お嬢「ぐぬぬぬ…」 男「…何してんだアイツ…?」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
お嬢「私ともあろうものがこんな庶民のおもちゃに屈するなんて…!」

男「…おい」

お嬢「ひゃッ…!お、脅かさないでよ!」

男「いや…30分ぐらいずーっとUFOキャッチャーの前で唸ってるから…」
  (この人、確か同じクラスだったよな…名前覚えてないけど)

お嬢「べ、別に家に帰るのが嫌でたまたま寄っただけで…!別に他意はないわ!」
   (この人…確か同じクラスの男さんですね、初めて話すんじゃないかしら)

男「そ、そうか…」
  (でも視線がクマに行ってるのは自覚ないのか…)
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/28(土) 00:29:22.46 ID:Dyw5ro2PO
続きがないと困るクマー
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/28(土) 00:30:08.23 ID:CBWwKBqp0
お嬢様なら機械ごと買い占められるだろ
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/28(土) 00:40:46.63 ID:0xYFujFm0
男「で、やらないの?」

お嬢「さ、最初から興味なんてなかったわ!私は関係ないわ!」チラッ

男「じゃあやるからどいててくれる?」
  (こういうのガラじゃないけど、おっちゃんに頼まれちゃったからなぁ…)

お嬢「ええ、どうぞ」
   (あああ!男の子にはなんで昔から素直になれないのかしら!)

男「じゃ、遠慮なく…と」
  (久々だけど大丈夫かな…一発でできなかったら諦めよう)

  このあと待ち受ける運命み知らず、ただクレーンは天使の羽を生やしたクマを目指し
  
  進んでいく、そして慎重に位置を調整したあと、男によってクレーンは下がって行き…
 
男「お」(ずれたけどタグにかかったな、あっぶねー!)

お嬢「あ…」(う、嬉しいのだけど、私の3000円は何だったのかしら…)

  ゆっくり、ゆっくりとクレーンは進み、やがて二人の下へ奇妙な天使が舞い降りた

男「はい、俺の狙いとは違うのがとれちゃたし、あげるよ」

お嬢「え!で、でも、私は…」

男「別にいらないなら捨ててくれてかまわないから、じゃあ俺は帰るからな」

お嬢「あ!ちょ、ちょっと!」   
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/28(土) 00:42:31.42 ID:9ida92H10
地の文きめえ
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/28(土) 00:46:51.20 ID:0xYFujFm0
男「くっそー、いくら俺のゲーセンライフのためとはいえ、何てことしてんだ…」

 元はというと、ゲーセンのおっちゃんが無茶振りしてくるのがいけないのだ。

 しかしメダル割引などの、おおっぴらにできない待遇を受けている俺には、

 断る事は出来なかったのだ。

ゲー親「アイツもこれで少しは度胸ついたかねー、素材はいいのに全くよー」

男「ま、でも俺とあの人は特に繋がりないし、別に変わらないよなぁ」

男「早くスーパー行って晩飯と沙織の飯買っていかないと」
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/28(土) 00:51:35.26 ID:0xYFujFm0
一方お嬢

お嬢「うぬぬぬ…もらっておいて捨てる訳にはいかないし仕方ないわね…」
  
お嬢「って一体私は誰に言い訳してるのかしら…」

ゲー親「まいどありー、また来てくれよー」(そして3000円使ってくれ!)

お嬢「ど、どうも!」
   (やけにいい笑顔だわ…何かあの人にもいい事があったのかしら)

お嬢「ともかく、もらった以上は明日何かお礼をしないといけないわね…」

お嬢「ふふっ、可愛い」
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/28(土) 00:57:22.92 ID:2OmZ537c0
誰だよ沙織って
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/28(土) 01:00:38.55 ID:0xYFujFm0


男「眠いぃぃ…」 ニャーニャー

男「あー沙織わかったから飯はちょっと待て」

男「今日も寂しい一日の始まりかぁ」

通学路

友「おっす男!」

男「よう友、お前朝から本当元気だよなぁ」

友「そりゃ、ウチ寿司屋だからなぁ、昔から朝早いのが当たり前だし。

  それより昨日はどうだった?スコア更新できたのかっ!」

男「いや、あれは改心のスコアだったし…。

  ああ、そういえばウチのクラスのあのお嬢さんには会った」(別人じゃないよな…)

友「マジかよっ!あの人ってテニス部のホープだろ。

  遊んでる姿をほとんど見た人がいないことで有名なのに」

男「えっ、じゃあ別人かなぁ…俺あの人よく知らないんだよな」

友「金髪碧眼の美少女を見間違える訳ないだろ、いくらお前でも…」
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
友「で?お嬢様は一体何をやっていたんだい!?」

男「いや、それがなんかずーっとUFOキャッチャーの前で固まってて」

友「ほうほう」

男「俺はしばらく気にしないで普通にゲームしてたんだけど」

友「それでそれで?」

男「そしたら店長が俺にとってやれよーって言いながら画面隠しだして」

友「ぶっ、流石店長ww」

男「で、お望みっぽかったクマ天使をとってあげましたーてだけだよ」

友「マジかよ、あのお嬢様がねえ…お前もすごい所にいたもんだなぁ!」

男「でもなんか別にいらなさそうだったし…関係ないでしょ」

友「そうかー?…まぁお前がそういうならいいけど、俺は羨ましいなぁ」

男「じゃあこんどはお前にその役譲ってやるよ」

友「よっしゃ!そうと決まれば今日は行くしかねぇなぁ!何すっかなー。」

男「そういえばあれの寝台が…」