1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
そう言って、彼女は笑った。
ほむら「まど……、」
気付けば細い腕が私を捕まえていて。
まどか「もう、いいよ。私はもう、大丈夫」
だから。
ほむら「まどか……まどかっ! 私は、あなたを……!!」
嗚咽混じりの私を宥めるようになでる彼女の手はとても優しくて。
それが余計に、寂しさと私の弱さとを感じさせた。
ほむら「私は、ずっと、あなたの側に……、あなたを、まどかを守るって……!」
まどか「大丈夫だよ、心配性だなぁ、ほむらちゃんは」
不意に、温もりが私から離れた。
待って、行かないで。
あの時の恐怖が蘇りそうになる。
あなたを失いかけた、あの夜の後悔。
まどか「じゃあね、ほむらちゃん」
――――この彼女の笑顔を、私はこの先ずっと忘れないだろう。
ほむら「まどかああぁぁぁぁ!!」
まどか「うぇひひ、ほむらちゃん……トイレくらい、ひとりで入れるから……ね?」ヨシヨシ
ほむら「まどかまどかまどかー」ギュー
2 :
天文学者 フェンダー ◆9dvISqYoCo :2012/05/27(日) 00:30:08.59 ID:x7R7bvHI0
イイハナシダナー
3 :
忍法帖【Lv=39,xxxPT】 :2012/05/27(日) 00:34:35.26 ID:uMhHkWac0
ほう
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 00:38:26.74 ID:i83y+w/HP
さや恭で真似ようとしてふと
そう言えばさやかって例え上手くいったとしても
相手バイオリニストだし腕枕してもらえないんじゃね?
と思った
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 00:47:31.45 ID:WWnacmSrO
何の音も聞こえなかった。
しいて上げるならば、自分の心臓の脈動だけが、波紋のように全身に響き渡っているだけだった。
ほむら「…………」
この永遠とも思える時間の中で、私はただただ待った。
ほむら「………………まどか」
呟く声は、しんと静まる景色に溶けて消えた。
どうして。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
ほむら「……まどか……っ」
返事をしてほしい。
また、あなたの笑顔が見たい。
ほむらちゃんって、あなたに名前を呼んでほしい。
――――ひとりぼっちは淋しいよ、まどか。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 00:48:19.94 ID:7gPGO9Dv0
ほむほむかわいいよほむほむ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 00:53:04.88 ID:xRmrwnDE0
支援
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 00:58:01.09 ID:WWnacmSrO
彼女の名前を紡ぐ。
ここに誰もいなくとも。
例え見えなくとも、きっと傍にいるであろう、あなたに向けて。
ほむら「まどか」
縋るように、目の前の壁に手を伸ばす。
ひどく無機質な冷たさが、私に現実を突き付ける。
――今、まどかはいない。
ほむら「……ッ」
胸が苦しくて、痛くて、張り裂けそうで。
ただ、あなたに会いたい。
それだけなのに。
――――ほむらちゃん。
ほむら「……ま、どか……?」
ジャー
ガチャ
まどか「もー、すぐ出るから待っててって言ったのに」
ほむら「まどかまどかまどかー」ギュー
まどか「わ、待って待って。手、洗ってからね」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 01:02:58.99 ID:N43KXwxx0
しえー
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 01:03:03.83 ID:fVeTcIWv0
しえー
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 01:07:00.70 ID:WWnacmSrO
オテテジャバジャバジャー
まどか「ふー」
ほむら「まどかー」マドカー
まどか「うん、ちょっと待ってねー」ゴソゴソ
まどか「……あれ」
まどか「タオル忘れちゃった」
ほむら「まどかー」
まどか「んー」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 01:21:59.22 ID:WWnacmSrO
ほむら「……」
雫が軌跡を残して、滑り落ちるのを見た。
高鳴る鼓動に、上昇する体温。
まどかに触れたい。
逸る気持ちを抑えて、努めて冷静を装って言う。
ほむら「まどか、こんなに濡らして……いっぱい垂れてる」
濡れそぼるそこに触れると、その温度に驚いた。
暖かくて、それでいて絡み付くような熱さ。
まどか「や、さわっちゃ汚いよ、ほむらちゃん……」
ほむら「まどかに汚いところなんて無いわ」
そのまま顔を寄せ、舌で雫を嘗め取、
まどか「だから汚いってば! ほむらちゃんタオル持ってる? ……もー、あるなら普通に貸してよー」
ほむら「まどかぁ……」
なにかとても素敵なものを見た気がする
C
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 01:33:40.74 ID:3s79J8hU0
なんだこれは・・・
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 01:36:20.72 ID:WWnacmSrO
地の文でほむほむ→まどっち愛を丁寧に描写しつつまどほむイチャイチャさせたかったんだけど眠い寝る
支援ありがとうございました
濡れそぼるじゃなくて濡れそぼつな
期待させといてwwwwwwww
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 01:47:50.62 ID:aMwTaslJ0
おい!
おい…
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 01:48:15.28 ID:WWnacmSrO
>>16 予測変換で出てたよ「濡れそぼつ」
だが俺は俺の信じる俺を信じた
期待させといて申し訳ない
暇ができたらまた似たようなの立てる
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/27(日) 01:49:16.87 ID:YC/W76sQ0
乙
次も期待してます!
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
どういうことだおい