ストパン世界に俺を入れてイチャイチャしようずwwwwwwっていうスレ
|ヽ , -- . .. _ /∧
|//ヽ ノ:=笊=: : : : ヽ , ',//ハ
|///∧ 「:_:Y(o)Y: : : : : : :l//////|
|/////∨: : :`Y´: : : : :>く//////|
|///>'" `ヽ: 〉:>' ´ \'///|
人/ . -―‐ァ \/|
/ >' ´ 二二フi } i ノヘ
′ / . -‐¬'´ ' ,' ,' ,' ハ 妄想を垂れ流すのもよし
.へ |i / / .ィ´ // // / | 初SSに挑戦してみるのもよし
/. : : :|> / / i| / // // ト、 そこの貴方も書いてみたらいかがですか?
/. : : i: : | ∠ ..イ≧ミト、 / | xァ=テ7,' / ' 个 ヽ
/ . : : : :|: : | .ィi{ 从ァ=ミヽ |/ ノィ=ミ厶イ |
/. : : : : : : ヽ:.:∨:人 V{{ r'.:::;} r'.::::;ハ/ ノ | 新生活シーズン到来であります!
/. : : : : : : : : : : >个 人 ゝ-' , ゝ-' 厶イ |
. : : : : : : : . ´ 厶イ iヽ:::::.:.: :::.:.::: イ |
. : : : : : ノく,___ | 八 , − 、 /ノ / |
ー=≠. : : : :`ヽ \__ |{ { Niト . { } .ィ /i |
: : : : : : : : : : : : : : :マミト、 `ト . _ .. < 厶イ | |
\ : : : : : : : : : : : : : : :.\:`7777イ{:、 , }ト、 l | |
< : : : : : : : : : : :\:.∨//: : : : ≫=≪: : : \ー‐=ミ、 |
まとめwiki:
ttp://www16.atwiki.jp/vip_witches/pages/1.html 避難所全般:
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14336/
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/06(金) 17:11:47.41 ID:SufxZROq0
俺「うわああああネウロイだああああ」
俺「死にたくないいいいいい」
ドカーン
完
※俺スレのお約束※
1、他の人が投下してるなら割り込まないでね
2、投下予約できるならしてね
3、長時間にわたるようなら分割するか、一旦切り上げて再度予約しよう
4、予約のすっぽかしは迷惑がかかるからやめよう 予約キャンセルの時は一声かけてね
5、
>>1の一行目を第一に考えてほしいな
(クロス・パロディについて)
書き手は、読み手のことをよく考えて設定を練っていこう
過剰なクロス・パロ要素は、読者を置いてけぼりにしてしまうかも
また、読む側にも「気に入らないなら読まない」という選択肢がある事を忘れないで
・批判、スルーされても泣かないで!
・ストパン愛を忘れない ←重要
/ヽ {\
i:::::::, i:::::ヽ
. !:::::「┬ ̄i:::::::::,
i::::::! ─ -!::::::::i
/' , i i 、 ヾ!
/ i-+!ゞ、_!>!-! i !
/イ! > < !≠-_ト..、 ここには紳士しかいないでありますwwwwwwピィwwwwww
/ !⊂つir-ヽ⊂/::/:::::::::>
i! > 、 ー ´イヘ-:::::/
i ! !i/!></ヽ:::::/!
(´・ω・`) n
⌒`γ´⌒`ヽ( E)
( .人 .人γ / ご覧のスレは
=(こ/こ/ `^´ 人と人との心の壁も破壊します
)に/こ( 壁殴り代行鰍ニ
l:::::::l .置 ss
け 置 ss ,ゝ::ノ .い
! ! .い (::::::::`ヽ て
て (::::::::::::::::l け
/::r=≠、、 ) ! !
⌒ヽ (:::::::::ヾ)___)从 ̄`ヽ 貴方の可能性を信じたい
___ノ (´ ̄`:::::::::::\´´ __∨,/´ 妖怪ss置いてけ(おとよひさ)
な >\!\:厂 ̄ /⌒ゞi!
あ ( /L...:::_ _//ィ⌒/' !
! ! ヽ..__/| `ー,、ヽニ《_/
(´厂| | / `T´/i
/⌒ヽ(⌒| l ヽ < < _.У .!
rfi \ \/// |
/| !! ` ー/ .// !
,. -‐==、、
,. ===、、 . i :::ト、
_,/ `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l ウォトカ:::ト、\ 新ss ウラーーーー!
// COLA ::::/ :::::!===l :::|ス. ',
/./ .::::/トカ ::::l | __ ..... _::::|} ヽ l-、 万人の幸福を求める
. ,ィク ,'..__ .::::/ ::::l ウォl '´ `)'`ヽ ヾ;\ 同志達の提供でお送りします
/::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l `'::┬‐--<_ } ./;:::::\
/::::::::! ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、 |l::ヽ /;';'★:::\
. /|:::★;';'\/} (ヽ、 _/| (´ _,.ィ!::ヽ. ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、
/ ,ノ:::;';';';';';';';';'/ /ヽ、二ニ-イ ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::...
_ -‐  ̄ ̄ ̄ ‐-
´ ` 、
ィ / / \ \
( ーァ' / 、 ヽ ヽ
`7´ / { | ヽ 、 ハ: ハ
′ { ハ :i } :ヘ:ハ ‘, ‘,
{ ハメ !{ :リヽ /:ト、} :|: !
| | |ハ! ヽjハ :厶イ\ jハ }ハ |
| { |斗=≠ミ ヽ/ 斗=≠ミ、! :人ヽ、|
j人 小 ん:ハ ん::ハ ノ| /‐、.!ー┬- 保守目安なんダナ
___________________ ヽ:トハ 乂ツ 乂:ツ 厶' > ノ | 今日もサーニャはかわいいンダナっと
| |: | ヽ⊂⊃ ' ⊂⊃, -イ : |
| |: | (⌒) 人 、 ノ イ: :| : |: : | 平日 休日
| |: | ~"ー' } > ..__,.. <ト、: : :| : |: : | ̄ヽ 19:00〜1:00 10分以内 5分以内
| |: | | : :>'´:/{| / }^`ト、:!: : !:::::: | 1:00〜2:00 15分以内 10分以内
| |: | 厶イ::::::::{ .ゝ< ./::::::|:::::\: |::::::| 2:00〜4:00 25分以内 20分以内
| |: | /::{:::ヽ::::::|/>、_∧/:::::/:::::::::ハ. |::::::| 4:00〜9:00 50分以内 45分以内
| に二二に) |: | ,::{:::|::::/::::::!にニ}/:::::::<::::::::::::/::::::} !:::::: | 9:00〜17:00 20分以内 15分以内
| | | | |: | /::|:::|:/:::::::::|/ {/:::::::::/:::::::::/::::/::| |::::::| 17:00〜19:00 15分以内 10分以内
| | | | |: | ,::::::|::∧:::::::::|! /:::::::/:::::}::/::::/:::::| |::::::|
| | | | |: | /:::::::::/::::ヽ::::::! /::::/:::::::::::V::::/::::::::! !:::::: !
|______.| | |________.|_!/:::::::::::{:::::::::::\|./:イ:::::::::::::::::::{::/::::::::::| |::::::| - 駐日フィンランド大使館広報担当 -
| | | __r‐ミ {:::::::::::八::_::::::::::::{!::::::::::::::::::::::r'^´::::::::::::! !:::::: | EILA ILMATAR JUUTILAINEN
| | | 「Y7´ | r }ー‐'⌒::<::/ >‐、_,.}-─‐::::´ ̄¨\::::ヽ::::} |::::::|
__| | |.___!ム'ー'^く⌒ヽ:::::::::::::::::に7´ //⌒!::::::::::\::::::::::::\:::〉:| |:::::: |
. ┌┴‐┴─ ┴!┬┐ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ >〈_,イハ:::::::::::::::\:::::::::::V:::リ !:::::: !
. | |: ! | |ー'ノ:::::::::::::::::::::::::::::::/ |::::::|
、、、 __ ,,
'ヽ >.´ ` く
! ,イ ノ゙)"ヽ〉
リイ *゙´ω`') ―――search
jルi / and
/ , / destroy―――
/ l ;' / :|
| | | /| |
/ | / ,:'" 'i | ※悪い子を探す山姥の図
/ | |/ | |
/ | |`;、 | |
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l / 刈 l 刈
/ / 〉 〉
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L> L>
/´.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ、
/:.: : : : : : :.:./´: : : : : : ,.=、_r、: : ヘ 投下時のアドバイスよ♪
. /: : : :.:/: : .:/: : : : :.:// リ ! : : :',
,': : :.: :/: ://: : :.:// l! !: : : :', ◎連投規制バイバイさるさん(通称:さる)には気を付けて
l: : : :.:/ :/ :/ : : :// 〃 l: : : : ', 焦って投下せずに6分間間隔を空けて投下するといいわ
l: :!: : l :/ :/: :;/7ー/―-、 / !: : .:i l ☆連投規制バイバイさるさんの条件
l: :! : :l/ :/ : ://∠_ ノ -ート!: :.l :! ・1時間(:00〜:00の間)に11回書きこむ(他の書き込みが9+α回あったらα回多く書き込み可能)
. ', ! :/j 7: : / l!T ハ l`` r≠-ト!: :ハ!l ・6連続で書き込みする(他のスレに書き込んだらリセット)
l l ( (l :/ 弋_ソ lじソ /l :/ l ただし、これらは毎時:00でリセットされる
l ',: :ヽj/> ゞ' /j/ ※最近仕様が変わったかも 人の少ない時間帯はよく分からん
. l: :V: : `ー、 , /
!: : V: : : :.:ト、r-、 、_ / ◎適度に改行をすると読みやすくなるわよ
!: : :.V: : : :L_.ヘ ヽ イ 改行の仕方は他のSSを参考にしてね
l: : : :i;: : : :.V` ヘ V _ イ: :.!
|: : :.! 》、: : ', /ハ ∀.γ7: :L_ ◎最後に、投下する時は、前の人の投下10分以内は投下を始めない、劇場版のネタバレが無いように配慮するなど、
|: ;/.O >、 Vァ'ヽ、 V /: :├―'^ヽ 読む人や他に投下する人のことも考えて投下しましょうね
x≦´ / ヽr' -、 l. {ヽ: :.! i ! l そうすれば無用なトラブルも避けられるわ
r'`=- < / -、 ! l ト、ヽl V .!
l `ヽ l r、 ! L_|. V ヽ i:: l
l i ヘ `ー' / ヽ、!
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/06(金) 17:26:52.10 ID:tDzuICEi0
,.. ┴- '、 、′ 、 ’、 ′ ’ ; 、
r'´ ::::`i . ’ ’、 ′ ’ . ・
|___ ::::| 、′・. ’ ; ’、 ’、′‘ .・”
!゙'ノ、''` | ::| ’、′・ ’、.・”; ” ’、
_ril l ̄ ̄ ̄ , ! . ’、′ ’、 (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”;
l_!!! ,、 ,..-ヽ ,,.. ' ノ`丶--'ー--、 -―--、 ’、′・ ( (´;^`⌒)∴⌒`.・ ” ; ’、′・
| ! !_!|i::::::::: ゙^^ー''´:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::,..、::`ヽ . 、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人 ヽ
! ', ,|!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/---‐'´`\::::\ 、(⌒ ;;;:;´'从 ;' ;:;;) ;⌒ ;; :) )、 ヽ
!、_,イ:::ヽ:::::::::::::::::::::::::B:::::::/::| \:::ヽ、_( ´;`ヾ,;⌒)´
>>8 从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・ ヽ ,[]
',::::::',::::::|ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::l ヽ'◎ ヽ:::::. ::: ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ ヽ/´
',:::::::',::::! ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::,! ヽ __ '、ノ ...;:;_) ...::ノ ソ ...::ノ
',:::::::::::| ',::::::::::::::::::::::::::::/| ヽゞー'
ヽ_ ノ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::!
保守なんだぜ?
mはどこから出てきたのか…
mは心に!!
ypaaaaaaaaaaa
Уをyで代用とは、許さんぞ同志!
ィパアアアアアアアアアアアアアアアアア
g
俺も最初イパァァァァァァだと思ってた
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/06(金) 18:50:05.61 ID:/uwmubsh0
誰か予約いる?
wryyyyyyyyy
HOOOSYYUUUUU!!!!!!!
ようやく仕事のが落ち着いて、ある程度時間も取れるようになったからオールスターでも書いてみようかと思うんだけど
何かいい案ないかな
好きに書けばいいんじゃないかな?
聖杯戦争とか
殺し合いとか
愛し合いとか
間をとって殺し愛とか
やはりヒーロー戦隊よろしく超巨大ネウロイとの総力戦
ほす
保守
ほっほ
保守
ほっほっほ
ほ
今日は予約ないのかさびしいのう
マエケンがノーヒットノーランするかもしれないから今夜も実況落ちるかも
ほ
ほっほ
ほしゅ
保守ダゾ
マエケンあとアウト一つ
マエケンノーヒットノーランおめ!
よし! 落ちてない!
こ、今年こそカープイケるんじゃね?
ノーヒットノーランはすげぇ
保守
マエケンぱねぇな!
あ、予約がないなら、息抜きに書いてたものを投下してみても良い?
カムヌェー
カモーン
ごーごー
坂本「補充人員?」
ミーナ「ええ、扶桑からよ。私大尉ですって、知ってる?」
坂本「……私、だと?」アオザメル
ミーナ「……何か、問題のある人なのかしら?」
坂本「う、うむ――」
――――
―― 数日後
私「久しぶり、美緒。元気にしてた?」
坂本「あ、ああ。お前も変わりないようだな」
私「ええ、美緒への愛も変わって無いわよ」
坂本「」
ミーナ「こんにちは、私大尉。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です。ここの指揮を取らせてもらってるわ。よろしくね」
私「ああ、綺麗なおばさんが立ってると思ったらあなたがミーナ中佐でしたか」
ミーナ「おばっ!?」
私「失礼……私大尉です。本日よりこちらでお世話になります。よろしくお願いしますね」
ミーナ「え、ええ……とりあえず部屋に荷物を置いて、それから私の執務室へと行きましょう」
カモン!!
紅の豚始まったか支援
――――
――ニゲルナハルトマン! ハヤクヘヤヲカタヅケルンダ! マルデゴミダメジャナイカ! ジークフリートセンヲコエルコトハユルサレナイ!
モートゥルーデシツコイヨー!
私「……」
ミーナ「恥ずかしいところを見られてしまったわね」
私「いえ、今だけ取り繕ったところでどうせすぐわかることですから。化粧で誤魔化してるお肌と同じで」
ミーナ「」ピクッ
私「どうかしました?」
坂本「……私」
私「どうしたの美緒?」
坂本「あまり毒を吐くな」
私「あら、それは命令?」
坂本「お願いだ。私からのな」
私「そう……美緒が私にお願いだなんて、嬉しいわ」
私「でも、どうしようかしら。そうね……美緒がキスしてくれたら、考えてあげる」
坂本「なっ!?」カァァ
坂本「ふ、ふざけるのも大概にしろ!」
私「心外だわ。私は本当に――」
ミーナ「ごほんっ」
私「うん?」
ミーナ「私大尉、あなたには少し教育が必要みたいですね」ゴゴゴゴ
私「?」
ミーナ「わからないなら、わからせてあげます。少し、寄り道しましょうか」ガシッ
私「ま、待って。何だか怖いですよ?」
ミーナ「……」ニコリ
私「お願い、待って。暴力はいけないわ」
私「み、美緒……美緒?」
坂本「……」プイ
私「美緒!? そんな、嫌よ。美緒、こっちを向いて?」
ミーナ「はい、私さんはこっちを見ましょうね?」
私「美緒、助けて美緒! 美緒! みおぉぉぉぉぉ!」
キュッ
支援
――――
―― ブリーフィングルーム
ミーナ「――ということで、本日より仲間が増えます。急なことですが、私さんは実績もありますのできっと力になってくれることでしょう」
私「おば、いえ、尻、でもなくて、えっと……中佐から紹介にあずかりました私です。今日からお世話になります」ゲッソリ
ミーナ「それじゃ、皆も自己紹介して?」
バルクホルン「ゲルトルート・バルクホルン大尉だ」
私「ロリコン」ボソッ
エーリカ「エーリカ・ハルトマン。階級は中尉だよ!」
私「G」ボソッ
宮藤「宮藤芳佳です! よろしくお願いします!」
私「……ポチ」ボソッ
シャーリー「シャーロット・E・イェーガー大尉だ。よろしくな」
私「おっぱい」
シャーリー「え?」
私「」ハッ
エーリカ「……さっきから何ブツブツ言ってるの?」
私「ああ、いえ……その、皆さんの第一印象を」
エーリカ「へぇ〜、ちょっと言ってみてよ!」
私「えっと……」
バルクホルンをピッと指指す
私「ロリコン」
バルクホルン「なぁっ!?」ガタッ
バルクホルン「貴様ぁ!」
私「言い訳は、そのポケットからはみ出たお子様用ズボンを捨ててから言いなさい」
バルクホルン「私はロリコンじゃない! シスコンだ!」コレモイモウトノダ!
私「……」
一同「「「……」」」
私「そう……じゃあ訂正してあげるわ、シスコンのバルクホルン大尉」
エーリカ「ねーねー、私はー?」
私「G」
エーリカ「?」
ゴキブリの略とか言ったら
キュッ、だからな
私「ゴミ溜めの主のGよ」サッキソウイワレテタジャナイ
エーリカ「ゴミ溜め!?」
私「凄いわ。主だなんてまるで王様ね」
エーリカ「酷いよ!」
私「ああ、ごめんなさい。王様じゃなくて女王様だったわね」
エーリカ「そこじゃない!」
宮藤「あの……」
私「ポチ」
宮藤「ぽ……?」
私「まるで犬のように従順そう……だから、ポチ」
シャーリー「はは、まあ確かに宮藤は何か犬っぽいよなー」
私「おっぱい」
シャーリー「お?」
私「おっぱい」
宮藤「……」ゴクリ
主人公女だと感情移入できないから楽しみ方が分からん
私「次にいきましょう」
ルッキーニ「フランチェスカ・ルッキーニ!」ムシー
私「うっ……」
私「あなた、そこはかとなく虫くさいわ」カワイイケド
ルッキーニ「虫!? 私も虫好きなの? 今度見せてあげるー!」キラキラ
私「……いえ、結構よ。次」
ペリーヌ「ペリーヌ・クロステルマン中尉ですわ」
私「壁」
ペリーヌ「なっ」
私「大丈夫。需要はあるわ」
ペリーヌ「そういうことじゃありませんわ! 失礼でしょう!?」
私「……」モミモミ
ペリーヌ「……何をしてますの?」スカスカ
私「え……不満みたいなので、おっぱいがあるように扱ってあげようかと」エアモミモミ
ペリーヌ「」イラァッ
支援
宮藤「ぺ、ペリーヌさん落ち着いてください!」オドキナサイマメダヌキ!
私「うふふ、あなたは何ていうの?」ペリーヌサンオサエテ!
リーネ「り、リネット・ビショップ曹長です……」
私「腹黒」
リーネ「そ、そんな……」
私「この部屋に来る前に、少しあなた達の様子を見させてもらっていたのだけど……」
私「皆と笑顔で接するあなたの目……紛れも無く腹黒のそれだったわ」
リーネ「……」ギリッ
エイラ「エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉ダ」
私「ダナ」
エイラ「は?」
私「さっきも言ったけど、少しあなた達の様子を見させてもらったわ。あなた、ダナダナうるさいんだもの」
エイラ「ナンダお前! 喧嘩売ってんのかァ!?」
私「そうだな」
エイラ「」イラッ
サーニャ「喧嘩しちゃダメよ、エイラ」
エイラ「サーニャ……はっ! オマエ! サーニャに変なあだ名つけたら――」
私「天使」
サーニャ「えっ」
エイラ「ん?」
私「天使」
エイラ「……な、なんだオマエ。結構分かってるじゃないか!」
私「いきなり大声出さないで。うるさいわ。それと、あまり喋らないでくれる? ダナが移ったら困るもの」
エイラ「移らネーヨ!」ウガー
サーニャ「サーニャ・V・リトヴャク中尉です。よろしくお願いします」
私「天使ね」ホゥ
エイラ「ソウダロソウダロ! サーニャは凄いんダゾ!」
私「うるさいわね。天使のことを誇らしげに語る暇があるなら、あなたは天使に惚れてしまった身の程知らずの愚か者だということを自覚なさい」
エイラ「ほっ!?」
サーニャ「え……」カァァ
支援
支援!
エイラ「ち、違うぞサーニャ!」
サーニャ「えっ……」ショボン
エイラ「ち、違わない! けど……そうじゃなくて、サーニャのことは好きだけど、それは……アアアア!」
私「うふふ」イキイキ
坂本「私、あまり毒を吐くなと――」
私「恋人」グイッ
一同「「「はっ!?」」」
私「美緒は私の嫁」ドヤァ
坂本「……はぁ」
私「私は美緒が好き」
私「向上心を忘れることのない逞しい精神が好き。その黒い髪もしなやかな体も白い肌も快活な笑顔もみんな好き」
私「諦めない、挫けないその強さが好き」
私「これは宣戦布告。私は、美緒が"私のものであってほしい"」
私「だから、私は――」
坂本「……私、その辺にしておけ」
支援
私「……ごめんなさい。少し熱くなってしまったわね」
ペリーヌ「み、認めませんわ!」
坂本「ペリーヌ?」
私「別にあなたに認めてもらう必要はないと思うのだけど」
ペリーヌ「壁じゃなくてこっちを見なさい!」
私「あら、私ったらベタなことを……てへり」
ペリーヌ「馬鹿にしてますの!?」
坂本「いや、認める認めない以前に、私がこいつの……その、嫁だというのは……嘘、なんだ。間に受けなくて良い」
ペリーヌ「そうでしたの……」ホッ
私「……」ムッ
シャーリー「……なー、私って、もしかして"勝利の女神"の私か?」
私「……あら、何を言っているのかしらこのおっぱい。女神だなんて照れちゃうわ」
エーリカ「無表情で言われてもそうは見えないんだけど……」
坂本「……その通りだシャーリー。不本意だがな」
初っ端からいろいろトバしてんな、面白そうだ
支援
宮藤「勝利の女神って、どういうことですか?」
シャーリー「そのままの意味だよ。"勝利の女神"が味方した部隊は負けないんだ」
私「あら、それは違うわ。私は勝てると確信した戦いしかしないもの」
坂本「私の固有魔法は『言霊』だ。こいつが固有魔法を使って言ったことはそのほとんどが実現する」
シャーリー「つまり、私が"勝てる"と言えば絶対負けないってことか?」
エーリカ「えっ、それって凄いじゃん!」
私「そんな便利なものじゃないわ。『言霊』は信じる力が何よりも必要なの」
私「だから、私が"何の疑いもなく潜在意識から確信していること"しか実現しないのよ」
宮藤「それでも凄いですよ!」
私「ありがとう、ポチ」ナデナデ
宮藤「そ、そんなお礼を言われることじゃ……」テレテレ
リーネ「……」ギリリ
私「そーれ、取ってきなさーい」カミクズポーイ
宮藤「は、はい!」トテテ
私「うふふ」クスクス
リーネ「……」ギロッ
私「あらあら何を怖い顔をしているのかしらこの腹黒は」
坂本「私、悪ふざけは寄せ」
私「ふふ、それはお願い?」
坂本「……いや、命令だ」
私「そう。なら、仕方ないわね……部屋に戻らせてもらうわ。これからよろしくね、皆」ニコッ
スタスタ
シャーリー「何ていうか……」
エイラ「ムカつく奴だったな」
ペリーヌ「あら、あなたと意見が合うなんて珍しいこともありますのね」
坂本「すまんな……口は悪いが、悪いやつではないんだ。許してやってくれ」
ペリーヌ「少佐が謝る必要は……」
エーリカ「少佐が信頼してるなら、私は良いよ」
坂本「信用はできる。それは、私が保証する」
ペリーヌ「……」グヌヌ
支援
――――
――坂本の部屋
私「……」モグモグ
坂本「……」
私「……」モグモグ
坂本「……何故、ここにいるんだ?」
私「……」モグモグ
坂本「とりあえず、その食べているものを出すか飲むかしろ」
私「……」ベェ
坂本「……」
私「……」ベチョベチョ
私「……」ハイ
坂本「……一応聞くが、何だそれは?」
私「美緒のズボン」
坂本「……」
私「……」イラナイノ?
マジキチ…
またハイレベルなwww
支援!
私「……」アア!
私「洗って返すわね」シマイシマイ
坂本「待て、そうじゃない」
私「?」
坂本「……もういい。それで、どうしてここにいるんだ?」
私「美緒に会いたくて」
私「そんな純粋な気持ちで来たのだけど、部屋に入ったら、そこかしこから漂う美緒の香りに理性が耐えられなかったの」
私「気付いたら、美緒のズボンをモグモグしていたわ。あ……そうそう、美緒」
私「今日も一日お疲れ様」ニコッ
坂本「」アキレテコトバモデナイ
坂本「……まあ、良い。私はもう眠るから部屋に帰れ」
私「冷たいのね。一人寝は寂しいわよ?」
坂本「そんな事は気にしていない」
私「そう。じゃあ部屋に帰る前に少しだけ、真面目な話をするわ」
坂本「……」
支援
私「美緒の事だから、ある程度は感づいていると思うのだけど……」
私「"私"が、ここに配属されたという事は――」
坂本「ここ、ロマーニャ近海で大規模な作戦が行われる予定があるという事だろう」
私「うん、当たり。それも、絶対に失敗したくないような何か……そう、例えば、"ネウロイの巣への攻撃"……とかね」
坂本「……」
私「まああくまでも可能性の話だけどね……ここは最前線だし、それだけでも私が送られてくる意味はあるわ」
坂本「だが……」
私「ええ。だとしたら、この中途半端なタイミングで私をここに飛ばした理由がわからない。美緒達は問題無くネウロイを殲滅してるもの」
坂本「……頭に留めておく。とりあえず今日はお前ももう休め。疲れも溜まっているだろう」
私「そうね。ゆっくり休ませてもらうわ」スタスタ
私「ああ、そうだ美緒」
坂本「なんだ?」
私「あまり、心配させないでね?」
坂本「……何の話だ?」
私「ふぅん、とぼけるんだ……まあいいわ。私がここに来たからには、絶対に"誰も死なない"から」
坂本「……ああ、頼む」ペコリ
私「うふふ。ああ、それからもう1つだけ。美緒……」ジッ
坂本「?」
私「そのズボン、洗濯しないで取っておいてね?」
坂本「……いいから早く寝ろ! バカ者!」
私「ふふっ。おやすみ、美緒」ニコッ
スタスタ
坂本「……まったく」ハァ
私が去り、一人になった部屋で小さくため息をつく。面倒なことになったものだ、と思う。私のことは信頼しているし、正直味方として共に戦ってくれることはとても心強い。
だが、あの憚ることのないアプローチは何とかならないのだろうか……いや、これもきっと自分のせいなのだろう。私は彼女を受け入れる事も拒絶する事もできていない
私〈み、美緒……〉
あの時のことは、今でも鮮明に思い出せる。彼女のはにかんだ表情、赤く染まった頬、小さく震える唇。
私〈私、あなたのことが――〉
彼女が相当な覚悟で"それ"を私に伝えに来ただろうことは容易に想像できた。
それなのに私は、転戦の辞令を良いことに何も言わず彼女から逃げ出し、正面から受け止める事もしなかった。
それでも彼女は私が好きだと言う
坂本「……私は、本当にどうしようもない奴だ」
私「私は美緒が好き」
割り振られた自室で、確かめるように私はそう呟く。"あの時"、私は美緒に同じ事を言った。だが、彼女からの返事は未だ"貰っていない"。
当然と言えば当然だろう。彼女の戸惑いと葛藤は計り知れない。何せ、それまで戦友だと思っていた同性に告白されたのだ。
『あなたが好き』
そう言えば聞こえは良いが、つまりは、それまで友人だと思っていた人に"そういう目"で見ていますと言われたのと同義なのだから。
両想いになることが、必ずしもそういう関係になるということでないことはわかっている。けれど、そういう事無しで考えられるほど私は純粋ではないし、幼くもない。
事実、私は美緒で自分を慰めた事もある。好きだからこそ、触れ合いたいし、そういうの含めて全てを知りたいと思うのだ。
だからこそ、さっきズボンをモグモグしたし、それが美緒に対する"宣戦布告"にもなり得るはずだ。私はまだ美緒を諦めていないのだから。
これはチャンスだ。
美緒はまだ私に返事をしていない。きっと、私のために悩んで迷って揺らいでくれているのだろう。
それを優柔不断と言う人も臆病者だと言う人もいることだろう。だけど、そんな彼女すらどうしようもなく愛おしい。
とは言うけれど、私はそれを黙って見てるほどお人好しではないし、大人しく待ってられるほど強くもない。答えが出ないなら徹底的に落としにかかる。拒絶されないのなら、必死でアプローチをして、ものにしてみせる。
ひょっとしたら、それが彼女を苦しめる事になるのかもしれない。悩む彼女を追い詰める事になるのかもしれない。
でも、それでも……そうしなければ、私はきっと耐えられない。彼女と一緒にはいられない。
だからこれは、『チャンス』なのだ。彼女から"返事を貰うための"。
私「覚悟してなさい、美緒」
私は一人小さく笑う。もしかしたら、拒絶されるかもしれない。だからと言って、それに怯えて何もしないわけにはいかないのだ。
"勝利の女神"は、臆病者に決して微笑んではくれないのだから――
次回予告
私「大事なのは自信なの。『私が勝利の女神である』と確信できるだけの自信」
――――
エーリカ「これは金髪だよ!」
――――
私「勘違いしないで欲しいわね。この色情魔が」
――――
坂本「ちょうど良い機会だ。よく見ておけ」
――――
リーネ「私が、やるんですか……?」
――――
私「大丈夫。"絶対に当たる"」
というわけで今回は終わります
もっさんに対してだけデレデレで変態な私がもっさんを落とす話を書けたらなーと思ってる。名前はまだ決まってない
今書いてるのの合間に書いてるので更新は遅いかもですが、読んでくれると嬉しいな!
支援等ありがとうございました!
保守
これはまた大変な奴がきちまった
乙
乙乙
乙乙!
こりゃ面白くなりそうだ
乙!
乙!
続きが楽しみであります
ついでに24時から予約
期待してるんダナ
ほ
ほ
誰も予約いないんだっけ?
いないのなら投下する
24時までに済む、またはそこで切れるんならGOGO
あ、いけね予約見落としてた
すまん終わる気がしないんで引っ込みます。すんませんした
ほ
, -――- 、. ' 三三 ┃|
/ \ .'.. ┃|
/ / 〃 '' . 三┃| _____________
/_/ / / // ..┃/ 我、生きずして死すこと無し!
| l L{!ヽ_⊥/__/,― | | イ「i.三 < 理想の器、満つらざるとも屈せず。
| | |f tテ= tテ,ァレl || | | /7┃\ これ、後悔とともに死すこと無し!
| | l廴_ノ⌒{_ ノ//|i レ {..┃|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| イ | \ f ーァ , イ/ } ! |..┃|
∨ | `' ´⌒ヽ<{ (、 人 イj┃|
/ ゝ‐ '⌒ヽ }ヽゝ、 }/ : :\/:j.┃|
/ |/: : : :/\ン:.)ノヾ: : : : /.┃| ガラッ
/ / !: : : : : : : : : ー7:{: : :`:/... ┃|
/ /{ | ヽ: : :: : : __: : : : : : : :/:i ┃|
. { /{ | ! \::.:.:.:.:.:.: ̄: :ーイ .:|... ┃|
ヘ ヽヽ ヽ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.|l:.:! ┃|
ヽ. } \ i ヽ |ヽ:.:.:.:, ': : : : {{:ノj ┃|
j ノ )人/\ j:.:}.:.:,:´: : : :.ll:l . ┃|
ソ: : : : : : : : : :||:| 三 ┃|
/: : : : : : : : : : :{{:ii ┃|
/: : : : : : : : : : : :|l:| . ┃|
ペリーヌ……さん?
保守
ほっほ
保守
はじけてまざれ
ステンバーイ
110 :
喰狼―オレ―:2012/04/07(土) 00:07:58.72 ID:ImOcVANS0
それでは次より投下させていただきます
語彙力が欲しい……!
111 :
喰狼―オレ―:2012/04/07(土) 00:10:01.68 ID:ImOcVANS0
オレ「……ふぅ」
エーリカの部屋の掃除を終わらせたオレは、先日見つけた水場で身体を洗っていた
水面にはオレンジ色の夕日が映り込み、その美しい情景がオレを感嘆させる
幼い頃は妹を連れて森を歩き回ったものだ
花が好きな妹のために綺麗な花を見つけたり、ついつい遊びすぎて両親に怒られたりもした
そしてオレはよく夕日が見える丘の上で、妹の――――
オレ「っあ゛あ゛ッ!!!」
突然の、咆哮
……苦しみと、怒り。その二つが混ざり合った……オオカミの様な咆哮
オレ「……ッハァ……ハアッ……ハアッ……」
オレの脳裏にフラッシュバックした光景が、彼の全神経を逆撫でた
オレ(……また、だ)
オレ(オレが昔のコトを思い出す度に――――亡霊の様にあの日の記憶が蘇るッ!)
夢と同じ、あの地獄の日の記憶
そしてそれは――――彼の始まりの日でもあった
支援ナンダゾ
……彼の復讐の、始まりの日でもあった
オレ(…………………………)
オレ「…………上がるか」
気分は最悪だが……水浴びのお陰で身体中の汚れはすっかり取れていた
………………………………
……ちゃぷん
オレンジ色の水面に、小さな波紋が生まれた
その波紋の中心に、儚げな様子で――まるで百合の様に――1人の少女が立っている
「ふぁ……」
少女は可愛らしい欠伸をして、真っ白な小さな手でその口を覆った
……少女の名はサーニャ・V・リトヴャク
501統合戦闘航空団が誇るナイトウィッチだ
サーニャ(冷たくて……気持ちいい……)
夜間哨戒の為に日中を丸々睡眠に費やす彼女は、寝汗でベトベトになった身体を洗うために、こうして水浴びをしている
支援
支援
残念だが明日の戦闘に備えるため寝る
<(`-´)
116 :
喰狼―オレ―:2012/04/07(土) 00:20:32.68 ID:ImOcVANS0
サーニャ(……ん)
彼女はすぅ、と息を吸い込み、いつもの様に父が作った歌を歌おうと――――
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
サーニャ(……?)
――――したところで、彼女の耳へ何かが流れ込んできた
サーニャ(この音は……)ポウッ
ふと気になった彼女は自らの固有魔法『魔導針』を発動し、音源を探る
……どうやらすぐ近くの様だ
そして、そちらの方へ行ってみると――――
サーニャ「……あ」
――――1本の木の下で、オレがあぐらをかいて座っていた
サーニャ(オレさんだ……)
彼はどうやらこちらに気づいてないみたいで、瞳を閉じて何かをくわえている
〜♪〜♪〜♪〜♪
サーニャ(このハーモニカの音……オレさんが吹いてるんだ……)
……オレは、ハーモニカを吹いていた
117 :
喰狼―オレ―:2012/04/07(土) 00:25:01.38 ID:ImOcVANS0
サーニャ(………………)スッ
瞳を閉じて、サーニャは耳をすませる……ハーモニカの、どこか懐かしさを感じさせる音が、彼女の耳を楽しませた
サーニャ(……きれいな音色…………でも)
水辺に響き渡るハーモニカは、確かに美しかっただが……それは、どこか――――
サーニャ(……すごく……寂しそう……)
――――寂しげだった
サーニャ(…………あ)
まじまじとオレを見つめるサーニャは、ハーモニカを吹く彼のほおが……濡れていることに気づいた
サーニャ(オレさん……泣いてるの?)
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
そしてしばらくの間、彼の演奏は続く。観客は―彼は気づいてないが―少女と、橙色の夕日だけ――
サーニャ「……………………」
サーニャはただじっと彼を見つめ、その演奏を聞いていた
支援だ!
119 :
喰狼―オレ―:2012/04/07(土) 00:30:07.97 ID:ImOcVANS0
オレが基地に来て数日が経ったが――彼女は彼と話をしたことがない
初日にいきなり違反をして禁固を喰らったオレを彼女は――彼女の親友から大まかに聞いた話で、だが―恐れていたし、そもそもナイトウィッチの彼女は他のウィッチ達との交友があまり多くはないのだ
……だが、彼女はもっと――仲良くなりたいと願っている
自分が引っ込み思案だと言うことは重々理解しているが――――彼女はそれでも欲しがっているのだ……人が持つ、『暖かさ』を
オレが何故泣いているのかは彼女にはわからない……だが、彼女は感じていた……
彼もまた、自分と同じく――――
――――人の『暖かさ』を、心の何処かで欲しがっているということを
………………………………
〜♪〜♪〜♪…………
サーニャ(あっ……)
演奏が、終わった
名残惜しさもあるが、そもそもこっそり聞いている以上残念がってはいけな――――
サーニャ(……………………ど、どうしよう)
120 :
喰狼―オレ―:2012/04/07(土) 00:35:01.36 ID:ImOcVANS0
急に、彼女はあることを思い出しておどおどと慌てふためいた
サーニャ(こんなカッコじゃ……ダメ……っ!)
……そう、彼女は、彼の演奏を聞くことに夢中になり――――自分の格好をすっかり忘れてしまっていたのだ
サーニャ(と、とりあえず服を取りに……)
彼女は、水浴びをするために水辺に来たのだ。当然、今の彼女は――――生まれたままの姿だ
サーニャ(……ああでもでも今動いたらきっとオレさんにばれちゃ――)
「……ん?」
サーニャ「っ!」
ハーモニカをポケットにしまい、夕日を見ていたオレが、ちらりとこちらを見た
オレ「……誰かいるのか?」
オレは立ち上がり、彼女がいる方を凝視している……奇跡的に彼女は彼から見えない位置にいた
サーニャ(あ、あうう……)
顔を真っ赤にして混乱する彼女が導き出した答えは――――
さーにゃんマジ天使支援
122 :
喰狼―オレ―:2012/04/07(土) 00:40:00.81 ID:ImOcVANS0
サーニャ「にゃ、にゃーん……」
……実に古典的なものだった
オレ「……なんだ猫か」
そして、彼の反応もまた古典的だった……ここまでテンプレである
サーニャ(ば、ばれてない……っ)
ほっと彼女は胸を撫で下ろす
彼の反応に思わずずっこけそうになったが、何とか踏みとどまった
オレ「さて、そろそろ部屋に戻らねェとな……」
くるりと彼は基地の方へと歩き出し、その背中をサーニャはまじまじと見ていた
サーニャ「……?」
オレを見つめていたサーニャだが、ふとその顔を曇らせる
オレ「……………………」
基地へと歩いていたはずの彼が、急に立ち止まっていたのだ
サーニャ(?……どうしたんだろう?)
123 :
喰狼―オレ―:2012/04/07(土) 00:45:01.66 ID:ImOcVANS0
サーニャが疑問に思うのもつかの間――――
オレ「……そこの子猫ちゃん…………あーその……水浴びの邪魔をして悪かったな」
――――オレが、自分を見つめる子猫に向かって謝罪をした
サーニャ「!!!!」
ボンッ!と、子猫――サーニャはその兎のように白い肌を真っ赤にして俯いた
……流石に彼女の可愛らしい鳴き真似はバレていたらしい
サーニャ(や、やっぱりばれてた……)
猫の鳴き真似までした自分が、本当に恥ずかしくなった
きっと今の自分は耳まで真っ赤になっているだろう
オレ「…………じゃあな」
しばらく間を置いて、彼は再び歩き始める――そして
サーニャ「あ、あのっ」
恥ずかしさで混乱する頭で、彼女がとった行動は――――
サーニャ「凄くきれいな……ハーモニカ……でした」
――――彼の演奏への感謝だった
124 :
喰狼―オレ―:2012/04/07(土) 00:50:02.37 ID:ImOcVANS0
サーニャは自らの身体を隠すよりも――彼のたった一人の演奏に対して、自らの感想を言うことを優先したのだ
そして、勇気を振り絞った彼女の言葉にオレは……
オレ「……アリガトな」
……ただ一言、後ろも振り返らずにそう言っただけだった
これが、ぶっきらぼうな彼と、恥ずかしがり屋の彼女ができた、精一杯――――
………………………………
ザッザッザッザッ
オレ「………………」
基地へと続く雑木林を、オレは黙々と歩いていた
夕日のオレンジ色も薄れ始め、徐々にあたりは暗くなっていく
オレ「………………」
不意に、彼はその歩みを止めた。
くるりと当たりを見回して――――
オレ「……隠れていないで出て来い」
「っ!!!」
近くの茂みに向かって、そう言い放った
「「……………………」」
そしてしばらくの静寂の後、彼の視線のその先――緑の草木が生い茂る茂みから――
「にゃ、にゃお〜ん」
――猫の鳴き声が聞こえてきた
オレ「…………………………」
オレは腰に刺している自前のナイフをゆっくりと引き抜き、鳴き声が聞こえてきた茂みの方へとぶん投げ――――
「わーっ!!マテマテマテッ!!!!」
――――ようとしたところで、目標の茂みから一人の少女が飛び出してきた
白銀の長髪を靡かせ―木の葉がついているが―その両手を挙げてオレを恐る恐る見ている
オレ「…………はぁ」
先程の少女と全く同じ行動に、オレは呆れ返った
支援
オレ「お前は確か……ユーティライネン中尉か」
少女の名を、エイラ・イルマタリ・ユーティライネン
エイラ「そ、そうダ!……だから早くソイツ(ナイフ)を振りかぶった腕を降ろしてクレ!」
未来予知を得意とする501の凄腕魔女だ
……その固有魔法。未来予知による攻撃の回避が彼女の十八番なのだが……オレの放つ殺気に当てられて、少々動揺している
オレ「………………」スッ
オレは溜息を付いてナイフを収める
オレ「それで?一体オレに何の様だ?」
ギロリと、オオカミの様に鋭い眼光でエイラを睨む、尾行されて彼も苛立っているようだ
支援!
エイラ「えーと……そ、それはダナ……」
彼女はしばらくの逡巡の後、意を決して……オレに向かって叫んだ
エイラ「お、オマエ!さっきはナンデサーニャとあそこにイタンダ!」
オレ「……別に、汚れた身体を洗うために水浴びをして、少しハーモニカを吹いていたら彼女が来たまでだ」
さらに彼女を見るオレの眼光が強まる
エイラ「な、なんで身体が汚れて……」
オレ「ハルトマン中尉の部屋を丸一日かけて掃除してたんだよ……」
オレが顔をしかめる。どうやら彼女の部屋の惨状を思い出していた様だ
エイラ「!?あのゴミ溜めをカ!?」
エイラはぱちぱちと信じられない物を見る様な目―ハルトマンの部屋を掃除すると言った時のバルクホルンの目―でオレを見た
オレ「ああそうだ……しかしゴミ溜めとはずいぶんと酷いコトを言うな……まぁ否定はしねぇが」
エイラ「ワタシもアイツの部屋を掃除したコトがあるガ、アレはとても人の住む部屋じゃ――って今はその話じゃナクテ!……お前ッ!サーニャにヘンなコトしてないダローナ!?」
オレ「はぁ?」
エイラ「サーニャは……その……女のワタシから見ても……カワイイからな!きっとオマエみたいなオオカミ野郎と居たら直ぐに――」
オレ「……阿呆か」
エイラ「変なコトを――――えっ?」
矢継ぎ早に話すエイラに、溜息をついてオレがストップをかける
これから彼女は原稿用紙50枚でも足りないほどのサーニャの魅力と言う魅力についてのスピーチを行おうとしたので、少々お怒りだ
エイラ「……今、オマエはなんて言っタ?」
オレ「オレはオマエを阿呆だと言ったんだ……それに、オレがそんなコトをする人間に見えるか?」
エイラ「見えるナ」
オレ(このアマ……!)
オレは目の前のこの女の脳天に電撃を叩き込んでやろうかと思ったが、すんでのところでなんとか踏みとどまった
エイラ「オトコはミンナ狼だって言うシナ、きっとオマエは目を離したら直ぐにサーニャをどうこうするに違イナイ!なんてったってサーニャは天使ダカラナ!」
そう、サーニャマジ天使!とのたまう彼女に、オレは頭を抱えたくなってきた
今ならハルトマンに対するバルクホルンの心情も理解できる
そして、はぁ〜っと大きな溜息をついたオレは……勢い良く息を吸い込み――――
オレ「オレは童貞だッ!!!!!」
――――とんでもないカミングアウトをした
エイラ「なっ!?……いいいいきなりナニヲ言ってるんダお前ハ!!!」
オレ「オレは童貞だと言った……だから彼女にどうこうする勇気も無いし、する気もない……それにオレはロリコンじゃあない」
エイラ「ロ、ロリっ!?……オ、オマエ!サーニャをバカにシテ――――!」
「エイラ、なにをしているの」
エイラ「ジュワッ!」
怒髪天と言った勢いで、オレに突っかかろうとしたエイラだが――いきなり背後からかけられた声で、変な悲鳴を上げた
エイラ「サ、サーニャ……」
彼女の背後に立っていたのは天使――もとい、サーニャ・V・リトヴャクである
サーニャ「すみませんオレさん……エイラが迷惑をかけて……」
ぺこりとサーニャが頭を下げる
オレは先程彼女を子猫と言ったが――成る程、小柄な彼女はまさに子猫の様だ
オレ「あ、ああ……なに、たいしたことじゃない」
ぼりぼりと気まずそうにオレは指で頬を掻く……オレは彼女――サーニャが少し苦手だった
サーニャ「あの、オレさん……っ」
オレ「な、なんだ?」
サーニャ「またこんど……ハーモニカを聞かせて頂けませんか?」
オレ「っ!それは――」
彼女のお願いに、オレは言葉を詰まらせる
サーニャ「ダメ……でしょうか?」
オレ「ぐっ!」
身長差もあって、上目遣いでサーニャはオレを見つめる……一般の紳士諸君ならばまず間違いなくお空行きの破壊力だ
エイラ「…………………………」
形容し難い形相で、エイラはオレを睨みつける……怒り憎しみ妬み……様々な感情が詰まった顔だ
サーニャ「あと、お礼に出来れば私の歌も聞いてもらいたい……です」
オレ「………………考えさせてくれ」
そう言うとオレは基地の方へ走り去っていった……まるで彼女から逃げる様に――――
エイラ「あっ!アイツ逃げたゾ!……ムム、サーニャのお願いを無視するなんてやっぱりアイツ変なヤツだ」
サーニャ「エイラ、そんなこと言っちゃダメ……」
走り去った彼を心底不思議がるエイラをサーニャは叱る……そしてその目はただ、走りさる彼の背中を見つめていた――――
134 :
喰狼―オレ―:2012/04/07(土) 01:19:12.52 ID:ImOcVANS0
終了
支援ありがとうございました
サーニャちゃんマジ天使!
乙乙!
乙乙
おつおつ
寝る前の保守