櫻子「レモン味のキッス」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
「ファーストキスは、レモン味」


「初恋の色は、レモン色」


「甘酸っぱいあの味は、いつまでもこの中に残りつづけて」


「レモンを見るたび味わうたびに、いつまでも鮮明によみがえる」


「消えない、魔法」


「それって素敵なことじゃない?」
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:41:45.68 ID:8clVmoow0
小便色だな
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:42:53.86 ID:3ENDHvHVP
鼻に香るはアンモニア
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:43:24.42 ID:/s28wJFU0
期待
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:45:50.20 ID:SSOZdGwm0
――――――

私たちの歩みは遅い。

でも、やっと。

やっとここまでたどりついたんだ。

この関係がこわれないように。

やさしく、ゆっくり。


「……どうか、私と」

「これからも一緒にいてください」


「…………ええ」

「もちろんですわ」
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:47:11.10 ID:lu8i1J6H0
ほう
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:47:14.18 ID:ycBVwiYP0
>>5
7068
16695
441
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:47:35.07 ID:/s28wJFU0
C
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:49:04.40 ID:SSOZdGwm0
最初は彼女は泣き虫で、

私がいないとだめだったのに。

いつしか彼女はおおきくなって、

私は彼女がいないとだめになった。


彼女は何でも上手にこなし、

私は彼女に頼りっきり。


そんなの恥ずかしい。


ちょっとぐらい、かっこつけたっていいじゃない。


―――とある雨の日。

私は柄にもなく図書室なんか入ってみて。

柄にもなく、手にとった一冊。

「これだ!」
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:49:45.09 ID:8clVmoow0
BL本
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:49:50.65 ID:ycBVwiYP0
>>1,2
6028
4996
6122

>>8,10
8578
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:52:20.69 ID:SSOZdGwm0
――――――

櫻子「…………」

レモン、レモン。

頭の中にはそれしかなかった。


最後にレモンを食べたのはいつだっけ。

そもそも、レモンなんてうちは全然食べない。

たぶんアイスティーのグラスについてるあれが最後なんじゃないかな。


そんな有様ではあるのだが、頭の中はレモン一色なのだった。


「ファーストキスは、レモンの味。」

想像しかできないけど、きっと素晴らしいものに違いない。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:54:56.89 ID:8clVmoow0
とりあえず、乙
前々から言おうと思ってたから言わせてもらう

もっと原作を読むべき、ないなら他作品を読む

何て言うか、登場人物がたまに「誰?」ってなる
それに加え、全体的な内容が中学生レベル
口調とか展開とか、もっと人の作品読んで、良いところは盗む(丸パクリは駄目だけど)

さらに補足すると、展開早すぎる
考えたり、想像してみると、そんな簡単に泣かないし、さっさと行動に移さない
例えるなら、前戯なしのセ○クス
まぁ、この例え方は微妙すぎる……
もぅ少し遠回りでもいいかな、って思った


あと、口調と擬音が変を通り越して、何か幼稚
使いすぎってわけでもないけど、これが雰囲気壊してるのは事実
チューとか「ふぇ」、強いて言うなら「//」も控えた方がいい

批判として受け取らず、自分のSSのステップアップとして受け取ってほしい
まだ成長できるから、頑張って書き続けてね!
次の作品に期待する
14 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2012/04/20(金) 23:55:48.07 ID:Uedn1ibV0
孤独じゃねーじゃん
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/20(金) 23:56:09.36 ID:SSOZdGwm0
もっとも、最後に食べたのもいつかわからない有様であるから、味もよく思い出せないのだけれど、とても魅力的に感じている。


櫻子(やっぱり、こういうときのは飴なんだよね)


櫻子(レモンの飴、レモンの飴……)

櫻子「…………」


櫻子(良いのがない……)


櫻子(流石にVC3000のど飴なんか使ったら嫌な思い出が残っちゃうし……)

櫻子(フルーツアソートからレモンだけ抜こうか? いやいやそれも子供っぽい……)

櫻子(ピンとくるものがないなぁ……)
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:00:01.01 ID:UJ/N6D8h0


櫻子「はぁ……」

櫻子(やっぱり、綺麗事でしかないのかな)

櫻子(所詮は本の中のお話ってわけ?)

櫻子(……いや、あきらめない!)


櫻子「……よし、次はどこに行ってみようかなー」

「もしもし、そこの人」

櫻子「……? え、私……?」

櫻子(なんだろ……この小さい子。迷子かな?)


「キス用の飴を探しているのね?」

櫻子「はっ……はぁぁっ!?///」
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:02:02.78 ID:033YE//ZP
はじめてみるコピペだ
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:03:41.60 ID:fY8NlkZS0
C
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:03:48.11 ID:UJ/N6D8h0
突然現れた少女。

長い綺麗な髪の女の子だ。……ちょっと花子に似ている。

日本人……なのかな?

薄紫が基調の、フリルのついた服を着ている。少し派手なんじゃないだろうかと思うくらいだが、小柄な身体には何故か合っているような気もした。


なんだか、見ればみるほど花子に似ている。背丈はほとんど同じだから、花子を垂れ目にして、髪をゆるく巻くようにしたら……たぶんこの子が出来上がるのかもしれない。


この辺りじゃ見かけない子だ。というか……

櫻子「き、キスって……なんで……?///」
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:07:59.20 ID:SSOZdGwm0
「うふふふ……私こういうものです」サッ

櫻子(名刺!?)

櫻子「あ、飴宮……??」

あめ「はい……飴職人をやらせてもらっております。あめちゃんとでもお呼びくださいね?」クスクス

櫻子「あめしょくにん……!?」



あめ「飴職人です。あなたのお望みの飴を作って差し上げましょう」

櫻子「……え? 待って待って……えーっと……」

櫻子(ま、まずこの子はなんなんだ……)
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:09:21.45 ID:fY8NlkZS0
C
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:12:07.32 ID:UJ/N6D8h0
櫻子「あ、あのー君迷子かなっ? お母さんとはぐれちゃったの?」

あめ「あらあら……この期に及んで子供扱いとは。 これでも数百年の時を……」

櫻子「え?」

あめ「あっ……ああいえ、なんでもありません」



あめ「それより話を戻しますけど、キス用の飴が欲しいのでしょう?」

櫻子「あゎっ……/// な、なぜそれを……?」

あめ「……ふふ、恋する乙女は皆同じ顔をして、皆同じ道を歩んでいくものだから」

櫻子(そんな理由で……?)
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:13:32.55 ID:L1mOqZl10
ゆるゆりじゃないほうの元ネタを誰か教えてくれ
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:16:24.05 ID:UJ/N6D8h0
あめ「作って差し上げようと言っているのです。どうですか?」

櫻子「つ、作るって……飴を?」

あめ「どうせレモンの飴が欲しいとかおもってるんでしょう? でもなかなか見つからないから途方に暮れていた……違うかしら?」

櫻子(な、なんなんだこの子は……普通の子供じゃない……)


櫻子「…………」


櫻子「えーっと、あめちゃん?」

あめ「はい?」

櫻子「どんな飴でもつくれるの……?」

あめ「……まだ疑っていますか。では……これをどうぞ」さっ

櫻子「これ……」

あめ「私の自信作です。さあ、おひとつ」

櫻子「えっ、これ飴なの!? 宝石みたい……///」

あめ「飴職人の、飴ですから」
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:16:26.68 ID:fY8NlkZS0
あまり詳しくないからわからん
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:16:28.70 ID:SLjdV2ih0
>>6,13
9599
19108
9322

>>20,25
15674
13123
27 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2012/04/21(土) 00:16:58.84 ID:wlp8caLO0
>>23
オリキャラだべ
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:19:21.21 ID:fY8NlkZS0
C
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:20:26.52 ID:UJ/N6D8h0
ぱくっ

櫻子「………………!!!」

あめ「ふふふ……」


見た目もそうだが、これは果たして飴なのか。

何味とか、そういうことではない。おいしいかまずいか、そういう次元の問題ではなかった。

櫻子「なに……これ……」

心に何か入ってくる。口の中で溶けてゆくそれから出る何かが。

少しの熱を散らしながらなくなっていく宝石。

立ち尽くすことしかできない。身体に意識が届かない。

頭がすぐにいっぱいになり、しかしそれは頭の中でまた消えてゆく。

いつのまにか宝石は溶け切っていた。それすらに気づかなかったのだ。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:20:39.36 ID:L1mOqZl10
オリキャラ把握
すまんかった
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:24:06.47 ID:UJ/N6D8h0
あめ「どうかしら?」

櫻子「す……すごい……」

これが、飴職人の飴。

この子が何者かはわからないけど、今の自分に溢れる "これ" は本物だ。


櫻子「お、おねがい! 作って欲しい飴があるの!」

あめ「ええ、いいでしょう。……そうね、ここではなんだから、私の家にこない?」

櫻子「家?」

あめ「そう……そこで作ってあげるわ」


やけに話がうますぎやしないか?

そんな疑問は、恋する乙女には届かない。
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:27:44.79 ID:UJ/N6D8h0
――――――

櫻子「……あのー」

あめ「はい?」

櫻子「こっちの方角って、結構深い森しかないんですけど……」

あめ「ええ。森の中にあるの」


櫻子「…………」


この子は人間なのか?

ずっと後をついていて、そんなことを考えていた。

物珍しい服装、大人びた口調、よく通る声。

この子の声を、私はちゃんと耳で受け取っているかと言われたら、ちょっと悩む。

まるで……そう、ヘッドホンを使っている時の感覚。

頭の中に直接届いてるような声なのだ。
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:31:02.34 ID:fY8NlkZS0
C
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:31:45.74 ID:UJ/N6D8h0
そして、この暗い森をずんずんと進んでいく姿。

この森は隣の県との県境にあり、本当に山道しかない、いわば「歩いて来る場所」ではないのだ。それを道沿いはおろか森の奥深くへ向かっているのだから……


櫻子(ちゃ、ちゃんと帰れるかな……)

櫻子(クマとか出るかもしれない……)

あめ「心配しないで。帰りも私がなんとかするわ」

櫻子「…………」


あと、これだ。

喋ってもいないことにこの子は応えてくるのだ。


心が読めるとか?

…………まさかね。
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:36:51.20 ID:UJ/N6D8h0
本当なら、怖がったりするところなのかもしれない。

しかし、この子の後ろ姿を見ていると、どうもそんな気さえ出てこないのだった。

あめ「着いたわ」

櫻子「え……ここ!?」

あめ「ここよ。扉があるでしょ?」

櫻子「いや、あるにはあるけどさ……」

この扉、木にくっついてるだけじゃないの?


てっきり、小屋みたいなものぐらいあるのかと思っていた。

なんだろう……木の中をくり抜いて部屋にしたみたいな、いわゆるおとぎ話の中の世界観ならまだしもというか……

あめ「入って?」ガチャ

櫻子「…………」
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:39:08.02 ID:L1mOqZl10
C
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:41:16.86 ID:UJ/N6D8h0
本当に中に入れるらしい。この薄暗い森の中で、この木の中は明るい光を漏らしている。誰かが住んでいる証だ。

櫻子(これって……もしかして夢なのかな)

だとしたらいつからが夢なのだろう。


あめ「こっちよ、サクラコ」

櫻子「うん……」(私いつ名乗ったんだっけ……)


夢かどうかなんて、どっちでもいいのかな。

私はこの子のペースに流されているだけでいいのかもしれない。

ちょうどいい飴が手に入るというのなら、この夢を見つづけていよう。

そんな、軽い気持ちでいる自分が、なんだか楽しかった。
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:45:25.20 ID:fY8NlkZS0
C
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 00:53:49.38 ID:fY8NlkZS0
C
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
寝オチかな?