23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:14:25.43 ID:t9YzjbVa0
神崎のリアルラックと身体能力は能力って事になんの?
ハム太郎「うう……殺し合いなんて僕は嫌なのだ!」
ハム太郎「どうにかみんなを説得、あっ」
グチャッ!! (潰れる音)
ミサカ「あっ、ハムスターを踏んでしまいました、とミサカは靴裏を確認しつつわざとではないことを主張します」
ハム太郎(武器:ヌンチャク)死亡33名
ハムスターの死骸のそばに何故か置かれていたデイパックを回収し、御坂妹は森の中を進む。
名簿には御坂美琴(オリジナル)や上条当麻、そして一方通行と打ち止めの名も書かれていた。
その誰もを死なせるわけにはいかない。彼女はどうにかしてこのふざけたゲームから抜ける手段を探していた。
幸い、彼女が手に入れた武器は銃器。使い慣れているものだ。
これなら多少の敵は倒すことは出来るし、心配はない。問題は他がどうなのか、だ。
普段能力に頼りきりだった御坂美琴や一方通行がこのゲームで勝ち残れるとは到底思えない。
一刻も早く彼女らと合流し、保護しないといけない。
そう考えながら森を進んでいくと、やがて前方に1つ影が浮かんでくる。
彼女の知っている誰でもない。そしてそれは紛れも無い敵であった。
「よう嬢ちゃん、悪いが死んでくれ!」
サイファー=アルマシー。
サイファーは御坂妹を見るなりそう言って、超能力で彼女を攻撃する。
彼が手に入れた能力はパイロキネシス。不幸なことに炎攻撃は、彼が元々得意としていた魔法だ。
レベル3相当の強力な炎が渦を巻いて御坂妹に襲いかかる。
が、彼女は寸でのところでそれをかわし散弾銃を構えた。
そして躊躇無く相手へと撃つ。
銃声が鳴るが、弾丸は炎によって溶かされてしまっていた。
――相性が悪すぎる!
咄嗟にそう判断し、御坂妹は踵を返そうとするが遅すぎた。
出会った時点でもう終わっていたのだ。
サイファーの持つ発火能力のレベルは4。御坂妹の退路は既に炎によって塞がれていた。
「そんな……!」
そして炎が彼女を飲み込む。
御坂妹(武器:エクゼター)死亡 残り32名
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:20:04.84 ID:M4e5Q4PT0
サイファーは御坂妹のデイパックを確認し、そして中に入っていた散弾銃とヌンチャクを炎によって溶かす。
この戦いのルールでは荷物になるものはあまり持たないほうがいい。
それに彼は銃もヌンチャクも扱ったことがなかった。
必要最低限の生活品のみ持ち、その場を去ろうとした時に気配に気付く。
「ほう……気付きましたか」
木の影から現れたのはいけすかない青年だった。
見たところサイファーと同年代か、それより下に見える。
しかし先程の戦いを見て何故わざわざ姿を現したのか。
よほど自信があるか、よほど馬鹿か。サイファーは後者であって欲しいと内心思う。
「ふふふ、僕はあなたと戦うつもりはありません」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:21:20.19 ID:M4e5Q4PT0
「……? どういうことだ?」
戦うつもりはない、と青年は言った。
ルールから考えればおかしすぎる。誰一人死ななければ全員が殺される。
どの道自分達は殺しあわなくてはならない。
「一時的に手を組むということですよ」
「…………なるほどな」
彼の提案はこうだった。
一時的に2人で手を組み、他の参加者を全滅させ、最後は2人で戦い決着をつける。
サイファーにとってそれは悪くない手だった。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:22:31.18 ID:M4e5Q4PT0
グチャッ!! (潰れる音)
こうし(武器:なんか温める能力)死亡 残り31名
上条当麻は市街地を駆けていた。彼は追われている。
不幸なことに、転送先で他の参加者と鉢合わせしてしまったのだ。
(どうやったのかは知らないが)幻想殺しがなくなったというのに相変わらず彼は不幸だった。
「いつまで逃げるのかしら?」
背後から届くその声と同時に、上条の横にあったポストが粉々に分解される。
彼はその武器を目にしたことが、実際に対峙したことがあった。
トラウィスカルパンテクウトリの槍。アステカの魔術師が使っていたものに間違いない。
どれほど強いものでも一撃で分解し、バラバラにしてしまう最強の槍(ナイフ)だ。
追跡者は完全に上条を殺す気でいるらしく説得は通用しそうにない。
そして不幸なことに上条に与えられた武器は数本の金属矢。
それは本来テレポーターである白井黒子が愛用していた武器で、彼女の能力があってすれば非常に強力なものなのだが、上条にとってはただの荷物でしかない。
「ふ、不幸だぁー!」
それが彼の最期の言葉となった。
上条当麻(武器:金属矢×5)死亡 残り30名
バラバラになった少年を見て朝倉涼子は快感を覚える。
最早使命など関係ない。彼女は純粋に殺人を楽しむことに決めたのだ。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:23:59.28 ID:0CUk2T2d0
C
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:24:39.46 ID:WkbivpGS0
@詠矢空希テンプレ(ズルズル)@
・いや、よくないっしょ。刑法的に ・とりあえず、今の段階では『やだね』だ
・俺が関係してようがいまいが、それが犯罪であることは事実 ・…まあ、そんな感じかな
・あ、いやいや、ゴメンゴメン。怒らせたのは謝るからさ… ・(お、効果アリ…かな?)
・どおうわっ!!ヤバイヤバイ、ヤバイってマジで! ・…俺の容疑は?
・具体的な症状としては、大量の冷や汗、動悸、振戦、譫妄!! ・ どっせい!!上段正拳!!
・俺はあの人には指一本触れてない。因果関係が成立するか? ・いやー、権力側の人間っていつもそう言うんだよねえ
・いやー、ゴメン。悪気はなかったんだけどねえ。『論証』に入るとつい熱くなっちまって ・ただの理屈っぽい高校生ですよ
・(あ、気付かれたか…。ま、しょうがない)いやあ、単なる好奇心だけどね ・……つまんねえ人生だったなー……
・そして、おれはこの力をこう名付けた。絶対反論(マ ジ レ ス)と!!!! ・うわこれどうしょうもなくね?…
≫\ミ三ミノノ/-、
/〃〃〃〃〃ヾ≦ミ三ミ、
ィ-、 彡‖‖〃〃从从从ヾヾミミミ
/ / ィ-、‖‖‖从从从从从从从》》》
/ / / /从从‖ヘ从从从从从从从从ミ いやどうも、おれは詠矢…詠矢空希(ヨメヤ ソラキ)ってもんだよろしくなー
/ / / /从: : : :|≡r-ヾヽ、从从从从从ミト
_/⌒ヽノ / ヾ : : : |l | `・ゝ ノr──-、从≪ r‐、 ,‐、
/ー、\| /ヘ / ヾ从|!| `─‐/ l, `・ゝ }从ト | | / /
\ \八 〉' /ノソト ゝ・_.〉─-'从ト、_ノ | | / /
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今なお広がり続ける詠矢ワールド!
さあ君も詠矢シリーズの書き手・読み手になろう!!
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31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:24:39.97 ID:M4e5Q4PT0
「第一の質問、貴方は私を殺そうと思っているのですか?」
「当然。ルールに従い貴様を抹殺する」
森の中でサーシャ=クロイツェフとアウレオルス=イザードが対峙していた。
そしてそれを遠くから眺める者が更に1人。サーシャもアウレオルスも気付いてはいないようだったが。
「あいつら、どう考えてもヤバいって……」
茂みの中で御坂美琴は1人呟く。
彼女に与えられた武器は『魔女狩りの王』で非常に強力な魔術だ。
なのだが使用範囲はルーンが張られている場所のみで限定されてしまう。
ディスクと共にルーンが描かれた紙が数枚入ってはいたが戦いのたびにそれを消費していてはあっという間になくなってしまう。
彼女に残された選択肢はこうして身を潜め、参加者が少なくなるまで待つことだった。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:25:47.24 ID:M4e5Q4PT0
サーシャとアウレオルスが戦闘を始める。
どうやらサーシャの武器が『幻想殺し』でアウレオルスは『未元物質』のようだった。
最初はサーシャが能力を無効化し、優勢のように見えたが隙をつかれあっという間に逆転されてしまう。
決着はあっけないものだった。そもそも幻想殺しは上条当麻が持っているからこそ強い能力だったのだ。
アイツ、どうしてるかな。美琴の脳内に上条当麻の姿がよぎる。
「殺されてなきゃいいけど……」
「他人の心配より、自分の心配をした方がいいんじゃないか?」
「ッ!?」
美琴が反応し、振り向くよりも先に剣が彼女の頭部に突き刺さった。即死だった。
さすらいの剣士テリーはガンブレードを引き抜き彼女のデイパックを回収する。
「ふっ、この程度の奴らが相手なら俺の優勝は間違いなしだな」
サーシャ=クロイツェフ(武器:幻想殺し)死亡
御坂美琴(武器:魔女狩りの王)死亡
残り28名
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:27:53.65 ID:M4e5Q4PT0
ねこひろしは走っていた。次回のオリンピックへ出場するために。
しかしその夢は永遠に叶わないものとなる。彼の頭を光弾が貫いた。
ねこひろし(武器:せいぎのそろばん)死亡 残り27名
「よし……やったぞ!」
ねこひろしを殺した本人である海原光貴は入念に辺りを確認し、茂みから出てデイパックを回収しようとする。
が、茂みから出た瞬間に彼の脳天もぶちまけられる結果となった。
海原光貴(エツァリ)(武器:グレゴリオ=レプリカ)死亡 残り26名
今度こそ周りに誰もいないことを確認し、土御門は2人分のデイパックを回収する。
彼の手に入れた武器はテレポートの超能力。遠くから石を体内に転送し、必殺の一撃を与えられたのだ。
一気に三つの武器を手に入れ、土御門が圧倒的有利に立ったように見えるが異能力は一度に1つまでしか装備することが出来ない。
テレポート能力を身に付けている場合だとグレゴリオ=レプリカを使うことは出来ないし、その逆もそうなのだ。
しかし万が一のことも考え土御門は両方のディスクを大切に自分のデイパックの中へとしまった。
そして夜が訪れる。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:29:44.39 ID:M4e5Q4PT0
深夜だからといって戦いの火が収まるわけではない。
暗闇の中で涼宮ハルヒと白井黒子が向かい合っていた。
「あたし、昔からこういう殺し合いって面白いと思ってたのよね。参加するからには優勝よ!」
「そうですの。でも私は生憎死ぬわけにはいかないんですのよッ!」
その瞬間、お互いの武器がぶつかり合う。
ハルヒは小型機関銃。対して黒子は超電磁砲だった。
無論、機関銃程度が超電磁砲に敵うはずがない。ハルヒが何か考えようとする前にその全ては解け、消えてしまう。
涼宮ハルヒ(武器:イングラム)死亡 残り25名
終わったあとで黒子はため息をつく。
「まさかお姉さまの能力を扱える日がくるなんて……。それにしてもお姉さまは無事なのかしらですの……」
黒子は知らない。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:31:16.66 ID:M4e5Q4PT0
「わわっ!」
「きゃーっ!」
朝比奈みくるは追跡者から逃走中、何かに躓いて転んでしまう。
グチャッ!! (潰れる音)
リボンちゃん(武器:黄金練成)死亡 残り24名
そしてそのまま追跡者、朝倉によってバラバラに分解させられる。
朝比奈みくる(武器:アイテム2号)死亡 残り23名
「ふふふ……あはははは! みんな、みんな殺してやるわ!」
確実に彼女は狂ってしまっていた。
そんな彼女に背後から迫る者がいた。
狂乱状態になっているとはいえ、朝倉が気付かないわけがない。
「あなたも私に殺されたいの?」
「残念だが、逆だ。俺の優勝のため、死んでもらうぞ!」
その言葉に朝倉は顔をしかめる。テリーはガンブレードを構えた。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:33:40.32 ID:M4e5Q4PT0
サマル――サマルトリアの王子は運良く誰にも見つからないまま夜を迎えられたが、震えが止まらなかった。
なにしろいつ殺されるか分からないのだ。
今こうして茂みの中で隠れてる瞬間にも殺されてしまうかも知れない。
「ッ!」
気配を感じ、飛び上がる。
背後に立っていたのは気の良さそうな恰幅の良い中年男性だった。
「やぁ、私はトルネコといいます。殺しあうつもりはありませんよ」
「ぼ、僕はサマル……です」
サマルの方に戦う意志がないことを耳にし、トルネコはにっかりと笑う。
そして握手を求め、サマルはそれに応じた。
「お互い突然こんなことになって大変でしょう。どうです? どうにか2人で脱出する方法をッ」
言葉の途中でトルネコは血を吐いた。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:36:46.73 ID:M4e5Q4PT0
「と、トルネコさん!?」
全く気がつかなかったが――トルネコの遥か後方に男が立っていた。
白衣姿だがどう見ても研究者には見えない明らかに不自然な男。
木原は拳銃片手にサマル達へと歩み寄る。
「悪いなぁ」
全く悪びれた様子もなく言う。
「俺も死にたくないんだ。だから死ねや」
そう言ってもう一度拳銃をトルネコへ打ち込む。
トルネコは大きく身体を痙攣させ、そして二度と動くことは無かった。
トルネコ 死亡 残り22名
「う……うわあああああああ!」
目の前でトルネコが息絶え、サマルは絶叫した。
しかし木原は気にもしない。いや、実際には叫びによって他の参加者が集まることを恐れていた。
「チッ、さっさとヤるしかねぇか……」
銃口がサマルを捉える。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:38:49.03 ID:M4e5Q4PT0
「大丈夫か!?」
突然の声に木原は動きを止めた。まさかこんなにも早く他の参加者がやってくるとは。
絶叫を耳に駆けつけたスコールは、サマルをかばうように木原へ立ちはだかった。
「おい兄ちゃん、何のつもりだ? ヒーロー気取りか? 俺はルール通りにやってるだけだぞ?」
「だからといって人を殺して良いはずはない」
「かーっ、吐き気がするわぁ。死ね」
一切の躊躇い無く銃弾が放たれる。スコールに避ける術はない。
彼の武器は『肉体再生』だった。それもレベル0、何の役にも立たない。
辛うじて致命傷は避けられたが最早木原の手から逃れられる手段はない。このまま死を待つだけだ。
「く…………リノア、すまない」
「じゃ、おつかれさんっと」
木原が引き金に指をかけようとした瞬間、彼は引き裂かれた。
彼の後ろには先程まで絶叫していたサマル、その手にはトルネコの遺品であるいなずまの剣が握られて。
木原(武器:コルトパイソン)死亡 残り21名
「トルネコさん、仇はとりました……! 早く彼の手当てをしないと!」
サマルはデイパックを手に、スコールへ駆け寄る。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:39:55.11 ID:dZQWEZD10
なにこれ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:40:07.86 ID:agwoBenU0
ポケモン板の王者「休カ無限」こと、北星学園大学経済学部経営情報学科の千葉 敦將(チバタイスケ)
2007年4月4日に新コテの休カ無限です。を立て、コテデビューを果たす。
Wi-Fiを始めてからはコテスレ住人として活動をするようになったが、改造が発覚したことによってスレを追放された。
wifiポケモン関連ヲチスレというスレにおいて自らの地位に固執し、コテハン潰しで自らの実力を主張(実際は殆どがマッチポンプであったが)。
また、全くポケモンと関係のないクラスメイトの名前を実名で晒し挙げるなどの行為も行う。
最近では上記スレでのコテをつけてのレスはない。
しかし名無しでの潜伏と思わしきレスが散見される、該当スレを見ていると知り合いに主張している、大学へ通報したと言う者の存在等を考慮すると、
大方親にバレてスレを監視されてると言ったところだろう。
http://www.uproda.net/down/uproda482522.jpg http://www.uproda.net/down/uproda486394.jpg 巻き糞ヘアーの方は今年3月に自宅で撮影した様子、
トイレで自分の顔を撮影してにやけるという相当ヤバい方は不明。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:40:56.27 ID:M4e5Q4PT0
トラウィスカルパンテクウトリの槍がテリーのガンブレードを分解する。
「くっ……! まさかこれほどまでだったとは!」
もうテリーの勝機はなかった。武器がなければ剣士はただの人だ。
残されているのは美琴のデイパックから入手した『魔女狩りの王』のみ。しかし今からルーンの紙を張っている余裕はない。
ならば逃げるしか選択肢はなかった。
咄嗟に踵を返す。
しかし朝倉はそれを許さない。
「さよなら♪」
トラウィスカルパンテクウトリの槍が怪光線を放つその瞬間、朝倉は槍と共に溶けた。
戦いに熱中しすぎていて彼女は他なる存在に気がつけなかったのだ。
朝倉涼子(武器:トラウィスカルパンテクウトリの槍)死亡 残り20名
朝倉を殺したのはサイファーと古泉のチームだった。
「もう1人は?」
「放っておきましょう。どうせ彼はもう武器をなくしてしまっています。その内殺されるでしょう」
そして、夜が明けた。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:41:23.96 ID:+izUGMrOO
これ他の作品のキャラいらねーだろ
パロロワならよそでやれ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:42:12.99 ID:M4e5Q4PT0
小萌「はぁい、定期放送をしますー!」
小萌「1日目から死亡者はすっごく多いですよー!」
小萌「皆さん最初からハイペースで先生嬉しいです!」
小萌「死亡したのは、ステイルくん、ハム太郎、ミサカ10032号、こうしくん
上条ちゃん、サーシャ=クロイツェフ、御坂美琴、ねこひろし、海原光貴、涼宮ハルヒ
リボンちゃん、朝比奈みくる、トルネコ、木原、朝倉涼子の15名!」
小萌「皆さんこの調子で頑張って下さいねー!」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:44:55.33 ID:M4e5Q4PT0
白井黒子はその放送を聞いて全ての思考が止まった。
死亡者の中には彼女の知っている名前もあった。
上条当麻はともかくとして、御坂美琴。
御坂美琴。御坂美琴御坂美琴御坂美琴。
御坂美琴は死んでしまった。いや、殺されしまった。
「お姉さま……?」
御坂美琴はもういない。永遠に黒子の前へ現れない。
「あっ、白井さん!」
初春の声がする。そういえば彼女も参加者だった。名簿で確認済みだ。
初春も参加者。参加者。
「白井さん?」
刹那、初春の首から上は消し飛んだ。
初春(武器:ベホマ)死亡 残り19名
そうだ。誰が美琴を殺したか分からない。
ならば全ての参加者を殺せばいいだけのこと。
「お姉さま、仇はとりますの……!」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:46:54.51 ID:M4e5Q4PT0
姫神秋沙は放送を聞き、明らかに動揺していた。
上条当麻が死んでしまった。
「そんな。あり得ない。」
いくら否定したところで現実は変わらない。
神の奇跡すらも消し去る彼が一体何故死んでしまったのか?
いや、ルールの通りなら彼はもう神の奇跡を打ち消す力は手にしていないはずだ。
だからといってあの少年がこんなすぐ死ぬわけはあるのだろうか。
姫神は今ひとつ信じられない。信じたくなかった。
考える中で彼女は前方の少女に気がついた。自分よりも若干年齢が低いように見える。
「御坂さんが死んじゃったなら……もうアタシも助からないじゃない!」
明らかにその少女は狂乱状態にあった。無理もない。こんな状況に陥れば誰だって気が気でならないだろう。
しかしだからといってそのままにしておくわけにはならない。
あの状態のままだといい獲物だろう。たちまち見つかり、殺されてしまう。
「落ちつい――。」
姫神が声をかけると同時に、その少女は、佐天涙子は絶命した。させられた。
姫神は咄嗟に敵がいるであろう方向へ顔を向ける。
そこにいたのは同年代の、クラスにいてもおかしくない平凡な男子だった。
佐天涙子(武器:木原神拳)死亡 残り18名
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:48:28.46 ID:M4e5Q4PT0
ハルヒの死亡を知り、キョンも少なからず動揺した。
アイツが死んだら世界はどうなる、いくら考えてもそれはキョンには到底分からないことだ。
しかしそんなことよりも問題なのが、自分が今圧倒的窮地に立たされているということ。
殺さなければ殺される、そう考えたその瞬間から、彼もまた狂乱へと陥った。
キョンの武器は『一方通行』全てのベクトルを変換してしまう最強の能力。
だがそれではいくらなんでも強すぎるため、1日15分しか使えないという制約もあった。
「殺さなきゃ……殺されちまう!」
ベクトルを収束させ、キョンは超スピードで姫神へと迫り、そして押し倒す。
その間姫神は一切抵抗出来なかった。反応すら出来ない。
「ここ、殺す前に……良い目見てもバチはないよな……?」
「やめて。」
聞く耳もたない、というのはまさにこのことだろう。姫神の服が乱暴に引きちぎられる。
キョンの脳には最早何も届かない。
銃弾を除いては。銃声が鳴り響き、キョンは絶命する。
彼は一方通行の能力を切ってしまっていた。
狙撃手、アーヴァインは遠くからキョンの死を確認すると、急いで姫神の元へと向かう。
だが姫神は既に息絶えていた。行為が始まってから十分以上が経過していた。
「……くそっ!」
助けることが出来なかった。アーヴァインは自らの無力さを嘆く。
キョン(武器:一方通行)死亡
姫神秋沙(武器:釘バット)死亡
残り16名
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:49:30.11 ID:M4e5Q4PT0
そして――――絶命する。
アーヴァイン=キニアス(武器:スナイパーライフル)死亡 残り15名
白井黒子は最早何も見えていなかった。いや、実際には見えている。
ただそれを認識せずにひたすら殺しているだけだ。
全ては死んだ美琴のために。そして自分のために。
「あなたも参加者ですね。悪いですが死んでもらいます」
背後から誰かに話しかけられようと、ただ黒子は殺すのみだ。
何も躊躇うことなく、黒子は神裂へ超電磁砲を発射する。
神裂はそれを自分の能力で迎え撃った。
彼女の武器は『原子崩し』。学園都市の序列でいえば超電磁砲よりも下だが威力は決して劣らない。
互いの攻撃がぶつかり合い、そして相殺される。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:50:22.20 ID:C0qaAfGT0
打ち止めちゃんのちっぱいちゅっちゅしたい
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:50:37.86 ID:M4e5Q4PT0
この戦い、神裂にとってかなり分が悪い。
なにせ相手は超電磁砲をもっているのだ。普通に考えて原子崩しで勝つのは難しい。
せめて刀があればかなり優勢になるはずだが、そんなものは手に入れていない。
どうにかこの能力だけで勝つしかないのだ。
お互いもう一度攻撃を打ち合おうとしたところへ。
「必然。参加者は我が皆殺しにする!」
第三者が入り込む。アウレオルス=イザード、『未元物質』の使い手だった。
奇しくもここに学園都市第4位から1位までの能力が集結したのだ。
尤も、『一方通行』の使い手は既に死んでしまっているが。
その三人の戦いを一方通行は近くに隠れながら眺めていた。
一方通行、といっても能力の方ではない。
元々『一方通行』の能力を使っていた本人だ。
学園都市第1位だった彼も能力無しでは勝ち抜くことは難しい。
だからこうして身を潜め、自分の能力を再び手に入れる機会を待っていたのだ。
彼は早い段階でキョンが『一方通行』を所持していることに気付き、後をつけていたのだ。
「今がチャンスだ」
ここぞとばかりに一方通行は走り出す。キョンの亡骸へと!
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:52:01.75 ID:M4e5Q4PT0
だが彼は焦りすぎた。
まさか他にも身を潜めていた参加者がいるとは夢にも思っていなかった。
一方通行(武器:ひのきのぼう)死亡 残り14名
長門は『身体強化』によって刃物並の鋭さを増した腕を一方通行から引き抜く。
そして『一方通行』のディスクへ触れ、
その瞬間そこへ未元物質による殺人光線が降り注いだ。
長門有希(武器:身体強化レベル4)死亡 残り13名
アウレオルス決死の一撃は軌道を逸らされ、彼は超電磁砲の餌食になる。
アウレオルス=イザード(武器:未元物質)死亡 残り12名
そして超電磁砲発射後で隙だらけの黒子へ原子崩しが直撃し、三つ巴の戦いは幕を閉じた。
白井黒子(武器:超電磁砲)死亡 残り11名
序列では1番下である原子崩しを持った神裂が見事生き残ったのだ。
しかし犠牲は大きい。彼女も能力の使いすぎと傷によってボロボロの状態だった。
「どこかに身を隠さないといけませんね……」
しかし敵はすぐそこまで迫ってきている。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:52:03.46 ID:J81PaHGa0
なかなか良いな
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:53:17.24 ID:M4e5Q4PT0
「ふふーん、漁夫の利作戦だよ、とミサカはミサカは生き残りを狙うッ!」
「しまっ……!?」
満身創痍の神裂へ向かって、レベル2程度のパイロキネシスが襲い掛かる。
レベル2では威力も低いが今の神裂にとってそれは十分すぎるほどの脅威。
避けることも出来ず、ただ直撃を待つだけだ。
「死――――!?」
炎と神裂が接触する瞬間、耳をつんざくような高音が鳴り響く。
炎はまるで音にかき消されたかのように消えてしまう。
「なっ……とミサカはミサカは辺りを見回してみる!」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:54:53.62 ID:M4e5Q4PT0
遥か横方向に安全ピンだらけの修道服を身に纏った少女が立っていた。
その手には小型の機械が抱えられている。ESPジャマー。
低レベルの超能力を消し去ってしまう特殊な音波を出す機械だった。
「むむむ、ここはちょっと分が悪いかも!とミサカはミサカは逃げ始める!」
打ち止めが去ったのを見て、インデックスは神裂へと走りよった。
「大丈夫!? 敵は逃げていったんだよ!」
「…………ッ!」
そしてインデックスは弾ける。
既に神裂は同僚を殺していた。殺していたのだ。
殺すのに躊躇などは一切無い。
インデックス(武器:ESPジャマー)死亡 残り10名
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:55:58.47 ID:M4e5Q4PT0
「ミサカはミサカは戦略的撤退を――!」
グチャッ!! (潰れる音)
タイショー(武器:メガンテ)死亡 残り9名
「あっ!」
逃げた先には、2人の参加者が待ち構えていた。
1人はサマル、もう1人はスコールだった。
打ち止めを見たサマルが「こんな小さな子供まで……」と呟く。
「もう大丈夫だ。俺達が君を守ってみせる」とスコールが言う。
こいつら使えるかも、打ち止めの口元が僅かに吊りあがった。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:58:13.43 ID:M4e5Q4PT0
それは明らかに不利な戦いだった。
1人の土御門に対し、相手は2人。サイファーと古泉。
どちらも強力な能力を持っていて、土御門に勝ちの目は無いに等しい。
しかし逃げることも許されない。この2人を振り切るのは至難の技だろう。
ともかく――戦うしかないのだ。
「グレゴリオ=レプリカ!」
海原光貴のデイパックから入手した能力を発動させる。
テレポートの能力で戦うのは不利だと判断し、こちらへ取り替えていたのだ。
テレポートには複雑な演算を必要とし、多対一という状況では些細なことがミスが起こりかねない。
そうなれば問答無用で死が叩き込まれる。それは避けなければならない。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:58:14.17 ID:aL1W+XUQ0
ハム太郎達いらねぇだろwww
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 11:59:23.98 ID:M4e5Q4PT0
「サイファーさん、あの光は多分恐ろしい殺傷能力を持っています。十分気をつけてください」
「そんなこと……言われなくても分かってるッ!」
サイファーがパイロキネシスを発動させ、土御門の退路を塞ぐ。
そして、古泉が――――
「ふんもっふ!」
『念動砲弾』を叩き込むッ!
序列では最下位といえ紛れも無いレベル5の一撃が土御門へ襲い掛かる。
が、
「その程度じゃ、甘い」
格闘技特有の構えで衝撃波の威力を受け流す。
そして、ねこひろしのデイパックから手に入れたせいぎのそろばんを一気に前へ突き出した。
「がはっ…………!」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:00:26.56 ID:M4e5Q4PT0
古泉の喉笛から真っ赤な噴水が上がる。
「ひゅっ……! ひゃ、助け、助けひょサイファァァァァァァアアア!!」
声と連動して喉から血が噴き出す。
もう後は死を待つだけだった。助かる術はない。
「サイファー! はぐぁ……ッ! ひょッ」
最後に情けない声を上げて、古泉は動かなくなった。
古泉一樹(武器:念動砲弾)死亡 残り8名
だからといって土御門に勝機が訪れたというわけではない。
彼は一矢報えることに成功しただけだ。
古泉を殺せたからといってサイファーの攻撃を止められる理由にはならない。
パイロキネシスが土御門に襲い掛かり、その全てが飲み込まれた。
土御門(武器:テレポート)死亡 残り7名
「くそっ……。古泉の野郎、死にやがって!」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:00:40.29 ID:vH84bMc3O
未来日記のユノを利用する雪輝みたいに恭介がさやかの好意を利用する話かと思った
青髪はレベル5第六位だぞ
こんな簡単に死んでたまるか
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:02:18.69 ID:M4e5Q4PT0
小萌「はーい、二日目も終わりましたー! 定期放送ですよー!」
小萌「そろそろゲームも終盤ですねー。では死亡者の発表です!」
小萌「初春さん、佐天さん、キョン、姫神ちゃん、アーヴァイン、一方通行、長門さん
アウレオルス=イザード、白井さん、インデックスちゃん、古泉一樹、土御門ちゃんの12名でーす!」
小萌「多分明日でゲーム終了ですね。皆さん頑張ってくださーい!」
小萌「優勝は目の前ですよー!」
生き残リスト
『打ち止め』
『神裂』
『ちびまる』
『スコール』
『サイファー』
『テリー』
『サマル』
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:03:34.70 ID:M4e5Q4PT0
三日目、恐らく今日で最終日になるだろう。
今日までに生き残った7人全員が殺し合い、そして優勝者の1人が生まれる。
生き残るのは果たして、誰か。
三日目、最初に顔を合わせたのはテリーと神裂だった。
「俺と会うなんて運が悪いな……いくぞッ!」
「くっ、傷はまだ癒えていませんがやるしかないようですねッ!」
神裂の見たところ、テリーは武器を手にしていないようだった。
これなら満身創痍の彼女にも勝機はあるはず。
テリーが突き出した拳をかわし、神裂は原子崩しを撃ち込もうする。
そこで彼女は気付いた。気付いてしまった。
「ステイル――――!?」
辺りにばら撒かれていた紙に、ルーンの刻印が印されていた。
それは紛れもなく元同僚の、自らの手で殺したステイルの、魔女狩りの王のものであった。
魔女狩りの王は大きくその身を揺らしながら、その腕を振るった。
後には何も残らなかった。
神裂火織(武器:原子崩し)死亡 残り6名
「一時はどうなることかと思ったが……これでちゃんとした武器が手に入った」
テリーは原子崩しのディスクを手に取る。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:05:00.76 ID:J67imi0r0
はいはいちびまるちびまる
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:05:23.17 ID:M4e5Q4PT0
同刻、サマル達はサイファーと対峙していた。
「スコール、いいザマじゃないか」
サイファーは傷を負ったスコールをあざ笑う。
そして、左手をスコールへ向けて広げた。
「優勝するのは俺だ。お前はここで死ね!」
その瞬間、サイファーの手から炎が発射される。
が、打ち止めのパイロキネシスによってそれはスコールに当たる寸でのところで防がれた。
とはいってもレベル的には劣っている。サイファーの炎を長く食い止めるのは不可能だろう。
その隙にスコールはなんとか立ち上がり、サイファーから距離を取る。
「スコールさん、僕に任せてください」サマルが言う。
「すまない……」スコールが言う。
打ち止めはサイファーの持つ能力が完全に自分の上位互換であることを理解していた。
彼を倒さなければ自分の優勝はあり得ない。その為にもここはサマル達と協力してサイファーを倒さなければならなかった。
サマルがいなずまの剣を振り上げてサイファーへと駆ける。
サイファーが炎の盾を作ろうとするのを打ち止めが妨害する。
「チッ、発火能力だけじゃ厳しいかッ」
盾を作ることを諦めサイファーは横方向へと跳んでサマルの攻撃をかわす。
「そこだッとミサカはミサカは炎を飛ばす!」
そこへ打ち止めの炎が槍のような形を織り成し飛んでいく。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:06:54.99 ID:M4e5Q4PT0
「クソが…………この俺様を舐めるんじゃねぇえ!」
サイファーが叫ぶと同時に、辺り一面が地獄と化した。
彼の能力――レベル4だった発火能力は戦いの中で成長していた。或いは彼の演算能力が成長したのか。
ともかく炎は格段に力を増していた。
サマルが気がついた時にはもう打ち止めの姿は見えない。彼女の服の切れ端だけが炎に焼かれず地面へと落ちた。
打ち止め(武器:発火能力レベル2)死亡 残り5名
「く…………くそおおおおおおお!!」
無謀にもサマルは正面からサイファーに斬りかかった。
それはあまりにも無謀すぎた。
サマルは瞬く間に炎の中へ消え去ってしまう。
サマル(武器:こんぼう)死亡 残り4名
残されたのはスコールのみ。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:08:01.80 ID:M4e5Q4PT0
「スコール、後はお前だけだ」
スコールの足元にはいなずまの剣が転がっていた。
サマルが死の間際にこちらへ投げたのだ。希望はスコールに託された。
「スコール、お前は俺に勝てない。死ぬ運命なんだよッ!」
サイファーが炎の嵐を巻き起こすのと、スコールが握る剣から稲妻が巻き起こったのは同時だった。
炎と雷がぶつかりあい、そしてどちらも消えていく。
「お、俺の炎がッ……!」
お互い巻き起こした現象は消えたが、スコールの持つ剣はそのままだ。
なすすべなくサイファーは斬られ、そして絶命した。
サイファー(武器:発火能力レベル4→5)死亡 残り3名
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:09:03.42 ID:M4e5Q4PT0
残る参加者は3名。
そしてその内の2人が対峙していた。
スコールはいなずまの剣、テリーはルーンの刻印が印された紙を手にお互い睨みあう。
「話し合いで解決することは出来ないんだな」スコールが言う。
「それは無理な話だな。もう俺達は殺しあうしかない」テリーが答える。
そして、戦いは始まった。
いなずまの剣によって、魔女狩りの王によって、激しい雷と炎が舞い上がりぶつかり合う。
どちらも何度も何度もぶつかり合い、決して消えようとはしなかった。
スコールが剣を構え走り出す。テリーは掌をスコールへと向ける。
直後、原子崩しが発射された。
スコールに正確な狙いをつけたそれは、確実に殺そうと物凄いスピードで彼に迫る。
テリーは勝ちを確信した。そしてその瞬間、
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:10:04.52 ID:M4e5Q4PT0
「がぁっふッ!?」
自分の右腕が落ちたことに気がついた。
原子崩しは確かにスコールへと直撃したはずだ、テリーは辺りを見回す。
だがスコールは原子崩しによる攻撃をくらっていなかった。
「どっ、どうして……!」
彼の武器は、稲妻と剣じゃないのか。テリーの頭が混乱を始める。
稲妻はあくまで剣の特殊能力であり、スコールのもつ超能力とは別だ。
スコールはサイファーの使っていた発火能力レベル5を身に付けていた。
その威力は原子崩しにも劣らない。相殺させるには難しくなかった。
「とどめだッ! これで終わらせるッ!」
その声と同時に、天まで届くかのような強大な炎が起こった。
テリー(武器:ガンブレード)死亡 残り2名
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:11:06.86 ID:M4e5Q4PT0
スコール(武器:肉体再生)死亡 残り1名
死の間際にテリーは一矢報えることに成功した。
強大な炎を起こすその瞬間、僅かな隙を狙ってテリーは全ての力を使って原子崩しを発射していた。
その結果、彼らは刺し違え、お互い死亡することとなったのだ。
小萌「生存者が残り1名になりました〜! 決着です〜!」
島中にアナウンスが響き渡り、この悪夢のようなゲームは幕を閉じた。
参加者36名中35名がこのアナウンスを耳にすることはついぞなかったのだが。
ゲーム終了
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/16(土) 12:12:43.77 ID:M4e5Q4PT0
ちびまる「うきゅ〜……うきゅ〜」zzz
小萌「あれ? 優勝者はどこですか〜?」スタスタ
ちびまる「zzz〜……もうそんな食べられないでござるよ」zzz
小萌「う〜ん?」スタスタ
グチャッ!! (潰れる音)
ちびまる「」ピクピク
ちびまる(武器:地球破壊爆弾)死亡 残り0名
小萌「あ」
小萌「まっ、いいか」
END
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
おしまい