1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代行
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:29:32.46 ID:5RllKBGBO
はいはいまた魔王がいい奴魔王がいい奴
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:30:03.94 ID:akS4lZui0
姫「婚約してください」魔王「」
王「ははははははは!!!」
王「ついに、ついにやった!」
王「何百年も続いたこの戦争についに終止符がついたのだ」
王「これで全ての大陸が余の領地となった」
王「宴を始めよう!!」
王「勝利の宴を始めよう!!」
姫「……」
4 :
忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2012/04/25(水) 12:31:29.02 ID:akS4lZui0
姫「お父様」
姫「人々がお父様のことをなんとお呼びかお分かりですか」
姫「狂犬」
姫「戦争狂な王だと呼ばれています」
姫「多くの平和だった国や城を戦争に巻き込み、魔王との戦いがあった時代よりも更に酷い狂乱を呼び寄せました」
姫「だけど、もう戦う相手もありません」
姫「どうか、これからでも人々に慕われるような王になってください」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:33:33.26 ID:akS4lZui0
ただいま絶賛宴会中
王「皆の者!」
王「今まで良くやってくれた」
王「ついに天下の全ての人間が余の民となった」
王「ここまで来たのも、頼もしい部下たちを持ったおかげだ」
>>王様ばんざーい
王「だが…」
王「まだ余の名を知らぬ土地が残っている」
王「そう、それはつまり魔界!」
王「これより余は、魔界との戦争を宣言する!」
姫「!!」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:35:13.67 ID:akS4lZui0
姫「お父様、お待ちください!」
王「む、何だ、姫よ」
姫「恐れながらお父様、今この大陸の人たちが長年の戦争で身も心も疲弊しています」
姫「こんな状況でまだ戦争を続けるおつもりですか」
王「姫よ、お前が言いたいことも良く分かる」
王「お前はいつも民たちのことを心配する優しい姫さまだったからな」
姫「でしたら」
王「だがしかしだ」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:36:55.50 ID:akS4lZui0
王「この世にまだ余のものではない地がある」
王「まだ余にひれ伏せないものがある」
王「余はそれが許せないのだ」
王「例えどんな犠牲があるとしても、余は魔界を征服する」
姫「お父様!」
王「くどい。余はもう心を決めた」
王「姫もこれ以上口を叩くな」
王「姫さまらしく、庭の散歩でもしておれ」
姫「……っ!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:38:11.43 ID:akS4lZui0
姫「お父様…」
姫「人の地を全て手に入れたに飽きず魔界の地までも」
姫「一体どれだけの血を流せばその欲望を満たせるのですか」
姫「……今の魔界は、魔王が封印された後何百年も歴史に記されなかった不毛の地」
姫「そんな地を手に入れるために、まだ戦争を続けるというのですか」
姫「いえ、お父様はただ戦争をやりたいだけです」
姫「単に破壊したりないだけなのです」
姫「結局、あなたにとって既に手に入れた人々のことなんて眼中にありません」
姫「そんなお父様の娘である私は一体どうすればいいのですか」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:39:36.99 ID:akS4lZui0
魔界
魔王城
側近「魔王さま」
側近「魔王さまが勇者にその身を封じられてからもう500年以上経ちます」
側近「貴方が居ない魔界はもはや以前のような強大な王国の姿を失って、ただの魔物たちの群落に成り下がりました」
側近「その後人間どもは自分で領地の競い合いを始め」
側近「最近では戦狂いの王が人間界の大陸を統一したそうです」
側近「噂通りの者であれば、それで満足するはずもなく、今のこの何の力もない魔界に攻め入るでしょう」
側近「そうなれば、貴方がそれ程望んでいた魔物たちだけの世界は二度と訪れぬ夢物語になってしまうのです」
側近「……」
側近「私の声が聞こえていますか、魔王さま!」
側近「生きてるならさっさとそんな封印なんて解けろってんだくそったれが!!」
ゴゴゴゴ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:41:35.09 ID:akS4lZui0
側近「!!なんだこれは…まさか!」ゴゴゴゴ
魔王「うぅおおおおおおお!!」
側近「うがっ!」
魔王「…側近、俺様にそのような口の聞き方をするとは、覚悟はできているだろうな」
側近「ま、魔王…さま」
魔王「ちっ、勇者の野郎、手こずらせやがって…」
側近「魔王さま…おお、魔王さまぁ!!」
魔王「食い付くんじゃねえ!!」
側近「んぎゃっ!」
魔王「…ちっ、面倒くせえ」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:43:44.11 ID:akS4lZui0
魔王「で、俺様が居ない間魔界も随分と荒れてきたというわけか」
側近「荒れたというレベルじゃありません。滅亡の危機なのです」
魔王「随分と弱音を吐くじゃねえか、側近。魔界の大賢者とも呼ばれたお前が、そんな弱音を吐くぐらいなら、俺様が蘇ったぐらいで、本当に魔界はおしまいだ」
魔王「……いや、むしろその丁度なら人間どもが来るのを待つこともねえ」
魔王「俺様の手でこの魔界を終わらせてやる」
側近「わわっ!お待ちください、魔王さま!」
側近「策ならあります!」
魔王「ヘッ、そう来てもらわないとな」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:48:39.34 ID:akS4lZui0
魔王「で、どうするんだ」
側近「とりあえず、人間どもがここへせめて来られないようにしなければなりません」
側近「その間、我々は早く魔王さまの復活を魔界に告げ、人間どもと戦うほどの力を蓄えるのです」
魔王「ほほぅ…で、その人間どもを来られないようにする策というものは何だ」
側近「戦狂いのあの王には、娘が一人居るようです」
側近「その姫を人質にとれば、幾ら狂犬と呼ばれる王でも人間、娘の命が惜しくて軍で押し入ってくるなどの真似はしないでしょう」
魔王「ふん、なるほどな。戦狂いか何かしらねーか、どうせ人間という奴らは情に弱い」
魔王「その情が自分たちの頸を締めることも知らずにな」
魔王「さっさと実行に移れ」
魔王「姫を攫ってこい!」
側近「はい!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:50:47.68 ID:akS4lZui0
深夜、
王城の姫さまのお部屋
姫「……すぅ…」
??「……」
??「これが狂犬と呼ばれる現王の娘か」スッ
姫「……!!」ガチン
??「っ!」
姫「何者ですか」【E:たんけん】
??「…寝巻きの中に剣を隠していたのか」
姫「これでもあのお父様の娘です。いつ不審者が入ってきても対応できるほどの武芸は嗜んでいます」
??「面白いな。そんな剣で自分の身を守れると思うのか?」
姫「…」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:52:21.25 ID:akS4lZui0
??「まぁ、いい。大人しく連れて来れば命は保証しよう」
姫「あなたは何者ですか。もう大陸にお父様に逆らえる勢力は残ってないはずです」
??「人間の中でならそうかもしれないな」
??「だが、俺の主は別の存在だ」
姫「別の存在……どういうことですか。誰が私を攫おうとしているのですか」
??「大人しく付いて来れば分かる」スッ
姫「言いなさい!!でなければこの場で自決します」
??「……!」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 12:54:47.60 ID:akS4lZui0
姫「ただ人質にされて、更なる混乱を呼び起こし人々の命を巻き添えにするぐらいなら、私一人だけ死んで十分です」
姫「さあ、如何致しますか」
??「…見た目と違いなかなか強い意志を持っているようだな」
??「良いだろう。話してやる」
??「まず我が名は黒騎士。魔王の僕だ」
姫「…魔王!」
姫「まさか魔王が復活したとでも」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 13:00:36.97 ID:akS4lZui0
黒騎士「つい数日前の話だ。まだ人間どもは知らないだろう」
黒騎士「魔王はお前を攫って人質にするつもりで居る」
姫「…なるほど」
姫「話は分かりました。つまり、私を人質にしてお父様との戦を遅らせる」
姫「そしてその間魔界の戦力を育てるということですね」
黒騎士「分かってるならもうお喋りは必要ない。ついて来てもらおう」
姫「私が付いていくと思いますか?」
黒騎士「お前の意志は関係ない」ラリホーマ
姫「っ…!」ガクン
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 13:09:20.18 ID:akS4lZui0
魔王城
姫「うぅん……ここは…?」
魔王「くくく、ようやくお目覚めか」
姫「…!」
魔王「話は黒騎士から聞いたらしいな」
黒騎士「……」
魔王「ちょうど良い。俺様は細かい説明なんて大ッ嫌いなんでな」
魔王「大人しくしていりゃ命だけは生かしておこう」
姫「…」
姫「貴方が魔王ですか?」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 13:13:55.67 ID:akS4lZui0
魔王「随分と強気な女だな。嫌いじゃねえ」
魔王「そうだ。俺様が魔王だ」
姫「そうですか」
姫「なら魔王さまにお聞きします。何故私を捕らえたのですか?」
魔王「言ったはずだ。俺は説明することが嫌いだ。しかも、既に知っているだおるが」
姫「私を人質にとってお父様がせめて来ないようにするつもりだと聞いています」
魔王「そうだ」
姫「ですが、この作戦は逆効果です」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 13:31:12.72 ID:akS4lZui0
魔王「んだとー?」
姫「お父様は、私一人人質にしているからと言って戦争をやめるほど優しい方ではありません」
姫「攻めてきたら私を殺すと脅かした所で」
姫「あの方はむしろこの城に刺客を送り私を殺してでも戦争の口実を作るでしょう」
姫「民を徴兵して半月内にでも魔界に攻めてきます。そういうお方です。」
魔王「……」
魔王「おい、側近!これはどういうことだ!」
側近「は、はったりです!幾ら狂犬を言われようと、人間が自分の娘を犠牲にしてまで戦争をするなど…」
姫「それが私のお父様です」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 13:37:38.76 ID:kIBzm5l0O
見てるからがんばってね
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 13:38:39.27 ID:TKpukBZxi
こんな時間にひとりでSS……
しかも使い古された題材
22 :
>>20 うん、ありがとう:2012/04/25(水) 13:43:04.58 ID:akS4lZui0
姫「早く他の手を探さんければ、魔界はこのまま滅ぼされます」
魔王「……」
側近「魔王さま、はったりです。この女が自分の身を守るために魔王さまを…」
魔王「うるせえ!!」
側近「ぎゃふん!」
魔王「俺様は魔王だ」
魔王「例え人間どもが軍隊で来ようが、俺様の手にかかれば血の海に変わるまでだ!」
黒騎士「何百年も封印されてたせいで魔力もそれ程残ってない奴が良く言う」ボソッ
魔王「んだとー黒騎士!貴様は俺様の僕の分際で…」
黒騎士「確かに俺はお前の言うことに従う。だからこそ、人間どもと不利な戦いをして犬死になっては困るのだ」
魔王「貴様!俺様を誰だと思ってんじゃー!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 13:43:30.10 ID:SKTSExVLO
婚約畑でフルーツとーれーたー♪コンヤクヤク
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 13:47:56.37 ID:akS4lZui0
姫「いい加減騒がしいです!」
姫「国の存亡のかかってる時に仲間割れなんてしてどうするつもりですか」
側近「この騒ぎの元凶が何を言うか!」
姫「私は事実を言ったまでです。私を人質にするのは何の役にも立ちません」
姫「ですが、別に私を利用できる方法がないわけでもありません」
魔王「……面白いじゃないか、小娘」
魔王「自分の立場が分かってんのか?」
魔王「俺様には時間が必要なんだ。お前の戯言にこれ以上に付き合う暇はない」
姫「要はお父様が戦争できないようにすれば良いのです」
姫「戦う口実を失わせれば、戦争も出来ないわけです」
側近「何か方法があるとでも言うのか」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 13:51:52.60 ID:akS4lZui0
姫「魔王さまと私が婚約したと伝えるのです」
魔王「……はぁ?」
姫「人間の国に、魔界との友好のために私と魔王さまが婚約することになったと大規模の魔法を使って伝えるのです」
姫「そうすれば、先手を打たれたお父様も今更魔界を打つことなんてできなくなるでしょう」
魔王「ふざけんな、おい!俺様にお前と婚約しろというのか」
姫「他に方法があるのなら言ってください」
魔王「そんなことするぐらいなら俺様の手でこの魔界も人間の国も葬り去ってくれるわ!」
姫「それは方法とは言いません」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:00:05.68 ID:akS4lZui0
黒騎士「姫の条件を呑んだ方が良いだろ」
魔王「おい、ふざくんじゃね」
魔王「何のために俺様がそんなことしなきゃならん!」
黒騎士「魔界の平和のためだ。魔王なら当然やるだろ」
黒騎士「側近、姫が言った大規模の魔法はかけられるのか」
側近「今は魔王さまの魔力もまだ弱まっている。人間界全体になると難しい話だ」
姫「全体じゃなくても構いません。重要大都市にだけ多発的に伝えたら後は人の口から口に伝わることでしょう」
魔王「待てお前ら。何俺様が婚約するということで話を進めてやがるんだ!」
魔王「しかも姫貴様はなんの関係があって…」
姫「関係ならあります」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:03:32.48 ID:nEVCUYSV0
んえし
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:06:21.93 ID:akS4lZui0
姫「お父様が長年の戦争を続けてる間、多くの民たちが死んで行きました」
姫「人間の国を統一して、やっと終わると思ったのに今度は魔界と戦うというのです」
姫「もう国の姫としてお父様が自分の楽しみのために人を殺すことを見ては居られません」
姫「そのためにも、魔王さまには協力して頂きたいのです」
魔王「俺様に人間を助けろだと?」
姫「このままでは魔界も終わります」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:10:06.29 ID:akS4lZui0
黒騎士「人間の姫、勘違いするな」
黒騎士「俺たちは戦争を止めるためにお前を捕まえてきたわけじゃない。単に時間稼ぎをするだけだ」
黒騎士「魔界の力が以前のように強くなれば、こっちから人間界を攻め入る」
黒騎士「お前がどうしようが、結局この戦争は起きるのだ」
姫「……それでも魔界が力を取り戻すには相当な時間がかかるはずです」
姫「単に戦を遅らせるだけだとしても、それが私にできる全てだとしたら、今はそうするしかありません」
姫「次はまた何か方法を探します」
魔王「ふざけてくれるな、小娘が」
姫「っ!!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:22:26.17 ID:akS4lZui0
魔王「お前の言う通りに人間の国全体魔法をかけて俺様の顔を見せてやる」
魔王「ただお前の婚約者としてではなく、お前を殺す魔王としてだがな」
姫「うっ…く…ぐるじぃ…」
側近「魔王さま、落ち着いてください」
黒騎士「せっかく捕まえてきて殺すつもりか。お前も前より馬鹿になったな」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:28:36.73 ID:ZAfagmWMi
突っ込んじゃだめなんだろうけど
姫さらうんじゃ無くて王を暗殺したら終わりだったのにな
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:34:23.71 ID:kIBzm5l0O
王の近辺は警備が厳しいだろうが、一応女である姫の警備はプライバシーを考慮して甘くなっていることまで考えていたんだよ!
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:38:20.95 ID:ZAfagmWMi
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:39:51.85 ID:akS4lZui0
黒騎士「せいっ!」
魔王「うぐぁっ!」ガクッ
姫「けほっ、けほっ!!」
側近「魔王さま!黒騎士お前なんてことを…!」
黒騎士「こいつが往生際が悪いのがいけないのだ」
黒騎士「それより、こいつが倒れてる間にさっさとやるぞ」
側近「あ、後でどうなっても知らぬぞ」
姫「…はぁ…はぁ…」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:40:50.52 ID:rBrXniIaO
魔王がアホの子だった
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:45:10.15 ID:akS4lZui0
王「姫が消えただと?一体どういうことだ」
兵士「判りません。朝メイドが行った時は既に…」
王「ええい、警備する兵士どもは何をやっていたのだ」
王「早く姫を探せ!」
大臣「陛下、大変です!!」
王「何だ、姫を探したのか」
大臣「はい…いえ、それが…とにかく外へ…!」
王「うん?」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:46:12.34 ID:nEVCUYSV0
書きだめしてないのか
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:46:58.51 ID:akS4lZui0
>>39 うん、結構思い辺りで書いちゃった。ごめんなさい。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:48:52.57 ID:akS4lZui0
王「な、何だアレは。空に変な雲みたいなものが……」
ジーーン
王「なっ!」
大臣「アレを見てください。姫さまが…」
姫『これで映ってるのですか?』
??(画面外)『はい、早くやってください』
??(画面外))『さっさとやれ。奴が起きる前に』
魔王『……』
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:51:05.71 ID:akS4lZui0
王「ひ、姫」
大臣「その隣に居るのは…まさか、魔王?!」
王「馬鹿な、魔王が復活したというのか」
姫『これを見ている皆さんにご挨拶いたします』
姫『私は、この国の姫です』
姫『長い人間同士の戦いが終わり、やっと平和が訪れています』
姫「今皆様も、その平和を喜んでいることでしょう」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 14:54:40.69 ID:akS4lZui0
姫『ですが、残念なことが起きてしまいました』
姫『魔界の魔王が、近日復活したという報告がありました』
王「まさか、姫の隣にあるのがそうなのか」
大臣「あの姿、王家の歴史書に出る魔王の姿で間違いありません。封印されたはずでは…」
姫『このままでは、人間同士の戦いも終わったというのに、また魔界との戦いをしなければなりませんでした』
姫『そこで私は考えたのです』
姫『長い戦争の間、皆さんの子供や夫が戦場で命を落としていく間、私には何も出来ませんでした』
姫『ですが、今回ばかりは、微力ながら私が皆様の力になろうと思いました』
姫『今私の隣に居るこの方は、魔王です』
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 15:02:06.08 ID:akS4lZui0
>>魔王?!
>>姫さまが魔王に捕まったのか!?
大臣「こ、これは一体どういうことでしょうか」
王「俺が知るか!」
王「姫、一体何を考えている」
姫『私のお父様である、王様はこれ以上の戦争で人々の命が犠牲にされることを望みませんでした』
姫『それで王様は、私を魔王さまと婚約させることで、魔王に魔界との和平を申し込みました』
王「なん…!!」
姫『魔王さまもこれに同意してくださいました』
姫『今、この日を持って、魔物と人間との争いはなくなります』
姫『戦争はなくなり、これ以上戦うことはなくなります』
姫『今徴兵されている皆様の家族も、もう直家に戻ってくることでしょう』
大臣「へ、陛下、これは…」
王「…ひ……めぇ…お前は俺を……!」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 15:12:07.29 ID:akS4lZui0
魔王「うぅぅ……ここはどこだ?」
姫「気が付きましたか?」
魔王「!お前は…」
黒騎士「安心しろ、魔王。既に放送はした」
側近「人間の国は大混乱が起きたようです。元平民だった兵士たちが次々故郷に戻ってるらしいです」
魔王「…ということは…」
姫「不束者ですが、これからよろしくお願い致します、魔王さま」
魔王「ふざけんなああああああああ」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 15:19:26.12 ID:akS4lZui0
という所までは考えた。
次は何も考えてない……
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 15:34:57.47 ID:kIBzm5l0O
続きまだー
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 15:36:02.00 ID:nEVCUYSV0
考えてないだと
今後の展開を考える時間をくれ できれば1年ほど
一年後とかがっかりだわー
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 16:19:51.61 ID:Ny7A6foh0
さっさとしろ
永住権もってる平均9cmの国の方々が平均下げてるんじゃないですかねぇ…
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/25(水) 16:44:01.22 ID:FamxuVeei
初夜はまだですか?
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
そろそろ展開思いついたころだよな!