Anotherはアニメのみ、とある系は漫画とアニメしか読んでないので原作とは少し違うところがあるかもしれませんがご了承を。
小椋「はぁはぁ……いたぁ……」
小椋(…これですべてが終わる。兄貴、彩の敵が討てる。)
小椋「死者を…死にぃぃぃぃぃ!」
9月12日
―朝―
常盤台学生寮
小椋「うっ……う…」
小椋「あれ…?あたし…生き…てる?」
黒子「おはようございます。お姉さま」
ん?誰...この子?
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:49:11.33 ID:hGudgzQ60
__
,,,<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:7ー.... __
. /////|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  ̄`ヽ
//////,∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト ___, '.
//////////|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.7 ト─イl
f。///////厂 ̄ ̄ ヽ:.:.:.:.:/ V//∧
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/: : : :`:x|}イ/⌒ヽ// _ '//∧
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从: : : : \( {|{  ̄` ...  ̄ ヒ:///<__
`ー≧く乂__`テー _ `ーュ_ |////////)
`ー-ー<>  ̄ ̄ ̄
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:50:40.69 ID:/ICZwxjL0
クロスで予告してた人か
とりあえず支援
小椋「えーっと……どちら様?」
黒子「なっ!寝ぼけていらっしゃいますのお姉さま?まさか黒子と愛を育んできた日々をお忘れになって?」
小椋「…いや、マジ意味わかんないんだけど…てかここどこよ?」
あたしは近くの窓から外を見てみた
知らない場所だ。そもそも夜見山市内なのかどうかすら怪しい
小椋「…ここはどこ?」
あたしが窓に手をかけた時首に激痛が走った
小椋「ッッ!いたっ……痛いよ……たすけて……兄貴……」
そのまま床に倒れた
黒子「!!お姉さま!!どうされたのですか?しっかりしてくださいまし!」
あたしは意識を失った
スレタイ一瞬小狼に見えた
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:53:24.27 ID:R248uzNl0
容姿はどうなってる設定なんだ…
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:54:19.47 ID:kbACoCvC0
〜病院〜
小椋「んっ…ここは」
冥途返し「やあ、目が覚めたかい?ここは病院だよ。君が寮で倒れてここに搬送されたんだ。少し君に話があるんだけどいいかい?」
〜待合室〜
黒子「お姉さまの容体は?」
冥途返し「検査は終わったよ。体自体に異常は診られないねぇ……ただ…」
黒子「ただ?」
冥途返し「どうやら彼女記憶をなくしているみたいなんだ」
黒子「記憶喪失というやつでしょうか?」
冥途返し「そう。今のところ原因はわからない。それともう一つ、彼女能力を無くしてるようなんだよね」
黒子「どういうことですの!?なんでお姉さまが能力を失わなければなりませんの!」
冥途返し「落ち着きなさい。能力が消えたことについても詳しくはわからない記憶喪失による一過性のものか分からない。」
黒子「・・・・・・」
冥途返し「とりあえず普通の生活をする分には大丈夫そうだ。無理に入院するよりも
普段の生活から記憶が戻るかもしれない、今は様子を見ておくほうが無難だね。彼女に何かあったらすぐに来るんだよ」
黒子「わかりましたの、それでお姉さまは今どこに?」
冥途返し「今は病室にいるよ、このことは彼女には説明しておいた。」
9 :
忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2012/04/01(日) 22:58:44.05 ID:FU3YdtHn0
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
5. ファーランド サーガ1、2
6. MinDeaD BlooD
7. WAR OF GENESIS シヴァンシミター、クリムゾンクルセイド
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
〜病室〜
小椋(…あたしは記憶喪失なんかじゃない)
小椋(というより窓から落ちた後から今日までの記憶がない)
小椋(ここはどこなの?)
この時はまだ自分がどういう存在か何も知らなかった
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:02:39.35 ID:R248uzNl0
でも元の世界に戻ったら…
コンコン
ガラッ
黒子「お、お姉さま…」ウルウル
小椋「あなたは部屋にいた…」
黒子「黒子は、黒子はとても心配しましたの!」
この後、白井さんはいろいろなことを話してくれた
白井さん自身のこと
この学園都市のこと
記憶を失う前のあたしのこと
そして超能力のこと
少し話しただけであたしがどれほどこの子に慕われていたのかわかった
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:09:27.74 ID:PMRT78UW0
レールガン知らなくても楽しめるのかな
黒子「ちなみにわたくしの能力はレベル4の空間移動ですわ」
小椋「白井さんってすごいんですね」
黒子「なにを言ってますの。お姉さまはこの学園都市に7人しかいないレベル5の1人ですのよ?」
小椋「えっ、マジ?」
信じられなかった。実際のところ超能力自体も胡散臭いと思ってる。
黒子「医者が言うには普段の生活に戻って大丈夫そうですわ。とりあえず今日のところは帰ってゆっくりしますの」
小椋「そうね。白井さん今日は色々ありがとう。」
黒子「お姉さま、黒子って呼んでくださいまし」
小椋「わ、分かったわよ…その…黒子///」
ブリッジ
錯乱発症Lv5
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:13:50.91 ID:R248uzNl0
>>13 このSS読めば多少わかると思うよ
俺もちょっとしか知らないし
>>6 お前のコンプとかどうでもいいし。
>>7,9
お前も人間か、がんばろうぜ
少しだけ街を見てみたい
あたしのそんな願いを聞き入れてくれたのか
遠回りして寮へ帰った
街を歩いてあたしは驚いた
無人のバス、高いビル、数々の風車、おまけに掃除ロボまでいる
すべて夜見山にはなかったものだ
とりあえず分かったことと言えば今いる時代はあたしの知ってる世界より少しばかり未来ということだ
寮に戻ったあとも黒子は寝るまであたしの記憶を戻そうとたくさんの思い出を話してくれた
あたしのことを哀れに思っているのではなく、
純粋に「力になりたい」そういう気持ちが伝わってきてうれしかった。
9月13日
―朝―
起きると黒子が学校へ行く準備をしていた
小椋(学校に行けば夜見山のみんなに会えるかもしれない。もしかしたらみんなもあたしと同じ状況かも)
小椋「あたしも学校行くよ」
黒子「大丈夫ですの?学校側も無理しなくてもいいとのことですの。一日ぐらいゆっくりしてもいいのですわ」
小椋「いや、平気だって。それにあんまり黒子に心配させたくないし」
黒子(なっ、なんて健気ですの)
〜学校〜
先生に連れられて教室に入る
期待してはみたがクラスに誰も知り合いなどいなかった
小椋「ハァ(そんなうまくいかないか…)」
休み時間になるとクラスメイトたちがいろいろ話してきてくれる
話題はあたしが記憶を失う前のことだがまったく思い出せない
そんな調子で放課後になってしまった
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:23:44.73 ID:iLOFM7fm0
しえn
小椋「失礼しました」
ガラガラ
職員室をあとにしたあたしは下校するため教室に荷物を取りに行った
流石に教室には誰もいない
小椋(先生たちと話してたらいつのまにかこんな時間になちゃったか)
小椋「はぁ、今日は疲れたなぁ」
小椋(まあ今日は超能力系統の授業がなかっただけましか)
そんなことを考えてると教室のドアの前に知っている顔を見つけた
見間違うはずがない、あたしの一番の親友
小椋「…どうして…なんでここにいるの」
小椋「……彩」
綾野「……」
彩はあたしと目が合った後、廊下を走っていった
あたしは必死に追いかける
小椋「待って…彩」
気づいたら屋上に来ていた
そこには綾野の代わりに一人の金髪の女の子がいた
小椋「ハアハア」
食蜂「あれぇ?小椋さんそんなに息切らしてどうしたのぉ」
小椋「え、いや、なんでもないです」
食蜂「あなたの探してる人はここにはいないよぉ」ニヤッ
小椋(…!!!)
食蜂「私は食蜂操祈。学園都市第5位のレベル5。」
小椋(ということは今のも彼女の能力?)
食蜂「私の能力は心理掌握。簡単に説明すると精神を操作する能力よぉ」
小椋(じゃああたしが見た彩は…)
食蜂「ねえ小椋さん記憶喪失なんでしょぉ。私のこと忘れちゃってるみたいだしぃ」
小椋「ごめんなさい」
食蜂「まあ別にぃいいけど。あなたのことひと目見れてよかったわ。これからよろしくねぇ」クスッ
屈託のない笑顔...しかしどこか演じてるそんな感じがした。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:39:14.03 ID:sLraUeXQ0
ほ
学校からの帰り道
辺りは暗くなってきた
ふと時計を見る
小椋「(やばっ、もうすぐ門限になっちゃう!)」
男A「ねえ、そこの小っちゃい君かわいいね〜、今からさ俺たちと遊びに行こうよ」
男B「俺たち暇してるんだよね〜」
見るからに柄の悪い男たちだ、あたし自体が小柄なこともあってか体の大きさもそれなりにあるように見えた。正直何されるか、わかったもんじゃない
小椋「いやです、あの…あたし急いでるんでそれじゃ」
男B「おいおい冷たいな〜」
男A「ちょっとくらいいいじゃねえか」
そういって手首を掴まれた
小椋「嫌」(…兄貴…助けて…)
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:46:07.58 ID:R248uzNl0
あれ?小椋ってなってるぞ
上条「お、おまたせー。遅くなってごめんな。あ、こいつ俺の知り合いなんで」
小椋「えっ、あ、どちら様?」
上条「あ゙ーもう待ち合わせしてるふりして助ける作戦が失敗しちまったじゃねーか」
男A「なあ兄ちゃん、何調子こいてんだ?」
上条「やばっ、逃げるぞ小椋」
彼はあたしの手を掴んで走った
男B「あ、おいコラ!待て」
〜公園〜
上条「どうやら逃げ切れたみたいだな」ハアハア
小椋「助けてくれてありがとうございます」ハアハア
上条「どうってことないさ、困っている女の子、ましてや知り合いとなれば助けるのは普通ですよ」
小椋「あのー、あたしのこと知っているんですか?さっきも名前呼んだし」
上条「そういやお前記憶失くしてるんだっけな。俺は上条当麻、寮まで送って行くついでに少し話してあげるよ」
上条さんから記憶喪失になる前のあたしについて聞いた
あたしはさっきの公園で彼と出会い、見つけるたびに戦いを挑んでいたらしい
彼はあたしだけじゃなく黒子のことも知ってるみたい
なぜか彼から兄貴と同じ雰囲気を感じていた
そんな他愛もない話をしているうちに寮に着いた
小椋「今日はありがとうございます」
上条「いいって、困ったことがあったらいつでも連絡くれよな。携帯に連絡先入ってるはずだし」
小椋「じゃあね」
・・・・・・
上条「ああ、例の彼女と接触したよ。……見崎さん」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:55:58.12 ID:/ICZwxjL0
この世界の美琴は御坂じゃなくて最初から小椋って名前の設定なん?
9月14日
今日も学校だったが大覇星祭?というものが近いらしく授業のほとんどが全校体育だった
黒子「お姉さま今日の放課後のご予定は?」
小椋「特にないけど、どうしたの」
黒子「お姉さまと一緒にお買いものしたいですの」
小椋「まあ別にいいけど」
そうしてあたしは黒子に連れられランジェリーショップに来たわけだが
・・・・・・黒子の趣味はいまいち分からない
あたしが子供すぎるだけかな?
黒子「お姉さまも常盤台のエースとしてふさわしい装いをするべきですわ」
小椋「あたしはこういうのはちょっと...」
黒子「まあそうおっしゃらずに、これなんかいかがですの?」
過激な下着を手に取りながら言ってくる
ピリリッピリリリリッ
小椋「ほら、携帯鳴ってるよ」
黒子「もしもし、初春ですの?強盗?とりあえずそちらに向かいますわ」
ピッ
黒子「ごめんなさいですのお姉さま、黒子これからジャッジメントの仕事が入ってしまいましたの」
小椋「うん、またね」
小椋(…さて、今日は少し郊外に行ってみよう)
たいした収穫はなかった
分かったのは学園都市にも治安の悪い場所があるということだけ
今日のところはこれくらいにしておこう
寮に戻ればきっと黒子も戻ってきているはず
〜寮〜
部屋の電気はついていない、ふと浴室の電気が点いてることに気が付いた
小椋「黒子ー、帰ってきてるの?」
黒子「っ!!!な、なんですのー、お姉さま」
なんだお風呂か...
小椋「帰ってきてたんだ、お風呂?」
黒子「はい、ジャッジメントの仕事で少し汚れてしまいましたの」
?...なんだろう。今までの明るかった黒子じゃないような...
元気がないっていうより...
黒子「お姉さまは今までどちらに?」
小椋「ちょっと学園都市を散歩してた。記憶が戻る手がかりがあるかもしれないし」
黒子(お姉さまに今の姿を見られるわけにはいきませんの)
黒子「黒子はジャッジメントの仕事が残っているので、また出かけなくてはなりませんの。」
小椋「そっか、気を付けてね」
黒子(お姉さまはリビングに戻られましたわね…)
黒子(実験….悪夢….お姉さまに何があったのか黒子は知りませんの。)
黒子(だけど)
しばらく経っても浴室から黒子が出てこない
どうしたんだろうと思ったあたしは、浴室を覗いてみた
小椋(あれ?黒子がいない…)
あたしは浴室のドアを開けた
小椋「ん?」
床が少し汚れている
小椋「なに…これ…」
急いで流したのだろうか、そこにはかすかに血の跡が残っていた
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:08:15.24 ID:onDl/ge/0
結標戦後か
何とも言い難い不安を感じたあたしは寮を飛び出していた
小椋(仕事って何?ジャッジメントじゃないの?なんであんなに血が….それにさっき黒子の声震えてた)
しかし冷静になったあたしは迷った
能力の使えないあたしが行ったところで役に立つのか?
そもそも黒子がどこにいるかさえ分からない
小椋(あたしはどうしたらいいの)
そんな時、一人のツンツン頭の彼と出くわす
上条「やっと見つけたぞ」ハアハア
まるであたしが助けを求めているのを知っているかのようだ
小椋「なんで…」
上条「行くぞ小椋」
彼は黒子がいる場所を知っているようだった
〜とあるビルの内部〜
結標「殺す、あなたがいなければあたしはどうにでもなったのに」
結標「ぶち壊してあげる。あなたが私を壊したのだからね」
小椋「そこまでよ」
黒子「お姉さま….」
結標「あら、遅かったじゃない小椋由美、てっきり一人で来ると思っていたけど」
そう言って上条のほうを見る
小椋「黒子から離れなさい!」
黒子「お姉さま、来てはいけませんの!」
結標「さっきこの子から聞いたわよ。あなた記憶と能力を失ってるみたいじゃない」
結標「あなたもたいへんね。あんな実験があったのに次は記憶をなくすなんて」
小椋(実…験?なんのこと?)
結標「でもよかったじゃない。悪夢を忘れられて」
小椋「これ以上黒子を傷つけることは許さない」
結標「ふふっ、能力の使えないあなたが私に勝てるの?仲間を連れてきたようだけど、数が多ければいいって訳じゃないのよ」
彼女が腕を振るとあたしの上にたくさんのテーブルとイスが現れた
上条「危ないっ、小椋」
あたしは上条さんに突き飛ばされたことで回避することができた。
しかしその代わりに彼が下敷きになってしまった
小椋「上条さん大丈夫ですか」
上条「まあなんとかな」
小椋(これが超能力…)
初めて見るその力にあたしは恐怖した
結標「あら?順番が逆になっちゃったみたいね」
再び彼女が腕を振ると、あたしの脇腹に鉄矢が刺さった
小椋「ぐあ」
小椋(どうして)
考えている暇もなくお腹に膝蹴りがきた
小椋「ゔえ゙ぇぇぇ」
結標「もうおしまい?」
あたしは痛みで動けなかった
結標「とりあえずこの子には死んでもらおうかな」フフッ
彼女は黒子に手をかけようとする
小椋(やめて...お願い...もう何も失いたくない…家族もクラスメートも親友もすべて)
その時あたしの中で何かが弾けた
小椋「….ざけんな」ボソッ
結標「え、何か言った?」
小椋「ざけんじゃねーよ!!!てめえ」ビリビリ
結標「なにっ」
小椋(これが…あたしの力?)
自分でもどうやっているのかわからない
結標「…能力が復活したのね。悪いけど私はここで終わるわけにはいかないの」
結標(不本意だけど、ここは引くべきね)
小椋「あ!待ちなさい」
小椋(!)
小椋(能力が止まらないっ…)
小椋(体中が痛い…)
あたしはその場でうずくまる
上条「小椋しっかりしろー!」
彼の手があたしに触れる
すると徐々に能力が収まっていった
意識が朦朧としてる中、どうして彼から兄貴と同じ感じがしたのか分かった
あたしが困ってる時いつも傍にいてくれる、助けが欲しいときに助けてくれるからだ
今頃大切なこと思い出した
そういえばいつも兄貴にきつく接してたっけ
いつも傍にいてくれてありがとう
そんな簡単なことすら言えなかった
言ったら強く見せようとしていた自分が壊れてしまうような気がしたから
ごめんね兄貴……
あたしはそこで目を閉じた
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:35:33.31 ID:onDl/ge/0
ほ
9月15日
〜病院〜
気がつくとあたしは病院にいた
暴走しかけていた能力はすっかり治まり安定した。
上条「よう、元気か」
小椋「はい、昨日は上条さんのおかげで助かりました。能力も落ち着いたみたいです」
上条「白井はどうなんだ?」
小椋「黒子もなんとか大丈夫です。でも少し入院する必要があるみたいで….」
上条「そうか、そういや昨日の犯人捕まったみたいだぞ。なんでもボコボコにされてたとか」
上条「まあみんな無事でなによりだな」
〜窓もドアもないビル〜
見崎「彼女能力復活したみたいよ」
アレイスター「やれやれ、まさか例の第三位の能力が復活するとは」
見崎「彼女に本当のことを話さないの?」
アレイスター「もう少し安定してからで問題ない。その時は君の口から言ってほしいんだ」
アレイスター「さて小椋由美。君はどこまで魔術と科学の可能性を見せてくれるのかね」ニヤッ
―――数か月後―――
あれからたくさんの戦いがあった
結果的にあたしは能力をレベル5まで引き上げることに成功した
小椋「あっ、上条さんからメールだ」
「明日お前暇か?お前に会わせたい人がいるんだ」
小椋(誰だろう…あたしの記憶がないときの知り合いかな?)
翌日
〜学園都市の外〜
小椋「ここって墓地だけど…会わせたい人って?」
上条「ここだよ」
そう言って一つの墓の前で止まった
墓には『御坂美琴』と彫られてある
小椋「これは…?」
上条「お前に言わなければならないことがある。何故ここにいるかということ、それと御坂美琴のことだ」
上条「だけどそれを話すのは俺じゃない、小椋がもっとよく知っている人からだ」
すると奥から一人の女性が歩いてきた。見た目は20代後半。見た目は少し大人びているが一目で確信した。あいつだ
見崎「久しぶりね。小椋さん。私のこと覚えてる?」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:45:09.06 ID:onDl/ge/0
恋愛物じゃないSSもいいな
なかなか面白いな。
忘れるはずがない、あの時あたしが殺そうとした女、死者だと思っていた人間だ
小椋「あんた…なんで…」
見崎「あたしは死者じゃないわ、現にこうして存在している。あなたに死者を言っても覚えてないだろうし」
小椋(確かに現象が終わった今では存在しているはずもない)
見崎「今からいうことはすべて真実よ」
小椋「な、何よ」
見崎「最初に言っておくけど、あなたはあの合宿で死んだわ。」
見崎「あなたのことで知っておかなければならない人物がいるそうここに眠っている御坂美琴のこと。
彼女は学園都市第3位のレベル5。能力は超電磁砲」
小椋「それって…つまり…」
見崎「そう、あなたのことよ。
しかし、当の御坂美琴はテレスティーナ=木原との交戦で脳死状態になってしまったの。
『学園都市最強のレベル5が機械と相討ちになって命を落とす。』
ただでさえ敵が多い学園都市、そんなことが他に知られてしまったら大問題になってしまう。
そこで学園都市は御坂美琴のクローンを代役にし『御坂美琴は死んでいない』そうするはずだったの。」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:52:33.34 ID:onDl/ge/0
星祭の上条とのウフフもないし第七位とも知り合ってないのかな
見崎「しかし、思うようにはいかなかった。クローンはしょせんクローン、人間として見るには欠落しているところが多すぎたわけ」
見崎「『やはり人の代わりは人がしなくてはならない』そして全く別の個体に御坂美琴として生きてもらう。そのような結論になったわけ」
見崎「しかし、今の時代じゃ一人の人間を用意するのさえ難しい。ここで学園都市が行っていた一つの研究に目がいったの。
そう、その研究が私たち夜見山中学で起こった現象の解明よ。研究の結果、現象は魔術の一つと位置づけられたわけ。ここまでなら問題はなかった。」
見崎「研究をしていくうちにだんだんと死者として再びこの世に戻ってきた者を研究していくようになったの。
そして研究者たちは思った。死者に再び生を宿すことはできるか?
そして死者に生きている人間の血肉と心臓を取り込むことによって、遂に死者を一人の個体として生存させることに成功したのよ」
見崎「このことを知った学園都市はすぐに新しい個体を用意することにしたの」
見崎「もう分かるわよね?小椋さん」
「……今年の死者は……あなたよ……」
考えたくはなかった...でもそれだとあたしがここにいる理由、そのまでの記憶がないというつじつまが合う
小椋「あたしが……死者…」
見崎「そう、そこに御坂美琴の血肉と心臓を入れたわけ。
あなたが能力を使えているのも御坂美琴の体のおかげかもね」
小椋「……」
見崎「そして魔術によって学園都市の人間の記憶を改ざんし、より御坂美琴に近かった人物には第5位によってうまい具合に記憶を修正してもらったの」
魔術……何回も聞いた、理解しているつもりでもいまだに信じきれてない
見崎「御坂美琴という存在自体に小椋さんをそのまま移し替えたそんなとこよ」
見崎「そして記憶の改ざんを受けてない上条君と食蜂さんに監視を頼んだわけ」
上条「すまない小椋。すべてを知っていたのに黙ってて」
小椋「……」
見崎「本当のところ、御坂美琴は戦いの中で記憶と能力をなくしてしまい徐々にフェードアウトしていくはずだったんだけど…」
見崎「まさかあなたが本当に御坂美琴と同じレベルにまでなるとは思わなかったわ」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 01:03:56.27 ID:onDl/ge/0
なん…だと…
小椋「でもどうして現象が魔術ってわかったのに放置してるわけ?見崎さんは現象を止めるために研究しているんじゃないの」
見崎「それは間違い、私の目的はたった一つ、現象によって死んだ『藤岡未咲』の復活。ただそれだけ」
小椋「あんた、それだけのために今も夜見山では理不尽な死が繰り返されているのよ」
見崎「そんなこと分かってる」
小椋「ならあたしが止めてみせる」
見崎「あなたじゃ無理よ。あなたは死んだこととしてみんなの記憶に残ってるわ。そんな人がいきなり現れたらどうなるか考えてみて」
小椋「みんな死者だと思う」
見崎「そういうこと。分かったなら下手なことはしないでね。話はこれだけよ」クスッ
上条「それじゃ帰るか小椋」
小椋「……うん」
結局あたしには何もできないの?
―――小椋・上条が去った後の墓地にて―――
見崎「…もう小椋さんはいなくなったわ。本当に出てこなくてよかったの?」
綾野「うん…今はまだね。あの子が一番成長しているときにあたしは居ちゃいけないんだと思う」
見崎「小椋さんに会う絶好の機会だったのに…」
綾野「大丈夫!きっといつかこの先またどこかで由美に会える」
見崎「そっか」
〜学園都市〜
男A「おい兄ちゃん金だせや」
鋼盾「そんなぁ〜勘弁してくださいよ」
男B「おら、早くしねえとボコしちゃうよ」
小椋「はあ」
小椋「まったく退屈しないわねこの街は」
――――――――――科学と魔術が交差するとき物語は始まる―――――――――――
小椋「学園都市...?」完
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 01:16:17.33 ID:onDl/ge/0
乙
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 01:22:05.85 ID:llO6eztz0
おつおつ!
乙
こういうのも良いな
最後まで読んでくれた方ありがとう
処女作なので大目に見てくださいね
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 01:31:37.60 ID:onDl/ge/0
冷蔵庫になったやつもいるからこのまま消えなくてもいいよね
今年の小椋(死者)が御坂美琴なのは良いとして来年は別の人が御坂美琴をやるの?
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 01:40:35.61 ID:eIvodS3i0
面白かった
ウニに寝取られないかヒヤヒヤしたわ
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 01:41:49.03 ID:91YNlR8d0
小椋ばんざい
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 01:45:16.76 ID:TnLWe3WY0
乙!
綾野ちゃんは生きていたのか
それとも小椋ちゃんと同じように別人になってる?
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 01:48:26.25 ID:FgiLXmx/0
乙
追いついたら終わっていた
>>56 小椋さんはこのまま生存します
御坂美琴が今までやってきたことを小椋さんがやった
そう周りの記憶を改ざんしたわけです
>>59 綾野ちゃんは学園都市が「現象」の研究の中で一番最初に復活した個体です
つまり、綾野ちゃんが死者として夜見山に来たところを学園都市側に捕えられ
別の人の心臓・血肉を入れられたといった感じです
かなり良かった!
おぐりんが来年の死者で普通に3年3組の話のssはよ
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 01:57:35.32 ID:onDl/ge/0
生存やったね
>>61 レスありがとうございます。この世界には複数の死者がいるって事ですね。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 02:25:44.14 ID:TnLWe3WY0
少し急ぎすぎた感があったしもっと沢山の葛藤や混乱があってもよかったと思うけど話自体は良かったよ
Anotherの非恋愛物はもっと増えて欲しい
>>64 そうです
小椋さんも綾野ちゃんもその中の1人です
>>65 初ssなのでどれくらいの量がいいのかわからなかったので結構端折りました
本当は真実を知っていた上条さんの心境、真実を知った後の小椋さんの心を書きたかったです
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
確かにビリビリと小椋ちゃんは見た目似てると思った