〜三時間目・美術室〜
モチヅキ「残念だったね、今日は見崎さんが休みで」
コウイチ「お前、それ何回目の質問だよ……」
テシガワラ「元気のなそうなサカキの顔見てると、何回でも言いたくなるんだよなー」ニヤニヤ
コウイチ「別に僕はそんなんじゃ……」
コウイチ「(でも、心配なのは確かだ。放課後にでもミサキの家に……)」
ガラッ
コウイチ「……ん?」
ミサキ「……おはようございます」
ミカミ「あれ、見崎さん?今日は休みなんじゃなかったの?」
ミサキ「体調が快復したので……来ました」
ミカミ「そう。良かったわね。でもまた体調が崩れるようだと早めに言ってね?」
ミサキ「……解かりました」スタスタ
コウイチ「(なんだ、ミサキ来たのか……)」
モチヅキ「大丈夫そうで」
テシガワラ「本当に良かったな?サ・カ・キ」
コウイチ「お前らな……!」
ミサキ「つめたっ」ガタンッ
コウイチ「……?」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:26:48.16 ID:Oo6qrfH00
いいよーいいよー
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:27:11.41 ID:1ze783TP0
ミキサーに見えた
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:27:14.69 ID:vIZTG+Pp0
なぜカタカナ?
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:28:41.62 ID:CkCsi1e10
ヴァンガードのほうかと
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:30:27.96 ID:5uHQOkox0
コウイチ「(ミサキ……?めずらしいな見崎があんなリアクションするの……?)」
テシガワラ「なんだ、鳴ちゃんにもあぁいう可愛いところがあったんだごふっ!?」
モチヅキ「自業自得だよ、勅使河原君……」
コウイチ「ふんっ……」
テシガワラ「……サカキ、何も本気で殴ることな――」
ミサキ「あ……どうしよう」
ミサキ「パンツ、履き忘れて来ちゃった……」
コウイチ「!?」
モチヅキ「!!」
テシガワラ「」ガタッ
ナカオ「」ガタッ
ミズノ「」ガタッ
アカザワ「」ガタッ
アヤノ「」ガタッ
オグラ「」ガタッ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:30:59.10 ID:5uHQOkox0
>>5 前にこうやって書いた方が読みやすいって言われたの
読み辛いかな?
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:32:42.45 ID:v4KsoE420
くんかくんか
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:34:05.88 ID:5uHQOkox0
コウイチ「(き、聞き間違いか?)」
モチヅキ「(見崎さん……今……)」
ミサキ「……」シャッシャッシャッシャッ
コウイチ「(……何事も無かったようにデッサンしてる……しかし、なんだろう……僕が聞いたのは幻聴ではなかったのか、
心なしかクラスの雰囲気が重い……)」
テシガワラ「……」
ナカオ「……」
ミズノ「……」
アカザワ「……」
アヤノ「……」
オグラ「……」
コウイチ「(……良からぬことが起きなければ良いが)」
読みにくいやり直し
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:40:41.76 ID:5uHQOkox0
〜四時間目前・休憩〜
ミカミ「それじゃぁ引き続き美術の時間です。各自課題をするなり休憩を取るなり自由にしてください」
テ・ナ・ミ「「「」」」ガタッ
ア・ア・オ「「「」」」ガタッ
コウイチ「(どうしよう……ミサキに訊きに行こうか、いやもしかしたらクラス単位で聞き間違いしたのかも。
パンツハキワスレタノ……これはいわゆる暗号文で見崎の真意はその暗号の果てに……)」
ミサキ「榊原君」
コウイチ「パンツ……まずはこれを分解して正規の言語に」
ミサキ「榊原君?」ポンッ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:41:38.63 ID:5uHQOkox0
コウイチ「うえぅ!?あっ、み、見崎……ごめん、何?」ハァハァ
ミサキ「驚かせて、ごめんなさい」
コウイチ「いや、良いよ、僕がぼぉっとしていただけだから……それよりも、どうしたの?」
ミサキ「ちょっと、話したいことがあるんだけど……良いかな?」
コウイチ「あ、うん……な、何?」ゴクリ
ミサキ「耳、貸してくれる?……あまり大声では、言えないことだから」
コウイチ「……!う、うん……どうぞ」スッ
ミサキ「ありがとう……ふっ」
コウイチ「うひゃうっ!?」ガタンッ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:43:47.04 ID:lPeS9WpNi
カタカナは見辛いな
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:44:54.06 ID:5uHQOkox0
モチヅキ「……!」
ミサキ「……」
コウイチ「あっ……あっ……!」カァァァ
ミサキ「……ごめんね、榊原君。聞こえやすくしようと思って……」
コウイチ「いや、あの、良いよ、うん。今のは僕が驚き過ぎただけだから」
ミサキ「……許して、くれる?」
コウイチ「はい。特別に、許します」
ミサキ「……ありがとう。優しいね、榊原君は」ニコッ
コウイチ「」
コウイチ「……ソ、ソ・ン・ナ・コ・ト・ナ・イ・ヨ」
コウイチ「そ、それよりも!は、話の続きを!!」
ミサキ「それじゃぁ話の続き……良い?」
コウイチ「も、勿論!」
〜男子便所〜
テシガワラ「聞いていたか?」
ナカオ「あぁ」
ミズノ「聞いていた」
テシガワラ「履いてないって、言ったよな」
ナカオ「あぁ」
ミズノ「言った」
テシガワラ「パンツを」
ナカオ「パンツだな」
ミズノ「パンツだ」
テシガワラ「履いてない」
ナカオ「あぁ」
ミズノ「その通りだ」
テシガワラ「お前ら……女子のパンツの中、見たことあるか」
ナカオ「無いな」
ミズノ「無い」
ナカオ「お前ら姉ちゃんいるだろ」
ミズノ「お前は母ちゃんがいるだろ?」
ナカオ「俺が悪かった」
テシガワラ「家族はノーカンだ。で」
テシガワラ「見たいと、思わないか?」
ナカオ「見たい」
ミズノ「見たい」
テシガワラ「俺もだ」
ミズノ「だがお前ら」
ナカオ「なんだ?」
テシガワラ「どうした?」
ミズノ「赤沢はどうした」
ナカオ「今赤沢さんは関係ないだろ」
ミズノ「しかしお前らが好きなのは赤沢さんじゃなかったのか」
テシガワラ「それとこれとは話は別だ」
ナカオ「赤沢さんはパンツを履いているんだぞ?」
ミズノ「その通りだが」
テシガワラ「お前は鳴ちゃんのパンツ……いや、スカートの中が見たくないのか?」
ミズノ「正直な所、見たい」
ナカオ「俺もだ」
テシガワラ「そして、俺もだ」
ミズノ「……無粋だったな、許してくれ」
ナカオ「おう」
テシガワラ「俺たちは同士だ、共に、美しきすべて人類の母なるチキュウを拝もう」スッ
ナカオ「あぁ」ガシッ
ミズノ「勿論だ」
テシガワラ「我ら生まれし時は違えども」
ナカオ「死ぬときは同じでありたい」
ミズノ「……行くぞ」
バタンッ
……。
ギィッ
タカバヤシ「……」
タカバヤシ「……まずい事になった」ジャージャー
タカバヤシ「お腹が痛かったから授業の後半ずっとトイレに篭っていたけど」フキフキッ
タカバヤシ「……まさか、こんなことを訊いてしまうなんて……」ギィッ
タカバヤシ「……どうしてかあの三人は見崎さんのスカートの中を狙っている……」バタンッ
タカバヤシ「男子が三人寄ってたかって一人の女の子を狙うなんて……!」スタスタ
タカバヤシ「……榊原君に伝えないのは、フェアじゃないよね」
23 :
訂正:2012/05/05(土) 05:05:10.99 ID:5uHQOkox0
タカバヤシ「……まずい事になった」ジャージャー
タカバヤシ「お腹が痛かったから授業の後半ずっとトイレに篭っていたけど」フキフキッ
タカバヤシ「……まさか、こんなことを訊いてしまうなんて……」ギィッ
タカバヤシ「……あの三人は下着を履き忘れた見崎さんのスカートの中を狙っている……」バタンッ
タカバヤシ「男子が三人寄ってたかって一人の女の子を狙うなんて……!」スタスタ
タカバヤシ「……榊原君に伝えないのは、フェアじゃないよね」
〜女子トイレ〜
アヤノ「(……大変なことが起きました)」
オグラ「(……流石見崎さん、あざとい……)」
アカザワ「(これは……私に対する挑戦ね!彼女は今自分と榊原君を取り合う相手を値踏みしている……!
つまり、自分と同じフィールドに立てないものは彼女にとって眼中に無しということ!)」
アヤノ「(下着……わ、私も脱ごうかな……///)」
オグラ「(でも兄貴は敢えて履いていた方が良いって言っていたし……それに今日のはちょっと自信があるから、短パンだけ脱ごう)」ガタッ
アカザワ「(!?……そう、オグラ。貴方は赴くのね、その戦地に!ふふっ、その心意気、しかと焼き付けた!)」ヌギヌギ
アヤノ「(うぅ……隣から妙な足音……二人とも脱いだんだ……でも、私は良いや。は、肌を見せるのは二人っきりの時じゃないと駄目なんだから……///)」ギィッ
オグラ「(彩が出た。じゃぁ、あたしも出よう……)」ギィッ
アカザワ「(やだっ、ちょっと足に、引っ掛かって!)」バタバタ
アヤノ「泉美ー?先行くよー?」
アカザワ「ま、待って、今、終わるから!」ビリッ
オグラ「(……あーあ、もう後戻りできないなー)」
〜美術室〜
ミサキ「今日ね」
ミサキ「下着」
ミサキ「履き忘れて」
ミサキ「来ちゃったの」
コウイチ「」
コウイチ「」ボンッ
ミサキ「どうしよう、榊原君?」
コウイチ「ど、どうしようって……!」チラッ
モチヅキ「(こっちみんな……!)」シャッシャッシャッ
ミサキ「あっ恥ずかしいから、ほかの人には内緒にしてくれる?」
コウイチ「ハイ、モチロンデス」
ミサキ「ありがとう。それじゃぁ席に戻るから。……あ、そうだ。お昼ご飯、一緒に食べようね?」クルッ
コウイチ「あっ、うん……」
ミサキ「……楽しみ」ニコッ
コウイチ「」
コウイチ「……ふへぇ」
モチヅキ「(気持ち悪い……)」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:21:58.40 ID:3O9mmTGEi
面白いけど名前カタカナだとanotherじゃない作品みたいだな
直した方がいい
タカバヤシ「榊原君、ちょっと良いかな?」
コウイチ「ん?どうしたんだい、高林君?僕にできることならどんなことだって協力するよ?」キリッ
モチヅキ「(ウザい……)」
タカバヤシ「うん、でも、協力するのは僕の方だ……榊原君、一緒に見崎さんを護ろう」
タカバヤシ「僕の話を、聞いてくれるかい?」
モチヅキ「……何かあったの?」
タカバヤシ「うん。実はさっきトイレで――」
今からでも直しても良い?
千曳「尋常じゃないね」
高林「そうですよね……だから僕も、義憤に駆られたというか……」
高林「あの三人のやり方は、フェアじゃないよ……」
望月「高林君……」
望月「(……だからあの三人、あそこで仲良く固まっているのか……)」
勅・中・水「「「……」」」
高林「……だから榊原君、ぜひとも僕と一緒に――」
恒一「……」ゴゴゴゴ
望月「榊原君……?」
恒一「……許せないな、それは」ゴゴゴゴゴゴゴ
恒一「許せんよ、あの馬鹿ども……!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
千曳「尋常じゃないね」
高林「やってくるかい、榊原君?」
恒一「高林君、情報提供感謝する――あの三人に見崎のスカートの中を決して覗かせるものか……!」
高林「僕も微力ながら協力するよ」スッ
恒一「ありがとう」ギュッ
望月「僕は漁夫の利ということで」スッ
恒一「ありがっ……とう?」
中・勅・水「「「……」」」
中・勅・水「「「……」」」チラッ
中尾「……どうやら、榊原が俺たちの動向に気付いたらしい」
勅使河原「流石の地獄耳だ」
中尾「伊達に女子に嫌われ続けてないんだ」
水野「そ、そうか」
勅使河原「……サカキか。鳴ちゃんに手を出そうとしているんだ、当然立ちはだかる壁――つまりは計算通りというわけだ」
中尾「奴の戦力は望月、高林……俺たちの三人の敵ではない」
水野「いや、だが待て……俺は一度、あいつに1on1で敗北している……つまり」
勅使河原「……主人公補正か」
水野「そのとおりだ。気胸持ちに……病弱設定は何処へ行った……!」
中尾「ならば恐れるとしたらそれか……時には徒党さえ補正してしまうその属性……」
勅使河原「難儀だな。最初にして最後の最高の壁か……だが、俺は超える」
水野「俺もだ。その向こう側にある景色を俺は見たい」
中尾「ふんっ……当然だ。だから言っただろう?――俺たち三人の敵ではないと」
勅・中・水「「「……」」」パンッ
恒一「(……奴らに見崎のスカートの中をのぞかせてなるものか……絶対に……見崎は僕が護る!!)」
小椋「(な、なんか短パンを履いてないってだけで椅子の感覚が違う……どうしよう、落ち着かないと……!)」ソワソワ
綾野「(そっか……由美も脱いだんだ……で、でも私はむ、無理だよ!)」
赤沢「(今すぐ恒一君に見せたい今すぐ恒一君に見せたい今すぐ恒一君に見せたいふあああああああああ!!)」プシュッ
猿田「……なんか、臭くねえか?」
有田「!?」
王子「気のせいだろ」
猿田「ん〜。ま、美術室だからなぁ」
有田「……!」ドキドキ
勅使河原「……おーい中尾ー。鉛筆、貸してくれねーかー?」
中尾「おう、良いぜ――んじゃ、今から投げるぞー」
恒一「(早速仕掛けてきたか――だが、やらせはしない!)」
恒一「僕のを貸してあげるよ、勅使河原」
勅使河原「おっ、マジかサカキ。サンキュー」
恒一「はい(……なんだ、やけにあっさりしている……だが相手はあの馬鹿な勅使河原ただの忘れ物――)」
勅使河原「――でもなぁ。消しゴムは借りるわけにはいかないよなぁ?」
恒一「……!?」
勅使河原「いやぁ、美術用の消しゴム家に忘れて来ちまったんだよ……普通の消しゴムは汚れるから使いたくねーし」
恒一「(こいつ……!どうする、僕も消しゴムは備蓄があるわけじゃ――)」
水野「……勅使河原」ガタッ
恒一「(まずい、水野君が動いた……!)」
水野「俺、丁度一ついらない消しゴムを持っているぜ?使った後で捨ててもらっても構わない。それを今から投げる。しっかり受け取れよ?
だが俺はバスケットボール部員だ。それほどキャッチボールに慣れているわけじゃない。
もしも何処か全く見当違いのところに行っても、皆、どうか許してくれよ?――特に、
サ・カ・キ・バ・ラ?」ニヤァ
恒一「(なんだそのわざとらしいワイルドピッチ宣言……!明らかに僕を挑発している……!
ブラフ……。どうする、これはスルーするか?だがもしも見崎のスカートの下になんか転がってみろ……
この馬鹿どもは普段のノリでそこに突っ込み、皆から軽い軽蔑といつものことだからと忘却を
受けてしまうじゃないか……!此処はやはり、僕の普通授業用消しゴムを真っ二つに?
だがどうしよう、僕の消しゴムの両面にはつい出来心で書いた僕と見崎の相合傘と
『榊原鳴』の文字(油性マジック)が……消す時間はない、渡せば必ず追及を受けて僕は変態の誹りを受けることに
……そうなったら見崎に軽蔑されてしまう……!)」
水野「いくぞ勅使河原ー(棒)」
勅使河原「しっかりこっちに投げろよー(棒)」
恒一「――くっ!(万事休すか……!)」
望月「水野君、ストップ!」
水野「うおっと!?」
望月「はい、これ、僕の消しゴム。使っていいよ、勅使河原君」
勅使河原「望月……!」
恒一「……望月」
望月「美術部員だからね。消しゴムは沢山持っているんだ。なんならそれ、あげるよ?
それに鉛筆とかも言ってくれれば僕が貸すから、わざわざ遠くの中尾君や水野君に頼らなくても
良いからね?」ニコッ
勅使河原「……ありがたく、借りとくぜ。サンキュー……望月」チッ
恒一「(……ありがとう、望月……)」
望月「(……僕には僕の戦いがある。その為には、君に恩を売っておく必要があるんだ、榊原君。
君が僕の心算を知ったら今までの関係には二度と戻れないかもしれない。だが、それでも僕には
手に入れたい人がいるんだ)」
望月「(彼女を手に入れるためなら、僕はなんだってするよ……それに)」
望月「(こんなに早期に彼らに果ててもらうのも、君に暴発されても困るんだ……まだ、まだだ。
まだ皆にはやってもらわなくちゃいけない……)」
望月「(これから昼休み……そして見崎さんに触発された女子の動向……今までの、人間関係……)」
望月「(……たとえ貴方の一番が僕ではないとしても……僕はずっと、貴女が好きです)」
望月「(だから、どうか三神先生僕に……!)」
望月「(貴女のおまんこを、見せてください!)」
望月「(……それで僕は、千年は、戦えます……!)」
恒一「……ふぅ。望月、さっきはありがとう」
望月「気にしなくていいよ。協力するって言ったからね」
高林「ナイスアシストだったよ望月君……だというのに、僕は何もできなかった」
恒一「良いや、高林君は三人の事を教えてくれたじゃないか。十分功労者だよ」
恒一「それにしても奴ら……本気、みたいだな……」
中・勅・水「「「マジカヨー」」」
望月「雑談している風……だけど」
高林「怪しい……よね」
恒一「まだ、良からぬことを企んでいるのかもしれない……!」ギリッ
望月「……」
見崎「榊原君」
恒一「見崎……」
見崎「教室、戻らないの?」
恒一「あ、そうだね……それじゃぁそろそろ」
中・勅・水「「「……」」」ガタッ
恒一「!?」
中尾「……いっやぁー本当美術って疲れるよなー」
勅使河原「ずっと座りっぱなしだからなー」
水野「手ばっかり動かしているから足動かさないのが寂しいぜー」
恒一「(あいつら……このタイミングで……――間違いない、僕らが美術室から出るのを待っている……!)」
高林「(そうか……階段、か)」
望月「(まぁ、基本だよね)」
見崎「帰らないの、榊原君?」
恒一「ん?あぁ、うん……」
見崎「私、お腹空いたから、先に戻ってるよ?」
中尾「……そろそろ戻るかー」
勅使河原「そだなー」
水野「いやぁ、腹減ったー」
恒一「(間違いない……!あいつら、階段で決着を付けるつもりだ!)」
恒一「いや、僕らも戻るよ、見崎。それよりも、あの、ちゃんと注意してね?」
見崎「?」
恒一「あの、スカートの……中。何かで抑えるとか、ね?」
見崎「うん……でも、誰も見たがらないんじゃないかな?私のなんて誰も……勘違いしてるみたいで、そっちの方が
恥ずかしいかも」
恒一「(なんだよこれ――こんな回答想像だにしてなかったぞ!?確かに見崎には無防備なところがあるけどそんなことを考えて居る
なんていやそれはそもそも勘違いだって教えてあげないといやでもなんて言えば良いんだろう僕は見崎のスカートの中が見たですって?
でもそれって駄目じゃないか!?ただの変態だろう!見崎のスカートの中が尋常ではないことに気付いているのにそれを言ってしまうって
僕が見崎にとって極めて危険なタイプの変態だということを告白しているようなもんだ!くそっ、まさか見崎がこんな強敵だなとは
思っていなかったっ……!それにそんなこと考えるなんて見崎も可愛いところがあるんだな……元々可愛いけど……!)」ヘラヘラ
望月「(こいつ……まさか、現実逃避している?此処で?……なんて情けない男なんだ……!)」
見崎「……それじゃぁ、私先に行ってるね」クルッ
勅・中・水「「「さってと行くかー」」」
望月「(くそっ……最終手段で僕が見崎さんを意識するって嘘を伝えるか?だがそんなことをして
果たして僕は正気を保っていられるか――いや、背に腹は代えられない――今彼女が脱いでいることを
信じて僕は――!!)」
高林「ぼ、僕は!!」
見崎「っ!」
望月「!?」
高林「す……すごく、気になるよ、見崎さんの、スカートの中……だから、あんまり迂闊な事は、しないでほしいな……
し、心臓にも、悪いしね……」
望月「高林君……」
高林「(い、言えた……よし。これで僕も、フェアだよ、榊原君!)」チラッ
恒一「(まさか高林君君も見崎の事を――!!)」グヌヌ
パンッ
望月「いい加減にしようね?サ・カ・キ・バ・ラ・ク・ン?」
恒一「……はい」
C
見崎「……心臓に悪いなら、仕方ないよね。うん、気を付ける」
高林「わ、解かってもらえて、うれしいよ」
望月「……高林君、そのまま見崎さんと会話を弾ませて、自然に教室に戻るんだ」
高林「ぼ、僕が……?」
望月「……君にしか出来ない。頼むよ」
高林「……解かった」
望月「……榊原君、僕と君は見崎さんの後ろをそれとなく附いていこう」
恒一「……」
望月「何か文句ある?」ニコッ
恒一「な、ないです……」
見崎「内緒話?」
望月「なんでもない、教室に戻ろう」
高林「み、見崎さん!」
見崎「何?高林君」
高林「あの、えっと……しゅ、趣味ってある?」
見崎「趣味?絵を描くことかな」
高林「そ、そっか。美術部員だしね!」
見崎「知っててくれたんだ、ありがとう」ニコッ
高林「あ、う、うん……」カァァ
恒一「……!」ギリッ
望月「……今は見崎さんのスカートの中を護ることだけに専念しろ、良いな?」
恒一「イエッサー……」
勅・中・水「「「……」」」ゴゴゴゴゴゴ
高林「その人なら、僕も知っているかも」
見崎「そうなんだ」
高林「体のおかげでインドアにならざるを得ないからね。親が色々持ってきてくれて、それでかな」
見崎「うちも……良い御両親だね」
恒一「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
望月「もうすぐ教室だから……」
小椋「(ど、どうしよう……下に榊原君とその他が居るのに、……泉美の挑発に乗らないで、先に戻っておけばよかった……)」
赤沢「(くそっ!見崎鳴、貴方はいつも私の邪魔をする!!)」ギリッ
赤沢「ふふっ。でも残念ね、その距離じゃ恒一君は貴方の粗末なものなんて見ることはない――私の完全勝利よ!)」
綾野「(ほかの人たちにもみられる事はどうでも良いのかな……)」
恒一「……」ゴゴゴゴゴ
赤沢「こ、恒一君!」
恒一「……何?」
赤沢「わ、私の、ど、どうだった?」
恒一「……」ゴゴゴゴゴ
恒一「……?」ゴゴゴゴゴゴゴ
赤沢「……?」
見崎「榊原君」
恒一「!どうしたの、見崎?」キリッ
見崎「お昼ごはん、一緒に食べよう?」
恒一「うん!もちろんだ!」
赤沢「(見崎鳴……!今私が恒一君と話していたのに無粋に邪魔して……!)」
恒一「ど、どどどどどどうしよう?屋上に行く?行く!?」
見崎「うん、良いよ」
恒一「じゃ、じゃぁ行こう!早く!」
赤沢「――恒一君、私も!」
勅使河原「じゃぁ、俺も行くかな」
中尾「俺も」
水野「たまには一緒に食べようぜ榊原」
恒一「……お前ら、どの面提げて」ギリッ
見崎「うん、良いよ」
恒一「見崎!?」
見崎「榊原君。皆で食べた方が楽しいと思うよ?」
恒一「見崎、でもこいつらは!」ガシッ
勅使河原「鳴ちゃんの言うとおりだぜサカキー」ニヤァ
中尾「あんまり意地悪するなよなー」ニヤァ
水野「独り占めは、よくないんじゃないか?」ニヤァ
恒一「……くそっ……!」
望月「それじゃぁ僕らも一緒しようかな」
高林「僕らだけ省くのはフェアじゃないよね」
小椋「い、泉美が食べるなら、あたしも!」
綾野「私もー!」
杉浦「私も。良いよね、泉美?」
赤沢「う、うん……良い、恒一君?」
恒一「うん……多い方が良いよ。皆で食べよう、赤沢さん」ニコッ
赤沢「恒一きゅんっ……!」キュンッ
恒一「(赤沢さんはこいつらの抑止力になる。それに、壁が増えるのは悪いことではない……)」
恒一「(見崎は必ず守る……見崎は、誰にも渡さない!)」ギロッ
高林「!?」ウッ
望月「気にしない方が良いよ、高林君……」
勅・中・水「「「……」」」
〜屋上〜
恒一「(今回はあの三馬鹿、率先して前にいったな……)」
見崎「……」ゴソゴソ
恒一「見崎、またパン?」
見崎「うん」アーン
恒一「そ、それじゃぁ健康に悪いよ。ぼ、僕の弁当、少し食べる?」
見崎「良いよ。榊原君に悪いから」
恒一「い、いや、今日はちょっと多く作りすぎたんだよね。だから貰ってくれた方がありがたいんだ」
望月「(いつもな癖に……最近突っ込みを受けたのにまだその応対を使うか……)」モグモグ
見崎「そう?なら、少し頂きます」
恒一「召し上がれ!」
赤沢「こ、恒一君!」
恒一「何、赤沢さん?」
赤沢「わ、私にも一口くれないかしら?」
小椋「(今の空気に突っ込むか……?)」モグモグ
綾野「(流石泉美……)」モグモグ
恒一「……でもこれ見崎に作った物だから赤沢さんに合うかどうか」
高林「(榊原君、凄く嫌そう……)」モグモグ
赤沢「大丈夫よ!私、好き嫌いとかないし、それに榊原君が作った物ならなんでも食べられる!……気が、するの!」
杉浦「(ノーパンはするのに、そこはヘタレるんだ……流石泉美。可愛い)」モグモグ
恒一「……でも見崎が食べる分が減るから――」
見崎「赤沢さん、あーん」
赤沢「えっ……?」
恒一「見崎……?どうして?」
見崎「だって、赤沢さんが食べたがっているから。はい、あーん」
赤沢「べ、別にそこまで……!」
見崎「食べないの?なら、食べていい?」
赤沢「だ、ダメ!」
見崎「それじゃぁ、あーん」
赤沢「〜〜〜!あ、あーん!」パクッ
赤沢「(どうせなら……恒一君にやってもらいたかったのに……)」
見崎「美味しい?」
赤沢「うん、とっても!(でも恒一君の料理が食べれたから幸せ♪)」
見崎「意地悪は駄目だよ、榊原君?」
恒一「はい……」
望月「(完全に尻に敷かれてる……)」モグモグ
見崎「もう意地悪しちゃだめだからね?これは罰です」ペシッ
恒一「はい……!」ヘラヘラ
高林「(榊原君、幸せそうだ……)」
小椋「(良いなぁ泉美……でも、あれを食べたらきっと榊原君に嫌われる……)」
綾野「(今のやり取りで確信しちゃった……完全にこういっちゃんはメーちゃんの物……だったら!)」
綾野「め、めーちゃん!わ、私も!」アーン
小椋「(彩!?)」
綾野「(肌どころか下着も見せられない私は……たぶん、此処まで。でも泉美、由美、二人とも、応援しているから!)」
見崎「うん。はい、綾野さん、あーん」
綾野「あーん!」パクッ
小椋「(うぅ……良いなぁ……!)」カジカジ
見崎「美味しい?」
綾野「うん……とっても……」
綾野「(これが失恋の味かぁ……ははっ、なんだかとても甘いや)」ゴクンッ
綾野「ごめん!私、ちょっと用事あるの忘れてた!だから先に出てるね!」
小椋「え?何?手伝うけど?」
綾野「だいじょーぶ!一人でやれるから!」
小椋「そう……?」
綾野「……んじゃ、頑張って、由美!」サッ
小椋「〜〜〜!彩ぁ!」
綾野「わはははははは!」タッタッタッタッタッ
小椋「もぉ……何よ、あの子……」
杉浦「……さてと、それじゃぁ私も行こうかな」
小椋「多佳子まで?何か用事?」
杉浦「千曳先生に呼ばれてて。それじゃぁ」スタスタスタ
小椋「行っちゃったし……」
恒一「見崎、どう?美味しい?」
見崎「うん」モグモグ
赤沢「恒一君……これ、私が作ったんだけど、良かったら」パクッ
見崎「美味しいよ、赤沢さん」モグモグ
赤沢「見崎鳴いいいいい!?」
小椋「……」
小椋「あ、あの、榊原君!」
恒一「ん?何、小椋さん?」
小椋「こ……これ、作ってみたんだけど、良かったら食べてみてくれない?
あ、あのさ、料理上手いんだよね?だから批評とかそういうのを……」
恒一「そういうのなら構わないけど」
小椋「本当!?じゃ、じゃぁこれあーん……!」
恒一「えっ」チラッ
小椋「あ、あーん……!」プルプル
見崎「榊原君。早く食べないと箸から落ちちゃうよ?」
恒一「あ、そうだよね、うん……小椋さん、いただきます」パクッ
小椋「め、召し上がれ……!」
恒一「……」モグモグ
小椋「ど、どう?美味しい?」
恒一「……うん、美味しいよ。でもちょっと味が濃いかな」ゴクンッ
小椋「そ、そっか。ね、ねぇ、榊原君」
恒一「何?」
小椋「もしよかったら、今度、料理とか、教えてくれない?」
恒一「僕なんかが教えられることなんて少ないと思うけど……」
小椋「い、良いから!」
恒一「うん……解かった」
赤沢「恒一君、ぜひ私もお願いするわ!」
恒一「うん、良いよ。あ、見崎もどうかな?見崎料理全然だよね!?僕が一から手取り足取り」
見崎「……それじゃぁ、お願いしようかな」
恒一「本当!?やっと見崎も料理に目覚めてくれたかぁ!よっしゃ!」
望月「(この空気は……別の意味で……苦しい)」
高林「(なんて出来レースなんだこれは……!)」
勅・中・水「「「……」」」
勅使河原「なぁ」
中尾「なんだ?」
水野「どうした」
望月「(動いたか……ある意味でありがたい)」
勅使河原「バスケ、しないか?」
中尾「良いな」
水野「やろうやろう」
高林「(スポーツ……このマッチ、僕は観戦か。いや、そもそも見崎さんが
エントリーする確率が低いな……ギャンブルにもなっていない)」
望月「(本当にただの娯楽か?何か裏が……)」
勅使河原「サカキもどうだ?」
恒一「……何が?」
中尾「バスケだよ、バスケ」
水野「やろうぜ?この前の報復戦だ」
恒一「……僕は良いよ。食べた後に、無理に動きたくないから」
中尾「へぇ」
水野「そうかそうか」
勅使河原「なら――鳴ちゃんは、どうだ?」
恒一「(馬鹿かこいつら?体育でさえサボる見崎が休み時間わざわざ体を動かすなんてことをするわけ――)」
見崎「うん。やる」
恒一「えっ?」
望月「(なん……だと……!?)」
高林「(まさか、見崎さんが伏兵!?)」
恒一「み、見崎?あの、無理して参加することはないと」アタフタ
見崎「バスケットボール、やりたい。実は体動かすの、嫌いじゃないから」
恒一「嘘だ!!」
見崎「嘘じゃないよ」
勅使河原「よし、じゃぁ早く体育館に行こうぜ」
中尾「だな」
水野「コート空いてっかな」
見崎「うん」スクッ
恒一「待ってくれ見崎!」ギュッ
見崎「どうしたの、榊原君?」
勅使河原「おいおいサカキ。邪魔しないでくれよ。俺たちは今から鳴ちゃんと仲良くバスケをするんだ」
中尾「参加しないお前がとやかく言う事じゃないだろう」
水野「お前には借りがあるが……部外者は引っ込んでな」
恒一「見崎……どうしても、やりたいのか?」
見崎「うん」
恒一「……そうか。――なら、僕もやるよ、勅使河原」
勅使河原「ほぅ……?」
中尾「おいおい、腹は大丈夫なのか?」
恒一「もう平気だ……ほら、時間が無い。急ごう」
水野「来ると思ったぜぇ榊原ぁお前はよぉ……!」
恒一「水野君――いや、水野。良いだろう、今度こそ、徹底的にお前をつぶしてやる……!」
水野「楽しみにしてるぜぇ……?」
赤沢「――恒一君が行くなら私も行く!」
小椋「(えぇ!?この人ノーパンなのに……って見崎さんもノーパンか……
あたし……もしかしてとんでもないバケモノたちを相手にしてるの……?)」
小椋「……じゃ、じゃぁあたしも……」オズオズ
望月「(参加者は計七人……よし、それなら僕もプランを決行して――)」
高林「僕も、良いかな?」
望月「(高林君!?)」
高林「七人じゃどちらかのチームが一人足りなくなる。それってフェアじゃないよね」
勅使河原「大丈夫なのか、高林」
高林「うん。軽い運動ならなんとかなるし……それに、たまには参加したいんだ」
中尾「高林……良いぜ、やろう」
水野「そういうの、嫌いじゃないぜ」
高林「ありがとう」
高林「(この三人の同情を買うのはちょっと心苦しいけど、彼らが見崎さんの柔肌を狙う下種であることは変わりはない。
チーム編成の時、榊原君と別のチームになって必ず違える水野君の負担になれば……見崎さんに下手なことを
させずにゲームが終わる)」
望月「……高林君がやるなら、僕も良いかな?」
勅使河原「それは別に良いけど」
中尾「高林、フェアじゃなくなるけど良いのか?」
高林「う、うん……」
高林「(望月君……どういうつもりなんだ?)」
望月「大丈夫だよ……一人、呼んでくるからさ」ニヤァ
高林「……!?」
望月「それじゃぁ、先に体育館に行っててよ」
勅使河原「チーム先に決めとくぞー」
望月「うん、お願い」
望月「(……運が良い。高林君の選択によって、事の運びは思いの外順調だ)」
望月「(感謝しているよ、榊原君、高林君……そして誰よりも、見崎さんに……)」
望月「(彼女が下着を履き忘れて……あの人を煽情してくれたからこそ、今があるのだから)」
望月「(ふふふ――あははははははははは!!)」
望月「(おっと――そろそろだ。……平常心、平常心……)」
ガラッ
望月「すいません、三神先生居ますかー?」
恒一「さて、始めようか」
恒一チーム
・恒一 ・赤沢 ・小椋 ・望月 ・三神
水野「おう……良いぜぇ……」
水野チーム
・水野 ・勅使河原 ・中尾 ・見崎 ・高林
水野「良いのかよ?こっちに野郎四人も」
恒一「十分過ぎるくらいだよ。お前らにはこれでな」
水野「ハーレム様は言う事が違うねぇ……それじゃぁ、始めようかぁ!!」
千曳「審判は私が務めよう」
恒・水「「お願いします!!」」
千曳「双方尋常に――始め!!」
恒一「もらったぁ!」パシンッ
赤沢「よっと!」ガシッ
小椋「泉美、ナイス!」
赤沢「これくらい当然よ!」ダムダム
赤沢「(恒一君の努力をこの私が、漏らすわけないじゃない!)」ダムダム
恒一「(水野……残念だったな。中尾、勅使河原は赤沢さんには下手を打てないだろう……
この試合、実質一対三……いや、望月とあいつが連れてくる誰かが加われば一対五だ……
――この試合でお前の腐った根性を徹底的に粉砕してやる!!)」
赤沢「恒一君!」シュッ
恒一「えっ?」ガシッ
中尾「――死ねおらああああああああああああああ!!」ズザザザザザ
勅使河原「くたばりやがれえええええええええええええええ!!」ズザザザザザ
恒一「っておいお前ら!?何スライディングしているんだよ、審判、これ反則反則!」ピョンッ
千曳「尋常ではないね」
恒一「感想は聞いてねぇよ!!」
千曳「落ち着きたまえ榊原君。これはゲームだ。本番ではないのだよ」
恒一「そういう問題じゃないだろ!?なら審判のあんたはなんの為に居るんだ!」ダムダム
千曳「私はただのボールトスの人間だ。そもそもバスケットボールのルールなんて知らない」
恒一「じゃぁもう帰れよ!!」ダムダム
千曳「それではボールをトスする人間がいなくなるだろう。やれやれ、今の君は尋常ではないね」
恒一「あぁもう!」ダムダム
水野「もらったぁああああああああああああ!!」ズザザザザザ
恒一「おいバスケ部!何お前まで反則に手を染めているんだ!!」ピョンッ
水野「今使ってるのは足だぜ!!」
恒一「巧くないからな!」スッ
恒一「あれっ……?」チラッ
見崎「ボール、もらうね。サ・カ・キ・バ・ラ・ク・ン?」ダムダム
恒一「見崎……!!」
小椋「ところがどっこい、此処は通さないから!」サッ
見崎「小椋さん……」ダムダム
小椋「(ノーパンだっていうのにそれを顧みずに行動する二人に……あたしだって、
負けてられない!この試合を利用して榊原君にパンチラを見せるくらいの意気込みでいかないと――)」
見崎「よっと」シュッ
小椋「(――は?馬鹿じゃないのこの子?此処はまだスリーポイントの位置なのに体育も碌に出てない彼女が
ゴールに届くわけない。リバウンドを取って榊原君に良い所を――)」
ボスンッ
小椋「……はえ?」
見崎「やった」グッ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:47:20.11 ID:9OBDQTk9i
右目だけで距離感掴めるのか…
これも義眼の能力か
勅使河原「おー鳴ちゃんナイススリー」
水野「見事なフォルムだったな」
中尾「アシストした甲斐があったぜ」
高林「君たち榊原君にスライディングしてただけだよね……」
見崎「いえーい」サッ
高林「えっ?」
見崎「高林君、ハイタッチ」
高林「あ、うん……」パンッ
勅使河原「鳴ちゃん俺も」
見崎「うん」パンッ
中尾「ナイシュッ」
見崎「ありがとう」パンッ
水野「バスケ部、入らない?」
見崎「考えておく」パンッ
小椋「ごめん……まさかあそこから決められるなんて思ってなくて……」
赤沢「仕方ないわ、ドンマイドンマイ!まだ時間はあるわ、切り替えていきましょう!」
小椋「うん……榊原君、ごめんね――」
恒一「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
小椋「さかき……ばら君……?」
恒一「……赤沢さん」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
赤沢「な、何?」
恒一「……This way」チョイチョイ
赤沢「……?」トテトテ
恒一「……君が勝利の鍵だ」ガシッ
赤沢「えっ……///」
恒一「シュートよりもレイアップを狙って……期待しているよ」
赤沢「う、うん……///」
小椋「……」ポツーン
小椋「(……仕方ないよね泉美は運動神経良いし……さっきだって良い所まで行ってたし……それに比べてあたしは……)」
恒一「無理に出なくて良い……小椋さんは、赤沢さんのフォローを頼む」
鳴キチきもいわ
つまんね
小椋「(こういう扱いも仕方ないかな……所詮は日陰者か)」ガシッ
恒一「……」スッ
小椋「……」ポカーン
恒一「……赤沢さんが僕にボールを回さないよう注意してくれ。それ以外は僕が引き受けるから」コソコソ
小椋「う、うん……」ドキドキ
恒一「君にも、期待しているよ」ニコッ
小椋「は――はいっ!」ビシッ
勅使河原「作戦会議は終了か、サカキ」
恒一「あぁ……」
中尾「残り時間一杯引っ張るかと思ったぜ」
恒一「そんなことしないさ……」
水野「なら始めよう――そっちからのフリースローだ」
恒一「解かっている……ん?」
望月「お待たせ」
恒一「望月……」
望月「ふーん……なんとなく解かったよ。僕はディフェンスで良いんだね?」
恒一「あぁ……それより後一人は」
望月「もうすぐ来ると思うよ……最高の助っ人がね」ニヤッ
恒一「……?」
81 :
訂正:2012/05/05(土) 09:04:47.48 ID:5uHQOkox0
勅使河原「作戦会議は終了か、サカキ」
恒一「あぁ……」
中尾「残り時間一杯引っ張るかと思ったぜ」
恒一「そんなことしないさ……」
水野「なら始めよう――そっちからのスローインだ」
恒一「解かっている……ん?」
望月「お待たせ」
恒一「望月……」
望月「ふーん……なんとなく解かったよ。僕はディフェンスで良いんだね?」
恒一「あぁ……それより後一人は」
望月「もうすぐ来ると思うよ……最高の助っ人がね」ニヤッ
恒一「……?」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 09:09:28.34 ID:oghVGnsz0
支援 カタカナだと全く検索引っかかんないわ いつも恒一、榊原、鳴あたりで検索してるし
恒一「それじゃぁ行くぞ――赤沢さん!」シュッ
赤沢「えぇ!受け取ったわ、恒一君!」ガシッ
小椋「ナイスキャッチ泉美!」
赤沢「はい、恒一君!」シュッ
望月「(うわぁ……これは面倒くさいなぁ……)」
恒一「……」ダムダム
勅使河原「おっと、足元がお留守だぜ!!」ズザザザザザ
中尾「学習しろよ、榊原君?」ズザザザザザ
恒一「――どっちが!」ピョンッ
恒一「小椋さん!」シュッ
小椋「はいっ!」ダッ
見崎「……」ダッ
赤沢「!?恒一君の投げたボール――あんたにだけは渡すもんかぁ!!」ダッ
赤沢「とりゃぁっ!」ガシッ
見崎「うっ……まだ!」シュッ
赤沢「あっ!」ボロンッ
小椋「貰った!」ガシッ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 09:16:45.05 ID:9OBDQTk9i
「で引っかかってどのミサキかと確認しようとして開いたら鳴ちゃんだった
恒一「行け、小椋さん!赤沢さんもゴール下に付いて!」
水野「小癪な真似を!!」ズザザザザザザ
恒一「お前らはバスケをしろ!!」ピョンッ
見崎「高林君!護って!」
高林「あ、うんっ!」ダッ
小椋「泉美、パス!」
泉美「ナイスパス!」ガシッ
高林「えっと、おっと」アタフタ
見崎「ボール、叩いて!」
赤沢「遅い!」シュッ
ボスンッ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 09:17:03.57 ID:oghVGnsz0
小椋ちゃん頑張れ!
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 09:20:02.30 ID:JW5xOjG+0
ドア破壊する小椋さんが運動神経悪いと思えない
小椋「ナイス泉美!」スッ
赤沢「由美も、ナイスパスだったわ」パンッ
勅使河原「おのれ榊原恒一!!」ガシッ
中尾「貴様だけは絶対に許さん!!」ガシッ
水野「生きて帰れると思うなよ!!」ガシッ
恒一「お前らいい加減にしろよ本当に……!」ググググ
望月「(榊原君が拘束されてる……このバスケ、なんでもありだな……)」
赤沢「ちょっとあんたたち、恒一君から離れなさいよ!!」
勅使河原「……さて、次だ次」
中尾「ちっ……ぜってぇ決めてやる」
水野「これで勝ったと思わないことだな!」ビシッ
赤沢「たくもぅ……大丈夫?」
恒一「うん……それよりも赤沢さん。ナイスシュート」スッ
赤沢「あ、うん……でも、ツーポイントだった。ごめんなさい……」シュンッ
恒一「十分だよ。あのスリーが奇跡みたいものだから。こっちは順当に勝つ。
あれが出来ればそれを証明したようなものだから、次もあの調子で頼んだよ」
赤沢「恒一君――えぇ、この赤沢泉美に任せなさい!」パンッ
恒一「痛い……」ヒリヒリ
三神「おぉーやってるやってるー」
恒一「あ、怜子さじゃなかったみかm」
望月「三神先生――」ガクッ
三神「ごめんごめん。ジャージ探してたのよ」
望月「(想定外だ……何故……こんなことあって良い訳が……畜生――畜生!!)」ドンッ
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 09:33:08.80 ID:oghVGnsz0
恒一の家にバスケゴールがある設定で頼む
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 09:41:41.67 ID:/y2gU/k90
まかせろー
三神「ん?望月君、何してるの?ほら立って立って!」
望月「はい」スクッ
恒一「(従順だなぁ)」
三神「それで、私はどっちのチームなの?」
望月「僕たちと同じです」
三神「よし、解かった。さぁて、絶対勝つぞぉ!」オーッ
望月「はい!」オーッ
望月「(これはこれで良し)」
見崎「……」
高林「ごめん、見崎さん僕……」
見崎「……高林君。気にしないで、次頑張ればそれで良いから」
高林「うん……次は頑張るよ」
見崎「その調子だよ」ポンポン
高林「あははは……」チラッ
恒一「……」ゴゴゴゴゴゴゴ
勅使河原「んじゃ高林、スローインできるか?」ガシッ
恒一「おい」グイッ
高林「あ、うん。さっきの榊原君みたいにやればいいんだよね?」
見崎「うん」
中尾「榊原は俺たちが食い止める!」ガシッ
水野「お前はお前の路を行け!」ガシッ
恒一「だからぁ!」ググググ
赤沢「ちょっとあんたちぃ!!」
高林「えっと……」
見崎「……私に頂戴、高林君」
高林「え、えっと」
見崎「ほら、早くしないと来ちゃう」
高林「あ、うんっ」シュッ
見崎「……」ガシッ
小椋「今度は――通さないから!」サッ
見崎「……やってみれば?」ダムッ
ダッダダッダッ
小椋「……あれ?」
赤沢「由美、後ろ!」
見崎「……」ダムダム
恒一「速い――あれ、本当に見崎かよ!」グググ
勅使河原「そうか……お前は知らなかったんだよな」ガシッ
中尾「あれが、彼女の真の姿だ……」ガシッ
水野「お前にだけは……どうしても隠していたかったんだろうな」ガシッ
恒一「子芝居はいいからいい加減離せ!」グイッ
三神「へぇ、見崎さんって、バスケ得意だったんだ!」
見崎「ちょっとだけ」
三神「良いドリブルしてるわよ――でも此処は通さない!」
見崎「別に――通らなくて十分。もう、着きましたから」シュッ
三神「うおっ……!?」
ガタンッ
見崎「あちゃー」
勅・中・水「「「榊原と遊んでいる場合じゃねえ!!!」」」ブンッ
恒一「うおっと!――お前らぁ!」ダッ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 10:04:54.03 ID:oghVGnsz0
片目でバスケとかやらせちゃあかんだろ
三神「望月君!リバウンド!」
望月「言われなくても――」ガシッ
勅・中・水「「「うおおおおおおおおおおおお!!!」」」
望月「……」シュッ
勅使河原「ぶふっ」
恒一「ナイスクリア、望月」
三神「危なかったわね」
望月「えへへ」
見崎「ごめんなさい」ペコッ
勅使河原「いや、惜しかったよ鳴ちゃん」
水野「次だよ次」
中尾「榊原は俺たちにまかせろー」
見崎「次は……絶対に決めるから」
望月「それじゃぁ三神先生!」シュッ
三神「はいよ!恒一君!」シュッ
恒一「小椋さん!」バンッ
小椋「はいっ!」ガシッ ウワオマエラナニスルヤメッ
見崎「……通さないから」サッ
小椋「やってみな!泉美!」スッ
赤沢「はい!」
見崎「……!」ピョンッ
小椋「なんてね☆」ダムッ
見崎「フェイント……でも、甘い!」ドンッ
小椋「あぁ!」
ダムダムダム
望月「よっと」ヒョイッ
小椋「ナイス望月君!」
勅使河原「望月――ギリギリセーフだ!」ダッ
中尾「榊原は俺たちにまかせろー!」グイッ
水野「お前、意外と良い筋肉してるなぁ」サワサワ
恒一「やめろぉ!」ジタバタ
望月「きもい」ブンッ
勅使河原「へぶっ」ドンッ
小椋「――泉美!」
赤沢「言われなくても!」ダッ
見崎「――高林君!」
高林「は、はいっ!」ダッ
102 :
訂正:2012/05/05(土) 10:09:06.63 ID:5uHQOkox0
小椋「ナイス望月君!」
勅使河原「望月――ギリギリセーフだ!」ダッ
中尾「榊原は俺たちにまかせろー!」グイッ
水野「お前、意外と良い筋肉してるなぁ」サワサワ
恒一「やめろぉ!」ジタバタ
望月「きもい」ブンッ
勅使河原「へぶっ」ドンッ
ダムダムダム…
小椋「――泉美!」
赤沢「言われなくても!」ダッ
見崎「――高林君!」
高林「は、はいっ!」ダッ
103 :
訂正:2012/05/05(土) 10:09:54.12 ID:5uHQOkox0
三神「高林君、無理しないでね!」
高林「大丈夫です!」タッタッタッ
高林「(ボールは上手いこと僕のところに転がってきた……よし、これで――!!)」スッ
赤沢「絶対に――渡さないわっ!!」ダッ
高林「――え?って赤沢さんなんで突進してうわぁっ!?」
ドォンッ
高林「(いてて……く、苦しい……何かが口に入り込んでいる……」プッ
「うひゃぁっ!?」
高林「(苦い……それになんだろうこれ……嗅いだことのないのに僕という存在の何処かに
古くから知っていることを定められたような香り――)」パサッ
赤沢「あっ……あっ……あっ……!」ワナワナ
高林「……」
高林「……」クイッ
パンッ
高林「……」
赤沢「あ……あ……う――うわあああああああああああああああああああああああん!!」ダダダダダダダダダダダダ
高林「……」ツー
高林「……あっ、鼻血」バタンッ
望・三・見「「「高林くううううううううううううううううううううううううん!?」」」
小椋「泉美……ご愁傷様」シュッ
ポスンッ
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 10:27:05.88 ID:vIZTG+Pp0
鳴ちゃんの性格が悪く感じる
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 10:43:47.32 ID:b5Tm6h/o0
しかし何故カタカナにしていたのか謎
〜放課後〜
恒一「今日は一日疲れた……」
見崎「お疲れ様」
恒一「(なんとか無事に学校を出ることが出来た……見崎のスカートの中身が誰にも見られることなくて本当に良かった……)」
見崎「赤沢さんと高林君早退しちゃったね」
恒一「あ、うん」
恒一「(赤沢さんはどういう理由かあの後無断で学校を出た。高林君は気絶し病院に搬送。帰りのホームルームで言われたが、
命に別状はないようだ)」
見崎「二人とも、心配だね」
恒一「そうだね……」
恒一「でも僕は君の方が心配だったよ……全く、下着をつけ忘れてくるなんて、見崎にしたってドジが過ぎる」
見崎「ずっと気にしてくれてたもんね、榊原君」
恒一「当然だろ……」
見崎「どうして?」
恒一「いや、当然だから……」
見崎「だから、どうして当然なの?榊原君」
恒一「……友達だからだよ」
見崎「そう。友達だからなんだ」
恒一「あぁ……」
見崎「ふーん……そっか、友達だから、か」
恒一「……」
見崎「……」
見崎「……ねぇ、榊原君」
恒一「……なんだよ、見崎」
見崎「……見せてあげようか?」
恒一「へっ?」
見崎「気になるんでしょ?今日一日、ずっと心配してたもんね」
恒一「み、見崎?」
見崎「見せてあげようか?スカートの、下」スッ
恒一「」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 11:02:32.50 ID:JkqTIF7mi
こいつ性格悪すぎるだろ
中尾「いよいよだ」
勅使河原「そうか、いよいよか……」
水野「実に長かった……本当に長かった」
勅使河原「懐古するにはまだ早いぞ水野。……多くの犠牲を払ってまで俺たちは此処に居るんだ」
中尾「散って行った者たちの分まで……俺たちは悲願を成し遂げなければならない」
水野「……そうだったな。涙は賞杯に取っておこう」
勅使河原「(サカキ……お前はよくやったと思うよ)」
中尾「(俺たちの度重なるスクランブルにお前は耐えた。それについては心からの称賛を送る)」
水野「(だがそんなお前でも……俺たちのフェイント看破することは出来なかった。俺たちが何故スライディングとお前の拘束をしていたのか、
解からないだろう……?それについては残念でならんよ)」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 11:14:18.35 ID:oghVGnsz0
アニメでもそうだったからな
勅使河原「……俺たちの童貞力を見誤った、お前の負けだ、サカキ……」
中尾「誰もあの見崎鳴を学校という集団環境の中で解放させようなどとは思ってなかったのさ……お前は無様に一人で踊っていたんだよ」
水野「大局を逃したお前に最早勝利の女神は微笑まない……彼女が何処で一番油断するのかを知るのに俺たちは十分にお前たちと一緒に居すぎたんだ」
勅使河原「予めお前と二人っきりになる放課後に重を置いていた俺たちの――勝ちだ!」
中尾「――よし、今だ!」
水野「中尾、勅使河原――ラストミッション、ジェットストリームアタックを掛けるぞ!!俺たちの正義、貫いてみせる!!」ダッ
勅・中「「ヤー!!」」ダッ
見崎「ごめんね。実はちゃんと履いてたの」
恒一「」
勅使河原「」ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
中尾「」ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
水野「」ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 11:17:44.35 ID:mPWL7DnDi
なんと
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 11:17:55.51 ID:oghVGnsz0
ひでえ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 11:22:46.62 ID:RCWciX8hi
ヴァンガードだと思ったのに…!
だまされた
見崎「騙してごめんなさい」ペコリ
恒一「……」
恒一「え?」
恒一「いや、え?えっと……」
見崎「流石の鳴でも、パンツは履き忘れないよ」クスクス
見崎「短パンも、制服と一緒に置いてあるから忘れようがないの」クスクス
恒一「……」
恒一「……あー、あー」
恒一「いや、うん」
恒一「だと思ったよ、うん。僕は最初から知ってたさ、見崎。騙された振りをだね」
ミサキ「そういうことにしておいてあげる」クスクス
恒一「うん、ぜひ頼む」
ミサキ「……それじゃぁ、また明日ね。バイバイ」フリフリ
恒一「あぁ、また明日」フリフリ
恒一「……あぁ、そっかぁ……」
恒一「パンツを履いてない見崎なんていなかったんだね、うん。短パンもちゃんと履いてたし」
恒一「そっかぁ……良かったぁ……」
恒一「……夕日が、目にしみるなぁ」ポロッ
「ただいまー。鳴、体大丈夫ー?」
「ん……あれ、未咲……なんで?」
「今日創立記念日だから学校休みって言ったじゃん」
「そうだっけ……あれ?なんで未咲が私の制服着ているの……?」
「ちょっと借りた♪ これで出席日数半日分くらい大丈夫だよ!」
「……え?」
「……さてと、着替え終わったし。それじゃぁ私帰るから!
ちゃんと風邪治しておいてよ?あ、眼帯此処置いておくね!」バタンッ
「……」
ガチャッ
「あ、あと、今度友達とかちゃんと紹介してね!愛しのサ・カ・キ・バ・ラ・ク・ン・も!んじゃばーいばーい!」
バタンッ
「……」
「……良いや、寝よう……」パタリ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 11:42:34.74 ID:m3DcyrC70
どうも鳴ちゃんらしくない行動が続くと思ったら…
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 11:45:17.82 ID:jSU0tKAY0
なるほどカタカナにしたかったわけま
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 11:45:29.46 ID:PR49ll6u0
髪の色全く違うのに
〜通学路〜
恒一「おはよう、見崎」
鳴「……榊原君。おはよう」
恒一「……なんだか具合悪そうだけど、大丈夫?」
鳴「……うん。なんとかもう、大丈夫だよ」
恒一「そうか……昨日の見崎はなんだか見崎らしくなかったから、それで?」
鳴「昨日の私?……昨日の私?あれ?昨日……」
恒一「い、いや!無理に思い出さなくてもいいから!」
鳴「ごめんなさい……昨日の事はあまりよく覚えてないの。家でずっと寝ていたような気がするけど……」
恒一「思い出さないでもらった方がこっちとしては助かる!」
鳴「……?どうして、榊原君が助かるの?」
恒一「とにかく!昨日の話は終わりだ!見崎、体調が悪いんだね。あんまり無理はするなよ?」
鳴「ありがとう……榊原君」
勅使河原「よっす、お二人さん」
鳴「勅使河原君……おはよう」
恒一「お前……昨日の今日でよく僕たちの前に顔を出せたな」
勅使河原「昨日は昨日、今日は今日。明日は明日の風が吹くっていうだろ?親友」ガシッ
恒一「誰がお前と親友だよ……引っ付くな!」ググッ
鳴「二人とも、仲良いね」
恒一「誰がこいつなんかと……」
勅使河原「んなことよりだ鳴ちゃん!もう昨日みたいな冗談はやめてくれよ?」
鳴「冗談……?」
恒一「おい、バカよせ!」
勅使河原「パンツ履いてないとかさー。そういう冗談は俺たち青少年には毒だぜー?そういうこと本当に履いてない時だけにしてくれよー」ドカッ