繋がりで名前繋がりか
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:31:56.88 ID:p+9679xz0
中島「…米村…君…?」ハァハァ
米村「中島…ごめんな? もうちょっと早く出てこれたんだが…」
米村「状況証拠はちゃんと取らないといかんからな」カチッ<アンタナンカシンジャエバイイノヨ!!
花沢「何よ。脅す気? 言っとくけど私のパパはいろんなところに顔がきくの」
花沢「そんな音声録音してもいくらでも揉み消せるわ。写真を撮っても無駄」
米村「だってよ、磯野」
花沢「え…?」
磯野「花沢さん…最低だよ…」
花沢「い、磯野クン!? 違うのこれは! この女が磯野クンのことを…」
磯野「そうやっていろんな女の子を痛めつけてきたんだね」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:34:13.83 ID:Uatqq7aC0
花沢不動産の影響力すげーな
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:35:16.33 ID:p+9679xz0
花沢「違うの! 話を聞いて!」
磯野「僕は許さないよ。一刻も早く僕の前から消えてくれ」
花沢「磯野クンッ!」
磯野「失せろッ!!」
花沢「…!! う…ううっ…」トボトボ
米村「ほら、もう大丈夫だぞ中島」ナデナデ
中島「うう…うわあああぁぁん!!!!」ギュ
米村「おー…よしよし。ほらそろそろ泣きやめよ〜」ナデナデ
中島「こわかったよぉ…」ギュゥゥ
磯野(いいなあ…)
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:40:13.25 ID:p+9679xz0
帰り道
米村「落ち着いたか?」
中島「うん…ありがとう…」
米村「下駄箱でお前見かけてな…」
米村「様子おかしかったからちょっとつけさせてもらったよ」
中島「米村君…」
磯野「無事でよかったよ。…二人の邪魔しちゃだめだよね…それじゃ」
中島「磯野君も…ありがとう…」
米村「お前がいなきゃ解決してなかったからな。礼を言うぜ!」
磯野「そんなことないよ…僕は、中島さんが幸せならそれでいいんだ…」
磯野「さよなら、二人とも」
中島「磯野君…」
米村「中島、家まで送ってくよ」
米村いいとこ取り
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:44:54.29 ID:p+9679xz0
翌日放課後・屋上
米村「中島、話ってなんだ?」
中島「あのね、昨日は…その……ありがとう…」
米村「いいっていいって! クラスメイトなんだから助け合うのは当然だろ?」
中島「その…私…そうじゃなくて…」
恒一「なんだかおもしろいことになってるぞ」ヒソヒソ
見崎「邪魔しちゃだめだよ榊原君…」ヒソヒソ
恒一「中島さんも積極的だNE!」
見崎「ちょっと…気づかれちゃうよ」ヒソヒソ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:49:16.93 ID:p+9679xz0
中島「米村君のことが好きなの…」
米村「!!」
中島「前から気になってたけど、昨日助けてもらって気づいたの」
中島「私には米村君しかいないって」
米村「…俺もだよ、中島」
中島「…!」ドキッ
米村「なんつーのかな、昨日中島に抱き着かれたとき」
米村「俺こいつのこと好きだって思ったんだ。だから…」
中島「米村君…」
米村「中島…」
恒一「えんだああああああああああ!!!」
米村中島「!?」
見崎「ちょっと榊原君!」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:50:44.70 ID:K3VWIn/r0
いやあああああああああああああ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:53:13.59 ID:p+9679xz0
10年後
恒一「いい結婚式だったね」
見崎「そうね。二人とも似合ってた」
恒一「あの時から10年か…」
見崎「恒一君があそこで暴走しなければもっとよかったのに…」
恒一「あはは…つい興奮しちゃって…」
見崎「けど、二人とも幸せそうでよかった」
恒一「来年は僕たちの番だね、鳴」
見崎「うん…///」
おわり
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 02:57:03.21 ID:p+9679xz0
おわりです
いろいろとすみません
せっかくの中島SSなのに
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 03:01:30.67 ID:K3VWIn/r0
乙!
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 03:12:01.38 ID:6pzPoor40
はじまったと思ったら終わっていたでござる
乙
まさかの米村だった
恒一が全部持って行きやがった
乙