1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
男友「なんだ急に?」
男「いや、たとえばの話だよ。どういう状態が恋人って呼べるのかなって」
男友「そりゃ、告白してOKすれば恋人だろ」
男「そうなんだけどさ、告白前と告白後で態度が変わらなかったら、それってどうなんだろうって思うんだ」
男友「難しいこと考えてるんだな。……まあ、それはおかしいっていうか不自然というか」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:42:03.00 ID:4ElGmlqI0
右手
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:42:15.01 ID:1QsVecg70
う〜ん・・・
物書きとして許せないんだが
何この幼稚な文章^ ^;
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:43:02.94 ID:CAUoKcGG0
男「だろ!そうだろ!」
男友「…例えばの話だもんな」
男「……そう、たとえばの話」
男友「じゃあ手を握るとか、腕を組むとか」
男「そういうのは試して…シミュレーションしてみたけど、彼女はなんかよそよそしく拒むんだ」
男友「……そうか……先生!脈がありません!」
男「え!?うそだろ!?」
男友「可能性の一つだけどな」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:46:21.32 ID:CAUoKcGG0
男友「おまえの頭の中の彼女はどういう人なのか教えてくれ。俺が分析してやるよ」
男「えっと、身長は150pくらいの小柄で、髪はショートとセミロングの中間くらいかな。成績は割と良いほうで少し内気なんだ」
男友(……なるほどね、女さんのことか)
男友「じゃあもしかするとただ単に恥ずかしいだけってことも考えられるな」
男「だよな!そうだよな!脈がないなんてことはないよな!」
男友「どっちが告白した設定なんだ?」
男「ああ、それはおんn…彼女の方からだよ」
男友「それなら脈がないってことはないだろ。やっぱり恥ずかしいだけかもな」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:47:43.35 ID:CAUoKcGG0
男友「今暇だし、その脳内彼女との馴れ初めくらい聞かせてくれよ」
男「えー、しゃーねーな。今回だけだぞ」ニヤニヤ
男「告白してきたのは彼女の方なんだけど、僕もずっと好きだったんだよね」
男「ロリフェイスが愛おしいっていうか…。あ、言っとくけどロリコンじゃねえからな!彼女が好きなんだからな!」
男友「わかってるわかってる。(女さん…可愛いもんな)」
男「でも僕も内気じゃん?だから声をかけることもできないわけよ」
男「そこで出てきたのが彼女の友達。その友達は僕の幼馴染だから気を使わないでしゃべれる数少ない女友達ってところかな」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:48:07.43 ID:QzzuT9UJ0
変人ってなんなんだろうなに見えた
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:49:14.82 ID:CAUoKcGG0
男「さすが幼馴染といったところか、僕が彼女を好きなことを察してかいろいろ手を回してくれてね」
男「そして告白されたというわけ」
男「その告白だってその友達が後押ししてくれたみたいで。ほんとに感謝感謝だよ」
男友「(可哀そうな女友さん……)」
男「まあそこから恋人が始まったんだけど、さっき言ったみたいによそよそしくてね」
男「僕が内気すぎるっていうのも問題あるとは思うけどさ」
男「やっぱり男子高校生には溢れるリビドーがあるじゃん?」
男友「まあな」
男「でも嫌がることを無理やりなんて絶対できないし。だから男友に相談したわけよ」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:49:44.86 ID:p8Dd85710
支援
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:50:58.70 ID:CAUoKcGG0
男友「お熱いことで、うらやましゅうございますよ」
男「そんなことよりどうしたらいいのかな?恥ずかしいだけなら打つ手はあるのか?」
男友「うーん……告白の状況を少し詳しく教えてくれないか?」
男「えー恥ずかしいじゃねえかよ///」
男友「別にいいだろ、どうせ妄想のことなんだから」
男「あー…そうだね」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:52:37.82 ID:CAUoKcGG0
男「えっと…彼女が『私、男君のこと……好き…みたい』って言って」
男友「…うん」
男「『身勝手なお願いなのはわかってるんですが、あの…私と…その……付き合ってくれませんか?』っていう感じだったかな」
男友「…そうか」
男友「それでおまえは何て答えたんだ?」
男「えっと、『あ…ありがとう、付き合ってあげてもいいよ』って」
男友「はぁ……」
男「なんだよその溜息は」
男友「いや、なんでもない」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:52:58.39 ID:QzzuT9UJ0
期待
13 :
書き溜め分は終わり:2012/04/26(木) 21:54:17.87 ID:CAUoKcGG0
男友「おまえさ、その返事だと彼女がどう思うか考えた?」
男「いや、だってなんて返していいかわからなかったし、つい男のプライドっていうか…」
男友「俺には女心を理解することなんてできないけど、それでもその言葉は嬉しいとは思えないぞ」
男「でも、それじゃあどうしたらよかったんだよ。僕内気だからわかんねえよ」
男友「……」フゥ
男友「男はそのあと、彼女に好きだよとか愛してるよ的なこと言ってるか?」
男「そ、そんな恥ずかしいこと言えるはずないじゃん」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:02:54.73 ID:CAUoKcGG0
男友「いや、だから妄想なんだからそれくらい教えろよ」
男「だから、言ってねえって」
男友「……あぁ、そういう。紛らわしい言い方すんなよ…」
男友「好きなら言えばいいじゃん」
男「いやさ、なんていうか、言葉にしたら消えてなくなっちまう気がしてさ」
男友「おまえ……夢見がちというか、恋に恋する乙女かよ……」
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:06:37.90 ID:CAUoKcGG0
男友「……釣った魚に餌をあげないやつは最低だぞ」
男「彼女は魚じゃねえよ!」
男友「じゃあなおさら彼女を安心させるべきなんじゃないのか?」
男友「勇気を振り絞って告白して、一応OKはもらえたけど好きの一言もない」
男友「そんな状況で女さんは安心できるわけないだろ」
男「女さんは、関係ないぞ……」
男友「いや、もう隠す必要ないだろ。俺に遠慮すんなよ。おまえらが好きあってるならそれでいいし」
男「…ごめん……」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:10:15.49 ID:QzzuT9UJ0
支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:13:05.13 ID:CAUoKcGG0
男友「謝るなよ、なんか俺がみじめになるだろ」
男友「おまえは気にすんな。俺はモテるからな、別の女の子探せばいいだけのことさ」
男「…嬉しいのと不安なので何も考えずに男友に話して悪かった……ありがとな」
男友「そうだな。ちょっと、いや、かなり無神経だったな」ニヤッ
男「そこまで言うことないだろ」ハハッ
男友「それで、やっぱり女さんは寂しいんだと思うんだ」
男「でもさ、僕、本当に何をどうしたらいいのかわかんないんだ……初めての彼女だし…大切にしたい……」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:15:59.31 ID:FAG92ASx0
甘酸っぱいイニシエーションだな
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:18:23.44 ID:CAUoKcGG0
男友「好きだって言えないのはおまえに自信がないからじゃないか?」
男友「好きな女さんが自分のことを好きだっていうことがまだ信じられないんだろ」
男「それは…あるかも」
男友「男はまず、女さんを信じてあげろよな」
男友「女さんが勇気を振り絞って言った好きという言葉をおまえが信じなくてどうするんだよ」
男「そう…だよな」
男「……態度が変わらなかったのは僕の方……だよな」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:20:41.06 ID:QzzuT9UJ0
支援
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:29:24.95 ID:CAUoKcGG0
男「それじゃあ……どうしたらいいんだ?」
男友「そこは自分の言葉で自分の行動で示さないとダメだろ」
男友「女さんが勇気を振り絞ったみたいに、男もありったけ絞って女さんにぶつかってこい」
男「……わかった………………うん!わかった!」
男友「鉄は熱いうちに打った方が良いぞ」
男「うん、今すぐメールで呼び出すわ!」カチャ ポチポチポチ
男「……5時に公園っと。送信…ん?」
ハーテシナーイーヤミノムーコウニー
男「女さんからメールだ」
―――――――――――――――――
5時に公園に来てくれませんか?
伝えたいことがあるんですが
用があるならまた別の日でもいいです♪
―――――――――――――――――
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:34:21.51 ID:HeYgrFHOi
昨日も書いてたろ?
今日は落とさせないさ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:34:39.41 ID:CAUoKcGG0
男「やけに早いな……っていうかこれ返信じゃないよな」
男友「なんだよ、おまえらすでにラブラブじゃねえかよ」
男「…なんかさ、胸が熱くなってきたよ」
男友「冷めないうちに届けてこいよ」
男「おう!男友……本当にありがとう」ペコリ
男友「いいってことよ。とっとと行って来い!」シッシッ
男「じゃあまた明日な!」タッタッタッ
男友「胸が熱い……か…………。甘酸っぺえなぁ」
男友「……………………」
――――――
――――
――
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:34:40.45 ID:hEmfJgbb0
この彼女…
男と一悶着起きるけどそれを乗り越えてバカップルになりそうだな
んでもって休日にデートの約束とかしちゃって駅前でウキウキしながら待ってそうだな
そんな彼女の所に車が突っ込んで来そうだな
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:38:14.17 ID:QzzuT9UJ0
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:39:25.87 ID:CAUoKcGG0
――――――
――――
――
女友「……ねぇ、男とはどこまでいったの?」
女「ど、どこまでって///」
女友「キスは、した?」
女「…」ブンブン
女友「え?じゃあ今まで何してたのさ?」
女「その……一緒に帰ったり…とか?」
28 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/26(木) 22:45:21.65 ID:maiMQeQm0
ほ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:47:07.56 ID:CAUoKcGG0
女友「あんたたちほんと初々しいね」
女「他に何すればいいかわかんないし…。恋人ってなんなんだろうね」
女友「わたしに聞かれてもなあ。生まれてこの方恋人なんて出来たことないし」
女「女友ちゃん可愛いのになんで誰とも付き合わないの?」
女友「いや、まあ、縁がないってことで」
女「でも今年すでに6人に告白されたんでしょ?」
女友「えーなんで知ってんのよ(もうちょっといた気がするけど)」
女「女の子の情報網を甘くみちゃダメだよ」フフフ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:52:44.67 ID:CAUoKcGG0
女「その中にかっこいい人だっていたんじゃないの?」
女友「いやー、なんていうか、なんか違うのよね」
女「ふーん、好みじゃなかったってことか」
女「女友ちゃんってもしかして理想高い?」
女友「いや、そんなことないよ」
女「それじゃあどんな男の人がタイプなの?」
女友「うーん、いつもそばにいて、安心できる人……かな」
女「そんなの恋人になれば自然とそうなるんじゃないのかな」
女友「もう!私の話は終わり!恋人って何かって話だったよね?」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:55:25.51 ID:QzzuT9UJ0
女友は踏み台となるのか
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:01:25.47 ID:CAUoKcGG0
女友「だいたいさ、なんでそう思うの?」
女「うん……なんだか付き合う前と付き合う後であんまり変化がないっていうか」
女友「でもあんたたちは付き合い始めてから一緒に変えるようになったんでしょ?」
女「それはそうなんだけど、うーん……言葉で表せない……」
女友「女ちゃんは頭良いのにそういうの苦手だよね」
女「えへへ、そうなんだよねー。ちょっと女友ちゃん、言葉にしてみてよ」
女友「えー、女ちゃんの考えなんてわかんないよ」
女「だよねー。うーん……なんか、こう…心の問題っていうか……」
女友「心の距離が遠いってこと?」
女「そうそう、だいたいそんな感じ」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:07:20.47 ID:CAUoKcGG0
女友「まぁあいつは鈍いからなあ。そのうえ内気で消極的ときてるから」
女「へへっ、そういうところも好きなんだよ」
女友「全く、あんなやつのどこがいいんだかって感じだけどね」
女「良いところいっぱいあるよー」
女友「(……まあね)」
女「女友ちゃんだって幼馴染なんだから良いところが見えにくくなってるだけだよ」
女友「そ、そうだね……あんなやつでもいいところの一つや二つあるかもね」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
女友「たぶんだけどさ、あいつ、女ちゃんに好きとか愛してるとか言ってないんじゃない?」
女「……うん」
女友「バカだな、男のやつ」
女「男君を悪く言わないで。私の方が悪かったし……」
女友「あ、ごめん……ちょっと詳しく聞かせてよ」
女「うん…男君だっていろいろアプローチしてきてくれてるんだよ、手をつなごうとしたり、それとなく腕を組みやすい位置に置いたり」
女「でも、私、どうしたらいいかわかんなくて。恥ずかしくて。手を振りほどいちゃったりして……」
女友「それじゃあもしかして、一度も手をつないでないの?」
女「……」コクッ