榊原「佐藤さん、ゴメンね。……」

佐藤（ﾊｧ……せっかく挨拶してくれたのに、会話が続かなかった……）

佐藤（榊原君が転校してきてだいぶ経つけど、未だにほとんどお話ししたこと無いな……）

佐藤（榊原君ともっと仲良くなりたいのになぁ）ﾁﾗｯ

ゆうや

ﾋﾟｬｰ

いいね
機体

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　　 .′/. : : : :!: :l : : : !:.i: : : :i: : : : : i:: : i : : i: l: : : :i: : :.l
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　　 |:/ !: : :.| : l!: :i! : : l|:l! : : {|: : : ! l!: : }: : : i: j: : : :!: : :|
　　 |': .|: : : | : 斗:.l! : ::ト|! : :｛|: : :||:l|: : ﾄ: : ﾉ/.|: : : |:::. :}
　　 ', .::!: : : l ﾄ､ﾊﾍ_＼{ 弋_: :||: : |ﾘﾉ／|／ﾘヽ|: : : |::::..!　　期待
　　　'::::i: : : :::i_,斗=≡笊　 ｀ヽl／　 笊≡=ﾐ､ﾉ:ﾉ: :l:::::;′
　　　 ':::l: : :i: l/弋o:::rfi|　　　　　　　 ら:::rjｿヾ/: : }^V
　　　　{lV: :ﾄ､:､　`¨ ¨´ 　 　 　 　 　 `¨ ¨´/ｲ:: : lゝ}
　　　　{ ﾞV: :iヾ。　　　　　　　　　　　 　　 /' .|:: :/ /
　　　　 ヽV : l!　＼_　　　　　|　 　 　 　 ノ'　,': :.' /
　　　　　 ｀V :l!.　　　　　　　　　　　　　　　 ,: :./
　　　 　　　 V lヽ　　　　　 -‐_‐-　　　　　.,' :/
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　　　　　　　　 ヾ｡ | ＞　　　　　　　 .イ::/ｲ
　　　　　　　　　 ヾi､:::::|　＞　_　＜　|／: |
　　　　　　　　　　 l: :::::|　　　　　　　 !:::::. |

榊原「昨日の回見た？」

勅使河原「ああ、最高だったな、サカキ」

望月「面白かったよね」

勅使河原「何と言ってもヒロインの子の可愛さときたら――」

榊原「勅使河原そればっかり」

望月「僕はそれより――」

佐藤（例のドラマの話なのかな。私にはぜんぜん分からないや……あっ、笑ってる）

榊原「あはは、確かに」

　　支援　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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　　　从: : : : ＼(　 {|{　 ￣`　... ￣　　　　　　　　　　　　　　　ヒ:///＜＿_
　　　　 ｀ー≧く乂__｀ﾃー　＿ ｀ーュ_　　　　　　　　　　　　　　|////////)
　　　　　　　　　　　　　　　　　`ー-ｰ<＞　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣

佐藤（お話は出来なくても、あの笑顔を見てるだけで少し幸せだな……でも）

赤沢「あら、面白そうな話してるじゃない？」

榊原「あ、赤沢さん。おはよう」

赤沢「おはよう。ところで、そのドラマなら私も観てるわ」

勅使河原「お、赤沢もか？　やっぱ昨日のヒロインの水着姿――」

赤沢「そんなとこはどうでもいいの」ﾎﾟｶｯ

勅使河原「痛てっ、あいかわらず赤沢のツッコミはきついぜ……悪くないが」

赤沢「ｺﾎﾝ……私は何と言っても、もう1人のメインヒロインに注目するべきだと思うの」

勅使河原「なんだよ……赤沢だって似たようなモンじゃないか……」ﾎﾞｿｯ

赤沢「あら？　もっと強くして欲しい？」ｷﾞﾛｯ

勅使河原「ヒィッ……！」ﾋﾞｸｯ

赤沢「私は原作を読んだ上で、扱われ方の違いに着目してるの」

榊原「そうなんだ」

勅使河原「まぁ確かに、嫌な性格がいくらかまともになってはいるわな」

赤沢「ﾁｯ……また、アンタは！　そんな――」

まさか、実写……！？

榊原「同感だね。原作だとちょっと苦手だったけど、本当はいい人だよね」

赤沢「えっ……。あっ、そうね！　そうよね！　私も榊原君と同じ考えよ！//」

榊原「そう。嬉しいな」

赤沢「ええ、わ、私達って気が合うわね……ふふっ//」

勅使河原「……なんか俺の扱われ方がヒドくね？」

望月「アハハハ……」

赤沢「でね？　私が思うに――」

榊原「もう、赤沢さんったら――」ﾆｺｯ

佐藤（あっ、榊原くんまた笑った）

ｽﾞｷﾘ

佐藤（痛い。同じ笑顔のはずなのに胸が苦しい）

「―――ぇ」

佐藤（嫉妬、なのかな……）

「―――え」

佐藤（でもでも、私なんかが赤沢さんに嫉妬なんて）

有田「か〜ず〜え〜！！」

佐藤「ふぇっ！？」ﾋﾞｸｯ

佐藤「松子……珊……」

渡辺「もう、何度呼んでも反応無いんだから」

有田「いない者にされたかと思ったわ」

佐藤「ゴ、ゴメンね……」

有田「何？　エロい妄想でもしてたの？」

佐藤「ち、違っ！///」

有田「冗談だよ」

支援

渡辺「ま、どうせ大方の予想は付くけどね」

佐藤「えっ……？」

渡辺「どうせまた榊原君の笑顔に、ポーッとしてたんでしょ？　どこがいいのか、私にはさっぱり理解できないけど」

有田「恋する乙女、かわええのぅ、かわええのぅ」ﾆﾔﾆﾔ

佐藤「（ちょっ、2人とも、こんなところで誰かに聞かれたら）//」

有田「大丈夫、大丈夫」

有田さんが変態じゃないだと？

まだそう判断するには早いぞ

佐藤（2人ともどうしてわかるんだろ。私ってそんなに分かり易いのかな？）

渡辺「で、榊原君が赤沢さんと仲良くしてるの見て落ち込んでる、と。顔に出てるのよ」

佐藤「なのかな……」

有田「そりゃもう」

佐藤「うぅっ……」ﾁﾗｯ

榊原「あはは、それはないって」

赤沢「ふふっ、ありえないことがありえるのが醍醐味じゃなくて？」

ｶﾞﾗｯ

見崎「……」

榊原「あっ、赤沢さんちょっとゴメン」ｽﾀｽﾀ

赤沢「えっ……？」

榊原「見崎、おはよう」

見崎「……おはよう榊原君」

赤沢「……ﾁｯ」

佐藤（うわっ、赤沢さんあからさまに不機嫌そうだ）

榊原「ハイ、この前借りてた小説。面白かったよ」

見崎「別に、急がなくてもいいのに」

榊原「見崎の感想を聞きたいんだよ」

見崎「そう……」ｽﾀｽﾀ

榊原「待ってよ、見崎」ｽﾀｽﾀ

佐藤「（あっ、こっちに来る）」

渡辺「場所を変えようか」ｽｸｯ

――空き教室――

渡辺「ではここに『第1回　和江ドキドキ恋愛対策会議』を開催します」

有田「ワ〜♪　パフパフパフ〜♪」

佐藤「そんなおおげさな……」

有田「いいの、いいの。こういう時に力になるのが親友ってモンでしょ」

佐藤「珊……松子……ありがと」ｼﾞｰﾝ

有田・渡辺（（まっ、本音は他人の恋バナを楽しもうってつもりなんだけどね♪））

まともな有田さんみたいだな

渡辺「さてと、現状確認すると、榊原君と特に仲のいい女子は2人」

有田「赤沢さんと見崎さんだね」

渡辺「赤沢さんは、クラスのリーダーで、学業優秀、スポーツ万能、美人でスタイルもいい」

有田「おまけにお金持ちのお嬢様」

佐藤（うぅ、勉強も運動も下から数えた方が早いです。地味だし、家もとても裕福とは言えません。勝ってるのって背丈くらいじゃないかな？ ）

渡辺「あと何より社交性があるわ。そりゃ男子なら放っておかないでしょ」

佐藤（やっぱり榊原君も、なのかな……）

今度は佐藤さんブームか

渡辺「かと思いきや、見崎さんは赤沢さんみたいな華やかさも社交性もない」

有田「間違いなくクラスじゃ目立ってないしね」

渡辺「まぁ見崎さんについては私らもそこまで詳しくないんだけどね」

有田「榊原君の方からよく声かけてるよね」

渡辺「そうね。淡泊な受け答えしか返ってこないのに」

有田「榊原君もよくめげないよね」

渡辺「もしかして小柄で眼帯で無口が好みのドツボとか？」

小椋ちゃん√はまだですか？

佐藤「小柄と無口はまだしも、眼帯って……」

有田「あ〜、でも聞いたことある。なんかそういうヒロインのアニメが東京とかで流行ってるってパパが言ってた」

渡辺「へぇー」

有田「榊原君は東京なんだし、あるいは、かもよ」

佐藤（なのかな……ううっ、どうしよう眼帯と無口はともかく、小柄になるのはムリだよぉ）

佐藤（逆に大きい女の子は嫌いなのかな。せめて、松子くらいだったらなぁ……）

佐藤（……そういえば珊は榊原君あんまりよく思ってないらしいけど、松子の方はどう思ってるんだろ？）ﾁﾗｯ

有田「ん？　あ〜、安心して。私年上しか興味ないし。榊原君じゃ対象外だから」

佐藤（また読まれた。でもよかった）ﾎｯ

有田「そうでさね〜。私を落としたかったら今の3倍は歳を取ってもらわないと」

佐藤（……友達としてこれでいいんだろうか？）

新鮮

誰がなんと言おうと俺は桜木さん派
でも佐藤さんもかわいいよね…

渡辺「……まっ、男なんてこの歳にはもうただのケダモノだしね。女の子から告白されれば、たいていOKするもんだから、趣味なんてあんま気にしなくていいよ」

佐藤「ケダモノって･･････でも、あんまりお話したことないのにいきなり告白だなんて、変な子だって思われない？」

渡辺「だから、そんなの気にしなくていいんだって……まっ、まずはそこからか始めるか……」

有田「和江の方からどんどんアプローチすればいいじゃん」

ふぇぇキャラに確定しなくてなにより
ttp://www.another-anime.jp/character/images/zaseki-00.jpg

あれはあれでよかったと思うが


訂正
http://i.imgur.com/qaxeq.jpg


及び参考
http://i.imgur.com/M3cMo.jpg

佐藤「でも、前にクラスの決め事だったとしても、無視してたのに今さら私の方からなんて……」

渡辺「まだそのことひきずってんの？　私らだって特に謝罪もしてないけど、普通に話したりするよ」

有田「榊原君も別に気にしてないらしいよ」

佐藤「なのかな……」

渡辺「だいたい、いない者にした張本人の赤沢さんと仲いいんだから、和江も気にせず積極的に話しかければいいのよ」

佐藤「でも、なにをきっかけにしたら……」

有田「挨拶くらいは普通にするんでしょ？　そっから繋げてったら？」

佐藤「するけど、共通の話題が無くて、会話に繋がらないの。今日学校に来たときも――


榊原『あ、佐藤さんおはよう、今日はすごい雨だね』

佐藤『おはよう、明日も雨らしいよ。お洗濯に困るよね』

榊原『あー……うん……そうだね……』

佐藤『…………』

‥‥

榊原『……あのさ、昨日のあのドラマ観た？』

佐藤『私、ドラマ観てないの……』

榊原『そっか、ゴメン……』

佐藤『…………』

榊原『…………』

榊原『佐藤さん、ゴメンね。眠たそうなところ、話しかけたりして……』

佐藤『えっ……、違――』

ｶﾞﾗｯ

「なのかな…」って佐藤さんの口癖なのか
渡辺さんだと思ってた

勅使河原『オッース、サカキ！』

望月『榊原君おはよう』

榊原『あっ、2人ともおはよう……佐藤さん、じゃあね』

佐藤『う、うん……』

佐藤『…………』


っていう具合で……」

有田「あ〜、いかにも奥ゆかしい和江らしいわ……」

渡辺「その調子じゃむこうの印象に残ってるかも怪しいわ」

佐藤「なのかな……」

渡辺「そうなると、やっぱ、アンタ合宿に来なかったのが痛いか」

有田「だね」

佐藤「2人とも乗り気じゃなかったのに……私、おいてけぼり……」ｸﾞｽｯ

渡辺「いや、悪かったって……」

有田「でも大変だったんだよ。下着ドロ騒ぎで杉浦さんや小椋がキレて……」

渡辺「終いには赤沢さんまでね……ホント、死人が出るんじゃないかと思ったわ」

佐藤「それでも、私も行けばよかったな……」

僕は綾野彩ちゃん！

江藤さんは貰っときますね

しえん

有田「そうだね。色々と趣味の話とかする時間があったしね」

佐藤「趣味か……」

有田「小説なんかどう？　ホラー物に興味あるって言ってたよ」

佐藤「私、家事と勉強で忙しくて小説とかゆっくり読む時間ないの」

渡辺「そういやそうだっけ。アンタいっつも眠たそうな顔してるしね」

有田「う〜ん。和江って同年代より近所のおばちゃん達と話が合うくらいだもんね」

では小椋ちゃんは俺が

>>45
俺にくれるのか？

>>46
やらねーよwww

じゃあ俺は桜木さんとクラス委員やっとくわ

なら料理だな！

有田「あっ、そういえば確か……」

佐藤「何？」

有田「えっとね、…………いや、待った。」

渡辺「どうかした？」

有田「珊、耳貸して――」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

渡辺「そう。それなら丁度明日は――」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

有田「あと、勅使河原と望月がいると邪魔だから――」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

佐藤「？」

>>47
そうか　小椋さんを頼んだぜ！

支援

有田「決まりね」

渡辺「ええ」

佐藤「な、なに？」

有田「ふっふっふ、我に必勝の策アリ」ﾆﾔﾘ

佐藤「何させる気？」

渡辺「なにも。全部私らに任せなさい」ﾆﾔﾘ

〜昼休み〜

勅使河原「サカキ、望月、メシにするぞ」

望月「うん」

榊原「わかった」

佐藤（また、3人でお昼か。榊原君いつもあの2人か見崎さんとだもんね）

有田「さてと、和江。今日は珊の番だよね、行こ？」

佐藤「うん」ｽｸｯ

――――
――

佐藤「ごちそうさまでした」

有田「ごちそうさん」

渡辺「……それでは先生。評価の程を」

佐藤「私はもう充分だと思うけど……」

渡辺「裏を返せば、何かまだ至らない点があるって事ね？　はっきり言っていいから」

佐藤「……」

佐藤「わかった……まず、玉子焼きは玉子の鮮度が古いみたいで臭いが気になるし、――」

渡辺「あうっ……」

有田（私達3人で始めたお弁当当番。実際は和江に私達のお弁当を品評してもらうのが目的なんだけど）

佐藤「コロッケに粘りけがあるのはジャガイモを潰すときの手際の悪さかな――」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

渡辺「ぐぬぬ……」

有田（和江って、料理や家事全般で一度スイッチが入るといつもの低血圧がえらく饒舌になるんだよね）

佐藤「あと、ピラフがパラリとしてないのは炒め方が足りなかったんじゃないかな、それから玉子焼きにも言えるけどマーガリンより――」

有田「ストップ」

佐藤「えっ……？」

有田「その辺で一旦止まって。珊のダメージが」

渡辺「……くっ、大丈夫よ。私はまだやれる」

佐藤「わわっ！　そ、その、あくまで私の好みの話ってだけだし、ほら、私の作るお弁当なんかよりずっとキレイだし、おかずも小さい子とかにも喜ばれそうだし、それに私だってお母さんとおばさん達に教わった程度だから、そんなに偉そうなことは……！」

渡辺「いいの……山は険しいからこそ挑む価値があるんだから……」

有田（ま、だからこそ明日に意味があるんだけどね）ﾆﾔﾘ

佐藤さんが作ったお弁当食べたい

〜夜〜

佐藤家

佐藤「ええっと、『彼女は今忙しくないのですか？』――“Isn’t she busy now”」ｶﾘｶﾘ

佐藤「『いいえ、忙しいです』――“No, she is”…………あれ？　『いいえ』なのにnotがなくてもいいんだっけ？」

ﾍﾟﾗｯ

佐藤「えっ……Yes？　うぅっ……ムズかしいな……」

ﾁｶｯ ﾁｶｯ

佐藤「あっ、電球が……明日は私の番だし、今日はこれくらいにするか……ﾊｧ」

佐藤（この前のテストの結果もよくなかったし……進路どうしよう……）

〜翌日の昼休み〜

榊原「勅使河原、望月、食べようか」

勅使河原「スマン、サカキ。俺用事があるんだ」

望月「僕も」

榊原「そうなの？　って、2人とも何ニヤニヤしてるのさ？」

勅使河原・望月「「別に、何でもない。じゃ、いってくる」」ﾆﾔﾆﾔ

榊原「ああ（見崎と食べるか）」ｽｸｯ

榊原「見崎、いっしょに、いい？」

見崎「……どうぞ」

佐藤（うぅ、榊原君がすぐ後ろに……//）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

佐藤（前からは赤沢さんが睨んでる射線上に……）ﾋﾞｸﾋﾞｸ

有田・渡辺「「和江ー」」

佐藤（ホッ、これで赤沢さんの視線は遮れる）

佐藤「はいはい、ちゃんと持ってきてますよ」

有田「さてさて、今日のおかずは」ﾊﾟｶｯ

佐藤「サバの味噌煮、ほうれん草のゴマよごし、きんぴらゴボウ、ひじきの煮物……」

渡辺「今日のも美味しそうね」

佐藤（うぅ、私、栄養バランスを考えると何でこうなるんだろ。なんか茶色くて男の子のお弁当みたいだよ）

佐藤（普通、女の子のはもっと可愛らしいし、豪華なお弁当の赤沢さんや購買のサンドイッチの見崎さんの方が女の子っぽいな……）

佐藤（……榊原君には見られたくないな）ｺｿｺｿ

俺好みの弁当じゃないか
佐藤さん結婚してくれ

有田「ん〜♪　やっぱりおいし〜♪」

渡辺「ホントね」

佐藤（2人とも嘘やお世辞で言ってるわけじゃないんだよね……）

佐藤（一度彩り重視でスーパーのお総菜を詰めたら泣かれるわ、責められるわで大変だったな。確かに見た目ほど美味しくなかったけど）

有田「和江〜。私をお嫁さんにして〜。それで私のために毎日ご飯作ってよ〜」

佐藤「もう、どこからツッコんだらいいのよ？」

有田「あはは、冗談冗談。私が結婚するのはダンディなおじさまとだもんね♪」

渡辺「やっぱ趣味悪っ」ﾎﾞｿｯ

有田「っ！」ﾋﾟｸｯ

有田「……今、なんて言った？」

渡辺「聞こえちゃった？　趣味が悪いって言ったの。前々から思ってたけど、そういうのおおっぴらに言われるとこっちまで恥ずかしいからやめてくれない？」

佐藤「（ちょっ、珊！？）」

有田「趣味が……悪い！？」ﾜﾅﾜﾅ

渡辺「そっ」

有田「なによ！？　私、知ってるんだからね！」ｶﾞﾀｯ

渡辺「え？」

有田「隠してるけどアンタの趣味は実は年端もいかない少年なんだって！」

渡辺「なっ……！//」

有田「いたいけな子供に夢見てるアンタに、趣味がどうこう言われる筋合い無いわ！」

佐藤「（松子も！）」

渡辺「……聞き捨てならないわね！　私だって知ってるのよ！」ｶﾞﾀｯ

ショタコンだったのか

支援

渡辺「アンタの言う『おじさま』って本音はアンタのお父さんのことだってね！　もっとあり得ないじゃない！」

有田「ムキー！　パパを馬鹿にするなー！」

ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ

佐藤「（2人とも落ち着いて。それに声大きいよ）」ﾁﾗｯ

ﾅﾝﾀﾞﾅﾝﾀﾞ

佐藤（クラス中の視線が！？　榊原君までぇ……///）

ファザコンかよ

有田さんｗｗｗ大丈夫かよ？

渡辺「これはもう第三者に意見を聞いてみるしかなさそうね」

有田「そうだね」

有田・渡辺「「榊原君！」」ｸﾙｯ

榊原「ハ、ハイッ！」ﾋﾞｸｯ

佐藤（ちょっ、やめてー！ ///）

渡辺「あなたの意見を聞かせてもらう」

有田「もらう」

榊原「えっ……僕が？」

なんという捨て身な・・・

渡辺「男子からの意見を聞きたいの。正直に答えてね？」

榊原「わ、わかりました」

有田「まず私から。若い女の子が中年のおじさまと付き合うのっていけないと思う？」

榊原（……なんか援助交際みたいにも聞こえるけど――）

榊原「まぁ必ずしも悪いとは言えないかな？　当人同士がそれでいいならいいんじゃないかな？」

有田「何だかあたりさわりのない答えだね

渡辺「次は私ね。すごく年下の男の子に本気になるお姉さんってどう思う？」

榊原（……例えば水野さんや怜子さんが僕に――――ﾑﾌﾌ//）

榊原「いい……すごくいいと思うよ！///」

佐藤（年上好き、なのかな……？）

赤沢「…………」ｼﾞﾄｰ

見崎「…………」ｼﾞﾄｰ

有田・渡辺（（うわぁ、和江、ホントにこんなのでいいの……？））

佐藤さん大人っぽいからいけそうだな

このSSの佐藤さん良いな

榊原「ﾑﾌﾌﾌ……//」

有田・渡辺（（まっ、それはともかく））

渡辺「どうやら勝負ありのようね」ﾄﾞﾔｧ

有田「くっ……」

佐藤（いつのまに勝負事になってたの？）

渡辺「榊原君、ありがと」

榊原「どういたしまして」

佐藤（うぅ、終わった……//）

渡辺「あ、そうだ。お礼にお弁当ちょっと分けてあげる」

佐藤（えっ！ 待って、見せないで！ ストップストップ！ //）

榊原「え、いいって。そこまでしなくて」ﾁﾗｯ

佐藤（はぅあっ、榊原君、そんなにまじまじと見ないでぇ……//）

渡辺「お願い。私ダイエット中なの。食べて」

榊原「じゃあ、お言葉に甘えて。サバを」ﾊﾟｸｯ

佐藤（Noooooooo！！）

サバうめええ

＞佐藤（えっ！ 待って、見せないで！ ストップストップ！ //）

＞榊原「え、いいって。そこまでしなくて」ﾁﾗｯ

＞佐藤（はぅあっ、榊原君、そんなにまじまじと見ないでぇ……//）

なんかえろい

榊原「…………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

榊原「……渡辺さん、これどうやって作ったの？」

渡辺「ああ、違う違う。私じゃなくて――」

榊原「お母さん？」

渡辺「そうでもなくて……和江なの」ﾎﾟﾝｯ

佐藤（ひっ……！）ﾋﾞｸｯ

のいぢ絵の威力はすさまじいな

榊原「そうなの？」

佐藤（はわわっ、顔近い///）

榊原「佐藤さん？」

佐藤「う、うん……そうだよ。お、美味しく、なかった、かな？」

榊原「いや、すごく美味しいよ。僕も作るけど、ここまで美味しくできたことないよ。きっと何か秘訣が？」

佐藤「そんな特別なことは……」

榊原「他のも頂戴」

渡辺「はい、どうぞ」

見崎「榊原君」ｶﾞﾀｯ

榊原「あ、見崎も食べてみる？　とっても美味しいよ」ﾆｺｯ

見崎「……わたし美術室で仕上げたい課題があるから行くね」

榊原「そうなんだ、いってらっしゃい」

見崎「……」ﾀｯﾀｯﾀｯ

榊原「そんなに急ぎの用なのかな？」

ただのアホの子だと思っていた佐藤さんにこんな特技があったとは…

赤沢「ちょっといいかしら」

榊原「うわっ、赤沢さんどこから湧いて出たの？」

赤沢「失礼ね。人を幽霊みたいに言わないでくれる？」

榊原「ゴメン、ゴメン」

赤沢「ま、いいわ。それよりも渡辺さん。そのおかず、私も少しいただいていいかしら？」

渡辺「どうぞどうぞ」

赤沢「……いただきます」ﾊﾟｸｯ

赤沢「！　美味しいわ……」

榊原「そうでしょ！？　佐藤さんすごいよね」ﾆｺｯ

赤沢「……」ｷｯ

佐藤「……っ！」ﾋﾞｸｯ

赤沢「……ありがと」ｽﾀｽﾀ

かわいい

榊原「？　他のも美味しいから食べればいいのに」

榊原「ところで佐藤さん、さっきの作り方についてだけど――」

佐藤「えっと、ね。まず――」

有田・渡辺「…………」

有田・渡辺（（計画通り））

渡辺（それでは私達お邪魔虫も）

有田（下がって見守るとしますか）

天然ジゴロ怖いわぁ

――校舎裏――

勅使河原「『勅使河原君へ　授業中も勅使河原君の姿を見つめていました。この気持ちを伝えたいので、昼休み校舎裏まで来て下さい　（匿名希望）』」

勅使河原「ははっ、ついに俺にも春が来たってか！？　まだ春じゃないけどな！」

勅使河原「いったいどんな可愛らしい子なんだ♪」　

勅使河原「先輩はいない。後輩なら君付けは不自然。いや、そもそも『授業中も』から考えればクラスメイトの線が濃厚か……まさか赤沢が俺に！？」

勅使河原「…………」

勅使河原「……ダメだ、全く想像できん。それにしても遅いなぁ、まだかなぁ」

鯖がテンポってるから弾かれただけ
ただのエラー

かわいそうなてっしー

――美術室――

ｶﾞﾗｯ

望月「三神先せ……！」ｶﾞﾀｯ

見崎「…………」

望月「…………」

見崎「…………」ﾋﾟｼｬ

望月（『望月君へ　先生から望月君へ大事なお話があります。人目に付くと恥ずかしいので、昼休み美術室まで来て下さい　三神先生より』）

望月（……三神先生遅いなぁ、まだかなぁ）

一番まともな佐藤SSになりそうだ

自分で先生つけてる時点で気づけよｗｗｗ

策士だな・・・・・

――教室――

榊原「なるほど、塩をふっておいたり、湯通ししておくといいのか」

佐藤「うん。私はいつも下処理してるよ。そうじゃないと臭いがね……」

榊原「勉強になるなぁ」

佐藤「料理研究部だっけ？　誰かに習わなかったの？」

榊原「研究と言ってもほとんど部員の独学で趣味の域を出ないからね。こういう風に抜けてたりするんだよ」

佐藤「そうなんだ」

藤巻さんにも誰か出番をやってくれ

榊原「それにしても知らなかったな。佐藤さん、ここまで料理上手だったなんて」

佐藤「そうなのかな……でも、男子で料理ができる榊原君もすごいよ」

榊原「あ、ありがと//」

佐藤「……さっきは松子と珊が変なこと聞いてゴメンね。2人ともいつもはいい子なんだよ」

榊原「いきなりで驚いたけど、別に気にしてないよ」

佐藤「ならいいんだけど……」

佐藤（あっ、そうだ。今言わなきゃ）

佐藤「あの……榊原君」

榊原「何？」

佐藤「ゴメンね……」

榊原「えっ……？」

佐藤「前に無視してたこと。今までちゃんと謝ってなかったから」ﾍﾟｺﾘ

榊原「そんなこと？　仕方ないことだったし、謝る必要なんてないよ」

佐藤「うん……でも」

榊原「いいって……今こうして、佐藤さんとこんなにお話が出来て嬉しいよ」

佐藤「わ、私もっ！　榊原君とずっと仲良くなりたかったからっ！」

榊原「えっ……///」ｶｧｱｱ

佐藤「あぅ……///」ｶｧｱｱ

いいね

佐藤・榊原「「あ、あのさ！//」」

佐藤・榊原「「…………」」

榊原「……佐藤さんからどうぞ」

佐藤「う、うん……昨日話してたドラマって面白いの？」

榊原「うん、とっても。佐藤さんは……」

佐藤「私も観てみたくなったから……途中からじゃダメなのかな？」

榊原「大丈夫！　今度録画したビデオ貸してあげるから、ぜひ観てよ！」

佐藤「私なかなか時間が取れないから借りるの長くなりそうだけど……いい？」

榊原「ゆっくり観てよ」

佐藤「あ、ありがとね//」ﾆｺｯ

榊原「あっ……///」

佐藤「えっと……じゃあ、次、榊原君」

榊原「……あ、あのさ、これは佐藤さんの気持ち次第なんだけど……//」

佐藤「うん……」

榊原「佐藤さん僕と……！//」

佐藤「う、うん//」

渡辺（こ、これは！？）

有田（いっけぇ〜、榊原〜、漢を見せろ〜！）

赤沢「」ｶﾞﾀｯ

見崎｢｣ｶﾞﾀｶﾞﾀｯ

小椋「」ﾄﾞｶｰﾝ

えんだあああああああ

>>107
ちょっと早くないか？

王子「」ｶﾞﾀｧｯ

榊原「僕と料理研究、しませんか！？///」

渡辺（デスヨネー）

有田（ﾁｯ、このやろぉ……！）

佐藤「……はい、よろこんで……///」

榊原「やったぁ！」

佐藤「ふふふっ」

渡辺（まっ、でもだいぶ前進したわけだし）

有田（本人も満足してるみたいだから、よしとしますかね）

赤沢「…………」

見崎｢｣ﾎｯ

赤沢さんもっとぐいぐいきていいんだよ

なんだろう
ちょっとだけでいいから赤沢さん死んどいて

〜放課後〜

佐藤（よっこいしょ、っと。帰ったら夕飯の買い出しと……あっ、そうだ。電球を――）

赤沢「ちょっと、いいかしら佐藤さん」

佐藤「赤沢さん？」

赤沢「言っておきたいことがあるだけ」

佐藤「？」

赤沢「まさかね、こんな伏兵が近くにいたことに気付けなかったなんて、私としたことがとんだ失態だわ」ｷﾞﾛｯ

佐藤「ひっ……！」ﾄﾞﾝｯ

赤沢さん怖いな

見崎「フフフッ☆オッケー♪o(^o^)o」

佐藤「あ、ゴメンなさ……ひっ！」

見崎「…………」ｼﾞｰ

佐藤「み、見崎さん？」

見崎「負けない」ｸﾙｯ

赤沢「私も一切引くつもりはないから。それじゃ、また明日」ｸﾙｯ

佐藤（2人とも凄い剣幕だったな……足がすくんで動けないよぉ）ｶﾞｸｶﾞｸ

本編では恒一は見崎一筋だが、はてどうやって挽回するか

有田「あ〜、ありゃ完全に飲まれてるわ。切り返してやったらいいのに」

渡辺「ライバルに宣戦布告されてこのザマじゃ、前途多難ね」

有田「ま、その辺が和江のよさなんだけどね」

渡辺「そうね」

有田「もう私達の出る幕じゃないと思ったけど」

渡辺「あと少しくらいは援護してあげるとしますか」

有田「だね」

〜後日〜

――イノヤ――

勅使河原「望月」

望月「何？」

勅使河原「俺さ……たまに夢を見るんだ」

望月「夢って？」

勅使河原「高校生の俺が、先輩・後輩・同級生、色んな女子とイチャつく夢さ……」

望月「…………」

鳴ちゃんそっけないのに好きなのかよ

鳴ちゃんって好きになる要素があまり見当たらないよね
見た目は好みによるだろうけど

勅使河原「あれは将来の俺を映した予知夢に違いないんだって、きっとそうなんだって……」

望月「僕は……」

勅使河原「うん？」

望月「僕はただ1人の女性だけに想いが伝わればそれでいい……それでいいんだ」

勅使河原「そうか……」

望月「うん……」

勅使河原・望月「「人生って何でこんな不公平なんだろ……ﾊｧ」」

てっしーかわいい

――見崎家――

見崎「出来た」ﾊﾟｸｯ

見崎「……マズッ」

霧果「あら？　珍しいわね、料理だなんて。何かあったの？」

見崎「別に……何でもありません」

霧果「そう……」

見崎（この人が作るのよりはマシだけどね……）

中の人の別人生ならてっしーもまだ・・・

――赤沢家――

赤沢「出来た……今度こそっ！」ﾊﾟｸｯ

赤沢「……」

赤沢「くっ……ダメッ！　こんなんじゃ全然届いていない。私では勝てないというの？」ﾄﾞﾝｯ

使用人「お嬢様。あまり根を詰めすぎますとお体に……」

赤沢「いいえ、私は赤沢泉美よ。何であろうと引き下がるわけにはいかないわ！」

使用人「お嬢様……」

赤沢（佐藤さん。今に見ていなさい。あなたの魔の手から恒一君を救ってみせる！）

見崎は絵が上手いから描いたものをプレゼントしてみてはどうか

――渡辺家――

有田「さっきさ、そこで榊原君に会ったよ。和江んトコ行くんだって」

渡辺「ふーん。ずいぶん和江も頑張ってるみたいじゃない」

有田「やっぱ、私達の作戦は大成功だったってことだね♪」

渡辺「作戦って言っても定番の男の胃袋を攻めるってだけじゃん。私らは偽ラブレターとお膳立ての茶番を演じただけで、母性的で家庭的な和江と料理好きで知りたがりの榊原君だからこそ上手くはまったまでのこと」

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