さやか「あんさやだと思った?残念!さやかちゃんの必殺カンチョーをくらいなさい!」ズプッ
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 21:53:59.50 ID:+OQvZsFX0
グヘッ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 21:54:49.39 ID:/b9ju5H+0
ペロペロ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 22:06:15.22 ID:Q1I9Y1SuO
杏子「……」ジー
さやか「お待たせ! さやかちゃん特製のカレーですよー」
杏子「お、おう」サッ
さやか「ふふーん、美味しそうでしょ?」
杏子「前に出された焼けた魚に比べりゃな」クンクン
さやか「前にごちそうしたのはブリの照り焼き! そんで注意深く匂い嗅がないで!」
杏子「いや、あれは焼死体だろ」ウン
さやか「相変わらず失礼な奴だなぁ」
杏子「……」ソワソワ
さやか「まぁいいや。ほら、召し上がれ」
杏子「ん……」
さやか「どうしたの?」
杏子「……食べる前に聞きたいんだけどさ」
さやか「なに?」
杏子「このスプーンって、普段お前も使ってるのか?」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 22:12:47.47 ID:/b9ju5H+0
男子中学生かよ
さやか「へ?」
杏子「いや、前はさ……割り箸なんて使い捨てのもんで食べただろ?」
杏子「これはあたしが使っていいもんなのかなぁ、ってさ」
さやか「あれ、もしかして杏子って潔癖症?」
杏子「いや、そんなことねぇよ」
さやか「大丈夫、それ新品だもん」
杏子「ああ、そう……」ショボーン
さやか「……?」キョトン
杏子「はぁ……いただきます」
さやか「うん、いただきます」
杏子「……」モグモグ
さやか「どう?」
杏子「食えなくもない」モグモグ
さやか「素直じゃないなぁ」モグモグ
杏子「……」ジー
杏子「!」ハッ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 22:24:48.15 ID:7jtMnJRe0
つづけたまへ
杏子(これだ!)
杏子「な、なぁ、さやか」
さやか「うん?」
杏子「水持ってきてくれねぇかな?」
さやか「え? お茶あるじゃん」
杏子「カレーを食う時は水なんだよ! 水じゃなきゃイヤだ!」クワッ
さやか「実にワガママである」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 22:27:32.66 ID:78Y0vLhnO
キマシタワァアアアアアアアア
杏子「はやく!」
さやか「わかったから」スクッ
さやか「まったく…」トテトテ
杏子「……」ジー
杏子「ふぅ、我ながら迫真に迫った演技である」ドヤァ
杏子「さて、と…」
杏子「今の内にスプーンを交換だ!」サッ
さやか「――ほら、優しいさやかちゃんが水持ってきましたよ」
杏子「おぅ、サンキュー」ワクワク
さやか「とっとと食べよ…」
杏子「おう!」ワクワク
さやか「……おや?」
さやか「これ、杏子のスプーンじゃない?」
杏子「あれー?」
あっさりバレ過ぎだろう
杏子(持ち上げもせずバレるとは思わなかったぜ……)
さやか「もう、微妙なイタズラしないでよ。ほら」スッ
杏子「ああ、うん……ごめん」ドンヨリ
さやか「別に怒ってないから、そんなに落ち込むなって」
杏子「おう…」
杏子(せめて舐めときゃ良かった……)ハァ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 22:46:41.88 ID:/b9ju5H+0
トイレに行ってゴミ箱漁れ
―翌日―
杏子「――で、どうすりゃいい?」
マミ「そんな話を聞かされた私がどうすりゃいいのよ」
杏子「いや、協力してくれよ」
マミ「この子、真顔でなに言ってるのかしら……」
杏子「頼むよマミさん」ドゲザ
マミ「懐かしい呼び方をして土下座までされちゃったわ……」オロオロ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 22:55:14.86 ID:1vWIZ7VU0
やっぱりあんこちゃんはマミさんに頼るよね、うん
構わん、もっとやれ
マミ「紅茶を飲んでないで、貴女からも何か言ってよ」ヒソヒソ
ほむら「……」ホム
ほむら「……佐倉杏子」
杏子「なんだ!?」ガバッ
ほむら「貴女の気持ち、痛いほどわかるわ」ウン
マミ「」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 23:02:47.38 ID:pQt7GE4v0
anan
杏子「ほ、ほんとか……?」
ほむら「もちコース」ホム
杏子「くぅぅ、やっぱお前を呼んで正解だったぜ!」
マミ「わかってたなら、なんで私も誘ったのよ…」
杏子「いや、な……やっぱ一番頼れるのはマミかなぁ、って」
マミ「そ、そう?」エヘヘ
マミ「私に出来ることがあったら、なんでも言って」キリッ
ほむら(チョロい)
ほむら「それで、具体的にどうしたいのかしら?」
杏子「ぐたいてき?」
マミ「そうよね、話を聞いただけじゃ、スプーンが舐められなかった事しかわからないもの」
ほむら「貴女は、美樹さやかをどうしたいの? どうなりたいの?」
杏子「えっと……」ウーン
ほむら「ちなみに、私は常にまどかのパンツを持ち歩いてるわ」スッ
マミ「!?」ビクッ
ほむら「貴女は、私みたいにコレクターになりたいのかしら?」
マミ(コレクター!? なんか良さげに聞こえるけどただの変態よね!?)
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 23:16:58.05 ID:ORtiTPF+O
しえしえ
杏子「んと、確かにさやかのもんは欲しいっちゃ欲しいけど……」
ほむら「けど?」
杏子「それだけで満足出来るかって言われたら、そうでもねぇ、かな」
ほむら「ほむ、つまり抱きついたり撫で撫でしたりペロペロしたりしたいのね?」
杏子「できるのであれば」ウン
マミ「どうしよう、この子達どうしよう……」オロオロ
ほむら「しかし、それは修羅の道よ?」ファサァ
杏子「……」ゴクリ
ほむら「もし、美樹さやかに拒まれた時」
ほむら「今の関係を続けていればと、後悔するハメになるわ」
マミ「そ、そうよ? 嫌われでもしたら……」
杏子「わかってるッ!!」クワッ
マミ「ひゃあ!?」ビクッ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 23:28:48.38 ID:T8IdNT2i0
ファサァ
杏子「んなこたぁわかってんだ! あたしが知りたいのは、どうすりゃ
先に進めるかなんだよ!」
杏子「この気持ちに嘘はつけない! でも……っ」
ほむら「その一歩を踏み出すのが怖いのよね」
杏子「そうさ……所詮は臆病者だ。だから昨日も適当に濁して終わったんだ!」ポロポロ
ほむら「泣かないで、佐倉杏子。いえ、杏子」
ほむら「言った筈よ。貴女の気持ちはわかる、と」ホムッ
杏子「ほむらぁ…」
マミ「あぁ、紅茶が美味しい……」ズズー
ほむら「貴女が苦境に立たされるのならば、私はその隣に立ってあげる」
ほむら「一人で頑張る必要なんてないのよ。さぁ、一緒に歩きましょう?」ニコ
杏子「ううっ……うあぁぁぁん!」ガシッ
ほむら「……」ナデナデ
マミ「……」ズズー
マミ「私、なんでここに居るのかしら…」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 23:44:16.91 ID:ORtiTPF+O
それでもマミさんならなんとか
どこに向かってんのかわからなくて頭がティロティロしてきた
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 23:54:14.91 ID:Q1I9Y1SuO
ほむら「……」ナデナデ
ほむら「――マミ!」
マミ「はい!?」ビクッ
ほむら「さっそく明日から作戦を始動させるわ」
マミ「えぇっ? もう思いついたの!?」
ほむら「ええ、美樹さやかの単純な頭を利用するのよ」ファサァ
杏子「ひっく……さやかの悪口言うなぁ」
ほむら「そうね、ごめんなさい」ナデナデ
マミ(暁美さんお母さんみたい)
進むべき道が見えたか
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 23:56:40.03 ID:/b9ju5H+0
やった
―――
――
マミ「――佐倉さんは?」
ほむら「寝かしつけたわ」ホム
マミ「そう」
ほむら「さっそく本題に入るわ」
マミ「あら、わたし達だけで話合うの?」
ほむら「当然よ。だって、作戦の要は貴女だもの」
マミ「…………えっ」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/26(月) 00:00:54.41 ID:zm5BpD0G0
ほむら「やることは至ってシンプルよ」
マミ「どうするの?」
ほむら「貴女には汚れ役をしてもらうわ」ウン
マミ「ちょっと何言ってるか分からないわね」
ほむら「それを今から説明するのよ」
マミ「あ、はい」
ほむら「―――と、いった感じよ」
マミ「……」エー
ほむら「あら、不服そうね?」
マミ「当然でしょ!? それじゃわたしの立場が……!」
ほむら「大事な後輩の為よ?」
マミ「うっ……」
ほむら「できるわね?」
マミ「はい……」ドンヨリ
―翌日―
マミ「――さ、さぁ! 今日も張り切って魔女を退治しましょう!」
さやか「おー、なんか気合い入ってますねマミさん」
マミ「そ、そう? いつも通りよ、ええ」アセアセ
さやか「……? あっ、あそこが結界みたいですね」
マミ「じゃ、じゃあ、先陣は任せたわね?」
さやか「いえっさー! さやかちゃん、いっきまーす!」ドタドタ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/26(月) 00:21:18.70 ID:7at0syS7O
さやかちゃんさやさや
―魔女戦―
マミ「――えいっ」ドンッ
さやか「ちょわ!?」サッ
マミ「美樹さんあぶないー」ドンッ
さやか「確かにぃ!?」
さやか「って、マミさん! さっきから弾がギリギリかすってんですけど!?」
マミ「魔女が動くからよー」
魔女「……」ドッシリ
さやか「バレバレのウソだこれー!?」ガビーン
さやか「使い魔にも気をつけつつ、魔女にも気を張りながらマミさんの凶弾も避ける」
さやか「なにこの無理ゲー」
さやか「――って、マミさん後ろ後ろー!」
使い魔「オラァッ」
マミ「……<黄金の美脚>!」ゴッ
使い魔「アザーッス!」ヒューン
さやか「めっちゃ的確!?」
さやか「もう! 肉弾戦出来るならマミさんも前に――」
マミ「……! 美樹さん危ない!」
さやか「え?」
魔女「チェストー」ブンッ
さやか(やばっ……!)
ドォォン!
マミ「美樹さん!」
さやか「――あれ?」
杏子「――ったく、油断は禁物だぜ、さやか?」ニカッ
さやか「きょ、杏子!?」
マミ「佐倉さん!」
ほむら「待たせたわね」ファサァ
マミ「暁美さん!」
マミ「遅いじゃない!」ヒソヒソ
ほむら「杏子が無駄に緊張してしまって」ヒソヒソ
マミ「後輩の為に後輩殺してしまうところだったわよ!」ヒッソヒソ
ほむら「そうね、時間を止めなかったらまずアウトだったわ」ファサァ
マミ「冷静に怖いこと言わないで!?」ガビーン
ほむら「でも、上手くいったじゃない。結果オーライよ」
杏子「おら、呆けてないでいくぞ、さやか」ダッ
さやか「わ、わかってるっての!」ダッ
マミ「あ、わたし達も行かなきゃ……」
ほむら「二人だけで十分よ」
マミ「あの、わたしは色々取り戻さなきゃで……」
ほむら「二人だけで十分よ」
マミ「でも…」
ほむら「二人だけで十分よ」
マミ「……」グスン
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/26(月) 01:08:09.12 ID:AF7DqVJmO
―魔女退治後―
杏子「――相変わらず爪が甘いんだよ、さやかは」
さやか「むぅ、仕方ないじゃん。今日はマミさんが……」
杏子「人のせいにすんな」
さやか「ぐぬぬ…」
マミ「なんだか、いつもと変わらないわね」
ほむら「それはそうよ。簡単に関係が変わるなら、私なんてとっくにまどかとベッドインしてるわ」ファサァ
マミ「……そうね」
ほむら「でも、吊り橋効果で少なからず、美樹さやかの杏子への好感度は上がったはずよ」
マミ「ねぇ、わたしの好感度のフォローは?」
ほむら「それには及ばないわ。あの程度で貴女は嫌われたりしないもの」
マミ「そ、そうかしら?」
ほむら「大丈夫、自信を持ちなさい。貴女はあの二人の先輩なのだから」キリッ
マミ「う、うん!」
ほむら(チョロい)ホムー
マミ「それで、今後はどうするの?」
ほむら「似たようなことを繰り返すと怪しまれるから、次は別の方向から攻めるわ」
マミ「それがいいわね」
ほむら「今回は格好良さを魅せたから、次は可愛いさでも押してみようかしら」ホム
マミ「それなら気兼ねなく力が貸せそうね!」
ほむら「でも、それはまたの機会にしましょう」
マミ「えっ」
マミ「すぐに実行するんじゃ……」
ほむら「確かに同士である杏子も大切よ」ファサァ
ほむら「でも、それ以上にまどか分が不足してるの」キリッ
マミ「……えっ?」
ほむら「とりあえずまどパンも補充しないと……」
ほむら「それじゃ、私はここで失礼するわね」スタスタ
マミ「えっ?」
おわり
oi
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/26(月) 01:36:53.11 ID:oNtFVsGC0
俺「えっ?」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/26(月) 01:38:55.85 ID:WTo5mDW70
えっ?
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/26(月) 01:40:09.09 ID:sBNqhJmm0
まどほむルートとの分岐だよな?
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
えっ